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  • 戦闘

【血断】魔術師の弟子、トラブル遭遇

マスター:狐野径

シナリオ形態
ショート
難易度
普通
参加費
1,000
参加人数
現在6人 / 3~6人
マテリアルリンク
報酬
普通
相談期間
5日
プレイング締切
2019/08/06 15:00
リプレイ完成予定
2019/08/15 15:00

オープニング

●避難完了?
 ルゥルは自分のペットのフェレットのフレオとラカ(kz0240)から預かっているフェレットのモニが入ったリュックサックをまるごとしまえながの上から背負う。背中でもぞもぞ動かれるが、防具のおかげで直接の影響はないが、揺れる。
「おとなしくするのです……フレオ、モニモニちゃんと仲良くするのです。あ、ポルムを入れればいいのです!」
 パルムのポルムは定位置のルゥルの頭の上で首を激しく横に振った。ポルムはフェレットたちが好きなぬいぐるみを一つ袋の中に入れてやった。
 保護者の立場にあると自覚するユグディラのキソシロが溜息を洩らした。
「ルゥルちゃん、行きますよ」
「はいなのですー」
 外から声をかけられ、ルゥルは師匠の家の戸締りをして出た。家主はすでに隣町に行っている。道中の安全確保等に追われているはずだった。
 馬車にいるマーク司祭とジャイルズ・バルネと合流した。
 ジャイルズは不機嫌そのものの顔をしているが、ルゥルはそれも仕方がないと考える。
 ジャイルズは薬草園を運営している。それを放置して逃げないといけないのだ。本来なら嫌だったはずだ。しかし、シェオル型の歪虚が現れるという状況が許さないことは理解している。
 だからこそ、不機嫌なのだ。
 領主は本来なら、機能集約にこちらの町を使いたかったに違いない。城壁があるし、防御はしやすかった。
 最大の問題はハンターオフィスがないことだった。緊急事態になれば、ハンターの力は必要だった。
 住民の移動の最後はエクラ教司祭であり、領主の友人であるマーク司祭だ。それにルゥルがついているのはそれなりに経験を積んだこともある。
 大きな戸締りをするか否かとなったが、城門は開けっ放しにしておく。下手に閉じて、こもられるのも困るというのが判断だった。それに、街道と街道の抜け道みたいになっていたりもする部分が少なからずあるし、必要ならば、避難できる状況は必要だろうという判断もあった。

●トラブルはやってくる
 馬車は進む。手綱はジャイルズが握り、ルゥルとマークが左右を見る。
 どこで、何に遭うか分からない。一般の住民たちの移動にはハンターの力を借りていた。その一行はそろそろ隣の大きな町に到着しているだろう。
 ルゥルたちは一見いつもと変わらない街道を進む。
「そうなのです、ジャイルズさんにフェレッツの入っている袋は背負ってくれてくださいです」
「……仕方があるまい」
 ジャイルズはルゥルからリュックを受け取り、背負った。
 しばらく進むと黒い染みのようなものが景色に見えた。双眼鏡でマークが確認をする。
「ルゥルちゃん、戦える準備を。シャー、聞こますか?」
 マークはルゥルに指示を出し、魔導短伝話を使う。距離的には目的地である大きな町にいる領主シャールズ・ベリンガーとつながるはずだった。
『マークさん、どうしましたか?』
「歪虚……シェオル型かと思われる物が出現しました」
『こちらからはまだ確認できていないですが、すぐにハンターに行くように告げます』
「お願いします。私とルゥルちゃんとキソシロではあまり……」
『分かった急ぐ』
 魔導短伝話の通話を切ったマークは盾とメイスを手に取る。
「ぎりぎりまで走るぞ」
 ジャイルズは淡々と告げる。マークとルゥルは荷台で、それぞれの方向を見張る。
「みぎゃあああああああああああああ、シヴァなのですぅうう」
 ルゥルがどこかで拾った柴犬が草原を走っているのが見えた。大きな町の方面からこちらに向かってくる。
『ルゥル、聞こえるか?』
 大きな町にいるルゥルの兄から魔導短伝話から連絡が届く。
「兄上っ、なぜ、シヴァを逃がしたのですぅ!」
『……首輪から抜けた』
「みぎゃあああああああああああああああああ」
『すまない』
 柴犬のシヴァはシェオル型を見て、慌てて進路を変えた。ルゥルの方から離れていく。
 ジャイルズは真っ直ぐ馬を走らせる。止める気はないだろう。柴犬のために止めることで、自分たちが危険にさらされるのだから。
 敵は問答無用で攻撃をしてきた。炎の塊が飛んで来た上、矢が飛んでくる。
「捕まれ!」
 マークが鋭く声を上げた。
 ジャイルズは手綱を握ったまま、側面の手すりにしがみつく。
「みぎゃああああああああああ」
 まるごとしまえながのルゥルは荷台に転がる。キソシロは荷台に爪を立てて止まる。
「まずい……ルゥルちゃん、援護してください。ジャイルズ、馬車が無理なら、馬を使って離脱を」
 マークが指示を出した。
「み、みぎゃああ」
 敵を見て、ルゥルは震える。通常の歪虚以上に怖い何かを感じる。
「にゃあああああああああああああああ」
 キソシロはルゥルからもらった楽器をかき鳴らした。
「そ、そうなのです! シヴァも頑張るのです!」
 シヴァに向かうトカゲのような姿の敵が見える。
 ルゥルはしっかりと杖を握り【どっかーん】を放ったのだった。

解説

 NPCの救出。
 柴犬のシヴァの救出。
 シェオル型歪虚の討伐。

●マップ ※リプレイ開始時の位置
□□□ハ□□□
(100メートル)
□□□■□□□
柴□□■□□□
□□□■□□□
□□シ■□□□
□シ□■□□□
□□□■□□□
□□□■馬□□

 □=10×10メートル
 柴=柴犬がいるあたり
 馬=馬車が止まっているあたり(ルゥル達がいる)
 シ=シェオル型がいるあたり 
 ハ=ハンターがいる所。領主の依頼で、近辺の見回り等をしていた。

●NPC
 ・ルゥル 魔術師、まるごとしまえながを着、杖を持っている。
 スキルは【マジックアロー】【どっかーん(ファイアーボール)】【にょーん(アースウォール)】

 ・マーク エクラ教司祭、聖導士。【メイスファイティング】【ヒーリングスフィア】【ディヴァインウィル】

 ・キソシロ ルゥルのところに厄介になっているユグディラ。常識人?
 スキル【旅人たちの練習曲】【げんきににゃ~れ!】【森の宴の狂詩曲】
 ※ユニットではありますが、今回はNPCとして扱います。

 ・ジャイルズ・バルネ 一般人。薬草園の主。銃の扱いはできる。応急手当や道具を直すことはできる。
 ただいま、フェレット二匹入ったリュックを背負っている。

 ・シヴァ ルゥルのペット、一般柴犬。

●敵情報
 共通情報=トカゲのようなタイプ、シェオル型。サイズは1。スキルはイメージ。
 魔術師タイプ×1 【ファイアーボール】【ライトニングボルト】【アースバレット】
 戦士タイプ×2 鋭い爪での攻撃(両手に剣と同等)【二刀流】【薙ぎ払い】【渾身撃】
 猟撃士タイプ×2 弓を装備している。【レイターコールドショット】【遠射】【フォールシュート】

マスターより

 こんにちは、狐野径です。
 避難するにも人数がいた為、遅くなっておりました。そんなこんなで、事件は起こります。
 今回、ルゥルたちはしんがりでした。住民は避難完了。ルゥルのペットたちの一部は兄が先行で連れて行きました。
 すぽーんと首輪から抜け、元気よく、柴犬逃げました。一応、敵から逃げるはずですが、ルゥルがいる方に行こうとするかもしれません。
 よろしくお願いします。

関連NPC

  • 魔術師の弟子
    ルゥル(kz0210
    エルフ|10才|女性|魔術師(マギステル)
リプレイ公開中

リプレイ公開日時 2019/08/13 22:13

参加者一覧

  • タホ郷に新たな血を
    メイム(ka2290
    エルフ|15才|女性|霊闘士
  • 部族なき部族
    エステル・ソル(ka3983
    人間(紅)|16才|女性|魔術師
  • 乙女の護り
    レイア・アローネ(ka4082
    人間(紅)|24才|女性|闘狩人
  • 本家・名付け親
    ピアレーチェ・ヴィヴァーチェ(ka4804
    ドワーフ|17才|女性|聖導士
  • ベゴニアを君に
    マリィア・バルデス(ka5848
    人間(蒼)|24才|女性|猟撃士
  • 命無き者塵に還るべし
    星野 ハナ(ka5852
    人間(蒼)|24才|女性|符術師
依頼相談掲示板
アイコン 【相談】救出&討伐
エステル・ソル(ka3983
人間(クリムゾンウェスト)|16才|女性|魔術師(マギステル)
最終発言
2019/08/05 21:45:13
アイコン 【質問卓】
メイム(ka2290
エルフ|15才|女性|霊闘士(ベルセルク)
最終発言
2019/08/03 11:04:57
アイコン 依頼前の挨拶スレッド
ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2019/08/04 18:58:58