笑って納めて、年忘れ

マスター:DoLLer

シナリオ形態
イベント
難易度
普通
オプション
参加費
500
参加制限
-
参加人数
1~25人
サポート
0~0人
報酬
普通
相談期間
5日
締切
2017/01/04 19:00
完成日
2017/01/16 23:33

このシナリオは5日間納期が延長されています。

みんなの思い出

思い出設定されたOMC商品がありません。

オープニング


「お仕事以外に、特にやりたいことないけれど」
 闇の淵から助け出されたクリームヒルトは心に深い闇を持っていたことはその関係者には大きく知れ渡っていた。
 なので、彼女にはもうそんな思いをしてもらわないように。と付き添いするテミスが「やりたいことはないですか? 何をしたいですか?」と問うてもらったのだが、答えはそれだった。
「みんなの笑顔が見れれば救われた気持ちになるもの」
「そんな当たり障りのない言葉ではなくてですね。こう、一個人として……」
「だから、笑顔が見れれば十分よ。別にそれは演じての希望じゃないわ。本心!」
 こうなるとテミスも押し黙るしかなかった。
 手ごわい。


「は? 姫様がワーカーホリック(仕事依存症)の気がある? そんなの前々からじゃん」
 相談を受けたアミィはテミスの相談を鼻で笑い飛ばした。人間心理をついて自然誘導する術に長けるアミィからすればクリームヒルトが何を考えているかくらい手に取るようにわかるのだから。
「それで困っているから相談しているんです。そんな心使いが理解できない貴女は人形使いではなく単なる厨二病のイタい人です」
「」
 アミィは口をパクパクとさせた。
 元から容赦ない子ではあったが、最近の彼女の容赦のなさは磨きがかかり、色々と危険な香りが漂う。
「じゃあ教えてあげればいいんではないかい。楽しいって何かってことをさ」
 気を取り直してアミィはそう言うとテミスは首を傾げた。
「楽しいとは何でしょう? 直感的には分かっても教えるのは難しい物だと思うのですが」
「こういう時は、人が馬鹿なことやってるのを見れば自然に笑いが零れるし、楽しいって何か理解できるもんよ。綺麗な服で着飾っている人を見たら、ああ綺麗だなあ。あんな服着てみたいなって憧れをいだくでしょ? それをペアでむくつけき大男が着てたら、噴き出すでしょ?」
「……???」
 真剣に考えるテミスを見て、アミィは突っ伏した。
 こいつもバカ(真面目)じゃねーか!!
「テミス。少なくともあんたに姫様を楽しませるのは不可能だわ」
「不可能かどうかは、やってみなければわかりませんが、少なくとも時間がかかるのは間違いありません。専門の方が必要ですね」
「おうよ、まっかせなさーい」
 人形使いとは表向きの職業でもあるのだ。大道芸は得意中の得意。
 アミィはどんと胸を叩いて……胸を張る相手がもう立ち去っていたことに気付いた。
「おーい、テミスちゃーん?」
「あなたには無理があります。あなたが呼ぶ笑いは失笑ですから姫様には不適当です」
「待てや、ゴルァ!!!」


「そう言う訳で。帝国にある地方の村を丸々使って、クリームヒルトちゃんをみんなで笑かせよう大会を執行したいと思います」
 結局アミィがハンターオフィスに赴き、まとまった内容をオフィス員に話していた。
「参加者は全員仕掛け人であり、また参加者なの。他の人の仕掛けにかかって演技を失敗したやつは全員その場でケツバットの刑」
「いいですか……それ」
「リクエストでリスペクトだからいいのっ」
 あっさり言い切ったアミィはカウンターに身を乗り出してオフィス員に指を突き付ける。
「姫様も付き添いのテミスはアホみたいに真面目だから手ごわいわよ。自分たちで墓穴掘りあうようなくらいの笑いを仕込んでくれなきゃ困るのよ」
「つまり、クリームヒルトさんだけでなく、笑いのターゲットは互いの参加者にも及ぶように……なわけですね。でも経緯をうかがう限り楽しいを伝えるのであって笑いを取るのとはまた違うような……」
「何か一つでも心から笑うことがあれば、そこから何でも思いつくものよ。最初から最後まで自分を押し殺していた子だかんね。みんなで笑ってハッピーになればいいんじゃねって思う訳よ。だからまあ笑いを取る必要はないけれど……自分の行動で人の気持ちが変わる、空気が変わる。っていう端的な例じゃん。笑いってさ。あと、あたしは忘年会もしたいし」
 オフィス員はのけぞりながらもアミィの要望に頷いた。

リプレイ本文


 レディースえーんどジェントルメーン!
 これから始まるは帝国地方の町の一コマだ。自由に過ごしてくれて構わない。だが、一個だけルールがある。わらっちゃイケないってことだ。ルール破りの奴らには罰が下るぜ?
 ハッハー! それじゃあ始めようぜ、帝国の笑い納めってやつをなぁ!!
 紫月・海斗(ka0788)ー。あうとー。
 は? おい、今のは景気づけだろ。ちょ、あ、っやめっ。
 あ゛ーーーっ! 


「クリームヒルト様、お気を付けください」
 テミスがそう言って周りを警戒しながら町を歩くと、冬樹 文太(ka0124)がママチャリを片足でペダルを踏みつつ、もう片足は地面を蹴りやって来る。
「サツキー!! 違った」
「敵襲」
「まてまてまてーーーっ。いきなりかいっ!」
 銃口を向けられた文太は家屋の陰に身を隠しながら叫んだ。笑わせ大会って聞いたのに、いきなり戦闘モードとは。
「コボルド! コボルド探しとんねん! そっちにけーへんかったか? あいつ魚盗んでいきよってん」
 文太の叫びにテミスは油断なく視線を左右に振った。そして見つけたものは……。
 まるごとユグディラに、コボルドマスクをかぶったチョココ(ka2449)がママチャリを走っていく様子だった。前かごには新鮮なお魚がピッチピチ。
「ワンですにゃわン」
「犬か猫か、人間かはっきりせーよ!!?」
 盛大にひっくり返った文太の勢いあるツッコミに対してチョココは逆切れした。
「そのどれでもなくてエルフですのーっ! だいたいチョコディラとして自由気ままに過ごす予定でしたのに、この犬のかぶり物のおかげでわたくしもキャラに悩んでおりますのっ」
「チョコディラってかチョコボルドや! それに魚返せ!!」
 そんな二人がむきーっと言い争う間に立つタルが、ぱかりと口を開けると、やおら軽快な音楽と共にリラ(ka5679)が顔を出す。
「り、リラさん……」
 リラはいたって好い笑顔のままタルの蓋を持ち上げながら、もう片手でマイクを握る。
「この状況を歌で説明いたします」
 リラはいたって真面目に語り始める。そう歌ならばみんなを笑顔にできるはず。みんなの心に届いてくれるはず。
 渾身の気合いをこめてリラは明るく楽しくリズムよく、樽の中で腰をふりふり踊り出す。
「♪お魚くわえた チョココさん おーっかけてー 裸足で・駆けてく♪ 愉快ーな文太くん」
 その歌と同時に弾かれたようにママチャリを走らせるチョココを、文太もママチャリで追いかけていく。
 しかしチョココは足がつかずにフラフラしているし、文太もフル装備で片足ペダルなものだからどっちもスピードが全然でない。どっちも普通に走れば追いつく程度の速度でクリームヒルトとテミスを周りをぐるぐる回る。
 それに加えて登場したのはGacrux(ka2726)だった。長身痩躯で威圧的な戦装束を身にまとうGacruxだが今日の彼は全身をもふっもふなハムスター姿で、てちてちと文太の後ろを追いかける。
「待ってくれよー。文太くぅ~ん」
「誰が文太くぅ~んやねん。俺は●スオさんちゃうぞ!!」
 Gacruxの声はまさしくア●ゴさん。一度やると決めたら冷静に笑いを取ってくる。それがGacruxという男だった。
 クリームヒルト。テミス。あうとー。
 すぱこーんっ。と尻を叩かれる二人にGacruxは追いかけっこを中断し、近寄ると無表情な顔のまま手を差し出して助け起こした。
「いたたた、ありがと……」
 クリームヒルトが目を上げるとGacruxは綺麗な白い歯を見せてにんまり笑っていた。そんな彼はクリームヒルトとテミスを抱えるとチョココの自転車の上に華麗にジャンプして荷台に乗ったではないか。
「見て、テミス。私達、風になってる!」
 となりのトト……いや、となりのがっくんこと巨大ハムスターに猫っぽい乗り物が登場するお話がばっちり再現されたままママチャリは消えていった。
「いやぁぁぁ、重たくてですのーーっ」
 チョココが4人乗りに耐えられるはずもなく、即座に転んだのは言うまでもない。チョココちゃん笑わなかったのに痛い目に合う不思議。
 一方文太は……。
「ったーぁ! アドリブきつすぎるわーっ」
 あうとー。

●広場
「ようこそっすよ」
 自転車が行きついた先では、金銀紅白の飾りのついた舞台の上で無限 馨(ka0544)がマジシャン姿で丁寧に一礼をした。
「まずは変身マジックっす。ここにあるなんでもないジャガイモに命を吹き込むっすよ」
 素知らぬ笑顔で無限はテーブルにつまれたジャガイモとネギをシルクハットの中に放り込み……底が重みに耐えられず、びりっと破れて零れ落ちた。
「……はい、マジックっす!!」
 瞬間、彼は覚醒して、音速の速さでアイテムを舞台袖に押しやると、舞台から赤だの青だののスポットライトが明滅してド派手に照らし始めると、あら不思議、ジャガイモたちが巨大化して袖から出てくるではないか。
「はっはー、芋のプリンセス、それがオレ、ゾールだ!」
「自己紹介しちゃダメでしょ!!」
 巨大な着ぐるみでゾールにタックルするのは高瀬 未悠(ka3199)。そして肉団子のような体型、厚化粧、ハイヒールに、乳房がわりのジャガイモを二つ大胸筋の前に吊ったマッスルポーズをとる芋姫はゾールだ。
 一同、笑う前にポカーン。
「姫様……」
 笑いを通り越した衝撃が走る状況に、後ろから同じく芋のコスプレをしてきた音羽 美沙樹(ka4757)は悲痛な顔をした。
 笑わせるの苦手だから体はろうって決めたのに……。ああ、もう姫様に近づいてもらえない気がする。
「ジャガイモを守った姫に、芋姫としてお礼のダンスする、わっ」
 空気を読まないゾールは笑顔のまま、なんとも悩まし気なポーズで腰をくねらせる悩ましいダンスを炸裂させた。それにあわせて未悠と美沙樹もネギを振り振り踊り出す。
「姫様……ソンナメデミナイデ」
 美沙樹は絶望して、瞳孔が開いたままロボットのようにネギを振り回す。
「ネギダヨー」
 どっかの歌うロボットみたいに魂の抜けた顔で美沙樹はネギをぱたぱた振り回し、ゾールを殴りつけていた。
「おぶっ、美沙樹、踊りが違うっ」
 ゾールの顔に何度もべしべしネギが叩きつけられるものだから、ゾールはそう叫んでステップアウトしたのが運の尽き。未悠のネギダンスがフェンシングのようにゾールを突いた。
 主に、尻に。
「心の中に あーるものっ♪ いつかみーえーなく なるもの♪」
「あふぉ、ふぉ、ふぉーぅ!」
 未悠がネギを愛らしく左右にフリフリするたびに、ぷすーっぷすーっとゾールの尻にヒットして、か細い咆哮が漏れる。
「勇者だ……」
 尻を突きだしたまま完全にノックアウトされたゾールが追撃される様に皆、真っ青になった。
「ゆびのまーざりー はだのぬーくみー 夫婦を超えていけーっ」
 最後のターン&アタックで、ネギが半分以上埋まった。確かに夫婦愛すら超えていきそうなアブノーマル感。
 全員、笑うのも忘れて尻を痙攣させるゾールを見守っていた。
「あら、みんなどうしたの? あ、ゾールっ!! 誰がこんなことをっ」
「お前だーっっっ」
 あっちの世界に行ってしまったゾールを心配する未悠に全員からツッコミが入った。さらにポコンとそのジャガイモボディを長巻の柄で小突かれる。
「ミユはイケナイ子だね」
「し、シグルド!?」
 さらさらの金髪に柔和な青い瞳、すっと通った鼻筋に白い軍服。夢路 まよい(ka1328)の変装だとは気付かず、未悠は真っ赤になってモジモジとさせた。
 ジャガイモボディで視界が狭まっていなかったら、下がフリルドレスにニーハイソックスといういで立ちであることに気付けたのだろうが、未悠は残念ながら全く気付いていなかった。
「僕は食べ物を粗末にする子は嫌いだなあ」
「煮ればきっと大丈夫だからっ!」
 若干ラブラブな雰囲気を醸しながらのやり取りは会話だけ切り取るととても良いのだが、外見は魔女っ娘男子とジャガイモである。しかも煮れば大丈夫というのは尻に何度も出入りしたネギだ。
「じゃあ、お昼にしよう。僕は時雨丼がいいな」
「ふふっ。シグルドだけに時雨丼なのねっ。じゃあ、ネギは粗末にしないようにちゃんと料理するわっ」
 ……誰がそれ食べるんだ?


「それではお料理たーいむ」
「ま、まってくれ……すでに舞台袖で何度ケツバットの刑をくらったかわからんが、ネタはまだなんだ」
 早速家に向かおうとしていた姫と一行に、舞台袖に隠れていたエアルドフリス(ka1856)がよろよろ飛び出すとクリームヒルトはまた笑顔を凍らせた。
 エアルドフリスといえばイケメン薬師としての称号も持つ、剥けば鎖骨の美しい胸板と日焼けした肌が織りなすハーモニーに、卒倒する女性が続出する彼。
 だが今日はミニスカナースであった。白いタイツから毛虫のごとく、すね毛が飛び出しているのはご愛敬。
 無限、あうとー。
「まさか女装とは、やるっす……人生捨ててきたっすね」
「そもそも副師団長にもミニスカナースでの参戦をお願いしていたのに、魔女っ娘とはいただけませんなぁ。せっかく今日は心に効くお薬を数々用意してきたんだがね」
 そうしてエアルドフリスが紹介すると、怒りの形相でイッカク(ka5625)が舞台袖から飛び出した。
 こちらイッカクさんは金の為ならばなんでもする故に牢獄でお世話になっていたアンちゃん。金になるならば身体も売るというだけあって立派な肉体にクールな表情と、歌舞いてみせるぜという鎧とのコラボレーションを見せるこのイッカクがっ。
「そのナレーション! やめやがれ!!」
 ボディコンナースキックがナレーション席を蹴りつぶした。
「私は彼ぴっぴのものなンだからあ。エア子、あんたにはわたさねぇ、わっ」
「ぐ、ぐる、じ……イッカク、さ、ろーぷですよぉ」
 いつもは鬼族の母さんポジにいる優男の閏(ka5673)だが、今日はワイルドな恰好をしてきて登場して即座にイッカクに首を羽交い絞めされて死にそうになっていた。
「何を言うのよ、閏ちゃんは俺がもらうっ」
「ひぃ、やめてくださいー」
 真ん中で千切れてしまうのではないと思うほどにイッカクとエアルドフリスが閏を左右から引っ張ると、ジーンズタンクトップが真っ二つに裂けた。
「あばばば」
「彼ぴっぴ。そこはなんか言うチャンスだっ。ボケろ」
「えっえっ……わ、わ、ワイルドだろぉ?」
 半泣きの閏の渾身のボケは笑いより涙を誘った。ハンカチをしずかに目じりに当てるクリームヒルトの姿を見て、閏は大いに落ち込んだ。もう消えてなくなりたい。
「あーたのせいで彼ぴっぴ泣いちゃったじゃないの」
「失礼な。それはこっちの台詞だ。こうした柔男には温かい茶を淹れて誘うものだろう。それを力づくとは女の風上にもおけんね」
「あ゛ァん?」
 激しい睨みあいが始まり、二人のガンクレはどんどん距離が狭まっていく。
 せばまって
 せばまって。
 ……ちゅ♪
 閏、あうとー。
「い゛やーーーっ、やめてぇぇぇ。いだぁぁぁい、びぇえええやぁぁぁ、う゛あぁぁあ」
「えー、本人たちが嘔吐しておりますので、代わりにお美しいもので口直ししたいと思います。紅組のオオトリを飾ります、アイドルボル子ちゃんっす」
 閏が大泣きかます中、無限がそっぽを向きながら仕切り直しに手を振り上げると、再び舞台にスポットライトが燦然と輝きだし、フリフリアイドルドレスを身にまとったボルディア・コンフラムス(ka0796)が仁王立ちして現れる。日焼けした顔はそれでも真っ赤になっているのがよくわかるが、なんとか笑顔は維持できている。
「わぁ、ボルディアさん、すてきっ」
 クリームヒルトが目をキラキラ輝かせるもんだから、どうにもいたたまれない。多分本気で隠れてアイドルしてるって思ってるに違いない。
「FNB48のヘビーローリング歌う、ぞ」
 軽やかな音楽と共に、ドスどす響く足音。
「あいうぉんちゅーっ!!! 愛で 空が 落ちてくるゥ」
 ヘビーなローテーションが来るかと思いきや、やおら始まる七つの傷を持つ男の伝説歌。
「邪魔するやーつは 私の斧で 皆殺しー♪」
 目の前でアミィが向けているカメラに斧がつきつけられる。
「オレのプライド守るため 獣を呼び出しー いのーちを 見失っちまったなぁ!!!」
 ずもももも、とアイドルボル子ちゃんはアイドル衣装を引きちぎりながら現界せしもので炎砂の獣王に変化して飛びかかる。
「きゃー!!?」
「へびーぃ ローリング♪ くらえやァ!!!」
 最後だけ曲調を戻し、アミィは吹き飛ばされた。
「くっくっく、まだまだ青いとみえる」
 曲が終わったと同時に舞台に響き渡るアウレール・V・ブラオラント(ka2531)の声。そして舞台の下からせり上がってくるのはガチ戦装束のいつもの彼だった。
 アウレール、あうとー。
「登場シーンの笑いくらい、見過ごしたりできんのか!」
 アウレールは怒鳴りつつも華麗にひるがえり、バットを受け入れる態勢をとる。
 ぼふんっ!
「なんだ!? 羽毛が……」
「どうした? そんなものか?」
 羽毛に塗れながら、不敵な笑顔のアウレールに処刑人はギリリと歯噛みすると、口笛を鳴らした。
 そしてやおら現れたのは、ターバンを巻いた帝国兵とグリフォン!
「きゃー、ぴっぴー♪ こ・わい・わァーん」
「まさかあれは伝説の、ケツバットの上をいくシンドバットの刑……! 民明書店の本で見たことあるっ」
 イッカクとエアルドフリスが叫びをあげる間にグリフォンは急降下するとアウレールの尻を猛烈に突っつき始めた。
 ぼふぼふぼふぼふっ!!!
「はーっはっはっはぁぁぁ」
 羽毛が皆の視界を覆う中、アウレールの笑い声が響き渡ったかと思うと、羽毛の束の頂点から、眉と鼻を強調した白鳥に扮したアウレールが懐かしのメロディーと共に現れた。
「♪あ々 川の流れのようにー」
 響き渡るハスキーボイス。遠くを見つめゆるゆると上がる指先の先にはネギ。
「白組はまさかの伝説の歌姫っすーー!!」
「♪ゆるやーかにー この身を任せてーいたーいー」
「ネギで挿せってことね。美沙樹、出番よっ」
「ネギダヨー」
「ちがうわぁぁぁ」
 爆誕した歌姫は即座に、ネギの餌食にさせられてしまった。
 全員、あうとー。


「もうなんか色々ひどい……お尻もひどい」
 お尻をなでなで、クリームヒルトとテミスはようやく食事の為に、小さな家に足を踏み入れると、そこは台所とは思えないものものしい雰囲気であった。
 張り巡らされる黄色と黒の縞模様のテープ、真っ赤なものと、竹串が部屋に飛び散り、床には点線代わりに禁足符で生物の形が作られているではないか。
「大変だよっ。お料理をしてお迎えする予定だったのに」
 思わず緊張する面々の後ろからメイド姿のミィリア(ka2689)が駆け寄って来た。
「あーん、あたしのアーシェ(アミィのパルム。性別年齢不明、ハニワ顔)が食われちゃったの」
「名づけて、焼きパルム事件だね。いったい誰がこんなことしたのか……」
 煙草代わりに、しーっちっちっち。と竹串を口で上下させるミィリアが至極真面目な顔で言う。
 顔は真面目だが、ミィリアの口になんかついてる。キノコっぽい何かとバター醤油が。
 真面目な空気が覆う沈黙の空間。
「……ぷくっ」
 神楽(ka2032)の声が響いた。神楽、あうとー。
「いだーっ! あーくそっ。名探偵に聞き込みしてもらうっすよ! 先生、よろしく頼むっす」
「私に任せて、ワトスンくん。じゃなかった神楽君。現場にいたのはこの人達ね」
 そうして神楽に紹介された探偵姿のマーゴット(ka5022)は、無雲(ka6677)、ティア・ユスティース(ka5635)、リュー・グランフェスト(ka2419)の三人に神妙な顔で近づく。
「皆さん、この被害者の顔を見たことはありませんか」
 ずばっとマーゴットが取り出した写真はアイスをもったフリフリナディア総長衣装のエチゴヤ親父だ。しかもコラージュが若干雑い。
 つきつけられたミィリアがまず爆死した。
「エチゴヤの回し者ー!」
「そう思われても仕方ありません。この精巧な人相……ぷふっ」
 自分で覗き込んでマーゴットは自爆した。
 ミィリア、マーゴット、あうとー。
「知って……ますか?」
 笑うまいと口元をひきつらせながらも、リューにエチゴヤ親父の写真をチューさせるくらいに押し付けながら聞きこむマーゴット。だが、リューは一生懸命顔をそむけて抵抗した。
「や、や、やめろ……知るかーっ。だいたい被害者はパルムっつってただろ」
「写ってるじゃない。ほら、ちゃんと見て。手のところ」
 リューはのけぞりつつ確認して、ようやくエチゴヤ親父がチョコアイス持っていることを確認した。
「パルム違いじゃねーかっ」
「そう、パルムを食った犯人はどうも黄色いものをつけたっす。そこで用意したのが、マスタード入りシュークリームっす。黄色=マスタード! きっとおいしく食べたやつが犯人っす!!」
 甘いモノ好きのマーゴットと無雲のボケ合いを綺麗にスルーして神楽は悪い顔をしてシュークリームを突きつけた。
「ちょっ、おま、カスタードとマスタードのどっちかってリハーサルんときは言ってただろ。100%マスタードかよ!!」
 リューは激怒して神楽はにんまりと笑った。
「んー? もしカスタードだとして普通に食べちゃったら犯人扱いっすよ? それより迫真の演技には本物を使った方がいいんじゃないっすか?」
 悪魔だ。絶対悪魔だ。
「それじゃ無雲さんからどうぞっす」
「えーっ、だってマスタードって、分かってて食べたりしませんよォ。ほらほら、割ったらもう目が痛いっ。ツーンってきますよ、ほら、ほ」
 割ってわざわざ覗き込む無雲ちゃん。
 それってやれってことだよね。神楽は容赦なく彼女の頭を張り倒し、マスタードを顔に埋めさせた。
「あ゛あ゛ーーーーーっ、目が目がァ」
「パルムではなく、あれはバルスなので彼女は違うみたいだ。では続いて、ティアさん……むむっ、平気な顔をして食べてる!」
 マーゴットは頭のてっぺん当たりの一房をきゅぴんと立てて、ティアを見た。アンテナがこいは怪しいと呼んでいる。しかしティアはと言うと何事もなくマスタードシュークリームを平らげて丁寧に口をハンカチでぬぐうと事もなげに話した。
「私の母親はたいそう料理ベタでした。お茶をいれるのに雑草をねじ込み、時にはそこにトリカブトが入っていることもありました……カナブンが混ざっててもそのままでした」
「ひどい」
「芥子を燻して家族でトリップした時と比べると……この程度、無駄無駄無駄無駄ァ!」
 突如リアルな陰影を伴ったティアの一言に数名が噴き出した。
 ミィリア、マーゴット、無雲、あうとー。
「ふぁぅっ、あああ、私はこの程度で負け……うぅ」
「あひゃん♪ いったーぁぁ。」
 悶絶して転がるマーゴットの横で、無雲は心なしかうへへと笑顔を浮かべながらバットを受け入れたあと、今度はじーっとリューを見た。
「お、俺は犯人じゃねぇぞ。マスタードなんて得意でもないからな……」
 ティアは普通に食べたとはいえ、食えるものだろうか。リューはシュークリームを前に震え、クリームヒルトの前に近寄ると彼女は涙目になった。すでに笑かしに来てるのは明白だ。
「リューさん、そこでやるの……?」
「すまん、お前の為だっ。神楽、押すなよ。絶対押すなよ」
 神楽は押さなかったが無雲が押した。リアクション芸のなんたるかは彼女は良く知っていた。
「!!!」
 つぅんとする痛みに堪え、リューは必殺の変顔をクリームヒルトの眼前で披露した。
 クリームヒルト、あうとー。
「リューさん、ひどい。恨んでやるーっ、いたぁっ」
 クリームヒルトがケツバットを受ける中、神楽は考え込んだ。
「うーん、結局犯人わからず仕舞いっすね。こういう時は第一発見者も疑うっす」
 神楽は首をかしげてミィリアを横目で見ると、彼女はビクンっと体を跳ねさせた。
「いや? そんなことないでおじゃる?」
 語尾が跳ね上がって、全部疑問形になるミィリア。ついでに君、語尾はおじゃるじゃないだろ。慌てすぎて動きが若干ロボットダンス状態だ。
「ふふふ、パルムちゃんを食べた人の特徴は聞きこみ済みですの。こういう時はモンタージュですの!」
 そこに颯爽と現れたのはディーナ・フェルミ(ka5843)。知的メガネをかけてなにやらもう一人の名探偵な感じにミィリアは大いにたじろいだ。
「な、な、何が分かるっていうの!! パルムはおいしか……違った、もう死んじゃったのに」
「ふふふ、こういう時の宴会芸48手ですのっ。福笑いでみんなの見た犯人の特徴を作ってもらいますの」
 そしてバァーンと隣の部屋に続く扉を開けると、福笑いセットがあらわになる。
 全長57m、重量55kg! 20畳に渡る巨大福笑いセットだぁぁ。
「これで犯人の顔作るのは……至難では?」
 ティアがくすくす笑いながらみたがディーナはばっちりいい顔で笑い返した。
「顔のパーツは1種類だけですの」
 そのパーツは……まず髪が桃色。
「ちょとーっ!! バレてるー!?」
 ミィリアは福笑いをする前に捕まってしまった。髪が桃色なのはリラしかいないし。リラは外で歌ってたし。
「それじゃお縄にするっす!!」
 こうして焼きパルム事件は無事解決された。
 あ、ティア、ディーナ、ミィリア。あうとー。
「2時間サスペンスの女王ミィリアは、永遠に不滅っ。次回実写映画……いたーっ!!」
 実写映画化は、されません。


「さあ、事件も解決したことだし、家を綺麗にしないといけませんね。というわけでリファインしに来ましたっ!」
 クレール・ディンセルフ(ka0586)はいつもの鍛冶屋姿で敬礼一つクリームヒルトに挨拶すると、へい、みんなやるぜーっ。と外に声をかけた。
「はーい、それでは帝国の傷跡治療いたしまーす♪」
 言葉はちょっと可愛いが、ずかずか家の中に入って来たのは帝国第一師団のむさくるしい男達。みんなナース姿。家に入る時にはちゃんと決めポーズをそれぞれ決めて入ってきやがる。それが似合うのはどさくさに紛れたジュード・エアハート(ka0410)と、シグルド(本物)くらいなものである。
 え、シグルド?
「に、に、兄様」
「メイド長ミィリアの汚名を返上する為にも綺麗にさせてもらうよー、うふ」
 シグルドはこなれた様子にクレールと様子を見守っていた南條 真水(ka2377)が噴き出した。
 真水、クレール、あうとー。
「ひぎゃんっ!」
「副師団長も忙しいねー。似合ってるんじゃないかな、うん」
 クレールが潔く尻を叩かれたのに対して、真水はカラカラと笑うとおもむろにムーバブルシールドを展開した。
「ふ、ふふふ、防御してはいけないというルールはなかったはずだからね」
「そりゃあ残念だね。大人しく受けていれば先日のご希望通り一発ひっぱたかせてあげても良かったのに」
 処刑人がムーバブルシールドに苦戦すると見るや、シグルドがそのバットを取り上げて構えると、さすがの真水も顔色が変わった。
「お、おい、まて、冗談だろ? そもそも姫様を笑わせる計画にそんな残酷な方法は必要ないって!! って……」
 じりじりと後退する真水の背中に誰かの胸が当たったため、後ろをちらりと確認すると。
 そこにいたのもシグルドだった。ただし魔女っ娘(まよい)の方。
「ダークネスイリュージョンって知ってるー?」
「ネタ古いよ!」
 ぎゃーぎゃーわめく真水をがっちりまよいは抱きしめてガードするとナースシグルドが半笑いで近寄ってくる。
「ちょ、今回扱いひどくない? あ、あ゛ーーーーーっ」
 ムーバブルシールドごと叩き飛ばされ、真水は星になりました。
「南條さん……あら?」
 さめざめ涙するクリームヒルトは、真水が立っていたところに一冊の本が落ちていることに気付いた。「をもひで」と書かれたアルバムだ。
「クリームヒルトさんの想い出、みんなの楽しい思い出をオレと南條さんで一冊にまとめたんだ。せっかくストーリーも一段落ついたから、ね。料理と片付けが終わるまで、これ読んでてくれるかな?」
 ジュードはウィンク一つしてアルバムをクリームヒルトに手渡した。その1ページを開いた。
 クリームヒルト、あうとー。
「ひどい……」
 ページを開けた瞬間、飛び出す絵本と同じ仕組みでそそり立つディアンドル姿のゾールが子羊をもってマッスルポーズを決めていた。「パティ(肉)は純国産100%のヒルトシープ」というキャチコピーがどこぞの飲食店の広告っぽい。ヒルトシープの売り出しした時のネタだ。
「次はメンナク合コンね。ほらほら、見て、エアさんかっこいいでしょー」
 ジュードはニヤけ顔でページをめくり、白衣でスーツを決めてシグルドに近距離で語り合う絵を披露する。もう写真を撮って付けたような雑なコラージュがよりひどさを煽り立てる。
「これ、わたし参加してませんけど……?」
「ああ、うん、ほら、先日の医療技術交流会ってクリームヒルトさんが出資しているって聞いてね、こんな風にみんなの役に立ってるよってディーナさんに資料提供してもらったんだー。南條さんのセンスもなかなかだよね」
 ジュードが雑コラのシグルドの部分をはがして見せるとそこからは女性の姿がペロリと出てくる。そしてエアルドフリスの下からは……下からは、はがせない。これは地だ。
 ……つまり女性とエアルドフリスがこの近距離で語り合っているわけだ。親し気に。親し気に!!
 こりこりこりこりこり……びり。
 エアルドフリスの絵をはがそうとするジュードの指がついにエアルドフリスのクセっ毛を貫いた。
「エアサーン、コレナニー? 今日もだけどちょっと女難の相がデテナイー? オレ、ハラッテアゲルヨー」
 外でケラケラ笑いながら様子を見ていたエアルドフリスは顔が真顔になった、ジュードがサラマンダーに装填する姿に。
「ふぁー、ぶるす。オレ、ふぁーびぃ。……もるすぁっ」
 人形のふりして逃げようとしたが無理だった。
 エアルドフリスとジュードを良く知る人達、あうとー。
「あっひゃ!? もうお尻イタい、お腹もイタい……さ、さて、みんなでボロボロになったこのお家、私が修理しないと」
 クレールはネタ披露する前から尻を散々叩かれまくってボロボロになっていたが、それでもトンカチを拾い上げ……ようとしてシグルドからいつぞやの武器製作依頼で反発力で威力を生み出す設計のバーストブレードが差し出される。
「わっ、これ、覚えていてくださったんですか!?」
「もちろん、改良も重ねたよ。一撃で床をぶち抜くことだって可能なはずさ」
 やれと。
「あ、シュークリームを作るためのマスタードを入れたツボ、床下に置いてるから気を付けてほしいっす!」
 やるのか。
「ああ、やりゃあいいんですねっ!! クレール、いっきまぁぁぁす!!!」
 クレールはゴーグルをおろしバーストブレードのスイッチを入れたその瞬間。
 ブレードからマテリアル風が噴射してクレールは身体ごと床を叩き割るようにして床下のマスタードに突っ込んだ。
「クレールさん、大丈夫!!?」
 慌ててクリームヒルトが真っ青になって覗き込む。
 いかん、これでは笑いを取るどころではない。クレールの血に宿りし、父親から連綿と続く苦しい時こそ笑えという教えが目覚める。
 底のないマスタードの壺において徐々に沈みゆく中、クレールは親指を立ててクリームヒルトに微笑んだ。
「あいるびーばーっく」
 完全に黄色い海に消えるまで、みんなは悲しい目をしてクレールを見送った。


「ハッハー! 楽しんでくれたか? 笑いってのはな、みんなを元気にさせる魔法なんだぜ」
 海斗は華麗に登場するとそう語った。
 だが、周りはクレールがマスタード漬けになって死にそうなのと、ジュードのネタ写真と銃弾が飛び交い、ちょっとした地獄である。
「嬢ちゃんズ、まだ顔が硬いな。そんな顔に似合わないぜ。この俺が顔の筋肉ほぐしてやんぜーっ」
 そして海斗はクリームヒルトとテミスの隙を見るや否や、海に飛び込む勢いで二人をくすぐりに……。と、その前にクレールのバーストブレードが暴発し、天井にしかけておいた金ダライを連鎖的に海斗にヒットさせて床ペロに導く。
「はぁーい、お料理お持ちしましたー。あっつあつのおでん鍋でーす! アっーー」
 その上に、無雲が鍋をもって通りかかってつまづいた。
「ぬぁぁぁ、最初よりひでぇ!! 水ーっ、水ー」
「はい、エアルドフリスが用意していたお茶」
 真水が半笑いで海斗にお茶を差し出すと、彼は慌ててそれ被るように……してから、そのホットなお味に悶絶した。
「このカオスを無事に収めて見せるっすよ。さぁ、となりのがっくん、よろしく頼むっす」
 無限は大砲を用意し、中にジョウロを持ったハムスター姿のGacruxを詰め込んだ。そう、空に跳びあがりコマの勢いでGacruxが回転すればスプリンクラーのようにして虹が出て、クレールのマスタードも海斗のおでん汁もすぱっと解決だ。
「いくっすよー。3・2・1!」
 発射!!
 ぽてん。
 飛び出したのはGacruxだけだった。中身だけ。
 見ていた人、あうとー。真水、鼻で笑ってもあうとー。
「まてーっ!!?」
 今度はケルキオンを発動してまで逃げようとする真水の鼻先に冷たいものがかかった。
 ふと、上を見上げると、ジョウロだけが空を飛んでいるではないか。
「おお、大マジック……」
 みんなが見上げ、拍手の雨が降り注ぐ中、リラの歌声が響いた。
「♪上をむーいて、あるこーよ 来る年もいいこといっぱい見つめるたーめに」

 長かった帝国の地方での一日はようやく終わった。
 尻の青あざは笑顔の証。思う存分笑えました?

依頼結果

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MVP一覧

  • 弾雨のイェーガー
    冬樹 文太ka0124
  • 明日も元気に!
    クレール・ディンセルフka0586
  • ボルディアせんせー
    ボルディア・コンフラムスka0796
  • 夢路に誘う青き魔女
    夢路 まよいka1328
  • 赤き大地の放浪者
    エアルドフリスka1856
  • 大悪党
    神楽ka2032
  • 春霞桜花
    ミィリアka2689
  • 明るい戦闘狂
    無雲ka6677

重体一覧

参加者一覧

  • 弾雨のイェーガー
    冬樹 文太(ka0124
    人間(蒼)|29才|男性|猟撃士
  • 空を引き裂く射手
    ジュード・エアハート(ka0410
    人間(紅)|18才|男性|猟撃士
  • スピードスター
    無限 馨(ka0544
    人間(蒼)|22才|男性|疾影士
  • 明日も元気に!
    クレール・ディンセルフ(ka0586
    人間(紅)|23才|女性|機導師
  • 自爆王
    紫月・海斗(ka0788
    人間(蒼)|30才|男性|機導師
  • ボルディアせんせー
    ボルディア・コンフラムス(ka0796
    人間(紅)|23才|女性|霊闘士
  • 夢路に誘う青き魔女
    夢路 まよい(ka1328
    人間(蒼)|15才|女性|魔術師
  • 赤き大地の放浪者
    エアルドフリス(ka1856
    人間(紅)|30才|男性|魔術師
  • 大悪党
    神楽(ka2032
    人間(蒼)|15才|男性|霊闘士
  • ヒースの黒猫
    南條 真水(ka2377
    人間(蒼)|22才|女性|機導師
  • 巡るスズラン
    リュー・グランフェスト(ka2419
    人間(紅)|18才|男性|闘狩人
  • 光森の太陽
    チョココ(ka2449
    エルフ|10才|女性|魔術師
  • ツィスカの星
    アウレール・V・ブラオラント(ka2531
    人間(紅)|18才|男性|闘狩人
  • 春霞桜花
    ミィリア(ka2689
    ドワーフ|12才|女性|闘狩人
  • 見極めし黒曜の瞳
    Gacrux(ka2726
    人間(紅)|25才|男性|闘狩人
  • シグルドと共に
    未悠(ka3199
    人間(蒼)|21才|女性|霊闘士
  • 清冽の剣士
    音羽 美沙樹(ka4757
    人間(紅)|18才|女性|舞刀士
  • 元凶の白い悪魔
    マーゴット(ka5022
    人間(蒼)|18才|女性|舞刀士
  • 義惡の剣
    イッカク(ka5625
    鬼|26才|男性|舞刀士
  • 過去の教訓
    ティア・ユスティース(ka5635
    人間(紅)|30才|女性|聖導士
  • 招雷鬼
    閏(ka5673
    鬼|34才|男性|符術師
  • 想いの奏で手
    リラ(ka5679
    人間(紅)|16才|女性|格闘士
  • 灯光に託す鎮魂歌
    ディーナ・フェルミ(ka5843
    人間(紅)|18才|女性|聖導士
  • 明るい戦闘狂
    無雲(ka6677
    鬼|18才|女性|格闘士

サポート一覧

マテリアルリンク参加者一覧

依頼相談掲示板
アイコン 相談兼雑談卓
神楽(ka2032
人間(リアルブルー)|15才|男性|霊闘士(ベルセルク)
最終発言
2017/01/03 21:41:00
アイコン 依頼前の挨拶スレッド
ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2017/01/04 16:28:02