• 幻魂

【幻魂】紅蓮爆刃

マスター:とりる

シナリオ形態
ショート
難易度
難しい
オプション
参加費
1,000
参加制限
-
参加人数
4~8人
サポート
0~0人
マテリアルリンク
報酬
多め
相談期間
5日
締切
2016/04/06 09:00
完成日
2016/04/07 12:30

みんなの思い出

思い出設定されたOMC商品がありません。

オープニング

 幻獣の森・北部――
 大きなイルカの旗章が掲げられたネレイド族本陣。
 辺りは騒がしく、突貫作業で防衛陣地の構築が急がれていた。
「ミサキ様、報告します! 第一、第二小隊は部隊を分隊規模に分け、広く展開、防衛線を構築中です!」
「了解。次は?」
「報告します! 偵察部隊が敵を捕捉。我々が担当する北部エリアに進攻中の歪虚群は炎を纏ったトカゲのようなものが多数です!」
「……炎か。厄介だね。森に燃え広がったら大変なことになる。なるべく距離があるうちに仕留めるように各部隊に伝えて」
「了解しました!」
 ネレイド族長、ミサキ・ネレイド(kz0079)に一礼し、伝令は素早く本陣を出てゆく。
「ファリフちゃんに祖霊の欠片を届けに来たと思ったらこんなことになるなんて……」
「歪虚も祖霊の欠片についてある程度情報を掴んでいたのでしょう。油断なりませんね」
 ミサキを守る近衛隊隊長であるヴァイン・ネレイドは眉をしかめつつ答えた。
「ともあれ、念のために第一小隊と第二小隊を連れて来て正解だった。おかげで防衛線が構築できる。状況は厳しいけど……対処の仕様もある」
「ですね。問題の北部中央の……手薄なエリアはやはりハンターに?」
「もちろん。私と近衛隊は本陣を動けないから。一番信頼できるハンターさん達にお願いする」
 ミサキとハンターが入手した祖霊の欠片をファリフ・スコール(kz0009)へ届けるに当たって、ミサキはネレイド族の戦闘部隊二個小隊を護衛に付け、更にハンターも募り万全の態勢を敷いていた。
 だが……届ける際はそれで良かったものの、現在幻獣の森を包囲している歪虚の数はかなり多く、現状は万全とは言い難い。
「守り抜くよ……これ以上歪虚に好き勝手にはさせない。幻獣の森までやらせはしない」
 力強い口調でミサキが言った。その表情はキリリと引き締まっている。
「お供致します、ミサキ様」
 近衛隊の四名は『魂の道』の試練を乗り越え、一人の戦士として、族長として一回り成長したミサキの前に跪いた。

 ***

 歪虚軍・北部陣地――。
「ふむ、今回はハイルタイ殿ではなく青木殿が直々に動くか……面白い」
 長い髪の美しい女性……いや、容姿や背丈は少女と言っても良い。
 が、その身に纏うオーラは闘気に満ち満ちており、とても少女とは思えない。
 ……その人物は傍らの炎を纏った巨大な蜥蜴の背を愛しそうに撫でた。
「我の可愛い火蜥蜴に任すのもよいが……青木殿と同じく我が直接この森を焼き払うのもよいな。ふふ、胸が躍る」
 少女はにやりと口元に笑みを浮かべる。
「あちらとて、辺境部族や幻獣、ハンターが守りを固めているだろう。……さて、どれほどの手応えがあるかな。楽しみだ」

リプレイ本文

●幻獣の森防衛戦

 幻獣の森北側・ハンター担当エリア。
 このエリアの防衛を任されたハンター達が集っていた。

「私はアティ。宜しくね」
「俺はレイジ。輝羽・零次だ。宜しくな」
 まずは穏やかそうなアティ(ka2729)と、使命感に燃える輝羽・零次(ka5974)が挨拶。

「ミサキさん、今回もお世話になります」
 ミオレスカ(ka3496)はネレイド族本陣に居るミサキと、万が一の場合にと渡された無線機で通信。
「幻獣の森を必ず守り抜きましょう」
 その後に仲間の方を向いて眉根をピンと釣り上げた。やる気は十分。

「美少女いっぱい夢いっぱいなウフフ気分でフラフラと森まで来たらそこは死地でした、まる」
 加茂 忠国(ka4451)はがっかりした様子で項垂れていた。どうやら堕落者らしき敵の情報を聞きつけた模様。
「こんなのってないですよ! 僕はただ純粋に女の子のおっぱいやお尻をじっくりねっとり見ていたいだけなのに!」
 女性陣からの冷たい視線を気にせず、忠国は顔を上げて握り拳を作った。
「くそぅ、この怒りトカゲさんにぶつけさせて貰いますからね……!」
 忠国と似た様な動機で参加したらしいキー=フェイス(ka0791)は怪訝な顔。
「効果的だけど、ちょっとクルードな方法だな、燃やすっつーと」
 森を燃やして焼き払う……確かに効果的だが乱暴なやり方だ。

「一体たりとも、この戦線を抜けさせる事は出来ないね」
「火蜥蜴を森に近づけさせる訳にはいかないですね……。こちらから出向いて早めに倒してしまいましょう……」
 ルーエル・ゼクシディア(ka2473)とサクラ・エルフリード(ka2598)は同意見。

「防衛戦……背水の陣ならぬ背林の陣といった所ですか。しかし、ここは引く訳にはいかない様です」
 そう述べた後にアデリシア=R=エルミナゥ(ka0746)は覚醒。
「ならば……前に出て守るしかあるまい」
 彼女の髪が黒一色から銀のグラデーションへ変化。口調もクールに。

 程無く火蜥蜴数匹と、腰に二振りの刀を差し、古風な出で立ちの――、一見すると美しい少女が姿を現した。
 この人物は情報にあった堕落者らしき敵だろう。少女はハンター達を一瞥すると口元ににやりと笑みを浮かべ、言った。
「ほう、やはりハンターが守りを固めていたか。我は牙城・焔。見ての通りお前達の敵だ。それでは……お相手願おう」
 焔と名乗った少女が二刀を抜き、火蜥蜴が再び前進を開始し、戦いの火蓋が切られた。

●VS火蜥蜴&牙城・焔 前半

 火蜥蜴の前進に呼応し、ハンターも前へ出て迎え撃つ。アデリシアと零次は焔の抑えに回る。
「蜥蜴は任せた! 頼むぜ!!」
(俺はこの世界の人間じゃねえ。だけど、守りたいと必死になってる奴らの思い位はわかる! 森を焼こうなんて奴らを、許せるか! なんとしても守る。人も、森もだ!)

「ねえ、戦う前のお祈りは済ませた? ……なんてね。森は燃やさせはしないよ。燃え尽きて滅び去るのは、お前達の方だ」
 ルーエルは焔に向かって挑発的に言ってから詠唱。火蜥蜴へ輝く光の弾を飛ばす。
 火蜥蜴の生命力を削った後に突貫。
「この身が焼かれても……この聖槍は折れる事は無いから」
 少女と見紛う顔立ち、華奢な身体に似合わぬ武骨な杭打機を火蜥蜴へ押し付け、
「この手痛い一撃を打ち込んであげる!!」
 その声と共に射出。ルーエルは火蜥蜴が纏う炎による延焼ダメージを受けつつも、それ以上のダメージを敵に与えた。

 ルーエルに続き前衛を張るのはサクラ。
「近づくと熱いなら投擲で対応するまでです……」
 霊槍を勢い良く投げつけ、火蜥蜴の身体を刺し貫く。
「が、抜く時は結局近づく事になるんですよね……っ!」
 深く突き刺さった為かリロードが出来ず、サクラは霊槍を手動で抜き取り近接戦へ移行。
 延焼ダメージを受けながらも刺突を次々に繰り出す。

 火蜥蜴対応のハンター達は連携して迎撃に当たるが、敵はダメージを受けつつも前進して来た。
「森は燃やさせはしません。エクラの名において、守ります!!」
 そこで動いたのはアティ。
「ここは通しません! 【ディヴァインウィル】!!」
 断固たる意志を示した彼女は、周囲に不可視の境界を展開。火蜥蜴の行く手を阻む。

「まだまだですが、たぶん私が、『とっぷいぇーがー』ですので、猟撃士の力をお見せします」
 それに呼応して動いたのはミオレスカ。弓の長射程を活かす為にやや後方に位置。
「未だ欠片から放たれた光の正体はわかりませんが、遠くの皆さんのマテリアルは感じます」
 仲間の想いを胸に、
「その力もお借りして――いきます」
【シャープシューティング】からの【フォールシュート】。敵に矢の雨を降らし複数に大ダメージを与えた。

「こっちも負けてらんないってか」
 やや後方に位置するフェイスは狙撃態勢を取り、動物霊の力を借り周囲を見極め、魔導銃で攻撃を行う。
 しかし火蜥蜴もやられてばかりではなく遠距離攻撃への対策か、一斉に炎のブレスを吐いて視界を塞いできた。
 前衛のルーエルとサクラは近接戦を継続中。下手に撃てば二人を誤射しかねない。
「ちっ、そこそこ知能はあるみたいだな」
 忠国は――。
「むぅ、堕落者美少女焔さんは対応の二人の方へ行っちゃったか。ならば仕方ない」
 魔法を詠唱。【ウォーターシュート】を放って炎のブレスに対抗してみせる。
 視界が晴れ、ミオレスカとフェイスは遠距離攻撃を再開。アティは尚も壁となって火蜥蜴を押し留めている。

 ***

 火蜥蜴対応班は順調に敵の進攻を阻んでいた。一方、牙城・焔の対応に当たる二人は――

 アデリシアはまず零次へ【プロテクション】をかけ、
(炎と刀使いか。こちらは水の力を持つ刀で対抗させて貰う)
 白銀に光る刀を抜いた。
「む、我と刀でやり合うつもりか」
 しかし。アデリシアは刀で斬り掛かると見せかけて武器を杖に持ち替え。
「だがその前に……一つ、戦神の裁きを受けて貰おうか」
【ジャッジメント】を詠唱し発動するアデリシア。焔へ光の杭が打ち込まれる。それは確かに焔の移動を阻害した。
「むむっ」
 焔は意表を突かれた様子。

(相手は強い、見れば判る。何しろ堕落者だもんな。けど、引き下がれねえ。引いた分だけ他の誰かが、守ろうとするモノが傷つくんだ)
「それをみすみす見逃しちゃ男が廃るぜっ!」
 動きを止めた焔に向かって零次が走る。
【老龍固】により密着し関節を極め、それから水属性の蹴りを入れた。
「ぐ……」
「どうだ!」
「中々に熱い歓迎……抱擁ではないか。そういうのも嫌いではない。だが――」
 直後、焔を中心として爆発が起こった。
「ぐあああっ!?」
 身を焼く痛みに零次は思わず声を上げる。

●VS火蜥蜴&牙城・焔 後半

「自爆した!? ……いや、まさかな」
 アデリシアは目を見開く。煙が晴れると、平然と立つ焔。そして倒れ伏した零次の姿があった。
「ぐぅ、あぁ……」
 零次は相当なダメージを負った様子。アデリシアはすぐさま彼に【ヒール】をかける。
「ふふ、殿方からの抱擁にはそれ相応に答えぬとな」
 焔は余裕の表情を浮かべている。先程の攻撃は焔を中心とした爆破技らしい。

「大丈夫か?」
「ああ、ありがとう。すまねぇ」
 アデリシアに治癒を受けた零次は起き上がり一旦距離を取る。一方でアデリシアは再び刀を抜き、焔を見据える。
「その余裕ぶった表情、崩して見せる」
「良かろう、相手になる」
 両手で刀を握るアデリシアと、二刀を構え直す焔。
 そして――鍔迫り合いが始まった。火の二刀と水の刀、相反する属性は打ち合う度に小爆発を起こす。
「抜けば玉散る氷の刃、とはよく言った物だな」
「やるではないか。しかし――、ふんっ!!」
 焔の力を込めた斬撃にアデリシアは弾き飛ばされた。
「ぐぁっ!」
「俺を忘れるなよぉぉぉっ!!」
 すかさず体勢を立て直した零次が蹴りを入れてフォロー。
「てめえ、こんな事して何が楽しいんだよ!」
 零次は火属性の小太刀を握り、斬撃を繰り出しつつ焔に問うた。
「……」
 焔は無言で口元に笑みを浮かべるのみ。
(こいつは……楽しんでる)
 命のやり取り、刀と小太刀が打ち合い火花が散る中で笑みを浮かべる少女へ、零次の中で嫌悪感が湧き上がる。
 それと同時に好きにさせてはいけないという使命感を抱き、目の前の敵と対峙する。
「お前は、ここで止める!」
「私も忘れて貰っては困る!」
 水の刀による斬撃。アデリシアが戦線に復帰。二体一の剣戟が始まった。

 ***

 火蜥蜴対応班――。
 こちらはアティの【ディヴァインウィル】のおかげで敵の進攻を完全とまではいかないものの、防ぐことに成功していた。
「幻獣は私達の友人。その森を焼くなんて、絶対に許さない!!」

 火蜥蜴自体にも相当ダメージを入れているがかなりタフな様でまだ一体も仕留める事が出来ていない。が……確実に敵は弱りつつあった。
「そろそろやるか」
 フェイスは同行させたカラスと虎猫を自分の周囲に配置。火蜥蜴一体を狙い――
「行けよ! 【ファミリアアタック】!」
 動物とシンクロし、魔力を纏わせて火蜥蜴に攻撃。それは確実にダメージを与えたのだが……。
 攻撃を終えてフェイスの元に戻って来たカラスと虎猫は半ば焼け焦げ、瀕死の状態だった。
 魔力を纏っていた為に火蜥蜴の延焼ダメージを減衰させる事は出来た物の、死亡一歩手前。
「……」
 周りからフェイスに対し、厳しい視線が注がれる。
「フェイスさん……幻獣は私達の友達、動物も私達の友達であり、パートナーなんです」
 そう言ったのはアティ。彼女は境界を維持しつつ、魔法を詠唱。カラスと虎猫を柔らかい光が包む。
 傷が癒えたカラスと虎猫は真っ先に主であるフェイスへ擦り寄った。
「……俺は……」
 前線で戦うルーエルとサクラも言った。
「ここは幻獣の森です。動物に対してその様な扱いをすれば幻獣の怒りを買うかもしれません」
「この子達も私達と同じ様に生きています……。大切にしてあげて下さい……」
「……」
 フェイスはカラスや虎猫に擦り寄られたまま、地面に膝を突き、押し黙った。

「何かアレな雰囲気ですけどまあ『命は大事に』って事で、フェイスさんも戦線に戻って下さい! あと一息っぽい!」
 忠国が空気を変える様明るく言い、フェイスは頷き再び銃を構えた。

 ***

「この乱戦ならば纏めて攻撃するチャンスですね……。【セイクリッドフラッシュ】の撃ち頃ですよ……」
「お願いしますサクラさん!」
「了解です……」
 ルーエルの言葉にサクラが答え、光の波動が周囲に広がった。火蜥蜴に致命的なダメージ。

「シバ様の奥義は気になりますが、こうしてこの世界を守れる力があれば、十分です」
 ミオレスカの【レイターコールドショット】を初めとして、火蜥蜴対応班が一体一体仕留めていく。
「またみんなで、美味しいご飯が食べられるように、がんばりましょう」
 そうして漸く火蜥蜴は全滅。
「こちらはなんとかなりましたね……。後は、あの厄介なのをどうにかしないと、ですか……」
 サクラは何度も小爆発が起こる方へ視線を向けた。

●紅蓮爆刃

 繰り広げられる火と水の剣戟の中、気が付けば火蜥蜴は全滅し、焔は孤立していた。
 火蜥蜴対応班も合流し、数の上ではハンターが圧倒的優位。

 斬撃を躱し跳躍した焔は状況を把握。ハンター達と少し距離を取って草原に着地する。
「……ふむ、我の火蜥蜴はやられてしまったか。中々やるのぅ」

(あのお姉さんは手強そうだ……恐らくは堕落者。歪虚は僕達聖導士にとって討たなければならない敵!)
 ルーエルは憎々しげに焔を見つめる。
(堕落者は一度相手にした事があるけど……全員掛かりで勝てた強敵だった。今回も油断は出来ない)

 前に歩み出てミオレスカが口を開いた。
「やはり、堕落者は認められません。何とか改心してもらえないでしょうか」
「改心とな?」
「堕落者となった人とも、美味しいご飯をご一緒して、お腹一杯になれば、仲良くなれるような気がします」
「仲良く……これはまたおかしな事を言う」
 焔は悪い冗談でも聞いた様な顔をする。

「それより綺麗なお姉さん、焔さんでしたっけ。僕とデートしましょうよ」
 敵味方問わず女性ならば見境なく口説く忠国であった。
 ……尚、焔には無視された模様。

 アデリシアは刀を握ったまま焔に問う。
「状況はこちらに有利になった様だ。このまま投降するか? 我らに討ち取られるか? よもや八人相手に勝てるとは言うまい。さあ、いかに!」
「投降? 討ち取る? ふふ、随分と舐められたものだな……」
 焔が身体に纏うオーラが闘気に満ちてくる。

 それを感じ取ったルーエル達ハンターは臨戦態勢の構え。
「退く様子は無いかな。だったら、皆で畳み掛けるのみ! 討てるなら討つべきだもの!」
 焔が二刀を構え直すと、先制攻撃とばかりにルーエル、
「……どうせだから僕の【レクイエム】を聴いていってよね!」
 しかしその鎮魂歌は焔には届かず弾かれた。
「てめえは一人だ。一人じゃ何もできねえって思い知れ!」
 小太刀で斬り掛かる零次だったが――
「こちらからもゆくぞ!」
 焔の二刀に燃え盛る炎が巻き付く。
「はあああああっ!! これが耐え切れるか!? 【紅蓮爆刃】!!」
 焔が炎を纏わせた二刀を思い切り地面に叩き付けると、爆裂。周囲に爆炎が巻き起こった。
 当然近くに集まっていたハンター達はもれなく吹き飛ばされる。

「ぐううう……この熱量は尋常じゃありません」
 サクラ達聖導士は【ヒール】や【ヒーリングスフィア】で回復を試みる。

 今度は自分が焼け焦げる羽目になったフェイス。
「よぉ、ユニークなお嬢さん。ちょっと情熱的すぎやしねえか?」
「まだまだぁ!!」
 またも爆裂。巻き起こる爆炎。
「これは怒らせちゃったかもしれませんね……」
 忠国は額に汗を浮かべつつ、また爆発に吹き飛ばされた。大ダメージ。
「もっと! もっとだ! 立ち上がって来い!」
 なまじ聖導士が多く回復手段が充実している為にハンター達は何度も何度も焔の【紅蓮爆刃】を受け続ける事となった。
 ハンター達は焔を文字通り燃え上がらせてしまったのだ。
 
 そして回復魔法の使用回数が限界に近づいた時――
「ふ、十分に暴れた。お前達の実力は認めよう。楽しませて貰ったぞハンター達よ。ではさらばだ。また会おう」
 あっさり撤退してゆく牙城・焔。……【紅蓮爆刃】の連打により周囲の地形は酷い有り様になっていた……。
 幸い、幻獣の森に被害は無かったが。

 ともあれ、ハンター達は火蜥蜴による森への延焼を防ぎ、牙城・焔を撃退する事に成功したのだった。

 ***

「熱い女性でしたね……」
 うっとりとする忠国と、
「半端なくな……危うく死にかけた」
 冷や汗をかくフェイス。……ナンパ男二人は特に念入りにこんがり焼かれたとか。

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MVP一覧

  • 戦神の加護
    アデリシア・R・時音ka0746
  • 星を傾く者
    サクラ・エルフリードka2598
  • エクラの御使い
    アティka2729

重体一覧

参加者一覧

  • 戦神の加護
    アデリシア・R・時音(ka0746
    人間(紅)|26才|女性|聖導士

  • キー=フェイス(ka0791
    人間(蒼)|25才|男性|霊闘士
  • 掲げた穂先に尊厳を
    ルーエル・ゼクシディア(ka2473
    人間(紅)|17才|男性|聖導士
  • 星を傾く者
    サクラ・エルフリード(ka2598
    人間(紅)|15才|女性|聖導士
  • エクラの御使い
    アティ(ka2729
    人間(紅)|15才|女性|聖導士
  • 師岬の未来をつなぐ
    ミオレスカ(ka3496
    エルフ|18才|女性|猟撃士
  • それでも尚、世界を愛す
    加茂 忠国(ka4451
    人間(蒼)|15才|男性|魔術師
  • 拳で語る男
    輝羽・零次(ka5974
    人間(蒼)|17才|男性|格闘士

サポート一覧

マテリアルリンク参加者一覧

依頼相談掲示板
アイコン 森を守るため
ミオレスカ(ka3496
エルフ|18才|女性|猟撃士(イェーガー)
最終発言
2016/04/05 23:14:39
アイコン 依頼前の挨拶スレッド
ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2016/04/03 02:26:19