【壊神】VS歪虚ナイツ~傲慢セヴ

マスター:草なぎ

シナリオ形態
ショート
難易度
難しい
オプション
  • relation
参加費
1,000
参加制限
-
参加人数
4~8人
サポート
0~0人
マテリアルリンク
報酬
普通
相談期間
5日
締切
2016/05/26 22:00
完成日
2016/05/30 03:26

このシナリオは5日間納期が延長されています。

みんなの思い出

思い出設定されたOMC商品がありません。

オープニング

 リンスファーサは転移門で王都イルダーナを訪れた。件の戦があったという城壁付近を訪れた。破壊された城壁の回りに立ち入る。一部封鎖されている場所もあったが、リンスファーサの階級章を見て兵士は敬礼して道を開けた。作業をしている兵士らを見やり、リンスファーサは破壊された城壁の爪痕を見やり、瓦礫に触れた。
「…………」
 碧眼で上空を振り仰ぐと、リンスファーサはしばし立ちつくした。そして、彼女は自身がいるべき場所へ帰って行った。王国西方リベルタース、ハルトフォート砦へ。

 機動要塞ブラフマーから次なる歪虚が射出されたのは、五月も半ばを過ぎた頃であった。司令官のラーズスヴァンはリンスファーサにも迎撃の命令を下していた。
 ブラウンヘアの騎士アレックス・ブラッド卿は、上官のリンスに笑いかけた。
「先の逃げられたぴかぴか歪虚……結局イスルダ島へ帰って行ったのですかね」
「だとしたら、もう会うことは無いかも知れんな」
「しかし……シヴァの要塞、ブラフマーとか言うんでしたっけ? あれは……リアルブルーの例の何とかロッソとやらの艦砲射撃でも食らわせたら一発でドカンじゃないですか?」
「さあてな……。ブラフマーは魔法の物体かも知れんし……。仮にそうだとしても、何にしても、たかだか全長一キロだ。あれだけで王国西方を蹂躙するのは無理がある」
「まあ、我々は歪虚の迎撃に向かうだけですがね」
「仕事に掛かるとしよう」
 リンスファーサは甲冑を身に付けており、腰の大剣に手を掛けた。

 リベルタース沿岸に上陸した歪虚の集団は、青いオーラを放つ軍馬歪虚に騎乗しており、派手な伊達衣装の戦闘服に身を包んだ騎兵隊であった。
「王国の法術陣、しかと見せてもらったな……」
 言ったのは、金髪金瞳の金の戦闘服に身を包んだ、金の角を生やしたヴァジュラ剣を身に付けた歪虚騎士であった。名をセヴと言った。
 すると、傍らにいた灰髪灰瞳の灰色の戦闘服を身につけた、暗灰色の角を生やしたヴァジュラ剣を身につけた歪虚騎士が口を開いた。こちらはバルベスと言った。
「それはそうと、セブ様、リザーヴァ様によると、ハルトフォート軍、やはり侮れぬ、と」
「先の一戦か。まあ、その件は良い」
 歪虚の集団は五十騎程度であった。ゆっくりと進軍していく。

 舞台はリベルタース沿岸。ハンターたちはハルトフォートに合流し、歪虚の迎撃に向かうのであった。いつも通りの、戦いでもある。時は流れ、ここでもまた、世界の片隅で戦いは続く……。

リプレイ本文

「……煙草が切れちまった」
 ヴォルフガング・エーヴァルト(ka0139)は言って、煙草の箱を握りつぶした。
「にしても、ここは賑やかなところだな」
 ヴォルフガングはハルトフォートへ来るのは初めてであった。王国へ依頼で来るのも珍しいことであった。元帝国軍人と言うこともあるのか。
「煙草か……。あいにく俺は持ってないな」
 柊 真司(ka0705)が言うと、ヴォルフガングは肩をすくめた。
「ま、いいさ。戦闘中は仕方ない」
「一服やるか。落ち着かんのか」
 と、アレックス・ブラッド卿が笑ってヴォルフガングに煙草を差し出した。
「あり難いねえ」
 ヴォルフガングは有り難く煙草を一本頂戴すると一服した。煙を吐き出して生き返る。
 柊は苦笑する。
「ここには何度か来てるが……。今回も厳しそうだな。シヴァの奴、まだ居座って居やがるのか。敵の司令官クラスは確実に仕留めておかないと後々厄介になるからな。逃がすつもりはないぜ」
「ま、死なない程度に頑張ろうや」
 ザレム・アズール(ka0878)は笑った。兵士達も笑った。柊もヴォルフガングも肩をすくめる。ザレムは和やかな表情であった。
 だが、内心は警戒大であった。こちらの戦力はすでに知られている。数度の撃退による無意識の油断も突かれるだろう。
「俺が敵なら馬鹿正直に正面からだけじゃ来ない」
 ザレムは呟くと、リンスファーサに言った。
「リンス」
「ザレム」
「少し気になることがあってな。兵を一人残し見張台から双眼鏡で警戒させてくれ。敵が別働隊を組織してた場合の察知だ。俺も気にかけるが念の為な。通信機で連絡を頼む」
「まさか……とは思うが、その可能性も潰しておくか」
 リンスファーサは思案顔。
「リンスさん」
 メイム(ka2290)はリンスファーサの背中をつついた。
「やあメイム。サングラスが決まってるな」
「へっへっへ☆」
 まあ冗談は置いといて、と。メイムは言った。
「前回は参加者みんなで損耗を避けて撃退に拘りすぎたのかもしれない。反省だね。歪虚は黒、白で今回は青の推定水属性。また敵指揮官、副官を逃すと次は地、風、火属性と続いて、12VS12、あ、リンスさん、アレックスさん含む、傲慢騎兵沢山の危険な戦いが待ってそうだよね……」
「光と闇も忘れてないか?」
「えー? まあね。とにかくも、今回は安全は確保しつつ討伐を目指したいね」
 そこでメイムから提案と準備案が出された。まだハンター達は名前まで知らないが、便宜上歪虚の名を使う。

1班 セヴ対応
ヴォルフガングさん
ザレムさん
メイム
リンスさん

2班 バルベス対応
真司さん
アレックスさん

3班 歪虚騎士対応
エルさん
エンフォーサー(長柄武器並行装備)×30/2対1での戦闘を指示

3班 1・2班の援護
コーネリアさん
エンフォーサー(射撃用並行装備)×20

 メイムはクリップボードに留めたメモを書き出し、リンスと調整を行った。アレックスや仲間達も覗き込む。
「ふむ……今回は敵ボスにはかなり戦力集中だな。指揮官には四人か」
「もちろん他も逃がすつもりはないんだけどね」
「了解した。アレックス、ではこれを兵士たちにも回しておけ」
「はいリンス卿」
「アレックス」
 柊がアレックスを呼びとめた。
「うむ?」
「宜しく頼むぜ。味方の遠距離攻撃で敵の歩調を乱し、乱れた機に乗じて敵司令官クラスに突撃する作戦に協力するぜ」
 柊はアレックスとしばし会話を交わし、確認を取っておく。
 エルバッハ・リオン(ka2434)は、呟いていた。
「シヴァ配下の敵部隊ですか。今までの戦いでは一応、勝っていますが、敵指揮官の撤退を許していますからね。今回は敵指揮官も撃破したいところです」
「エルちゃんよろしくな」
 兵士達がエルに笑いかける。見知った顔がある。
「宜しくお願いします」
 エルは笑った。兵士達は雑談しながら槍などの長柄武器を装備していく。
「みなさんには歪虚の突撃を警戒願います」
 エルは言ってリンスファーサに挨拶した。
「リンスさんこんにちは」
「エル。宜しく頼む」
「前述した装備や部隊構成、そして、みなさんには歪虚騎士には二人がかりで攻撃するように指示を出してもらえますでしょうか」
「うむ。お前の魔術も頼りにしている」
「はい」
 エルは微笑んだ。
「…………」
 コーネリア・ミラ・スペンサー(ka4561)は思考の縁に沈んでいた。不意に去来した妹の顔。形見の懐中時計に手をやる。
「コーネリア」
 リンスファーサがコーネリアの肩を叩いた。コーネリアは我に返った。
「ああ、リンスファーサか……」
「考え事か」
「いや。詮無きことだ。すまんな。私は何か言っていたか?」
「まさか。白昼夢でも見ていたのか?」
 リンスファーサは笑った。コーネリアも肩をすくめる。
「では準備が整い次第、出立する」
 リンスファーサは銀のマントを翻した。

 歪虚軍――。
「セヴ様」
 バルベスが馬を寄せてくる。
「人間どもが来たようです。騎兵スクリーニングに引っ掛かりました」

「ここの連中は数だけはよく揃えるものだ。だが、果たして貴様らにその数を統べるだけの実力はあるのか?」
 コーネリアは、兵士から借りた双眼鏡で歪虚達を見やり、敵に侮蔑の言葉を吐き出した。
 ザレムの懸念は懸念で終わった。さすがに別動隊は出なかったようだ。
 セヴは、ハンターたちを確認すると、自ら先頭に立ち、もう一隊をバルベスが指揮する中隊が固める。
「さて……では始めるか」
 先に動いたのは歪虚。セヴは手を上げると、全軍に突撃の合図を出した。走りだす歪虚騎兵。バルベスはセヴから離れると、ハンター達の斜め側方から突進した。
「ぬん!」
 セヴは腕を突き出した。閃光がほとばしる。長射程のレーザービームが薙ぎ払う。軍とハンターはビームの直撃を受けた。
「何い……!」
 ザレムは反撃のデルタレイを放った。
 兵士達は槍を構えて歪虚の突撃に備え、銃装備の兵士達はコーネリアと銃撃を開始した。
「消えろ、有象無象の雑種共が!」
 コーネリアの碧眼が雷光を帯びる。ライフルのトリガーを引いた。銃弾が歪虚を怯ませるが、突進の加速は止まらなかった。
 エルは歯を食いしばって、腕を突き出した。ファイアーボールを連射する。
「負けない!」
 と、バルベスが腕を突き出した。灰色の火炎がコーン状に炸裂し、兵士とハンターを飲み込む。
 セヴとバルベスは魔法を連射して、騎兵隊を率いて人類軍に激突した。
 ハルトフォート兵の槍に激突するも、そのまま突き進む歪虚。セヴは切り込み、兵士を一刀のもとに切り捨てた。バルベスも切り込んで来る。兵士を薙ぎ払い、押しこんで来る。
「怯むな! 押し返せ!」
 コーネリアはリロードしながら兵士たちを激励した。アサルトライフルを歪虚に浴びせかける。兵士達は抜刀すると接近戦に切り替えた。
 エルはさすがに後退したが、数度残りのブリザードを撃ち込み、ウインドスラッシュに切り替えていく。
「エル! 援護を頼むぜ!」
 兵士達は剣を抜き、歪虚軍に立ち向かっていく。
「はい!」
「アレックス!」
 柊は、アレックスとともに、押しこんで来るバルベスの対応に向かった。
「おい馬鹿歪虚! お前の相手はこっちだ!」
 柊はバルベスに罵声を浴びせた。
 バルベスはアレックスと柊を確認して向きを変えた。
「威勢がいいな小僧。ではまず、貴様等の首から頂こう」
「傲慢の歪虚ってのは相変わらず偉そうだなおい。でも悪いが、お前の御託を聞くつもりはない。懲罰とやらもな!」
「ふふ……そのようなチートスキル、使わずとも貴様等の相手は出来るのだ! アイテルカイトを舐めるなよ」
「上等じゃねえか」
 柊はバイクのアクセルをふかせると、加速した。アレックスが反対方向から仕掛ける。
 柊は機導剣でアンティキティラの先端からマテリアルの刃を形成して斬りかかった。光刃がバルベスを貫く。アレックスも切りつけた。バルベスはヴァジュラ剣を高速で操り、連続で二人を切り裂いた。
 柊は攻性防壁を発動した。バルベスは吹っ飛んだが、灰炎放射で応戦してくる。柊もアレックスも焼かれた。
「強度4だぞ……!」
 柊はやや驚いた。舌打ちする。高位歪虚のデフォルトがどの程度か、そんなものはピンきりである。
 柊とアレックスは加速した。バルベスも突撃する。
 凄まじく切り合うバルベスと柊、アレックス。アンティキティラで受け止め、盾で受け止め、柊はしのぎつつ、機導剣を打ち込んで行く。
 ズン! と、柊は刺された。ヴァジュラ剣が柊の魔導ガントレットを貫通して、右腕を貫いた。しかし、柊も機導剣をバルベスに叩き込んでいた。バルベスは胸を貫かれていた。
「柊!」
 アレックスはバルベスに渾身撃を撃ち込んだ。バルベスはヴァジュラ剣を返し、それを弾き返す。
 柊はさらに攻撃し、カウンターで攻性防壁をかけた。さすがのバルベスが吹っ飛び、落馬した。
「……!?」
「しぶとい奴だ! とっておきだ。こいつで燃え尽きやがれ!」
 ファイアスローワーを放射する柊。
「ぐおおおおおお……!」
 バルベスは遂に崩れ落ちた。最後にヴァジュラ剣を柊目がけて投げつけた。
 ザク! 柊の盾になったアレックスの背中にヴァジュラ剣が突き刺さった。
「よお……柊、まだ、終わっちゃいねえ」
 アレックスは落馬して意識を失った。柊はアレックスの息があることを確認すると、いったん彼を連れて戦線離脱した。

 ヴォルフガングは歪虚騎兵をMURAMASAで薙ぎ払いながら、前進していた。コーネリアが支援銃撃を行っており、エルもウインドスラッシュでの支援に入っているが、兵士達は全員歪虚と格闘戦に突入していた。
「有象無象が……しかしあの傲慢……いきなりレーザービームかよ」
 ヴォルフガングはしかめっ面でMURAMASAを振るっていた。
 ザレムの予測は一部外れた。歪虚の突破力を甘く見積もっていた。そして敵将の魔術の破壊力。デルタレイと車上攻撃で、同じくMURAMASAを振るいながら、戦場を駆け抜ける。
「先日とは違うな……。こいつら……死ぬ気かよ! おいみんな! 死ぬなよ!」
 ザレムは叫んだ。兵士達は冷徹に剣を振るうが、歪虚兵も恐れることなく立ち向かってくる。
「このこのこの~! 絶対にやっつけてやるんだから!」
 メイムはワイルドラッシュを叩き込む。しかし、ここは敵指揮官にも取っておかねばならない。雑魚には一度のみ。歪虚騎兵はメイムに襲い来る。メイムのスピアがうなりを上げる。ザン! と歪虚兵の首を飛ばした。
 リンスファーサも淡々と歪虚兵を葬り去っていく。
 そして、四人はセヴのもとに辿りついた。ヴォルフガングは離れて隙を窺う。
「傲慢よ、名は、なんと言うのだ?」
 ザレムはセヴに問うた。
「私か? 私はセヴ。高貴にして尊厳なる傲慢の眷族」
 ザレムは内心引いたが、続けた。
「貴方のような将がまだ何人も居るのか」
「私か? 私など中隊長か小隊長クラスだ。いかに高貴なるアイテルカイトとは言え、序列はあるからな」
 それはそうと……。とセヴは続けた。
「リザーヴァが言っていたほどではないな。人間よ。なかなかやるが、頑張ってせいぜいここで私を殺せるくらいか」
「ならば……まずはお前から終わらせる」
 ザレムは刀を構えた。
「刺突一閃!」
 ヴォルフガングが突進して来た。
「お話はそれくらいでいいだろう!」
 ヴォルフガングはホルスターからデリンジャーを抜いてセヴに叩き込んだ。
 だがセヴは何と、この至近距離から巻き込みも構わずレーザービームを初撃でばらまいてきた。ハンター達は貫かれた。歪虚兵も貫かれる。
「にゃろう……!」
 ヴォルフガングは舌打ちした。
「く……! 何の!」
 ザレムは加速した。車上攻撃で刀身をぶつけた。セヴは切り裂かれたが、ヴァジュラ剣でザレムを切った。攻性防壁発動。セヴは吹っ飛んだ。そこへメイムとリンスファーサが切り掛かかる。
「今度は逃がさないよ!」
 メイムのワイルドラッシュが炸裂。セヴはぶん殴られた。リンスは渾身撃を撃ち込んだ。
「ぬん!」
 セヴは反撃し、メイムとリンスをヴァジュラ剣を回転させ連続で切り裂く。
 ザレムはデルタレイを撃った。セヴと馬を狙う。閃光がセヴと馬を貫く。
 ヴォルフガングはセヴの右側面から平突きでチャージアタックを掛けた。その刀身がセヴを貫通する。セヴはヴァジュラ剣を回転させ、ヴォルフガング、リンスファーサ、メイム全員を切り裂いた。
「懲罰は使わんのか傲慢よ!」
 ザレムは叫んだ。
「アイテルカイトが本気を出すのは、真の敵と遭遇した時だ!」
「俺達は敵じゃないのか!」
「敵ではある。だがチートスキルを発揮するにはまだ早い。それで死ぬならそれが傲慢の摂理よ!」
「ごちゃごちゃうるせえ!」
 ヴォルフガングは刀を一閃した。セヴの反撃が来る。そこでカウンターアタックを仕掛けた。セヴの首にフルスイングした。鈍い音がして、刀身はセヴの頸部に激突した。メイムとリンスファーサが連打を浴びせ掛ける。セヴはヴァジュラ剣を高速回転させ、全周に八連撃を叩き込んだ。ずたずたに切り裂かれるハンター達。
「いかん!」
 ザレムは車上攻撃で突進した。
 そこでコーネリアの支援銃撃が来た。セヴの上体が銃撃で跳ねあがる。
「残念ながら破壊は貴様らだけの専売特許ではないんだぞ。見ていろ、まずはこの手で貴様らの心から破壊してやる!」
 コーネリアはライフルをスキルフルで連射した。銃撃がセヴを貫通する。
「残りの敵将が一体ずつ来るなどとは決まってない。だから絶対逃がさない……ここで討つ!」
 ザレム激突。
「ぬう……!」
 セヴも万力を込める。ザレムは気付いた。自身もヴァジュラ剣で腹を刺されていることに。ヴォルフガング、メイム、リンスファーサがフルパワーでセヴを攻撃する。ヴォルフガングとメイムの連打がセヴの腕を切り飛ばし、首を刎ねた。傲慢の将は、虚無の塵へと還って行った。

 ボスに当たった近接組は引いた。アレックスも不在であり、コーネリアとエルが掃討作戦の指揮をとった。
「何とか……押さえこみましたね」
 エルは言って、ブリザードを撃った。コーネリアは壊走していく歪虚兵をライフルで撃ちながら、吐息した。
 コーネリアはリアルブルーの元英国大尉であり、兵士たちを取りまとめ、この掃討戦を掌握していた。
 エルは歪虚騎兵を散々に打ち負かしていた。まあ、いいところは仲間に持って行かれた気がするが、まずは良しとしよう。
「セヴは死にました。ですが……アイテルカイトは、まだ来るのでしょうか?」
「その問いの答えは、あのブラフマーとやらの主が持っているのかも知れん」
 コーネリアは言って、まだ見たことのない歪虚の名を反芻した。シヴァ。
 コーネリアはライフルを撃ち続けた。無機的な振動と銃声が彼女の心を揺さぶる。
 掃討戦も終わり、戦いはハンター達の大勝利に終結した。

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MVP一覧

重体一覧

参加者一覧

  • Stray DOG
    ヴォルフガング・エーヴァルト(ka0139
    人間(紅)|28才|男性|闘狩人
  • オールラウンドプレイヤー
    柊 真司(ka0705
    人間(蒼)|20才|男性|機導師
  • 幻獣王親衛隊
    ザレム・アズール(ka0878
    人間(紅)|19才|男性|機導師
  • タホ郷に新たな血を
    メイム(ka2290
    エルフ|15才|女性|霊闘士
  • ルル大学魔術師学部教授
    エルバッハ・リオン(ka2434
    エルフ|12才|女性|魔術師
  • 非情なる狙撃手
    コーネリア・ミラ・スペンサー(ka4561
    人間(蒼)|25才|女性|猟撃士

サポート一覧

マテリアルリンク参加者一覧

依頼相談掲示板
アイコン 質問卓
コーネリア・ミラ・スペンサー(ka4561
人間(リアルブルー)|25才|女性|猟撃士(イェーガー)
最終発言
2016/05/25 20:23:31
アイコン 相談卓
エルバッハ・リオン(ka2434
エルフ|12才|女性|魔術師(マギステル)
最終発言
2016/05/26 21:19:22
アイコン 依頼前の挨拶スレッド
ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2016/05/25 13:08:37