• 神森

【神森】護る為に出来ること

マスター:朝臣あむ

シナリオ形態
イベント
難易度
やや難しい
オプション
  • relation
参加費
500
参加制限
-
参加人数
1~25人
サポート
0~0人
報酬
普通
相談期間
5日
締切
2016/12/06 12:00
完成日
2016/12/15 08:41

このシナリオは2日間納期が延長されています。

みんなの思い出

思い出設定されたOMC商品がありません。

オープニング

 エルフハイムに向かう途中にある最後の村に辿り着いたハイデマリーはリーゼロッテ・クリューガー(kz0037)によるメンテナンスを受けていた。
「組合長。貴女は自分が狙われた理由を理解しているわね?」
「ええ。魔導機械を使うにはマテリアル資源を使用します。帝国でのマテリアル資源の消費はエルフハイムにとって無関係ではありません」
 錬金術師組合や錬魔院が作り出した魔導機械が使われるということは、いずれはエルフハイムの森は痩せていく事を意味している。
 だが、ハイデマリーは首を横に振った。
「今となってはそんなことはもうどうでもいいのよ。連中の狙いはむしろ機導浄化術そのものね」
 森都の浄化術を機導術で再現・補助するという技術。その中心はハイデマリーとリーゼロッテでだった。
 先の闇光作戦の折に開発したサウンドアンカーもその成果物の1つ。そして今、ヨハネはその技術を独占しようとしている。
「つまり、私が来なければこんな被害は出なかった……そう言う事ですね」
 彼女を襲撃する為に量産型浄化の器が遣わされ、彼女を護る為にハンターが傷付いた。中には心すらも傷付けた者もいる。
 その事に彼女は心を痛めていた筈だ。なのに今は平素と変わらなくなっている。
 その変化が不気味だが、今気にすべきはそこではない。
「私はこれからエルフハイムへ向かうわ。組合長はここに――」
 ここに居て。そう言おうとした時、異変は起きた。
 帝都近くで発せられる強い光。何かを爆発させたような光に2人の目が弾かれたように動いた。
(あの光、あんな大規模な爆発……まさか……まさかそんな……)
 狼狽えるハイデマリーの横で自身が作り出した簡易のマテリアル計測装置を取り出したリーゼロッテ。彼女はその数値を見て悲痛の表情を浮かべる。そして何かを発するよりも先に第三者の声がした。
「今の光はエルフハイムが行った浄化法によるものです。錬金術師組合長リーゼロッテ氏、そして同組合員ハイデマリー氏。双方で間違いありませんね?」
 いつの間に現れたのだろう。
 漆黒のローブを頭から被る細身の人物が大鎌を手に立っていた。ローブの人物は語る。
「自分は第十師団隠密部隊所属のイドと申します。率直に申し上げます。自分は双方らをエルフハイムへ案内したいと思っております。つきましてはご同行のハンターと共に自分について来てはくれませんでしょうか」
「第十師団隠密部隊……死神が、人の前に姿を……?」
「事態は急を要しております故。ご準備がよろしいようでしたら出立致しましょう。話が必要であれば道中に受け答えいたします」
 イドは口早にそう告げると颯爽と歩き出した。
 これにハイデマリーはついていけない。いや、イドが語った『浄化の法』と言う言葉に思考をかき乱されたと言った方が良いだろう。
 だがリーゼロッテは違った。
「誰か魔導トラックを用意してください。ええ、2台もあれば十分でしょう。それとこの近辺に他のハンターがいるようでしたら彼らにも救援要請をお願いします」
「っ、組合長……貴女、まさかついていく気?!」
「イドさんはそれを求めています。まあ、私が行ったところで足手まといになるのは確実でしょうが、それでも私を呼ぶという事は私にできる何かがあるからだと思うんです」
 何故。そう問いそうになって思い留まる。
「組合長。組合長はあの子たち……浄化の器に対して何を思ってるの。エルフハイムに道具のように扱われるあの子たちを」
「闘いの中、私はマテリアルの動きを見ていました。力を使うたびに失われてゆくマテリアル。それは覚醒者が自身のマテリアルを消費して戦う様子に類似しています。けれど彼女たちは命すらもマテリアルに代えていった。あの子たちは、あの子たち自身が魔導機械と同じなのだと思います。そしてその技術は古来よりエルフハイムにあったと見て間違いないでしょう。けれど量産する事は出来なかったのだと思います……いえ、出来たのかもしれないですがリスクが見合わなかったのでしょうね。でも昨今、そのリスクが見直されるものが出来た」
 リーゼロッテの視線がハイデマリーの義手に向かう。それを受けて喉を鳴らした彼女に、リーゼロッテはそれ以上の言葉を紡がなかった。
 その代わりに歩き出す気配を見せる。
「私はあなたと同じで見届ける義務があるようです。全てを見た上で決めたいと思います」
「……決めるって、何を?」
「錬金術をどう扱うのか。これから錬金術をどのように発展させていくのか。または衰退させてゆくのか……答えはこの争いが終わったときに出したいと思います」
 なんて強い人なのだろう。
 先の戦いではまるで使い物にならなかった印象があったが、まさかマテリアルの計測を行ってその結論を自分の中で出しているとは思わなかった。ならば覚悟を決めるまで。
「わかったわ。私も決着を付けにいく。自分で蒔いた種を摘みに行かなきゃ」

●オプストハイム近郊
 エルフハイムの深奥に位置する森都『オプストハイム』。そこへ向かう途中で合流した第十師団の囚人兵ジュリと共に森を進む。
「まさかこんな所でブリジッタの魔導アーマーが役に立つなんて思ってなかったわ」
 出立前、何故か錬魔院から一報が届いた。
『同行させた機体の性能を知りたいので試運転に付き合ってください』
 そう書き託したのは錬魔院院長のナサニエルだ。
 何処から情報を仕入れたのかわからないが、正直言ってこの申し出はありがたかった。
「あのまま森に侵入していたら確実に組合長を置いていくところだったもの。それにしてもこの機体、凄いわね」
 部分甲冑型鎧のマドウアーマー『プラヴァー』。元はパワーアシスト装備としてリーゼロッテが設計した物を錬魔院のブリジッタが魔導アーマーへとシフトチェンジさせたものだ。
 ハイデマリーはプラヴァを装着した状態でリーゼロッテを腕に乗せている。本来の使い方と違うかもしれないが、これがあるお陰でリーゼロッテを置いていかずに済んでいる。
(まさか、こうなる事を見越して? だとしたら随分と甘――……)
「えっ、もしかしてそういうこと!?」
「どうしたのですか?」
「な、何でもないわ……ただ、組合長ののほほんが誰のせいなのか、何となく理解しただけよ」
 シスコンにも程があるだろ! そう言いたくなるが今回ばかりは黙っておこう。
 こうしてかなり奥へ来た所でジュリの足が止まった。
「あれが目的の塔ッス。ゼナイド様たちは既に塔への侵入を図ってるはずッス。あっしたちは塔侵入組から少しでも敵の目を逸らす事にあるッス」
「わかっているわ。塔に近い場所で陽動すればいいのよね」
「ハイデマリー氏、その甲冑は脱いだ方が良いかと思われます」
 頷き、リーゼロッテを地面に下ろす。そして塔に向き直るとマウントしていた武器を取った。
「どれだけの敵が来るかわからないわ。気を引き締めて戦うわよ!」

リプレイ本文

「……門兵が倒れている?」
 大樹の塔へ続く門。そこに倒れるエルフ兵を前に、ジーナ(ka1643)は驚きと戸惑いを含めてそう零した。
「……いまさら個人でどうこう出来る流れでもない、そんな事はわかってはいたが……」
 実際に目にして僅かに残っていた希望が消え、それに関しての衝撃もあるが驚いている場合ではない。
 ジーナは周囲に視線を巡らせると、訝しむように目を細めた。
「確かこちらの目標は門兵を倒し退路を維持する事だったと思うが」
 振り返った先にいるのはジュリだ。
 目標である門兵は倒され、周囲に窺える敵の姿はない。これでは何のために自分たちが集められたのか分からない。そう語る彼女にジュリが頷く。
「気持ちはわかるッスが、たぶんこれはゼナイド様たちッス」
「第十師団師団長ですね。彼女は塔に捕らわれている子供達の解放へ向かったんでしたね?」
 シルヴィア・オーウェン(ka6372)に「そうッス」と返してジュリは塔を見上げた。
「きっと今頃は、中で戦闘をしてるはず……って、何するッスか?!」
「中で戦っている方がいるのであれば行動しない訳にはいかないでしょ?」
 シルヴィアはジュリの前に立ち塞がると、大きく息を吸い込んだ。
 着こんだ黒いコートを脱ぎ捨て、蒼く彩られた鎧を露見すると声高々に言った。
「我こそは帝国に領を構えしオーウェンが一族! 私の首を取れば貴殿らの威は帝国中に知れ渡ろう!」
 皇帝ヴィルヘルミナの鎧と共通のデザインを持った鎧を纏う時、それは一族の名を背負って戦う事を意味する。
 彼女は謳う。この塔の周辺に、この森に住まうエルフハイムの者たちに聞こえるように!
「我が首を取らんとする者はこの場に姿を見せよ! 我は逃げもせぬ、エルフハイムの武力を帝国に示す者はおらぬのか!」

 ザァ……ッ。

 今まで静かだった森が騒めきだした。
「来た!」
 表情を険しくしたジーナが銃口を空に向ける。そして引き金を引いた。
 鋭い銃声が響き、弾が空を切る――次の瞬間。木の葉と鮮血を舞わせて1つの影が落ちて来た。
 次々と木の枝や幹を足場に飛び降りてくる影はこの森の構造を熟知した者達のもの。影は着地すると同時にハンターを敵とみなして飛び込んでくる。
「やはり森の民。森をどう使うか良く心得ているのう」
 門の周辺に現れたのは剣や槍、弓を手にした兵ばかりだ。彼らは塔への侵入を阻むように立ち塞がると、弓兵を背に向けて武器を構えた。
 これにレーヴェ・W・マルバス(ka0276)が弓を構える。
「森は姿を覆い隠す。そうその条件はこちらも同じじゃ」
 草の影に身を隠して狙うのは弓兵だ。
 ギリギリまで弦を引き照準を合わせ、牽制や威嚇だけで済むように狙いを手の辺りに向ける。そして敵の注意がシルヴィアに向いているのを確認して一気に射った。
「――」
 鋭い矢が兵の胴を貫き、兵の一部が向かってくる。しかしその動きをミュオ(ka1308)が止めた。
「エルフ兵さんのお相手はこの僕です」
 超重量の刀を構えて立ち塞がり、一気に踏み込んで兵の間合いに入り込む。そして下げた刃を更に引き下げると、土を巻き込んで斬り上げた。
 ほぼ勢いで斬り込んだ刃が兵の視界を奪い、周囲の敵の目を奪う。
「ミュオさん凄いですわ。ではわたくしも……これなど如何でしょう?」
 ミュオから少し離れた位置でお札を掲げた椿姫(ka5791)がクルリと回転する。
 視界に蝶を、鼻に花の香りを漂わせ、まるで舞いでも舞うかのように刻みゆくのは炎の術。彼女は自らに気付いた兵に柔らかく微笑むとゆったりとした動作でそれを放った。
 弾けるように襲い掛かる炎に兵士の目が見開かれるが間に合わない。
 炎は兵を包み、そして近くにある柵へと襲い掛かろうとする。だが――
「邪魔な柵を一緒に燃やして差し上げようと思いましたのに……術で燃えないならお酒をかけてランタンを投げつけましょうか?」
「いや、それだと火事になるかも……」
 見た目に似合わぬ過激な発言をする椿姫に苦笑して武器を構えると、ミュオは物凄い勢いで斬り込んでくる敵を見て奥歯を噛み締めた。
「僕にはなにもかも巻き込んで死ぬ。その意味が分からないです……」
 でも。と口中で呟き柄を握り締める。
 向かい来る敵の数は3体。本来なら助けを求めて足を下げる所だがミュオはそこから動く気配を見せない。
「僕は退路確保の為にもここを守ると誓ったんです。そしてあなたたちの願いを半分だけでも叶えてあげるとも……!」
 エルフハイムの兵は、沢山の人を巻き込んで死ぬことが願いだと聞いた。少なくともミュオはそう信じている。
 だから彼らを無力化する事は端から諦めていた。
(哀しいですけどみなさん確実に死んでもらいます……それが、彼らのためだから……)
「君は……優しい目で、悲しいことを言うのだね……」
 不意に聞こえた声に目が上がった。と、その瞬間、ミュオの眼前を赤い軌跡の斧が過った。
 斧はミュオが斬り伏せるはずだった兵を斬り伏せ、彼の前から敵兵を退ける。そして一瞬だけ大きな背が立ち塞がったかと思うと、彼はジュリを伴って前に飛んだ。
「あの兵は任せたまえ」
「ではあっしはこっちをもらうッス!」
 身軽に地を蹴って飛び出したジュリの目が、残る兵を討てと合図してくる。それに頷きを返すと、彼女と共に駆け付けた花(ka6246)が微かに笑んだ。
 彼は返り血にも躊躇いを見せず、振り下ろす斧を軸に大地を蹴ると敵の後方を取って斬り捨てた。そして柵の破壊に意識を傾ける椿姫に添う。
「私も試してみよう。まあ、ついでにはなるだろうがね」
 敵は未だに健在。正直言ってどちらか片方を相手取るのは厳しい状況だ。
 幸いなのは現段階で何処の戦場も苦戦を強いられていない事だろう。と言う訳で――
「敵を攻撃するついでですわね?」
「ああ。派手にいこうか」
 不穏に笑い合って武器を構えると、その直後には激しい爆発音が響き始めた。


 柵の破壊を試みながら戦闘を続ける花や椿姫とは離れた場所で、ミーシャ・グラツィオーソ(ka6523)は手にしている魔杖をギュッと握り締めた。
「みなさん、すごい……わたしなんて……とても……」
 聞こえる戦闘音はこれまでの想像を越えるものだ。
 ミーシャは震えそうになる手を握り締めて囁く。大丈夫だと、ここにいて良いのだと、闘えと。
 手の震えは増し、落ち着けようと思えば思う程に心は乱れてゆく。それでもなんとかここに居たいと己の手を握り締めた時だ。
「余計なことは考えるな!」
 聞こえた声に目が開く。
 自分に背を向け、迫る敵の攻撃を一身に受けて守ってくれているクラン・クィールス(ka6605)の背中が見えた。
 彼は敵の攻撃を刃1つで受け止めると、未だに決意の固まらない彼女に向かって叫ぶ。
「ミーシャは、錬魔院院長に頼まれたんだろ? だったら戦え……!」
 錬魔院院長。この言葉に目を見開いた。
 そうだ。個人的にではないものの、ミーシャはナサニエルの要請を受けてここに来たのだ。
「わたしは……わたしみたいな新米ハンターでも、戦うことで、誰かを助けられるなら……!」
「ああ、大丈夫だ……ミーシャなら、きっと助けられる」
 誰かを守りたい。誰かの役に立ちたい。
 その想いは新米ハンターとなるミーシャが抱いた大切な想いだ。その想いを思い出させる事に成功したクランは、敵の攻撃を弾き返すと一気に踏み出した。
 それを目にしたミーシャが杖を弓の様に構えて意識を集中する。そうして紡ぎだしたのは光の矢だ。
 彼女はクランが相手をする兵に狙いを定めると、躊躇いを断って射った。
「――――!」
 クランの肌を掠め、矢が兵の腕へと命中する。そしてそれを待っていたかのように踏み出すと、クランは兵の懐に飛び込んでトドメを刺した。
「……あんたたちのやってる事は気にくわない。だから全力でやらせてもらってる」
 そう、今回の騒動でエルフハイムがしている事は許される事ではない。
 ましてや子供たちを攫って幽閉するなど言語道断だ。
 クランは内に秘める思いを噛み締めるように一瞬目を閉じると、直ぐにそれを上げて刃を抜いた。
 

 矢と銃弾が飛び交う戦場。そこに身を潜めていたレーヴェは、仲間の活躍によって破壊された柵を見て無線機を手にした。
「西側の柵が壊れたぞ。そっちはどうじゃ?」
 問いかけた先にいるのは、対に当たる東側にいる筈の仲間――ルーエル・ゼクシディア(ka2473)だ。
 彼は無線機から聞こえる声に眉を上げ、一瞬だけ飛び退き息を吐く。
「返事、大丈夫ですか……?」
「うん、ちょっと今はそれどころじゃないかな……ってぇ!」
 少し取った間合いを一瞬で詰めに掛かった兵士に眉を寄せて踏み込む。瞬間、彼の腕に鮮血が走るが、すかさず羊谷 めい(ka0669)が杖を構えた。
「わたしが、守り、癒します。みなさんが倒れないように……!」
 溢れ出す祈りの光が周囲を柔らかく包み込む。
 誰も傷付けたくないと思いながらも、守るために傷付ける矛盾。けれどその矛盾の中に自分なりの決意を見付けた。
 めいは目の前で傷つく仲間の為に祈りを捧げ続ける。
 そしてその祈りによって癒されたルーエルは、自身が知った『量産型浄化の器』の存在を思い出し武器を握る手に力を込めた。
「僕だって本当は……けど、あんなの知ったら放っておけないよ」
 彼もまた守るために闘うと誓った者。
 2人は受けた傷を互いに癒しながら踏み込んでゆく。そしてそんな2人を支援するようにジーナが引き金を引いた。
 1つ、2つと、弾を撃つ度に遠ざかってゆく兵。
 これを追い掛けるように踏み込み続けると、ジーナが武器を持ち替えて加勢してきた。
「倒してしまおう」
 大きく振り抜かれたレイピアに敵の体が大きく仰け反る。これを好機と見てルーエルが一気に武器を突き入れる。
 突き入れた刃が重い衝撃と共に抜けた。
 鮮血を滴らせる刃を引き抜くと、一瞬だが彼の顔に悲し気な表情が浮かぶ。けれど悲しみに暮れている暇はないのだと状況が告げてくる。
「次、柵の破壊……いける?」
「……はい、大丈夫です」
「なら行こう」
 そう声をかけるジーナに頷き、パイルバンカーを構える。そして前方で行く手を阻む柵に向けると――放った。


 柵と塔の中央付近で自由に戦場を駆ける者があった。
「さーて、こっちですよー」
 小柄な体を利用して敵と敵の間を駆け抜けるのは葛音 水月(ka1895)だ。
 彼の目的は味方の為に敵の注意を惹きつける事。そうする事で最小限の力で敵を撃破しようというのだ。
「そろそろいいかなー?」
 チラリと見た先には、【水】として共に行動しているコントラルト(ka4753)とラン・ヴィンダールヴ(ka0109)だ。
 既に水月の傍には複数の量産型浄化の器がいる。彼女達は次々と容赦ない一撃を見舞っているのだが、今のところ幸いにも致命傷になる傷は負っていない。
「っ……流石に増えてきたかな」
 疲労と共に傷が増えるのは当然だろう。
 そろそろ限界の意味を知らせる意味で手裏剣を掲げると、ようやくコントラルトが杖を構えるのが見えた。それを合図に自らの武器を投擲すると目の前の器に向き直る。
「悪いけれど、私は敵に対しては容赦ないわよ?」
「わかってるー」
 スッと瞳を眇めて踏み込むこと一瞬。
 ほんの瞬きの間に炎が彼らの視界全てを覆った。
 放ったのはコントラルトだ。彼女は自身を中心とした前方、扇形の範囲で炎を放った。これは味方すらも巻き込むものだ。
「いやー、綺麗に道ができたねー? いい仕事ー」
 炎が消え、少しばかりの静寂が目の前に出現する。
 そこに足を踏み出したランにコントラルトは当然と言わんばかりに腕を組む。元々そういうつもりで放ったのだ。何の影響もなければ撃ち損と言う事になってしまう。
 そして静寂を見詰めていた敵が動き出そうと言う所で、今度はランが武器を構えた。
「君も下がっていると良いよ。水月君も離れているしね」
 片目で側面を示す。
 そこにあったのは炎が放たれる前に戦線を離脱した水月だ。
 彼はチェイシングスローを使う直前に放った手裏剣を手にコントラルトを招いている。そして彼女が動くのとランが動くのはほぼ同時だった。
 彼を中心に振り回された武器が、接近を開始した敵を薙ぎ払ってゆく。但し、事前にその動きを察知して回避した者も勿論いるのだが。
「見~つけた♪」
 退避行動を取ろうとする敵の背後を取って囁いたルーン・ルン(ka6243)は、これ以上の逃亡を許さない構えで符を掲げると稲妻を放った。
 不意打ちに近い攻撃は敵に命中し、全身を黒く染めて落ちてゆく。が、味方の攻撃を逃れて別方向へ向かった敵は他にもいる。
「レティ、そっちに行ったよん」
 無線機を通じて後退した敵の情報を流したルーンは、今知らせたばかりの方角へ向かって駆ける。
「姉さま……」
 ルーンから情報を受けたのは妹のルーネ・ルナ(ka6244)だ。
 彼女は胸の前で握り締めた杖を前に向けると、姉が伝えてきた情報を信じて術を紡ぎ始めた。そして足音が近付くのを合図に前を向く。
「レティ、今よ!」
「――」
 届く声に従って光の弾を放った。
 直後、悲鳴にならない声が上がって執行者と思われる者が倒れ込む。
「無事だったみたいね」
 倒れた執行者を前にルーンは躊躇いもなく銃口を向ける。そして引き金を引こうとした瞬間、彼女とルーネの両方が吹き飛んだ。
 2人とも初めは何が起きたか理解できなかったが、直ぐに他の執行者がいたのだと理解する。
 杖を持ち詠唱を始める存在はルーンとルーネの双方を狙いに来ている。それに気付いて立ち上がるが僅かに相手の方が早い。
 三方向に伸びる光がルーンとルーネの双方を貫き、2人同時に地面に膝を付いた。
「っ……姉さま……」
 ルーネは零しかけた杖へ、ルーンは転がる銃へ手を伸ばす。
 どちらも応戦の様子を見せるその姿に再び敵が詠唱を開始する。そして3人の攻撃動作が重なった時、凄まじい勢いで風が滑り込んで来た。
「――……ギリギリっ」
 槍を手に敵と味方の間に駆けこんで来た龍崎・カズマ(ka0178)は、体を反転させるようにして地面を蹴ると一気に間合いに飛び込んだ。
 そして詠唱を終了させた直後の敵の頭を叩く。
 鈍い音をさせて揺れた体。それでも放たれた光の弾はカズマの頬を掠め、彼は再び地面を蹴った。
「少し、寝ててくれ」
 彼は飛び上がった流れのまま槍を振るうと下から掬うようにして脚を薙いだ。
 これがカズマのやり方だ。
 例え作られたものであろうと命を奪わない方向で行きたい。それが甘いと言われても決めた以上は貫く。
「……歩けなくなれば戦えもしないだろ」
 流れる血を横目に息を吐く。
 そうして敵の体をロープで縛り上げると互いの無事を確認し合う姉妹へと向き直った。


 塔の周辺にいる執行者は、高位の疾影士と高位の魔術師の組み合わせでほぼ動いていた。
「うおおおおおおお!!!」
 リュー・グランフェスト(ka2419)は素早い動きで翻弄してくる執行者の攻撃を交わすと、赤みかかったマテリアルの輝きを纏いながら駆け出した。向かうのは疾影士の後ろで詠唱を始めた魔術師の元だ。
 疾影士は彼の動きに即座に反応してその身を反転。地面を蹴ってリューの背を斬り捨てようと迫る。
 対する魔術師も彼を葬ろうと最大限の詠唱を始めている最中だ。
 だが彼らは気付いていない。
 自らを囮に切り札として用意した七夜・真夕(ka3977)の存在がある事に。
 彼女はリューの雄叫びを聞きながらマテリアルに前意識を集中している。これから行うのは最大限の魔法。
 高い集中力とマテリアルが必要な大技で、詠唱する時間と狙いを一点に定める事が重要になってくる。
 リューは魔術師の間合いに飛び込むと、敵の動きを封じるために渾身の力を込めて刃を薙いだ。それに合わせて真夕の目が上がる。
「派手に、いくわよ!!!」
 叫ぶ声にリューが退いた。
 轟音を響かせて現れたのは直線を敷く雷と氷の嵐だ。2つの魔法は互いを交じり合わせながら魔術師と疾影士へ迫る。
 そして――
「リュー! 今よ!!」
 大きく踏み込んだ体が己の武器に光を宿して突きだされる。それが大きな光となって2つの影を呑み込むと、リューは安堵の息と共に武器を下ろした。
 こうして勝敗が決し、疾影士と魔術師の遺体を確認したリューは傍に真夕の気配を感じて呟いた。
「いいのか? 真夕」
 騎士として生まれ育った自分は覚悟していた事だ。けれど彼女は違う。
 そんな想いを汲み取ったのだろう。
 真夕は少しだけ苦笑を覗かせると、少し先に見える魔導アーマーの背を見て頷いた。
「平気よ。決めたから」
 そう、もう決めたの。闘うって。
 そしてあそこで戦うハイデマリーもまた、何かを決めようとしているのだと思う。


 ハイデマリーは戦場の激化してるであろう場所に部分甲冑型魔導アーマー『プラヴァー』を置くと、直ぐに盾を展開させた。
 現在は味方の防御力アップに注力を注いでいるところだ。
「左方向から矢が飛んできているわね……前方、執行者が来るわ!」
 出来る限りの情報を周囲に伝えようとする彼女の傍に立ち、火椎 帝(ka5027)はハイデマリーを見上げた。
(直面よりも遠方をよく見ている? もしかして、ここが森だから……?)
 確かに初めの敵は森の中から出て来た。樹を伝い、縦横無尽に襲来した姿は記憶に新しい。
 だがそれだけだと説得力に欠ける。確かに彼らは森の住人、この辺りでは彼らに地の利があると言って良い。
 けれどそれが近くを警戒しない事にはならないと思うのだが……。
「と……それ以上は近付かせないよ」
 ひっそり囁き、構えた刀で接近する影を斬り伏せる。
 傍に倒れたのは執行者と思われる影だ。
 どうやらハイデマリーを排除しに来たのだろう。見るからに疾影士らしき姿で短剣を携えている。
「まあ僕が守れば――……あ」
「何でバツが悪そうな顔をするのかしら」
「いえ。すみません、邪魔にならないよう気をつけますね」
「はあ? 別に邪魔だなんて一言も」
 言っていない。そう言おうとしたのだろう。僅かに上がった眉が彼女の感情を知らせているが、どうやらそれどころではなくなったらしい。
「量産型浄化の器」
 呟く声に頷くと、ハイデマリーは盾を構えて応戦を始めるのだが、素早い動きの器にプラヴァーの動きがついていけていない。
 大きく振り被った剣が空を切り、その隙間を塗って器が接近してくる。そして間近に迫った機体に切り掛かろうとしたろ頃で帝が応戦に出た。
「ッ……!」
 寸前の所で受け止めた攻撃が重い。
 思わず顔を顰めるが相手は待ってくれない。直ぐに競り合いを避けて間合いを図ると今一度突っ込んでくる。
 その動きは先ほどよりも速い。
 フェイントのように視線を揺らし、手を下げたまま狙いを読ませない。まるで感情があるからそうしているようにも見えるんのだがきっとそれは気のせいだ。
 感情がないからこそ瞳が虚空を漂い、手が下に落ちる。
「心がない相手がこんなにも厄介だったなんて」
「言っている場合じゃないわよ!」
 盾を地面に立てるように構えたハイデマリーに合わせて前に出る。そして武器を構え直した所でそれは起きた。
「――――」
 轟音と共に降り注いだ雷撃が器の体を貫いたのだ。
 体を硬直させて停止した存在に、安堵したのも一瞬、直ぐに器が動き出した。
「これでまだ動くのか!?」
 ケイジ・フィーリ(ka1199)は殆ど走らせる事の出来なかった魔導バイクから離れて魔導拳銃を構えると、前進しようとする器の足元を撃ち抜いた。
 どれだけ撃っても止まらない姿にケイジの口角が徐々に下がってゆく。そして彼の目が逸らされそうになった時、器が停止した。
「あ……消え……っ」
 武器を持ったまま停止した器。その体が徐々に塩になって消えてゆくのをケイジは呆然とした様子で見つめていた。
 そしてそこに生きた者がいたという証拠のすべてが無くなると、彼は何かを決意するように拳を握り締めて戦場を振り返った。


 塔から離れた門の外。大鎌を手に隠密行動を取る十色 エニア(ka0370)は第十師団の死神であるイドと共に向かい来る敵を討っていた。
「そのなりで、聖導士なの……?」
 とはエニアの言葉だ。
 実際、スノウメイデンと大鎌を装備して魔術師を名乗る彼に言われたくはないのだが、イドは気にした様子もなく頷く。
「自分は死神になる前に聖導士になっております故、結果としてそのように。そもそも死神とは言え、生きてはおりますし」
「生きてって……まあ、そうなんだけど……」
 死神が死んでるなんて誰が言った。そう突っ込みたかったがグッと堪える。
 何せ今は戦闘中。リリティア・オルベール(ka3054)が何処からか見守ってくれているとは言え油断は出来ないのだ。
「この静寂。嫌な予感が致しますね」
 先程まで、絶え間なく……と言う訳ではないが、比較的頻繁に戦闘が起きていた。
 その証拠に前衛を務めるために門から出て少し離れた位置に立つ鞍馬 真(ka5819)は、疲労の色を濃く見せて息を切らせている。その様子にリーゼロッテが眉を顰める。
「少し後方へ下がった方が良いのでは……」
「それはダメかなぁ。リーゼちゃんの安全確保が私たちの仕事ですしぃ。それができる場所って言ったらあそこが一番ですからぁ」
「それは……そう、ですが……」
 マテリアル観測装置を握り締めたリーゼロッテに星野 ハナ(ka5852)が面白そうに目を向ける。
「リーゼちゃんは面白いですねぇ。勇ましかったりぃ、弱かったりぃ。どれが本物のリーゼちゃんですぅ?」
「たぶん、どれも本当のリーゼロッテさんだと思います。詳しい事情は私にはわからないけど、そんな気がします」
 控えめに微笑んだ天竜寺 詩(ka0396)に「そっかぁ」と笑ってハナは前を見た。
 敵の気配が断たれてから僅かだが時間が経った。
 目に見える範囲で敵の数は減り、そろそろ戦闘も終盤に差し掛かっている事は理解できる。理解できるのだが、何か違和感がある。
「詩さん。もう1度茨の祈りをかけてもらえますか?」
「あ、はい」
 リリティアの声に慌てて手を組む。そうして周囲に茨の幻影を出現させた所で違和感の原因に気付いた。
「敵が、少なすぎる……?」
 リーゼロッテを狙う可能性があるとして彼女の護衛についた。にも拘らず、彼女を狙う敵があまりに少ない気がする。
 その原因が詩の紡いだディヴァインウィルのお陰だというのならそれでいい。だがもし他に理由があるのだとしたら――
「――来た」
 リリティアの声に一気に緊張が走った。
 木々の合間から抜けるようにして現れたのは3体の器だ。
 彼女達はリーゼロッテの姿を探すように視線を巡らすと、すぐさま戦闘行動に移って来た。
 見た感じで判断するのであれば彼女達はリーゼロッテに気付いていない。たぶん目標がいない為、次の攻撃行動に移ったのだ。
 そしてこの行動が彼女達の最後の足掻きだという事も何となく想像がつく。
「……護りきる」
 銃弾を放ち飛び出す。そうして真は自らの生命力を武器に宿して、一気に切り掛かった。
 吹き散らされる血痕。それを肌に受けてそれでも怯む事はない。
 ほんの少し前、自分の不甲斐なさ故に闘うことが出来なかった。仲間にかけた迷惑、自身が覚えた無力感、それら全てをここで償うことが出来たのなら。
 そんな想いでひと振りひと振りに命を懸ける。
 そして彼の渾身の一撃が器の喉を掻いた。
 呼吸を奪われ、痛みはないはずなのに口を大きく開いて崩れ落ちる姿に息を呑む。だが立ち止まる訳にはいかない。敵はまだ2体残っているのだから――。

「敵の方から来てくれるとか入れ食い状態じゃないですかぁ。無駄に殺す気はありませんけどぉ、殺られる前に殺っちまえですぅ」
 リーゼロッテの前に立ったハナはそう言葉を紡ぐと符を構えて術を展開した。
 彼女が紡ぐのは五色光符陣。そしてこの術は器に効果があった。
 眩い光に足を止めた少女に攻撃の機会を得る。しかしハナと、彼女の隣に立った詩が動くよりも先に敵の方が立ち直った。
「っ、ぅ……」
「……くっ」
 目を閉じたまま突っ込んで来た器が、感覚だけで短刀を振るったのだ。
 それがリーゼロッテを守るために立ち塞がっていたハナと詩の双方を切り裂く。それでも退かない彼女達に器も勘付いた様だ。
 地面を大きく蹴って2人を飛び越えに掛かったのだ。しかし、
「そこらで終わりにしてくれるかな?」
 飛び上がった器の胴を裂く者があった。
 死の香り漂う鎌を手にしたエニアと、流れる動きで器の腕を斬り落としたイドだ。
 2人は腕を落とされても背後を奪いに行こうとする敵の喉に刃を添えると、互いに目で合図をしてそれを斬り落とした。
 こうして2体の器が倒され、残る1体がリリティアのダガーによって足止めされた所で一報が入った。
「塔よりハンターが帰還! ハンター帰還です!!」
 ワァッと広がった歓声。その声に立ち上がろうとしたリーゼロッテを詩が抱きしめて遮った。
「待ってください。今動いたら、ブリちゃんに怒られちゃいますから……」
 囁く声に何が起きているのか理解する。
 きっと彼女の背ではリリティアにトドメを刺された器があったに違いない。そしてその姿を見せまいと、詩は彼女を抱きしめたのだろう。
「大丈夫。私はもう、大丈夫ですから……」
 リーゼロッテはそう言うと、そっと彼女の背を抱き返した。


 大樹の塔周辺の処理にあたっていたリーゼロッテはイドから浄化の器救出と、オルクス復活に関する報告を受けていた。
「何故、そんなことに……」
 鎮痛の想いで眉を顰めたリーゼロッテの隣で、ハイデマリーが深刻な表情で俯いている。彼女は事の深刻さに気付いているのだろう。
 そしてそれにリーゼロッテの力が必要な事も。
「組合長。大変申し訳ないけど、この後も付き合ってくれるかしら?」
「……私の力が、少しでも役に立つのなら。ぜひ」
 リーゼロッテの顔色が優れないのはわかっている。それでもきっとこの人の力は必要だ。
 ハイデマリーは己の手を握り締めると、内に抱えた想いを振り払うように踵を返した。

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参加者一覧

  • 皇帝を口説いた男
    ラン・ヴィンダールヴ(ka0109
    人間(紅)|20才|男性|霊闘士
  • 虹の橋へ
    龍崎・カズマ(ka0178
    人間(蒼)|20才|男性|疾影士
  • 豪傑!ちみドワーフ姐さん
    レーヴェ・W・マルバス(ka0276
    ドワーフ|13才|女性|猟撃士
  • 【ⅩⅧ】また"あした"へ
    十色・T・ エニア(ka0370
    人間(蒼)|15才|男性|魔術師
  • 征夷大将軍の正室
    天竜寺 詩(ka0396
    人間(蒼)|18才|女性|聖導士
  • Sanctuary
    羊谷 めい(ka0669
    人間(蒼)|15才|女性|聖導士
  • 鉄の決意
    ケイジ・フィーリ(ka1199
    人間(蒼)|15才|男性|機導師
  • 純粋若葉
    ミュオ(ka1308
    ドワーフ|13才|男性|闘狩人
  • 勝利への開拓
    ジーナ(ka1643
    ドワーフ|21才|女性|霊闘士
  • 黒猫とパイルバンカー
    葛音 水月(ka1895
    人間(蒼)|19才|男性|疾影士
  • 巡るスズラン
    リュー・グランフェスト(ka2419
    人間(紅)|18才|男性|闘狩人
  • 掲げた穂先に尊厳を
    ルーエル・ゼクシディア(ka2473
    人間(紅)|17才|男性|聖導士
  • The Fragarach
    リリティア・オルベール(ka3054
    人間(蒼)|19才|女性|疾影士
  • 轟雷の巫女
    七夜・真夕(ka3977
    人間(蒼)|17才|女性|魔術師
  • 最強守護者の妹
    コントラルト(ka4753
    人間(紅)|21才|女性|機導師
  • ブリーダー
    火椎 帝(ka5027
    人間(蒼)|19才|男性|舞刀士

  • 椿姫(ka5791
    人間(紅)|14才|女性|符術師

  • 鞍馬 真(ka5819
    人間(蒼)|22才|男性|闘狩人
  • 命無き者塵に還るべし
    星野 ハナ(ka5852
    人間(蒼)|24才|女性|符術師

  • ルーン・ルン(ka6243
    エルフ|26才|女性|符術師

  • ルーネ・ルナ(ka6244
    人間(紅)|18才|女性|聖導士
  • 仕事が丁寧
    花(ka6246
    鬼|42才|男性|疾影士
  • 瑠璃の慧眼
    シルヴィア・オーウェン(ka6372
    人間(紅)|20才|女性|闘狩人

  • ミーシャ・グラツィオーソ(ka6523
    人間(紅)|12才|女性|魔術師
  • 望む未来の為に
    クラン・クィールス(ka6605
    人間(紅)|20才|男性|闘狩人

サポート一覧

マテリアルリンク参加者一覧

依頼相談掲示板
アイコン 作戦相談卓
鞍馬 真(ka5819
人間(リアルブルー)|22才|男性|闘狩人(エンフォーサー)
最終発言
2016/12/05 12:13:43
アイコン 【周】担当用相談
鞍馬 真(ka5819
人間(リアルブルー)|22才|男性|闘狩人(エンフォーサー)
最終発言
2016/12/05 11:45:55
アイコン 依頼前の挨拶スレッド
ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2016/12/03 18:07:15
アイコン 【空】担当用相談
龍崎・カズマ(ka0178
人間(リアルブルー)|20才|男性|疾影士(ストライダー)
最終発言
2016/12/06 09:01:13
アイコン 【質問用】
龍崎・カズマ(ka0178
人間(リアルブルー)|20才|男性|疾影士(ストライダー)
最終発言
2016/12/04 21:52:50
アイコン 【門】担当用相談
花(ka6246
鬼|42才|男性|疾影士(ストライダー)
最終発言
2016/12/06 08:07:46