• 東幕

【東幕】幕開けの日は緩慢にて

マスター:赤山優牙

シナリオ形態
イベント
難易度
普通
オプション
参加費
500
参加制限
-
参加人数
1~25人
サポート
0~0人
報酬
普通
相談期間
5日
締切
2017/10/16 22:00
完成日
2017/10/25 19:55

このシナリオは5日間納期が延長されています。

みんなの思い出

思い出設定されたOMC商品がありません。

オープニング

●龍尾城
 『エトファリカ・ボード』が存在するという事は確かであった。
 それは目録にもキチンと書かれている。もっとも、詳しい内容までは書いていなかった。
「その秘宝はどんな物なのでしょうか?」
 大轟寺蒼人が遠慮の無い様子で立花院 紫草(kz0126)に尋ねた。
 宝物庫に納められていたという事なので、価値があるもの……は何となく分かるのだが、具体的なものが想像できない。
「……詳細は私も分かりませんね。昔、聞いた事があるような気はしていますが」
 東方は歪虚によって全てが失われるような状態だった。宝物庫に入っている宝が如何なるものか、それが歪虚との戦いで有利になるものでなければ、戦いに次ぐ戦いを繰り広げている中、重要度が高い訳がない。
 目録には名前だけが記載されていた。
 故に、大きさも、形も分からないままである。
 宝物庫の中を確認した際、数が合わないという事で一つ一つ、品を照らし合わせ……その結果、発覚した事であった。
 これだけでも、かなりの労力を費やした。宝物庫の中を知る者が、おおむね、憤怒歪虚との戦いで、既にこの世にいなかったからだ。
「もっと、管理をキチンとすべきだったかもしれないという事か。今更だけど」
「宝物庫の管理を突かれると、全ての責任は、私にあるのですがね」
 自嘲気味に紫草はそんな台詞を口にした。
 幕府の長である紫草には、管理上の責任が発生する。例え、それが古くからの習慣であった事だったとしても。
「紫草様は全く悪くありません!」
 蒼人が力強く宣言する。
 大将軍である紫草には宝物庫をいつでも確認できる立場であるのだ。
 という事は、立花院家が宝物庫から秘宝を持ち出すなど、あり得ない事。となると、後は御登箭家と鳴月家が怪しい。
「すぐさま、両家を調べましょうか」
「まぁ……待ちなさい、蒼人。ここは、紛失したとされる『エトファリカ・ボード』を探しましょう」
「何故ですか?」
 怪しいのはどちらかの家だ。鍵を管理していたのであれば、調査対象になったとしても文句は言えないはず。
「今は結束が大事な時。両家を調査する事で、無用な刺激を他の武家に与える訳にはいきません」
「公家の事ですか」
 蒼人の台詞に紫草は頷いた。
 西方におけるスメラギ(kz0158)の“お見合い話”の件が朝廷の耳に入ったようなのだ。
 それで、公家側も警戒心を高め、活発化してきている所がある。
「それに、もし、何かの意図があって持ち出したとなれば、その意図を把握する必要があります」
 宝物庫には、ゆうに百を越える宝物が納められているのだ。当然の事ながら、価値が高い宝物もある。
 売れれば、一生食うに困らないという品物もあるかもしれない。しかし、そのように価値がある宝物の紛失は無かった。
「実は『エトファリカ・ボード』は、計り知れない価値を持つ物だったり」
「それなら、持ち出す理由にはなるのですがね。ただ、逆に、価値が無い物であれば」
「……確かに、なにか意図があると考えるのが自然です」
 納得したように蒼人は頷く。
 目を細めて遠くの方を見つめながら、紫草は言った。
「だからこそ、慎重に動く必要があると思うのですよ。先程も言った通り、公家の事がありますからね」
「ようやく、憤怒歪虚との戦いも一段落してきたというのに」
 公にはされていないが、大轟寺家は朝廷と深い繋がりがある。
 武家の中で裏切り者ややましい事を考える輩がいないか、監視していたのだ。それが、どういう事か、朝廷を支える公家の方が怪しい動きを始めている。
 そのまま静かに朝廷を影から支えていれば、何も問題が無いというのに腹立たしい。
「これは未確認の情報ですが……憤怒残党歪虚の動きに変化がみられるそうですね」
 紫草が微笑を浮かべた。
 こういう時のその表情は恐ろしい。とんでもない事を考えている時が多いからだ。
「まさか……今回の秘宝の紛失と繋がりが?」
「そこまで断定する訳にはいきませんが、時期的に一致するのが偶然にしては出来過ぎですからね。警戒するのは当たり前でしょう」
「……つまり、犯人は武家ではない可能性も?」
 考え込む蒼人に紫草は微笑を浮かべたままだった。
「という事で、蒼人にお願いがあります」
「やっぱり……ですよね。はい、なんでしょうか」
 眼鏡の位置を直しながら諦め気味な蒼人の言葉。
「『エトファリカ・ボード』の探索はハンターにもお願いしましょう。急ぎ、オフィスへと行って下さい」
「ハンターですか!?」
「そうです。彼ら彼女らは中立の立場。この紛失事件の解決に、ピッタリだと思いませんか」
 何かを企んでいるような――そんな雰囲気を蒼人は感じたのであった。

●天ノ都
 十鳥城の代官の一人である仁々木正秋とその友、菱川瞬は、“兵役”を終えて、天ノ都へと帰ってきていた。
 報告も済ませたので、あとは陸路で十鳥城へと帰るだけだったのだが、秘宝紛失の会議に呼ばれ、出発する時間が遅れた。
「今日は宿で休んで、明日、帰るかー?」
 瞬の言葉に、正秋は悩む。
 宿で休めば身体的には楽だ。しかし、費用が発生する。
「……野宿だ」
「マジ言ってるのかよ!」
「これを……」
 正秋が差し出した財布の中身は、真冬の状況だった。
 もはや、氷河期といっても過言ではないだろう。瞬も自分の財布を確認し――遠くに向かって投げた――。
 飛んで行った瞬の財布を見つめながら、正秋が呟く。
「幸い、依頼で野宿する為に、必要な道具一式は揃っている」
 つまり、これでアウトドアを楽しめば良いという事だ。
「まぁ、十鳥城に戻ってもすぐ仕事だしな。ここは童心に帰って、思いっきり遊ぶか」
 急に張り切りだす瞬。
 こういう切り替えのできる頭の中はどうなっているのかと、正秋は毎度思う。
 そして、そんな友がいる事が、こんな時、心強い。
「となると、早速、酒だな! あとは、女!」
「…………」
 少しでも心強いと思った事を正秋は心の中で撤回するのであった。




○解説
●目的
探索方法を提案する。

●内容
『エトファリカ・ボード』の具体的な探索方法を提案する。
(ただし、採用されるかどうか幕府の立場や諸事情があるものとする)

●状況
大轟寺蒼人が依頼主となります。皆様はハンターオフィスで依頼を受けたハンターとなります。
ハンター達には、龍尾城から紛失した秘宝『エトファリカ・ボード』を、【どの様に探すか】という課題を与えられており、その探索方法を提案する事になります。
舞台は天ノ都(とその周辺)、リゼリオに限られます。

リプレイ本文

●龍尾城
 客間の一室で、ハンター達と『八代目征夷大将軍』立花院 紫草(kz0126)との会談が続いていた。
 話の議題は『エトファリカ・ボード』についてが主にであり、立ち会っている大轟寺蒼人は話の内容を漏らさぬよう必死に筆を走らせている。
「……エトファリカ・ボードね。占いでもしてみっか?」
 歩夢(ka5975)が符を手に取りながら冗談めいて言った。
 符術師である彼の占いはマテリアルを込めたもの。当てずっぽうよりかは意味があるかもしれない。
「実は、既に配下の符術師には占わせているのですがね」
 爽やかな微笑を浮かべる紫草。
 幕府の中には符術に長けている者も居る。そして、ここでこうしてハンター達が集っている以上、『占い』に解決の糸口は見つけられなかったのだろう。
「価値のあるもんなら伝承や伝説なんかに残ってんじゃないか?」
 戦で大きな力であったりすれば何かしらの話は残って良そうである。
 『エトファリカ・ボード』という名前が石板か何かを連想させるが、ここは名前に囚われず、先入観を捨てた柔軟な創造が必要なのかもしれないと歩夢は続けた。
「そうは思うのですがね……」
 過去に何があったか分からないというのが正直な所だった。
 東方では西方と繋がるまでの間、歪虚勢力によって攻め立てられていた。戦で大きい力があるとすれば、それが宝物庫に仕舞われていたというのは考えにくい。
「宝物庫にしまわれるような御物には、普通は来歴があるものです」
 そう言ったのはハンス・ラインフェルト(ka6750)だった。彼は身振りしながら話を続ける。
 例えば、宝物がどの様に作られ、いつ、誰が納めたのかという物事の流れであったり、もしくは、由来があるものだ。
「その来歴が無いという事は、この目録を作った方に、御物の来歴を隠し、失せた場合は、探して欲しいという意図があった事になります」
「実は、宝物庫の目録には詳しい内容が描かれていないのです」
 紫草は蒼人に目配せする。
 眼鏡の位置を直しながら、蒼人は一つの巻物を手にすると、広げられる所まで両手で広げた。
「これは、本来、お見せできないものではありますが……」
 ハンター達に見せたのは宝物庫の目録であった――もっとも、写しであるのは伏せてあるのだが。
「……品物名しか書かれていませんね」
「そうなのです」
 これでは、来歴という線から探索を考えるのは難しい様子だ。
 それに対し、マリィア・バルデス(ka5848)が手を挙げる。
「何故、数が合わないと分かったのかしら。たった1つなんでしょう?」
 巻物を慎重に仕舞う蒼人の様子を見守りながら、紫草が答える。
「お恥ずかしい事ですが……」
 そんな前置きと共に紫草は、東方の現状を説明する。
 憤怒歪虚との長い戦いが終わり、復興が始まっている東方ではあるが、経済力にゆとりがある訳ではない。
 むしろ、長期戦により底を尽きかけていると言っても過言ではない。その為、足しになる物がないか宝物庫を今一度確認する事になったのだ。
「……宝物庫には百以上の品が納められています。数合わせ、そして、何が目録から抜けているか、調べるだけでも、かなりの労力を費やしました」
「それじゃ、もし、盗まれたとしたら、現物を判断できる相手が盗んだことになる」
「盗まれたとすれば……その通りだと思います。意味があって持ち出したのではないかと」
 紫草の台詞にマリィアは口元に手を当てた。
「宝物庫の位置と空気孔の確認……人は無理でも人形なら通れるかもしれない」
「急ぎ確認しましょう」
 蒼人が真面目に言うと別紙に赤字で何か記入している。
 もし、盗まれたとして、空気孔を使われていれば、痕跡ぐらいはあるかもしれないからだ。
「何か具体的に“探す”方法はありますか?」
「大々的な骨董市を開催するのは如何でしょうか」
 全員を見渡しながら尋ねた紫草に対して提案したのはニャンゴ・ニャンゴ(ka1590)だった。
「ボードが単に盗まれた可能性も鑑みて、そういったいわくのある物品を売買できる機会を作り、表に出てくるよう促すのが狙いとなります」
「……なるほど。それは良い案ですね」
「骨董市の目玉企画として、鑑定家が眠っていたお宝の鑑定をしてくれるイベントを用意します」
 場を盛り上げるために、各武家がお宝を披露するという名目で協力を要請。
 これなら、御登箭家や鳴月家だけのみならず、他武家も参加するので、蔵の中の確認という事をしても波風はあまり立たないはずだ。
「早速、準備を進めて下さい、蒼人」
「は、はい……」
 仕事が増えたというような表情の蒼人と、私のような塵以下の提案が通ってしまった以上、私が骨董品として出るしかあるまいとネガティブに思うニャンゴ。
 二人の様子に苦笑を浮かべながら、榊 兵庫(ka0010)が口を開く。
「仮に骨董市で品が出てこなかったとして、宝物には現時点では価値はなくとも、宝物庫に収納した時点では高い価値があった可能性もある」
「確かに、その可能性も否定できませんね」
 紫草はゆっくりと頷いた。
「手掛かりを掴むのも難しそうだな……歴史書を紐解くというのは、どうだろうか」
 憤怒歪虚との戦いを続けられていた以上、特定の歪虚に対する特攻法が伝承されていたかもしれない。
 その特攻法が正しく、特定の歪虚を倒していたのであれば、今では価値が無いという事もあり得るだろう。
「……あくまで私見だ。本体が見付からずとも、何かの指針にはなるかもしれない」
「いえいえ、やはり、歴史書は再確認が必要ですね」
 パッと視線を紫草は蒼人へと向けた。
 これで、彼の仕事がまた一つ増えたのは言うまでもない。
「空蝉、拝謁致します」
 右手の拳を左手で包みながら、空蝉(ka6951)が丁寧な礼を取る。紫草は深く頷くと礼を解くように促した。
「遠慮なく申して下さい」
「はい。この度の件、御登箭家と鳴月家に濡れ衣を被せる為、関係の不和をもたらす意図で、何者かが盗みを働いた可能性も御座います」
 その言葉にピクっと紫草の片方の眉が動いた……ように見えた。
 それでも、空蝉は話を続ける。
「証拠無き段階で両家に不信を露わにすれば、修復不能な亀裂が入り兼ねませぬ。また、活発化している歪虚が裏で糸を引いていても不思議ではありません」
「全く、その通りです」
「そこで、宝物庫を出入りした者……宝物を持ち出した者がいたならば、精霊が目撃していたのではないかと」
 一区切りした空蝉は注意深く紫草の様子を見た。
 微笑を浮かべてはいるが、瞳の奥に宿る力は何か期待しているようでもある。
「神霊樹のネットワークにアクセスし、解析・調査をしてみては如何に御座いましょう」
「なるほど……その手がありましたか……難しいかもしれませんが、試みる価値はあるかもしれませんね」
 満足いく答えが出されたのだろうか。紫草は両手を広げた。
「ハンターの皆さん、本日はありがとうございました。有意義な時間を過ごさせて頂きました」
 これで、『次回』に繋げられるはず。そんな確信にも似た思いをハンター達は感じたのであった。

●龍尾城中庭
 鳳城 錬介(ka6053)は紫草とハンターの模擬戦を見つめながら、思案に耽っていた。
(『エトファリカボード』……連邦の歴史にまつわる物かと思いましたが、色んな予想があるものですね)
 現状、手掛かりが全く無いという。
 ならば、少しでも何か知っている武家や公家を探す必要があるのではないかと思う。
(一族が絶えても、その方達に仕えていた人達まで全滅した訳では無いと思いますし……)
 幾ら憤怒歪虚との戦いが熾烈だったとしてもそこまでは……いや、あり得ない事ではないだろうが。
(断片を繋ぎ合わせれば、輪郭くらいは掴める可能性もあるはずですね……後ほど伝えておきましょうか)
 錬介の前で繰り広げられる模擬戦。万が一、怪我をしてもすぐに回復出来るように意識を切り替えた。
 紫草と戦っているのは、ヴァイス(ka0364)だった。
 将軍の強さは噂で聞く。小細工は無用だろう。蒼き炎を纏わせた七支槍を手に迫った。
 まるで、放たれる一撃を見極めるように紫草は瞬きすらしない。
 間合いに入った所で、ヴァイスはマテリアルを全身から放つ。それは炎のように燃え上がった。
「勝負!」
 大気を震わせたマテリアルの響きは、常人であれば、身動きすら困難になるだろう。
 平然としている紫草に対し、ヴァイスは鋭い踏み込みから炎のオーラと共に穂先を突き出した。それは目にも止まらぬ速さで――。

 爆音と共に衝撃波が中庭を駆け抜けた。
 錬介はゴクリと生唾を飲み込む。
 ヴァイスが放った強力な一撃。それを紫草は紙一重で避けていた。
「お見事。ここまで技を練った者は、幕府軍の中にはそうはいないでしょう」
 紫草が持つ刀先はヴァイスの喉元へと迫っていた。
「手合わせ感謝するぜ、将軍様」
 その強さに素直に感服するヴァイス。負けはしたが、清々しい気持ちだ。
 紫草だって人である事に変わりはない。ならば、そこまでの強さに、人はなれるはずなのだから。

●リゼリオ
 既に提案を終えたハンターの中には、早々にリゼリオへと戻っている者も居た。
 白山 菊理(ka4305)と時音 ざくろ(ka1250)の二人は街中を手を繋ぎながら歩き、やがて、あるお店の前に到着する。
「一緒に来て欲しい所があるんだ」
「消えた謎の秘宝、冒険家として胸が高鳴るもん、ねぇ菊……って、このお店」
 そこは、女性の下着専門店。
 それだけであれば、特に問題はないが、そろそろ自分の身に降りかかる運命というものを鑑みると、ざくろが慄くも無理はない。
「……菊理、ここって!?」
「今のは、“誰かさん”のせいでサイズが合わなくなってしまってな」
 そう言いながら、わざとらしく胸を下から持ち上げる菊理。
 大きくなったとでも言いたいのだろうか……胸が大きくなるという事は……と、顔を真っ赤にするざくろ。
 店内に入ると明るい照明の中、一面に広がる可愛らしい下着。
「折角だから、ざくろが好むのも欲しいかな」
 そう言って手に取ってみたのは、派手な色をした面積が極端に小さい下着。
 それをホットパンツの上に当てて見せた。
「ざ、ざくろは……」
 それを身に着けた姿を思わず想像したざくろが言葉を詰まらせる。彼は秘宝()を既に見つけ出したかもしれない。ここは危険だ。絶対にナニか起こりそうな気がする。
 ラキスケの神が降臨するのは時間の問題なのだが、気にせず菊理は次々に下着を手に取った。
 ちゃんと選んでいるのかと首を傾げたくなるざくろが選択した下着も持ち、試着室の前へと移動する。
 ざくろが店員に止められなかったのは、他に客が居なく、ざくろが女性に見えたのもあるかもしれない。
「感想を聞かせて欲しい」
 そんな事を堂々と言われても、ざくろが慌てる。
 やっぱり、お店の外で待ってようと思い、扉を開けようとする菊理に手を伸ばしながら呼び掛けた。
「菊理……って、えぇー!」
 ちょうど菊理が振り返る時と同時だった。物凄く柔らかい感触が指先から伝わってくる。
「ざくろはいつも、気が早いな」
 そんな言葉が耳に入りながら、ざくろは盛大に鼻血を吹き出していたのだった。

●修練場にて
 拳と拳がぶつかり合った。それだけで生じる衝撃波が修練場に響く。
 直後、連打が開始される前にアイビス・グラス(ka2477)は鳴月 牡丹(kz0180)の間合いから外れた。
「アイビス君、強くなった?」
「牡丹さんもね」
 サブクラスを取得できるようになってからハンターが持つ力は飛躍的に向上したと牡丹は分析している。
 元々、格闘に特化していたアイビスが、サブクラスでマスターアームズを習得したのは大きい意味を持つだろう。
 全てのアクションを駆使して、牡丹からの反撃を極力抑える。
「素晴らしいよ、アイビス君。良い動きだよ。それに、まだまだ伸びしろがあるように思える」
「それは、嬉しい言葉だね」
 模擬戦を押しているのはアイビスだった。
 だが、激しく消耗しているのも、彼女である。マテリアルが枯渇しかけているかもしれない。
「これで、決める!」
 体内のマテリアルを振り絞り、力へと転化。残像を残しつつアイビスは牡丹へと勝負を仕掛ける。
 アイビスがスキルを使い果たすまで、その猛攻を牡丹は耐えきった。惜しい所まで追い詰めた手応えはあったと思う。

 勝負がついて一息した所で、龍崎・カズマ(ka0178)が姿を現した。いや、遠目から邪魔にならないように見守っていたのかもしれない。
「お疲れさん」
 二人に手ぬぐいと飲み物を渡す。
「ありがとう、カズマ君。もう、そんな時間か」
 スッキリとした表情で牡丹が言った。
 待ち合わせでもしていたのだろうかと疑問を抱くアイビス。
「牡丹さんはこれからデートなの?」
「パンツが丸見えだから、スパッツを買えってさ、カズマ君が言うんだよ」
 色々と誤解などがありそうな牡丹の容赦ない発言。
 確かに、カズマは以前、牡丹と共に戦った依頼の中で、見えてしまった事と、今後も見えてしまう可能性がある訳でスパッツを履いた方が言いと牡丹に言った。
 牡丹が乗り気でなかったので、同行するからと約束した日が今日だったのだ。
「そこまで、ストレートには言って……」
 カズマが補足説明しようと思ったが、経緯をどう説明すべきかと悩む。
 このままでは、単なるパンツカズマ、いやパンツ盗み見マと不名誉なあだ名がついてしまう。
「詳しく話を聞こうじゃないか、カズマさん」
 先程まで模擬戦をしていた疲れなど消え失せたしまったような勢いで拳を握るアイビス。これは……鉄拳制裁の構えだった。

●天ノ都
 古本屋で符術関係の本を探し漁っていたステラ=ライムライト(ka5122)が、ぐーと背を伸ばした。
 久々の東方というのに、エトファリカボードの手掛かりを提案した後に、そのまま立ち寄ってみたのだ。
「エメラルドタブレットの事もあるし、たぶんこうだと思うんだけど……」
 王国での出来事を思い出しつつ、ステラは呟いた。
 法術陣と似た何か魔法的なものの可能性。それも、東方の国の名前を関した秘宝。
「龍尾城にある魔術や符術の資料も詳しく調べれば手掛かりが得られるかもしない」
 そんな風にレポートをまとめた。
 もし……強力な魔法や結界みたいなものだったら、それが強力無比だったら……。
 悪用されない事を祈るだけだ。もし、悪用されるようであれば、それに対処しなければならない。
 そこまで思った時、ふと、詩天で活動している即疾隊の事を思い出した。新人時代にお世話になった。
「皆、元気にしているかな」
 噂によると、詩天での復興を手伝いつつ、自警団としての仕事は続いているらしい。
 皆、それぞれに役目を果たしているのだとステラは一人で感慨深く頷いた。

●城下町
 魔導カメラで撮りに撮りまくる。
 城下町で可愛い女の子や美女を見つけては神楽(ka2032)が魔導カメラを構えていた。
「こうなったら、天ノ都観光っす!」
 彼は宝物庫の中を見せてもらおうとしたのだが、さすがに、止められた。
 ただ、全くもって収穫が無かった訳でもない。
「3年間、誰も入っていないというのは信じがたいっすけど」
 宝物庫への出入りの記録は残っていなかった。
 というのも、宝物庫を開ける権限があるのは一部の者だけであり、この3年間は誰も入っていないのだ。
「エトファリカ・ボード自体がどんなものか、手がかりという手がかりがほとんどないのですよね」
「そうそうって、あれ?」
 振り返れば可愛いハンター。神楽の独り言を聞いていたようだ。
 場内で集まった時に見かけていた羊谷 めい(ka0669)だった。
「ボードと言われると、板を連想するのですけれど、厚紙とかそういうのも含まれるのかなあ、とか思ったりしました」
「う、うん。そうだね」
 神楽はこっそりと写真を撮るのは忘れない。
「あとは、特に根拠はないのですけれど、家系図とかそういうものなのかなあ、とも考えたりしてますです」
「家系図っすね。ん? 家系図っすか?」
 今一、ピンと来ない様子の神楽。
 例えば、エトファリカ連邦国がどのような系図で成立したのか……そんなものなのかと疑問に思う。
「公家の方々にも聞いてみたいです」
「あー。公家っすか。なんか偉そうな感じっすね」
 朝廷を支える公家はスメラギを支える存在である。
 国の運営は幕府に任せているという事で、主に儀式や行事などを取り仕切っているらしいとは神楽も分かる。
 そういえば、彼の名前も、リアルブルーのある国では神事で納められる歌舞の事を指すのではあるが……。
「公家の方にはお会いにもできなくて……」
 残念そうな表情をめいは浮かべた。
 それもそれで、可愛い顔だなと神楽は呑気に思う。
「そうっすよ。俺らみたいな一般ピーポーにはアポがないときっと、会ってもくれないっす」
「手掛かりを得る為にも、何か、縁があればという事でしょうか」
「公家からオフィスに依頼が出れば、絶好のチャンスなんすけどね」
 その神楽の言葉にめいは頷いた。
 今は機会を待つしかないのかもしれない。

●麺屋中庭
「犯人を捜すのは大切だけど、それ以上に先ず、大切なのは無実の人を明らかにする事だと思うんだ」
「詩さんらしい……ですね」
 天竜寺 詩(ka0396)の話に、タチバナがそんな感想を口にした。
 彼女は猫舌のタチバナへ、冷ましたお茶を渡す。
「自分が疑われてると思ったら、やっぱり人間くさっちゃうし」
「人の心とは難しいものです」
「将軍様が率先してそれをすれば、対立してる人とも仲良くなれるよ、きっと」
 お茶を受け取ったタチバナは、静かに口へと運んだ。
 詩の提案を全て受け入れるのは難しいかもしれない。しかし、やりようは他にもある。
(対立している人……ですか。真っ先に思い浮かぶ人は居るのですがね……さて、どうしたものでしょうか)
 タチバナは心の中で、そう呟いた。
 しばし、詩と穏やかにお茶を飲んでいると、中庭にもう一人、ハンターがやってきた。
 アルト・ヴァレンティーニ(ka3109)だった。リフレッシュの為、模擬戦を誘ってきたのだ。
「……詩殿、すみませんが魔法の準備をお願いします」
「は、はい!」
 詩は驚いた。今まで模擬戦でタチバナは回復魔法の準備を言ってこなかったからだ。
 つまり、アルトは手加減が出来ない相手……という事なのだろうか。

 序盤は明らかに軽く流しているのは詩でも分かった。
 二人の刀がぶつかり合い、激しいマテリアルの火花が散る。
「そろそろ、準備運動は終わりだ、今の私を測って欲しい」
 秘宝の探索方法を告げながらの打ち合いだったのだ。
 一度、間合いを取ると、アルトは刀を正眼に構える。一方のタチバナは無造作に刀先を降ろしているだけだ。
 マテリアルの糸を引きつつ、黒い手裏剣を投げるアルト。
 それを刀で弾き飛ばしたタチバナに対し、糸を手繰るように一気に間合いを詰めると、電光石火の連撃。
「これは、考えましたね」
 アルトの連撃を避け、タチバナは感心する。
 残像を残しつつ、地面を強く踏み蹴り、間合いを取ったからだ。
「以前よりも更に強くなっていますね。牡丹の代わりに幕府軍に欲しい位ですよ」
「遠慮しておくよ」
 タチバナの楽しそうな表情。刹那、猛然と反撃を繰り出すタチバナ。恐ろしい程広範囲の次元斬をアルトは避ける。
 結局、5分以上も二人は打ち合い、その最後はアルトがマテリアルを出し尽くして勝負が決したのであった。

●麺屋
 昼時となった。
 秘宝探索の提案を一通り終えて、城下町を堪能していたレム・フィバート(ka6552)は空腹を満たそうとして店に入る。
「こういう場所、わふーっていうんだよね?」
 思わず、キョロキョロ。
 西方では見慣れない建物の作りや小物。どれも新鮮に映った。
 観光といえば美味しい食べ物。評判が良いとされる麺屋は混みだしており、レムも例外なく、相席に案内された。
「ヘイマスター! おまかせ一杯って感じですなっ♪」
 席に着くなり手を挙げて大声で宣言する。
「元気が良いですね」
 そんな感想を言ったのは相席についていた浪人だった。
 しかし、よく見れば整った顔立ちしているし、只者でもなさそうな雰囲気を感じないでもない……というか、誰かと似ている感じもする。
「依頼で来たけど、折角だから観光を楽しもうと思って」
「それは良い事です」
 爽やかに笑った浪人はタチバナと名乗った。レムは威勢よく名前を告げた。

 そんな座席にもう一人、ハンターが相席として入ってきた。
「しがない通りすがりの符術士ですが、お邪魔するよ」
 タチバナの隣に座ったのは桃之枝(ka6824)だった。
 どんな人なのだろうとレムがタチバナ越しに見る。
 身長は高くて綺麗な顔立ちをしていた。
「これでは、両手に花ですね」
 タチバナの台詞で、桃之枝が女性だとレムは気が付いた。
 しなやかな手が胸元を抑えた……フラットな感じなのは、きっと、仕方のない事。
「私が花のように美しければ、だろうけど」
「符術士という事は東方出身ですか?」
「……そう、だね~」
 タチバナの瞳の奥が一瞬、光ったようにも桃之枝は思えた。
 かつては陰陽寮に籍を置いていた事もあった。陰陽寮は朝廷に関係する符術士達の場でもある。
 隠しているつもりはないが、なぜか、正直に答えるのを桃之枝は止めた。
 陰陽寮が他人から恨みを買ったり、警戒される道理はないが、余計な事を、わざわざ言う事もないだろう。
「それでは、私は……きつねうどんでも頼もうか」
 何か引っかかる物を感じながら、桃之枝はそれを隠すように、料理を注文したのだった。
 
●龍尾城中庭
 昼が過ぎ、弓術の練習を行っていた紫草は、その手を止めた。
 メンカル(ka5338)が会いに来たからだ。
「うちの駄犬が、いつもすみません」
「いえいえ、私も楽しくさせて頂いていますから」
 その言葉でどれだけ胃痛が弱まるか。
「アレが模擬戦で本気でぶっ放したとか言ってたが、本当か……?」
 人が消し炭になるような魔法をよりによって将軍に打ち込むのだから、話を聞いた時、胃どころか胴体に穴が開きそうだった。
 とりあえず、紫草の無事な姿にメンカルは安堵したのだった。
「秘宝の件なのだが、憤怒の歪虚が関わっているかもしれんなら、憤怒の歪虚に直接聞いてみればいいんじゃないか?」
 弟の件をとりあえず、詫びてからメンカルは本題に入った。
 秘宝については色々と憶測が飛んでいる。歪虚の仕業とも言われている程だ。
「話ができそうな奴はいるだろう。蓬生とかな……」
 紫草から返事は無かった。ただ、微笑を浮かべている。
 まるで、メンカルから発せられるある台詞を待っているかのようだ。
「接触さえできれば、俺が直接聞いてくるんだが。あいつ、今どこにいるんだろうな」
「所在を含め、確認する必要はありますね……ハンターの方からの提案とあれば、試みる価値はあるかもしれません」
 用意していた台詞を口にするように、紫草は応えた。
 実は最初から頼られていたという事かなとメンカルは思いながら、手をお腹に当てたのだった。とりあえず――今の所、胃は痛くないようだ。

●夜空の下で
 さすがに日が暮れると寒くなってくる。
 そんな中、火を焚いて暖を取っていた正秋と瞬。ふと、遠くから声が聞こえていた。
「正秋さん、瞬さん、兵役お疲れさま~で、ござるよぉぉぉ!」
 分かりやすい語尾はミィリア(ka2689)だった。
 暗くとも、その動きは目立つ。正秋は丁寧に頭を下げ、瞬は手を挙げた。
「野営で心身を鍛える鍛錬と聞いた。お邪魔させてもらっていいだろうか」
 レトルトカレーを掲げる銀 真白(ka4128)も一緒だ。
 勿論、二人だけではない。
「精がつく差し入れを持ってきた」
 七葵(ka4740)が肉の塊を持ってきていた。
 それを見つけた瞬が歓喜の声を挙げる。余程、嬉しいみたいだ。
 その様子に豪快な笑い声を発しながら劉 厳靖(ka4574)も姿を現した。
「おー。何処の宿に居るのかと思えば。粋だねぇ」
 正秋は立場上、十鳥城の代官だ。
 地方の城とはいえ、一国一城の主……の代理である。そんな者が宿にも止まらず野宿なのだ。ある意味、良い心意気である。
「皆さん、お越し頂き、ありがとうございます……ところで、そこの方は?」
 ?マークを浮かべた表情の正秋の視線は厳靖の隣に立つ爽やかな青年に向けられていた。
「男ばかりで、綺麗なお姉さんでなくて申し訳ないけど……」
 ユリアン(ka1664)が持ち込んだ酒やつまみの袋を手にしながら申し訳なさそうに言う。
 妹だったら、花があったかなと。
「いえいえ、大歓迎ですよ!」
 純朴な性格そのままの正秋の台詞。
「花というか、平らなボードの上に書いた花のような二人は居るけどな」
 こちらは相変わらず無謀な言葉を発する瞬。
「ふむ……瞬殿。まずは食前の運動から始めるのはどうだろうか」
「ミィリアもご一緒するでござるよ!」
 悲鳴を挙げる瞬だが、時すでに遅し。
 二人の女子力溢れる侍に、彼は引きずられて行く――きっと、地獄を見るに違いない。
 気を取り直して、食事の準備に入る七葵と正秋。
 食材を加工したり、温めたりしたいし、暖を取る為に焚き火もしたい。人数分の椅子は無いので、河原から適当な石を持ってくる必要もある。
「まあ、何処でもいいや、これ飲もうぜ! そこそこ、上物らしいぜ?」
 適当な場所に座り、早速、飲みだそうとする厳靖。
 ニヤリと口元を緩めた、粋な人に対し、ユリアンは微笑を浮かべた。
「厳靖さんのお酒? 後で一口貰おうかな」
「おう。いっぱい飲め!」
 猪口を掲げて豪快に言い放つ厳靖だった。

 香り高いホットワイン、切れのある純米酒。
 肉やレトルトカレー、チーズの他に甘いスイーツだったりと、兎に角、持ち寄った食材が並ぶ。
 全員で囲んでそれらを堪能しつつ、話題はやはり、秘宝『エトファリカ・ボード』になる。
「……武家に濡れ衣着せる為に行われたとか、考えられなくもないかなって思ったのでござる」
 武家と公家の関係を悪化させる目的で歪虚が動いている可能性もあると、ミィリアが持論を言う。
 現在の東方は武家が実質的に支配している。その支配を心良く思わない公家に対して、歪虚が唆して、陰謀に巻き込まれたら厄介だ。
「どうしても武家と公家の事は、やっぱり気になるかな」
 歪虚にとって付け入る隙になるかもしれない以上、気になるのは仕方ない事だ。
 ユリアンは、厳靖から貰ったお酒を口に近づけさせながら言った。なんでも、詩天で希少なお酒らしいが……。
「昔話とか伝承由来のあり得ないものがあったり、しないかな」
 何かの手掛かりは得られるかもしれない。
 もっとも、彼自身はそういう調査は得意ではないので、妹達に任せたい所だが……。そう思いながら、グイっと飲み干した。体がカッと熱くなる。
「私は家系図の類と思っていた。武家や公家や一般市民の別なく聴き込むが良いのではないかと」
 そう言ったのは真白だ。
 何かしらの手違いによる紛失の可能性があったとしたら、やはり、虱潰しで聞き取っていくのが、堅実な探索方法だろう。
「聞き込みのやり方は一工夫いるやもしれないが……」
 真白の考えに頷く七葵。持ち込んだ肉を確りと咀嚼して飲み込んでから口を開いた。
「犯人捜しという体で調査するのは角が立つし、まずは、秘宝の情報収集という形でいいかと」
 秘宝が、どのようなものか解かる者が居ない以上、聞き込みは基本的な調査となろう。そして、聞き込み対象を御登箭家と鳴月家に限定せずハンターが聞き取りに行く。そうすれば、中立な存在であるハンターが、秘宝の調査を兼ねて武家と公家に聞き込むというのは妥当かもしれない。
 平等に捜査すれば、無用な刺激も抑えられるはず。
「……そうだなあ。あとは、秘宝が出てくるように仕向けるとかどうだ?」
 すっかりいい気分になっている厳靖がそんな事を言った。自然と全員の視線が集まる。
「例えば、そのなんたらボードって奴に、『ものすげぇ秘めた力があると分かったので、持ち主が危ない』とでも、コッソリと怪しいと思われる面々に噂を流すとかな」
「なるほど、それは良い案かもしれませんね」
「上手くすりゃ勝手に宝物庫に戻ってるかも知れねぇ」
 もし、反応が無いとすれば、具体的な『秘宝の価値』を知っている犯人という可能性が高くなる。また、その方面で絞り込めるし、犯人の油断も誘えるかもしれない。
 正秋は焚き火の灯りの中、紙に筆を走らせていた。ここでの話は十鳥城に帰る前に将軍に伝えておこうと思っているようだ。

 その時、ユリアンが吹くハーモニカの音色が響く。
 秘宝を巡る謎は、まだ始まったばかり……月明りに浮かぶ夜の雲が視界に入った。
(失われた秘宝か……雲を掴む様な話だけど)
 きっと、色々な困難が待ち受けているだろう。しかし、ここに居る仲間達であれば、あるいは、多くのハンター達が、見つけ出す事が出来るだろう。
 その時が楽しみだと思いつつ、彼は浮かぶような酔いの気持ちと共に意識を沈めていったのだった――。

 ちなみに……厳靖以外、全員仲良く寝落ちして旭日を迎えたのであった。


 ハンター達による秘宝『エトファリカ・ボード』の探索方法の提案は多岐に渡った。
 その幾つかの案の中から、秘宝の探索へと、動き出す事になるのであった。


 おしまい。


●龍尾城一室
 紫草はハンター達の提案をまとめた報告書に目を通していた。
 ここまでは想定通り。そして、ここからは……。
「期待していますよ。ハンターの皆さんが、秘宝に辿り着ける事を」
 将軍は――微笑を浮かべていた。

依頼結果

依頼成功度成功
面白かった! 14
ポイントがありませんので、拍手できません

現在のあなたのポイント:-753 ※拍手1回につき1ポイントを消費します。
あなたの拍手がマスターの活力につながります。
このリプレイが面白かったと感じた人は拍手してみましょう!

MVP一覧

  • Monotone Jem
    ニャンゴ・ニャンゴka1590
  • 正秋隊(紫龍)
    劉 厳靖ka4574
  • 胃痛領主
    メンカルka5338
  • 潰えぬ微笑
    空蝉ka6951

重体一覧

参加者一覧

  • 亜竜殺し
    榊 兵庫(ka0010
    人間(蒼)|26才|男性|闘狩人
  • 虹の橋へ
    龍崎・カズマ(ka0178
    人間(蒼)|20才|男性|疾影士

  • ヴァイス・エリダヌス(ka0364
    人間(紅)|31才|男性|闘狩人
  • 征夷大将軍の正室
    天竜寺 詩(ka0396
    人間(蒼)|18才|女性|聖導士
  • Sanctuary
    羊谷 めい(ka0669
    人間(蒼)|15才|女性|聖導士
  • 神秘を掴む冒険家
    時音 ざくろ(ka1250
    人間(蒼)|18才|男性|機導師
  • Monotone Jem
    ニャンゴ・ニャンゴ(ka1590
    人間(紅)|20才|女性|闘狩人
  • 抱き留める腕
    ユリアン・クレティエ(ka1664
    人間(紅)|21才|男性|疾影士
  • 大悪党
    神楽(ka2032
    人間(蒼)|15才|男性|霊闘士
  • 戦いを選ぶ閃緑
    アイビス・グラス(ka2477
    人間(蒼)|17才|女性|疾影士
  • 春霞桜花
    ミィリア(ka2689
    ドワーフ|12才|女性|闘狩人
  • 茨の王
    アルト・ヴァレンティーニ(ka3109
    人間(紅)|21才|女性|疾影士
  • 正秋隊(雪侍)
    銀 真白(ka4128
    人間(紅)|16才|女性|闘狩人
  • 黒髪の機導師
    白山 菊理(ka4305
    人間(蒼)|20才|女性|機導師
  • 正秋隊(紫龍)
    劉 厳靖(ka4574
    人間(紅)|36才|男性|闘狩人
  • 千寿の領主
    本多 七葵(ka4740
    人間(紅)|20才|男性|舞刀士
  • 甘苦スレイヴ
    葛音 ステラ(ka5122
    人間(蒼)|19才|女性|舞刀士
  • 胃痛領主
    メンカル(ka5338
    人間(紅)|26才|男性|疾影士
  • ベゴニアを君に
    マリィア・バルデス(ka5848
    人間(蒼)|24才|女性|猟撃士
  • 真実を照らし出す光
    歩夢(ka5975
    人間(紅)|20才|男性|符術師
  • 流浪の聖人
    鳳城 錬介(ka6053
    鬼|19才|男性|聖導士
  • キャスケット姐さん
    レム・フィバート(ka6552
    人間(紅)|17才|女性|格闘士
  • 変わらぬ変わり者
    ハンス・ラインフェルト(ka6750
    人間(蒼)|21才|男性|舞刀士

  • 桃之枝(ka6824
    人間(紅)|21才|女性|符術師
  • 潰えぬ微笑
    空蝉(ka6951
    オートマトン|20才|男性|舞刀士

サポート一覧

マテリアルリンク参加者一覧

依頼相談掲示板
アイコン 依頼前の挨拶スレッド
ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2017/10/15 19:10:41
アイコン 【雑談用】
龍崎・カズマ(ka0178
人間(リアルブルー)|20才|男性|疾影士(ストライダー)
最終発言
2017/10/15 19:25:44