※このシナリオは原則として戦闘が発生しない日常的なシナリオとして設定されています。

●それはまるでオーロラのような
　不思議な、不思議な湖があるのだと話を聞いた。通常水の色は透明だ。海や、深度の深い湖は青っぽいこともあるけれどその湖はその定説には従っていないらしい。
　なんでもオーロラのように、または虹のように、ゆらりゆらりと水面の色が何色にも移り変わっていくのだとか。
　夏の盛り、緑深い森の中で数年に一度だけ見られるというその湖の不思議の『当たり年』が今年で、そろそろその時期なのだという。
「歪虚との戦いも激戦の真っただ中だし……不思議なものは、みんなでで見た方が楽しいよね」
　街を歩きながらその湖について少しずつ情報を集めて、僕はオフィスに戻ってさっそく最前線で戦う、僕にとってもっとも頼りになる仲間たちに外出の誘いをかけようと心を躍らせたのだった。

●不思議な湖への招待状
「というわけで、一緒に出掛けないかい？」
　ルカ・シュバルツエンド（kz0073）が今回の観光に誘ったのは人々の常識を覆す不思議な湖の見物だった。
「光の屈折でそう見えるとか、周りの色を写して、とかじゃないみたいなんだよねぇ。原因を探るのは野暮だから『不思議だなぁ』の一言で済ませておくとして、だ。数年に一度、一日しか見られない色を絶えず変える湖なんて珍しいだろう？　せっかくだからみんなで出かけたいと思ってね」
　一説によるとその湖は人の心を写して色を変えるらしい。一説によると世界中の命の想いを写して色を変えるらしい。一説によるとクリムゾンウェストでもリアルブルーでもないどこかの世界につながっているらしい。
　いろいろな説はあるけれど理由は後回し。重要なのは珍しく美しいということなのだから。
「夜は森に遮られて灯りが届かないし湖が見られないから今回は朝から夕暮れ時までの外出になるね。せっかくだから湖を見学するのを主にしたいところだけれど……ほかにできることといえば前にも誘ったけど森林浴くらいかな。その湖、生き物はすんでいないらしいから釣りとかはできない。人と誘い合って出かけるのもいいと思うし、一人でふらりと出かけて同じく一人で歩いてる人と言葉を交わすなんて言うのもいいかもね。広義にとらえればハンターをやってる仲間同士なんだしさ。僕も行くから暇な人はぜひ声をかけてよ」
　いろいろ遊べるのもいいけれど、腰を据えてじっくり一つのことをみんなで取り組むのも悪くないだろう？
　そういってルカは蒼い目を細めて笑ったのだった。

●目的
不思議な湖の観測（森林浴や散歩などもできますが主な行動は湖の観察になります。どうして色が変わるのか自分なりに考えてみるのも構いませんが答えは出ません。逆に言えばPC様がそうだと思ったこと。それがそのPC様にとっての答えになります）

●ロケーション
ゆらゆらと色が不定期に変わる不思議な湖です。割と大きく、周りは森でおおわれている穴場スポット。
夜の観測には不向きなので時間帯は「朝から夕方まで」とします（その間であれば時間帯の指定可能）
人の心を写す、世界の想いを写す、どこか違う世界とつながっている、など諸説あるようですが定かではありません。

●同行者
ルカ・シュバルツエンド（kz0073）がいつものごとく同行します。お声がけ歓迎です。

●同行者がいる場合のお約束
フルネームまたはグループ名とIDを迷子防止に「必ず」ご記入ください。
一人での参加の場合は「絡み歓迎」または「単独行動希望」と書いていただければできる限り反映します。

飲食は禁止ではありませんが未成年の飲酒喫煙は禁止とします。
持ち込んだごみはしっかりと持ち帰ってください。

不思議な湖のうわさをルカが聞きつけたようです。
気晴らしに、または物見遊山に。
どうぞお付き合いください。
楽しい時間、美しい色彩と出会えますように。