Pクレープ~ミニ遊園地を作ろう!

マスター:深夜真世

シナリオ形態
ショート
難易度
普通
オプション
  • relation
参加費
1,000
参加制限
-
参加人数
3~6人
サポート
0~0人
マテリアルリンク
報酬
普通
相談期間
5日
締切
2017/10/20 19:00
完成日
2017/10/30 21:15

このシナリオは5日間納期が延長されています。

みんなの思い出

思い出設定されたOMC商品がありません。

オープニング

 蒸気工業都市「フマーレ」の一角で、何とも楽しそうな歌が流れている。

う~すくのばしてまん丸に
あ~まく香れば焼き上がり
ジャ~ムにフルーツ、ラムレーズン
好みのお味を教えてね

 ふんふん・ふん、とご機嫌なのは、南那初華(kz0135)。
 今日は移動屋台「Pクレープ」でフマーレ工業地域に来ている。
「いよう初華ちゃん、久し振りだね」
「どう? 商売繁盛してる?」
 すでに何度か販売に来たことがあるので常連客もいるようで。
「あん、まだみんな挨拶してくれるだけよぅ」
 とはいえ、物珍しさの冷やかし客の方が多いようで。とはいえ、そういった人たちはまだ就業中でクレープ屋台で買い食いするわけにもいかないのだが。
「よう、魔道トラックの調子はどうだい?」
「うん。故障とかもなくてご機嫌よ?」
 中には魔道トラックを改造した販売屋台に興味がある者もいる。前に来たときも整備してくれたりもした。
「それはそうと、最近歪虚っぽい事件とかは大丈夫? 起きてない?」
「ああ、特にそういった話は聞かないねぇ。大丈夫だ」
 ハンターの初華がここに来ているのは、歪虚暗躍への警戒も理由の一つだったりする。今回は魔術師協会広報室からの依頼を受けていた。
「それはそうと、きょうはテーブルとか椅子は出さんのか?」
「ほへ? うん。今回は一人だから……」
「えい、仕方ないのぅ」
 手隙の暇つぶしにやって来て初華と話していた作業員たちは次々と周りからテーブルと椅子を持ち寄って並べ始めた。
「ちょ……どうしてわざわざテーブル持ってきて……」
「せっかく初華ちゃんが来てるのに、そこにいたらお尻とか見えんからの」
「そーそー。中にいたままだと触れ合うって感じじゃないからねぇ」
 作業員たち、ニコニコ。どうやら助平親父たちの常連もついているようだったり。
「ちょっと、お触りとかは禁止ですー」
「ま、そりゃ冗談じゃが子どもたちが来れば腰掛けるところくらい必要じゃろ」
「そりゃまー、そうだけど……」
 そこまで言ったとき、ピンときた。
「子どもたちが遊べるものがあると楽しいかもね」
「遊べるもの?」
「こう、跨ったら揺れる物とか……」
 初華、リアルブルーで見掛ける遊具を説明しようと跨った格好をして体を揺すって見せる。
 ちなみに作業員たち、とっても真面目にこの様子を見た。
 胸が揺れるとことかも余さず、とっても真面目に。
「よし、作ろう!」
「フマーレ職人の腕を見せちゃる!」
 ごごごと燃える助平親父たち。
「ほへ? あの……なんか鼻息、荒いよ?」
「いーからいーから、ほかにどんなのがある?」
「メリーゴーランドとかもあるけど……あまり大きいのは問題あるよねぇ……あ!」
 ここで初華、ひらめいた。
「来月、ジェオルジの郷祭にも出張販売に行くんだけど、その時にも持っていけるような大きさなのがいいよね!」
「そういや春郷祭に特別に出展させてもらったとき、結構特殊な発注が来たよなぁ。また一枚噛みたいなぁ」
「初華ちゃんについて行けばいいだろう。よっしゃ、これで工場にも遊具を作る申請が出せる」
 出店許可はないがそこで直接販売するわけじゃないし言い訳はたつじゃろ、とか。
「でも、どんなの作ればいいんだ?」
「ええと、大体は説明できるけど……」
 基本的には大きく硬いスプリングを下部に付けて揺れやすくしたものだと説明する。
「メリーゴーランドってのは?」
「あれは馬が上下に揺れながら円形の場所を回るの……あ、こっちは動力がいる、かな?」
 しまったコストが余計にかかっちゃうよね、と口元に手をやる初華。
「大きくないなら自転車つなげて人力にすればいい。その方が触れ合いというか、温もりがあるから」
 どうやら作業員たち、アナログっぽいからくりじみたものが好みのようで。

 というわけで、Pクレープの周りで子どもたちに遊んでもらうミニ遊園地の遊具作成に協力してもらえる人、求ム。

リプレイ本文


「のう、初華」
 フマーレに到着して開店準備をしているPクレープ屋台のカウンターに横肘をつく姿が一つ。
 ややうつむき加減に何かを溜めに溜め込んでいるような様子で言葉を絞り出したのは、「豪傑!ちみドワーフ姐さん」ことレーヴェ・W・マルバス(ka0276)だ。ワークスマンキャップのゴーグルがきらりと陽光を跳ねている。
「ほへ?」
 カウンターの中から応じる南那初華(kz0135)。一体何、な感じ。
「ますます何屋かわからぬな」
 レーヴェ、顔を上げてすぱっと言い切ると周りを見渡す。

 そこには作業員が散らばりそれぞれが騎乗スイング遊具を作っていた。
「いよう、嬢ちゃん。大きなスプリングってのはこんなもんか?」
「嬢ちゃん、こっちの出来栄えを見てくれ」
「あ、ダメですよ。リアルブルーにあったのはスプリングにぎゅっと挟まらないように隙間が大きかったです……はい、今行きますね」
 リアルブルー出身の穂積 智里(ka6819)がその中心にいて、あっちにこっちに引っ張りだこ状態でもある。
「何か面白そうな遊具が出来てるねー。リアルブルーだと普通にあるのかな??」
 狐中・小鳥(ka5484)も智里について回るが残念、彼女はリアルブルー出身ではない。
「うーん、公園や大きな店先とかには普通にあったりしますね……」
「じゃ、みんな普通に乗って遊んでるのかな?」
 答えた智里にさらに踏み込む小鳥。
「ち、小さなときだけですよ」
 大きくなってからはさすがに恥ずかしくて……と赤面する智里。
 これを耳にした作業員たち、一斉に作業する手を止め顔を上げた。
「えー」
「楽しんでくれりゃいいのに」
「なな、なんですか!」
 期待の視線にびくうっ、とたじろぐ智里。胸元を手で覆ったりスカートを抑えたりするのは何かそういう目で見られたような気がしたから。
 もちろん、その予感は当たりで少しだけ助平心のあった視線ではあったのだったり。

 この様子をひとしきり見て、また初華に視線を戻すレーヴェ。少しジト目。
「ほれ、違うなら何か言ってみぃ」
「……いやまあ、そう言われればそうみたいな感じになっちゃうのかなぁ」
 鋭く突っ込まれた初華、あははとごまかし気味に。
 その陰から小さな人影が現れた。
「まあ、その分クレープ販売もしっかり頑張るしかないわねー」
 メルクーア(ka4005)である。小麦粉を溶かしたボウルを持って、にこり。
「そ、そうだよねっ。さっすがメルクーアさん、しっかりしてるよね~」
「その気持ちがあるなら最初から言えば良かろう」
 そうそうそれそれ~、と勢いづいた初華に、レーヴェは胸の前で腕を組んで深いため息。
 でもってきっぱりと言い切るのだ。
「まあ、イベント屋台には違いないか」
「う……」
「というわけで初華、あちらは任せろ」
「それじゃ下準備は済んだからあたしもあっちに行くねー」
 レーヴェとメルクーア、二人して騎乗スイング遊具づくりの方へ行く。
「ほへ? こっち、私一人?」
「Pクレープがもっと充実するんだからいま頑張らないとねー」
「うむ、そうじゃの」
「ううう、寂しいなぁ」
 というわけで、智里、小鳥、レーヴェ、メルクーアの四人はフマーレの作業員たちに付き合って遊具づくりに専念した。



「さて、どこまで進んでおるのじゃ?」
 レーヴェがにぎやかに智里と小鳥のいる方に向かう。
 二人と技術者のいるところでは先に指摘されたスプリングの問題を改善していたりなどしている。
「ん、せっかくだし私たちも乗って試してみようか? その方が色々思いつくかもだし♪」
 小鳥はよいしょ、と一つの試作品にまたがろうとしている。
 試作品は乗り心地確認が目的なのでまだ飾りの全くない箱型のものだ。
 ちなみに小鳥はスカートではなくスリットの深いチャイナ服なので難なく騎乗することが可能だ。作業員たちの目が何かの期待で皿のように見開かれた理由は伏せる。直後に残念そうなため息が漏れたのでまあ、期待は外れたようで。
 しかし。
「うやっ! これはちょっと緩すぎるんだよ~っ!」
 小鳥、体を揺する前にスプリングが前にへたったため慌てて体重を後ろに預けると今度は後ろにへたり、バランスを取ろうとした動きで左腕を振ってしまったのが災いして今度は左によれっとなり倒れるわけにはいかないと左に身を寄せ……。
 とにかくばいんばいん。
 バランスを取るため美脚は開いてウエストは悩ましくくねりまくり。
「惜しむらくは、胸か……」
 これを見ていた作業員たちの中からそんな声が。
「な、悩んでること言っちゃダメなんだよーっ」
 悲鳴混じりの小鳥、赤くなっている。胸がちっさくてまったく揺れないとかいうのは禁句である。
「スプリングの隙間を大きく、とは言いましたが、あれだと危険ですね」
 これを見守っていた智里が冷静に分析。
「そ、そうですね……」
「っ! わ、私は乗りません。乗りませんよ」
 智里、作業員たちが期待の目で見ていることに気付いた。というか、胸とか腰とかを見ている者がいることにも気付いた。ポンチョで隠れた胸を手で押さえる。
「うん、こっちはいいかしら?」
 一方では、別の試作品でメルクーアが遊んでいた。こちらはメルクーア自身が体を揺すってもしっかりしていた。
「よし、基準は決まったな」
「とにかくこれを基に飾り付け前のベースの部分を量産しよう」
 てきぱきとメルクーアの様子を見ていた作業員たち。こちらは真面目な人が多かったようで。
「あー、楽しかった♪」
「ううう……せめて馬の首の部分とか持つところが欲しかったよ……」
 満足そうなにこぱ顔で下りたメルクーア。一方、小鳥は際立ってげっそりした感じで遊具から下りていた。
「そうね。それじゃあたしたちは飾りとか考えようかしらねー」
 小鳥の様子を見てメルクーアが言う。
「頼む。そっち方面は俺たちの専門外だ」
「とはいえ、専門的な知識もいろう!」
 作業員からの声に、ばばんと胸の前で腕を組んだレーヴェが仁王立ちする。
「メルクーア、何か案があれば図面を引くぞ。プロトタイプはこれか? モックアップを作る余裕はあるまい。一気に職人組に依頼して作ってもらうぞ」
 そう言うと工業用のメジャーを取り出し基準にするプロトタイプのサイズを正確に測り始めた。
「それじゃ、デザインは何にしますか?」
 レーヴェの頼もしさをしばらく見守った智里が振り返って聞く。
「ええと……チューダ型……」
 小鳥の言葉に皆がほわんほわん、と想像する。
 幻獣王チューダに腰はあるが、ウエストなどという概念はない。
 ただの球である。
 それに小鳥が跨った場合、大股開きで太腿がとっても見えてしまうという図に。
「せめて胴体があればねぇ……」
 小鳥、あきらめる。チューダに胴体はもちろんあるのだが。
「あ、それなら」
 ここで智里がピンときた。
「ハロウィン時期ですから、1つくらいジャックオランタンの背中に乗るバージョンにしても良いですか?」
「ああ、お腹が減った子には頭の食材をあげるちびっ子ヒーロー的なシルエットね♪」
 ここで初華がやって来て智里のアイデアに頷く。
「何それ、初華さん?」
「リアルブルーにはそういうのがあって人気があるのっ!」
 首をひねったメルクーアに力説する初華だったり。
「普通に馬はいるな?」
 ここで振り返り確認するレーヴェ。皆頷く。
「あとは男の子用に魔導バイク型とCAM型、女の子用にウサギ型とパルム型があればいいんじゃないかしら? 絵にすればこんな感じ」
「ジャックオランタンはマントを付けてこんな感じです」
 メルクーアが提案を出し、さらさらっと絵を描く。智里も習って思いを絵にした。
「よっしゃ。バイクなら任せろ」
「CAM的なのもお任せだな」
 提案に快く応じる技術者たち。こちらは一般業務で慣れ親しんだ分野である。
「ウサギとパルムはパステルカラーの可愛らしい塗装にすれば少しなら形はごまかせるわよ?」
 メルクーア、苦手分野にアドバイス。
「それらのイメージイラストを参考にした基本デザインはこんなもんじゃな。ちゃんと図面には騎乗スペースを計算して落とし込んでおる。後は励むのじゃ」
「よし、やろう」
 レーヴェからそれぞれの図面を手にした作業員たちが持ち場に戻る。
「ええと……大精霊型も面白そうだけど怒られそう、かな?」
「まあ、お尻の下敷きにするわけだしねー」
 小鳥のぽそっとつぶやいた案には、初華がうんうん頷いておいた。
「職人たち、作業はクレープ屋台とは離れたところでな? 細かい部分はパーツに分かれておる。先に塗装してからしっかりボルトで締め組み立てるのじゃ。……ほれ、皆はクレープを手伝う時は手はしっかりと洗い、服はしっかり払って機械油やホコリを落とすのだ」
 レーヴェの指示は細かく配慮が行き届いている。
「わー。何かやってるね、お母さん」
「営業は午後の半ばからって聞いたから、もうちょっと後で来ましょうね」
 背後では小さな子連れの家族などが遠巻きにして見ていた。
 とても目を引くこともあり、周囲の期待感は高まるだけ高まっている。



「ええと、これがメリーゴーランドっていうのかな、かな?」
 作業の落ち着いた小鳥が別の場所でついに天蓋の上がったメリーゴーランド作業に気が付いた。
「そう。この自転車を漕ぐと全体が回って三頭の馬が上下運動をしながら回るんだ。三人乗ってみて?」
 作業員たちの説明。
「じゃ、乗ってみようかな?」
「ええと……」
「それじゃあたしも」
 小鳥、智里とが馬に足をそろえて座り、メルクーアが元気よく跨る。
 後は漕ぐ人だが……。
「力仕事はまかせろー」
 レーヴェが自転車に。
 でもって、ペダルをこぐとぐぐっと動き出した。オルゴールから音楽も流れる。
「わわっ」
「う、動きましたぁ」
「これは楽しいわねー」
 小鳥がびっくりし、智里が馬を固定する縦の棒にしがみつき、メルクーアがはしゃぐ。
「ふーはははードワーフの脚力をみよー」
 レーヴェの力技で速度も安定した。
 楽しい時間が流れる。

「しかし、これを毎回やるのは割としんどい。人間なら尚更」
 その後、レーヴェが真面目な話。
「そう?」
「初華、やってみ?」
 聞いたが運の尽き。初華、漕がされる羽目に。
「おお、なるほどなぁ。ただ動きはもうちょっと微調整が必要か」
 今度は作業員が乗り心地を確認している。
 で、外から見ていたメルクーアがひらめいた。
「これは見る方の楽しみも必要だわねー」
「どういうこと、かな?」
 小鳥、聞く。
「子供に受けるようにパステルカラーにして星やハートマークといった模様もつけてファンシーな感じにするとか」
「明るく楽しい色に仕上げるんだね」
「ジョイント作ってイベントごとに模様替えできるようにしてもいいわね。今回ならばハロウィンでカボチャのパーツ。クリスマスならサンタ帽子とか」
 乗って来た小鳥に提案するメルクーア。
「動力系も工夫が必要じゃの。ペダルを軽く踏むだけで充分な力が出る増幅装置か、ペダルを軽くする支援装置か」
「ギア比は相当工夫してるんだが」
 レーヴェの指摘には作業員も真面目に答えた。一定以上速く回らなくしてあることなどもすでに工夫されている。
「ふう、ふう……ペダルが軽いのはいいけど、ものすごい漕がなくちゃならないのは大変よ?」
 漕ぎ終えた初華がへたりながら言う。
「走行途中でギア変更はできないからなぁ」
 初華の漕いだギア比は、漕ぎ出しは軽くていいのだが速度が出てもギア変更ができないので足をとにかく回転させなくてはならないのだ。とはいえ、最初から安定走行中のギア比にすると漕ぎ出しが重すぎるらしい。
「それなら自転車を二台用意するというのはどうですか?」
 ここで智里の提案。
「これは漕ぎ出し用の軽いギア比で、最初だけ。そして消費カロリーを書いておいたらどうかなって思いました。ダイエットに興味があって、クレープはたくさん食べたいお嬢様たちが自転車漕ぎを協力してくださる気になるかもしれません」
「よし、それで行こう」
 作業員、自転車二台とジョイントパーツシステムを採用した。
「あ、いけない。そろそろお客さんの来る時間!」
 初華も慌てて準備。
「初華、栗やカボチャのクリームも用意するがよい」
 レーヴェも手伝う。



 そして本格開店。
「いらっしゃいませ♪ カボチャのクレープですね?」
 初華、列をなす客に次々とクレープを焼いて売る。
「お姉ちゃん、何してるの?」
「飾りつけです。……みんなも一緒にやりましょうか?」
 ハロウィンイラストをシールに描き車両に張っている智里の元にも子どもたちはやって来る。
「わあい、やるー」
「ぼくもるやるー」
 子どもたちは喜んで参加。落書きしてぺたぺた。
「ほへー、すごいね?」
「子供達が楽しめれば、それが遊園地な気がしました」
 カウンターから顔を出してきた初華を、しゃがんだままの智里は笑顔で見上げた。
 一方、エプロンを着けた小鳥は店頭で絶賛積極呼び込み。
「いらっしゃいませだよー。クレープ買ってくれないと悪戯しちゃうぞ♪ ……なんちゃって♪」
「じゃ、悪戯一つ」
「えっ?!」
 下心丸出しの青年が寄って来て固まる小鳥。
「あ。小鳥さん、これを」
「あ、ありがとなんだよ」
 駆けつけた智里から何かを受け取った小鳥、そのまま青年のほっぺにビターン!
「あーっ、あのお兄ちゃん変態なの?」
「目を合わせちゃいけません」
 これを見た家族連れのやり取り。
 青年のほっぺには「変態紳士」と書かれたシールが貼られていた。

「わあっ、あれすごーい」
 メリーゴーランドには子供たちがたくさん集まっていた。天蓋にはカボチャの飾りつけが。
「ドワーフの体力をなめるなー!」
「ふーはははー、ドワーフ二人力の力をみるがいいー!」
 動力自転車はメルクーアとレーヴェのドワーフコンビがまずは担当。大車輪の活躍で、やがて子供のために漕ぎたいという父親やダイエットしたい女性にも漕いでもらった。
 一方、スイング遊具。
「ボクこれ~」
「私はこっちー」
 六台の騎乗遊具には男の子も女の子も集まってきゃっきゃきゃっきゃ。
 男の子が力任せに揺すっても遊具はがっちりと計算内の揺れで収まり、女の子がんしょんしょと体を動かしてもそれなりに揺れている。どちらもにこ~っ、と笑顔を見せて大満足だ。
「お母さ~ん」
 メリーゴーランドでも騎乗遊具でも、母親に手を振る子供たちの笑顔が弾ける。
 そんなこんなで、来場者は食べて遊んでととても楽しい一日を過ごした。
 フマーレの作業員たちも大満足である。

 それはそれとして。
「え? 私ですか?」
「ほへ? わたしも?」
 智里と初華が裏に呼ばれた。
「これが改良した大人版です」
 呼んだ作業員たちに勧められ騎乗遊具に跨る。
 するとっ!
「わっ、揺れがすごいです」
「何これ、揺れすぎ~」
 二人の姿を見て作業員たちはいい仕事をした、と大満足なのだ。

依頼結果

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MVP一覧

  • Pクレープ店員
    メルクーアka4005

重体一覧

参加者一覧

  • 豪傑!ちみドワーフ姐さん
    レーヴェ・W・マルバス(ka0276
    ドワーフ|13才|女性|猟撃士
  • Pクレープ店員
    メルクーア(ka4005
    ドワーフ|10才|女性|機導師
  • 笑顔で元気に前向きに
    狐中・小鳥(ka5484
    人間(紅)|12才|女性|舞刀士
  • 私は彼が好きらしい
    穂積 智里(ka6819
    人間(蒼)|18才|女性|機導師

サポート一覧

マテリアルリンク参加者一覧

依頼相談掲示板
アイコン 依頼前の挨拶スレッド
ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2017/10/19 07:39:28
アイコン 相談だよー
狐中・小鳥(ka5484
人間(クリムゾンウェスト)|12才|女性|舞刀士(ソードダンサー)
最終発言
2017/10/20 12:21:58