• 界冥

【界冥】未知との遭遇 ~秋葉原異界探索~

マスター:神宮寺飛鳥

シナリオ形態
イベント
難易度
やや易しい
オプション
参加費
500
参加制限
-
参加人数
1~25人
サポート
0~0人
報酬
普通
相談期間
5日
締切
2017/02/25 19:00
完成日
2017/03/05 05:26

このシナリオは5日間納期が延長されています。

みんなの思い出

思い出設定されたOMC商品がありません。

オープニング

*これまでのあらすじ*
 蒼乱作戦でヴォイドゲートを確保したハンター達!
 リアルブルーへの時間制限付きの転移が可能になった!
 しかし異世界人にビビった地球人共は立ち入りを制限しているぞ! サツバツ!
 そんな時、名古屋に墜落したクラスタ破壊作戦が発生! ハンターはコレを見事撃破!
 色々あって日本は異世界人を非公式に受け入れることになったのだ!

「「「おかえりなさいませ、ご主人様!」」」
 篠原 神薙(kz0001)が故郷、リアルブルーを離れてから約三年。
 ついに可能になったリアルブルーへの帰還に胸踊らせ、リゼリオから転移した先にあったのは地下駐車場。そしてそこに並んだメイド服の女性達であった。
「はじめまして、異世界人の皆さん! まずはここで危険物や馬、バイクなどは置いていっていただきまーす!」
 リアルブルーの日本、東京千代田区秋葉原。ここが異世界人を秘密裏に受け入れる実験都市となった場所だ。
 地球第一のハンターオフィス、秋葉原支部のあるビルの地下。異世界人は転移門をくぐるとまずここに案内される。
 元々外国人観光客が非常に多く、アニメ文化に親しいこの街において、ハンターらが出歩いていたところで大きなトラブルは起きないだろう。
 だが、大型の武装や馬、リアルブルーに存在しないペットなどを連れていては流石に引っかかる可能性がある。そんなわけで、危険物は置いていく決まりになっていた。
「しかしなんでメイドなんだ……んっ?」
 そこでピタリと神薙の動きが止まる。ある事実に気づいてしまったからだ。
 メイドだと思っていたし、一見すれば普通はメイドだと思う。だが神薙は自分の過去の経験から気づいてしまった。
「……何人か女装してる男が混じってる?」
「え? すごいねー、キミ! 直ぐに僕らの女装に気づくなんて。それも異世界人の力かな?」
 ずいっと身を乗り出し顔を近づけてきたのは天王洲レヲナ。このハンターオフィス秋葉原支部の顔となる受付嬢(?)だ。
「と思ったけど、キミは地球人だね? あ、もしかして同業さん?」
「違うと言い切れないのが哀しい……。でも、なんでメイド服なの?」
「この街のフォーマルな格好だってドナテロ様が言ってたんだけど、皆の反応を見るとどうもちょっと違ったみたいだねー。僕も日本にはあまり詳しくないから」
「日本語ペラペラなのに?」
「エージェントってそんなもんだよ。僕の専門は潜入調査だからね。あははっ!」
 リアルブルーの共用語は英語だとされている。だがレヲナは現地語の日本語を使いこなしていた。
 尤も、異世界の翻訳機能が働いているので、ハンターらの言葉は全て日本人にとっては日本語に聞こえるだろうが……その力を得られないレヲナは自力で言語を習得していると言えた。
「エージェントだから女装してるのかい?」
「いんや、これは僕の趣味だよ」
「趣味」
「僕ってKAWAIIでしょ? だからせっかくだしKAWAII格好しなきゃ勿体無いでしょ♪」
「そ、そう……」
 スカートをふわりと波打たせながらくるりとターンし、ウィンクするレヲナ。コメントは差し控える事にした。
 レヲナはそのまま小さく手を振り、ハンターらの前に移動する。
 整列したハンター達を眺め、レヲナな大きな声で説明を始めた。
「まずはリアルブルーへの転移を歓迎します! キミたちは恐らくこの秋葉原支部に転移する第一弾となるでしょう。その行動には様々な制限がつきますが、今後リアルブルーを訪れる異世界人の肩身が狭くならないように、節度を持って行動してほしいにゃん♪」
 そう、リアルブルーとクリムゾンウェストの交流はまだ始まったばかり。
 ここで問題が起こるようでは、所詮二つの世界の交流など夢のまた夢である。
 これは未来を推し量るための、ひとつの実験でもあったのだ。
 ……ところで、皆さんは秋葉原をご存知だろうか?
 歩行者天国を中心に広がるオタクカルチャーの聖地。
 もちろん、電気街の二つ名は今も衰えることなく、白物家電からジャンクパーツまで幅広く取り揃えている。
 かと思いきや、様々な企業のオフィスを要するビジネスの街であり。
 大手チェーン店、新進気鋭の個人店舗から、戦前をルーツとする老舗の飲食店もひしめく。
 外国人観光客だらけで、ひょっとすると日本人よりも外国人の方が多いんじゃないかとすら感じるほど。
 過去と未来、現実と空想、異なる価値観の交じり合うこの街こそ、異世界人の受け入れに最も適している……かもしれない。
「制限時間は6時間! 本日16時までに必ずこのオフィスまで戻ってきてね。町中でいきなり人が消えたらみんなビックリしちゃうし……よろしくにゃん、ご主人様♪」
 こうして新たなる世界を舞台に、ハンターたちの冒険が幕を開けたのであった――。

リプレイ本文

「ここがハンターオフィス秋葉原支部……をメイドカフェに偽装した、ハンターズ@カフェっすね!」
 神楽(ka2032)はオフィスを眺め、ビシリとレヲナを指差す。
「偽装とはいえこの秋葉原でメイド喫茶をやるなら半端は許さないっすよ! というわけでテストっす! まずはオムライスをご主人様にアーンで食べさせるっす!」
「えー。オムライス作るのめんどくさーい」
「お前それでもメイドっすか!? だったら耳かきっす! 耳かきならすぐ出来るっす!」
「もー、しょーがないなー。はい、ここに頭乗っけて」
 ベンチに腰掛けたレヲナは抵抗感もなく太腿を差し出す。膝枕状態で耳かきを受け、神楽は満足げだ。
「耳かき……? それはメイドさんのお仕事でしょうか?」
「うーん、興味深い! そういうサービスなんだろうね。おっと、耳と言えば隠しておかないとね」
 首を傾げる羊谷 めい(ka0669)。ルスティロ・イストワール(ka0252)は耳を髪と帽子で固定する。少し窮屈そうだが、エルフ故の配慮だ。
「天王洲さん、折角だから写真いいかい!?」
「いいですよー☆」
「あ、では私も……魔導カメラ、リアルブルーでも使えますよね……?」
 リアルブルーに由来する物は持ち帰れないルールだが、元々クリムゾンウェストから持ち込んだ物ならば持ち帰れるだろう。
「そういう事なら俺とラブラブな写真を取るっす! ちゃんとデコるっすよ!」
「でこ?」
「写真に色々書き込んだりシールを貼ったりするんすよ。めいちゃん、俺のカメラもお願いしていいっすか?」
 ルスティロとめいがウィンクする神楽とレヲナを撮影する様子を天央 観智(ka0896)は微笑ましく見守る。
「天王洲さんは……見回りに行かなくてよいのですか? こちらの世界に馴染みがないのですから、迷惑行為をしてしまうハンターもいるかもしれません。私も同行しますよ」
「そうだね、見回りに行こっか。あ、キミたちも来る?」
「えと……お邪魔でなければ、お願いできるでしょうか?」
「あ、神楽くん武器は置いてってね~」
「あ、隠し武器に気づくとはちゃんと腕利きなんすね。安心したっす」
 振り返り笑顔を浮かべたレヲナの瞳にはハイライトが入っていなかった。

「おいスゲーな! デッケェ建物がいっぱい……っていうかスッゲェはえー物体が走り回ってんぞ!?」
「規則正しく同じルートを走行する謎の物体……ミステリアスですね」
 リアルブルーの現代的な町並みに興奮するボルディア・コンフラムス(ka0796)。
 一方Gacrux(ka2726)はそのあまりの異質っぷりに完全に面食らっていた。
「車だね。二人共、それ以上車道に出ると危険だよ。道を渡るなら横断歩道からにするんだ」
 鞍馬 真(ka5819)の注意に二人は顔を見合わせる。
「ダメですか……? 道を渡るのにもルールがあるとは、厳しい規律の世界ですね」
 一方Gacruxは歩行者用の信号ボタンを執拗に連打していた。
「それそんなに押すものじゃないから!」
「ダメですか?」
「うぉい、何やったんだよGacrux!? クルマってやつらが俺達のために道を開けてやがるぞ!?」
「馬鹿な……俺にクルマを制御する力が目覚めて……!?」
「違うから」

 そんなクリムゾンウェスト人もいれば、秋葉原には馴染みのあるハンターもいる。
「久々のアキバだ……。あっちの世界に行ってから全然だったしなぁ……」
 柄永 和沙(ka6481)は駅から溢れる人の流れに沿って駅前広場でゆっくり足を止める。
 こちら側の季節は冬。マフラーを口元まで引き上げ行き先を思案する。
「新作ゲームとか出てるかなぁ……でも、買っても持ち帰れないしなぁ……」
 一人ごちりながら左に曲がった和沙。一方、真っ直ぐ進んでエスカレーターに登る二人の姿が。
「映画館?」
「そう、映画館。クリムゾンウェストの設備とは段違いの最新型だから期待してて!」
 迷いなくスイスイ歩いて行くキヅカ・リク(ka0038)は元々この街によく通っていたという。
 楽しげに説明するキヅカの後ろでエイル・メヌエット(ka2807)は笑みを浮かべる。
 何もかもが新鮮な――悪く言えば異質な世界。困惑するのが自然なところだ。
 しかしリクが案内してくれるおかげで、不安を感じずにいられる自分に気づき、少しだけ驚いていた。

「うーんっ、ここがリアルブルー! しかもメイドさんの本場と聞いたでござる! 今日は沢山精進して帰るでござるよー!」
 胸の前で両手を組み瞳をキラキラと輝かせるミィリア(ka2689)。
 ゴチャついた秋葉原の駅前できょろきょろしていると、紅薔薇(ka4766)と目があった。
「おおっ? もしやそれは噂に名高い和食ではっ!?」
「ん? いや、これは違うのじゃ。秋葉原名物の一つ、ケバブじゃよ」
 回転する肉に挟まれて外国人の男がいい笑顔を浮かべている。
「和食じゃないのかー……残念。でも、ミィリアも食べたいでござる……って、ソースがいっぱいあるー!? なんでソースに人の名前がついてるんだろう……」
「とりあえずオリジナルって言っとけばいいのじゃ」
 提供された肉の塊に齧りつき、ほっぺたにソースをつけながら堪能するミィリアの前で既に食べ終わった紅薔薇はパンフレットを広げている。
「むむ? それは?」
「レヲナ殿に貰ったアキバ食べ歩きマップじゃ。6時間あれば30分に1軒回れば12件、屋台なら1軒5~10分で回れる計算じゃな」
「ミィリア知ってるでござる! これぞ食い倒れ! その土地のお料理を知ることって大事だものね。これ考えた人すごい」
「ミィリア殿も同行するかの? 妾は証明したいのじゃ……6時間で秋葉原の目ぼしい飲食店を制覇できると!」
「なんか壮大な志でござるな……でも、せっかくなので旅は道連れでござる!」
「では時間がないので走るのじゃ! 牛カツとカレー屋がここから駅挟んで正反対で結構遠いのじゃッ!」
 猛然と走り去る二人を見送り、マッシュ・アクラシス(ka0771)は顎に手をやり。
「……やれやれ。服務規程で衣服には気遣うようにというルールを忘れている方もいらっしゃるようですね……」
 そう言うマッシュの全身は現代風の服装で固められていた。いや、若干行き過ぎていて何らかの組織の構成員のようだ。
「アキハバラ……つまりは大規模な商業区ですね。成程、ここならリアルブルーにおける人間の生活も見えてくるでしょう」
 努めて目立たぬように駅前に立ち、待ちゆく人々に熱い視線を送り続けるマッシュ。
 ふと、その肩が叩かれた。
「あの~、お兄さん? ちょっとお話聞いてもいいかな~?」
(制服……リアルブルーの軍人? 馬鹿な、私の行動に何か問題が……?)
 警察官に職質を受けてしまったマッシュは高速で思考を巡らせた結果、
「オマワリサーン、デンキヤサーン、ドッチデース?」
 精一杯外国人として振る舞った。これも素性を隠すため、任務の為である。

「アキハ=バラ! バラとは一体……バラ肉? はい、わたくしです!!」
 バサっと長髪をかきあげポーズを決めるエステル・L・V・W(ka0548)。
「リクさんから色々聞いてきたのよバラのこと。なんでしたっけ。ちょっとあやふやだけどきっと大丈夫!」
 キヅカとは別行動になってしまったが寂しいのだろうか。
「寂しくなんかありませんわ!」
 はい。
「大切なのは現地の声! 生の声を聞く事! リクは一見にしかず! なんでカワイイ女の子の絵がいっぱい貼ってあるのかしら!?」
「え……? アキバだから……?」
「まあ、哲学的! 感謝の言葉、そして握手&ハグ!」
 通りすがりの青年の手を上下に振り回し、ガッとハグをして颯爽と立ち去る。
 その視線にコスプレ集団が飛び込む。そういえばコスプレイベントが開催中という設定だった。
「これは……コスプレ! 動物の女の子が流行ってるのね、わたくしも出来るわよ!」
 覚醒は禁止ですよ。
「見えないところでしてきましたわ! わたくし颯爽と登場!」
 若干コスプレと呼ぶには苦しいが、覚醒した姿でコスプレ集団の中央に降り立つエステル。
「コスプレすごーい! たーのしー!」

「うわぁー、かっこいいプラモがいっぱいですっ! どうやって作ったんでしょう?」
 町中を歩きながらショーウィンドウを眺めるだけでも満足げなカール・フォルシアン(ka3702)。
 母親が日本出身ということで元々興味があったのだろうか。初めての秋葉原を満喫中だ。
「それにしても、すごい格好をしたおねーさんがいたり、不思議な街ですね」
 メイドが配るチラシを笑顔で受け取りながら歩くカール。その行く先に何やら人だかりが出来ている。
「あれ……なんでしょう?」
 人だかりの中心ではUisca Amhran(ka0754)がアイドル衣装でマイクスタンドを抱えていた。
「アキハバラは“あいどる”の登竜門と聞きました。この街から様々なあいどるが世界に夢を広げたのだとか……。私もこの世界であいどるをしたいと思うのです!」
 くるりとその場で一回転し、Uiscaはウィンクを飛ばす。
「聞いてください……アイドルグループ“クリムゾンブルー”のデュー曲。“キミたちとボクらのクリムゾンブルー”!」
 伴奏の用意はなかったが、魔導機械のマイクはUiscaの声を人々に届けて余りある。
「さぁおいでよ Welcome to world~♪ そう行こう Let‘s go together~♪」
「なになに? 何かのイベント?」
「こ、これ、撮影OK?」
 あちこちから写真撮影される様子を眺めていたカールだが、かなりローアングルからUiscaを撮影しようとする男を発見し、溜息まじりに背後から忍び寄る。
 膝を後ろから蹴ってつんのめらせている間にも歌は続いていく。
「ふたつの色に 彩られた世界で 紡がれる物語~♪ 君も一緒に ユメ見よう~♪」
 盛り上がる観客たち。そこへ突如颯爽とエステルが割り込んでくる。
「何やら盛り上がっているようですね! わたくしもお歌は得意よ、聞いて!」
「まあ、飛び込み参加ですか? 私は歓迎……」
「こらー! 無許可での路上パフォーマンスは秋葉原協定で禁止されている! 君、こっちに来なさい!」
「えっ? アキハバラキョウテイ……?」
「どこの馬の骨ですの? あなた?」
 駆け寄る警察官にきょとんとするUiscaとエステル。全く悪意も悪気もない行動だが、路上パフォーマンスにはルールがある。
 首を傾げる二人の手を取ったのは観智だ。
「警察に捕まると面倒です……さあ、こちらへ」
「こら、逃げるんじゃない!」
「おまわりさーん、道に迷っちゃって……!」
 さり気なくカールは警察官の手を取り足止めを試みる。
「秋葉原協定……街のモラルを守る為のルールで、路上パフォーマンスは禁じられているようですね」
「はい? でも、さっきはコスプレしてましたけれど? バラ肉複雑すぎません??」
「場所によるんですよ」
「まあ、そうだったんですか……どこで許可がもらえるのでしょうか?」
「それは……ええと……天王洲さん?」
「これはっ!? 絵が動いている……!? この大量の機械の部品? は何のために売ってるんだろう……?」
 観智の助けを求める視線も虚しく、レヲナはルスティロと一緒にジャンクパーツを漁っている。
「今度来る時は、お友達に紹介してあげたいです……」
 ガリガリと手帳にメモを取るルスティロ。一方めいはマイペースに写真を撮影している。
 今回は一緒に来られなかったが、写真は持ち帰れる。いい土産になるだろう。
「何処も彼処も不思議だらけだ! メモが追いつかないよ! ……んっ!? 神楽さん、それは?」
「漫画っすよ? どーにかして持ち帰れないっすかね~」
「マンガ! こんな表現方法もあるんだね!」
 感動しながら漫画を立ち読みするルスティロの隣で神楽はどうにかしてリアルブルーにグッズを持ち帰ろうと画策していた。
「限界せしものでデカくなった後、体内に取り込めば……いや、食べ物が胃の中からその場に残されるのではないということは、食べればいける……?」
「え!? マンガは食べられるのかい!?」

 その頃、ジャック・J・グリーヴ(ka1305)は憂いを帯びた眼差しで町中に佇んでいた。
「来る事なんざ一生ねぇと思ってたんだがよ……フッ、けど来ちまったからには覚悟決めるしかねぇよな」
 穏やかな表情には諦めにも似た覚悟が込められている。
「ニポン、アキバ……最愛の女、サオリたんの育った故郷……いざッ! カチコミだぜッ!」
「え? サオリ? 何のゲームのキャラですか?」
 覚悟を決めて飛び込んだショップの中で嫁を見つけられなかったジャックに店員が無慈悲に告げる。
「これだよこれ! これがサオリたんだ!」
「ははっ。お兄さんスゴイ顔してますね」
「そっちじゃねーよ右側見ろ右側!」
「古いゲームのキャラかなあ? 少なくとも最近のゲームじゃないなあ」
「人の最愛の女を古い呼ばわりしてんじゃねーよテメー喧嘩売ってんのかゴラァ!?」
 結局そのショップではサオリたんを見つける事はできなかった。
「サオリたん……俺は……サオリたんを見つけられないのか?」
 このアスファルトで囲まれた街が急に寂しいものに感じられてきた。
「いや……違ぇよな。ここで退いたらサオリたんの旦那として格好がつかねぇ。俺様が俺様であるために――絶対に諦めねぇ!」
 瞳に火を取り戻したジャックは強く拳を握り、オタクジャングルへ走り出す。
「待ってろ、サオリたん! 俺様が必ず見つけ出してやるぜ!!」
「あれ? 夢なんとかって店、ない……」
 雄叫びを上げながら走り去るジャックが追い抜いたルンルン・リリカル・秋桜(ka5784)は古い地図を片手に街を歩いていた。
「この地図が5年くらい前だから、そりゃあ街も変わりますよね」
 小さく溜息を零し、しかしルンルンは諦めない。
 なにせこの街にカードショップなんて掃いて捨てても余りある。
「よーっし! リアルブルー不在の間に発売されたカードパックを買い占めちゃうんだからっ!」
 そう意気込んで飛び込んだ店でカードパックを予算の許す限り買いまくる。
「このカード、私が知らない色です?」
「しらねーの? それ、去年追加された新ルールのカードだぜ?」
 声に振り返ると小学生の三人組が手元を覗き込んでいた。
「えー!? 新ルール!?」
「ねーちゃんさっきからすげーカード買いまくってんな」
「それに……すごい格好してる……」
 少年が顔を赤らめながらルンルンの胸元を凝視するが、ルンルンは気づいていない。
「新ルールってどんな感じなの?」
「この矢印の方向にカードをセットして……実際にデュエルで教えてやるよ」
「いいのー!? えへへっ、やっぱりデュエルは最高だね!」
 飛び跳ねて喜ぶルンルンの胸に合わせて少年らの視線が上下する。
「現環境の事はよくわからないけど、全国大会の決勝まで行ったことあるんだからねっ!」
「マジかよ。おっぱい以外もスゲーな」
 こうしてルンルンは少年らに混ざり、一緒にデュエルに励むのであった。

「アキバはコスプレの街……私の消えた記憶がそう叫ぶ。よし、ここはコスプレを見に行こうか」
「コスプレの街……そうだったのか?」
 玉兎 小夜(ka6009)の後に続きながらソティス=アストライア(ka6538)は首を傾げる。
「狼さんコスプレ扱い受けそう。耳っぽいのあるし」
「この耳はコスプレなどではない……兎と違い私は元よりこの姿、狼の名は不変だ」
「確かに覚醒できないというのは兎のアイデンティティに関わるね……というわけで、やってきましたコスプレショップ」
 狭い路地裏を通って入った店には様々なコスチュームが所狭しとぎっしり並んでいる。
「いらっしゃいませ~! 当店ではお買上げ以外に試着や撮影も可能ですよ!」
「……という流れから想定はしていたが、やはりこうなったか」
 メイド服を着込んだソティスは腰に手を当て溜息を零す。
「かーわーいいーっ。ハグして撫で回しちゃう」
「解せぬ……似合わん、絶対似合わん」
「可愛い。購入確定! 3着ね!」
「わかったわかった……だが、取り巻きはどうにかならんのか?」
 同じ店に居合わせた人々の視線を感じる。ソティスが一瞥すると皆たじろぎ一歩後退したが。
「私だけというのも不公平だろう。そうだな……兎だけにこれでどうだ?」
 ソティスが手に取ったのはバニーガールのコスチュームだ。
 小夜は何かを悟ったように穏やかな笑みを浮かべる。
「汝、コスを着せたのならば自分も着なさい……だゼ」
「潔いのは良いことだ。どれ、早速試着と行くか」
 こうしてカーテンノムコウからバニーガールとなった小夜が姿を表した。
「兎にこういうの似合わないゼ……?」
「何を言う。まさに兎じゃないか。撮影スペースもあると言ったな。どれ、ここは一つ撮影会と洒落込むか」
「あのー、恥ずかしいんですけど?」
「ふっ、似合っているぞ? いいじゃないか、ほら。恥ずかしいところを見てもらえ?」
 なんだかんだ堂々と要求にも応じてポーズを取るソティス。
 対象的に小夜は顔を真っ赤にしながら、ぎこちなくポージングしていた。

「「カンパーイ!」」
 グラスと一緒に声を合わせる道元 ガンジ(ka6005)とギャリー・ハッシュベルト(ka6749)。
 ガンジの方は見るからに未成年故にノンアルコールだが。
 二人はたまたまメイドカフェ内で遭遇。席を共にすることになった。
「ヒューッ! ロッソから移籍早々ツイてるぜ! サブカルの聖地アキハバラで一杯やれるとはな!」
「いやー、全然行くでしょメイドカフェ! 結局雰囲気と直感で店選んじゃったけど!」
「この店を選ぶとはお前さんわかってるな。メイドのねーちゃん、多種多様なビールとヴルスト。クールジャパンを肴に酔うには最高の場所と言ってもいい」
「ま、俺は酒出してもらえないからランチメニューだけどな! いやー忘れてたけど俺、リアルブルー人だったんだよなー。向こうの世界にすっかり馴染んじまった」
「どんな場所にも趣ってモンはある。順応するのは良い事だぜ」
 ぐっとジョッキで麦酒を呷るギャリー。ガンジは窓の向こうの人々を眺めている。
「でも随分離れてたから、今の秋葉原っていうか、日本の空気がまだ掴めないな」
「折角来たんだ。流行り物のライトノベルの一つや二つ見ていくか? 土産はあれがいいな。おっぱいプリン」
「おっぱいプリン!?」
「文字通りの代物よ。それにまだメイドカフェ、巡るだろう?」
 ニッと笑うギャリー。ガンジはそれにグッと親指を立てて返した。

「ご主人様って、リアルブルーの連中はこういうのが好きなのか?」
 無駄に可愛らしいスパークリンクドリンクをぐちゃぐちゃにかき混ぜ、ストローを引っこ抜いてグラスに口をつけながらボルディアは落ち着かない様子だ。
 Gacruxは真っ青なソーダを魔導カメラで撮影しながらご満悦だ。
「クールブルーです。ボルディア、どうやら提供品を撮影するのが流行っているようですよ」
 一方、真はすっかり疲れていた。リアルブルーを知らない二人……特にパワーの有り余ったボルディアを御するのは骨を折る。
 ふと、Gacruxの視線の先に紅薔薇とミィリアの姿がある。
「これからお嬢様のオムライスに愛情をたっぷりトッピングします♪」
「うわああああ本場のオムライスでござるーっ! これがあの伝説の“萌え萌えきゅーん”!?」
「よろしければお嬢様もご一緒にいかがでしょう?」
「い、いいのでござるかーっ!?」
 ミィリアが興奮気味に身を乗り出し、メイドさんと二人でケチャップを握り、恐る恐るオムライスにハートマークを書いていく。
 一方、紅薔薇はそこまで興味がないのか、フォークを咥えながらクリア済み店舗の評価を書き込むのに余念がない。
「ふぁああああ! 紅薔薇! ふぁああああ!!」
「萌え萌えきゅんって言わなくてよいのか?」
「あああああ萌え萌えきゅーーーーんっ!」
 その様子を見ていたGacruxは徐に手を上げる。
「すみません。俺にもオムライスと萌え萌えきゅんを……」

「おいしかったわよ、豚骨ラーメン。映画は何だか凄すぎて圧倒されちゃったけど」
「4DXだからね。いきなりすぎた?」
「ううん。魔法みたいで素敵だったわ。……ちょっと怖かったけど」
 いきなり怪獣映画だったのでそれはそうだろう。破壊される街にエイルは完全に前のめりになっていたが、それは治療できない。
 映画を見たキヅカとエイルは、そのまま豚骨ラーメンに舌鼓を打ち、今はゲームセンターを目指していた。
「……あっ。キヅカせんぱーい、エイルさーん!」
「あ、カールくん」
 お互いの姿を見つけ手を振り合うカールとキヅカ。三人は合流すると、そのままゲームセンターに向かう。

 三人が入店したゲームセンター。その音ゲーコーナーではオウカ・レンヴォルト(ka0301)が踊り続けていた。
 既にどれだけ踊っただろうか。オウカの険しい顔には汗が浮かんでいる。
「やはり舞は……良い」
 元々秋葉原には馴染みのあったオウカ。せっかくなので友人らを案内しようと考えていたが、定員割れで参加できず。
「残念、だ……」
 仕方ないので一人でUFOキャッチャーなんかやってみたが、やっぱりちょっとさびしい。
 だがこのダンスゲームは無心で遊ぶことが出来る。十分遊んだところで、そろそろプログラムの参考書など買いに行こうと考えていたが……。
「へぇ……意外だね。まだそんなに踏める人が残ってるなんて」
 振り返るとそこには風船ガムを膨らませる和沙の姿が。
「本職で……踊ってたから、な」
「ダンサーか何か? 確かにガタイいいしタッパもあるね」
「厳密には違うが……似たようなもの、だ」
 オウカは咳払いを一つ。
「一緒にやる……か?」
「いいの? 鈍ってるかもしんないけど、あたし結構“踏む”よ?」
「望むところ、だ」
 小さく笑みを浮かべ和沙はマフラーを解き放った。
「景品が持ち帰れるならクレーンゲームで遊ぶのですが……」
 ガラス越しにぬいぐるみを恨めしげに見つめるエルバッハ・リオン(ka2434)。
 大きい帽子をかぶってエルフの長い耳を隠しても、その愛らしさまで消えるわけではない。
「ねえカノジョ、一人~?」
「え? あの……」
 エルバッハはちゃんとリアルブルーに馴染めるような服装に着替えていた。
 しかし素の羞恥心が低いエルバッハは露出度高めの服をいつものように選んでしまっていた。
「もしかしてナンパ待ち? ってぇ、いででで!?」
 突然男の一人が身を捩る。そこには腕を捻り上げるボルディアの姿があった。
「いい女ならここにもいるぜ?」
 慌てて逃げ出す男たちにエルバッハは胸をなでおろす。
 いや、別にどうとでもなるのだが、揉め事は困る。
「大丈夫か?」
「はい。おかげさまで騒ぎにならずに済みました。それにしてもどうして私に声をかけたんでしょう?」
「……ま、まあ、きみは誰かと一緒の方がいいな」
「おーい、早くゲームやろうぜ」
 ボルディアはエルバッハと真の手を取りグイグイ引っ張っていく。
 一方、Gacruxは素早くローリングでクレーンゲームの影に飛び込み、周囲を警戒していた。
「今、確かに銃声が……敵襲か!?」
「ゲームだ……」

「ごめん! 久しぶりのゲームだったから!」
 元ランカーの血が騒いだのか、キヅカは二人を放置してゲームに熱中してしまった。
 勝ち続ける限り終わらないので、結局適当なところで切り上げたのだが。
「ううん。リクが楽しそうでよかったわ」
「キヅカ先輩すごいんですね。見てるだけで目が回りそうでした」
「ははは……。あ、プリクラなら皆で楽しめるよ」
 こうして三人はプリクラ機のコーナーにやってきた。
「なんとこちら、男性一人だと入れません」
「まあ」
「えー? 写真撮るだけなのに?」
 そんなことを話しながらカールを中心に三人で枠に収まるとシャッターをパシャリ。
 出来上がった写真を手に満足げなカールは、そのままひょっこり席を立つ。
「次はキヅカ先輩、エイルさん、お二人でどうぞ」
 顔を見合わせる二人だったが、そう言えば二人で写真を撮った事はなかった。
「じゃあ、せっかくだし……ね?」
「そうだね。ちょっと待ってて!」
 こうして二人はプリクラ機の中で並ぶ。
「エイル、もうちょっとこっちに……」
「え? こう?」
 エイルの手を取り、枠の中に収める。その瞬間、機械がシャッターを切る音がした。
「……はい! わたくし見参です! リクさーん? どちらにいらっしゃるのかしら!?」
 その頃、エステルはキヅカを探してゲーセン内を走り回っていた。

「模造……?」
 その言葉に銀 真白(ka4128)は随分落胆したようで、無表情でも読み取れた。
 神薙は「まあまあ」となだめてみるが、真白の気分は優れない。
 ここに来るまでは本当にうきうきした様子だったのだ。
「りあるぶるーの武器屋と聞いて来たというのに、刃がついていないとは……」
「まあ、この国が平和って証なんだけどね」
 神薙も模造武器は珍しいのか、苦笑しつつ眺めていた。
 店を後にした二人は喧騒を前に息を吐く。
 一応着物姿に着替えた真白と学生服の神薙の組み合わせは傍目には異端だ。
「忙しない街だ。人ばかり多く、どこか緊張感に欠ける。りあるぶるーとはそんなものだろうか」
「どうだろう? 実は俺もよくわからないんだ」
「神薙殿にとっては故郷では?」
「俺はコロニー育ちで、日本の事は詳しくないんだ。なんかちょっと息苦しいくらいだ」
 ぽりぽりと頬を掻く神薙。その横顔を真白はじっと見つめる。
「私は神薙殿が故郷に帰れるように協力すると約束した。だが、神薙殿はそれを望んでいないのか……?」
「すっかりクリムゾンウェストに馴染んだしね。俺、こっちの世界じゃただの一般人だから。もし転移しなかったら、銀さんと会うこともなかったんだよな」
 神薙はとても複雑な様子だった。それは真白の感性では理解できない、人間の暗い迷いだ。
 いや、真白だからこそ理解するだろうか。“平穏”が恐ろしいと感じるなんて……。
「真白ーーーー!」
 と、そこへすごい勢いでミィリアと紅薔薇が走ってくる。
「大変でござるー!」
「如何なされた?」
「この街……オサムライさんがいないでござる……」
「だろうね!」
 思わずツッコミを入れる神薙。紅薔薇は三人を追い抜いて路地裏に走っていく。
「残り時間わずかじゃ! 急げよミィリア殿!」
「ひいー! 今日ずーっと走ってばっかりでござるー! 真白、またねー!」
「何やら慌ただしいな」
「あ、もうこんな時間。俺達もそろそろ戻ろっか?」

「流石あたし。ダテに毎日学校帰りにゲーセン通ってなかったね」
 少し汗ばんだ肌に冬の風が心地良い。
 ゲームセンターの外に出れば人混みの真っ只中で、少しだけ寂しくなる。
「今日本にいるんだから、スマホ通じるかな? バイト先に連絡しておきたいし……お母さん達にも……って」
 どう説明すればいいのだろう?
 異世界にいるから心配しないで……そんな言葉信じる筈もない。
 そもそも家族への連絡は禁じられている。だがそれ以前に、きっと何も言えない。
 異世界は安全ではない。いつ命を落とすかなんて、誰にもわからないのだから。
「……ゲームだったら、うまくやれるのになぁ」

「いい思い出ができましたね」
 帰り道、にこにこと微笑みながら何度も写真を見るカールの隣でキヅカはそれを覗き込んでいる。
 そんな二人の様子を見ながら、エイルは少し寂しそうに笑った。
「そろそろ“姉”もお役御免なのかな」
「ん? 何か言った?」
「ううん。――ねえ、リク。私、あなたに逢えてよかった。連れてきてくれて、ありがとう」
 その言葉にリクは足を止める。
「……俺は二年前、ここで転移したんだ」
 ただの高校生が異世界の戦いに巻き込まれ、多くの物を失い、そして手に入れた。
 流されて戦っていた自分はもういない。
「もう一度歩き出すよ。今度は偶然じゃない……自分自身の意志と共に」

「この人の列……間違いありませんね。需要のある商品があるに違いません」
 警官を振り切ったマッシュは人の多い場所を散策していた。
 そうして自動ドアを潜ったところで見たのは、想い人との再会を果たしたジャックの姿だった。
「やっと見つけたぜ、サオリたん……こ、この抱きまくらカバーひとつ下さい!」
 叫んだ瞬間、ふと入り口に立つマッシュと目があった。
 二人の男は極めて無表情に見つめ合う。そうして無慈悲に刻限は訪れ、二人はクリムゾンウェストへ帰還した。
 ようやく見つけたサオリたんの抱きまくらは、無慈悲にも店舗の床に横たわっていた――。

依頼結果

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MVP一覧

重体一覧

参加者一覧

  • 白き流星
    鬼塚 陸(ka0038
    人間(蒼)|22才|男性|機導師
  • 英雄を語り継ぐもの
    ルスティロ・イストワール(ka0252
    エルフ|20才|男性|霊闘士
  • 和なる剣舞
    オウカ・レンヴォルト(ka0301
    人間(蒼)|26才|男性|機導師
  • その名は
    エステル・L・V・W(ka0548
    人間(紅)|15才|女性|霊闘士
  • Sanctuary
    羊谷 めい(ka0669
    人間(蒼)|15才|女性|聖導士
  • 緑龍の巫女
    Uisca=S=Amhran(ka0754
    エルフ|17才|女性|聖導士
  • 無明に咲きし熾火
    マッシュ・アクラシス(ka0771
    人間(紅)|26才|男性|闘狩人
  • ボルディアせんせー
    ボルディア・コンフラムス(ka0796
    人間(紅)|23才|女性|霊闘士
  • 止まらぬ探求者
    天央 観智(ka0896
    人間(蒼)|25才|男性|魔術師
  • ノブレス・オブリージュ
    ジャック・J・グリーヴ(ka1305
    人間(紅)|24才|男性|闘狩人
  • 大悪党
    神楽(ka2032
    人間(蒼)|15才|男性|霊闘士
  • ルル大学魔術師学部教授
    エルバッハ・リオン(ka2434
    エルフ|12才|女性|魔術師
  • 春霞桜花
    ミィリア(ka2689
    ドワーフ|12才|女性|闘狩人
  • 見極めし黒曜の瞳
    Gacrux(ka2726
    人間(紅)|25才|男性|闘狩人
  • 愛にすべてを
    エイル・メヌエット(ka2807
    人間(紅)|23才|女性|聖導士
  • はじめての友達
    カール・フォルシアン(ka3702
    人間(蒼)|13才|男性|機導師
  • 正秋隊(雪侍)
    銀 真白(ka4128
    人間(紅)|16才|女性|闘狩人
  • 不破の剣聖
    紅薔薇(ka4766
    人間(紅)|14才|女性|舞刀士
  • 忍軍創設者
    ルンルン・リリカル・秋桜(ka5784
    人間(蒼)|17才|女性|符術師

  • 鞍馬 真(ka5819
    人間(蒼)|22才|男性|闘狩人
  • 今日を笑顔で全力!
    道元 ガンジ(ka6005
    人間(蒼)|15才|男性|霊闘士
  • 兎は今日も首を狩る
    玉兎 小夜(ka6009
    人間(蒼)|17才|女性|舞刀士
  • 《大切》な者を支える為に
    和沙・E・グリム(ka6481
    人間(蒼)|18才|女性|疾影士
  • 白狼は焔と戯る
    ソティス=アストライア(ka6538
    人間(蒼)|17才|女性|魔術師

  • ギャリー・ハッシュベルト(ka6749
    人間(蒼)|48才|男性|聖導士

サポート一覧

マテリアルリンク参加者一覧

依頼相談掲示板
アイコン 質問卓
神楽(ka2032
人間(リアルブルー)|15才|男性|霊闘士(ベルセルク)
最終発言
2017/02/24 11:30:01
アイコン 雑談兼相談卓
神楽(ka2032
人間(リアルブルー)|15才|男性|霊闘士(ベルセルク)
最終発言
2017/02/25 09:04:40
アイコン 依頼前の挨拶スレッド
ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2017/02/21 22:15:29