戦慄! ポージングハザード

マスター:DoLLer

シナリオ形態
イベント
難易度
普通
オプション
参加費
500
参加制限
-
参加人数
1~25人
サポート
0~0人
報酬
普通
相談期間
5日
締切
2017/02/26 09:00
完成日
2017/02/28 21:48

みんなの思い出

思い出設定されたOMC商品がありません。

オープニング

 皆はリバティベルというものを覚えているだろうか。
 そうリゼリオの観光スポットとして数えられる有名な鐘の下でカップルが溢れかえるのを嫉妬の力でご破算にさせようとした連中のことである。
 皆は多分忘れているだろう、彼らの存在を。
 しかし彼らは生きているのである。新年を迎えて猫も杓子もお祝いモードに入ってちょっとハッピーな気分に浮かれて鳴りを潜めていただけで、バレンタインといかうまたカップルが熱く燃え上がる時期がやってくると、当然彼らも動き出すのである。

「毒パルムのだし汁、ピンクスライムの体組織、王国に出たワームの白濁液……触手の乾燥物」
 黒いローブを着込んだ男は次々と奇妙奇怪なアイテムを次々と魔女の釜を思わせるものの中に放り込んでいく。
 そしてやおら始まる詠唱。
「ヨノナカミンナえろろえダース ヨノナカミンナびょーどーニエロエーロ カップルナンテツブレチマエー ミンナイショニヤラナイカ」
 単なる煩悩の呟きな気がするが強い思いに直結した言葉というものはとにかく呪文になるらしい。
 男はそんな言葉を延々と続けながら、釜の中身をぐりぐりとかき混ぜた。
「それどんな薬になるんだ?」
「巷には『案件』と呼ばれるハンターでも混乱の渦に巻き込まれて抜け出せなくなる危険な依頼分野があるらしい。それも男女問わずに、だ。命の危険はないがみんな色欲の煩悩に囚われて大惨事になるんだそうだ。それらの元凶をかき集めたらもちろん……大惨事になるだろう?」
 横で材料を準備していた男の問いかけに、ローブを着た男はランランと目を光らせて釜の中の変化を見張りながら答えた。
「いや、それは前に聞いたが、そもそも飲み薬なのか? どうやって飲ませるんだよ」
「だからバレンタインデーを狙ったんじゃないか。チョコに混ぜて売れば味は分からなくだろ。そして食べた男共は公共の場であることも忘れて野獣パイセンと化す! 最近は友チョコ文化も花開いたから女も野獣になる。世の中みんな野獣になるって寸法さ。カップルは崩壊。バレンタインデーは自粛モードになり、お菓子業界は方針転換してみんなが幸せになるイベントを新たに作り、そしてカップルは陰に消える! 自由恋愛は差別され、カップルの踏み絵が行われ、徹底的な取り締まりが行われるのだ!」
 狂気だ。そうとしか言いようがない。
 材料を準備する男は生唾をごくりと飲み込み、壺の中を覗き込んだ。
 このショッキングピンクと腐った牛乳みたいな色のマーブル模様が、チョコに隠れるのか甚だ疑問だが、確かにカレーとチョコは何を混ぜても大概誤魔化せるような気がする。
「ふはは、ふはははは。みんなワイルドにいこうぜーっっ」
 ローブの男が笑った瞬間、釜の中身が大きく光りだした。
「おい、なんだよ、これ!!」
「しまった、錬金しっぱ……」
 ローブの男が失敗を自覚した次の瞬間には、部屋中が閃光に包まれ、全てを真っ白に染め上げた。
 そして、大爆発が起こった。

 ショッキングピンクの煙が充満していたのはその部屋だけでない。怪しい錬金術を行っていた建物に面した狭い路地にも立ち込め、更には近くの広場の人々の視界まで奪っていた。
「なんだ……これは」
 広がる煙にたじろく通行人の前に、その煙の中から人影が飛び出した!
「むっはぁぁぁぁ」
 出て来たのは変態だった。
 顔にブリーフをはめて、黒いローブの裾を両手でまくりあげて生足を披露した男を変態以外の何と呼ぼうか。いや、変態以外にない。
「あぉーーっ」
 怯む通行人に向かって変態は飛びかかると、押し倒……す前でとまり、自らの後頭部に手をやり腹筋と脚のダイナリズムをみせつけるマッスルポーズ、いわゆるアブドミナル&サイを披露した。
 それと同時に吹き出る汗。甘いバラのような匂いが漂ってくる。
 霧のような汗は通行人を包んだと思うや否や、今度は通行人の理性が爆発した。
「かーっぷるは、タイホだー!!! フォーーーゥ」
 さっきまで変態にドン引きしていたはずの通行人がそう叫ぶや否や、どこからともなく蝶を模したマスカレードを被り、コートもシャツもズボンも脱ぎ捨てパンツ一丁となり服を鞭のように振り回すその姿は、さらに周囲を恐怖に訪れた。
「伝染(うつ)った!?」
「この変態、伝染するぞ!!」
「逃げろ!!!」
 人々は狂乱して逃げ惑ったが、理性などハナからぶっ飛んだ変態達はダブルバイセプス。サイドチェスト、モストマスキュラーと数々のポージングを決めてはバラ色の汗、いや、変態の胞子をばらまいていく。
「ぎゃああああ」
「あああ、あ、あひょーー」
「はぁー、マッスルマッスル!」
 リゼリオの一角はちょっとした阿鼻叫喚に包まれたのであった。
 そしてハンターが急いで召集されたのだが……ポージングの災厄、そうポージングハザードは容赦なくハンターにも襲い掛かるのであった。

リプレイ本文

 街中は変態であふれかえっていた。
 脱ぎ捨てられた服、とびちる汗と唾液の跡が道に飛び散りシミを作っている。そして木霊する荒ぶる野生のシャウト。
 この世は正に世紀末であった。

 そんな中でも、広がる変態を食い止め、常識と穏やかなる日常の為に戦う者もいるのである。
「急患っ、ちょっとそこあけてくまっ」
 しろくま(ka1607)はタンカを真下から持ち上げ、露出過多になった快感で引きつけを起こした女性を運んでいた。
「めちゃくちゃだな」
「原因はこの煙らしいくま。今救助するくまよー。ほーらもふもふ」
 しろくまは素早く法陣を描き祈るともこもこの雲を生み出した。これぞしろくまが信奉するもふもふ教の奥義、もっふもふの柔らかい手触りは狂気を引き戻す雲だ。
「う、ううん……はっ、ここは。私は何を」
「よし、治るようですね。では後は元凶を止めるのみ。上手く躱していかないと」
 ハンス・ラインフェルト(ka6750) は正気に戻った女性の顔色を確認すると着物の袖を直し、剣を引き抜き煙の一際濃い路地へと目を向けた。
「ここは任せるくまよ。はやく……平和を取り戻すくまっ」
「お任せください」
 そしてハンスは覚醒をし、軽々と跳躍して、建物の屋根へと消えた。
「頼んだくまよ……!」
 祈るように見上げるしろくま。
 だがその一瞬の隙を突いて、顔にブリーフをはめた男がしろくまの前に現れた。
「!!」
「はぁーーっ、はぁーーっ。むっひょーーーぉぉぉぉ」
 荒い吐息と共にバンザイをして飛びかかって来る変態に対し、しろくまは反射的に自分が治療した女性を庇い、その汗、口に貯められた毒煙を一身に身に受けた。
 そして。


 一瞬苦しんだしろくまの目が赤く光った。
 そして背中のチャックを引き下ろし、公衆の前では暑かろうと溺れそうだろうと、絶対に取らなかったくまの着ぐるみに自ら手をかけた。
「もっふもふーん!!!!」
 そんな絶叫と共に中から現れたのは。
 さらにもふもふのしろくまだった。
 重ね着してやがった。しかも中の方がもふもふ度が高かったようで、一肌脱いだしろくまの体積はちょっぴりパワーアップしていた。
「おぉ? し、しろくまよ。いっいどうし……」
 変態をウィンドガストで撃ち落としたクラリッサ=W・ソルシエール(ka0659)はしろくまがシャウトし始めたのに一瞬たじろいだ。
 しかし、しろくまにはもう理性は残っていなかった。ゆらり、とクラリッサに向き直ったしろくまは股間に手を当て、ぐりんぐりんと挑発するようなしぐさのダンスを披露し始める。
「さぁ、しろくまのココはもっふもふもふよ? あなたはだんだんもふもふされたくなーる、なーる、なーる」
 脳に響き渡るような囁き、バラのような甘い香り、そして釘付けに刺せるもふもふの股間。
「は、ア、あああァ」
 クラリッサはクラクラとして経っていられなくなった。しかし目線はしろくまの股間に釘付けだ。あの誘うダンスが……もふもふに包まれたくなる。
「もふっ、もふっ」
 その目線に合わせるようにして、しろくまも膝を落とし、背をのけぞらせたまままだぐりんぐりんとしている。いつしかそれは股間をダイナミックに見せるポーズになっていた。
 クラリッサはふらふらとそこに近づくと、もふっ。とその股間に顔を埋めた。
 着ぐるみのそれは野獣っぽいものは欠片もなく純粋なるふわふわもこもこの世界であった。
 ああ、世界がこんなに優しいなんて。
 クラリッサの瞳は完全にハート型に蕩け落ち、顔面を頬をそして首回りまで優しく包んでくれるもふもふを愛し、そしてその香りを存分に楽しんだ。
「イイにおーい……アハァ」
「え、マジですか? クサそうなんですけど?」
 テンシ・アガート(ka0589)はそのクラリッサの天にも昇るような一言に驚いた顔をした。少なくとも霊闘士として数多のビーストの力を加護として受けてきたが、獣の世界に半分足を踏み入れたあの臭覚の世界でイイものなんてあんまりなかった気がする。
「あら、お子ちゃまにはわからないかしら? 脳に直接響くのよ……」
 蕩けた顔のまま蒸気したクラリッサはもふもふ地獄から顔を上げると、テンシに向かって自らのスカートの裾をつまみあげた。そしてゆっくり黒いレース模様の下着を見せつけるとそれに手をかけていく。
「じゃあお姉さんが天国に連れて行って、あ、げ」
「いや、結構です」
 テンシはさくっと断りを入れた。
「あんた素直じゃないわね、フォーーーーー!!」
 両手を高く上げ片足をも半分あげて、襲い掛かるツルの舞をポーズで威嚇するクラリッサ。パンツが半分脱げているから、ちょっとバランス悪い。
 しかし、テンシも負けてはいなかった。
「何故なら俺には超嗅覚があるからだよ! ソイヤーーー!!」
 こちらは手首を直角に構えるカマキリのポーズだ。
 そう、すでにテンシは堕ちていた。
「さあ、もっと見てっ、フォーっ」
「俺の輝く光で照らして見せるっ、ソイヤっ」
「ああん、うれしーフォーっ」
「ソイヤっ」
 クラリッサとテンシによる謎の露出バトルが始まる。掛け声一つと共に肌の露出がチラリチラリと増えていく。
 テンシが意外ときっちりした腹筋を披露して悪戯っ子っのように舌をぺろりと出せば、クラリッサは飛びかかり熱烈なハグを見せる。
 ああ、もうここからはお見せできないオネショタ展開。
「なんだ、もう変態沸いたのか。春はまだ先だってのに」
 呆れた顔をして見つめるのは藤堂研司(ka0569)。
「まとめて掃除するっきゃないな!」
 じゃきん、と研司砲を構えて「よろしく頼むぜ」とハンターオフィスで一緒になったフローレンス・レインフォード(ka0443)に声をかけたまではよかったが、彼の溌剌とした笑顔はそこで凍り付いた。
「あァ、アツい……こんなの耐えられない」
 フローレンスはもぞもぞ脱ぎ始めていた。元々薄着なのにっ。
 研司、ぽかーん。
「ちょっとフローレンスさん、さっきまで一緒に『兎に角、何とかしないと!』って息巻いてたじゃん!?」
「だって、だって……」
 フローレンスは理性と必死に格闘しているようであり、腰を覆っているスカートフォールドに触れる手が小刻みに震えていた。
「負けちゃダメだ! 負けちゃダメだ!!」
 研司が必死に叫ぶ中、フローレンスは体を折りたたんで、内なる欲望の暴発に耐え忍びそして……。
「あああああああーーーーーっ!!!!」
 ピンク色の汗が爆発した。
 同時にスカートフォールドが天に舞い、研司は簡単に吹き飛ばされた。
「な、な、な」
「脱いでしまいたい、でも見せたくない。この心の葛藤が私を滅茶苦茶にしていく……!」
 その研司の上に立っていたのは、フローレンスだった。
 腕を組み、片腕だけ上げて顎を支えるポーズはまさにロダン「考える人」!!
「空中でロダン……やばい、やばいよ!」
 下から見上げる格好の研司にとっては熟れたお尻や大ボリュームの胸を下から見上げる格好であり。なにより、肘と膝に囲われた爆乳は零れ落ちるたわわな色気爆弾!
 それもやばいが、空中ロダンは割と筋肉を使うポーズである。特に背筋、太もも、尻あたり。我慢しているのであろうそのポーズから汗がぽたぽた研司に垂れ落ちてくる。
「いやだっ、変態になんかなりたくない!! いやだーーーーっ」
「ソイヤ、ソイヤ、ソイヤ! 藤堂さんもご一緒に!!」
「うふふ、あなたも仲間になってくれるのね。嬉しイ」
 研司の目の前にテンシ、そしてクラリッサもやってくる。
 甘い香りと熱を帯びた汗の香りが研司の呼吸を、止めた。
「い゛や゛だぁぁぁ、あ゛あ゛あああぁぁ汗のスメル!! ぎぁあああ」
 研司砲が暴発し、もうもうとした土埃が一同を包み隠す。
「ふぉぉぉぉ」
 土煙の影から現れたのは、腰に手を当てて陰影がくっきり浮き出た胸筋の美を披露する研司だった。服はいずこかに消え、装備は帯1本。きわどいっ。てか収まりつかないナンカがみ出てる。
「もえよーっ、筋肉!!」
 研司はフローレンスの膝を持ち上げると、軽く腰を落として折った太ももに、ジェントルメンな優しさでその脚を乗せる。
「はぁぁぁぁ、究極二人組体操!! サボテン!!!」
「オンザ ロダン!!」
 組体操サボテンでも考える人を続けるフローレンスのきゅぴーんとした瞳が常人たちを、そしてヴァイス(ka0364)を射抜いた。悩める視線がなんともセクシー!!!
「ふっ、セクシーさなら負けていないぜ」
 ヴァイスは変態の汗が生み出す霧の中に颯爽と降りたち、今度は飛行機ポーズ(抱え上げたフローレンスを飛行機に見立ててぶーんと飛ばすポーズ)をする研司の前に立ちはだかった。
「肉体は……見せればいいというものではない。服飾の文化をみせてやるぜっ」
 マントを翻したヴァイス。その下には。
 純白のドレス! 刺繍入りのパンプス!! そう、みんなが敬愛してやまない王国のシスティーナ王女コスプレーション、メーイクアップ!!
 つまり、こいつももうダメだったというわけだ。
「なんだと、人間は裸で生まれて、裸で死んでいく。神に捧げるべきは偉大なる筋肉のポージングなのだっ」
「なにをいう。アイドルのキラキラフリフリ具合がいかにもてはやされるんだ、コスプレは人類が産んだ文化の極みっ」
 くるんっと回転して、立てた人差し指を頬に当てるチャームポーズを炸裂させるヴァイス。ふわりと風を蓄えたシスティーナ様ドレスの裾が舞い上がり、ヴァイスの美脚がチラリズム。その脚をかかっとステップを踏み、素敵な広背筋輝く背中を向けた。その辺のブリっこ(死語)なんてメじゃない。システィーナ様に覆われても男らしい背中が研司の炎の変態熱意を背負って見せる。
「服ってのはな、そう、どんな変態でも構わない。オレはみんなを受け止めて見せる! そんな心意気の現れさっ」
 そして大きく広げられる腕は研司を抱きしめた。研司にちらりと浮かぶ飛び込む鎖骨とおおらかな大胸筋。
 生地という薄い衝立一枚残して伝わってくる胸の鼓動。
 間近に見えるヴァイスの輝く瞳は、研司を殺した。
「ぐは、チラリズムが、チラリズムの色気ってのはこんなに強力なのかぁぁぁぁ」
「違うな、研司。人の想いってのは時に凶器になる。それを優しく包むのが服なんだ」
 ウィンク一つ。そして始まる男性アイドル真っ青なヴァイスのダンシングは変態ワールドを一般芸術の世界へと移動させた。こいつまじすげぇ。
「Hey, You Wonna fall me(惚れるなよ?)」
 伸びた指先から汗が迸り、弾丸のようにしてそれは飛んでいった。
「あ、あ……」
 その汗は額からつぅ、と鼻筋へと伝っていく。
 変態は始末しなければとデリンジャーで狙っていたアーシュラ・クリオール(ka0226)に。そして弾丸よりも早く射抜いてくるヴァイスの輝く笑顔。
「あ、ハ♪」
 このくだらない狂想をどう収めてやろうかと考えていたアーシュラの世界が、輝き始めた。
 キラキラ輝くヴァイスがいつにもましてステキに見える。なに、これがくだらないって? そんなことない。輝いているよ。キラキラって。
 すっごーい、たーのしー!!
「きゃっはー♪」
 アーシュラはデリンジャーを投げ捨てると、ヴァイスに飛びかかるとアルケミストデバイスをマイク代わりに唄い出した。
「恋を愛すーる オンナノコにーは まぶしっ すぎるの マイダァリン♪」
 ズボンをあうとして、フローレンスが放り出したスカートフォールドを装着し、アイドルアーシュラ爆・誕!! スカートフォールドってスカート状だけど隙間多いから色んなとこ見えてるけど、チラリズムとダイナミズムが融合してるぞ。
 ヴァイスとセットでダンスバトルを繰り広げ、アーシュラは叫んだ。
「いえーい、みんなみてるぅ? だっちゅーの♪」
 前かがみになった腕で胸を挟んでウィンク一つ。
 周りからブラボーっていう歓声が上がった。
「それじゃ、二曲目歌っちゃうよー! 曲は……人間ピラミッド!!」


 一方、感染源である路地に突入したハンスだが。
「ァーーーーーーーイァーーーー」
 猫口マスクをつけて、飛び散らかった鳥の羽を着物の襟に押し込みまくってタテガミ代わりにしたハンスは建物の上で太陽をバックに大きく吼えていた。
 ライオンキング。上演中。
 彼も……ダメだった。
「なんだありゃア」
 遠目から見ても燃える太陽を背負ったハンスの肉体美は輝くようであり、まだ被害の少ないストリートを行方不明になった遊び友達を探していた銀(ka6662)の目にも自然と飛び込んできた。
 そんないぶかし気な銀のビー玉のように透き通った瞳がキラキラと狂喜に輝き始める。
「理性という檻を破る……解ッ放ッ感ッ! アッハッハッハ、素晴らしいッ素晴らしいッ」
「こいつは『こっち側』の人間かねぇ。イイじゃないか、好いじゃねぇか!」
 太陽をバックにサイドトライセップス(両手を組んで腰にあてるポーズ)が輝き光り、バラ色のシャワーを空からまき散らすハンスに銀は諸手を空に上げて、それを受け止めた。
 隣の路地で変態騒ぎを起こしているのは知っている。それが自分にも降りかかってきていることはなんとなく知っている。だがっ、喜んで受け止めてみせるのが銀!
「あっはぁぁぁ、いくぜイくぜ、イっクぜェェェ」
 ジャケットを勢いよくオォォフ!! 黒い革のジャケットの下からにょるり出るはモリモリ大胸筋。
「うわ……こっちまで飛び火してくるとは」
 めんどくさいことになったと逃げて来た金目(ka6190)は思わずドン引いた。
「Hey、この灰色の街で閉じこもってナニが楽しい?」
 そんな及び腰の金目に対して銀は、スタンダートポーズ(仁王立ちってやつ)で叫ぶ。
「その言葉……そのままお返ししますよ。まず脱ぐ意味が分からない。思考回路も分からない。そして語り掛けていただくのもやめていただきたい」
 一歩後ずさる金目。だが次の瞬間、襲い掛かって来たのは銀ではなく、真上から六尺褌はためかせるハンスだった。
「フォォウ、フォォォーーーぅ」
 飛び降りる勢いをつけてハンスはずぼぉっと金目のズボンが引きずりおろしたっ。顕になる金目の引き締まった太もも、無骨なふくらはぎ。そしてグレーのトランクス。良かった。最後の砦は自分で守ったぞ。
「この期に及んでトランクスとは笑止っ。漢といえばフンドシ!」
「魅せよ、筋肉っ。苦痛と快楽の果てに生み出されし秘められた力ぁ」
「や、や、やめぇ」
 金目が必死に最後の砦を防衛する前で、銀が次々とポージングを決めて迫って来る。
 あああ、汗臭いっ。バラの汗の香りがっ!!!
「さあ弾けてみせろ!」
 背後からハンス、正面から銀のねっちょりする肉体にサンドイッチされた金目が爆発し、最後の砦であるトランクスが宙を舞った。
「フォォォォ、俺はお・れ・はぁぁぁぁぁ」
 トランクスであった部分には褌が装着。長すぎた前垂れの部分は首に巻き付けられた金目はガッツポーズをして姿を現した。おかげで大事な物を包んでいる木綿のふくらみはより強調されている気がする。そして背面を向けると腰と首だけ褌の白がアクセントになり、がっちりとした肉体を強調している。大きなえくぼをつくる尻に褌は見えない。
「褌仮面、惨状! ちがった参上!!」
「どうだ、常識を破った世界ってのは。つまらねぇだろ」
「ああ、もっと、もっと広げないとだ!!」
 金目、銀、ハンスは3人でバッチリポージングを決めると恐れおののく群衆へと飛びかかった。目が光ってるぅ!!
「ぎゃあああああ」
 次々と汗とフンドシと肉体美の餌食になり、このストリートもまた変態の魔手によって陥落していく。
「こ、こ、こんなの……」
 その一部始終をブティックの陰から見守り、口に手を当てて衝撃を隠せない女性がいた。星野 ハナ(ka5852)だ。
 こんな惜しげもなく肉体をさらすだなんて……しかも男性方はめっちゃノリノリじゃないか。
 ハナの目は潤んでいた。今にも涙が毀れそうなほどに。
「これは……これは……大チャンスですぅ」
 よく見たらその瞳は星が飛んでいた。
 そう、全部魔法公害のせいにして、変態やり放題!
 ハナは勢いよく物影から飛び出しコートの前をばーんと広げた。ちゃんとビキニは着込んでいるがいきなりの露出度アップに町行く人は悲鳴を上げた。
「私も見てほしいですぅ」
 ハナは口元の緩んだ赤面でそう言うと、かぐわかしいバラの男衆の元に歩み寄ると、そのじっとりした腹筋に手を触れると、なめつくす勢いでスリスリスリクンカクンカ始めた。
「はわわぁ♪」
「もっと、もっといきますよ!!!」
 金目は腹筋に全力の力をこめて熱量を溜めこんでハナの頭をさらに熱で溶かしにかかる。いやー、男だったらごめんだったけど、おっぱい大きい可愛い子だし。サービスサービス。
「ああン♪ こんなに熱いと頭まで蕩けちゃいそうですぅ」
 とは言いつつも、ハナはパンツに隠していた浄龍陣の符を片手にしていた。
 なんか気を向けていることはわかる。なので危険が及んだら浄化しなければと思うのだが。だが。
 金目の汗の臭いをクンカクンカしているとそんな知性も段々ぼやけてくる。キラキラだった瞳がぼんやりと濁ってくる。
 いけない……私まで魔法公害に……汚染され、ちゃ……。
「はぁぁァ♪」
 符を取ろうとする手が震えて、落ちた。
「変態大歓迎ですぅ! こんなの浄化するんなてもったいないですぅ」
 符をぶん投げるとハナはやおらたちあがり、自分のおっぱいを下から持ち上げてぷるんぷるんして勢いをつけるとその顔に叩きつけた。
「はーーーーんっ さーいーこーうーだーーーーーー」
 金目くん、大爆発。身をドリルのようによじながら、鼻血を吹いて吹き飛んだ。
「うわ、すご……」
 おっぱいビンタの破壊力に葛音 水月(ka1895)は思わずそう漏らすと、隣にいた水月の彼女であるステラ=ライムライト(ka5122)は思わず顔を赤らめながら俯いた。
「水月ってあーいうのが好きなの……?」
「え、あ、いやっ。と、とりあえずどうにかしないといけないよねっ」
 慌てる水月がとりあえずステラは守らないとということで彼女を背中に回してまだ被害のない区域へと逃亡を図ろうとした。
 だが、目の前にそいつはいた。
 足元から美しい曲線を保つスタイリッシュに立ち姿。腰から上へもまるでしなる植物の枝のようにしかして男らしさの伝わる気迫は失われぬ滑らかさ。そしてフードの下から覗く眼光の鋭さは忘れもできぬ。それがライラック(ka4616)であった。
 足元から『ドドドドド……』という謎の効果音が上がってるのが妙にJ●J●っぽい(隠れない)
「ヒャッホォォオウ!! テメェに逃げ場はねぇぜ」
 あかん。まともっぽいけど、こいつもアレだ。
 水月はステラを庇いつつ鉄拳を指に通した。絶対に彼女だけは守って見せる!
「こんなバカ騒ぎにノラないなんてもったいねぇ! ヘンなビョーキ蔓延してたらノるっきゃねーっしょォ!!!」
 汗が、肉体美が爆発し、もう一人のムキムキライラックの偶像がその背後に生まれると、そいつは水月に容赦なく襲い掛かった。
「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァ!!!!」
「負けてたまるか!!!」
 水月も前かがみになると、残像で降りかかる拳に対して同じように百裂拳で切って落とした。
「水月……すごい」
 あの凶悪な一撃を全部跳ね返すどころか、押し返しているではないか。さすがは中性的な顔だちではあるがしっかり歴戦の猛者なのである。
 これは水月の勝ちだ。
「なーんてな、世界は動き出すぜぇぇ」
 打ち破れたライラックは顔に手をかけるとぽそりと呟いた。
 それと同時にのけぞるステラ。
「ステラ、ど、どうして……!?」
「決まってるじゃん、拳同士がぶつかっても、汗の飛沫までは止められなかったってことヨ。これぞピンクスプラーッシュってなァ。みんな仲良くトリップしようゼェ!!!」
 しまった。
 愕然とする水月の視線の前で、ステラはそけぞったまま背中から倒れ……
 手折れる前にその腕が体を支えた。ブリッジだ!
 恍惚とした笑顔のステラはそのままブリッジスタイルでカサコソ動き回って水月に猛アピールする。
「水月っ、この曲線美をみてぇぇぇぇぇ。水月のもっこりが間近に見えるっ」
「ステラーーーー!!!」
 守れなかった悲しみに水月は打ちひしがれた。
 そんな水月の顔を覗き込むはステラはニコリといつも通りの笑顔を浮かべた。
「いつでも必死になって守ってくれる水月が大好きだよ」
 ゴロゴロと甘える猫のようにして、水月のお腹の辺りに顔を埋めて頬擦りするステラはとてもとても愛しい。
 全部ブリッジしてなきゃあもうちょっと愛のあるシーンだったんだけどさ。
「好き……♪ 好きだから、ぜーんぶ知りたいの」
「あ、服引っ張らないで、っていうか潜り込まないで! アッーーー」
 服の裾から顔が潜り込み、吐息がへその辺りに吹き付けられて身もだえした水月ももうその一撃でアウトになった。
 そう、彼も野獣パイセンになったのだ。
「君がブリッジするなら僕は四足歩行獣になるよ! アオーーーン」
「2人で獣のように走りましょう、ヒャッホーゥ」
 素朴な色合いのワイシャツの下から浮き出るぷりっぷりのお尻を振りつつ、ステラと観衆にそのしなやかな肢体を見せつける水月。
 そして生足魅惑と服がずり上がって可愛いおへそまで露出したちょっとスパイダー風味ブリッジのステラは仲良く街中を駆け巡り始める。飛び散る汗は青春の輝きと変態のピンクに染まり、逃げ惑う人達を次々と汚染していった。
「ひゃーほほーーーい」
「ミテー もっと見ちゃっていいの。どんな困難も二人でいれば乗り越えられるからっ」
 ブリッジしながらでも追いつくステラちゃん。股の間から顔を覗かせ愛のアっピール。やっぱりキツい大勢だから汗がテカテカ体を濡らす。
「さあ、みんなでワッショーーーー」
 ピシィィィャン!!
 二人に対して、高らかな鞭音が響くと同時に、巨大な影が水月に覆いかぶさった。
「Heh……悪い仔猫ちゃんにはお仕置きが必要だなァ」
 鼻息荒い巨体はゴンザレス=T=アルマ(ka2575)であった。金色のベルに首元に着け、真っ赤な褌には収まらないふくらみをたぎらせながらニタァと笑っている。
「アルマ。その子がおむつしないと生きていけない身体にしてあげなさい。ちゃあんと家畜らしくなるように、ね?」
 艶のある低い声色で命令を下すのは高瀬 未悠(ka3199)。
 いつものきっちり着込んだ軍服姿、だが下は革のパンツでちょっとボンテージ。四つん這いにさせたその辺の一般市民の上であぐらをかきお股は全開だ。エロいんだけど、なんてーか、それよりもアブないものが漂ってくる。目の紅、唇のルージュが半端なく濃密な空気を漂って見せる。
 もはや常人はこの通りにはいない。これから始まるのは変態vs変態。
「女王様。コイツ、細イダケのいけめん。趣味ジャナイ」
「飼い犬が命令するの? このユルユル×××が!!」
 アルマのケツに鞭の柄をぐりぐりねじ込みながら未悠は問いかけた。
「ハァん♪」
 褌を濡らしながら悶えるアルマに代わり、未悠は飛び降りてステラの胸をヒールで踏み潰した。
「ステラ!!!」
「大切な彼女を助けるためなら、『お慈悲をください、女王様』って懇願するのよ? ほらっ」
 足蹴にされることによって形を変えるステラの乳を盾にとりつつ、未悠は自らの下腹部に手を添えて水月の真上にまたがる。
「そ、そ、そんな」
 その命令に従ったらステラに対する背信じゃないか!
「もう、ノロマ! いいわアルマ! 例を見せて上げなさいっ」
「オウっ」
 そう言うとアルマはすかさずその場に手をつき、さっと足を天に向けた。いわゆる倒立だ!
 褌からの雫が顔に垂れ落ちそうだけど、もはや誰もそんなこと気にしない!!
「一人組体操、倒立!」
「そしてーっ」
 ハンスが滑り込んできて、降り立つアルマの足を膝を乗せると彼を持ち上げた。
「はいっ、二人技! サボテン!!!」
「すっげぇ、ライちゃんもまざっちまうぜぇ!!」
 続いてライラックが飛び込み、アルマとハンスの手を取り、さいっこうの笑顔で作り上げたのは。
「オウギ!!」
「これ……エロでも変態でも肉体美でもなくて、ただの組体操だ!!」
「決まってるじゃない。変態は1人でもできるけど、全員でやる方がスバラシイのよ。ほら、人間ピラミッドいくわよ!!」
 未悠がピシィンと鞭を振るい、声をかけると方々から変態が走って来た。
「最高の肉体美を見せる為ーっ」
「みんなで集おう」
 みんなで四つん這いになって組み上がっていく。
 輝く笑顔! 光る肉体。後ろから見ると尻の嵐とロジクティクスな配列の足の数々!!
「人間ピラミーーーーッド」
 みんなのスマイルと白い歯が、変態の煙を撃ち払う破邪の光となった。
 大いなる風が吹き荒れた次の瞬間。煙も変態に喜ぶ人間も消えてなくなっていた。

 後に残るは散らばる服、むやみやたらと汗でぬるぬるの身体。
 人々の絶望の声ばかり。
 男も女も羞恥で死にそうになり、まともに顔を向けられぬものばかり。
「ウッホォォ、マアマア楽シカッタ!」
「いやー、キマっちゃうのヤッパたのすぃーよねぇ。今度パーティーやっちゃう?」
 アルマとライラックはヒジョーにすっきりとした顔であったが。それは奴らが元々あち側の人間だったからに違いない。うん。
「いったい、どうしてあの煙は消えてしまったのじゃ……」
 落ち着きを取り戻したクラリッサは若干名残惜しみつつもパンツを引き上げた。もう少し楽しみたかったという本音があるのは内緒だし、クラリッサはそんなこと言わない。うん。
「負の衝動と負の衝動がぶつかり合うと、マトモになるんじゃないでしょうか。ちょっとアーシュラさん、私の服返して……ください」
 恥ずかしい姿になっていることに気が付いたフローレンスは泣きそうになりながらアーシュラが着こんだ服を引っ張りながら、クラリッサの謎に応えた。
「ああ、マイナスとマイナスの掛け算をするとプラスになるってやつな!」
 研司はぽんと手を打って破顔した。じゃあどこかに隠れているとか誰かが吸い込んでより強力な変態が生まれたっていう心配はないということだ。
「じゃあこれで事件は解決ってことだな!」
 カラカラって笑った研司だが、彼はまだ気づいていない。
 周囲の変態全員のパワーを消し去る力をたかだか十数人のハンターのパワーで拮抗したということは、だ。
「なんか……周りの目が冷たい……ちょっとフローレンス! 今脱ぐから待ってってば! 尻見えるから!! っていうか、物陰いこう、ねっ」
 街の人々の戦慄の視線を浴びせられていることに縮こまるアーシュラは必死に自分のパンツを死守していた。
「うーん、俺たちのパワーがそこまでとは……やれやれだ。フローレンス、アーシュラ。代わりにこれを着るといい」
 ヴァイスはため息一つつくと、それでも愛おしそうにシスティーナ様ドレスを脱いで渡した。溌剌とした肉体があらわになるが、ヴァイスは気にしない。
「とりあえずこれでこのカオスも一見落着くまね。はー、やれやれ。中身が出なくて良かったくまー」
 しろくまもやれやれと言った雰囲気で立ち上がり。
「一件落着? その格好でよく言えたものね」
 未悠の紅い目は、まだ冷たいまま。ピシィャンと鞭の打つ音がしろくまをこわばらせた。
「もふー!? おちつくもっふ!!」
「もぉ、変態騒ぎは終わっちゃったんですぅ。残念ですけどぉ」
 ハナが後ろから抱き付くようにして、今度こそ浄龍陣の符を未悠の頭に叩きつけた。
「変態退散!!!」
「違う、私は、私はっ」
「高瀬さん、それ以上言っちゃダメだ。全部この煙のせい、いいね?」
 笑顔の銀に人差し指を口元に突き付けられ、そして最後の変態もこうして無事退治されたのであった。

 変態はこうして消えたのであった。
 しかし忘れてはならない。欲望が変態を産んだことを。
 人が人である限り、変態はまた生まれることを!!

依頼結果

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MVP一覧


  • ヴァイス・エリダヌスka0364
  • 龍盟の戦士
    藤堂研司ka0569
  • 風の紡ぎ手
    クラリッサ=W・ソルシエールka0659
  • もふもふ☆教祖様
    しろくまka1607
  • シグルドと共に
    未悠ka3199
  • 命無き者塵に還るべし
    星野 ハナka5852
  • 変わらぬ変わり者
    ハンス・ラインフェルトka6750

重体一覧

参加者一覧

  • ボラの戦士
    アーシュラ・クリオール(ka0226
    人間(蒼)|22才|女性|機導師

  • ヴァイス・エリダヌス(ka0364
    人間(紅)|31才|男性|闘狩人
  • 爆乳爆弾
    フローレンス・レインフォード(ka0443
    エルフ|23才|女性|聖導士
  • 龍盟の戦士
    藤堂研司(ka0569
    人間(蒼)|26才|男性|猟撃士
  • 遥かなる未来
    テンシ・アガート(ka0589
    人間(蒼)|18才|男性|霊闘士
  • 風の紡ぎ手
    クラリッサ=W・ソルシエール(ka0659
    人間(蒼)|20才|女性|魔術師
  • もふもふ☆教祖様
    しろくま(ka1607
    人間(紅)|28才|男性|聖導士
  • 黒猫とパイルバンカー
    葛音 水月(ka1895
    人間(蒼)|19才|男性|疾影士
  • 黒き魔女の盾
    ゴンザレス=T=アルマ(ka2575
    人間(紅)|37才|男性|機導師
  • シグルドと共に
    未悠(ka3199
    人間(蒼)|21才|女性|霊闘士

  • ニケ(ka3871
    人間(蒼)|22才|女性|疾影士
  • スタンド使い?
    ライラック(ka4616
    エルフ|25才|男性|猟撃士
  • 甘苦スレイヴ
    葛音 ステラ(ka5122
    人間(蒼)|19才|女性|舞刀士
  • 笑顔で元気に前向きに
    狐中・小鳥(ka5484
    人間(紅)|12才|女性|舞刀士
  • 命無き者塵に還るべし
    星野 ハナ(ka5852
    人間(蒼)|24才|女性|符術師
  • 細工師
    金目(ka6190
    人間(紅)|26才|男性|機導師
  • 酷薄の赤鬼
    猪川 來鬼(ka6539
    鬼|24才|女性|霊闘士
  • 苛虐の銀鬼
    銀(ka6662
    鬼|30才|男性|符術師
  • 変わらぬ変わり者
    ハンス・ラインフェルト(ka6750
    人間(蒼)|21才|男性|舞刀士

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ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
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