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【神森】エルフハイムについて

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そうか……これが私達が忘却の彼方に追いやってきたモノの末路……か。
今や残された長老は私ただ一人。これではエルフハイムはもう……。
いや、まだだ。私に諦めなど許されてはいない。そうだな、ジエルデ殿……。
何があろうとも、必ず森都を復興してみせる。その為に、今は……!

ユレイテル・エルフハイム(kz0085

更新情報(11月28日更新)

ゾンネンシュトラール帝国領に存在する、エルフの一大集落、森都エルフハイム。
長老会の死をきっかけに、いよいよ森都と帝国の全面対決が始まります。
その戦いの裏には、歪虚の影も……?
解き明かされていく森都については、こちらでご確認ください!
▼ エルフハイムについての情報 ▼ 11月28日更新
 
 

エルフハイムについて

森都エルフハイムについて

森都エルフハイムは、帝国領南部に存在する広大な森林地帯に作られたエルフの集落です。
厳密には更にその中でオプストハイム、ツヴァイクハイム、ブラットハイム、ナデルハイムの四区画に分かれており、これら四つの集落を総称してエルフハイムと呼びます。
豊富なマテリアルを蓄えた樹木に覆われており、貴重なマテリアル燃料の宝庫であり、秘伝の浄化術を持ち、これらを取引材料として帝国とはつかず離れずの関係を保っています。

非常に閉鎖的かつ排他的な都であることが有名であり、森都の住人以外は森に立ち入ることすら許可されていません。
帝国の法も森都には及ばず、侵入者はほとんどの場合問答無用で殺害され明るみに出ないとまで言われます。
森都のエルフたちは自分たちの生存を脅かした人間たちを嫌い、静かな生活を望んでいます。
そして、“自らの平穏を守るためならば何をしてもいい”という、歪んだ秩序に囚われています。

近年は維新派と呼ばれる、人間と協調路線を歩み利益を引き出そうとする一派も現れています。
彼らの代表であるユレイテル・エルフハイム(kz0085)とハンターの尽力により、許可を得ればナデルハイム限定ではありますが、商人やハンター、帝国軍人なども出入りできるようになっています。
(関連シナリオ:「ある日の金槌亭」 /  「影響の先に」 /  「先に進む道を」 /  「スノウメヰデン4」)
同時に始まった浄化術の輸出政策により、帝国やハンターと穏やかな関係に変化しつつありましたが、今回の事件はお互いの関係性に水を差すものであり、両者の関係悪化が危惧されています。

維新派と恭順派について

森都には大きく分けて二つの派閥が存在します。それが維新派恭順派です。
森都に住まうエルフの大多数は恭順派に属し、維新派は全体の二割にも満たない数しかいません。

恭順派は、“自然の流れに従い、運命を受け入れる”という考え方を持ちます。
変化を嫌い、異端を排することで、森都全体の平穏と秩序を維持しようとしています。
自然を愛し、魔導機械をはじめとした人間の文明を否定し、古くから伝わる生活を守っています。
しかし彼らの中には強い諦めと未来への拒絶が燻っています。
極端な話、“歪虚に滅ぼされることさえ運命”と認めてしまっているのです。

一方維新派は、このままでは森都の維持が困難である事を理解しています。
閉鎖的な環境を改善し、“人間”が世界の覇者であることを受け入れ、その上で道を模索しています。
滅びを良しとせず、運命に抗う方法を探るため、機導術に手を出す者もいます。

どちらの派閥も本質的には“森都を想っている”ことに変わりはありません。
そういう意味で派閥毎に対立しているということはないようです。
恭順派にとって維新派の動きもまた大きな運命の流れの一部でしかない、という事なのでしょうか。

長老会

森都全体の方針を決定する長老たちの集う議会を指します。
殆どの長老が既にマテリアル豊富な森都からは出られない百歳以上のエルフです。
長老会の決定は森都の決定と同義であり、決して異を唱えられない重さを持ちます。

近年になり、若手の長老も現れるようになりました。
ジエルデ、ヨハネ、ユレイテルの三名がそれに該当しますが、内二人は恭順派に属します。
ユレイテルは森都初の維新派長老であり、今現在唯一維新派で力を持つ者であると言えます。

長老会はこれまでの慣習を前提の掟を定め、その掟を何よりも尊重します。
掟破りは森都への裏切りであり、身内であっても容赦ない粛清の対象となります。

森都のエルフにとって掟は無くてはならない基準であり、命の価値より重いものです。

警備隊と執行者

森都には独自の防衛部隊が存在します。それがエルフハイム警備隊です。
警備隊は例外なく軽装で、隠密性と機動力に優れています。
森の外に出ない彼らにとって前提となる戦場は森の中であり、必然的に機動力が命となります。

結界林と呼ばれる、森への侵入者を即座に察知する術が張り巡らされており、
警備隊は敵の位置を補足し包囲し、一方的な攻撃で侵入者を警告なしに攻撃します。
無許可で森都に侵入した時点で、彼らにとっては理由を問わずに殺害しても良い存在です。
彼らは自分たちをそのように認識していませんが、全員が暗殺者であると言えるでしょう。

また、警備隊とは別に執行者と呼ばれる特別な役割を与えられた者がいます。
掟破りの同朋の抹殺や、森都から秘密を持ち出した裏切り者の暗殺などが主な仕事です。
執行者は森都でも死と裏切りの象徴であり、忌み嫌われています。
彼らは己の名と人格を長老会に捧げ、任務に応じた人格と名前を仮面として纏います。
殆どの執行者は長老格の直接の部下であり、時には影武者でもあるようです。

帝国と森都の歴史について

帝国との因縁は非常に長く、王国歴700年頃、まだ帝国が国として独立していなかった頃にまで遡ります。
当時、様々な亜人が跋扈していた王国北部辺境領(後の帝国領)において、森都は巨大な勢力を持っていました。
現在よりも広大な土地に森を広げ、森都以外にあちこちに存在していたエルフ集落を統率していたようです。

後に初代皇帝に頂かれた王国の騎士、ナイトハルト・モンドシャッテは、歪虚の脅威に抵抗する為、北部辺境領を開拓し、そこに王国の盾となる拠点を作成しようと現れます。
しかし当然ながらそこに暮らしていた原住民である亜人とは敵対、交戦することになりました。
ナイトハルトと彼が率いる十人の騎士は圧倒的な力で敵性亜人を排除し、やがて国家に至る基盤を築きます。
森都はその後300年に渡り、少しずつ帝国の攻撃を受け、森の面積を減らし、戦いの中で同朋を失っていきます。

帝国とは常に戦争状態にあったと言えますが、王国歴1002年に革命戦争で帝国皇帝となったヒルデブラント・ウランゲルの手で不可侵条約が結ばれ、現在に至ります。
しかし、革命前の帝国にとって森都は機導術を発展させる為に必要な高純度マテリアル燃料の宝庫であり、度重なる領土侵略により、かなりの数のエルフが倒されたようです。
この歴史を背景に抱える森都は、不可侵条約を結んだ今現在でも、強く帝国を憎んでいると言われています。
蓄積された憎しみは寿命の長いエルフたちの中で口伝で伝えられ、色褪せぬまま今もくすぶっているのでしょう。

“代弁者”と“浄化の器”について

森都には強力な力を持つ精霊がおり、これを長年“神”として信奉していました。
これは通常より強力な精霊ではあるようですが、土着の神であり、辺境部族らが信仰するモノと大きな違いはありません。
この森都でのみ神と呼ばれる存在、すなわち精霊とより深く対話する為に、高位の巫女が神の従者として仕える。
そうした役職を与えられた巫女を、人々は精霊の“代弁者”と呼びました。
彼らは代々非常に優秀な巫女であり、精霊と寄り添って森都の発展に尽くしたと言います。

しかし、帝国の侵略を受けるようになると、少しずつ彼らの役割は変わっていきます。
帝国との戦争の中でエルフたちは神により強い力を求め、縋り、やがては浄化法という秘術に到達します。
代弁者はいつからかこの秘術の為の“発動体”としての力を求められるようになりました。

代弁者は浄化法の際、森の精霊の力を一身に受け止めるだけではなく、連結した多数の巫女の思念を集束する役割と持っています。
それ故にマテリアル的にも、肉体的にも精神的にも膨大な負担を受けることになると言います。
浄化法の発動体となった代弁者は例外なく死亡、または発狂し、その代弁者が多量の負のマテリアルを有している場合、歪虚に転じてしまう可能性もあります。
事実、過去にこの浄化法が使用された際に発動体となった代弁者は、その後非常に強力な歪虚に堕ちたと言います。

代弁者が闇に堕ちることを恐れた当時の長老会は、その原因を精査。
そして「長く生き、繰り返し浄化術を使う事で負のマテリアルをため込んでいた」こと、そして「精霊の代弁者として豊かな感受性を持っていた」ことが原因であったと結論付けます。
結果として、代弁者と同じ力を持ちながら、しかし闇に狂わないようにと道具としての巫女を選出するようになります。
これは後に“浄化の器”と呼ばれ、名と心を与えぬように育て、道具として十代の内に使い捨てられる巫女が完成します。
代弁者と浄化の器は共に同じ能力を持っていますが、人々に称えられていた代弁者と異なり、浄化の器はやがて狂うことを前提に扱われ、森都の住人からも忌避される存在でした。
いつでも浄化法という切り札を切るために、そして森都の汚染を取り除くために浄化の器は何度も何度も繰り返し作成され、そのいずれも例外なく十代前半の内に発狂し、死を迎えています。
それはきっと愚かなことであると誰もが気づいていましたが、帝国への抑止力としてなくてはならない犠牲だったのです。

エルフハイムの聖域について

神の宿ると言われている巨大な神霊樹の傍に広がる、薄く水の張った花畑が聖域と呼ばれる場所です。
そしてそこは歴代の代弁者らの埋葬地であり、同時に浄化の器を遺棄する場所でもありました。
とうに精霊と対話することをやめ、自らの罪を隠すための墓所とされた聖地には、何代もの器の亡骸が積み重ねられています。

聖地には非常に高位の巫女か長老会しか足を踏み入れることを許されておらず、必然的に誰も寄り付かない場所です。
そんな環境下にあるが為、信奉すべき神と呼ばれる者が眠る場所でありながら、無数の怨念をないまぜにした危うい場を形成しています。
一説によれば、誰からも忘れられた亡霊たちはこの聖域に閉じ込められ、夜な夜な彷徨い続けているのだとか……。

もう随分と昔から“神”の声を聴くことはできなくなり、今や誰もが忌避する場所です。
この場だけはもう何百年も時が止まったままであるかのように、淀んだ空気に覆われています。

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