【HW】闇の夢

マスター:葉槻

シナリオ形態
ショート
難易度
普通
オプション
  • duplication
参加費
1,000
参加制限
-
参加人数
4~6人
サポート
0~0人
マテリアルリンク
報酬
無し
相談期間
5日
締切
2016/10/31 09:00
完成日
2016/11/16 01:25

このシナリオは5日間納期が延長されています。

みんなの思い出

思い出設定されたOMC商品がありません。

オープニング

 Hallo! ようこそBlack Rabbitの夢芝居屋へ!

 あたしゃ夢の案内人の黒兎ですよ。

 あぁ、残念ながらバニーガールでも無ければ、セクシーショットも披露しませんがね!

 ここではあなたのみたい夢を見せてあげます。

 どんな夢がお望みですか?

 明るい夢? 楽しい夢? まだ見ぬ夢?

 何だっていいんですよ、あなたのお望みの夢を叶えてあげましょう!

 ……

 …………

 ……………………

 あぁ、そうそう。一つだけ条件があるのを忘れていました。

   『この夢では“闇”がキーワードです』

 あなたが見るのは真夜中の梟のおとぎ話?

 それとも、闇色の宝石にまつわる伝説?

 それとも……深淵をのぞき込むような漆黒の闇……?

 ウシャシャシャシャ。

 さぁ、あたしに見せて下さい。

 あなたが見る『闇の夢』を。

 ウシャシャシャシャ。



 ……ただし、夢を見て、現実に帰ったときに

「嗚呼!! もっと夢の中にいたかった!! 夢の中に帰りたい!!」

 ……なんて、現実に絶望することになっても、あたしゃなぁんの責任も取りませんからね!

 ウシャシャシャシャ。

 ウシャシャシャシャ。

 ウシャシャシャシャシャシャ。



 ――あぁ、これは夢だ。

 あなたはふとした瞬間にそれに気付いた。

 この先の顛末は、知っている。だが、今ならそれを変えることが出来るのでは無いか……?

 それは過ぎ去った思い出。

 それは繰り返し見る同じ夢。

 現実とは違う、不確かなセカイ。

 起きたとき、夢を見ていたことを忘れているかもしれない。

 真っ暗な空間で、あなたは手を伸ばす。

 ――あぁ、これは夢だ。



リプレイ本文

●繰り返しの惨劇
 ノエル・ウォースパイト(ka6291)は静かに目を開いた。
 しかし、目に入るのは塗り潰したような黒。
 そこはとてもとても暗い部屋だが、ノエルにとってよく知った部屋だった。
 ただ無為に呼吸をし、何をするでも無く時間を潰し。死なない程度に物を食べ、死なない程度に眠る。
 さながら牢屋と変わらないこの暗い部屋。かつての居場所だった部屋。
 ノエルはゆるりと身体を起こすと、部屋に設えられている、無駄に大きなベッドから音も無く降りた。
 素足でひやりと冷たい床を踏みしめると、膝をついてベッドの下を覗き込む。

 ――目的の物を見つけたノエルは子供のような無邪気な笑みを浮かべた。

 『あの時』の高揚感を追体験する。
 震える手で紐解き、そのずしりとした確かな重さに魂が震えた。
 音も無く鞘から抜いた刀身の、暗い部屋を灯すような輝き。
 無意識に刃をなぞった指に走った鋭い痛み、滴る赫。
 その衝撃に思わず溜息が漏れる。

 近付く足音。
 ――あぁ、あの子が来た。
 いつも食事を持ってきてくれていた、怖がりなあの子。

 斬。

 部屋を出て久しぶりに見る光に目眩を覚えながら館を彷徨う。
 近付く鉄靴の音。
 凛とした彼は館に詰める兵を束ねていた。

 斬。

 立派な扉。多分この邸で1番大きな間取りの部屋。
 扉を開けて、ノエルを見るなり情けない悲鳴を上げた男。
 身寄りのなくなったノエルを引き取り、養父を名乗っていた男。

 斬。

 斬、斬、斬、斬。

 斬、斬、斬、斬、斬、斬、斬、斬…………

「ごめんなさい、ごめんなさい」「……ット……帰れなくて、済まない」「助け、いやだ、シニタクナ」「ヒトゴロシィ!」「来るな! クルナァッ!!」

 血飛沫で頬に温もりを感じるたび、服が赤に染まり重くなるたび、最期の言葉を聞くたび、ノエルの笑みは深まった。
 生きているのだと実感する。
 否定された『この世界』で、生きた痕跡を残していると。
 それが溜まらなく痛快で、とてつもなく昂揚する。

 でも足りない。

「ちっとも“斬り足りない”」

 フィルムが巻き戻るように目の前が動き、ノエルはまた、最初の暗い部屋に戻っている。
 切れた指先はそのまま。
 血を吸って重くなった服もそのまま。

 足音が聞こえる。
 ――あぁ、あの子が来た。

 夢の続きを、終わることなき惨劇を願ったノエルは嗤った。
 満足するのが先か、息絶えるのが先か。
 “お姉様と出会えなかった私”の最期の言葉を知る為に再び惨劇へと身を躍らせた。



●ballare
 紅い月の下、よく知った血と死の臭いで満ちた廃墟にヴィント・アッシェヴェルデン(ka6346)は立っていた。

「やぁ、またこの夜が来たみたいだな」

 背後から男に声を掛けられ、ヴィントは眉間のしわを深める。

「どうやら、今回の夜はどこぞの物好きがお膳立てしてくれたみたいだ。わざわざこんな場所まで用意してくれるくらいだしな」

 嬉しそうに薄く笑っているのが、顔を見なくてもわかる。
 手には銃。そしてナイフがあることも。
 その顔が自分と同じ顔、同じ姿をしていることも。

「さぁ、殺り合おうか……。今夜は物好きな観客も居るんだ、少しは楽しんで貰わないとなっ」

 獰猛な肉食獣を思わせる狂笑を浮かべながら襲い掛かってくるその男は、己自身が心の内に抱く『殺戮』という名の『衝動』、それを映し出した映し鏡そのもの。

 男の銃弾が頬を掠め、ヴィントの剣先が二の腕を薄く切り裂く。
 互いに何度も撃ち合い或いは切り結ぶ。
 繰り広げられるは血と鉄と硝煙に彩られた狂宴、死の舞踏会。
 互いに自身と相手の血で紅く染め上げ、それでもなお止まらない悪夢の宴。


 ――二発の弾丸がほぼ同時に放たれた。

 膝を付き、倒れた男をヴィントは静かに見下ろす。
 左肩からは止めどと無く血が流れ、指先を伝って地面に赤く円を描く。

「ククク……」

 地に伏せた男は自力で仰向けに姿勢を変えると見上げるようにヴィントを見た。

「殺しの業を背負うなどただの偽善だ。所詮、お前は他の命を殺すだけの『モノ』でしかない。そんな矜持(クサリ)に縋った所で所詮はモノだ。どんなに取り繕った所で、お前は『ヒト』では居られない」

 男の周囲はドンドンと赤い液体が広がり、男の身体は徐々に沈んでいく。

「くだらない……だからどうした」

 この世界に来て、初めてヴィントは口を開いた。

「それがこの身を縛るクサリだとしても、その矜持(クサリ)が俺をヒトとしての証であり、何より…『家族』と交わしたたった一つの『約束(キズナ)』だ」

 男はヴィントの答えにあからさまに不快感を表情に出す。
 しかし、すぐにまた軽薄な笑みを浮かべ目を閉じた。

「そうかい……じゃあ、精々足掻いてみせろ。次の夜まで、な……」

 そう言い終えると、男は紅い血の海へと沈み、消えていく。
 こうやっていつもギリギリのところでヴィントが勝ち、男は消えていく。
 いつか、この矜持が揺らぐような事があったとき、それでも果たしてヴィントが立っていられるのか。
 それとも、ヴィントが沈み、消えるのか。
 わからない。
 わからないが、そんな『いつか』は来ないとヴィントは信じている。

 いつの間にか紅い月は沈み、反対側には白い夜明けが訪れようとしていた。
 醒めない夢は無いように。
 明けない夜は無いように。
 ヴィントは血に染まった左腕を強く握って夜明けを待った。



●闇の夢は病みの夢
 目覚めた私は目だけを動かし周囲を見る。
 白い壁、白い天井、白いシーツに白いカーテン、前合わせの白い服。
 自分の家よりもずっと見慣れた白い部屋。
 その真ん中のベッドの上に転がる蒼白い肌をした自分。
 点滴をしていないだけ上々だ。
 なんてことない、つまりは南條 真水(ka2377)の昔話。

 身体のサイズ的に10~11歳、入院するようになって3、4年くらいかな。
 この歳で毎日ただベッドの上にいたら、そりゃあ夢見がちにもなるってものさ。
 自由に飛び跳ねたりできるのは、本当に夢の中でだけだったからね。

 ……とは言えこれは昔話、しかも夢だ。
 うん、いいね。夢だっていう自覚のある夢はいい。
「そう思わないかい? チェシャー」
 話しかけたベッドの上には、さっきまではいなかった黒猫が香箱座りでくつろいでいる。
「そういえば、ここに来る前に見たあの黒ウサギ、同業者みたいだったけど、知り合いかい?」
 問いかけるも、黒猫はくあぁと大あくびを返すだけ。
 ふむ。どうやら知らないらしい。
 それにしても、どうしようか。
 折角お招き戴いたんだのだから、こんな夢でも楽しまなければソンだ。

 暫し考え込んで……私は唇の両角を上げてニヤリと嗤った。

「せーい」
 白い壁は黒とオレンジで飾り付け、蛍光灯はキャンドルへ。床頭台にはカボチャのランタン。
「とりゃー」
 お医者の先生の白衣はドラキュラマントに、看護師さんはミニスカ小悪魔風。
「もういっちょ」
 隣室のお婆さんはとんがり帽子の魔女で、角部屋の4人は狼男!
 シーツのオバケが通路を漂い、コウモリが鳴いて、チェシャーの頭にもカボチャの王冠を乗せた。
 さぁさハロウィンの始まりだ!
 お菓子なんて要らないけれど。
 気の済むまでいたずらを――あの頃には出来なかったことを、目が覚めるまで楽しもう。

「Trick or Dream.悪い夢はいかがかな?」

 そういえば、自分の仮装を忘れてた。
「何にしよう? 何がいいかな、ねぇチェシャー。折角だし、魔法少女にでもなってみようか」
 ポフポフと黒い尻尾が白い掛け布団を叩く。
「……似合わないって? ……言ってみただけだし」

 ゴォンゴォンと鐘の音がなる。
 あぁ、タイムリミットだ。
「じゃぁ、帰ろうか」
 目覚めた後に引きずらない、楽しいけれど浸っていたいとは思わない。
 そういう意味では『良い夢』だったかな。ねえ、チェシャー。



●道化
「さすがアタシの息子といったところかしら」

 そう、お父様が笑いかけてくれた。
 私、エミリオ・ブラックウェル(ka3840)の容姿はお母様似だけれど、性格や口調諸々はお父様に似ている。
 お父様は女装する事は稀だったけれど今も化粧をして女言葉で話す。
 その美貌は故郷でも屈指。

「ねぇ、お父様はどうして化粧をして女言葉で話すの?」
「ふふふ、それはね……ただの道化に徹する為よ」

 その昔、お父様の初恋は実らなかったのだそうだ。
 相手の女性と両想いだったにも拘らず、第三者の手によって強引に引き離されたのだという。
 その悲しみや怒りを、父はそれまでの己と別人の様に振舞う事で負の感情と逃れようとしたのだと。

 ま、初恋が実らなかったが故に生まれた身としては複雑以外の何物でもない。


 舞台が変わる。

 真っ暗闇の中、私の愛する小さな従妹が泣いていた。
 ……あぁ、これはあの日ね。
 従妹の初恋が無残に砕かれたあの日。
 瑠璃色の瞳から零れ落ちる大粒の涙。

 視界を移せば、幼い私が遠くからその光景を見やり、小さく笑っているのが見える。
 あぁ、いけない。もしかしたら今の私も笑っているかも。

 従妹は双子の兄である従弟に恋をしていた。
 兄妹は結ばれない運命である事を従弟に大人達が丁寧に諭していたのも覚えている。
 私は従妹の従弟に対する感情に嫉妬し、壊れてしまえと思っていたから。

 幼い私は泣いている従妹を見ながら頭をフル回転で回している。
 静かに泣く従妹、これからどうすればあの子を手に入れられるか、必死に考えている。
 そうして幼いながらに私が考えた結論が『従妹に警戒心を持たせない』だった。
 兄の様に姉の様に、真綿で包むようにそばにいて、愛おしむ。

 ――目論見は大成功で現在に至る。

 パタパタパタと記憶が早送りで再生されていく。

 美しく成長していく従妹。
 そばにいて慈しみ、愛でてきたけれど、気付いてしまった。
 成長した従妹は、自分の恋を見つけ始めようとしている。

 今のままじゃ、ダメ。作戦変更を変更しなくちゃ。
 私が欲しいのは『優しい従兄』なんていうポジションじゃない。
 その瑠璃色の瞳が、私以外の誰かを見るなんて、絶対にイヤ。


 目が覚めて、ふらふらとドレッサーの前に座った。
 ぼーっとする頭で鏡に映った自分の顔を見つめる。
「髪でも切ろうかしら……」
 思いつきは妙案に思え、鏡に語りかけた。

「ねぇ、私を見て?」



●ヒエラルキー
 何も見えない 声が聞こえる 上が賑やかだ
 寂しい 上に行こう 声を探そう

【第一層】土中
 分解された残滓……残りカスの中を手探りで進む。
 生きた声を聴く為に。
 もっと、上に。

【第二層】海中
 生まれる、食う、育つ、産む、食われる。
 生命の連鎖の声でここは賑やかだ。
 だが、ここではない。
 もっと、上に。

【第三層】空中
 耳が、声に埋め尽くされる。
 自分から声を出して、初めて自分の声を聞いた。
 俺は藤堂研司(ka0569)だということを思い出した。
 ぼんやりとした周囲を見回す。
 そして嬉しい声が聞こえた。

【出会い】
「小夜さん、だね?」
 探していた声が聞こえた、求めて来たのだと知る。
 死骸の果ての土中、生命の宿る海中、俺達の棲む世界の空中。
 闇は変わらず、上がれば上がるほど声が満ちた。
 まだ上がある、この上に光の粒が見える。
「一緒に、もっと、上がろう」

【第四層】宇宙
 遠く、遠くの光の粒々から、沢山の声が聞こえた。
 でも遠くて、どこまで上っても遠くて、届かない。
 一緒にいる存在が、少し休んでも良いのだと知らせてくれる。
 焦らなくて良いのだと。
 『一緒に』と望んだのに、置いていくところだった。
 彼女が小さく笑う。
 一緒に月の兎の声を聞いて、互いの声を聞いて……流れ星を見ながら、俺は休む事を覚えた。

【覚醒】
「……お前か、俺の精霊」
 瞳を開き、契約したときに見た切りの精霊の気配に俺は振り返る。
 “これ”は食物連鎖、自然のエネルギー……そういったもの、だったはずだ。
「……ついてきてたな?」
 そして代わりに彼女の気配は消えていた。
 彼女には見えてたかもな……と、少し気恥ずかしさを感じて俺は耳の後ろを掻いた。
「……お節介はいらねぇよ、ちゃんと戦う、守るものはわかってる。」
 自然のあるがままの世界、歪虚に乱させはしねぇ。
「契約したからには、お前の主を信じろよ」
 そう告げれば、精霊の纏う気配が揺れて俺の胸元が熱くなった。

【目覚め】
「……変な夢」
 寝癖の付いた髪をがしがしと掻き回して、研司は大きく伸びた。
 そして、夢の中で出会った彼女の事を思い出す。
「……またご飯にでも誘おうかな」
 夢に出てきたと告げたら、彼女は何と反応するだろうか。
 一緒に月の兎の声を聞いて、流れ星を見たんだと教えてあげよう。
 そうと決めたら布団から出る事にする。
 外は徐々に白み始め、夜明け前の張り詰めた冷たさがあった。
「今日も良い天気になりそうだな」
 天高く、馬肥ゆる秋。研司は腕の筋を伸ばしながら朝食の準備へと向かって行った。



●星海遊泳
 見知らぬ世界に転移してしまい ただ家に帰れない事しか解らなかった頃
 見上げた星空さえ 見知った星座の一つもなくて
 本当に自分はこの世界に一人なんだと思い知った
 だから 星空を見上げるのは 少し怖くて 少し寂しい

 クリムゾンウェストにきて2年。
 浅黄 小夜(ka3062)はハンターとして色々な場所に赴き、様々な物を見た。
 蛍に似た採光花、不思議な迷い家、高嶺に咲く氷の花、岩蜂の巣への蜂蜜採取や見た目と味の入れ替った不思議な果物。
 青く美しく、少し哀しい龍鉱石、それから――奇跡の色と呼ばれた蒼い星雲の石。

 どれも自分の足で見に行ってみなければ見れなかった、知らなかったもの。
 見て、知ってみれば、どれも楽しく素敵だったものだった。

 だからこの世界の星空も、ちゃんと見ていないから、寂しく思うだけかもしれないと思うようになった。
 だってやっぱりこの世界の星も綺麗で、空には同じ様に月があるから。

「藤堂のおにいはんが一緒なら」

 いつかの祭りの夜のように、彼と一緒なら、寂しくないかも知れない。

「小夜さん、だね?」

 ――ふいに、大きく骨張った手が小夜の小さな手を取った。

「一緒に、もっと、上がろう」

 小夜は驚いて隣に立つ彼を見上げる。
 彼は微笑むと小夜の手を引いて地を蹴った。
 髪は風にたなびき、その感覚はまるで宙へと落ちて行くようだった。

(おにいはんと一緒やから、怖くない)

 きゅっと繋いだ手。
 宙を舞う事に徐々に慣れてきた。
 二人で流れ星を追いかけて、お菓子のような星を掴む。
 高く高く、宇宙の端まで届く程高く、どこまでも遠く。
 彼の行きたい所まで、一緒に。

(やっぱり、お兄はんと一緒やと、こんなにも楽しくて、嬉しい)

 それでも、少し息が切れてしまったから、彼の手を軽く引いた。
 彼は少し罰が悪そうに耳の後ろを掻くと、小夜の手を引いて月へと腰掛けた。
 一緒に月の兎の声を聞いて、互いの声を聞いて……

「いつもおにいはんと一緒に戦ってくれて、おおきに」

 彼の背後に精霊の気配を感じて、小夜は礼を告げた。
 彼の精霊は何も言わないが、小夜にはそれで十分だった。

 流れ星を見ながら一休みしたら、二人でまた宙へと舞い上がった。


「……ゆめ」
 目覚めてみればいつもの自分の部屋。
「いい夢で、よかった」
 ただただ楽しくて、この世界の星空も好きになれるくらい楽しい夢だった。
 見た夢を彼に伝えてみようかという提案は、大きく頭を振って無かった事にする。
 でも、逢いたくなったから、訊ねてみよう。
 そう決めて、小夜はベッドから降りると、猫型の瓶からお菓子を取りだした。

 月と星形のクッキーを丁寧に鞄に詰めて、小夜は出掛ける準備を始めた。




 おやおや。皆さんお目覚めのようでおはようございます。

 今日の夢見は如何でしたでしょうか? お気に召していただけましたですかねぇ?

 えぇえぇ、またお逢いする機会もありましょう。

 その時にはまたこのBlack Rabbitの夢芝居屋をどうぞご贔屓に。

 それでは、また逢う日まで、ごきげんようさようなら。

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参加者一覧

  • 龍盟の戦士
    藤堂研司(ka0569
    人間(蒼)|26才|男性|猟撃士
  • ヒースの黒猫
    南條 真水(ka2377
    人間(蒼)|22才|女性|機導師
  • きら星ノスタルジア
    浅黄 小夜(ka3062
    人間(蒼)|16才|女性|魔術師
  • 愛しき陽の守護星
    エミリオ・ブラックウェル(ka3840
    エルフ|19才|男性|機導師
  • 紅風舞踏
    ノエル・ウォースパイト(ka6291
    人間(紅)|20才|女性|舞刀士
  • 白腕の13
    ヴィント・アッシェヴェルデン(ka6346
    人間(蒼)|18才|男性|猟撃士

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ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2016/10/28 03:20:09