• 落葉
  • 戦闘

【落葉】ツリードラゴンの強襲

マスター:きりん

シナリオ形態
ショート
難易度
難しい
オプション
参加費
1,000
参加人数
現在8人 / 4~8人
マテリアルリンク
報酬
普通
相談期間
5日
プレイング締切
2018/09/26 12:00
リプレイ完成予定
2018/10/05 12:00

オープニング

※このシナリオは難易度が高く設定されています。所持金の大幅な減少や装備アイテムの損失、場合によっては、再起不能、死亡判定が下される可能性があります。
再起不能、死亡判定の下されたキャラクターはログイン、及びコンテンツへのアクセスが制限されます。

●ラズビルナム森林地帯
 この深い森は、帝国にとって最大の汚染地帯であり、いつかは必ず対処しなければいけない場所だった。
 今までは浄化術の未熟さや、積み重なっていたより優先すべき諸問題の存在により後回しにせざるを得なかったが、これらが解決したことにより、この森の解体機運は嫌が応にも高まっていた。
 ハンターズソサエティの協力により依頼という形で数多のハンターたちが動員され、ラズビルナムの浄化解体作業は、滞りなく進んでいるかのように見えた。
 しかし、人間はまだ知らなかったのだ。
 長らく放置されていた汚染地帯というものの存在が、いかなる脅威を内包し、長い時間をかけて育て上げていたかを……。

●浄化作業
 多少の遅れはあったが、浄化作業はまあ順調ともいえるペースで進んでいるといって良かった。
 とはいえ、元々の予想がかなりのスローペースだったこともあり、順調といえどかけている時間の割には汚染から解放することができた地域は少ない。
 これはある意味無理もないことでもあって、ひっきりなしに雑魔の襲撃があるこのラズビルナムではどうしても浄化作業員は作業に集中できず、また護衛も作業員とは別に手配しなければいけない以上、一つ一つの作業班は大規模になりがちだ。
 それはつまり、ラズビルナムに同時に派遣できる浄化作業チームの限界数を暗に示しており、予想外な数や質の襲撃を受け作業チーム自体が壊滅すれば、それだけで大幅にペースが落ちてしまうことを意味する。
 とある浄化チームも、単なる雑魔の群れならば浄化作業中問題ない戦力の護衛を同行させていたのだが、彼らの前に現れたのは、想像をはるかに超えるラズビルナムという魔境が生み出した怪物だった。

●怒れる森の竜
 異変は、散開して雑魔を掃討していたはずの護衛チームから、定期連絡が行われなかったことから始まった。
 気付いた浄化チームのリーダーが魔導短伝話で通信を試みるが、重汚染地域であることにより通信障害が一時的に起きてしまったのか、それとも別の要因のせいなのかは分からず、ただ通信が繋がらないという事実のみが残る。
「……どうしますか? 撤退、します?」
「いや、続行しよう。一時的な通信機の不調かもしれない。こういう場所なら、よくあることだ」
 正常バイアスが働いたのか、浄化チームのリーダーは作業の続行を命じてしまう。
 しかしその判断を、単純に浅慮だと責めることはできないだろう。
 重汚染地域ということで、実際に通信障害が起こる可能性は事前に予測されていたし、対策として魔導短伝話による通信の他に口頭でも報告を受けることになっている。
 あと五分も経てば、その時間だったのだ。
 だが、護衛チームは現れなかった。
 現れたのは、もっと恐ろしいもの。
 樹木や蔦が絡み付いてできた巨躯で森林を移動する、二体の巨大な歪虚だった。
 その歪虚は、まるで竜のような威容を放っていた。
 骨も筋肉も牙も、全て森林の木々で作られた竜。ならば、流れているのは血ではなく樹液だろうか。
 樹竜が大きく息を吸い込むような動作を始めた。
「そ、総員撤退、撤退するんだ、今すぐ──!」
「駄目です! 退避間に合いません!」
 慌ただしく逃げ出そうとする浄化チームの努力むなしく、吐き出されたのは、猛烈な負のマテリアルに満ちたブレスだった。
 竜の吐息と比べても遜色ない威力のそれは、浄化チームを薙ぎ払う。
 結末など、誰もが予想できるだろう。
 ブレスに含まれた負のマテリアルは、重汚染地域であるこのラズビルナムの状況の中でさえ、高濃度と呼べるものだった。
 覚醒者であっても、急激なマテリアル汚染による体調の悪化は避けられない。
 薄れゆく意識の中、浄化チームのリーダーは悟った。
 護衛チームは、この化け物に襲われて全滅したのだと。
 こうして、一つの浄化チームが失われた。

●ハンターズソサエティ
 全ての受付嬢が、慌ただしく仕事をこなしていた。
 ラズビルナムの浄化作戦が始まってからというもの、依頼という形で世界中のハンターたちが動員されているのだ。
 その作業量は激務となって受付嬢たちを苛んでおり、しかし彼女たちは仕事に対するプロ意識でもって滞ることなく進めていた。
「……そうですか。はい。分かりました。そのように手配いたします」
 上司から何事か指示を受けたらしいジェーン・ドゥが、ハンターたちに依頼を斡旋にやってくる。
「緊急事態です。ラズビルナムに派遣した浄化チームが一つ、消息を絶ちました。私たちが予想していた以上の脅威に遭遇した可能性があります。この脅威をハンターズソサエティはラズビルナムという魔境が生み落とした非常に強力な歪虚だと仮定し、『カテゴリーS』と命名しました。ハンターの皆様はこの『カテゴリーS』の討伐に向かってください」
 ジェーンは最後に深く頭を下げた。

解説

●概要
 戦闘シナリオです。
 浄化チームを全滅させた『カテゴリーS』を捜索し、討伐してください。
 接敵した人員は全滅してしまったので、詳細は何も分からない状態です。
 手探りの遭遇戦になる可能性が高いでしょう。
 死亡した浄化チームと護衛チームの痕跡を発見できる可能性があります。
 もしかしたら、『カテゴリーS』について何か分かるかもしれません。
 消息を絶った浄化チーム及び護衛チームについては、直前の定時連絡である程度位置を推測することが可能です。
 そこから捜索範囲を広げていくといいでしょう。

●達成条件
・『カテゴリーS』の討伐

●戦場について
 重汚染地帯であるラズビルナム全域のうち、浄化チームの最終予測位置を中心に数キロ圏内となります。
 範囲が広いですが、敵もマテリアル反応を頼りに索敵しながら近付いてくるため、遭遇する可能性は高いでしょう。

●PL情報
○浄化チームと護衛チームの痕跡から分かることについて
・一か所に纏まって全滅している浄化チームの死体状況から、『カテゴリーS』が一定範囲を高濃度の負のマテリアルに晒す攻撃を行うであろうことが推測できます。
・護衛チームの死体が浄化チームの周囲に点在していることから、一人ずつ居場所を探知して奇襲を行う能力に優れていることが予測できます。

○敵
★『カテゴリーS』……二体
 全長十六メートル。身体が樹木で構成されているドラゴン形態の巨大歪虚。ドラゴンのような姿をしているだけで厳密にいえばドラゴンではない。分類としては歪虚化した樹木のようだが突然変異を起こしたのか異常な変化を遂げている。ラズビルナムの特殊な環境により偶然発生したため再現は難しいと思われる。高濃度の負のマテリアルによるブレスを吐き、マテリアルを感じてPCの居場所を探知する。対象が覚醒者としてLvの高い人物ほど探知精度が高く、注目する。他、噛み砕きや樹木である身体を生かした締め付けも行う。

マスターより

初めまして、こんにちは。
マスターのきりんです。
今回の依頼は竜型歪虚退治となります。
相手は非常に強力ですので、万全の準備で挑んでください。
何もせずとも相手からPCたちを探知して襲ってきますが、こちらからも捜索することができ、浄化と護衛両チームの痕跡を調べることである程度敵の行動や攻撃を推測し奇襲を避けることが可能になります。
消息を絶ったチームが最後に行った定時連絡の記録はハンターズソサエティに保管されています。
よく相談の上各自プレイングを決めてください。
それでは楽しんでくださいね。
リプレイ公開中

リプレイ公開日時 2018/09/28 11:53

参加者一覧

  • 師を思う、故に我あり
    役犬原 昶(ka0268
    人間(蒼)|27才|男性|霊闘士
  • 王国騎士団“黒の騎士”
    レイオス・アクアウォーカー(ka1990
    人間(蒼)|20才|男性|闘狩人
  • 巡るスズラン
    リュー・グランフェスト(ka2419
    人間(紅)|18才|男性|闘狩人
  • 茨の王
    アルト・ヴァレンティーニ(ka3109
    人間(紅)|21才|女性|疾影士
  • 良き羅針盤
    神城・錬(ka3822
    人間(紅)|21才|男性|疾影士
  • イコニアの夫
    カイン・A・A・カーナボン(ka5336
    人間(紅)|18才|男性|闘狩人
  • 狂乱の貴婦人
    エリ・ヲーヴェン(ka6159
    人間(紅)|15才|女性|闘狩人
  • 紅の月を慈しむ乙女
    アリア・セリウス(ka6424
    人間(紅)|18才|女性|闘狩人
依頼相談掲示板
アイコン 相談
カイン・A・A・カーナボン(ka5336
人間(クリムゾンウェスト)|18才|男性|闘狩人(エンフォーサー)
最終発言
2018/09/26 09:06:10
アイコン 依頼前の挨拶スレッド
ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2018/09/24 02:53:32