カラーナイトC~イ寺鑑編

マスター:深夜真世

シナリオ形態
ショート
難易度
やや易しい
オプション
  • relation
参加費
1,000
参加制限
-
参加人数
4~7人
サポート
0~0人
マテリアルリンク
報酬
少なめ
相談期間
5日
締切
2016/08/01 19:00
完成日
2016/08/16 01:12

このシナリオは5日間納期が延長されています。

みんなの思い出

思い出設定されたOMC商品がありません。

オープニング

 同盟領の農耕推進地域、ジェオルジの片田舎にタスカービレという村がある。
「やれやれ。まさか夏に大掃除とは」
 イ寺鑑(kz0175)がぼやきながら干していた布団を回収していた。
 先日、ここ青竜紅刃流道場であり、客人宿舎となっているログハウスが鬼猿の奇襲に遭い占拠された。
 サルヴァトーレ・ロッソからの移民を受け入れたタスカービレは若者を中心とした人口が流出していたので家屋に余裕があったが、鑑は流派師範でもありここに住み込んでいる。とはいえ、彼は同時にハンター登録もしてるので冒険都市リゼリオで暮らしている日数も多い。道場に住み込んでいる理由でもある。
「鑑さん、これで一通り掃除は終わりました」
 門下の若者、ジオが報告する。今日ばかりは木刀ではなくはたきを持っている。
「お茶が入りましたよ!」
 普段は村の特産など販売する「東方茶屋」で働いている娘、ロミィの呼び声も響く。
「よし、今日はここまで」
 鑑の言葉に門下生たちがやれやれと食堂に集まる。

 さて、村特産の白茶で一服したところ。
「鑑さん、これなんですが」
 年配の門下生が棍棒を持ってきた。先日ここで退治した鬼猿たちの持っていた武器だ。
「これはリグナムバイタといって、たいそう硬い木材です」
「このあたりでは見ないのですが、伐採できるところでは馬車の車輪の軸受けなんかに使えます」
「高値取引できる木材でしての」
 口々に迫って来る。
「つまり、鬼猿の根城に行けばこれが群生している可能性がありそこを奪えば商売になる、と?」
 鑑、ぐいっと白茶を飲んで睨む。
 う、とひるむ年配の門下生たち。
「言いたいことは分かるが猿は群れで移動しながら生活する生態のはずだ。産業にするなら発見して追い払って終わりじゃなく補給路を含めて安全を確保せにゃなるまい」
 つまり、門下生が増えて鬼猿に彼ら自身が対抗できるようになるか、このあたり一帯の鬼猿を根絶やしにする必要がある。
「それより鑑さん、竹輪の話!」
 ここにロミィが割り込んだ。
「新しいタスカービレ風ワインの飲み方は竹輪と白ワインって決めたんでしょ? 早く進めましょ」
 茶屋に来る人からもせがまれてるんですー、とか猛然とアピール。
「リグナムバイタは鬼猿退治と絡んだ長期的な話になる。まずは竹輪を何とかする」
 艦の言葉に、やれやれと肩を落とす門下生。一方のロミィはジオの手を取りぴょんぴょん喜んでいる。
「で、竹輪の材料になるマスはどこで釣ればいいんだ?」
「近くにある渓流で釣ってるみたい。今はもう支流を上ったところにある木々の暗がりくらいしかいいポイントはないらしいけど……そこって森の中だから鬼猿がね……」
 だからこの時期マスはあまり食べないのよね、と表情を暗くしたロミィ。
「分かった。師範のみんなとハンターにまた来てもらうからみんなで釣ろう」
「よし、釣りじゃの!」
 リグナムバイタを主張していた年配門下生たちも、釣りと聞いて意気を上げた。

 というわけで、タスカービレの傍を流れる川でキャンプを張って水遊びし、夕暮れ前にポイントまで支流を遡上してマス釣り(浮きを使った餌釣り)をして竹輪づくりなどしてもらえる人、求ム。

リプレイ本文


「ふんふんふ~ん♪」
 支流を遡上する道を、鼻歌交じりでディーナ・フェルミ(ka5843)が歩いている。リズミカルなステップで、軽やかに纏うフィデールローブもふりんふりん♪。
「……」
 これを見て、彼女の次を歩く咲月 春夜(ka6377)が特殊強化鋼製ワイヤーウィップを前方に放った。行く手にせり出していた枝に絡め、引っ張って彼女のために道を空ける。デーナ、服を引っ掛けることもなくステップくるりん、ふりんふりん♪。
「さすが咲月さんですぅ。今回もよろしくお願いしますぅ」
「ん? ああ」
 そんな世話焼き咲月に、後ろを歩く星野 ハナ(ka5852)が横に回り込んできゃい♪と一言。
「……さ、さすが師範たちです」
 この様子を見て、後続の村人や青竜紅刃流の門下生たちが唖然としているというか感心しているというか、複雑な様子だった。
「鬼猿が出るかもしれないというのに……」
「この余裕!」
「……いや、そういうわけじゃない」
 彼らと一緒に歩くイ寺鑑(kz0175)が、前を行く春夜の肩にいるフェレット「雨月」と周囲に浮かぶ「ディア」を指差した。彼の場合、ペットが警戒しているのだ。
 そこに、前を行く狐中・小鳥(ka5484)が立ち止まり位置を下げた。
「一応襲撃がないようには気をつけないとかな?」
 小鳥ももちろん警戒していた。「竹輪を提案した以上は私も参加しないとね♪」と上機嫌だ。
「でも、見た目は警戒してる風もなく無防備ですよ?」
 思わず言葉を返す。門下生、納得いかない。
「警戒してると竹輪が逃げるからだよ」
 鑑、緊張しすぎだなと感じてぼそり。
 これが良くなかった。
 ばばっ、と村人も門下生も怪訝な顔をして振り向いた。
「冗談だ。少しは肩の……」
 鑑が「力を抜け」と言い終わるまでに嵐が来た!
「なにそれ!」
 ぴぴん、と桃色のツインテールを反応させて振り向くと瞳を輝かせ詰め寄って来た。
 ウーナ(ka1439)だ。
「チクワ、川に泳いでるの? 確か美味しいっていったよね? そのまま食べられるの?」
 出発前に「なにそれやるやる!」と好奇心に胸を膨らませやる気満々だった様子だったが、さらに拍車が掛かった。
「いや、緊張してる人をリラックスさせようとしてだな……」
 ウーナの余りの勢いに絶句する鑑。
「もちろん泳いでるのはブラウントラストでその白身をすり身にして竹に付けて焼くんだよ」
 横から説明する小鳥。これを聞いて村人たちも「そのハズですよね~」とか落ち着いたのだが……。
 雷が落ちた。
「ええい、鬼猿が出るかもしれない森の中、呑気に釣りなど言語道断!」
 ぴしゃん、と最後尾を歩いていた多由羅(ka6167)が言い放つ。
 発声一発で空気を引き締めた。ひいっ、と身を縮める村人たち。
「そもそもここは敵の縄張り。すなわち戦場!」
 つかつかと歩いて村人たちを追い越し前に行く。
 そして振り向いた。
「という訳なので慎重に釣りをしましょう」
 あらら、最後は優しい言葉遣い。
 表情も変えず言う多由羅に、村人たちは「え?」。どうやら怒られると警戒していたようだ。
「なんなら鬼猿もつまみにいいかもしれませんね。異国には猿の脳を食すところもあるとか……」
 さらににこやかに言い放つ。
「それですの~っ!」
 おっと。最前列からどだだだだっ、とディーナがやって来た。さっきまで上機嫌で周りの声なんか聞こえてなかった風だったのに!
「猿の脳みそは食べられるの、食べつくしてしまえばいいと思うの。こちらが天敵と分かれば多少関係も変わると思うの!」
 周りの言葉なんか関係なしにまくしたてる。
 人呼んで「食のサバイバー」ディーナ。熱心に持論を展開する。



 それはそれとして。
「もしも鬼猿が近くにいるなら釣りをする前に襲ってもらって返り討ちにした方がいいということだ」
 そのまま渓流の淵に到着した一行に、道中のピクニックぶりを説明する鑑。
「おお、なるほど」
「それでも『慎重に釣りをしましょう』、ですね。師範!」
 門下生たちは多由羅を振り返る。
「うむ。釣り餌はミミズですか、魚が獲れない時はよくこれを食べていました」
 多由羅、頷きながら村人の用意していた餌を見て言う。
 これを聞いてまたもや引く村人たち。多由羅さんたらどうしてこう間の悪い時に間の悪いことを言ってしまうのか……。
「あ、勿論火は通しますよ」
 多由羅、空気を察して言葉を添えるがそういう問題か?
「あー、でも、こないだの襲撃で道場のみんながビビってないか心配だったけど、大丈夫そだね」
 ここでウーナの呟き。
「そりゃもう、師範に鍛えてもらいましたからねっ」
 ちゃき、と銃を取り出し指導してもらったウーナに「どうです?」とポーズを取る門下生たち。
 しかし、すぐにそっぽを向いた。
「……どしたの?」
「あ、いや」
 固まったウーナは、腰を屈めて右ひざを上げて脱衣中だった。
 隣のディーナも上着の合わせを崩して胸元露わに。
 さらに小鳥もチャイナ服を脱ごうと腰をうごめかしていた。
「着替えるのですか?」
「待った。その下に着込んでいるはずがない」
 多由羅が続いて脱ごうとするところ、鑑が止めた。いつも水着っぽい服を着てるのだ。その下に着ているハズがない。
「いっぱいお魚釣るんだよ♪ バーベキューに使える魚も穫れると更にいいのかな?」
 そうこうしているうち、小鳥が脱衣完了。
 白いワンピースに胸元と腰の切れ込みを青いフリルで飾った水着姿である。
 はらりと服をはだけたディーナは胸元に青い薔薇のフリルをあしらったビキニ水着に。
 そしてウーナは白地にピンクの配色でまとめた桃を連想させるようなワンピース水着姿に。
 全員、水着を着こんでいたのだ。
 もちろん多由羅、着込んでいないので危ないところである。
 が、その時!
「どうした、雨月?」
 皆を守るべく森の方を向いて警戒していた春夜が肩に乗ったフェレットが鼻先を上げたのに気付いた。妖精のアリスが飛んでいくと、そちらでがさがさと音がする。
 瞬間!
「あの道で人を襲う相手なら害獣なの。一緒に退治して食べちゃえばいいの」
 ディーナ、セイクリッドフラッシュぴか~っ!
「もしも変態さんでも害獣なんだよっ」
「青竜紅刃流を襲うとはいい度胸!」
 物音がした方に左右から回り込む小鳥とウーナ。
 二人が茂みに見たものは!
「なぁんだ」
 びくびく震えたヤマネコだった。涙目だったが、二人が気を抜いた時に急いで逃げていくのだった。
「やれやれ」
「……シャツは脱いだ方がいい」
 戻ったウーナに鑑が目くじら。
 水着にシャツを着ていたのだが、むしろ見た目が不健全とか何とか。
「脱いだ方がいいなら脱ぐけど」
「水着になる、と言いなさい!」
 ともかく小鳥は浮き釣りに交る。
「やっぱり釣れた時の手ごたえが心地いいですね……ん?」
 多由羅はすでに釣っててピチピチ跳ねる魚を手にしたが……。
「下流の方は網漁ができそうですぅ」
「危険があるなら滞在時間は短い方がいい」
 ハナと春夜が網の準備している。
「……網漁をやるのならそれも面白いですね」
 多由羅、ふらぁ、とそっちに。
「漁業権て、どうなるってるの?」
 ぱしゃん、と魚を上げつつ素朴な疑問を口にするウーナ。隣では小鳥が楽しそうにえさを付けて浮きを投げている。
「ここか? 鬼猿出没地点だから鬼猿にあるんじゃないか?」
 鑑の言葉。村人たちは否定しない。
 これにディーナがルンルンにっ!
「それなら好き放題なの」
 というか、もう用意してたでしょうディーナさん。いきなり投網をばさーっ!
 が、引いてもあまりかかってない。底に岩とかが多いのだろう。
「だったら」
 今度はクロイツハンマー片手に岩場をぴょんぴょん。
「これでいいのですか?」
「できましたぁ」
「よし、後は追い込むだけだ」
 下流の方で多由羅、ハナ、春夜の声がする。
「……ガッチン漁なの!」
 ディーナ、十分な助走から渾身のクロイツハンマーの叩きつけ。岩は木っ端みじんで、隠れていた魚がぷかぁ。網のある下流へと流れている。もちろん難を逃れた魚も網のある下流や釣りまくっている上流に逃げ惑う。
「ここ、来年は釣れるポイントが変わるなぁ」
 大漁の半面、少し心配そうにしつつも釣りまくる村人たちだった。



「それじゃあ竹輪作り始めるんだよ♪ 何度か作ったからなんとなる……はずっ」
「どっちにしても、特産にするんなら一本釣りじゃおっつかないよね?」
 ぐっ、と力を込める小鳥に、魚籠から魚を取り出しつつ気にするウーナ。
 一行はすでに一行は鬼猿の出ない、大きな河原のキャンプ地に戻ってきている。
「これだけあればチクワもたくさん作れるの、ふふっ」
 隣ではディーナが受け取り包丁で三枚に下ろしている。
「名産にするなら原材料の恒常的確保は必須かとぉ……網とか養殖とか考えませんかぁ?」
 そんなことを言うハナは擂鉢や擂粉木を用意する一方、大豆も出していたり。
「それは?」
「私はムニエルすら赤じゃないかなぁと思う人なのでぇ。白は食前酒とかカクテルとかケーキなんですぅ。こういう少数派も取り込むなら豆腐かなぁと思いましてぇ……ところでこの辺にがりは恒常的に手に入りますぅ? 海塩を頭陀袋に入れて潮解でも良いですぅ」
 鑑に聞かれまくしたてる。残念ながらタスカービレは山間部の田舎村。海は遠く塩はともかくにがりまでは手に入らない。今回はハナ自身がいろいろ用意してきているようだ。
「豆腐か……まずは竹輪、だな。恒常的な確保、については……」
 思案する鑑。村人も腕を組む。
「乱獲には気を付けたいな」
 ぽそり、と春夜。
「養殖か」
 唸る鑑。後の話となるが、皆の提案から鬼猿の心配が少ない急流の横から水を引き養殖場兼釣堀を造る案が実行されることとなる。

 それはそれとして、調理は進む。
「あ、竹輪だけじゃなく今晩の晩御飯も……バーベキューでいいよね?」
 細かく切ってすりつぶす作業中に、はっと気づく小鳥。幸い魚はたくさんある。
「水をしっかりと切って……あ、いくつかは燻製にしちゃいますよぅ」
 ハナはチップ持参でいぶる気満々。
「いろいろあった方がいいのか? それなら俺は木の実を取って来よう」
 春夜、すっと外し森へ。
「本当は竹を芯にして焼くんだがな」
 見送った鑑は竹代わりの棒を出す。
 そこにピンクツインテールと鬼角ポニーテールの頭が突っ込んできた。
「代わりに棒? それなら鬼ザルの持ってた棍棒……リグナムバイタ? で焼くってのはどうよ? こんもり盛って棍棒みたいにして!」
「昔聞きましたが、リアルブルーの忍の者には竹輪に鉄アレイを混ぜて投げ、鉄アレイのみを避ける修行があったそうですね。この村にもかの修行法を取り入れるのも……」
 ウーナと多由羅、にぎやかである。
「火の通りが悪くな……その修行法、食い意地の張った忍びの者しか育たないような気がしますよ」
「そんなことよりできたの。早速棒にすり身を付けるの」
 鑑の突っ込みと同時にディーナの歓喜の声。
 早速棒に付けてコロコロ回しながら火であぶると……。
「焼けてきた!」
「香ばしいですね」
 歓喜のウーナに唸る多由羅。
「焼いてるところも楽しそうなの」
 ころころと美味しそうに焦げ目をつけるディーナ。
「焼きすぎると硬くなるかな」
「水分が浮かぶくらいまでですぅ。後はひやしますぅ」
 小鳥とハナもやって来て、まずはみんなでちゃんと焼いてみるのだった。
 で、食べた感想は。
「くにゅくにゅして面白いの、ドーナツみたいに穴が開いてるのにおかずなの」
 ディーナ、頬に手を当て満足。
「じゃ、キュウリやチーズを穴に入れてみるよ♪」
「酒はタスカービレの白ワインを」
 じゃ~ん、と小鳥と鑑。
「ぷにぷにしてキュウリがさっくりですね」
「チーズはとろん」
「春ちゃんも一緒に焼こうよう!」
「ああ。それより後で肝試しはどうだ?」
「む? 春夜様、肝試し?」
 ぐいぐい春夜の腕を引っ張るウーナに、怪訝そうな多由羅。ハナと小鳥は春夜から木の実とツナを受け取りこれも竹輪に詰めてたり。ディーナはせっせと多由羅に説明。
「……なるほど…滝に身を踊らせたり、上から流木を落としたりすれば肝が鍛えられる事うけあいですね。なんならこれを村人達の修行に…」
「それは違うの」
 ああ、と誤解の多由羅にがっくり肩を落とすディーナ。
「いやね」
「夜の闇を抜ける? なるほど、いつ斬られるかもわからない…これはこれで肝が鍛えられますね」
 鑑が説明し直すがまったくダメダメで。
「まあ、順番に行ってみるといい。この地図の通りに行って最奥のタロットカードを取って来てほしい」
 という春夜の説明で、多由羅がゴー。

「ん?」
 夜の森を行く多由羅、気配に振り向く。
 見ると、タロットカードが枝から落ちてぶら下がった。
「……『ここからは霊の世界』?」
 メッセージ付きだ。

 次にスタートしたハナ。やはりタロットに気付く。
「『これ以上進むと命の保証はない』ですぅ?」

 三番手の小鳥。タロットを入手。
「『人の住む世界にすぐ戻れ!』……うわっ、だよ」

 四番、ディーナ。
「『ようこそ。悲鳴とともに死肉を握り進むがいい』……良く分からないの」

 五番、ウーナ。
「ええと、これが最後の道しるべのタロットかな?」
 カードを手にした時だった!
 むにっとした肌に張り付く感触があった。
「ひぃぃぃ~!」
 だきゅーん、だきゅーん、と銃声が森に響き渡った。悲鳴は前の四人と同じだったが。



 翌日。
「よろしければ一緒にどうぞですぅ」
「ふむ、竹輪――おっと、竹がないからチクワに統一じゃったの。そのチクワもいいが、豆腐もあっさりしてうまい」
 ハナが一晩掛けて作った豆腐竹輪や燻製で一人飲み。村人にも勧めると満足そうでたちまち人だかりに。
「ほかの村の人も呼べばいいのパーティなの」
 ディーナも寄って来て楽しく楽しく。
 その向こうの川では。
「海とはまた違った涼しさがあるねー、川は♪」
「春ちゃんもおいでよ~」
 小鳥とウーナが白地に青と桃のワンピ水着コンビで川に入っている。きゃいきゃいしつつ春夜を呼ぶ。
「ん? ああ……」
 ペットたちと塩焼パーティーをしていたが、たまにはこういう平和なのもいいと近寄る。
 それが甘かった。
「昨晩はよくもっ。何が『死肉を握り進むがいい』だっ!」
「まさかチクワのすり身をこっそり持ち出してカードの裏に付けておくとは思わなかったよ」
 途端に二人から思いっきり水を掛けられたり。
「……ここでもポロポロかよ」
 ぴしゃぬれでぼそり呟く春夜。
「昨晩の恨み? ならば加勢しましょう」
 多由羅も加わりそりゃもう、滝に打たれるかのような水を浴びるのだった。

「ええの。暑い夏にええ」
 そんな夏の思い出とともに、村人たちにチクワが受け入れられるのであった。

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参加者一覧

  • 青竜紅刃流師範
    ウーナ(ka1439
    人間(蒼)|16才|女性|猟撃士
  • 笑顔で元気に前向きに
    狐中・小鳥(ka5484
    人間(紅)|12才|女性|舞刀士
  • 灯光に託す鎮魂歌
    ディーナ・フェルミ(ka5843
    人間(紅)|18才|女性|聖導士
  • 命無き者塵に還るべし
    星野 ハナ(ka5852
    人間(蒼)|24才|女性|符術師
  • 秘剣──瞬──
    多由羅(ka6167
    鬼|21才|女性|舞刀士

  • 咲月 春夜(ka6377
    人間(蒼)|19才|男性|機導師

サポート一覧

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依頼相談掲示板
アイコン 依頼前の挨拶スレッド
ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2016/07/29 17:57:20
アイコン 川で竹輪を作りましょう?
星野 ハナ(ka5852
人間(リアルブルー)|24才|女性|符術師(カードマスター)
最終発言
2016/07/31 23:47:37