【AP】エンゼルフライハイ!4

マスター:深夜真世

シナリオ形態
ショート
難易度
普通
オプション
  • duplication
参加費
1,000
参加制限
-
参加人数
3~8人
サポート
0~0人
マテリアルリンク
報酬
無し
相談期間
5日
締切
2018/04/10 22:00
完成日
2018/05/09 01:26

このシナリオは5日間納期が延長されています。

みんなの思い出

思い出設定されたOMC商品がありません。

オープニング

●戦闘時の初華
「良かった」
 竹やぶの中、赤いビキニ水着姿の南那初華(kz0135)が空を見上げている。
 撃墜された味方と自分のエンゼルユニットの一部を交換し、再び大空へ舞い上がった姿を見届けていたのだ。そのまま敵のボス、十二単と激しい戦闘に入った。
「私じゃあんな激しい接近戦、無理だもん……」
 味方に託した思い。
 戦う仲間たちは見事十二単を倒していた。
「……良かった」
 戦闘終了の安堵感。
 そして、結局力になれなかった自分。
「本当に、良かった……」
 見上げた瞳が潤み、涙が頬を伝った。
 自分は、あそこで力になれなかった。味方を再び空に送ったとはいえ、もう飛べなかった。
 おいてけぼり。
 いつもそうだ。
 ぼんやりして気付けば一人ぼっち。
 もちろん友達は待ってくれたが、恋人ができれば初華どころではない。
 取り残されて、取り残されて、流されて。
「男は孤高であるべきだ」
 作家である初華の父親の言葉である。
「私、男じゃないもん」
「食って掛かる暇があるならアイスを食べる。ほら、溶けてしまうぞ?」
 取捨選択ができてない証拠だ、と父親は言っていた。
「あ」
 ここで唐突に気付いた。
「……私、歩いて帰るしかないのかな?」
 エンゼルユニットは背負っているが壊れたパーツをはめているので飛ぶことができない。
 歩くしかない。
 一瞬、損な性格だと思った。
 が、涙を拭いてかぶりを振った。
「私、歩くもん」
 瞳を凝らす。視線に力を込める。
「私、みんなと一緒に行くんだもん」
 味方は緑の光に包まれた敵宮殿の調査に向かっていた。
 初華もそちらに歩いて行く。
 再びこぼれる涙とともに。
 ――その時だった。
「え?」
 初華の背負っていたエンゼルユニットが軽くなった。
 一体何ごと、と自らの身体を見ると……。
「なにこれ。羽衣?」
 ふわふわな一枚の長い布が腕から肩、そして後頭部まで包んで浮かんでいた。
 同時に感じる身軽さ。ユニットは消えている。
「これ、敵の装備じゃなかったっけ?」
 まさか、との思いでとんと大地を蹴ると……。
「浮いた!」
 まるで敵の白色羽衣女性人形「カグヤ」のように羽衣だけで浮いてしまい、自由に空が飛べるようになってしまったのだった。


●竹取物語の真実
「……確かにエンゼルユニットは敵の技術の応用だ。そしてエンゼル波も同じく」
 エンゼル・ストライプ部隊の基地内訓練場司令室で同部隊の司令官、イ寺鑑(kz0175)が言葉を絞り出していた。
 目の前では水着に羽衣姿の初華が指の先からホーミングビームを放ち、両手を合わせて極大ビームを発射するなどしていた。連射の利く攻撃と、連射はできないが破壊力満点の攻撃である。
 いずれも、敵の「カグヤ」が使っていた技である。
「司令官、報告です!」
 ここで新たに入室した解析班の男が近寄って来た。
「何だ」
「敵の植えたタケの中から赤ちゃんが発見されました!」
「何だとぉ?」
「まずは国が急きょ組織した研究班により身柄を保護していますが、人間であることは間違いない半面、高いエンゼル係数を計測しているようです」
「何だ、その竹取物語は……」
 鑑、すぐにはっとした。
「ということは、かぐや姫はルートツーの人間か?」
「そうなるかもしれませんね。……もしかしたら、エンゼル係数の高い人物もその時にかぐや姫から影響を受けた人物の遠い子孫、ということかもしれません」
「まあ、荒唐無稽な話だ。……が、タケから赤ちゃんとくるとなぁ」
「それが真実であってもなんらおかしくはないですね。とにかく、そっちの研究はこちらにお鉢は回ってきませんでした」
「分かった」
 ここで新たな報告が入る。
「司令官、敵の宮殿で変化がありました」
「何だって?」
「宮殿の中央部が開き、中から巨大なステージが出現。音楽とともに中央にいた十二単の本体と思われる女性が巨大な衣装とともに屹立し、歌を歌い始めています。ホーミングビームをところかまわず発射し遠くのビルなどを破壊している模様。まるで移動要塞です」
「……なんだ、その年末紅白歌合戦状態は」
 艦はにがり顔をしている。ちなみに年末紅白歌合戦のラスボスは戦闘を目的としていないのでホーミングビームなどはないが。
「とにかく敵が出て来たなら叩く好機だ。エンゼルストライプ部隊、出撃だ!」

 というわけで、紅白歌合戦ラスボス的なきらびやかな虹色で移動要塞的な衣装の敵女性を倒してください。
 また、初華のような「エンゼルユニット最終形態」になることも可能で、こちらのキーは「乙女の涙」とか「乙女の義憤」とか「乙女の空腹」とか適当なものになります。いわゆる覚醒とかスーパー化とか満開とかそんな感じ。ホーミングビームと極大ビームの他、光の剣や光のデスサイズ、光のホーリーメイスといったとにかく威力の高い攻撃方法や武器を考案して使うことができます。

リプレイ本文


 敵の作った巨大な竹やぶの中心にあった宮殿から空に向かってサーチライトのような色とりどりの光が伸び、ぐるぐるとリズミカルに動きはじめた。
 そして平安風の宮殿自体もガタンガタンと変形し、巨大なステージに。
 その中心から、一人の人物が巨大な……ステージくらいに大きな衣装を開きながら雄々しく浮かんできた!
 自らの歌と、大きく広げた両手と、そして顔を上げ見開く瞳とともに――。
 破壊の音符型破壊エネルギーと、服の裾などからホーミングして飛んでいくビームをまき散らしながら。

「ひどい。敵陣地周辺のビルとかがあっという間に粉々になって崩れてく……」
 赤ビキニに羽衣を纏って宙に浮く南那初華(kz0135)が遠くに敵のラスボスを見ながら口元に拳を添えた。
 その横に浮かんだウーナ(ka1439)はいつもの白地に赤のハイレグワンピース水着。四本の翼のエンゼルユニットを背負っている。
「まさかとはったけど、かぐや姫とはね~。……じゃあ、このまま育っていくと、アレ?」
「ええと、かぐや姫は決戦兵器じゃなかったし……」
 聞いた初華、ウーナに汗たら~。
「ひょっとしたら、ざくろ達の先祖様が、かぐや姫にエンゼル波を浴びせられて、それが今に……」
 その横に時音 ざくろ(ka1250)が浮上してきた。ショートパレオのビキニでTシャツ胸下結びの格好でデルタ翼のユニットを装着だ。
「……全てはこの時の為に!」
「もしそうならもうちょっと別の手はなかったのかしら?」
 さらにオレンジチューブトップブラのバンドゥビキニ、左右非対称の籠手型パーツ姿でデルタ翼の姿が浮上。アルラウネ(ka4841)である。
「でもまあ、素敵な舞台になりそうね」
 にま、と瞳を細める。
 そこへ、 アリア・セリウス(ka6424)。
「それにしても、お構いなし、ね……」
 青いワンピース水着にロングパレオ、上着も羽織って水着だか普段着だか分からないくらい肌露出の低い姿だ。この戦況に長いまつ毛の目を陰らせている。
「ったく、バカバカしいにも程があるぜ」
 やれやれ、と新たにボルディア・コンフラムス(ka0796)。
「こりゃぁ夢かなんかか?」
 頑丈そうな素材のビキニ水着にシックスパックの腹筋といういで立ちのまま鼻を鳴らす。
「悪い夢なら晴らすしかないでしょ……とりあえず、あの敵をコードネーム『サ・チコ』と名付けるわ」
 すぱっと命名したのは、黒いモノキニ水着のメルクーア(ka4005)。
 敵の仮称が決定した瞬間である。なお、発音は普通に【sachiko】となる。
「それよりどうすんだ?」
「えっと、まだ全員集まってないし……」
 ボルディアが聞くと初華が戸惑った。
「被害は増えるばかりよ?」
「行こうアルラ、みんな! たとえ敵の技術だとしても、それがこの星を護る力になるなら」
 アリアの指摘に、皆を振り返るざくろ。アルラウネに手を伸ばす。
「初華の羽衣化の切っ掛けは不明だけど……まあいいわ」
 アルラウネ、ざくろと手を重ね前へ。
「よし、行くぜ!」
 どん、とボルディア、加速。
「いろんなことが謎ばっかじゃない……勝つよ、もっとこの先をみたいもん!」
「じゃあ、終わらせますか」
 ウーナとメルクーアも行った!
「あん、待って……エンゼルストライプ部隊、コンバット・オープン!」
 慌てて後を追う初華。
 戦闘開始である。

 なお、この時別働隊。

東方から来た少女 友と出会って……

 ステージでチャイナ服風ひらひらアイドル衣装をまとった狐中・小鳥(ka5484)が歌って踊っていた。
 が、警報とともに音楽が止む。
「小鳥、出撃だ。現場に急いでくれ!」
 舞台袖から司令官のイ寺鑑(kz0175)が叫ぶ。同時に舞台奥からエンゼルユニットが現れた。
「了解だよ♪」
 ばさーっ、とアイドル衣装を脱いだ小鳥。赤い紐ビキニ姿になってユニットを背負う。ピチピチの肌のまぶしさを残し、どんと発進。
 一方、鑑の方は。
「エンゲル係数の高い竹子ちゃんが大量発生なの!? 美味しい物食べつくされちゃうの!?」
「違う違う!」
 ディーナ・フェルミ(ka5843)に詰め寄られていた。
「とにかく街を壊しているのはさらにタケノコと竹を増やすはずだ。これを阻止……」
「産みっ放しは大迷惑なの良くないの! ついでに美味しい物喰い尽くされるとか許し難いの教育的指導なの~」
「待った、衣装は脱いで行け! ……って、これ犯罪手前だろ……」
 鑑、舞台衣装のまま出撃しようとするディーナの服を脱がした。
 白いワンピース水着になったディーナ、とにかくユニットを背負って小鳥を追うべく飛翔した。



 こちら、戦場。
「派手な衣装は嫌ぇなんだ。さっさと退場願うぜ三流歌手!」
 ボルディア、単騎突撃。
 周囲のビルを壊していた射線がこちらに集中する。
「へ。また初華の世話になるわけにゃいかねぇんだよ」
 おっと。
 ボルディア、大きく横に離脱した。ホーミングビームや♪型の音符弾はそのまま通り過ぎてはるか後方のビルなどを壊す。
「いまだ。回り込むよ!」
「ばらまき弾は少し離れて隙間を縫うように、ホーミングは少しづつ動いて誘導からの回避……これが基本ね」
 ボルディアの反対に回るざくろ。アルラウネも慣れた風に弾幕の隙間を縫う。
 が、サ・チコは両手を合わせて極大ビームを放ってきた。
「くっ」
「……なにこの威力」
 ざくろがアルラウネを庇いシールドで耐えるが極大ビームの威力は絶大で盾ごと二人を吹っ飛ばした!
「無茶苦茶ね……」
「あ!」
 メルクーアが後方に吹っ飛んだ二人を振り返ったところで初華がひらめいた。
「私、敵の格好してるからダメージは少ないんじゃないかな?」
「そーいや敵の技術だもんね、これ……」
 ウーナ、納得して自らの装備を見る。
「なんにしても……千日手、という所か、追い詰められていくばかりね」
 遠くからの通信は、アリア。パレオをひらめかせて似た位置を移動し回避に専念している。
 ちなみに、少し前進できたのはボルディアの突撃で弾が一瞬そこに集中したからだ。
「じゃ、敵の攻撃をおびき寄せるね!」
 初華、羽衣をひらめかせて前進する。
「仕方ないわね」
 メルクーア、慌てて初華や味方多数に多重性強化。
 しかしっ!
「ちょ……ここでそれ来るの?」
 極大ビーム、来た。でもってさすがにこれは耐えられず!
「きゃーっ!」

(夢?)
 墜ち行く初華を見つつ、アリアが何かを感じた。
(不思議な感じ……)
 過去の記憶が蘇えるような感覚。ただ、今は空を泳ぎ敵の攻撃をかわす。

 この隙に最後方から誰かが突っ込んで来た。
「美味しいもの食い尽くされちゃうの~!」
 白ワンピ水着のディーナだ。やや勘違いの私憤とともにまっしぐら。
「何かいかにも大ボスな感じのが出て来たね? これで終わりにする為に頑張るんだよ♪」
 紐ビキニの小鳥もいるぞ。双剣二刀流斬撃遠隔攻撃で突撃する。
「そーそー。当たらなければ問題なしっ!」
 ウーナもここが勝負と突っ込んだ!
 ところが。
「ちゃんということ聞きなさいなの~」
「……わ、しまった!?」
 ディーナが、小鳥が……墜ちた。ちゃんと弾は避けていたはずなのに!
「そっか、この感じ」
 ウーナも撃墜されている。被弾してないのに。
「……見えてる「♪」とは別に、見えない音波で近くを防御してるんだ」
 食らってはじめて分かる事実である。

「ここで二人きりぃ? 厳しすぎでしょ! ボルディアさんは?」
「……大丈夫」
 慌てるメルクーアに下を見るアリア。
 その時、下の竹やぶでは。

「大丈夫か、初華?」
「あ……ボルディアさん」
 墜落した初華が目を開けると、ボルディアが心配そうにのぞき込んでいた。
「俺は借りは作らねぇタチなんだよ。手ェ貸せ初華。まだ飛べんだろうが!」
「うんっ……あれ?」
 差し出した手をがっしりつかまれ引き起こされたのだが、異変を感じた。
 ボルディアのユニットが光に包まれたのだ。
「ま、ダチに手ェだした奴には遠慮はいらねえ、ってな」
 にこやかにほほ笑むボルディアには、背中のユニットが羽衣に変わったことなどどうでも良さそうだった。
「今回も次も、何かありゃ身を挺してやるからよ」
 乙女の挺身。
 その覚悟とともに、ボルディアが再び空に舞う。

 その少し前、吹っ飛ばされて後退したざくろとアルラウネ。
「あ……」
 ついに、押し込まれ通過した極大ビームの威力に負けて重なっていた二人が左右に分かれた。
 ざくろ、慌ててアルラの方に身をねじる。
「アルラ?」
 離れない様に伸ばした手。きりもみしながら離れつつあるアルラウネも手を伸ばすが……。
 わずか届かず空を切った!
「アルラ!」
 叫ぶざくろ。
 これまで助けてきた。
 これまで助けられてきた。
 その絆が途切れたように……。
 ――ぱしっ!
「え?」
 手に感じた温かさと柔らかさ、そして力強さにぱちくりとするざくろ。
「私の目標は大太刀の二刀流」
 アルラウネ、いつの間にか背を向けていた。
 その背中越しに振り返り、にこり。
「左右非対称の籠手型パーツで体を回転させたら重い方が外に膨らむわよね?」
 つかめなかった手とは反対の手で、後ろ手のままざくろの手をつかんでいたのだ。体をねじった反動でざくろのほうに近付いたのだ。
「アルラ!」
 歓喜のざくろの声。
 同時に光に包まれ、エンゼルユニットが光に包まれ羽衣になった。これに連動するようにアルラウネも羽衣姿になった。
「行こう! ざくろたちのステージに」
「そういえば今回ステージに立ってないわね」
 二人改めて並んで手をつなぎ、最前線へと飛んでいく。

 でもって、小鳥。
「いたただよぅ……はっ!」
 墜落して尻餅をついていたが、頭上のタケに赤いビキニトップがひらひらしているのに気付く。
「はうううっ!」
 慌てて隠す。
「ううん……あっ!」
 ディーナは地面にぺったり座り込んでいたが、横にタケノコがあるのに気付いた。それがすぐに成長し食べられない大きさに。
 これでディーナ、目覚めた!
「美味しい物はみんなで食べるの目を覚ませなの~!」
 みんなで食べるため、羽衣化して再び立ち上がりごごごごご。
「面白いじゃない! あの歌でパワーを増幅してるなら…歌には歌だよっ!」
 仲良く墜落していたウーナも立ち上がった。乙女の情熱で羽衣化だ。こっそりその奥でいそいそとビキニトップをつけている小鳥も【乙女の羞恥】で羽衣化。



 この時、上空。
「そうか……」
 残されたメルクーア、回避に専念するアリアを見てひらめいた。
 が、ここは危険空域。
 ――ばうっ、ずががが……。
「しまった!」
 極大ビーム被弾でメルクーア、墜落。
 いや。
 地上まで落ちない。
 ――がしっ。
「おっと。ここまで」
 ウーナがメルクーアを抱き止めていた。
「この私がやられるとはねー……あー、お酒飲みたいわね!」
 思わずぼやくメルクーア。
「後で飲むといいんだよ♪」
「美味しいものはちゃんと後で味わうのー」
 左右で抱き止めた小鳥、ディーナも頷いている。
「それじゃ……早く片付けないとね」
 瞬間、メルクーアも羽衣化。【乙女の酒欲】だ。ひでぇ。
「小鳥ちゃん、メルクーア、ざくろさんたち……『アイドルユニット『エンゼル・ストライプ』』で戦うよ!」
 ウーナの叫びとともにざくろたちも寄って来た。
「どんな時でも貴方の側に、あるかでぃあ☆、ここに参上!」
「ということで」
 ざくろのにこっ、とアルラのだらりんポーズ。
 

いくよ7つの海をまたにかけ、めざせ桃源郷や理想郷


 光のマイクでデュエットするざくろとアルラウネが「♪」弾発射。敵の音符弾を叩き落とす。


今日も乗り込むコクピット。みなぎるパワー、放出最大押し込むエナジー


 ウーナはオールレンジ十二単を召喚。ホーミングビームのディフェンスにこれらを使った!


仲間の重体ノーサンキューなの、ギャグは世界を救うのきっと多分


 ディーナは巨大ホーリーヴェールの連続発動。敵の歌のフィールドを押し込み中和していく。

「いまだ! ステージにゃダンスも必要だろ?」
 ここでボルディア、来たっ!
 敵へと一直線に近寄っていく。
「そろそろ行ってこようかしら?」
 アルラウネもざくろにソロを任せ、泳ぐようにひらひら飛びボルディアの横に。両手の重量差を生かした動きは、背中の翼が無くなりさらに滑らかになっている。

 が、ここでボスが極大ビーム!

「全員で合わせてレーザー撃ったら、まとまって強くなったりしないかな? かな?」
「小鳥さん、それよっ!」
 呟いた小鳥の背後から声が。
「初華さん?」
「小鳥さん、いくよ!」
 ボルディアの後ろから復活していた初華、小鳥と一緒に両手をかざして極大ビーム発射!
 これが見事、敵の極大ビームを弾いたッ。

 この時、アリアっ!
「憧れがないと、指標がないと、夢も現実も判らない。だから、剣はある」
 乙女の憧憬により、羽衣化。
「使い方で、憧憬へと変わる。次へと、変われる」
 光の剣も手にした。
 そして、懐かしさを感じた光景である、連携する味方の下を通り隠れるようにして敵へと接近した!

 でもって、メルクーアも!
「みんなに悪いわね。注意を引き付けてもらって」
 こっそり大きく回り込んで敵に接近していた!
 そして両手を組み合わせ、祈る。
『争わないで一緒に酒でも酌み交わしましょう』
 一瞬、サ・チコが止まるッ。
 その背後から、何と武器の魔斧とともに巨大化したボルディアが渾身の一撃!
「テメェの歌聴いてっと耳が馬鹿になりそうだ! 出直してきやがれこのドヘタクソ!」
 ――がすっ!
 この一撃は要塞のような巨大衣装を丸ごと砕いた!
 普通の大きさのサ・チコ本体が残る。
「オールレンジ、取った!」
 ここでウーナの十二単包囲が完成。一斉に撃つ!
 が、これを右に左にとリズムよくかわすサ・チコ。すごい機動力だが……。
「音楽絡みはセンスやノリが大事! ……そう思わざるを得ないわね」
 もちろん自分も、と言いつつアルラがすいっとかわした先に入り一撃を入れた。
「……明日へと変われるを示すが為に」
 そして下からアリアの一撃。
 ずばっと入って……。



 敵は、消滅した。
 戦いの終わりである。
 が、そこへ皆の脳に直接声が!
『新カグヤ計画は頓挫しました。この上は旧カグヤ計画の戦力だけでもう一つの月を取り返しなさい』
「何……ほへ?」
 不穏な気配を感じた初華、皆を空を見上げた。
 そこに、赤く大きな月があった。
「ルート……ツー」
 鑑の通信。
『敵の手に落ち封印していましたが、私の消滅で封印も解けます。……戦って第二の月を取り戻しなさい、カグヤ姫の力を継ぎし者たちよ』

 エンゼルストライプの新たな戦いが、ここに始まる。

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重体一覧

参加者一覧

  • ボルディアせんせー
    ボルディア・コンフラムス(ka0796
    人間(紅)|23才|女性|霊闘士
  • 神秘を掴む冒険家
    時音 ざくろ(ka1250
    人間(蒼)|18才|男性|機導師
  • 青竜紅刃流師範
    ウーナ(ka1439
    人間(蒼)|16才|女性|猟撃士
  • Pクレープ店員
    メルクーア(ka4005
    ドワーフ|10才|女性|機導師
  • 甘えん坊な奥さん
    アルラウネ(ka4841
    エルフ|24才|女性|舞刀士
  • 笑顔で元気に前向きに
    狐中・小鳥(ka5484
    人間(紅)|12才|女性|舞刀士
  • 灯光に託す鎮魂歌
    ディーナ・フェルミ(ka5843
    人間(紅)|18才|女性|聖導士
  • 紅の月を慈しむ乙女
    アリア・セリウス(ka6424
    人間(紅)|18才|女性|闘狩人

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依頼相談掲示板
アイコン 依頼前の挨拶スレッド
ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2018/04/09 20:24:43
アイコン 相談だよー♪
狐中・小鳥(ka5484
人間(クリムゾンウェスト)|12才|女性|舞刀士(ソードダンサー)
最終発言
2018/04/10 02:54:38