薄暗い石室の中で、ディーナーはお嬢様の肖像画を石の上に丁寧に置いて頭を下げた。
「湿っていてかび臭い場所で申し訳ありません。あの屋敷は危なくなってしまいました。どこか別の場所を見繕うまで、ここでお許しください」
　ディーナーが居る場所は、山奥にひっそりと存在している小さな古墳の中だった。山の斜面を掘り、大きな岩を床と天井に敷き詰めた大昔の墳墓。盗掘されたのか野生動物に荒らされたかは定かではないが、ディーナーが見つけた時には入り口の岩は割れて、中身は何も存在しなかった。
　通路と玄室があるだけの小さい古墳の中に、屋敷から持ち出した僅かばかりの荷物を置く。
　墓の中などどいう不吉な場所にお嬢様の肖像画を置きたくなどなかったが、あの屋敷がシェノグ族とハンターにばれてしまっては仕方がなかった。
「シェノグ族に見つかってしまいました。このまま奴らが居ては、お嬢様に安心して過ごしていただくことが叶いません。これまでは見逃してやっておりましたが、もう、放っては置けません。お嬢様に害の及ばぬうちに除いてしまいましょう。それから、ゆっくりとお嬢様の復活を……」
　コツコツと石の上を歩いて、日の差し込む外に出る。外に用意しておいた雑魔たちを確認する。
「燃やしてしまおう。全部。もう一度」



　辺境の山の中、シェノグ族の村。
　族長の家で長い髭の族長とハンター達が、ディーナー討伐の為の話し合いをしていた。
「部族民の安全のためにも、ディーナーは討伐しなくてはならんのにのう」
「しかし、肝心のディーナーがどこにいるのか分からないのでは手の出しようもない」
「アジトだったあの屋敷にはもういないようだな」
　ハンターにディーナー討伐を依頼したが、ディーナーは旧シェノグ族の村の屋敷から移動してしまったらしい。その後の足取りがつかめていなかった。
「族長！　大変！」
　そこへ部族の少女、ディシャンが駆け込んできた。
「ス、スライムが！　スライムが村に！　いっぱい入り込んできた！」
　ディシャンが息を切らしながら報告する。
　族長がディシャンから報告を聞いていると、カン、カン、カンと村の半鐘が鳴り響いた。
「これは火事の時の……」
　ツアンプが立ち上がって窓の外を窺うと黒い煙がいく筋もモクモクと立ち上っていた。

　煙と炎は、瞬く間に村を覆っていく。まだ昼間だというのに周囲は夕方のように赤とオレンジの光に彩られていく。
　燃え盛る村の中、緑髪の少女たちが立っていて、キリキリと火矢を引き絞り家の扉にくっついているスライムを射貫いた。
　べトッとしたオイルの様な光沢を持つスライムに着火すると、周りの家屋を巻き込んで炎が立ち上っていく。
「火を消せ！」
　男たちが井戸からくみ上げる水をかけて消火していくが、井戸から汲み上げた少しばかりの水では火の勢いに追いつくことは出来なかった。
　立ち上る炎を見上げて呆然とする男の背後に、緑髪の少女が火矢を射る。
「がはっ」
　胸を貫かれた男は、炎の中に倒れ込む。
「歪虚がいるぞ！　逃げるんだ！」
　少女の弓に狙われながら、もう一人の男が叫んだ。
　同時多発的に炎が村を焼き、気が付いた部族民が消火を試みるも炎に近づくと火矢の少女に射抜かれてしまう。
　熱に炙られたスライムが突然発火するのも、消火を困難にしていた。
「これはもうダメだ！　ああ、畜生！」
「荷物は諦めろ！　逃げるぞ！」
「また、火に奪われるのか……」
「道は塞がれてるぞ！　森を走れ！」
「誰か！　うちの子供見なかった？　いないの！」
「きっと先に逃げているさ。大丈夫だ」
「避難場所は分かるな？」
「ばあちゃん、オレにつかまってな。逃げるよ」
　部族民たちは互いに励まし合って、少しでも炎の少ない場所へと非難を始めた。



「さぁ、全て燃えてしまえ！　邪魔な物は全て灰に返してしまえばいい！」
　ディーナーは村を包み込んでいく炎を見上げていると、ふと何かを思い出した様だった。
「そうだった。全てが燃え尽きる前に、あれだけは回収しておかないといけないな……」
　と呟いた。

　辺境の山の中、シェノグ族の村は今、炎に包まれようとしていた。
「か、火事……！　大変！」
　外を見たツアンプ・シェノグ（kz0170）の叫び声を合図にしたように、ハンター達は立ち上がって行動を開始する。
「これはこれは……悠長にしてはいられませんね」
　ツアンプの横から外を観察した黒耀　(ka5677)が、幾筋も上がる黒い煙を見ていった。村のあちこちから部族民たちの慌てて叫ぶ声が聞えてくる。
「くそっ、予想以上に動きが早かったな」
　五黄(ka4688)は戸を開けて外の様子を窺った。炎は今のところ、族長の家の周囲には迫っていない様だった。詳細は不明だが、五黄にはこれがただ偶然に起きた火事だとは思えなかった。
「トランシーバーを調整して随時連絡を」
　普段はのんびりとした口調のリアリュール(ka2003)も今は早口だ。
　これからの行動方針を確認し合うハンター達の後ろで、シェノグ族の三人は火事から貴重品を守ろうと右往左往している。
「周波数は合わせましたね、こまめに連絡を取り合いましょう」
　黒耀はトランシーバーのスイッチを回し、連絡が取れ合える事を確認する。
「荷物は最小限でとにかく逃げないと」
　リアリュールは、あれもこれもと荷物を増やしていくツアンプにストップをかけている。
「先祖伝来のものはそうそう見過ごせんか」
　基本的に荷物は置いていった方がいいだろうが……、とツアンプたちのパニックぶりを見ていた五黄が呟いた。
「ツアンプちゃん、貴女は族長候補なの一人でも多くの村人を助ける義務があるの！　生きてさえいれば他の事は何だって後からできるの！」
　ディーナ・フェルミ(ka5843)も「あれも貴重な薬草なんです！」とさらに荷物が増えそうなツアンプを説得して落ち着かせていた。
「族長様、気をつけるべき場所はありますか」
　村の構図を確認していた黒耀は、地図だけでは分からない気をつけるポイントを族長に確認を取る。
「気もそぞろで逃げられても困る、抱えられるくらいにしとけよ！」
　と五黄は大量の荷物を持ち出そうとする族長たちに釘を刺した。
「写本をとりに来るかもしれませんね」
　リアリュールは、ディーナーがお嬢様の死に執着していた様子を思い返した。部族に伝わるという写本を狙ってくるかもしれないと思った。
「先に出ますね」
　族長宅の三人のことは仲間に任せることにして、黒耀が村にいる部族民たちの避難を最優先に行うべく、真っ先に飛び出していった。
「精々励みたまえよ黒耀君」
　三里塚　一(ka5736)が救助に出て行った黒耀に声をかけた。彼自身も、「さて、私も行くかな……」と呟きながら、煙が漂う村へと足を踏み出していった。
「とにかく命あっての何とやらだ、逃げるぞ」
　五黄は族長が写本を持ったのを確認した。今後、ディーナーを相手取るうえで有効に使えるだろう。
　五黄がディシャンと写本を懐に入れた族長を連れて避難を開始する。
「ほいほーい、放火から村の皆さんを助け出す感じでー良かったでしょうかー」
　軽口を言って、雰囲気を和らげながら小宮・千秋(ka6272)も族長の家を出て行く。激しく燃えている村の入り口の方へと向かって行った。
　ハンター達に説得され、ごく最低限の荷物をまとめたツアンプを伴ってディーナも移動を開始する。
「貴女が知っている１人で移動が大変そうな人、ご老人とか赤ちゃんとかがいるおうちまで一緒に行ってほしいの」
　ディーナに促され、救助が必要な人たちを脳裏に思い浮かべながらツアンプとディーナは火事に見舞われた村へと飛び出していった。


　六人が村へ飛び出したとき、火事は黒い煙と大きな炎が天へと舞い上がっていた。
　族長の家の周辺には幸いにもまだ火の気配は見えなかったが、それも時間の問題だろう。


　ツアンプを伴って出たディーナは、同行していた犬たちを解き放った。
「お前たち、誰か見つけたら吠えて知らせるの。ツアンプちゃんは私の後ろから指示するの」
　犬たちは、たち込める煙を嫌そうに避けて、新鮮な空気を求めて移動する。
「それと、貴女の赤い鞭を貸してほしいの、私の事を知らない人でも私が味方だとわかって貰えるの！」
　ディーナの求めに、ツアンプは「はい」と赤い鞭を手渡した。ディーナは目につきやすいようにと鞭を腰に巻き付ける。

　リアリュールは、火の勢いの強い北側に向かった。ツアンプに聞いておいた高齢者、乳幼児、傷病者といった逃げ遅れそうな人がいる家を順番に回って、避難を確認する。
「煙を吸わないようにしてください。手拭いをマスクに！」
　避難する部族民たちに煙を吸い込まないように声を掛けて、近い避難所へと誘導していく。

「煙を吸わない様にな。口元は着物の袖が何かで押さえてくれ」
　超感覚を駆使して、周囲を警戒しながら五黄は同行する二人に避難するうえでの注意事項を伝えた。族長の家を飛び出し、火と煙を避けて避難所を目指す。

「マジックカード発動！！　導かれるべきものがいる方角を示せ！」
　逃げ遅れた人々を一人でも多く救う為に黒耀は占術を使用した。
　広い村の中から人々を逃がそうという為か、符は漠然とした方角を指示していたが黒耀は符の示した方向へ走る。
「ふむ……村など燃やしてなにが楽しいのかはしらんが、差当りはこの状況にでも乗ってやろう」
　黒耀の後ろを一が悠然とついていった。彼女を働かせつつ、自分は興味のある部分で働けばよいかと考えている。

「いやー、このお暑い時期に良くこんな事出来ますよねー。キャンプファイヤーと勘違いなさっていませんかー？」
　千秋は軽口を言いながら、燃え盛る家々を回って避難の遅れている部族民がいないか確認した。


　リアリュールは誘導の傍ら観察してみると、やはりシェノグ族の赤い鞭が雑魔少女の標的になっているらしかった。妨害射撃を撃って、狙われた部族民を守り無事に避難できるように気を配る。
「狙われてしまいます。鞭を置いて行ってください！」

　千秋は燃え盛る家の前で、年配の男性が呆然としているのを発見する。
「暢気な事言っている場合じゃありませんでしたー。とにかく村の皆さんを一刻も早く助け出しますよー」
　千秋は炎に足のすくんでいる男性に声を掛ける。
「さぁ、早く移動しましょうー。こっちの方が安全ですよー」
　少しでも火の少ない経路を教えて避難を促していった。
　ペットの黒猫とマルチーズに「火に気を付けながら御協力お願いしまーす」と声を掛けている。
　千秋ののんびりとした雰囲気は、炎に恐怖している部族民たちを冷静にさせていた。

「こちらです！」
　神罰銃を右手に持って敵の襲撃に備えながらディーナは、ツアンプの指示を頼りに逃げ遅れそうな人がいる家を回る。
「誰かー、いますかー」
　煙と熱が充満する中、ディーナは危険な家を回って声を掛ける。

「こういうものにも効果はあるのだろうか……」
　一はまだ燃えていない家の前に立って符を取り出し、ペタリと張り付けた。守護の力を持った加護符は、家を守護した。
　一は加護符を張った家を観察している。
　加護符の力でその家は火が燃え移らない。しかし小さい民家とはいえ一枚の加護符で民家に守護を与えている為、普段使用しているよりも全体の加護は薄いように一には感じられた。

「そういえば、ガキ共は鞭を持ってると狙ってくるんだったか？」
　五黄は過去の依頼から敵は赤い鞭を目印にシェノグ族を見分けているらしいと知っていた。
「鞭を隠すか、捨てるかしろ！　敵に狙われるぞ！」
　避難する中で出会うシェノグ族に対して五黄はその都度声を掛けて促していく。


「大丈夫ですか。さあ、布を口に当てて。煙を吸っては体に触ります」
　煙に巻かれて動けなくなってしまっていた老婆を見つけた黒耀は、水で濡らした布を口に持っていき呼吸を確保する。
「ふふん？　君らにも当然くれてはやるとも」
　一は観察ばかりではなく、ついでの様な態度をとりつつ周囲で不安にしている部族民にも加護符を張り付けた。全員に貼り付けることは出来ないので、頑丈とは言い難い女子供を優先に貼っていく。

「矢がどこから飛んでくるのか分からんな」
　煙や炎に視界を遮られ見通しのきかない中、五黄はどこから飛んでくるのか分からない雑魔少女の火矢を警戒しながら村を走り抜けていく。
　敵を目にしても進路を妨害する雑魔だけを相手にし、避難することを最優先に行動した。

「やっぱりですかー」
　千秋が倒したスライムからは、ドロリと液体が流れ出ていた。そこへ、ヒュンッと雑魔少女の火矢が突き刺さる。
　千秋の予想した通り、可燃性らしい液体はパッと燃え広がった。これでは、倒したところで被害を抑えることは出来ないだろう。
「少女さんは遠慮なく倒しちゃいますよー」
　千秋は、雑魔少女の懐に入り込んで拳を叩き込む。火矢しか持たない少女は接近されてしまえば抵抗のしようもなかった。

「ここまでくれば大丈夫だな」
　避難所まで走ってきた五黄は、族長たちを休ませるとすぐさま部族民たちの安全確認を行った。着の身着のまま逃げてきた部族民たちは疲労の色が濃く、火傷や怪我をしている者たちもいた。
　家族とはぐれた者たちは、見当たらない家族の安否を気にしている。
　五黄は、避難者を誘導しているリアリュールとトランシーバーで連絡を取り、情報の交換をした。

　リアリュールは、避難を誘導中に家族を探している男性に出会った。娘を見つけない事には避難できないという男性に、リアリュールはトランシーバーで仲間に連絡を取ってみた。
　反応があった五黄に情報を伝えれば、男性の娘は無事に避難所に着いているという。
「娘さんはあちらの避難所にいるそうです。さあ、逃げましょう」
　男性は「ありがとう」と何度も礼を言うとリアリュールに促されて娘のいる避難所に向かって行った。

「この辺りは無事に避難しているみたいなの」
　あと一件、探したらツアンプと共に避難しようとディーナは考えて、隣の家をのぞいてみる。と子供の泣き声が聞こえた。
「どこにいるの！」
　テーブルの下に潜り込んで、子供が泣きじゃくっていた。
「もう大丈夫なの、一緒に避難しよ？」
　猫を抱きしめて泣いている子供にディーナは優しく声を掛ける。
　ディーナは警戒している子供に赤い鞭を見せて警戒をときながら優しく頭を撫でた。
「ツアンプちゃん、おんぶしてあげてほしいの。村の外へ逃げるの」
　ディーナは、火の勢いがなるべく弱いルートを通ってツアンプと子供を避難所へと誘導を始めた。
　神罰銃を片手に、敵と遭遇したらすぐに応戦できるようにする。

「さあ、一緒に参りましょう」
　一緒にいた青年に老婆を支えてもらって黒耀は兎歩を使用する。
「マジックカード発動！！　炎を避ける道を示せ！」
　自分自身が歩くのに良い方向を見いだすために符を使用し、危機を避けることにする。素早く動けない老婆を気遣いながら黒耀は避難所を目指した。
「くっ、ここで邪魔をされるとは」
　黒耀は避難民たちを連れて燃える村を移動している中、雑魔少女の攻撃を受けていた。
　雑魔少女は、行く手を阻みシェノグ族を火矢で攻撃を仕掛けてくる。黒耀はディーラーシールドを構えて部族民を狙う火矢を防いでいた。


「うーん、この倒木どうにか出来ませんかねー」
　村の出入り口である道を塞いでいる倒木を前に千秋は悩んでいた。ここを通れれば、避難もスムーズに早い。
「技等で破壊出来れば破壊しちゃいたいのですがー……」
　千秋の顔を赤く炎が照らしていた。長居をするのは危険だ。
「震撃、では近寄りすぎますねー。気功波を使ってみますかー」
　千秋は気功波を使用して、倒木の破壊を試みるが、折り重なっているすべての倒木を除去することは出来なかった。
「残念ですねー、これ以上留まるのは危険でしょうかー」
　火の勢いは強く、これ以上留まることは危険だと判断した千秋はその場を後にした。

　もう一つの避難所は電波の範囲外の様だ。
「オレは反対側の避難所の様子を見てくる。ここで待っていてくれ」
　安否確認を請け負って避難者の不安を落ち着けると、五黄は炎を避けて反対側の避難所の様子を確認しに森へと入っていった。

「ツアンプちゃんは皆を落ち着かせて。私は他の人探しに行って来るの、鎮火したら当面のお手伝いは何でもするの」
　避難所までやってきたディーナは、避難所のことをツアンプに任せて自分は仲間と連絡を取り合うと、避難の遅れている部族民を助けるべく村へと戻って行った。

「しっかり抱いてあげてくださいね」
　逃げ遅れがいないかどうか確認するために直感視を使用していたリアリュールが気が付いたのは、赤ん坊を抱えた若い夫婦だった。母親が足を挫いてしまったという。うまく歩けない事に焦っている母親をリアリュールは応急手当を施して、赤ん坊を抱くのを父親に変ってもらう。
「大丈夫です。一緒に避難しましょう」
　若い家族が、この付近の最期の避難者の様だった。母親を支えながらリアリュールも避難すべく、近い避難所を目指して走った。

「ふむ、雑魔少女が火付け役。燃焼するスライムが固形燃料かね。厄介な組み合わせだな」
　一は火矢の少女とスライムの関連性を観察していた。
　雑魔少女は、火矢を引き絞りスライムやシェノグ族を狙って矢を放つ。
「させるか！」
　一は雑魔少女の火矢を防ぐべく、符を光り輝く鳥の姿に変えて投げつけた。瑞鳥符は飛んでくる火矢を受け止めると掻き消えた。
「皆さん、大丈夫です。落ち着いてください」
　攻撃にパニックになりそうな部族民たちを励ましつつ、黒耀は盾の陰から符を放ち風雷陣を投げつける。
　符は空中で稲妻と化し、雑魔少女たちを貫いた。
「さあ、もう大丈夫です。今のうちに避難しましょう」
　部族民たちを励まして、炎に包まれた村を後にした。

　避難所に着いたリアリュールは、村を振り返り赤く染まった空を見た。この火事もディーナーの仕業だろうか。
「焦っているわね。何とかこちらから解決への一矢を……」

　ハンター達の適切な避難誘導のおかげで、多くのシェノグ族たちを火事から救うことが出来た。
　火事はこの後、夜になって雨が降るまで空を赤く染め上げたという。