魔術師の弟子、大鍋大会

マスター:狐野径

シナリオ形態
イベント
難易度
易しい
オプション
参加費
500
参加制限
-
参加人数
1~25人
サポート
0~0人
報酬
無し
相談期間
5日
締切
2017/11/20 07:30
完成日
2017/11/28 21:36

このシナリオは5日間納期が延長されています。

みんなの思い出? もっと見る

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オープニング

●状況
 グラズヘイム王国の中央地域のような北東寄りの中途半端な位置にある小さな町。先日、この地域では珍しい大きな戦闘があった。ハンターがいてくれたおかげで被害は最小で防がれた。
 爆発した歪虚によりえぐられた畑や道路、私有地である薬草園。
 人的被害より、そちらの問題が大きかった。
 畑は収穫後、冬野菜の準備で大したことはなかった。少し放置して回収しようとしていたジャガイモが吹っ飛んだということ。傷を負って売り物にならなくなった南瓜などだ。
 薬草園は柵が倒された上、幾つかの植物はダメにされた。ローズマリーのように枝から再び根付かせられるものは良いが、それ以外のものは採取しに行かないとならない。そのようなこともあり、薬草園の主は不機嫌極まりない。冬用に軟膏なども作りたかったが作業が遅々として進まない。
 そんなこんなで、小さな町は被害が小さかったとはいえ、引きずるものはあった。

●ユグディラ
『伯父にゃん!』
 薬草園に住むユグディラのチャが涙目で伯父のクロにすがる。
『我がいたら、お前はやることをやらない』
『そんにゃことないにゃ』
『いや……先日あんなことがあったとはいえ、ここは比較的平和だ。うぬひとりで薬草園を守ってみよ』
『あんな奴が来たらどうするにゃ!』
 クロは否定できない。しかし、ここに一年以上いて、それが稀なことであることはよくわかっている。そのようなことを言っていたら、チャは独り立ちできない。
『我はあの少年の元に行く』
『あいつにゃ! 伯父にゃんは……伯父にゃんは! にゃあああああああああああああああああ』
『チャイロー!』
 チャの名前をきちんと呼ぶか、走り去られてしまった。その足の速さはクロに匹敵するものだった。

●いきなり挫折にゃ!
 チャは薬草園を飛び出して、小さな町を歩いていた。
 クロが気にかけている少年をどこで見つければいいかよくわかっていない。ただ、この町の関係者だとは知っている。
『チャではないか』
 エクラ教会を通り過ぎたところで、基本白のユグディラに声をかけられた。
『キショロさん』
 チャは嬉しそうな声をあげた。
『いや、キソシロ……で、どうかしたのか?』
『それが聞いてにゃん、伯父にゃんが、おいらといられないって! 人間の子のところに行っちゃうって!』
 泣き始める。
「キソシロ、どうかしたのです?」
 紙の束を持ったルゥルが出てきた。
「にゃ『知り合いが泣きついてきたんだ』」
「そうですか」
「にゃ『それでどうしたものか』」
「おともだちも誘ってくるといいです」
「んにゃ『イベントの話ではない』!」
「まずは、ポスター張りですー」
「にゃあ『それは行くぞ』」
「ですー」
 ルゥルがポスターを何枚か持って教会に入っていく。キソシロもついて行く。チャも行く当てがないからついて行く。
「マークさーん、お馬さん貸してください」
「どこに行くんですか?」
「隣町です。ソサエティーですー、依頼です?」
 ポスターを見せつつルゥルは説明する。
 それを見てマーク司祭はうなずいた。
「では行っていらっしゃい」
「ですー」
 ルゥルは鞍をつけてもらい、段差をよじ登ってから馬に乗り、キソシロを後ろに乗せ出かけた。
 この瞬間、チャはついて行けないことに気づいて鳴いたのだった。
「薬草園のユグディラですね」
 マークがしゃがんで撫で始める。
『前、薬草園に来た黒髪の子はどこにいるにゃーん』
 と叫んだ。ユグディラの力が薄いけれども、必死過ぎてマークに伝わった。
「リシャール君ですか……隣町との間に屋敷はありますよ」
 中途半端なところにある理由は不明。
『案内にするにゃー』
「いえ、仕事しているので無理です」
『にゃんでにゃー』
「それより、なぜあなたはリシャール君を気にするのです?」
『伯父にゃんが……伯父にゃんがおいらよりいいこだっていうにゃーん!』
 チャ、意見を述べた。
「すみません、伝わっていません」
 マーク、ひとまず謝罪した。
「落ち着くまで、こちらにいてはいかがですか?」
 後で薬草園に連絡は入れておくことにした。

●ポスター
 ルゥルは受付にいるロビン・ドルトスにポスターを見せる。
「リゼリオにも貼ってほしいですー」
「貼って戻ってくるだけなら許されるかな……戻ってくるんだよ……」
「やったーですー」
 転移門を使うルゥル。
 ロビンは「戻ってこなかったらどうしよう」と思いながら帰還を待ちながら、来客少ない受付でじっとしていた。
 元気よく帰ってきたのを見て安堵したのは言うまでもない。
「ロビンさん、ここにも貼るですー」
 ポスターには「フォークベリーで大鍋大会」とある。
「鍋でも作るのかな?」
「そうですー」
「へぇ……土器? 金属?」
「……え?」
 ロビンの言葉にルゥルが何とも言えない表情で立ち止まる。
 ロビン、ルゥルにそのような顔をされたことに、非常に衝撃を受ける。
「リアルブルーの食文化にある様々な具材を入れて煮込んで、大勢で突いて食べるというものです」
 ロビン、知っていた。解説されて、穴があったら入りたい気持ちでいっぱいだった。
「そうだね……で、どういう状況でするんだい?」
「先日のメヒストって歪虚が残っていた野菜をつぶしたのです」
「……メフィストね……」
「ですっ」
 畑は収穫後で、ハンターに注意することはなかったのだ。しかし、埋めて熟成させようとしたものが爆風で飛んだ。結果、保存より、即刻食べることが求められたのだ。
「でも、みんなでワイワイとするには足りないのです」
 ポスターの「持ち物」欄をルゥルは突いた。
「具材の持ち寄りを望むのです。ただで食べられますが、具材重要です」
「そっか……そっかああ?」
 ロビン、嫌な予感がした。
「元の味付けは何だい?」
「味付けはないですよ? きっと、お肉が入ったり、お魚が入ったりしていいいおだしが出るです。私はこれに合わせてキノコ狩りに行くですよ! キノコの味も出るですー」
 そういうことかと納得した。
 闇鍋に近い何かを感じる。
 日中だ、きっと変なものを投じる人もいなかろう。
「河原でみんなでワイワイするです。必要なら、バーベキューもありですー」
 河原では寒そうだが、基本火を使う食事だ。寒さ対策は問題なさそうだ。
「では、楽しみにするです」
 ルゥルは帰路につく――その前にロビンを台にして馬に乗る試練があった。

リプレイ本文

●準備
 天央 観智(ka0896)は何を持っていくか考えた。
「さて……持ち寄った具材で鍋、ですか。食べられない物を入れる人はいない……でしょうけど、どのような代物に、成る、んでしょうね」
 なんとなく不安と期待を抱く。できれば食べられるものが良いが、面白くなることは期待するという複雑さ。
「同盟地域沿岸部の街で天然塩、帝国でジャガイモを購入し……蒸かし芋……にしますか」
 入れてもすぐに火が通るように、そのまま食べてもよしという具材を考えた。
 王国の物は、現地なためルゥル(kz0210)や地元の人が用意するに違いない。

 ハヒヤ・ベリモル(ka6620)はポスターを見て、ぱああと顔を明るくする。
「みんにゃでにゃべをするにゃ!? とて楽しそうにゃ!」
 材料は何を持ち込むか考える。
「にゃべに入れたいもの……入れたいもの……さかにゃにゃ!」
 その中で何がいいのか、美味しいのか浮かぶ魚の中から選ぶ。
「タラにゃ!」
 好みを考え、鍋という状況を考えて上で、出汁が出ておいしい存在。その上、何があるかわからない状況……白身魚は万能……と考えたかまではわからないが考えてかもしれない。
「行くにゃー」
 買い出しに向かった。

 ミオレスカ(ka3496)は大鍋と聞いて「大鍋を土器で作るのは難しいかもしれないですが、CAMなどの大型兵器の技術を流用すれば金属の鍋なら作れます」と何か勢いで想像した。
 その作るじゃないと突っ込む声はなかった。
 さて、採れたての大根を持っていくことにする。早めに現地入りして、近くで肉の材料を狩ろうと考えた。

 ディーナ・フェルミ(ka5843)は材料を自分で狩って持っていくことにした。
「蛇肉なら十分捕れるの」
 大鍋大会の前日、蛇ハンターとなる。無事、入手後、頭を落し、皮と内臓をそぎ落とし、よく酒で洗って、干した。
「一夜干し! 明日が楽しみなの」
 ルンルンではあるが、この肉が人によっては嫌がられることも重々承知しているのだった。

 穂積 智里(ka6819)はポスターを見てワクワクするやらにやにやするやら、ハラハラするやらドキドキするやら忙しかった。気になる人ハンス・ラインフェルト(ka6750)と一緒に出掛けるのだ。
「ハンスさん、お鍋の締めはごはんでも大丈夫でしょうか……麺類の方が抵抗は少ないのでしょうか?」
 彼女は食材を何とするといいのか彼を想いながら考えた。
「闇鍋で雑炊はハードルが高すぎますけど、昼間だしルゥルちゃん主催だし、きっとそんなひどいことにならないですよね?」
 残念ながらルゥルはあてにならないとは知る由もなかった。

●集合
 町の人やハンターたちが現地に集まってきた。

 カイン・シュミート(ka6967)は食材としてカップラーメンと肉を持ってきた。食べるために必要な椀や箸は自宅から持参してきた。
 鍋の側で仕切っている風のルゥルの方に向かう。
 しゃがむと挨拶をする。
「今日はよろしくな」
「はい、よろしくお願いします」
「手伝えることは言ってくれ。力仕事は特に必要だろう……ユグディラ……? うちにも可愛いお姫様が……」
「お兄さん、どうかしたのですか?」
 ユグディラを見て言葉が止まったことを意識し、カインはハッとする。
「ユグディラのお姫様ですか?」
「ああ、違う違う……猫の話だ……で、あ、うん。開始まで、は」
 しばらく待つこととなった。

 ミア(ka7035)は使い捨て容器にマイ箸と食料袋を抱えてでやってきた。箸にはきちんと自分のだと分かるマーク――肉球マーク入り。
「今日はどうぞよろしくニャスよー」
 ミアが元気よく挨拶する。
「よろしくですー……みぎゃー、こ、この謎の食材で何の形です?」
 目ざといルゥルにミアは鼻息荒く尋ねる。
「これはこんにゃくという食べ物で、こんにゃく芋から作られるよい食感の食べ物ニャス! この形は、肉球ニャスよー!」
 肉球グローブをつけた手を見せる。
「みぎゃー」
「どんな味になるニャス、楽しみニャス」
 味付け……それは、誰も知らない未知の世界だった。
「ところで、キノコは採れるニャス?」
「この辺りは私が取りつくしたです」
 胸を張るルゥル。
 一瞬落ち込みかかるミアであるが「焼いて食べていいニャスか?」という質問をとりあえずした。
「それは勿論です」
 ミアとルゥルはなぜかハイタッチをしていた。

 マリィア・バルデス(ka5848)はルゥルを見つけるとしゃがむ。
「こんにちは」
「こんにちはです」
「吹き飛ばされた野菜を使うって聞いたけど葉物はなかったわよね」
 先日の戦いの最中、そんなこと気にしている暇はなかった。とはいえ、青々とした大地を見た記憶もない。
「ないです。暫く土の中に入れている熟成される芋やミカンと言う話がありましたので、実験されていました」
「みかん……」
「芋です、使われるのは」
 ルゥルは首を素早く横に振った。
「なら、この選択は良いわね」
 マリィアはキャベツとレタスを見せた。それと袋に入ったキャンディーを取り出す。
「はい、口を開けて」
「みぎゃ? もごもご」
 口の中にキャンディーが入るのをルゥルは受け入れる。
「出来上がるまで時間がかかるでしょ? これをなめて待っていらっしゃい」
 袋ごと手渡したのだった。

 ステラ・レッドキャップ(ka5434)は町から出たあたりでリシャール・べリンガーが愛馬に乗ってきたのと出会った。
「お、リシャールもいるじゃねぇか。先日はお疲れ様」
 リシャールは下りると深々と頭を下げる。
「あ、ステラさん。いえ、先日はどうもありがとうございました」
「いや、それより、ケガは大丈夫か? 急いでいたとはいえ、敵の前に下したのは悪かったな」
「いえ、ケガは大したことありません。ディーナさんもいましたし、あなたも護ってくれました。それに、騎乗していたら、技使えないものもあるので」
 あの時、持っていたスキルがそれかは別だが、慣れていない場合難しいのも事実だろう。
「そっか……あれ、ユグディラが二匹いるか?」
 一匹は隠れてしまった。

 ハンスと智里がやってくる。
 ハンスはやけにやる気の表情で、食材をテーブルの上に置く。
「鉄板があると記載がありましたね? 食材一つなどけち臭いことは言わないでください」
 と告げて一同見渡すと、意外と複数もちこんでいる。そして、皆やる気満々だと知る。
「私は最近カレーブルストが食べたくて食べたくて仕方がないんですよ」
 静かに、そして、しっかり宣言した。これが鉄板奉行登場であった。
「お兄さん、カレーブルストって何です?」
 ルゥルが手をあげて質問をした。
「カレーブルストを知らないですか? 知らないのならば教えて差し上げましょう」
 ブルスト――ルゥルがわかりやすい言葉で言えばソーセージや腸詰だ。
「これにカレー粉とトマトケチャップをかける、もしくはブルストにカレーソースをかけるというのもあるのです」
「みぎゃああ」
 ルゥルはとりあえず理解はしたが、ハンスのやる気は理解できなかった。

 夢路 まよい(ka1328)はトマトとチーズを持ってきた。
「お鍋って聞いて釣られてやってきたよ。おいしいものが食べられると聞いて飛びつかない訳がないよね!」
 現状、一部の人に「闇鍋」と明確に言われているイベントのため、実は美味しいかは不明である。それでもまよいの夢は壊してはいけないし、実は悪夢が重なりおいしい夢になるかもしれないのだ。
「トマトはおこぶと同じうまみが入ってて、いいお出汁が出るって聞いたことあるし。まあ、ちょっと全体的に酸っぱくなるかもしれないけど。お肉とかも相性がいいと思うの」
 わくわくして一同を見渡した。

「それは、この私の判断を通してくださーい!」
 星野 ハナ(ka5852)が満を期して登場した。
「ここまできて闇鍋になったら嫌じゃやないですかぁ。具材がけんかしてもスープが美味しければ何とか食べられるんですぅ」
 論調なめらかに、行動も滑らかに、鍋の横にやってくる。ルゥルが控えめに下げられた。
「どんなスープでもソーセージとジャガイモはけんかをしないですぅ」
 集まった者たちは「おおー」とうなずく。そして、手にある具材を眺めることになる。ある者は諦め、ある者は入れてやると思い、ある者は合うと思うと思っているに違いない。
「鉄板があるのですぅ! 余った具材は焼けばいいのです! 基本、焼いて食べられないものはありません。つまり食材に無駄はありません」
 力説が終了した。

●鍋の方向性
「わー、本当におっきなにゃべにゃ! これは食べたことにゃい味ににゃるに違いにゃいにゃ!」
 ハヒヤがワクワクと見守る中、食べたことない味にならないよう調整が行われている。
「キャンディー食べるです?」
 ルゥルがそっと差し出す。彼女の友達らしいちびっ子たちもキャンディーを食べている。
「ありがとにゃ」
 ハヒヤは口にキャンディーを含んで待つ。

 ミオレスカは捕獲した野鳥を食べられるように、少し離れた川辺で準備していた。
「会議中のようですね……決める間でも楽しいものです。ただ、ルゥルさんたちに反乱の兆しが見えますね……。さて、この下茹では別途こっちでしてしまいましょう」
 ミオレスカはてきぱき行動していた。

 鉄板は温まると即刻ハンスにより、カレーの準備やブルスト焼きが始まる。
 じゅーといい音がし、徐々に匂いも漂い始める。
「こっちを借りるニャス。しばらくミアはここでベーコンとキノコを焼くでニャス」
 ミアがルゥルから半分もらったキノコの入った籠を手に、やってきた。焼いておいしいものを厳選したが結構な量がある。
「別にかまいませんよ。こちらは食べたくて仕方がなかったカレーブルストができればいいのです」
「おいしいのニャスか?」
「おすそ分けはありますので、ぜひ、このうまさを味わってください」
「楽しみニャス」
 ハンスは黙々と作業をする。智里は鍋の方でおろおろしているのが見えた。
「まあ、仕方がないですね……お互いに必要な作業なのです」
 観智がふらりとこちらにやってくる。
「あなたもこちらに来たんですか」
 ハンスは観智に問いながら、鍋の方に目をやった。
「ええまあ……ジャガイモ、火も通りやすいように蒸かしてはきたのですよ。食べてみます? そのベーコンに付け合わせてもおいしいかもしれませんね」
 観智はミアの手元のベーコンを見て微笑んだ。
「塩もおいしいと評判ものを持ってきました」
「それはおいしそうニャス。キノコはそのままでもおいしいニャス。でも一振りの塩がもっと味を引き立たせることもあるニャス……」
「そうですね、料理にも良いと思って持ってきたのですよ」
 観智は荷物を開けた。

 チャはリシャールにいたずらをするつもりでこっそりやってきていたが、いいにおいに気が散る。
『伯父にゃんと旅をしていたとき、虫を焼いたのを思い出したにゃ』
 その伯父のクロは別行動している。
『そうにゃ! 虫を捕まえておいらも焼くにゃ』
 河原で虫を探し始めた。

 まよいはトマトとチーズを持ち「トマト味プラスチーズ」を押していた。チーズ自体は器に鍋物をよそってから使うものである。
「カップラーメンにトマト味なんていうのもあるって聞いたし! 絶対おいしいんでしょ!」
 リアルブルー出身者でカップラーメンに世話になった人は「ああ」とうなずく。確かにトマトどころかトマトチーズの風味もある。締めに麺類があるのは食材持ち寄りのテーブルを見ればわかる。
「いえいえ、最初はコンソメ系を目指しましょう。まずは食材のことを考えそのあたりから順繰りと……」
 ハナは牛乳や酒かすなども用意周到で持って来てはある。
 順番に楽しめばいろいろな味も楽しめる――そう納得する人が増える状態になっていた。
 しかし、ルゥルと町のちびっこが行動を開始した。
「おなかがすきましたー煮ればいいのです!」
「作ろうー」
 ルゥルは手にキノコの山を持ち、ちびっこたちは家で切ってきたらしい玉ねぎやニンジンなどをそれぞれボウルに入れ持っている。
「はいはい、完璧は難しいわよ。逆にトマト味で行けそうなのに絞ればいいんじゃないかしら」
 マリィアが助け舟を出す。手元で渡された材料をザックザックと切っている。ルゥルやちびっこの材料を見てとりあえず、テーブルに置くように指示する。
「……むうう」
 ハナは眉間にしわを寄せながら、ルゥルの顔を見る。そして、頭の中で軌道修正をきちんとした。
「そうですねぇ……ちゃちゃと作りましょう」
 ハナは鍋を見る。先ほどから気になっていたが空なのだ、下には火の準備はあるのに。
「水を入れる所からですぅ?」
「それなら俺がさっさとするぜ」
 カインが腕まくりをするようにやってくる。桶二つ持ってさっさと行動を起こした。
「最初に玉ねぎを炒めるですー」
 ルゥルが大きな声を出した。
「え?」
 泣き出しそうなルゥルにカインが困惑して、ハナを見る。
「まず、玉ねぎを炒めて、お肉をいれて……」
「ルゥル……それは……違うものを作る話だと思う……」
 カインはマリィアを見た。マリィアとはハナにより、ルゥルに鍋とは何かが説明されたのだった。その間に鍋に水は入れられた。
 ここからだしを取ることが始まる。
「干しキノコとじゃこで出しを取りますぅ」
 ちびっこから悲鳴が上がる。マリィアがあげたキャンディーでは補えない状況のようだった。
「鉄板の方でルゥルのキノコが焼けているようよ」
 マリィアが指さす先にはいい音を立てる鉄板がある。ルゥルと元気よくちびっこが移動していった。
「あのー、私は何を手伝えばいいでしょうか?」
 智里がようやく口を挟めた。
「食べてきていいわよ? だしが取れるまでやれることほとんどないし……というか、基本の部分ができても食べるのがメーンよ」
「そ、そうですか?」
 智里の前で、マリィアは最後の食材をさばいた。

 ディーナは鍋の状況を見届けると、鉄板の方に行く。
「こ、これはいい匂いなの。前菜としていただくの」
 鉄板の上ではカレーソースに絡められたブルスト、キノコやベーコンがいい色になっていたのだった。

 ステラとリシャールは手に器とフォークを持って話していた。空腹を刺激する匂いが漂い始めた。
「おお」
「こういうのは初めてです」
「なら存分に楽しまねぇとな」
「はい」
 ふと、ステラは持ってきた食材を見た。他の人が何を持ってきたかも見て、肉の使い道を考える。
「ちょっと切ってもらってくる」
 リシャールに断ってから、マリィアがいる方に向かい、鉄板焼き用に程よい大きさ厚さに切ってくることにした。

 しばらく、手すきの者は鉄板料理を味わう。

●鉄板
 キノコとベーコン、カレーブルストが大皿に載っている。キノコに至っては、鉄板で追加され焼かれている。
「山の神様ありがとニャス」
 ミアは焼きながらほくほく食べている。
「これも焼くぜ」
 ステラがある程度大きさに切って鉄板の上に置いた。
「大根は鍋に入れそうですね……こちらの肉も焼いてしまいましょう」
 ミオレスカは鍋を眺めてつぶやいていた。大根は和洋問わず鍋に入ることができる食材でもあるのだ。下準備が終わった鳥肉を鉄板に載せる。
 カレーの匂いに肉の油が溶ける匂いが加わる。
「お肉もおいしそうにゃん」
 ハヒヤは器に載せたキノコとブルストを食べながら、鉄板をワクワクして眺める。
「焼けたら取っていいからな。リシャールも遠慮するなよ」
「はい」
 リシャールとハヒヤの目は輝いている。
「ん?」
 リシャールは足元にいるユグディラに気づいた。
「確か、薬草園のクロですね。君も食べますか」
 リシャールが問うとこくんとうなずいた。ステラは予備の皿を取り出した。
「にゃべには魚もあるにゃん。楽しみにしているにゃん」
 ハヒヤが話しかけるとクロはうなずいたのだった。
「はい、この辺りは焼けましたよ」
 ミオレスカが火が早く通るように薄めに切ったのがまず胃袋に突撃したのだった。

 ハンスはそこから小皿に持って、智里に渡す。
「あ、ありがとうございます。ハンスさんが作ったんですね」
 ドキドキしながら見ている。
「ええ、そうですよ。ああ、この岩が座りやすそうですね」
 智里を連れて、ハンスは移動し座る。その際、智里を抱え込むようにしており、ハンスの脚の間に座ることとなった。
「ふぇ」
「私のマウジーはこういうときでないと甘えさせてくれないと理解しました。だから、今日はこれから目いっぱい甘えさせてもらいます」
「え? えええっ。待ってください」
 困惑する智里をよそに、ハンスはカレーブルストを勧める。
「そうですね、温かいうちに頂かないと……おいしいです」
 智里はちらりと後ろを見上げる。近くて恥ずかしい。
「それはありがとうございます」
 ハンスは少し離れたところだったため、視線がないと判断した。
 身をかがめると、智里の首筋に唇を寄せ、あまがみをしたのだった。
「ひゃあ」
 彼女の手から皿が落ちかかる。
 周囲の目が集中したが、ハンスが何事もないとしぐさで示す。そして、恋人にするような恭しい動作で智里に接しているのを見た人々は納得した。

●蛇やエビフライ
 だし汁ができたところで、肉類と魚が投入される。
「この肉も入れていいの?」
 ディーナは一応確認を取る。
「蛇肉なの。意外とヘビは水気が多いから水切りが重要なの。ヘビの肉は野菜炒めがスタンダードだけど、鍋に入れるのもお薦めなの……入れていい?」
 ハナはうなずき、マリィアも特に反応なない。
 聞いていた人で「ん?」と思った人もあったかもしれないが、投入されたあとである。
「良かったの。滋養強壮元気が出るの」
「そうなのですぅ、ヘビは外見はあまり好まれませんがぁ、美味しいのですぅ」
 ディーナとハナはうなずき合う。
「ヘビも種類で味が違うの。鳥が種類で味が違うように。ヘビはどちらかと言うと、毒蛇の方が味も身もしっかり引き締まっている感じなの」
 近くで聞いている町人に説明する。
「でもヘビの頭も体も落として、一時間はうねうねと動くから、素人は落とした頭に噛まれて大騒ぎになることがあるの。慣れていないなら蛇肉はお店で購入、食材ハンターディーナさんとの約束なの」
 蛇肉講座が終了した。

 鉄板から皿に盛って戻ったハヒヤはワクワクして鍋を見る。
「どんにゃにゃべがでっきるかにゃー♪ 楽しみにゃ」
 どんどん投入される材料を眺めていた。
 根菜やキノコなどが投入され、火が通ったところでキャベツやレタスなど葉物が入れられる。
「ジャガイモ蒸かしてきたので、今入れますね」
 観智がそっと載せる。
「こんにゃくとちくわニャース」
 ミアはニコニコと投入していく。
「トマト」
 まよいは刻んでボウルに入れられているのをドバドバと投入した。
「エビフライ!」
 ステラがこっそり投入していった。
「ああ……面白材料は少ないと思っていましたが……おいしいかもしれませんが、衣が分離する可能性がありますよぉ」
 ハナに指摘されステラはハッとしたが、別にそれは問題なかった。
「これで混ぜればいいか?」
 カインが大きなシャモジぽいものでかき混ぜたのだった。ハンターだけでなく、町人が持ってきた材料も入っている。かなりの負荷がかかってきた。
「力の見せ所だな。飛ばさないようにしないとな」
 どっしりしっかり混ぜていく。

 材料を切り終わったマリィアは鉄板でできた物を食べながら、アクを取るのを手伝うつもりで待つ。
「これからが本番なのです」
 ルゥルがワクワクしているのを見てマリィアは微笑む。
「そうね。あ、このキノコはルゥルが採ってきたものよね」
「はいです。取り付くしました」
 キノコハンター、恐ろしい宣言をしたのだった。

 ミオレスカが鉄板番をしている横で、リシャールとクロが仲良く食べている。
「これ焼けましたけれど食べますか?」
「ありがとうございます」
 リシャールが受け取って肉に塩を振って食べる。
 ステラが戻ってくる。
「エビフライは投入完了って……なんか変な臭い?」
「ああっ!」
 二人が見たのはチャトラのユグディラが意気揚々と虫を鉄板に載せているところだった。毛がプスプス言っているのだ。臭いはそれだった。
『チャイロー』
 クロが慌てて駆け寄る。ステラが若干早く動いており、チャを掴むと川に走った。
 その間にミオレスカは鉄板の上にいる客をどけた。
 ステラはチャを問答無用で水につける。
『ひどいにゃー』
『愚か者! そ奴が助けなければ、焼きユグディラになっていたんだぞ!』
 クロが叱り飛ばしたのだった。
「……ステラさん、ありがとうございました」
「いや、いいけど……何やってたんだ」
 リシャールが代理で礼を述べ、ステラは首を傾げた。

●にゃー
 鍋は煮えた。
「さて、実食にゃ! いただきます!」
「いただくニャース!」
 ハヒヤとミアが器に盛った鍋をフーフー冷ます。
「タラ、おいしいにゃん」
「ああ、このこんにゃく、おいしいニャス」
 ハフハフと食べていく。
「……こんにゃく?」
「この食感が好きニャんニャス。食べてみるニャス」
 ハヒヤはこんにゃくを食べてみる。味が染みることもないそれは、なかなかの弾力を持って口の中でかみ砕かれていく。これはなかなか難しい食べ物であると理解した。
「これは……なかなかの歯ごたえにゃ」
「おいしいニャース」
 ちくわを食べるミア。
「ちくわもおいしいニャース」
「それは知っているにゃ! これにゃ」
 そして、二人はトマト味に染まりかかっているちくわを味わった。

 観智は器によそいだ鍋物を見て「普通だ」と思った。見た目普通だからと言っておいしいかは不明だ。いや、かなり厳選した食材が入っているため、まずいわけがない。
「意外と個性的なものも入っていな……いですね……ただ、組み合わせの問題ですね」
 具材を分析の結果である。観智は口に含みながら、一通り食べられなくないのは納得した。

 まよいはよそいだもの上に溶けやすいように刻まれたチーズを載せた。
「……溶けるのを待つ……。さて、食べるよ……まず、野菜……次、肉……はふはふ……これは……ちくわだっけ……」
 トマトとチーズの相性により、若干「ん?」と言うのもなくはないが、それはそれでおいしかった。
「おいしいー、青空の下、ちょっと寒風の中食べる温かいものはおいしい」
 ニコニコ笑顔になっていった。

 ステラとミオレスカはとりあえず、リシャールとクロとチャの分も鍋をもらってくる。
「さて……エビフライはどうなったのか……エビだけがここにあるな……」
 ステラは食べてみるが、トマト味のエビだった。そもそもエビだけをいれた人がいなかったと思われるので、これがあの成れの果て。
「……このぷつぷつしているのは……」
 リシャールが首をかしげる。
「フライのこれだな……衣っていうのかわかんねーけど」
 ステラの言葉にリシャールは苦笑して鍋を食べ始めた。
「チーズとトマトが合いますね。ジャガイモとソーセージ……おいしいです。大根とも合うんです、不思議ですよね」
 ミオレスカはハフハフと食べる。いろいろな食材がトマト味の下、チーズも絡んで良いハーモニーは奏でていた。

 カインは鉄板焼きも鍋もしっかり食べつつ、鍋の手伝いもしていた。
 町の人が楽しそうにしているが良かった。
「蛇肉、滋養強壮」
 ディーナがバクバク食べている。鉄板も鍋も相当な量を食べている。
「チーズって、結構腹にたまらないか?」
 カインは思わずつぶやくと、ディーナが手を止めて見上げてきた。
「たまるの」
 大きくうなずきディーナが告げる。
「どこに消えているんだ、それだけの食べ物が!」
 ディーナは胃袋の当たりを押さえ「ここ」と告げる。
「いやいや……どう考えても……何も変わっていないように見える」
「それは乙女の秘密なの」
「そうか、乙女の秘密か」
 それで納得することにした。

「締めに麺類入れるのですぅ」
 うどん、カップラーメンの麺が投入される。
 ルゥルがじーと見つめる。時々、鍋からハナとマリィアに視線が動く。
「ある程度染みたほうが美味しいわよ。まあ、カップラーメンの麺はもういいかもしれないけれど」
 器用により分けてよそってもらってルゥルはアツアツの麺を食べ始めたのだった。
「これが、あのカップラーメンですか……これは不思議なのです」
「まあ、カップラーメン、そのまま食べるものね、一般的には」
 マリィアがうなずく。
「さあ、うどんもいいころ合いですぅ。そもそもミートソースやカルボナーラでうどんもあるのでまずいわけがないですぅ」
 煮詰まって濃厚になってくる鍋にうどんが合わないわけがなかった。
 青い空に川の流れる音。まさに屋外の醍醐味。
「寒さも吹き飛ぶのですぅ」
 ハナは自分用の器に盛り、落ち着いて食べた。

 ハンスに甘えられているというか、引っ付かれたままの智里は鍋の締めが行われているのを見て、持ってきた食材のことを言わねばと思っていた。
「私のマウジーが持ってきたうどんを食べないとなりませんね」
「へっ! あ、はい、えと……」
「早速食べましょうね」
「よそきますね」
 智里は動こうとしたがハンスの方が早かった。器を手に、うどんを食べる。
「パスタと違う味わいですよ」
 ハンスに一応問題ないと言われ、智里はほっとしたのだった。

●お片付け
「鍋を洗うのが結構骨ですねぇ……大きさはやはり限度がありますぅ」
「そうなの」
 ハナとディーナがせっせと洗っている。
「そういえば、出汁に使った干しキノコとじゃこはどうしたの?」
「……なぜそれを聞くのですぅ」
「うん、一緒に食べた感じもしなかったの」
「……きちんと私が保存してありますぅ」
「ほおー」
 食べ物を愛する二人の間に、何か思い当たる節はあったかもしれなかった。

「片付けの最中で帰るのは気が引けるのですが……」
 リシャールは小さな町の中に住んでいないため、早く出ないと日が落ちる危険性がある。
「まあ、そこまで要求はされてねぇし。帰るなら帰ろうぜ」
 ステラが荷物や自分が出したごみを詰めて立ち上がる。
 クロはリシャールのズボンを掴んで、ついて行くと言っているようだった。
「え?」
 ステラとミオレスカ、リシャールが困惑している中、チャがしょんぼりしている。
「けんかでもしたのですか?」
 クロが首を横に振る。ジェスチャー交えて語ったことを一言でいえば「チャの独り立ちを促すためである」。
「チャ、私の家は近いのです。遊びに来ればいいのです。私も見回りに来ますから」
 リシャールはしゃがんでチャに告げる。
「そうですね。クロさんが遠くに行かないのは見守るためですね」
 ミオレスカに言われ、チャが泣き始めた。
「私が送っていきます」
 チャの横でミオレスカが告げる。
 ステラとリシャール、クロは立ち去る。
「そういえば……最初に言いそびれたんだが……わびと言っては何だが、言ってくれればいつでも力を貸すぜ」
「わびだなんていわないでください。ステラさんに力を貸してもらえれば百人力です」
 素直に言われ、ステラは照れてそっぽを向いたのだった。

 観智は無事にイベントが終わったことでほっとする。
「さて片付けもしていきますか……」
 そこにゴミ袋を持ったミアとハヒヤがやってきた。
「ゴミがあれば入れるニャス」
「でも、自分で出したごみは持って帰るにゃん」
「……それは、入れていいのかわかりませんが……」
 ミアとハヒヤは顔を見合わせたのだった。

「味がまったくわからなかったです」
 智里は片づけをしながらつぶやいた。後ろからハンスが「なぜ?」と述べる。
 おかげで背中は暖かい。しかし、違うのだ、これは、甘えるとかではなく、引っ付きすぎなのだ。
「なんでこんな……」
 ハンスは彼女のつぶやきに気づいているか知らないが、そのまま掃除を続けていたのだった。

 まよいはゴミ袋に落ちているゴミを詰めていった。
「ああ、せっかく入れたのに重い」
 ここから分けるのも嫌だった。
「どうしたんだ」
 カインがそのゴミ袋をあっさり持ち上げる。
「ありがとう」
「これはどこに持っていけばいいんだ?」
 まよいはルゥルを呼びに行く。
「あ、はい、町に運んでから処理します」
 マリィアとやってきたルゥルは頭を深々下げる。
「じゃ、運んでくぞ」
 カインに言われ、ルゥルは御礼を言う。
「私も一緒に行くよ」
 まよいとルゥルは並んで歩き始める。
「ルゥルはだんだんとしっかりしていくわね」
 マリィアはルゥルの成長に目を細め、寂しいような気もしたが、あまり変わらない気もしなくはなかった。

依頼結果

依頼成功度大成功
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MVP一覧

  • 師岬の未来をつなぐ
    ミオレスカka3496
  • Rot Jaeger
    ステラ・レッドキャップka5434
  • 命無き者塵に還るべし
    星野 ハナka5852
  • 離苦を越え、連なりし環
    カイン・シュミートka6967

重体一覧

参加者一覧

  • 止まらぬ探求者
    天央 観智(ka0896
    人間(蒼)|25才|男性|魔術師
  • 夢路に誘う青き魔女
    夢路 まよい(ka1328
    人間(蒼)|15才|女性|魔術師
  • 師岬の未来をつなぐ
    ミオレスカ(ka3496
    エルフ|18才|女性|猟撃士
  • Rot Jaeger
    ステラ・レッドキャップ(ka5434
    人間(紅)|14才|男性|猟撃士
  • 灯光に託す鎮魂歌
    ディーナ・フェルミ(ka5843
    人間(紅)|18才|女性|聖導士
  • ベゴニアを君に
    マリィア・バルデス(ka5848
    人間(蒼)|24才|女性|猟撃士
  • 命無き者塵に還るべし
    星野 ハナ(ka5852
    人間(蒼)|24才|女性|符術師
  • はんたあ倶楽部
    ハヒヤ・ベリモル(ka6620
    人間(紅)|14才|女性|霊闘士
  • 変わらぬ変わり者
    ハンス・ラインフェルト(ka6750
    人間(蒼)|21才|男性|舞刀士
  • 私は彼が好きらしい
    穂積 智里(ka6819
    人間(蒼)|18才|女性|機導師
  • 離苦を越え、連なりし環
    カイン・シュミート(ka6967
    ドラグーン|22才|男性|機導師
  • 天鵞絨ノ風船唐綿
    ミア(ka7035
    鬼|22才|女性|格闘士

サポート一覧

マテリアルリンク参加者一覧

依頼相談掲示板
アイコン 【相談卓】食材を忘れずに
ステラ・レッドキャップ(ka5434
人間(クリムゾンウェスト)|14才|男性|猟撃士(イェーガー)
最終発言
2017/11/20 04:56:48
アイコン 依頼前の挨拶スレッド
ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2017/11/19 19:41:39