• 冒険

【女神】失われた島へ

マスター:奈華里

このシナリオは2日間納期が延長されています。

シナリオ形態
シリーズ(新規)

関連ユニオン
魔術師協会広報室

難易度
難しい
オプション
  • relation
参加費
1,300
参加人数
現在6人 / 3~6人
マテリアルリンク
報酬
多め
相談期間
5日
プレイング締切
2019/06/26 09:00
リプレイ完成予定
2019/07/07 09:00

オープニング

●決意
 イズの船が大型船に引かれながら港に舞い戻る。
 外傷は船尾の舵部以外それ程見当たらない。だが、甲板に上がれば一部床が抜けている事から戦いが激しかった事を物語っている。そして、まず下りてきたのはハンターらに引率された海賊達七名。いずれも覚醒者だという。そして、その後に申し訳なさげに降りてくるのは、この船の船長でもあるイズ=レンシア。
 彼女の姿を捉えて、彼女の船の乗組員達がわぁぁと駆け寄る。
「大丈夫だったんですね、船長!」
「心配しやしたぜっ」
 海賊に捕まって、近寄る救助を返り討ちにした。
 その情報は耳に入っていたが、彼らは彼女のそれに理由があるとして、ただひたすらに帰りを待っていたのだ。
「皆…有難う。御免なさいね、不甲斐無い船長で」
 彼女がそう言い、ぺこりと頭を下げる。
「組合の方々も助けに来てくれたのにすみませんでした。壊した船の修理代はうちに回して下さい」
 続いて、後ろで傍観していた港のお偉いさんにそう謝罪する。
「まぁ、いいよぉ。まずは休んで…それから事情を聞かせてくれや」
 彼女を知る者が多いからだろうか。彼女への風当たりは少ない。それに事情を聞くうちに、イズ自身はどうもしようがなかった事を知り情状酌量という判断が下され、広がっていた悪い噂も思いの外早く下火になり、残りの逃亡した覚醒者たちについては人相描き作成の下、指名手配されたと聞く。
「これも皆のお蔭ね、有難う」
 彼女が乗組員達に心から感謝を述べる。だが、そんな中彼女はある事を憂いでもいる。
(私があの海図を持ってる限り、皆を危険に晒す事になる。だったら、いっその事私が…)

『え…船、長?』
 ある朝の事だった。いつも通りに起きてきた乗組員達は彼女の姿に目を丸くする。
「あら、おはよう。どうかした?」
 がイズの方はいつも通り。違う所と言えば、彼女の長かった筈の髪が肩まででばっさりなくなっている。
「ど、どうしたんすか船長! もしかして、失恋!?」
 一人が慌てた様子で言う。
「はぁ、失恋ってなんだよ。いつ恋してたってんだよっ」
 そう言うのはもう一人だ。とにかくこの男達は女子が髪を切る=失恋だと思っているらしい。
「もう馬鹿言わないの。ただね、仕事を休んでいる間に…というか、あの事件で私決めたのよ。ルコさんの残したこの海図を証明して見せるってね」
「ルコの地図の証明…?」
 その言葉に船乗りの一人が素っ頓狂な声を出す。
 ちなみにルコの海図とは、以前手に入れた暗黒海域ー普段では到底進む事が出来ないという危険海域ーの情報が詳細に書き写された海図であり、その中には秘密が隠されていた。だが、イズはその秘密を少し前に解き明かしている。
「って事は船長はあの海を渡るつもりで? 正気ですか!」
 荒波と歪虚の巣窟とも呼ばれるその場所へ向かうのは自殺行為だ。折角助かった命をと誰もが止める。
「大丈夫、策はあるわ。この海図に隠されていた秘密によるとね…」
 彼女が仲間達にそれを説明する。
 だが、それでも噂ではほら吹きルコと呼ばれた冒険家が残した海図だ。不安を感じるものは多い。
「無理にとは言わないわ。着いてきたい者だけ来て頂戴」
 家族のいる乗組員もいる。それをわかっているからイズがハッキリとそう言い切る。
 そしてその場では答えを聞かず、後日答えを聞くとだけ言ってその場を後にする。

●助っ人
 そして、舵が直り決断の日。同乗を決意できた者はやはり少なかった。
「覚悟していた事よ…仕方ないわ」
 補佐役のセルクが表情を硬くする中で彼女が静かに言う。
 だが、捨てる神あれば何とやらだ。そんな彼女の元にぞろぞろとやってくる集団があって…。
「よう、お困りの様だな、女神様。俺らの力が必要かい?」
 それは……彼女が以前捕縛した海賊・シルバーバレットの面々だ。刑期を終え外に出てきたらしい。
「あら…それは雇って欲しいの間違いじゃないの?」
 以前交わした約束を思い出してイズがくすりと笑い言い返す。
「まあ、そうとって貰っても構わん。で、聞いた話じゃまた無謀な事を手を出すつもりなんだろう?」
 何処から聞きつけたか知らないが、既に彼等はイズの行き先を周知しているらしい。
「そう、なら話が早いわ。私に命を預けてくれる人だけ乗船を許可します」
 イズの言葉に元海賊らが顔を見合わせる。
「元より海賊やってた時から覚悟はできてたぜ。なあ、野郎共」
『うぉぉぉ!』
 彼の子分達が久方振りの雄叫びを上げる。
「ふふっ。元気なのは結構だけど、もう海賊じゃないんだからその辺は弁えてよね」
 彼女が微笑みながら釘を刺す。
(さてと、後はハンターさん達ね)
 オフィスには既に依頼として概要を提出している。そして、出発日は明日に設定。
 名目は『とある島の探索護衛』としているが、はっきり言って危険海域の近くまで行くし、その後そのまま暗黒海域に突入するつもりであるから、とても危険極まりない。
(集まってくれるといいけど…)
 彼女の傍を爽やかな風が吹き抜ける。
『大丈夫、あなたには私がついているわ』
 その風が彼女にはそう言ったように感じられて、彼女は再び前を向いた。

解説

内容
失われた島へ向かうイズ達の護衛と探索

暗黒海域を渡ることを決めたイズですが、
それにはまず失われた島にある『あるもの』を探さなければなりません
島のある位置は海図に記されており、彼女の操縦で向かいますがその場所は暗黒海域のすぐ傍
歪虚の出現が予想されますので気を付けて下さい
なお、実際にそこに島があるかは双眼鏡で見た時点では判らなかったとのこと
あるモノについて海図に記載があるので、それをヒントに島の発見にご協力下さい

●ルコの海図より抜粋
『海に住まうものの休息の地 人が立ち入れぬ秘密の場所
 海を愛し海と共に…海との友好が結ばれし者だけがそれを手にする事が出来る

 穢れを払うは小さきものが生み出す旋律
 渦巻く部屋に悠久の風を それが進む鍵となる』

 イズの予想によれば前文が島の位置を、
 後文があるものが何なのかを指し示しているという

●プレイングについて
護衛だけの内容でも構いませんが、
ボーナスを狙うのであれば海図の謎についても触れるが吉
どんな事でも構いません 気になる所を推理してぶつけてみて下さい

後、船の操縦に関してはイズおよび船の乗組員達が担当します
シルバーバレットのお頭も腕は立ちますが、基本戦闘には参加しません
特に指示がなければ自衛行動かイズを緊急護衛する位です
どうしても動いて欲しい場合はプレにて指示を出して下さい

*その他、質問等ありましたら答えられる範囲でお答えします
 その際は質問卓設置の上、出発日前日くらいまでに質問お願いします

【人物紹介】
セルク
イズの補佐役。イズの父の代から船乗りをやっており、イズを娘のように思っている

シルバーバレット
元海賊。イズの操舵術に惚れ込み、
自分のものにしようとしたが惨敗(シナリオ『奪いたいのはおまえだけ』より)
得意な得物は銃 子分達の信頼も厚く、出所後も仲間を引き連れて戻ってきた

マスターより

イズちゃん、イメチェン♪ 奈華里です
このシリーズの為に新調いたしました 見慣れないかもですが宜しくです
して、こちらシリーズは素早く駆け抜けるつもりで全三回
一回、二回はショート仕様で、第三回のみEXつけてしまうと思いますが
冒険ロマン溢れる形になるかと思いますので、よろしくお願い致します(^-^)

関連NPC

  • 海の女神
    イズ=レンシア(kz0206
    人間(クリムゾンウェスト)|22才|女性|一般人
リプレイ公開中

リプレイ公開日時 2019/07/02 02:22

参加者一覧

  • 伝説の砲撃機乗り
    ミグ・ロマイヤー(ka0665
    ドワーフ|13才|女性|機導師
  • 神秘を掴む冒険家
    時音 ざくろ(ka1250
    人間(蒼)|18才|男性|機導師
  • 花言葉の使い手
    カーミン・S・フィールズ(ka1559
    人間(紅)|18才|女性|疾影士
  • 星を傾く者
    サクラ・エルフリード(ka2598
    人間(紅)|15才|女性|聖導士
  • 良き羅針盤
    神城・錬(ka3822
    人間(紅)|21才|男性|疾影士

  • 鞍馬 真(ka5819
    人間(蒼)|22才|男性|闘狩人
依頼相談掲示板
アイコン 相談卓
鞍馬 真(ka5819
人間(リアルブルー)|22才|男性|闘狩人(エンフォーサー)
最終発言
2019/06/25 21:06:42
アイコン 依頼前の挨拶スレッド
ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2019/06/25 15:21:17