ゲスト
(ka0000)
エクレール旅行記
マスター:Urodora
- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- サポート
- 現在0人 / 0~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 無し
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2015/03/17 22:00
- リプレイ完成予定
- 2015/03/26 22:00
オープニング
星。
悠久の内にある久遠、連なる輝きの海に眠る炎。
時。
皆全て、過去より出で未来に至り、そしてまた。
過去へ旅立つ。
記。
立ち、語り、進み、紡いだ後。
刻まれる証。
●旅立ち
エクレールは、ほこりをはらったあと、机の上に花をかざるといいました。
「いってくるね、おじいちゃん」
この家には、もうエクレールのほかに誰もいません。
けれど、それがさびしいわけではないのです。
エクレールはしばらく花をみつめたあと、机のひきだしから一冊のノートをとりだしました。
そのノートの表には、
「日記帳」
と、書いてあります。
エクレールがぱらぱらとページをめくり、日記の最後を開くと、
「旅に出たかったな」
そう一言書いてあります。
日記帳はエクレールのおじいさんが残したものです。
エクレールは、あるとき、おじいさんが死んでしまって一人になりました。
そしてどうするかしばらく考えました。
このままこの家で、おじいさんの思い出と生きていくのもいいかな。
そう思ったとき、みつけたのがおじいさんの残した日記帳でした。
旅。
エクレールは生まれてから遠くにいったことが一度もありません。
だから、その言葉の意味を知りたいとおもったのでした。
日記帳をみつけたエクレールは、どうするか数日なやんだあと、
「ボク、旅にでる」
そう決めました。
エクレールの飼っている小さな犬、名前をセサミといいます。
セサミがエクレールを見てしんぱいそう顔をしました。
「だいじょうぶだよ。セサミ。ボクはつよいから」
セサミはそれを聞いてうなずいたようにみえました。
準備をととのえたエクレールは、おじいさんがだいじにしていた
倉庫へいき、とびらをひらきました。
そこには三輪の足をもった機械の馬がこちらをみつめています。
「セサミ、あれは何?」
「ワン」
「ってわからないよね……」
エクレールは、めずらしそうに三輪車をさわっていましたが、この機械がのりものであることにきづきました。
そしてなにかを考えたあと。
「名前をつけようよ」
そういいました。
「わうーん」
なぜかセサミもよろこびました。しばらくエクレールは考えました。そのうちに、
「フォルテ」
うかんだ名前です。
「?」
セサミがふしぎそうな顔をします。
「わかんない、でも。それでいいきがするんだ」
「ワン」
「セサミくすぐったいよ」
セサミになめられて、エクレールは笑いました。
旅立ちの日。
エクレールはノートのタイトルを書きかえました。
そこには、
「エクレール旅行記」
と書いてあります。
「本で読んだんだ。旅にいったことを書くのを、旅行記っていうんだよ」
セサミはなぜか、エクレールをみて変なかおしました。
「セサミ、バカにしてるの?」
「わわん」
とびついてきたセサミをだきかかえたエクレールは、お気に入りのキャスケットをかぶり、風よけのゴーグルをかけます。
そして、おじいさんが残したぶかぶかのジャケットをはおると、フォルテに乗り。
「ボクは知りたいんだ」
そういいました。
青空の下、まっすぐな道がエクレールの前に広がっています。
「いこう、セサミ」
「わうん」
雲がゆっくりとながれ、鳥がはばたくとフォルテが音をあげて走り出しました。
●星祭の村
エクレールが旅をはじめて、しばらくたちました。
ある日、フォルテの調子が悪くなりました。
機械については何しらないエクレールは、フォルテを押してなんとか歩き、ある村にたちよります。
村でフォルテを見てくれたのは鍛冶屋の娘というアルケミストの見習いのおねえさんでした。
「だいぶ痛んでいるわね、整備のしかた知らないのかな」
エクレールはうなづきました。
「そっかあ、旅をしてるんだよね。それじゃ困るぞ。お姉さんが教えてあげよう」
そういうとおねえさんは、エクレールのあたまをくしゃくしゃとなでました
エクレールはおかあさんみたいだな。そう思いました。
それからしばらく、村にある酒場に宿をとったエクレールは、おねえさんからフォルテの整備のしかたを教えてもらいました。
四日ばかりたったころ、おねえさんのかおに元気がなくなりました。
「つかれてるのかな、それともボクがいるのがめいわくなのかな」
不安げなエクレールのふくのそでをセサミがひっぱります。
「だいじょうぶだよ」
でも、エクレールはしんぱいでした。
その理由が分かったのは次の日でした。
この村では、昔から数十年に一度星夜祭というものがあり、そのときに神に巫女をおくることになっているというのです。
そしてその巫女がアルケミストのおねえさんなのだそうです。
「でも、なんで悲しそうなの」
村人はひそひそとエクレールにはなします。
「巫女というのは、おもてむきの話さ、実際はいけにえだよ」
理由はよくわかりません。
しかし、いけにえをささげないと村に不幸が起きる。昔から決まっていることで、そうしなければならないことなのだそうです。
「そんなのへんだ。おねえさんはやさしいよ」
エクレールがこえをあらげると、
「村人、全ての幸せを守るためだからなあ。一人の犠牲ですむなら、悪いともいえないさ」
村人はそういうのでした。
エクレールはその足で鍛冶屋にむかいました。
「おねえさん」
「心配してくれてるのかな、私は大丈夫だからね」
むりにつくった笑顔、エクレールにはそうみえました。
「だいじょうぶじゃない、かおにかいてあるもん」
おねえさんは、うつむき、そしてゆっくり、はっきりといいました。
「帰りなさい、君には関係のないことだよ」
それは強いきょぜつでした。
鍛冶屋からでてとぼとぼと歩くエクレールはセサミにききます。
「ボクには何もできないのかな」
セサミはいぶかしげにこちらをむきます。
ことばが分からないセサミに、それでもエクレールはいいます。
「ねえ、セサミ。ほんとうに? あのおねえさんは死んでしまうの」
らくたんしているエクレールを見てセサミは、
「きゅわん」
と鳴きました。
それを聞いたエクレール、もっと悲しい気持ちになりました。
どうしていいのか分からなくなったエクレールは、ふらふらと酒場に戻るのでした。
エクレールの旅行記。
そこにこれからつづられる物語は、いったいどういうお話になるのでしょうか?
悠久の内にある久遠、連なる輝きの海に眠る炎。
時。
皆全て、過去より出で未来に至り、そしてまた。
過去へ旅立つ。
記。
立ち、語り、進み、紡いだ後。
刻まれる証。
●旅立ち
エクレールは、ほこりをはらったあと、机の上に花をかざるといいました。
「いってくるね、おじいちゃん」
この家には、もうエクレールのほかに誰もいません。
けれど、それがさびしいわけではないのです。
エクレールはしばらく花をみつめたあと、机のひきだしから一冊のノートをとりだしました。
そのノートの表には、
「日記帳」
と、書いてあります。
エクレールがぱらぱらとページをめくり、日記の最後を開くと、
「旅に出たかったな」
そう一言書いてあります。
日記帳はエクレールのおじいさんが残したものです。
エクレールは、あるとき、おじいさんが死んでしまって一人になりました。
そしてどうするかしばらく考えました。
このままこの家で、おじいさんの思い出と生きていくのもいいかな。
そう思ったとき、みつけたのがおじいさんの残した日記帳でした。
旅。
エクレールは生まれてから遠くにいったことが一度もありません。
だから、その言葉の意味を知りたいとおもったのでした。
日記帳をみつけたエクレールは、どうするか数日なやんだあと、
「ボク、旅にでる」
そう決めました。
エクレールの飼っている小さな犬、名前をセサミといいます。
セサミがエクレールを見てしんぱいそう顔をしました。
「だいじょうぶだよ。セサミ。ボクはつよいから」
セサミはそれを聞いてうなずいたようにみえました。
準備をととのえたエクレールは、おじいさんがだいじにしていた
倉庫へいき、とびらをひらきました。
そこには三輪の足をもった機械の馬がこちらをみつめています。
「セサミ、あれは何?」
「ワン」
「ってわからないよね……」
エクレールは、めずらしそうに三輪車をさわっていましたが、この機械がのりものであることにきづきました。
そしてなにかを考えたあと。
「名前をつけようよ」
そういいました。
「わうーん」
なぜかセサミもよろこびました。しばらくエクレールは考えました。そのうちに、
「フォルテ」
うかんだ名前です。
「?」
セサミがふしぎそうな顔をします。
「わかんない、でも。それでいいきがするんだ」
「ワン」
「セサミくすぐったいよ」
セサミになめられて、エクレールは笑いました。
旅立ちの日。
エクレールはノートのタイトルを書きかえました。
そこには、
「エクレール旅行記」
と書いてあります。
「本で読んだんだ。旅にいったことを書くのを、旅行記っていうんだよ」
セサミはなぜか、エクレールをみて変なかおしました。
「セサミ、バカにしてるの?」
「わわん」
とびついてきたセサミをだきかかえたエクレールは、お気に入りのキャスケットをかぶり、風よけのゴーグルをかけます。
そして、おじいさんが残したぶかぶかのジャケットをはおると、フォルテに乗り。
「ボクは知りたいんだ」
そういいました。
青空の下、まっすぐな道がエクレールの前に広がっています。
「いこう、セサミ」
「わうん」
雲がゆっくりとながれ、鳥がはばたくとフォルテが音をあげて走り出しました。
●星祭の村
エクレールが旅をはじめて、しばらくたちました。
ある日、フォルテの調子が悪くなりました。
機械については何しらないエクレールは、フォルテを押してなんとか歩き、ある村にたちよります。
村でフォルテを見てくれたのは鍛冶屋の娘というアルケミストの見習いのおねえさんでした。
「だいぶ痛んでいるわね、整備のしかた知らないのかな」
エクレールはうなづきました。
「そっかあ、旅をしてるんだよね。それじゃ困るぞ。お姉さんが教えてあげよう」
そういうとおねえさんは、エクレールのあたまをくしゃくしゃとなでました
エクレールはおかあさんみたいだな。そう思いました。
それからしばらく、村にある酒場に宿をとったエクレールは、おねえさんからフォルテの整備のしかたを教えてもらいました。
四日ばかりたったころ、おねえさんのかおに元気がなくなりました。
「つかれてるのかな、それともボクがいるのがめいわくなのかな」
不安げなエクレールのふくのそでをセサミがひっぱります。
「だいじょうぶだよ」
でも、エクレールはしんぱいでした。
その理由が分かったのは次の日でした。
この村では、昔から数十年に一度星夜祭というものがあり、そのときに神に巫女をおくることになっているというのです。
そしてその巫女がアルケミストのおねえさんなのだそうです。
「でも、なんで悲しそうなの」
村人はひそひそとエクレールにはなします。
「巫女というのは、おもてむきの話さ、実際はいけにえだよ」
理由はよくわかりません。
しかし、いけにえをささげないと村に不幸が起きる。昔から決まっていることで、そうしなければならないことなのだそうです。
「そんなのへんだ。おねえさんはやさしいよ」
エクレールがこえをあらげると、
「村人、全ての幸せを守るためだからなあ。一人の犠牲ですむなら、悪いともいえないさ」
村人はそういうのでした。
エクレールはその足で鍛冶屋にむかいました。
「おねえさん」
「心配してくれてるのかな、私は大丈夫だからね」
むりにつくった笑顔、エクレールにはそうみえました。
「だいじょうぶじゃない、かおにかいてあるもん」
おねえさんは、うつむき、そしてゆっくり、はっきりといいました。
「帰りなさい、君には関係のないことだよ」
それは強いきょぜつでした。
鍛冶屋からでてとぼとぼと歩くエクレールはセサミにききます。
「ボクには何もできないのかな」
セサミはいぶかしげにこちらをむきます。
ことばが分からないセサミに、それでもエクレールはいいます。
「ねえ、セサミ。ほんとうに? あのおねえさんは死んでしまうの」
らくたんしているエクレールを見てセサミは、
「きゅわん」
と鳴きました。
それを聞いたエクレール、もっと悲しい気持ちになりました。
どうしていいのか分からなくなったエクレールは、ふらふらと酒場に戻るのでした。
エクレールの旅行記。
そこにこれからつづられる物語は、いったいどういうお話になるのでしょうか?
解説
はじまりは、村に偶然立ち寄ったことになりますので、基本の報酬はありません。
エクレールは最初に酒場を訪ねるので、酒場にいて良いですし、他に必要であればお好きなところにどうぞ。
村には
星の祭壇。
村長の家。
村人たちの家。
酒場兼宿屋。
があります。
ちなみに、儀式の中心人物・巫女は村長の家に監禁されることになります。
ただしこの事実は、なんらかの手段を使わないかぎり分かりません。
巫女を助けるのであれば、身柄を確保して、ある程度予想される抵抗を排除し、村から脱出する必要があります。
時間は儀式がはじまるまで、約3日の余裕があります。
このシナリオは、克明な解決、解答のようなものは用意してありません。
キャラクターがどう感じ思ったのかをエクレアに説明、一緒に旅行してほしいな。
そんなシナリオです。
あつまった答えを見て、そこから筋書きを作るという感じでしょうか。
キャラクターなりの考え、ポリシーがあって、提示されている何かを許せないと思って動くならそれでよいです。
俺には関係ない、むしろそれでいい、でもOKです。
どっちでもいい、ただこの場になんとなくいたかった旅をしたかった。
それもまたよし。
貴方の作ったキャラクターの気持ちがそれなら、それでよいです。
正義の形は、人それぞれですから。
エクレールは最初に酒場を訪ねるので、酒場にいて良いですし、他に必要であればお好きなところにどうぞ。
村には
星の祭壇。
村長の家。
村人たちの家。
酒場兼宿屋。
があります。
ちなみに、儀式の中心人物・巫女は村長の家に監禁されることになります。
ただしこの事実は、なんらかの手段を使わないかぎり分かりません。
巫女を助けるのであれば、身柄を確保して、ある程度予想される抵抗を排除し、村から脱出する必要があります。
時間は儀式がはじまるまで、約3日の余裕があります。
このシナリオは、克明な解決、解答のようなものは用意してありません。
キャラクターがどう感じ思ったのかをエクレアに説明、一緒に旅行してほしいな。
そんなシナリオです。
あつまった答えを見て、そこから筋書きを作るという感じでしょうか。
キャラクターなりの考え、ポリシーがあって、提示されている何かを許せないと思って動くならそれでよいです。
俺には関係ない、むしろそれでいい、でもOKです。
どっちでもいい、ただこの場になんとなくいたかった旅をしたかった。
それもまたよし。
貴方の作ったキャラクターの気持ちがそれなら、それでよいです。
正義の形は、人それぞれですから。
マスターより
旅にでたい、そう思ったのさ。
初回のシナリオで、自分自身に感じたことがあり。
もうやめちゃえー。が、一瞬、脳裏をよぎったのですが
やめるのって、いつでもできるんじゃね。 そう感じて、創ったものです。
結局、昔の自分からそう簡単には変わることは、できないのでしょう。
でも、それはそれで良いんじゃないかなあ。と、最近思うようになりました。
そのうちに、何か分かることあるでしょうし、それが道、まいろーどだぜ。
さて、現実という二文字が待ち受けるのは分かりきっているお話ですが
結末をどうするのかは、皆さんの選択しだいです。
オウドウの関連は、この後にでると思います。
初回のシナリオで、自分自身に感じたことがあり。
もうやめちゃえー。が、一瞬、脳裏をよぎったのですが
やめるのって、いつでもできるんじゃね。 そう感じて、創ったものです。
結局、昔の自分からそう簡単には変わることは、できないのでしょう。
でも、それはそれで良いんじゃないかなあ。と、最近思うようになりました。
そのうちに、何か分かることあるでしょうし、それが道、まいろーどだぜ。
さて、現実という二文字が待ち受けるのは分かりきっているお話ですが
結末をどうするのかは、皆さんの選択しだいです。
オウドウの関連は、この後にでると思います。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2015/03/25 04:19
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
---|---|---|---|
相談、或いは雑談 エアルドフリス(ka1856) 人間(クリムゾンウェスト)|30才|男性|魔術師(マギステル) |
最終発言 2015/03/17 20:48:00 |
||
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/03/12 21:58:20 |