• 日常

白き日の準備は宜しいか(龍騎士勢まだです

マスター:鮎川 渓

このシナリオは5日間納期が延長されています。

シナリオ形態
ショート
難易度
やや易しい
オプション
参加費
1,000
参加人数
現在5人 / 3~5人
マテリアルリンク
報酬
少なめ
相談期間
5日
プレイング締切
2019/03/08 07:30
リプレイ完成予定
2019/03/22 07:30

オープニング

※このシナリオは原則として戦闘が発生しない日常的なシナリオとして設定されています。


【Take1】
 ちゃらちゃっちゃっちゃっちゃっちゃ~♪
 ちゃらちゃっちゃっちゃっちゃっちゃ~♪

 軽快な音楽の幻聴をBGMに、エプロン姿のシャンカラ(kz0226)とダルマ(kz0251)がエプロン姿でキッチンに立っていた。
「さあ、じゃあ早速『ざっはとるて』を作っていこうかダルマさん!」
「おい待てよ隊長殿、『じゃあ』じゃねェよ何なんだこの状況はよォ」
「レシピはあるし、失敗してもいいよう材料は多めに用意したから安心だね!」
「何で失敗する前提で準備してンだ、そこからして既に何も安心じゃねェよ?」
「ふむふむ。まずはチョコを砕くんだね。ダルマさんよろしくね」
「よぉわからんが砕きゃいいんだな?」
 ダルマは袋に入ったぶ厚い製菓用板チョコに思い切り拳を振り下ろす。
 次の瞬間、破裂音と共に粉々になったチョコと袋の残骸がキッチン中に飛び散った。

【Take2】
 チョコの破片が壁や天井に飛び散ったキッチンに、相変わらずシャンカラとダルマがエプロン姿で立っていた。
「次は砕いたチョコを湯煎にかけて溶かすんだってさダルマさん」
「『湯煎』ってのは何だァ?」
「……『湯』っていうくらいだから、お湯を使うんだろうね?」
 シャンカラ、鍋いっぱいに沸かした湯へ砕いたチョコをざぁっと投入。
 味も色味も恐ろしくうっすい液体が錬成された。

【Take3】
 うっすい甘い香りの充満するキッチンに、相変わらずシャンカラとダルマが以下省略。
「どうも『湯煎』ってのは、湯にチョコをぶち込むことじゃないらしいなァ」
「あ、『チョコを湯煎にかけて』ってことは、『かける』んじゃないかな?」
「チョコに湯を?」
「だって『かける』って。少量のお湯をかけて溶かすんじゃないかな」
「その割にゃ、湯の分量がレシピに載ってねぇってのはどういうこった?」
「お菓子作りをする人には暗黙の了解みたいな、知ってて当然な事柄なのかもしれないね……」
「菓子作りってのは初心者お断りなのかよ、怖ェな!?」
 ふたりは無駄に慄きつつ砕いたチョコに湯をかけていく。
 何だかめっちょりした茶色い物体が生成された。

【Take4】
「じゃあ今度は卵を割ろう。黄身と白身を分けなきゃいけないから上手く割らないと、」
 時既に遅し。ダルマの豪腕でボールの縁に叩きつけられた卵は、爆発したかの勢いで辺りに飛散した。

【Take5】
「嘘だろうダルマさん、まさか卵もちゃんと割れないなんて! 一体どうやって生活してるんだい!?」
「おめぇこそ何だ、簡単な料理くれェできたはずだろ!?」
「お菓子作りしたのはこの前のケーキバトルが初めてだったよ!」
「あっ、思い出した! 隊長殿テメェこの野郎ッ、ケーキの上に飾り乗せるだけの一番ラクな係とってったろ!?」
「それは成り行きで、」
「うるせェ、これでも喰らえ!」
 ダルマは卵でドロドロになっていた手をシャンカラの胸に押し付けた。もはや飛び散った何やかやで汚れていたエプロンの胸元に卵だったものがこびりつく。それを見たシャンカラの額に青筋が浮いた。
「……ダルマさん、食べ物で遊んじゃいけないって子供の頃教わらなかったのかい?」
「ちょっと手ェ拭っただけだ、おめぇのエプロンでだけどなァ」
 殺気立った男達の視線が、汚れきったキッチンの中で交錯した。


 元新米龍騎士の双子・カマラとカルマは、迫る『ほわいとでー』について頭を悩ませていた。先達ての『ばれんたいん』の日、西方の文化を柔軟に取り入れエンジョイしている少女龍騎士達にチョコ(義理)を貰ったので、そのお返しをしなければならないのだ。
 そんなふたりに朗報が。
「聞いたかカルマ、今日隊長とダルマさんが『ほわいとでー』に配るお菓子を作ってるってさぁ」
「なら早速手伝いに行こう、うまくすれば完成したお菓子を分けてもらえるかも!?」
 あわよくばそのお菓子をお返しに……と目論み現場を訪れた双子だったが、目に飛び込んで来たのはチョコや卵でどろどろになったキッチンで胸ぐら掴み合っているふたりの姿だった。
「何だぁこの地獄絵図……」
「これじゃあお返しどころじゃないねぇ!?」
「でもお返ししなかったら後が怖いしなぁ」
「言ってる場合かよぅ兄貴、まずはふたりを止めねぇと!」
 そうしてカルマはふたりの仲裁に飛び込み、カマラはお菓子作りを手伝ってくれそうな人を求めハンターオフィスに走った。

解説

【概要】
『ホワイトデー』という文化を知ったシャンカラとダルマは、日頃の感謝を込めて周囲の人々に振る舞うお菓子を作ろうとしています
けれど脳筋な彼らだけではどうにもうまく行きません。そればかりかケンカまで始めてしまいました
お菓子作りが得意な方は勿論、それなりの量を作るので作業を手伝ってくださる方など、一緒に『平和的に』お菓子作りをしてくれる方を募集します

【作るもの・手順】
ザッハトルテ。レシピ(写真なし説明文のみ)あり
大まかな作成手順(シャンカラ・ダルマが失敗しそうな箇所を『』表記、プレイングのご参考にどうぞ)
1.生地作り(『湯煎』でチョコを溶かし、『卵黄と卵白に分けた』卵や他の生地材料と混ぜ合わせる)
2.メレンゲ作り(卵白に砂糖を数回に分けて投入、泡立ったら1の生地と『ざっくり混ぜる』)
3.焼く
4.焼けた生地を半分にスライス、マーマレードの代わりにコケモモジャムを塗る
5.コーティング(『湯煎』したチョコと生クリームを混ぜ合わせ、いい感じに生地をコーティングする)
6.冷ます(龍園は寒いので窓でも少し開けとけば速冷えます。放置しすぎれば凍ります)

【材料や調理器具について】
・ザッハトルテ作りに必要な食材は予め多めに用意されており、調理器具も準備してあります
・オーブンはなく石窯使用ですが、火加減などは龍騎士達でも可能です

【各自の料理スキルなど】
シャンカラ→簡単な調理はできるが菓子作りはほぼ経験無し
ダルマ→不器用ではないが料理知識・技術とも壊滅的
双子→仲裁と掃除で疲れ休憩中(ご用がなければリプレイには登場しません)

【その他】
・ハンター到着時、現場となるキッチンは綺麗に掃除されています
・アレンジや装飾のための追加食材持参はOKとしますが、あまり難しいアレンジは失敗確率があがります。ご注意を
・完成後試食の時間が設けられるかどうかは作業効率次第となります

マスターより

鮎川と申します。お休みすると言いつつひょこりとお邪魔しました……何だかデジャヴ。気のせい気のせい。
あちらもこちらも大変な最中ですがお菓子作ろうぜな依頼です。
ハンターさんがいらしてくれる事になった時点でふたりのケンカは終了し、依頼目標の約半分は達成されているため、結果判定『普通』より下にはなりません。
真面目にお菓子を作りほのぼのお料理するもよし、一緒にわちゃわちゃして騒ぐもよしです。
皆様のご参加・プレイング、心よりお待ちしております。

関連NPC

  • 年長龍騎士
    ダルマ(kz0251
    ドラグーン|36才|男性|霊闘士(ベルセルク)
  • 龍騎士隊隊長
    シャンカラ(kz0226
    ドラグーン|25才|男性|闘狩人(エンフォーサー)
リプレイ公開中

リプレイ公開日時 2019/03/20 21:32

参加者一覧

  • 兄者
    リフィカ・レーヴェンフルス(ka5290
    人間(紅)|38才|男性|猟撃士
  • 望む未来の為に
    クラン・クィールス(ka6605
    人間(紅)|20才|男性|闘狩人
  • 龍園降臨★ミニスカサンタ
    トリエステ・ウェスタ(ka6908
    ドラグーン|21才|女性|魔術師
  • その歩みは、ココロと共に
    サフィーア(ka6909
    オートマトン|21才|女性|魔術師
  • 離苦を越え、連なりし環
    カイン・シュミート(ka6967
    ドラグーン|22才|男性|機導師
依頼相談掲示板
アイコン 相談卓
トリエステ・ウェスタ(ka6908
ドラグーン|21才|女性|魔術師(マギステル)
最終発言
2019/03/07 09:29:31
アイコン 依頼前の挨拶スレッド
ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2019/03/04 00:35:48