ゲスト
(ka0000)
アームズゴブリン!!
マスター:秋風落葉
- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2014/12/19 15:00
- リプレイ完成予定
- 2014/12/28 15:00
オープニング
●襲撃
ゴブリン達は歓声をあげた。
今日の収穫は格別だ。
予想とは違い、それに積まれていたものは食べ物ではなかった。
しかし、全く別の凄いお宝だったのだ。
ゴブリン達は我先にと中身に手をつける。
「カッコイイ」
「ピカピカ!」
「オレがモラう!」
幌付きの荷台の中にあったのは作られたばかりの武器や鎧。
職人達が丹精を込めて造り上げたそれらを、ゴブリン達は喝采と共に外へと引きずりだし、身に着けようとする。
ゴブリンの体格は基本的に人間よりもかなり小さい。
全身鎧をそのまま纏うのは無理であったが、彼らは各部のパーツを強引に外し、自分好みに飾りたてていく。
一人は篭手と脛当てのみを。一人は兜のみを。といった具合に。
もちろん彼らの好奇心は武器へも向かった。
剣、槍、鎚矛、弓。
いつも自分達が使う粗悪な得物を捨てて、新たな武器を手にした彼らは上機嫌だ。
そして最後に一際大きな体躯のゴブリンが、一本の両手剣を手に荷台から降りてきた。
自分達には決して作れないであろう、大きな剣。大柄のゴブリン――ホブゴブリンはそれを見つめながら醜悪に笑う。
――これこそオレにフサワシイ!
ホブゴブリンはぐるりと周りを見渡し、まだ分解されていない全身鎧が地面に置かれていることに気付いた。
ホブゴブリンの背丈はやや小柄な人間の男と同等だ。ゴブリン達には着こなせないこの鎧も、彼の体格ならば纏うことも可能であろう。
そのことを直感したのか、ホブゴブリンの目はすでにこの鎧に釘付けだ。
――コイツラには使えないだろうが、オレならば使えるハズだ。ナゼナラ、これも、このオレにフサワシイものだからだ!
「オイ! オマエラ、テツダエ!」
ここより少しだけ離れた場所で。
何もない荒野を馬で駆ける二人の男がいた。
「逃げろ逃げろ逃げるんじゃあああああ!!」
「逃げてどうすんだよっ!? 上にどう言い訳すんだよっ!?」
そう相棒をなじる彼も、もう一人の男と同じように、襲撃に気付いた時に手際よく馬車から馬を切り離して逃げ出していたのだが。
「バカヤロー! 俺達がゴブリンの群れに勝てる訳ねえだろ!! 逃げる以外の選択なんてあるわけねえだろ!?」
やや年嵩の男は馬を走らせながら大声で叫ぶ。なお、先程から二人の会話は常に大声で行われていた。全力で駆ける馬にしがみ付きながらの会話だ、自然そうなる。
「じゃあどうすんだよっ!?」
尋ねられた男は馬上で振り向く。つられて若い男も首を動かし、視線を投げた。遠く、自分達が逃げてきた方角へと。
もちろん視界の先にあるのは打ち捨てた車と、それに群がる無数の影だけだった。
幸い、ゴブリン達は積荷に夢中なのか、彼らを追いかけてくることはなかった。
男は何が楽しいのか、ややテンションの高い声で叫び返す。
「決まってる!! ハンターを雇うのさ!! んで取り返してもらうのよ!!」
●ハンターオフィスにて
「依頼です」
ハンターオフィスの受付嬢が淡々と口上を述べる。
「トリア商会からの依頼です。荷物を積んだ馬車がゴブリンの一団に襲われたとのことです」
受付嬢は資料から目を離さず、冷静な口調で続けた。
「様々な武器や鎧が積荷だったそうですが、それらはほとんどが持ち去られたと想定してよいでしょう、なぜならば」
彼女は一旦言葉を切り、別の資料を取り出してそれにも目を走らせた。
「あるゴブリンの一団が別のゴブリンの群れに戦をしかけ、支配下においたという情報が入っているのですが、支配階級となった彼らは、我々が使うような剣や鎧を身に着けていたらしいのです」
そこで受付嬢は初めて正面を見た。
彼女の瞳の中には、依頼を受けようとするハンター達の姿が映っている。
「依頼はあくまでトリア商会から盗まれた荷物を取り返して欲しいというものですが、事は少々大きくなっているかもしれません。お気をつけください」
ゴブリン達は歓声をあげた。
今日の収穫は格別だ。
予想とは違い、それに積まれていたものは食べ物ではなかった。
しかし、全く別の凄いお宝だったのだ。
ゴブリン達は我先にと中身に手をつける。
「カッコイイ」
「ピカピカ!」
「オレがモラう!」
幌付きの荷台の中にあったのは作られたばかりの武器や鎧。
職人達が丹精を込めて造り上げたそれらを、ゴブリン達は喝采と共に外へと引きずりだし、身に着けようとする。
ゴブリンの体格は基本的に人間よりもかなり小さい。
全身鎧をそのまま纏うのは無理であったが、彼らは各部のパーツを強引に外し、自分好みに飾りたてていく。
一人は篭手と脛当てのみを。一人は兜のみを。といった具合に。
もちろん彼らの好奇心は武器へも向かった。
剣、槍、鎚矛、弓。
いつも自分達が使う粗悪な得物を捨てて、新たな武器を手にした彼らは上機嫌だ。
そして最後に一際大きな体躯のゴブリンが、一本の両手剣を手に荷台から降りてきた。
自分達には決して作れないであろう、大きな剣。大柄のゴブリン――ホブゴブリンはそれを見つめながら醜悪に笑う。
――これこそオレにフサワシイ!
ホブゴブリンはぐるりと周りを見渡し、まだ分解されていない全身鎧が地面に置かれていることに気付いた。
ホブゴブリンの背丈はやや小柄な人間の男と同等だ。ゴブリン達には着こなせないこの鎧も、彼の体格ならば纏うことも可能であろう。
そのことを直感したのか、ホブゴブリンの目はすでにこの鎧に釘付けだ。
――コイツラには使えないだろうが、オレならば使えるハズだ。ナゼナラ、これも、このオレにフサワシイものだからだ!
「オイ! オマエラ、テツダエ!」
ここより少しだけ離れた場所で。
何もない荒野を馬で駆ける二人の男がいた。
「逃げろ逃げろ逃げるんじゃあああああ!!」
「逃げてどうすんだよっ!? 上にどう言い訳すんだよっ!?」
そう相棒をなじる彼も、もう一人の男と同じように、襲撃に気付いた時に手際よく馬車から馬を切り離して逃げ出していたのだが。
「バカヤロー! 俺達がゴブリンの群れに勝てる訳ねえだろ!! 逃げる以外の選択なんてあるわけねえだろ!?」
やや年嵩の男は馬を走らせながら大声で叫ぶ。なお、先程から二人の会話は常に大声で行われていた。全力で駆ける馬にしがみ付きながらの会話だ、自然そうなる。
「じゃあどうすんだよっ!?」
尋ねられた男は馬上で振り向く。つられて若い男も首を動かし、視線を投げた。遠く、自分達が逃げてきた方角へと。
もちろん視界の先にあるのは打ち捨てた車と、それに群がる無数の影だけだった。
幸い、ゴブリン達は積荷に夢中なのか、彼らを追いかけてくることはなかった。
男は何が楽しいのか、ややテンションの高い声で叫び返す。
「決まってる!! ハンターを雇うのさ!! んで取り返してもらうのよ!!」
●ハンターオフィスにて
「依頼です」
ハンターオフィスの受付嬢が淡々と口上を述べる。
「トリア商会からの依頼です。荷物を積んだ馬車がゴブリンの一団に襲われたとのことです」
受付嬢は資料から目を離さず、冷静な口調で続けた。
「様々な武器や鎧が積荷だったそうですが、それらはほとんどが持ち去られたと想定してよいでしょう、なぜならば」
彼女は一旦言葉を切り、別の資料を取り出してそれにも目を走らせた。
「あるゴブリンの一団が別のゴブリンの群れに戦をしかけ、支配下においたという情報が入っているのですが、支配階級となった彼らは、我々が使うような剣や鎧を身に着けていたらしいのです」
そこで受付嬢は初めて正面を見た。
彼女の瞳の中には、依頼を受けようとするハンター達の姿が映っている。
「依頼はあくまでトリア商会から盗まれた荷物を取り返して欲しいというものですが、事は少々大きくなっているかもしれません。お気をつけください」
解説
荒野に無数にテントが張られているゴブリンの住処が戦場になります。
テント以外は焚き火や散らばった調理道具などがありますが、それほど大きな障害物はありません。
ただ、集落の中央辺りに幌付きの荷車があり、槍と鎧で武装した二体のゴブリンが見張っています。
ゴブリン達は身につけることが出来なかった装備品を荷車ごと持ち帰ってきました。
荷車を見張っている理由はおそらく、自分達以外の者に触らせないようにしているのでしょう。
装備を取り返すことが今回の依頼ですが、ゴブリン達が身につけているものに関しては壊してしまっても問題ないと伝えられています。
ただ、無事な物はもちろん、破損してしまった物も全て持ち帰ることが依頼内容に含まれています。
持ち帰るための馬車などは依頼主が準備してくれます。
被支配階級となっているゴブリンはいやいや従っているだけですので、隙があれば逃げようとします。
支配されているゴブリンの数は六体です。
そして彼らを従えているのは、人間の手による武器と防具をまとったゴブリン達です。
この武装したゴブリン達を大まかに分けると、剣と盾を身につけている者、両手で槍を持つ者、鎚矛と盾を持つ者、弓矢を身につけている者。この四種類がいます。
数は合わせて十二体です。このゴブリン達は鎧の各パーツを自分の好きなように装着しています。
この十二体に加えて、用心棒らしきホブゴブリンが一体います。
身に合わない装備のため、少し動きがぎこちない者もいますが、その分攻撃力と防御力が上がっているとお考えください。
また、強い装備を身につけていることで気が大きくなっており、普段以上の力を発揮するゴブリンもいるようです。
特に、大きな剣と全身鎧を纏ったホブゴブリンは、かなりの強敵と思われます。
テント以外は焚き火や散らばった調理道具などがありますが、それほど大きな障害物はありません。
ただ、集落の中央辺りに幌付きの荷車があり、槍と鎧で武装した二体のゴブリンが見張っています。
ゴブリン達は身につけることが出来なかった装備品を荷車ごと持ち帰ってきました。
荷車を見張っている理由はおそらく、自分達以外の者に触らせないようにしているのでしょう。
装備を取り返すことが今回の依頼ですが、ゴブリン達が身につけているものに関しては壊してしまっても問題ないと伝えられています。
ただ、無事な物はもちろん、破損してしまった物も全て持ち帰ることが依頼内容に含まれています。
持ち帰るための馬車などは依頼主が準備してくれます。
被支配階級となっているゴブリンはいやいや従っているだけですので、隙があれば逃げようとします。
支配されているゴブリンの数は六体です。
そして彼らを従えているのは、人間の手による武器と防具をまとったゴブリン達です。
この武装したゴブリン達を大まかに分けると、剣と盾を身につけている者、両手で槍を持つ者、鎚矛と盾を持つ者、弓矢を身につけている者。この四種類がいます。
数は合わせて十二体です。このゴブリン達は鎧の各パーツを自分の好きなように装着しています。
この十二体に加えて、用心棒らしきホブゴブリンが一体います。
身に合わない装備のため、少し動きがぎこちない者もいますが、その分攻撃力と防御力が上がっているとお考えください。
また、強い装備を身につけていることで気が大きくなっており、普段以上の力を発揮するゴブリンもいるようです。
特に、大きな剣と全身鎧を纏ったホブゴブリンは、かなりの強敵と思われます。
マスターより
こんにちは、こんばんは。
まだまだ新人の秋風落葉(しゅうふうらくよう)です。
今回の敵はゴブリンとホブゴブリンです。
果たして強力な武具を手に入れた彼らの実力はいかほどのものなのか?
ただのゴブリンと思っていると、手痛い反撃を受けるかもしれません。
皆様のご参加をお待ちしております。
まだまだ新人の秋風落葉(しゅうふうらくよう)です。
今回の敵はゴブリンとホブゴブリンです。
果たして強力な武具を手に入れた彼らの実力はいかほどのものなのか?
ただのゴブリンと思っていると、手痛い反撃を受けるかもしれません。
皆様のご参加をお待ちしております。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2014/12/23 23:28
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談卓 ジルボ(ka1732) 人間(クリムゾンウェスト)|16才|男性|猟撃士(イェーガー) |
最終発言 2014/12/19 15:01:43 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2014/12/17 18:30:03 |