• 郷祭1014

【郷祭】おにぎり草(仮)の試食と命名

マスター:村井朋靖

シナリオ形態
イベント
難易度
普通
オプション
参加費
500
参加制限
-
参加人数
1~25人
サポート
0~0人
報酬
普通
相談期間
5日
締切
2014/11/06 22:00
完成日
2014/11/17 21:46

みんなの思い出

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オープニング


 今回のジェオルジ村長祭で大々的にお披露目されるのは、現領主のセスト・ジェオルジ(kz0034)が発見・研究し、前領主で農業研究家のルーベン・ジェオルジが増殖や品種改良を行った不思議な植物、仮称「おにぎり草」である。

 これは蔓性植物の一種で、見た目は「大きな豆」だ。これを株分けで殖やす。サヤは20センチ程度で、1株にサヤがたくさん実る。
 サヤの中に、おにぎりの素となる白い実が入っているので、サヤごと煮たり焼いたり蒸したりして食べるのが一般的。どんな調理法でも、サヤが黒くなったら食べ頃のサインだ。
 サヤから実を出さなければそれなりに日持ちし、また一手間かかるが、実を出して干すと更に日持ちする。いわゆる乾飯である。まさにいつでもどこでも、おにぎりのような味わいを楽しめるという画期的な植物だ。なお、実には薄皮があり、この一部がノリのように黒くなっている。
 しかもこの植物、つぼみの中に食材を入れることで白い実に味付けができる。カレーを入れればカレー味に、梅干を入れれば梅味となり、サヤと実も食材と同じ色に変化するのだ。この点は「飽きの来ない食糧」として売り出せると、一家の母・バルバラも太鼓判を押す。

 この植物、セストとルーベンが親子で手がけた傑作という立場は揺るがしようのない事実だ。
 しかし、一家の女性陣はひとつだけクレームをつける。これを何とかしないことには、大々的にお披露目したくないとさえ言う始末だった。
「なぜだ! なぜ、そんなに嫌がる!」
 ルーベンは家族が集う食卓で、妻・バルバラと娘・ルイーザに訴えかける。
「あなた、口が酸っぱくなるほど言ってますけど……問題は、その名前よ」
「お母様の言う通り。おにぎり草っていうネーミングセンスが、ちょっとね……」
 無情にも「ダサい」と口を揃える二人。なお、セストは何も言わずに、黙々と食事を続けている。
 自分の味方をしてくれない息子を横目で見ながら、ルーベンは熱弁を振るう。
「ならば、どうする。私とセストのおにぎり草は、もうすぐ試食会でお披露目するんだぞ!」
「ああ、おにぎり草は仮称よ。あなたが何度叫んでも、正式名称にはしませんから」
「ぐぬぬ……!」
 農業研究にかけては右に出る者はいないルーベンも、ひとたび家庭に戻ればただのダメ親父である。
「お父様、今回は試食会に参加された方に命名してもらおうと考えてるの」
 ルイーザはそう切り出した。
 今回の祭が盛り上がっている背景には、昨今のハンターの活躍が挙げられる。彼らに命名をお願いすれば、農耕推進地域ジェオルジとしても最大のPRになるだろう。この祭に協力する他の都市に華を持たせるのもいいが、ここは我等が領地。動かない理由などないわけで。
「姉上らしいご提案ですね。僕は賛成です」
 最近は領主らしく、ハンターとも付き合っているセストも賛成。バルバラは……もはや説明するまでもない。
「ということで、試食会にお越しのハンターさんに命名をお願いする手はずを、すでに整えてあります」
 ルーベンは「待て、その段取りは聞いてない!」とズレた片眼鏡をかけ直す。
「だいたい、ハンターは大勢来るだろう。そのうちのひとつを、誰が公明正大に決められるというんだ?」
 彼の疑問はもっともだ。しかし交渉に関しては、バルバラの方が一枚上手。
「ええ、もっとも相応しいと思われる方をお呼びしておりますわ」
 実質的領主たるバルバラの瞳が、怪しく光った。


 翌日。バルバラはセストを伴って、領主の地に滞在する自由都市評議会の議長、ラウロ・デ・セータ(kz0022)の元を訪れた。
「コンシェルジュ、いつもお越しくださいまして、誠にありがとうございます」
「いやいや、いつもおもてなしいただいて恐縮です」
 バルバラは客間に入るなり恭しく礼をし、ラウロの座るソファーへと近づく。彼も二人に席を勧めた。
「今回は実に賑やかで、大変よろしいことです」
「ええ、これもセストのおかげ。元を正せば、ハンターさんのおかげかと」
 セストは静かに頷いた。真夏の決戦は、まだ記憶に新しい。そして今もまた……
 しかし、ラウロは明るく話す。
「ハンターの皆様を労わるお祭りでもありますからな。この地で活力を得れば、必ず苦難に立ち向かえましょう」
「そこでコンシェルジュにも一肌脱いでいただきたく……」
 バルバラはおにぎり草のことをセストに説明させ、自らは命名の決定をラウロにお願いしたい旨を切り出す。
「なんと、そんな重大な役目を私に! しかしここは皆様の地、むやみに私が決定を振りかざす場面ではなかろうかと……」
「いえ、普段から同盟の決定を担うあなただからこそ、今回はお願いしているのです」
 この言葉は、セストの口から出たものだ。ラウロは戸惑いながらも「なるほど……」と頷く。
 バルバラは相手の心が揺れたと知るや、一気に攻勢を強めた。
「もしお引き受けいただけるなら、ラウロ様には報酬として最高級のドライフルーツを……」
 公明正大を絵に描いたような男・ラウロだが、「ドライフルーツに目がない」というのが唯一の弱点。彼は口に手をやり、小声で「報酬として、いただけるのですかな?」と念を押す。バルバラは微笑みながら無言で右手を隠し、そこで指を3本立てた。
「よろしい。おにぎり草の命名決定という難業、このラウロにお任せください」
 大人のズルい駆け引きをセストは黙って見つめていたが、ずっと「指の数は何が基準なんだろう?」と考えていた。

 かくして、「おにぎり草(仮)」の試食会と命名パーティーが、領主の土地で盛大に開催される運びとなった。

リプレイ本文

●試食会のはじまり
 ジェオルジ一族の主催する試食会は規模こそ大きいが、どこか牧歌的な雰囲気を漂わせる。
 参加者への給仕は一族の畑を耕す者たちが担当。家のタンスから引っ張り出してきた一張羅で着飾り、田舎なりの丁寧な接客で皆様をお出迎えする。
 食べ物も飲み物も数多く取り揃えてあるが、特に気取った料理はない。それに「お客様さえよければ、ご自分で取りに行って構いません」という気軽さが添えられたパーティーの中央に据えられたのが、仮称「おにぎり草」の試食だ。

 パーティーの開催にあたり、まずは領主のセスト・ジェオルジ(kz0034)が発見に至る経緯を、父で農業研究者のルーベン・ジェオルジが仮称をふんだんに織り交ぜながらの研究発表を披露し、最後はゲストである自由都市評議会の議長、ラウロ・デ・セータ(kz0022)が乾杯の音頭を取って、華々しく会合はスタートする。
 会場はすぐに頭上に輝く太陽に負けないくらいの活気に包まれた。

●紅界のテーブル
 あるテーブルには、セレナ・デュヴァル(ka0206)とロジー・ビィ(ka0296)が座り、試食を楽しんでいた。
 セレナは食べ物で好き嫌いがなく、試食品にも遠慮なく手を伸ばす。素手で持ってかじると言われても、特に気にしない。無表情でひとつ食べ、「ふむ」と頷く。
「なかなか美味しいです」
「それじゃ、あたしも一口……まずは素材の味を感じましょうか」
 ロジーも食べるが、わりと飽きの来ない味だ。これが品種改良の成果か。出来立てなので、ほのかな温もりが口いっぱいに広がる。
「リアルブルーでは炊いたお米をこういう形にして食べるそうですね」
 ロジーがそう言うと、セレナは頷きつつ給仕を呼び止める。
「……お代わりをお願いします。いえ、もっと、皿に山盛りで」
「あらあら、セレナったら……!」
 無心で食べ続ける彼女を見ながら、ロジーは微笑みながら野菜ジュースを飲む。
「ところで味が変わると聞いたのですが、お願いしていたものはできています?」
 お互いの顔が見えなくなるほど積み上げられた豆をパクパク食べるセレナの前に、いわゆるロジーブレンドが置かれた。
「……これは、ロジーさんが何かぶちこんだのですか?」
「ええ、お酢とみりんとお醤油と砂糖と……それからオレンジジュースを」
 おにぎりの実が酢飯のようになりつつも、オレンジが香るという逸品に仕上がっているそれを掴み、セレナは黙々と食べる。
「……どうでして? セレナ」
「……ふむ。さすがはロジーさんです。とても美味しいです」
 彼女は給仕らにも勧め、味の感想を求めていたが、不意にあることを思い出した。
「これのネーミング……でしたっけ」
「そうですわね。名前、ですか……」
 タダで飯は食わせないあたりが、いかにも同盟領らしい。ふたりはそれぞれに案を考える。
「ここはアグレッシブでアバンギャルド、そしてワイルドかつインパクトのある名前にしたいところ……」
 セレナはロジーの言葉に併せて、うんうんとリズムよく頷く。
「そうですわっ! 【チョモランマ】、これですわっ!」
 リアルブルーにあるという山の名前。この音の響きこそ、ロジーの挙げた条件を満たすに相応しい。ウキウキのロジーを見て、セレナは「なるほど」と納得した。
「私は……リアルブルーの「えいご」というもので、豆はビーンと呼ぶのを聞いたことがあります。そこで語感も少し似ているとも言えなくもない、【ビィ】がいいかと思います」
「まぁ……」
 ロジーは彼女の気持ちに触れ、驚くと共にもっと笑顔になった。
「ビィは素敵な味にしてくださった、ロジーさんの名前から……あ、お代わり、お願いします」
 照れ隠しという訳ではないだろうが、またセレナは給仕を呼び止める。ふたりの楽しい会食はまだまだ続きそうだ。

 他のテーブルに目を向けると、そこはHachi=Bee(ka2450)とネヴェ・アヴァランシェ(ka3331)が陣取っていた。
 目の前にはあらかじめ用意されたプレーン味が置かれているが、これを食べたハチとネヴェは似たような感想を抱く。
「豆を食べれば、他のご飯が食べられるから食べたけど、なんだか普通だね」
「ふむ、これが、おにぎり、というもの、か。ネヴェ、は、初めて見た。食べた感じ、は、普通、だな」
 普通の味であることは、ある意味で重要な情報だ。給仕はありがたく礼を述べた上で「もしよければ、お望みの味を作りますが?」と勧める。するとハチは「これを入れて」と、炭酸飲料をぶち込むように願い出た。
 出来上がりまでの間、ふたりはキノコのパスタや野菜炒めに舌鼓を打っていたが、そこに珍妙不可思議な香りを放つ青白いおにぎりが出てきた。もはや見た目は三角水晶。「辺境のドワーフが発掘した」と言っても信じるレベルの見事な色合いだ。
「はんぶんこして食べよう♪」
 ハチがよかれと思ってネヴェに半分渡し、それを同時にパクリ。
「ふむ、不味い、な」
「これはうっかりだね」
 ハチは舌を少し出してかわいく振る舞うが、ネヴェの表情はかなり険しい。ドワーフの掘った地点よりもさらに奥の闇を垣間見たかのような顔だ。
 続いて、ハチは支給品でもらったというポテトチップスをぶち込み、また半分ネヴェに渡して食べる。塩気があるので味としてはそこそこだが、食感などが消え失せているのがこれまた「うっかり」だ。結局、ふたりは普通のお食事で口直しを続ける。
「中に入れた物の、味がするのは、不思議で、興味深いが、なかなか難しい、な」
 今度はネヴェ自身がチーズケーキをチョイスして作るが、これもまたなかなかのお味になり、半分もらったハチも「うっかりだね」とネヴェに決め台詞を贈呈した。
「とりあえず、ネヴェ、は、おにぎりとやらは、もう、いい」
 ネタ系3連発でいろんな意味でお腹いっぱいになったネヴェは、他の料理にのみ手を伸ばすことを決めた。
「ところでネヴェさん、名前なんだけど、おにぎり草って豆だし【おにぎり豆】とかどうだろ?」
「豆は、もっと、美味しい」
「え、ダメ? じゃぁ、こんなに凄い豆だし、【豆△】とか?」
「まめさん、かっけー? 確かに、凄いとは、思うが」
「まめ、さんかっけー。あ、ダメ?」
 お料理を摘みながら、ネーミングに関する話は盛り上がるふたりであった。

●蒼き星のテーブル
 おにぎりと聞けば、もしかするとリアルブルー出身者の方が馴染み深いかもしれない。
 デスドクロ・ザ・ブラックホール(ka0013)の座る席には、同じく蒼界出身のユキヤ・S・ディールス(ka0382)、岩波レイナ(ka3178)が座り、目の前にあるライス風味の豆の実を見る。
「このデスドクロ様、稀代の美食家にしてブランド米で有名な水田から産まれた男! きっちりばっちり味見してやるってなァ」
「これがおにぎり草ですか。見た目もネーミングも面白いですね」
 ユキヤがクスクスと笑うと、レイナがふたりにツッコんだ。
「あたし、おにぎりって聞いたわよっ! でも、これ豆じゃない!」
「というか、巨大な米粒にも見えますね」
「でも、名前はおにぎり草? もう、何なのよっ! 欲張りなのよ、欲張り!」
 見た目と名称だけですでに惑わされっぱなしのレイナは、怒りを飲み込むべく豆に手を伸ばして食べ始めた。
「もぐもぐ……って、食べれば完全におにぎりじゃない! 早く言いなさいよ!」
 レイナの勢いに押され気味の皇帝だが、それでも冷静に豆を食う。「素材の味を確かめるには、まずそのまま食べるべき」とは彼の論である。
「おっ、こりゃ塩だ。つぼみに塩さえ入れれば、もはや完璧だぜ」
「そうですね、純粋におにぎりにするなら、塩がほしいところです」
 それでもユキヤは普通に美味しい部分も高く評価した。栽培や収穫前の形状についても、リアルブルーのそれとはまったく異なる点にも興味を覚える。
「やはり専門的な知識や特別な場所が必要なのでしょうか……」
 彼の疑問をどこで聞きつけたのか、颯爽とルーベン・ジェオルジが現れた。
「いいや、特に秘密にする気はない。技術料さえ払ってもらえれば、どこでも育つように研究する」
「では、出荷する予定があると?」
「クリムゾンウェストの食卓を支えるのが、我が一族の目標だからな。今、私は辺境地域の厳しい環境でも自生するように品種改良を行っているところでね」
 この返答にはユキヤだけでなく、皇帝も感心する。
「さすがはルーベン! その対応も含めて、このおにぎり草には特別に星3つくれてやろう。グハハハハ!」
 研究者は片眼鏡を上げ、高評価に対して礼を述べた。
「ハンターが持ち歩くにも便利ですし、ある程度保存も利くようですから、一般に流通したらぜひ買いたいです」
「それも遠い未来の話ではないだろう。楽しみにしていてほしい」
 ルーベンがそう言うと、レイナが別件で食ってかかる。
「あんたが名付け親? おにぎりって言葉はあたしを惑わせるから、おにぎりは却下よ、却下!」
 家族にいじられた部分をそのままやられ、ルーベンは露骨に肩を落とす。
「ハハハ、まぁ仕方ねぇか。名前は【豆だけど味さえ米なら関係ないよねっ】ってのはどうだ。都会じゃこういう説明調のやつを品種名にするのが流行してっからな」
「それだとホントなんだかわかんないから、名付けてもせいぜい【おにぎりの実】とか、【おにぎり豆】が妥当よ!」
 レイナがドーンと胸を張って言い切ったところで、男性陣が揃って顔を見合わせる。
「おい。さっきまで、おにぎりって名前を否定してた気がするんだけどよ……?」
「ええ、デスドクロさんの認識で合ってます。だから僕たちも戸惑ってるんです」
「結局、私のネーミングセンスはあるのかないのか……いったいどっちなんだ?」
 彼女に遠慮してか、3人の声はどんどん小さくなる。まぁ、それでも全部本人に聞こえちゃってるのだが。レイナもえらい気遣われように、だんだんと顔が赤くなった。
「もう、何よその目! あ、あたしのネーミングセンスに何か問題でもあるっ?!」
「え、あ……や、やっぱりおにぎりの味がしますから、そうですよね、印象に残りますよね」
 まさかの反撃で、ユキヤは反射的に口からフォローの言葉に出た。これに「そうよね!」とレイナも頷き、なんとかその場は収まる。
「ま、まあ、名前はデスドクロのでもどっちでも良いわよ。みんながんばって考えたんだから、平等にしないとね。そんなことより、お代わり頂戴!」
 デスドクロは「俺様が特別に食事を選んできてやるぜ!」とルーベンを連れ立って歩き出した。どうやら給仕はホスト役のルーベンに任せるらしい。彼は名称案をメモしつつ、食器の在処を探していた。

 おにぎり草の調理場となる焚き火の前に陣取っているのは、キー=フェイス(ka0791)だ。彼は酒のつまみを作ろうと、先ほどからあれこれと試行錯誤を繰り返している。
「とりあえず、酒を流し込むぜ。酒と飯を同時に味わえるって大事だろ」
 できた豆からは酒の匂いが漂い、いかにもうまそうだが……食べてみると「食感のあるお酒」になってて、ある意味で悪酔いしそうになった。
「ダメだ、酒は飲むもんであって食うもんじゃねぇな。気を取り直して、肉入れよう。焚き火があるし、肉を炙ってから詰め込んだら商品にも幅が出るし、きっと美味しくなるぜ……」
 と言いながら、木の枝に生肉を巻きつけて炙っていると、そこへ紫のドレスを着たルイーザ・ジェオルジがワイン片手にやってきた。
「あら、ステーキながらそこにあったでしょ? それをつぼみに入れればいいじゃない」
「違うんだよ、セニョリータ。個性的で粗雑に炙った肉は、まさにこの俺を象徴するかのような……いわばデキル男の素敵な料理に仕上がるんだ。自然の緑の中を駆け巡る紫の君に、ぜひ味わってもらいたい。惚れるぜ、絶対に」
 向こうから異性が来たなら、口説かないと失礼に値する。そんなキーのテンションはガンガン上がった。
「ルイーザ、だったな。ジェオルジ一族唯一のハンター、いいじゃねぇか。お前は今から俺の愛を味わうんだから、ぜひ君の愛の味も教えてくれよ。おにぎり草……いや、こいつの名前は、そうだな。【カバードテイスト】とかいいんじゃね? 味を包むって感じさ、愛もまとめてさ」
 そこまで話すと、ルイーザは「なかなか楽しい人だね」と微笑む。
「じゃあ、その愛の味とやらを仕上げたら、あたしのところまで持ってきて。ちゃんと食べてあげるし、あたしの味付けのも食べさせてあげるよ。でも個性的な味付けのそれ、今日中にできるかな……?」
 まんざらでもないくせに、まるでじらすような口振り……その違和感に、キーが大事なことを思い出す。
「あっ! そういえば俺は肉を焼いてて……うぉあ、真っ黒焦げじゃねぇか! ちくしょー! 料理がうまい奴プリィィィィィズ!」
 今さら自分の口説き文句を後悔するキーであったが、ルイーザという獲物を前に逃げるのはプライドが許さない。この悲壮とも思えるチャレンジは、この後もしばらく続いた。

●コンシェルジュの席
 ラウロがニコニコしている。それはベル(ka1896)が胸元のカウベルを鳴らしながら、愉快に飛び跳ねていたからだ。
「ぎ~りぎ~り草~♪ ぎ~りぎりぎり、おじぎり草~♪ ん? くんくん、くんくん……」
 おにぎりを聞き違えた少女は急に何かの匂いを感知し、周囲を捜索。ウサギのように飛び跳ねる様もまた可愛い。そしてラウロに近づくと匂いの元を発見。腰鞄から放たれる香りに鼻を向け、その目をキラキラさせながらラウロの方を見た。
「じー」
「おやおや、まさかこれに気づくとは。仕方ありませんな、お裾分けですぞ」
 すると、大好物のドライフルーツを取り出し、ベルに手渡した。彼女の手のひらには色とりどりのフルーツがいっぱいに広がる。
「うわぁ! ありがとー! ぱくぱくぱく」
 その様子を見ていた夢路 まよい(ka1328)は「私にも分けてくれません?」とお願いし、一握りほどの量をもらった。
「これをつぼみの中に入れれば、ドライフルーツ味のおにぎりできるんじゃない♪」
「おお、それは名案。ぜひ作ってみましょうぞ」
 好物のことになると無邪気になるのが、ラウロという人である。その隣でベルが「おかわり~」と袖を引っ張ると、別の腰鞄からも出してきた。無論、ベルも匂いでまだあるかどうかがわかるので、無茶を言っている訳ではないが、このままだと全部食べ尽くす勢いである。

 一時、まよいが席を離れると、そこへ商会を営むルイーズ・ホーナル(ka0596)とその秘書・コルネ(ka0207)が挨拶にやってきた。
「こんにちは! ホーナルキャラバンという商会をやってます、ルイーズです!」
「私は秘書のコルネです。以後、お見知りおきを」
 ご丁寧な挨拶を受け、ラウロは席を立って挨拶しながら握手を交わし、ふたりを席に着くように勧めた。
「最近はハンターの皆様もご商売されていると伺っております。なんとも逞しいことですな」
「さっきおにぎり草を食べたけど、すっごく美味しかったです!」
「社長のルイーズは、先ほどから急いで食べるほど気に入ったようでして」
 それも味付けのないものを何個も……と秘書が言えば、社長は照れた表情で「だって美味しいんだもん」と答えた。
「ハッ。ところで、鮭おにぎりにする時は、魚をまるまる入れるの……?」
 ドライフルーツを食べまくってるベルは、それを聞いて鮭おにぎりというものを想像する。それは豆に突き刺さる鮭の姿であった。
「ギョ、ギョギョギョ……」
 ベルの奇怪な反応を聞き、やはりおっかないことになるのかと思ったルイーズは顔面蒼白。しかしすぐさまコルネが「ほぐし身を入れるのです」とフォローすると、ふたりの恐怖はあっさり霧散する。
 そこへまよいが戻ってきた。ドライフルーツ味のおにぎりを皿に乗せ、ラウロの目の前に置く。
「思ったよりもいい感じに出来上がったと思うけど、どうかな?」
 ラウロは「ふむ」と言いながら匂いを確かめつつ、そのひとつに手を伸ばす。そして一口かじると、思わず微笑んだ。
「ほほ、これはなかなか……!」
 まよいも食してみたが、これは「しっとりした感じのデザート」という感覚で食べられる一品である。見た目もカラフルになるので、子供にも人気が出るかもしれない。ベルも手のひらの色合いと見比べながら、まずはドライフルーツをパクパクし、それが片付いた後に豆を食べ始めた。
「実は我々も、このようなものを作ってみました」
 変わり種のおにぎりを無心で頬張る社長を横目に見ながら、秘書のコルネはおにぎり草に果物の味付け済のものを干して乾飯にしたものを差し出す。
「なるほど、これなら携帯食料としても機能しますな」
「ラウロ様も出先で十分に食事できますわ」
 これを聞き、議長は「お心遣い感謝します」と礼を述べる。
「それに際して、私は【恵みの実】という名前をご提案させていただきます」
 命名の話に及んだところで、ルイーズも口を開く。
「わたしは【まめし】。まめ+めしで、まめし。こういうのは短くてわかりやすい方が消費者には響くんだよー!」
 ここでまよいも、いったん食事の手を止める。
「カッコイイ名前の方も候補にある方がいいかな。うーんっと、【第二次ウルトラスーパーライスボールビーンズ大戦ヴァリアブルテイスト最終兵器アルティメイトONIGIRI列伝R ~ポロリもあるよ!~】とかだったらカッコよくなるかな!」
 ベルは「ポロリって何のこと?」と聞くと、まよいは少し考えた後に「お米粒、かな」と答えた。
「私はね、んーっとね、んとね。とってもおいしかったからー、【おいしーの】がいいとおもう!」
 ラウロは「なるほど」と頷くと、ベルは両手を上げて「おいしーの!」ともう一度アピールした。

 この後もテーブル上には美味しいものがたくさん並んだ。

●麗しき乙女のテーブル
 テーブルの中央に据えられた出来立てのおにぎり草の実を、はるな(ka3307)はじーっと見つめた。
「これが草の実なワケー?! 超ビックリ。しかも味付けできるとか、マジヤバいじゃん」
 一方、帝国民でイモをこよなく愛するヴィンフリーデ・オルデンブルク(ka2207)は当然のように「イモ味付け」を提案するが、同席したアルマ(ka3330)が「たぶんイモになると思うのぉ」とツッコんだので、今回は断念した。
「この錬金術、アルマが試してやろう! まず具はこれじゃ!」
 はるなはさまざまな食材が混ざる具を覗き込むと、いとも簡単にアルマの狙いを見抜く。
「鶏五目ね~。はるなは、鶏そぼろ考えてたんだけどー」
「お、わかるのか! それは楽しみじゃ!」
 まずはふたりが考えた鶏三昧のおにぎりが到着。リアルブルーではおなじみの味だが、ここでもほぼ同様に再現された。
「んー、はんぱ美味じゃん! これ作ったヒト、超天才なんだけど!!」
「鶏と五目の風味が効いていて、香り高く結び加減もちょうどいいの。ん、ヴィンフリーデは食べておるのかの?」
 ヴィンフリーデは「い、今からよ」と言いながら、そそくさと手を伸ばす。実はこれが2個目。最初のひとつは上品ながら凄い速さで完食したのだった。
「次はわかめご飯と行くかの」
「はるなは紅鮭で行ってみよっかな~♪」
 こうなるとヴィンフリーデは、完全に食い専となった。ジェオルジ風の蒸かしイモも食べつつ、おにぎりマイスターのはるなとアルマのチョイスを堪能する。まさに他のテーブルが羨む空間だ。
「今のうちに、はるながお茶淹れるよ。緑茶あったよね~」
 見た目とは裏腹に家庭的なはるなを見ながら、ヴィンフリーデは完全にお客様気分。たまにはこんなのも悪くない。そんな彼女の前に出された鮭おむすびは、わりと異彩を放つものだった。
「これは、マリネしたもの?」
「鮭を切り身にして焼き、それをほぐしたものじゃな。ん、わかめは塩気もあって美味い!」
 ヴィンフリーデもわかめの方から手をつけるが、こちらはシンプルながらも美味しい。鮭の方は手元に持ってくるまでにやや時間はかかったが、口に運べば後は早い。ペロリと片付けるのも今まで以上に簡単だった。
「なーんだ、さっきペロッと食べてたんじゃーん! ほら、お茶だよ」
「なっ! バ、バレた、なんてっ……!」
 少し席を離れていたはるなに食べるスピードを見られ、大いに動揺するヴィンフリーデ。しかし緑茶の香りは、そんな気持ちを穏やかにしてくれた。それを飲めば、食べ物でいっぱいの胃の中も静まっていく。
「こ、これは……っ!」
「それは慌てて飲むと、喉を火傷するから気をつけるんじゃ」
 アルマがそう注意すると、テーブルにセストの母・バルバラが近づいた。
「皆様、おにぎり草のお名前候補はございますか?」
 彼女がそういうと、まずははるなが提案する。
「古典でも習ったんだけどぉ~、【激うま鬼切丸】とかいいと思うんだよね~」
 リアルブルーの由来として挙げられる文言を入れるあたり、やはり思い入れがあるようだ。
 一方、アルマは「うーん」と思案した上で、【貴方色に染めて】という名前を提案する。
「このおにぎりは食べる者の意のままに変幻自在じゃしの。グレートでピースフルな名前じゃろ?」
 自信たっぷりに胸を張るアルマを見ながら、ヴィンフリーデは短くシンプルにまとめた。
「すべての食材と結び付くという点でイモに劣らないかも……ってなわけで【結び草】でいいんじゃないかしら? ピッタリよ」
 バルバラは案を紙に書き留めながら、「いろいろな気持ちが篭ったご提案、本当にありがとうございました」とお辞儀する。バルバラのあまりの畏まり様に、アルマは「ちょっと食べていくのじゃ!」と誘い、はるなも緑茶を進め、ヴィンフリーデと共にしばし定番の味に舌鼓を打った。

●賑やかな味のテーブル
 ここはわりと定番の味で埋め尽くされたテーブルだ。
 紗耶香(ka3356)のツナマヨ、天竜寺 詩(ka0396)の鮭、そしてアルフィ(ka3254)のチーズ味とトマトペーストと鶏肉で作ったチキンライスおむすびが並ぶ。
 ツナマヨは元々の色も相まって、見た目の変化がほぼないが、味はしっかりついていた。噛めば噛むほど味が出てくるあたり、まるで本家そっくり。
「おお、なかなかいけるやんか、これ」
 詩は見た目がおにぎりであるところから存分に味わい、「いただきます♪」の掛け声と共にパクリ。鮭の味が口いっぱいに広がり、塩の風味が香るあたりで感激し、手をパタパタさせて大喜び。彼女もまた緑茶を用意し、リアルブルーの感覚を存分に楽しんだ。
「お姉ちゃんにも食べさせてあげたかったな。一緒に来られなかったのは残念だよ」
「でもさっき、そのうち流通するって言うてたで。今にきっとふたりで食べれる思うよ!」
 紗耶香がそういうと、詩はさらに喜んだ。
 で、紗耶香はアルフィの大好物を混ぜ込んで作ったおにぎりに手を伸ばす。
「チキンライス風味は、美味しさ鉄板やん!」
 食べる前から成功しているのは、誰の目にも明らかだ。アルフィも「美味しい!」と大喜び。チーズ入りおにぎりも食べやすいリゾットのようになって、便利ささえ感じてしまう。
「わーい、この味大好きー! すみませーん、おかわりくださいっ!」
 別で用意された食事もたくさん食べて、口の周りはいろいろついてるけど気にしない。
 皆が楽しく食事する隣では、今の段階でも蘇芳 和馬(ka0462)がじっくりと味付けなしのおにぎりを食べていた。しかも、まだ1個目の途中である。思わずアルフィが声をかけた。
「和馬お兄さん、どうしたの?」
「ああ……久しぶりに米の飯が食えると聞いてやってきたんだが、実際に食べると感慨深くてな……」
 どうやら味を噛み締めながら、今も丁寧に一口ずつ食べていた。
 他の世界に転移しても物が食べられるのは、本当に幸せなことだ。パンやパスタ、イモなどは嫌いではないが、和馬の主食ではない。今、それに近しい食べ物を口にし、彼は感慨に耽っていた。その傍には珍しいとされるアジの開きが置かれ、おにぎり草の実とそれを黙々と食べ続けている。
「その気持ち、すごくよくわかるなぁ……」
「アジの開きも広めてく必要ありそうやな」
 同盟は海産物も有名だ。この野望は簡単に満たせるだろう。詩と紗耶香は故郷を思いつつ、そんなことを考えた。
「煮たり焼いたり干したり、それで味付けもできて、すごく多彩な植物だよねっ。こういうのおばあさまが七変化って言ってたよ!」
 アルフィがそう言うと、「七」という数字から虹を思い浮かべる。
「あ! 調理法も味もたくさんあるから、【虹の種】ってどうだろ?」
「うちも虹は思ったな~。【レインボーポケット】でどうやろ?」
 エルフの少女がそう言うと、和馬が箸を置いて2つ提案する。ひとつは縁を結ぶという由来にちなんだ【結び草】、もうひとつははるなと同じく「鬼切」説に加え、おにぎりを笹の葉に包んだことを合わせて【サヤノハ】だ。
 詩はほっこりする心が温まる食べ物だからと、【ハートフル・ビーンズ】を提案した。

●おにぎり草のテーブル
 ここには、ルーベンとセストが並んで座っている。その向かい側にはダイ・ベルグロース(ka1769)が陣取り、今日までの苦労話などを聞いていた。
「すごい植物だよなぁ。俺も育ててみたいもんだ」
 彼は自分の畑で作ったイモの塩きんぴらをおにぎり草に入れて完成させたものを齧りながら言うと、ルーベンは「今に栽培できるようになる」と胸を張った。
 それにセストも続ける。
「ヴァリオス魔術学院では農業魔法学という専攻もあって、うちの敷地で実験に使う畑などを提供したりしています」
 これを聞いた木ノ下 道也(ka0843)はダイの作った味付けのおにぎりのうまさに驚きつつも、少し納得した表情で頷く。
「なるほど、なんだか魔法のような植物だと思ったら、本当に魔法も関係してましたか」
 その手にあるのは南條 真水(ka2377)が作った鮭ワカメのおにぎりだ。リアルブルーでは定番の味だが、なんだか安心できる。
「ところでこれって栄養価はどうなってるのかな。炭水化物?」
「ああ、パスタなどとほぼ同じだ」
 その問いにはルーベンが答えた。
 隣には小さな客人、浅黄 小夜(ka3062)が座っている。以前の礼をすると共に、おにぎりの味を存分に楽しんでいた。ほのかに香る梅の味は少女に懐かしさをやさしく振り撒く。
 一方でボルディア・コンフラムス(ka0796)は敵陣に切り込むかのごとく、他のおかずも一緒に腹いっぱいまで食べた。その明るい性格は、いつも周囲を盛り上げる。
「あ、そうそう。ところで名前なんだけどよ……」
 ボルディアがそう切り出すと、ダイは【ジェオルジレーション】、道也は【エネルギークーヘン】を候補に挙げる。
 ここで小夜が意外なことを口にした。
「あの、小夜は……おじちゃんの……おにぎり草で……かわええと思うけど……ダメ、かな……?」
「なんだ、俺も小夜と同じ意見だ。おにぎり草って、そんなに悪かねぇと思うんだけどよ」
 話を振ったボルディアだったが、実は名前は現状で構わないと考えるひとり。小夜も「ボルディアのおねえはんもそう思う?」と微笑む。なお、ボルディアは【コンヴォイル】という歪虚に負けない力強いネーミングも披露した。
「南条さんも、おにぎり草でいいと思うよ。分かりやすいし、親しみやすい。興味も引ける」
 これを聞いたダイも、提案はしたものの「そのままでもいいなら、それがいいかなぁ」と口にする。
 この一部始終を見て、セストはきょとんとした表情になった。まさか「おにぎり草支持派」がこんなにもいようとは。
 隣に座る父もこの反応は意外だったらしく、てっきりドヤ顔するかと思いきや、露骨に戸惑っていた。

●おにぎり草、命名
 縁もたけなわ、という頃にジェオルジ一族とラウロが集まり、命名のついて協議。その結果をラウロが壇上にて発表する。
 まず前置きとして、「おにぎり草」という仮称がわりと支持・認知されているため、おにぎり草も併記する形で命名されることになった。
「ということでございますから、今から発表する内容は【おにぎり草の商品名】としての命名となりますことをご承知ください」
 これを聞いた神杜 悠(ka1382)は、同席したルイーザに向かって「あのセンスねえ名前も並べんの?」と苦笑いすると、相手も「支持があったのはホントよ。信じられないけど」と笑って見せた。
「それでは命名は、ルイーズ・ホーナルさんご提案の……おにぎり草【まめし】、とさせていただきます!」
 ラウロの宣言を聞いたルイーズは「やったー!」と大喜び。コルネはもちろん、他のハンターも拍手を送った。
「まめしとは、豆と飯を繋げた造語だそうです。この繋げるという部分は他の食材との結び付き、そして蒼界に伝わりますおにぎりの語源である結びという意味合いも込めております。また今後は辺境での自生を目指すという意味でも、未来に繋がる植物になってほしいという希望も込めまして決定いたしました」
 議長の命名理由を聞きながら、悠は骨付きチキンを頬張る。
「あ、この辺よく聞いといてね。他所で聞かれたら、ちゃんと答えられるように」
「タダ飯食わせたんだから、宣伝しろって? 冗談キツいぜ。ホント、同盟はちゃっかりしてやがる」
 ルイーザは「冗談よ、ハンターさんの慰労も兼ねたパーティーなんだから」と微笑むが、笑い飛ばす感じでないあたりがどうにも怪しい。その後、悠の食事のペースが少し緩やかになった。

 こうして、おにぎり草は仮称ではなく、「おにぎり草【まめし】」として世に出ることになった。

依頼結果

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参加者一覧

  • 完璧魔黒暗黒皇帝
    デスドクロ・ザ・ブラックホール(ka0013
    人間(蒼)|34才|男性|機導師

  • セレナ・デュヴァル(ka0206
    人間(紅)|16才|女性|魔術師
  • キャラバンの美人秘書
    コルネ(ka0207
    エルフ|23才|女性|霊闘士
  • もふもふ もふもふ!
    ロジー・ビィ(ka0296
    エルフ|25才|女性|闘狩人
  • 遙けき蒼空に心乗せて
    ユキヤ・S・ディールス(ka0382
    人間(蒼)|16才|男性|聖導士
  • 征夷大将軍の正室
    天竜寺 詩(ka0396
    人間(蒼)|18才|女性|聖導士
  • 蘇芳神影流師範代
    蘇芳 和馬(ka0462
    人間(蒼)|18才|男性|疾影士
  • ホーナルキャラバン店長
    ルイーズ・ホーナル(ka0596
    人間(蒼)|15才|女性|機導師

  • キー=フェイス(ka0791
    人間(蒼)|25才|男性|霊闘士
  • ボルディアせんせー
    ボルディア・コンフラムス(ka0796
    人間(紅)|23才|女性|霊闘士
  • めざすは相棒?
    木ノ下 道也(ka0843
    人間(蒼)|16才|男性|魔術師
  • 夢路に誘う青き魔女
    夢路 まよい(ka1328
    人間(蒼)|15才|女性|魔術師
  • 黒の援護士
    神杜 悠(ka1382
    人間(蒼)|25才|男性|疾影士
  • 林檎農園を護りし者
    ダイ・ベルグロース(ka1769
    人間(紅)|36才|男性|霊闘士
  • えがおのまほうつかい
    ベル(ka1896
    エルフ|18才|女性|魔術師
  • 金の旗
    ヴィンフリーデ・オルデンブルク(ka2207
    人間(紅)|14才|女性|闘狩人
  • ヒースの黒猫
    南條 真水(ka2377
    人間(蒼)|22才|女性|機導師
  • うっかり
    Hachi=Bee(ka2450
    エルフ|24才|女性|猟撃士
  • きら星ノスタルジア
    浅黄 小夜(ka3062
    人間(蒼)|16才|女性|魔術師
  • 歌姫の大ファン
    岩波レイナ(ka3178
    人間(蒼)|16才|女性|機導師
  • 星々をつなぐ光
    アルフィ(ka3254
    エルフ|12才|女性|聖導士
  • 恋愛導師
    はるな(ka3307
    人間(蒼)|18才|女性|魔術師
  • 祭りの小さな大食い王
    アルマ(ka3330
    ドワーフ|10才|女性|闘狩人

  • ネヴェ・アヴァランシェ(ka3331
    ドワーフ|10才|女性|霊闘士
  • 弔いの鐘を鳴らした者
    紗耶香(ka3356
    人間(蒼)|24才|女性|猟撃士

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依頼相談掲示板
アイコン 依頼前の挨拶スレッド
ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2014/11/05 22:13:44
アイコン おにぎり草(仮)の命名相談スレ
ラウロ・デ・セータ(kz0022
人間(クリムゾンウェスト)|61才|男性|一般人
最終発言
2014/11/06 03:50:46