【初夢】とある少女が見たいつかの初夢

マスター:柏木雄馬

シナリオ形態
ショート
難易度
普通
オプション
  • duplication
参加費
1,500
参加制限
-
参加人数
6~10人
サポート
0~0人
マテリアルリンク
報酬
無し
相談期間
5日
締切
2018/01/03 07:30
完成日
2018/01/16 08:53

みんなの思い出

思い出設定されたOMC商品がありません。

オープニング

 人類の歴史上、この世に確かに存在しながらも、生物学上のカテゴリーに分類されていない、闇に葬られた生物種が2つある。

 一つは獣人── 彼らは人と変わらぬ姿でありながら、その身の内に獣の力を内包し、その力を解放することで獣の姿へ変化する。
 人と近しき存在であった彼らは、しかし、教会勢力の拡大と共に、次第に『ライカンスロープ』と呼ばれる『化け物』として迫害されるようになった。人間と比して圧倒的に数に劣る彼らは人類と敵対する道を選ばず、自分たちの存在をひっそりと闇に葬ることにした。弾圧から逃れた獣人たちは流浪の民として旅芸人など芸能を生業としながら、人々の口の端に獣人の存在が上らなくなるまで、その正体が露見せぬよう代々を生き伸びてきた。

 そんな獣人たちには仇敵がいる。それが『闇に葬られたもう一つの生物種』──情報生命体『NW(ナイトウォーカー)』である。
 彼らは情報生命体という名の通り、特定の身体を持たない。木の洞の皴や石の文様、羊皮紙の文字や絵図の記号といった視覚的情報や、楽器の発する音楽やレコードの中の雑音といった音声情報に紛れて存在する。
 NWは捕食対象である獣人を感知した時、初めて行動を開始する。彼らは自分たちを見聞きした生物に『憑依』或いは『感染』することで初めて行動の自由を得る。NWは基本、単独で行動し、他の生命と交渉を持つことはない。また、そのような知性も確認されない。一度NWに取りつかれた生物に最早助かる術はない。精神と行動に異常を来たし、自我を失ってその肉体のコントロールを完全にNWに支配される。
 そうして本命の獲物たる獣人に近づいたNWは、宿主の身体を獣人以上の力を持つ怪物へと変異させて襲い掛かる。そうして獲物を捕食した後は用済みとなった宿主の身体を捨てて、再び情報生命体となって情報の海に紛れるのだ。

 日の当たらぬ場所で行われる両者の戦いは激烈を極めたが、それが人類の歴史の表舞台に出てくることは一切なかった。獣人たちは自分たちの存在が知られぬよう、NWの存在自体を徹底的に秘匿した。時折、隠蔽しきれなかった事物が『呪いの絵画』だの『悪魔の楽曲』だの騒がれることはあったが……

 そして、時は流れ、20世紀──
 芸能を生業としてきた獣人たちは、新たに『芸能界』という世界に自分たちの居場所を確立していた。
 歌手、アイドル、俳優、キャスター、アナウンサーにP、D、芸能事務所や末端の制作会社に至るまで──少なくとも送り手側のスタッフは、全て正体を隠した獣人たちで占められるようになっていた。
 全ては、この世界に爆発的に広まってしまったNWという存在を秘密裏に退治し続ける為だった。
 印刷技術の発達に放送網の拡充、録画録音機器やインターネットの普及といった情報メディアの発達は、情報生命体であるNWという存在まであまねく世界に行き渡らせる役割を果たしてしまった。今やNWの宿主となるのは人間が最も多い。
 獣人たちは取材と称してNWの宿主となった生物を探し出し、撮影と称して周囲の立ち入りを制限し、人知れずそれを排除した。万が一、実体化したNWが人々の前に出現してしまった時は、映画や特撮のバトルシーンとして撮影を擬装してこれを倒す。路上ゲリラライブの裏側で、実は獣人とNWの戦いが行われているのももう日常茶飯事だ。

 時代は変わり、歴史は続く。
 獣人たちとNWの戦いも、また人知れず──

 西暦2013年──
 連合宙軍宇宙戦艦サルヴァトーレ・ロッソは、ヴォイドに襲われていた民生コロニー『LH044』を救出。生き残った民間人を収容した後、クリムゾンウェストへと転移した。
 『LH044』コロニーには、テレビ局やラジオ局、芸能事務所と言った芸能界の関係者も多くいた。
 そして、NWが潜伏する情報媒体もまた、サルヴァトーレ・ロッソと共に、未知の世界へと……


 カメラやレフ板、ガンマイクといった撮影用機材を抱えた4人の男女が、サルバトーレ・ロッソの無機質な長い廊下を必死の形相で走っていた。
 人の身ではあり得ぬ尋常ではない速さであった。特にアナウンサーと思しき着飾ったドレス姿の女はピンヒールを履いているとは思えない。見れば、髪の毛の上とスカートの裾からそれぞれ狼の耳と尻尾らしきものが覗いている──半獣化だ。
 彼らの進む先の廊下には、小さなネズミの様な小動物。こちらもまた常人では捉えられぬ程の速さでその足を動かしている。人間離れした獣人たちでも追いつけそうにない。
「チッ……! 突っ込む。援護を!」
 先頭の狼耳女アナウンサーが叫ぶと、応じて、カメラを持つ男が足を止め。その瞳を一瞬、鷹の様に変化させると、その視界の中でスローになった『ネズミ』に向けてサイレンサー付きの自動拳銃を一発、発射した。気配を察したネズミが反応するより一瞬早く、その横腹を捉える45口径。直撃を受けて吹っ飛んだネズミが床面を転がって…… 大穴の開いた身体から一滴の血も流さずその身を起こし、隙間の開いてた扉のその内側へと逃げ込む。
 女は脚部に狼の力を漲らせて更に加速すると、その勢いもそのままに開きかけの扉を思いっきり掌底でぶん殴った。そして、ヒールを床に蹴り込み、停止&再加速。一気に室内へと突入する。
 部屋の中は倉庫だった。見上げんばかりの荷物の中でその足を止めていたネズミがもこもこと身体の変異を始め……直後、女が突き出したヒールにその身を貫かれる。
「やったか……ッ!?」
 ガンマイクを持った太った男が、息を切らしながら女に尋ねる。女は踏み抜いた足を上げ……ネズミの残骸を見て、舌打ちした。
「……コアの残骸がない。どこかの情報に逃げられた」
 コアとはNWが実体化する際に現れる核である。その身体の表面に必ずあるものであり、NWの弱点でもある。
「ええっ!? どうすんのさ! 今日はリゼリオにお偉いさんが来て、リアルブルーの文化紹介が行われるんだろ!?」
「……この倉庫の荷物を全て焼くしかない」
「んな無茶な!」
 結局、それは叶わなかった。騒ぎを聞きつけた連合宙軍の士官がやって来て、迷ったふりをした獣人たちをその場から追い出してしまったからだ。

 かくして、そのNWの所在が分からぬまま、文化交流会が始まってしまった。
 その取材(という名目で)訪れた撮影スタッフの男どもは、白いドレスに身を包んだ来賓の入室に感嘆の息を呑んだ。その長身の美少女は細身でいながら抜群のスタイルを誇り、それでいて隠し切れない気品と優美さに溢れていた。
「……誰?」
 女アナウンサーが面白くない表情で傍らのディレクターに尋ねた。
「知らんのか!? グラズヘイム王国王女、システィーナ・グラハム殿下にあらせられるぞ」
 女アナウンサーは無礼にも王女殿下を二度見した。
「……は? え? 誰が? え?」

リプレイ本文

●OP本文後。件の倉庫前の廊下──

 道に迷ったという撮影班を立ち入り禁止区画から追い出して── 若い連合宙軍の女士官は踵を返して廊下に戻った。
 永遠に思えるほど長く続く暗い廊下──ふと違和感を抱いて足を止める。
 女士官は知らなかったが、そこは先程、NWが消えた倉庫の前。半開きになった扉の前で、廊下の照明がジジジ……という音と共に明滅を繰り返している。
 士官はゴクリと唾を呑んだ。そして、我ながら大袈裟と感じつつ、腰のホルスターのボタンを外した。
 そのまま扉の横に張り付き、そっと中の様子を伺う。
 なぜか室内灯が点かなかったので、扉を全開にして中へと入った。
 静寂──…… と、突然、ジッ! とショートした様な音と共に背後の廊下の電気が消えた。
 一瞬、雷の様な閃光が走り、自身の人影が落ちる。だが、その人影は『一つ』ではなかった。
 士官は思わず悲鳴を上げて銃口と共に背後を振り返った。扉の前には小さな人影── 舞い散る火花で逆光となった中、銀色の髪の輪郭と爛々と光を放つ紅い瞳だけが闇の中に浮かび上がっている。
 女士官の誰何の声を右から左へ聞き流し…… 少女はただ一言、ごめんなさいね、と呟いた。
「私が『この子』を手に入れる為には、一度何かに憑依させて実体化させる必要があったから……」
 そう言うと少女は何かの本を開いて士官に見せた。瞬間、その中こ視覚情報として紛れていた『紋様』がぐにゃりと蠢き……
 次の瞬間、女士官はガハッと息を吐いた。ジジジジジジジと目覚ましの如く異音が頭の中に鳴り響き、全身が痙攣を始めて、やがて伸ばした腕があらぬ方へとボコリ、と曲がる。
 悲鳴は、しかし、倉庫の外へは響かなかった。どういったカラクリか、少女が倉庫の中の空気の振動を全て止めていた。
「……あの獣人たちがネズミの身体を壊さなければこの様な手間は省けたのだけれど……まぁ、これも巡り合わせが悪かったと諦めて?」
 ゴキョリ、と致命的な音がして…… 少女の目の前の女士官(=シレークス(ka0752)が見ている夢の主観)は完全にNW──人外の化け物へと変貌した。
 同時に、ありとあらゆる攻撃手段で目の前の捕食対象に襲い掛かり…… ギラリと好戦的な笑みを浮かべた少女が右手で反撃の一閃を振るい──直後、音のない世界で倉庫の扉が吹っ飛んだ。


 冒険都市リゼリオが誇る劇場街の一角を貸切って行われているサルバトーレ・ロッソとグラズヘイム王国の文化交流祭── その会場の一つである歌劇場の貴賓席で、システィーナ王女(八頭身)は不満げな表情で呟いた。
「……退屈です」
 先程から5分置きに繰り返されているその台詞を、背後に控える侍従長マルグリッド・オクレールは慣れた様子で右から左へ聞き流していた。自然、王女の相手は護衛のハンター、マルカ・アニチキン(=マルカ・アニチキン(ka2542)が見ている夢の主観)が引き受けることとなる。
「失礼ながら、私にはとても素晴らしいお芝居に思えます。異世界の方々にもお楽しみいただけているようですが……」
 『絵画と水のミューズ』マルカ・アニチキン── 絵画の収集家としても有名な資産家でありながら、ハンターとしての活動もこなすスーパー覚醒者。その依頼解決率は99.8%、お客様満足度は98%を超えると言われ、彼女が解決した事件の中でも特に有名な『湯けむり温泉ヒポポタマス殺人歪虚』における怪盗ジャックとの呪われた絵画を巡る頭脳戦は今でも語り草となっており、特に『あかすり女王マルカ』の下りは吟遊詩人の詩にもなる程だ。
「……当然です。我が歌劇団の実力は西方随一。演目も初見であれば楽しんでいただけましょう。しかし……」
 今回の交流戦において王国側が選んだ出し物は、オペラ『グラズヘイム建国記』──王国歴231年のエクラ教ネグノーシス派に対する弾圧に端を発する『ネグノーシス戦争』から『西方統一戦争』、そして、数々の苦難を乗り越えて催された王国歴500年の『ソリス・イラ開催』までを描いた一大叙述詩である。
 ただ、これは王国では歴史の勉強の教材として使われる程の重厚な大河作品であり、交流祭の演目とする事には王女は反対だったのだが、堅物で真面目で融通の利かないお小言番長の大司教セドリック・マクファーソン(注:このシナリオでは初夢を見ている個人の主観が多分に反映されています。予めご了承ください)がごり押ししたという経緯がある。ちなみに、上演時間は4時間以上。それが一週間以上も続く(
「私は幼い頃、大司教にこれを何度も何度も見せられました。しかも、度々劇は中断されて、大司教の解説が延々続くのです。……この地獄絵図が貴女に想像できますか?」
 その時のことを思い出したのだろうか。王女は苛立たし気に席を立つと、侍従長とマルカを振り返って「抜け出します」と宣った。
 それも慣れているのか、「……。かしこまりました」と小さく息を吐いて脱出(脱走)の準備を進める侍従長。マルカは驚天動地であったが、それでも依頼人の意向は最大限尊重するのが彼女の流儀だ。……或いは最初からそれを見越して騎士でなく自分が護衛に選ばれたのかもしれないが。

 王女と侍従長とマルカの3人はリゼリオの町娘風の服装に着替えると歌劇場の外へと繰り出した。
 その事実を、王女の席の向かい側のボックス席に潜り込んでいた報道陣、メイム(=メイム(ka2290)が見る夢の主観)とスタッフたちだけは知り得た。
「……ふっふっふ。スクープを得ようと立ち入り禁止区域に潜り込んでいたらとんでもない場面に出くわしてしまったようね」
「あ、やっぱり無断侵入だったんだ」
「減給が……」
 嘆くカメラマンと音声さん。彼らはトミテレビLH044支局報道部に属するスタッフだった。そのリーダーたるメイムは蝙蝠獣人。局の外を取材で飛び回るキャスターであり、NW相手には回避能力と音波系スキルを駆使するトリッキーな戦いを得意とする。
「……よし、先回りして王女の秘密の休日に密着しましょう!」
「それって『ローマのKy……」
「だまらっしゃい」
 かくしてリアルブルーの市井の少年風(それしか衣装が用意できなかった)の服装に着替えたメイムは、街角で偶然を装って王女とぶつかって、お詫びに食事と祭りの案内を申し出た。 
 侍従長は訝しんだが、なぜかマルカがメイムの身元を保証した。何より王女自身がそれを望んだことで侍従長の疑問は不問に処された。
「依頼達成率99.8%の凄腕ハンター……? ふーん。とにかくよろしくね」
 どこかで会ったことがあったかしら、とでもいう風に、握手をしながら穴が開くほどマジマジとマルカを見つめるメイム。一方のマルカの方はその顔面を真っ赤にしながら、そんなメイムの視線から逃れるように顔を逸らしていた。
(ぴゃあぁぁぁ~…… メイムさん、思いっきり訝しんでるよ……! やっぱり違和感があり過ぎましたか、この設定……!?)
 マルカは見ているのは明晰夢だった。そして、メイムは現実世界の知り合いだった。
 現実のマルカ・アニチキンはスーパーハンターなどではなかった。気弱で、大人しく、引っ込み思案で……唯一、ハンター向きの素質と言えば『魔術の知識に対する貪欲なまでの探求心』があるが、それも暴走しがちなきらいがあって、自分の中ではいつまでも後悔と反省の種でもある。
(もう少し……まだ夢から醒めないなら、せっかくだしもう少し『最強のハンター』でいても良いよね……? メイムさんもまだ私に気付いていないみたいだし……)
 そんなマルカの思いも知らず、メイムは王女の一行をリアルブルー側の出し物が催されているエリアへ連れてきた。屋台や移動遊園地、ミニシアターといったリアルブルーのお祭りを模したエリアだ。
 各所のスピーカーから絶え間なく流れ続ける音楽に、小さな観覧車やメリーゴーランドから聞こえてくる子供たちの笑い声。屋台からは甘い焼き菓子の匂いがそこかしこに漂い、王女一行はそれらを全て余すところなく満喫した。
「私、歩きながら食事をしたのなんて、初めてです♪」
(はい、お約束のセリフをいただきましたー!)
 食べ歩きでお腹が一杯になると、メイムは続けてリアルブルー側の出し物が行われる会場へと王女一行を案内した。
 そこはロッソにほど近い、リゼリオの海に面した石造りの野外劇場だった。ステージ上には金属製の骨組みが組み上げられ、照明機器や音響機材、大型スクリーンと言った舞台装置が次々と設営され始めていた。
「……あれは何をしているんですか?」
「『コンサート』の準備です。……あ、砂浜で出演者たちが振り付けの最終確認をしてますね」
 王国側のオペラに対し、リアルブルー側が用意した企画は『アイドルユニットによるコンサート』であった。リアルブルーの文化(と圧倒的技術力)を実感してもらうには、やはりライブ感の強い『総合芸術』で当たるべきだろうということで決定した。
 出演するのは、公演や撮影の為に偶々LH044を訪れていて転移に巻き込まれたアイドルたちが、避難民たちを元気づける為に急遽結成した『寄り合い所帯』──だが、元々、獣人たちは、NWが出現した際にはいつだってその場にいるメンバーで即応、対処するのが常である。砂浜で手拍子に合わせてダンスを踊るアイドルたちのパフォーマンスは、急造ユニットとは信じられないくらいピタリと息が合ったものだった。
 思わず拍手をしてしまった王女が皆にチラリと振り返られて。公演前のパフォーマンスを覗いてしまって怒られるかと首を竦める。
 アイドルたちの中の銀髪の娘がそんな彼女の様子に気づいて、笑顔で大きく手を振った。
「応援ありがとー♪ ボクはルリアス・レクシアが見ている夢の主観)! ルー君、って呼んでねー(はぁと♪」
 求められた握手にも応じ、その姿が見えなくなるまでぶんぶんと手を振って見送った後…… ルリアス(=ルーエル・ゼクシディア(ka2473)は急にどんよりとした顔をすると、「また無垢なファンを騙してしまった……」と両手でその顔を覆った。
「……まだ気にしているのですか?」
 同じ急造メンバーであるエルバッハ・リオン(=エルバッハ・リオン(ka2434)が見ている夢の主観)が淡々と尋ねた。その小さな身体からは想像もつかないパワフルな声量を誇る銀色の長い髪と蒼い瞳を持つ竜獣人だ。
「それはそうだよ…… いくら急な欠員が出たからと言って、ボク、ホントは『男』だよ!?」
 そう。ルリアス・レクシア──性別、男。本来は一角獣人(回復が得意なユニコーン。『本来、高身長で』容姿が美麗な者が多く、モデルや女優を数多く輩出している)の裏方スタッフなのだが、プロデューサー(幼馴染)の鶴の一声で急遽『女』として今夜のステージに上がる羽目になってしまった。
「……それにしてはさっきのアイドルっぷりは随分と堂に入ったもの(と書いてノリノリと読む)でしたが」
「プロだからね! 引き受けた以上はちゃんと完遂するさ!」
 立派です、と興味なさげに呟いて……最後に、エルは無表情のままルリアスに親指を立てて見せた。
「気休めになるか分かりませんが…… 貴方の仕事ぶりは悪くありません」
 そう言って今度こそ去っていくエルの背中をルリアスは苦笑と共に見送った。……もしかして、褒められたのかな? ……パフォーマンスでなく男の娘っぷりを褒められたのなら、それはそれで複雑なんだけど。

 コンサートは日も傾き出した時分に始まった。
 派手な16ビートを叩くドラム、王国の人々には初耳となるエレキサウンド(死語)── 照明が放つ光の柱が一斉に立ち上がり、赤世界には無い火薬の破裂音と共に紙テープが弾け飛ぶ……
 公演が始まってからこっち、王女(町娘ver.)はずっとぴょんぴょん跳ねながら、キラキラと瞳を輝かせてずっとその手をパチパチ叩いていた。激しい曲調に乗せての歌いながらのダンサンブル──舞踏会ではあり得ぬくらい激しく動き回りながら、それでいてステージ全体を一として完結するそのパフォーマンスは、確かに王国には存在しない。しかも、砂浜で見た彼らの動きはまだ全然本気じゃなかった。ステージ上──半獣化した彼女らのパフォーマンスは、まさに神業と言っていい。

 ……コンサートの時間が終わった。即ちそれはシスティーナが自身に掛けた魔法が解ける時間であった。
 侍従長とマルカを連れて帰還した王女は大司教の小言を聞き流しながら、素晴らしいパフォーマンスを見せてくれたアイドルたちを賞賛するべく自ら楽屋を訪問した。
「あれがグラズヘイム王国の王女様……ふーん、綺麗な人なんだね」
「ほう?」
 惚れましたか? と真顔で尋ねるエルにルリアスはまさか、と首を振る。
「身分が違い過ぎて恐れ多いよ」
 退室していく王女がチラとルリアスの方を見た。その顔が昼間に握手をした『ファンの子』と同じであることに気が付いて、ルリアスは「へ?」と立ち尽くし……

 王女の仕事は終わらない。
 リアルブルー報道各社による取材、という名の『親善大使』──王女を通じて王国というものをリアルブルーの人々に知ってもらうという重要な役割が残っている。
 何社目かの順番で。タイトスカートなスーツ姿でシレッと現れたメイムに王女は一瞬、面食らった。パチンとウインクをして仕事に入るメイム。王女もまた苦笑を浮かべて素知らぬ顔でそれに応じる……

 予定されていた全ての質問を終え、退室しようとしていたメイムが最後に一つ、王女に尋ねた。
「……ところで、殿下。殿下はどうして、そうやって自身の本当の姿をお隠しになられるのですか?」

 王女の周囲から音が消えた。メイムが闇色の無貌を向けて、心を抉る言葉を続ける。
「……殿下。その上げ底ブーツ、辛くないですか? ほら、胸の詰め物も曲がっていましてヨ?」
「ななななな何を言っているのですか、あなたはっ!? この胸は確実に、紛れもなく、天然ものの、私、システィーナ・グラハムのGカップなのです!」
「その通りです。王女殿下のお胸がまるで本当はトリプルAであるかの如き物言い……王女殿下のみならずグラズヘイム王国に対する侮辱。万死に値します」
 感情の全くない声で背後で告げる侍従長。へ? と振り返った王女は、しかし、メイムと同様に無貌と化した側近の姿を目の当たりにして愕然とした。
「オ、オクレールさん……?」
「GはグラハムのG。そしてグラズヘイムのG。我らが完璧なる王女殿下、千年王国の象徴、次代の国母となるべきプリンセスオブイルダーナが実はまっ平らな断崖絶壁であるはずがない。まして実はその正体が寸足らずのちんちくりんであるなどあってはならない。そのようなこと神が許さない。神が許しても我ら国民が許さない」
 王は王でなければならない。その重責から逃げてはいけない──
 甘ったれた理想論者であってはならない。王がいつまでも子供であってよいはずがない──
 ……いつの間にか、声を上げるのは侍従長だけではなくなっていた。大司教も、騎士団長も、聖堂戦士団長も、第六商会長も、大公も貴族たちも国民たちも誰も彼も、皆、無貌の面でこちらを見やり、声を合わせて彼女に王であることを迫ってきた。


「……ところで、殿下。殿下はどうして、そうやって自身の本当の姿をお隠しになられるのですか?」
「……」
「もっと肩の力を抜いて……そう、一緒に交流祭を回った時の、何事にも驚き、良く笑う年相応の姿の殿下をもっと表に出しても良いと思うのですが……殿下?」
 最初に王女の以上に気が付いたのはメイムだった。意思のない瞳でピクリとも動かなくなった王女を覗き込んで、ハッとする。
「……精神攻撃!」
 瞬間、部屋の片隅に蟠った影がゆらりと揺らめくのに気づいて、侍従長が疑似箒型機導砲を起動し、エネルギー波を撃ち放つ。爆発による粉塵の中から放たれる反撃の『赤熱の槍』──それを眼前に立ちはだかったマルカが魔力を込めた一撃で以って打ち払う。
 狙いを逸らされたその一撃は、マルカらの背後の壁を直撃した。そして、隕石の衝突にも似たエネルギー量で、壁や天井、建物の一部を爆炎と共に吹き飛ばした。
「ゴホッ……ゴホッ……! なに!? いったい何が起きたの!?」
 瓦礫の中から這い出すようにして立ち上がる獣人2人──それは隣りの部屋でインタビューアーとして待機していたルリアスとエルの2人だった。
 同時に、反対側の粉塵の中からも襲撃者が姿を現す。
「……チッ。もう少しで王女の魂を我がものとできたものを……」
 壁一枚を吹き飛ばす威力の機導砲をまともに受けて尚、その女は平然と服に付いた埃を払った。
「あ……わ、歪虚……!? なんでこんなところ(夢の中)にまで……!?」
 そう、怯えるマルカが察知した通り、この歪虚──癖のある金色の長髪の、黒衣を纏った有角の人型高位歪虚は、夢の世界の産物などではなく現実世界の存在であった(という設定)。王女のコンプレックスを利用してその魂を捕らえるべく、彼女が見ている夢に干渉してきたのだ(という設定)。
(無理だよ、あんなの……)
 高位歪虚を目の当たりにしたマルカは震えながら萎縮した。彼女が『最強のハンター』なのは夢の世界だからであって、こうして現実が侵食してきてしまってはただの臆病な魔術師に過ぎない……
「ありのままの自分でいいのよ!」(←時代)
 と、そのマルカの背後で声がした。悪夢に囚われたシスティーナにメイムが呼び掛ける声だった。
「自分らしく、ゆっくりと王になっていけばいいの。自分の力が足りない時は大人の力を借りなさい。……なーに、今のあなたがへっぽこなのは、周りもちゃんと分かっているから!」
 それでもついてきてくれる人たちがいる。そういった人たちはそんな貴女にグラズヘイムの未来を見ているのだ。だから、遠慮することなんてない。だって彼らはきっと貴女となら建国の苦労だって厭わないから……
(……王女殿下はそれでいい。でも、私の方は、ありのままじゃあ……)
 そんな丸まったマルカの背中を、メイムがすぱーんと引っ叩いた。
「!?!?!?」
「ほら、あなたも! しっかり胸を張りなさい! クリムゾンレッド一の魔術師なんでしょう?」
 迷いのなく見据えるメイムの目力に、マルカの心の中で急に霞が晴れたように蒼空が広がった。……ああ、この人がこうも信頼してくれるなら。今の自分にできることを。そう、この夢の中でなら……!
「王女を覚醒させる気か……!」
 邪魔はさせぬ、とメイムに向かって爆炎の剣を生み出す歪虚。だが、それは直後にマルカが放った光によって、周囲の焔ごと綺麗に白き渦と化して消滅した。
「カウンターマジックだと!?」
 歪虚の目が驚愕に見開かれ。逆にマルカの瞳に力が宿る。
「我が名はマルカ・アニチキン……クリムゾンレッド随一(自称)の魔術狂いにして、絵画と水の女神の異名を誇る凄腕のハンターっ、ですっ!」

 爆炎の舞う戦場を、ルリアスとエルは隣りの部屋から無言で見守っていた。
「あれが、歪虚…… 随分と、ヤな感じだね」
 ルーエルが呟き、沈黙で以ってエルが答える。……彼の直感が告げていた。アレは存在そのものが僕らとは異質のもの。NWとは違った意味で僕らと共存できないモノだ。
 完全獣化すれば恐らく戦える──ルリアスは彼我の戦力比にそう当たりをつけていた。だが、それはできない。獣人は正体を隠す者。人知れず夜の中で戦う者。新たなる弾圧の歴史を防ぐ為、その存在は秘匿されている……
「それで良いのです。あの歪虚はこの世界の人々の敵。私たちが命を懸ける義理はありません。私たちがもし正体を明かしてしまえば、その災いは獣人種族全体に及びます」
 エルの言葉に頷くルリアス。その視線が初めて、ずっと右腕を押さえているエルの姿に気が付いた。
「怪我をしたの!?」
「……! いえ、大した怪我では……」
「辛かったらいつでも言ってね。すぐに回復するから」
 気遣いの視線を向けるルリアスに、エルは内心で『舌を打った』。
 エルの正体はダークサイド獣人だった。本来、全獣人の敵であるはずのNWを刺青という形でその身に宿し、自由に使役する能力を持つ存在だ。
 ロッソの立ち入り禁止区域に現れた謎の少女も彼女だった。若い女士官を媒介にNWを実体化させ、調伏したまでは良かったが……先程の歪虚の攻撃で、その刺青を隠す右腕の袖がすっかり消し飛んでいた。
(この紋様を見られてしまえば自分がダークサイドであることがバレてしまう……せっかく入手したNWだが、その前に放してしまわねば)
 やむを得ない、か…… エルは他の獣人たちに気付かれぬよう、右腕の刺青をそっと王女たちへと向けた。この入れ墨を見た者はその視覚情報を通じてNWに憑依される。そして、獣人を捕食する為の依り代となって怪物へと変貌するのだ。
(さて、誰がこいつの生贄になるのか……)
 いざ決断をしてしまえば躊躇う理由もなく、エルは愉悦の光を瞳に揺らしてその時を待った。
 その時、メイムの呼びかけに王女が意識を取り戻した。ジッとこちらを見つめるエルの視線に気づいた彼女がぼんやりとそちらを振り返ろうとして……主人の覚醒に気付いた侍従長が歓喜と共に主を呼び、システィーナの身体だけがエルの方に向き直る。
 直後、空間に電流が走り(←演出)、王女の胸がドカンと爆発した。……正確にはシスティーナの胸部が爆発的に膨張し、ドレスから飛び出し巨大化したのだ。
 ……王女のGカップは詰め物「オオイナルヤスラギ」であった。そして、その正体は仮死状態にあったスライム『ホワイトウーズ』だった(という設定)。エルの刺青を『見た』のはこの魔法生物だった。そしてそれを母体にNWが実体化してしまったのだ!(ぇ
「NW!? なんだってこんな場所に……!」
 驚愕するルリアス。あまりといえばあまりの事態にエルと歪虚ががくんと顎を落とす。
 そうこうしている間にもNWは実体化を果たしていた。巨大化したスライムはやがて全身黄金色に輝き始め……なぜか全身グラマラスな人型の女性(=シレークス主観)へと変化した。そして、『もう1体』のNWは銀色の人型(=サクラ・エルフリード(ka2598)主観)へ。全体的にスラっとスマートな印象で、金色に比べて全体的にサイズが小さい。
「バカな!? 単独行動が基本のNWがなぜ2体も!?」
「ふ、双子!?」
 そう言えば胸の詰め物は2つありましねー。まったく同時に感染したことでNWの力が2つに割れたのかもしれない(嘘設定
 とは言え、その『質量』は有限であったらしい。肉体を構成する情報の多くを黄金に持っていかれた銀色は、自身の身体をペタペタと触りながら黄金と自身を見比べると、がっくりと肩を落として「自分は王女と違って夢を見ることも出来ないのですね……」などと心の中で嘆息した。これも異常なことであった。本来、NWには知恵はあっても意思はない。
 黄金はその全身を振動させて誕生の歓喜の『叫び』を上げると、食欲の導きに従って眼前の獣人メイムに向かって襲い掛かった。身体の一部を棘付き鉄球状に変化させ、それを鞭の様に振るって得物を全身に取り込まんと暴れ出す黄金に、しかし、回避型のメイムは王女を抱えて動けない。
「いけないっ!」
 ルリアスは半獣化形態になると、その眼前に飛び出した。半獣化であれば外見の変化はコスプレレベル。しかし、眼前の黄金は半獣化では抑え切れない程の強さがある。
 エルは内心で舌打ちすると自らも半獣化して加勢した。眼前のNWと戦わないのは『普通の獣人』としてあまりにも不自然だ。
 一方、その頃、銀色のNWは、戦闘にも加わらずにその場に立ち尽くしたまま、きょろきょろと女たちを見ていた。
 メイムを見て、王女を見て、エルを飛ばしてマルカを見て……そんな彼女らに共感を抱いたのか、励ますように親指を立てて見せる。
「なっ、なんか屈辱なんですけどっ!?」
「やっぱり夢でも魂の胸囲は誤魔化せないんだねぇ」
「魂の胸囲!」
 歪虚と魔術戦を繰り広げながら背後のメイムとボケ合うマルカ。歪虚はそんな彼女らに攻撃を加えようとして、突如、横合いから黄金の散弾に邪魔を入れられ、不快気に眉をひそめた。
「なんなのだ、こいつは……!」
 苛立たし気に歪虚が叫ぶ。この正負どちらのマテリアルも感じられない生物の攻撃は、いつの間にかこちらに8割が向けられるようになっていた。その存在だけでも余りにイレギュラーな状況だ。
(一旦、引くか……?)
 一瞬、そんな考えが浮かんだ。その表情を見たメイムがポソリと呟いた。
「……逃げるの?」
「……何?」
「いえいえ、止めはしないわよ? でも、あんな偉そうな登場しといて今更尻尾巻いて逃げるんだー、って。でも、高位歪虚って、こんなスライムもどき2体を倒すこともできないのかー。へー」
 ピキッと歪虚のコメカミに青筋が浮かんだ。彼女、歪虚シルヴィアは『傲慢』の歪虚──誇りを傷つけられたまま、撤退することなどあり得ない。
「……よかろう。我の本気をほんの少しだけ見せてやる」
 瞬間、歪虚を中心に爆風が巻き起こり、部屋の温度が瞬間的に跳ね上がった。舞い上がる火の粉と爆ぜる音──直後、放たれた爆炎の大剣が金色を直撃し、灼熱の風がその場の皆の肌を灼く……!
 吹き飛ばされる金色の姿に、銀色がハッとした。そして、スッとその身を床面へ広げて消すと水たまりの様に移動。突如、歪虚の眼前で人型へと再生すると、メタリックボディの鉤爪による連続攻撃で斬りつけた。歪虚の反撃をぐにゃりとその身を崩して回避しつつ、滑るような足取りで回り込みながら打撃を与える。どうやらフィジカルの黄金に対してテクニカルの銀色といったところか。歪虚の大振りを飛び避けた銀色が天井へと張り付き、そこを蹴るようにしながら脚を剣状に変形。斬月を宙に描く。
「僕は……どうしよう。どうしたら……」
 高位歪虚と高レベルNWの戦い──しかし、ルリアスは未だ完全獣化への踏ん切りはつかない。そこへ……
「わっ。なんだ、これ!」
 部屋の向かい側から声がして──そちらを振り返ったルリアスは思わず目を丸くした。
 自分と瓜二つの容姿をした少年──違いは彼の髪が緑色で自分が銀色ということくらいか。おそらくはハンターなのだろう。その武装した少年は、自分の実力の手に余る人外の戦いに、明らかに怯んだ色を見せた。しかし、非戦闘員の少女がその場に取り残されていると知ると躊躇することなく部屋に踏み込んだ。
「君! こっちへ……!」
 少年はシスティーナの正体に気付いていなかった。にもかかわらず自らの命を顧みず地獄へ救助へ踏み入れた。爆発に吹き飛ばされても起き上がり、回復してまた前へと進む。
(……あんな子まで戦ってるっていうのに……僕はいったい何をしているんだ……!)
 ルリアスは決断した。彼は王女の傍らに膝をつくと、少し寂し気な表情でこう告げた。
「……これから僕たちもあいつらと戦います。ちょっと怖いかもしれませんけど、これだけは信じてください。……どんな姿になっても、僕たちは貴女たちの味方ですから」
 ルリアスは立ち上がると歪虚とNWに向き直った。溜め息を履いてメイムとエルがそれに続く。
 変化が始まった。漲る力にその身を震わせ、苦痛の呻きを上げながら……人の形を破り捨て本来の姿へと変貌していく獣人たち。メイムは全身蝙蝠の人型に、エルは人型の竜へと変化した。ルリアスは高貴なユニコーン(でもポニー)のような人型へ──驚愕し目を見開く王女と侍従長に悲し気な瞳を向けた後、彼らは戦場へと飛び込んでいく……

 三つ巴の戦いが始まった。獣人という新たな要素は、戦いの針を完全に人類側へと振り切らせた。
 メイムの策略によりNWとマルカを同時に相手取らされ消耗していた歪虚シルヴィアは、どうにか黄金の身柄を確保しただけで屈辱に塗れて撤退していった。
 残された銀色はそれを追おうとしたが、背後からエルに不意打ちをされて人知れず刺青へと戻された。左腕、袖の陰に収まったそれを指で撫で、大きく息を吐くダークサイド。
 そして、その場には王女たちと獣人たちだけが残された。


「……というわけでですね、できれば僕らの正体は内緒にしてもらいたいのですが……」
 ルリアスは獣人たちの歴史と事情を改めて王女に説明した。情報生命体NWの存在に関する情報も……
「どうやらリアルブルーから持ち込まれたのは技術だけではないようですね」
 侍従長の言葉に俯くルリアス。王女は一歩彼らの前に進み出ると、厳しい表情でこう告げた。
「つまり……私たちだけの秘密というわけですね」
 そして、破顔して頷いた。
「わかりました。皆さんの秘密は守ります。……安心してください。人知れず戦うダークヒーロー…… 私、そういうの大好きですから!」

 かくして獣人とNWの存在は王国の機密となった。
 獣人・NW問題対策の専門の部署も立ち上がり、その責任者には『謎の仮面少女』がつくこととなった。
 獣人たちはロッソ艦内からリゼリオへと出向し、ロッソ艦内から赤世界へ漏れ出すNWを人知れず討伐していくこととなる。

「どうやらうまく正体は誤魔化せましたね。しかし、まさかこのような立場となるとは……」
 隊の一員としてリゼリオの街角に張り込みながら、エルは小さく呟いた。
「しばらくは様子見ですね…… しかし、こちらの世界のマテリアルという未知の技術……『ドクター』なら有効な活用法を見出してくれるかもしれません。我らダークサイドの為に……」

依頼結果

依頼成功度普通
面白かった! 30
ポイントがありませんので、拍手できません

現在のあなたのポイント:-753 ※拍手1回につき1ポイントを消費します。
あなたの拍手がマスターの活力につながります。
このリプレイが面白かったと感じた人は拍手してみましょう!

MVP一覧

重体一覧

参加者一覧

  • 流浪の剛力修道女
    シレークス(ka0752
    ドワーフ|20才|女性|闘狩人
  • タホ郷に新たな血を
    メイム(ka2290
    エルフ|15才|女性|霊闘士
  • ルル大学魔術師学部教授
    エルバッハ・リオン(ka2434
    エルフ|12才|女性|魔術師
  • 掲げた穂先に尊厳を
    ルーエル・ゼクシディア(ka2473
    人間(紅)|17才|男性|聖導士
  • ジルボ伝道師
    マルカ・アニチキン(ka2542
    人間(紅)|20才|女性|魔術師
  • 星を傾く者
    サクラ・エルフリード(ka2598
    人間(紅)|15才|女性|聖導士

サポート一覧

マテリアルリンク参加者一覧

依頼相談掲示板
アイコン 依頼前の挨拶スレッド
ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2018/01/02 23:58:13
アイコン 相談所
サクラ・エルフリード(ka2598
人間(クリムゾンウェスト)|15才|女性|聖導士(クルセイダー)
最終発言
2018/01/02 23:49:46