• 日常

紫陽花の君

マスター:月宵

シナリオ形態
ショート
難易度
普通
参加費
1,000
参加人数
現在8人 / 4~8人
マテリアルリンク
報酬
普通
相談期間
5日
プレイング締切
2015/06/12 09:00
リプレイ完成予定
2015/06/21 09:00

オープニング

 ――むかし、むかしのお話です。
 集落では、ここのところ雨不足でみんな困っておりました。ある時、民は精霊に雨を降らせてくださいと祈りました。
 精霊は言いました。「私を探してごらんなさい。そうしたら雨を降らせましょう」
 集落の人々は、隠れてしまった精霊を探しました。しかし、見つかりません。
 きっと悪戯だったんだ、そう言ってやがて殆んどの人が諦めてしまいました。
 ですが、一人になっても捜し続けた者がいました。探している内にぼろぼろになって森をさ迷い続けました。その様子を眺め、心をうたれた精霊は彼の目の前に来て、そのの手を優しく握り締めました。
 すると、どうでしょう雨粒が顔に幾つも当たり始めたのです。
 ふと気が付くとその手には、赤紫の紫陽花を握り締められていました。――

「こうして、この集落ではその精霊を『紫陽花の君』と呼ぶことにしました」

 ここまでは良いですか、と問うように少年、ヤ・マダはメモから視線をハンター達に移した。今回ハンター達に依頼されたのは言わば『鬼ごっこ』である。
 とは言っても、これも立派な催事である。
 今季の雨を願う、大切な大切な儀式なのだ。
「通例に乗っ取り、この中の誰か一人が『紫陽花の君』になってください」
 マダが花束を見せる。その花は云われにもあった紫陽花。青紫の群像に一輪だけ存在する赤紫の紫陽花。
 各々で紫陽花を持ち、一人が赤紫の紫陽花を持ち、鬼に捕まったら見せる。そして、『紫陽花の君』であれば、そこで終了。捕まえた鬼役の子と、衣装を着た紫陽花の君が祭壇に登って踊り、天の恵みを願いながら儀式は終了する。
 
「と言っても、時間は六時間。精一杯逃げて下さいね。相手も覚醒者なんですから」
 しかも短電話を全員持ち合わせているという本気ぶりだ。
「逃げるのは、『森』『紫陽花の畑』それから『集落』の中のみでお願いしますね」

 良いですね、とマダが言い聞かせるように若干強めに注意を促す。これは恐らく自分達ハンターにではない。それは恐らく、鬼役の彼らにであろう。
「わかったからー早くしようぜ」
「紫陽花の君を生け捕りだぁ!」
「やれやれー!」
 そう鬼となる『子供達』だ。実はこの催事、前は集落の大人達でやっていたのだが。彼ら鬼があまり強敵で、ここ最近の催事では一時間程で終わってしまっているのだ。しかも、大人と子供と、いうハンデのため渡した『魔導短伝話』を新しい玩具のように嬉々として使いこなしている。このままでは、この催事のありがたみは、無いに等しい。部族としては、それは困る!
 だからこそ、ハンター達に白羽の矢が立ったのだ。


 お昼。こうして、覚醒者の子供達との鬼ごっこが始まった。


 無事始まった催事に、一段落と息を吐くマダ。一斉に駆け出す子供達を見守った。
 ハンター達、大丈夫だと良いな……と心に思っていたところ、ふと違和感に気付く。
 視線を落とすは、集落で催事の説明に貰ったメモ。

(メモ間違ってたのかな。一人、多い?)

解説

 ※このシナリオには、ダイス判定があります。
 ※このシナリオは、予め相談することを推奨しております。

 今回の目的は、鬼ごっこをクリア(ある程度逃げ回ってから捕まる)する、です。制限時間は、6時間です。
 集落周りを覚醒者の子供達と鬼ごっこを致します。

 ・ルール
 最初にハンター達には、紫陽花を一人一本持って貰います。その中に赤紫の紫陽花が一本あり、これを持つ者を『紫陽花の君』と言います(誰が紫陽花の君になるか、前以て決めてください。男女どちらでも可)。
 鬼達は、ハンターの誰が『紫陽花の君』か知りません。ハンター達は鬼に手を掴まれると、捕まったことになります。
 鬼に捕まった者は、持っている紫陽花を出してください。赤紫の紫陽花が見つかれば、そこで試合終了です。ハンター側の武器スキル使用は不可です。

 鬼役
 ・子供達の人数は(ハンターの参加人数+1人)になります。
 八歳から十歳頃の子供。覚醒者が基本的に持つスキルは、使うことが出来ます(踏込等)。全員が魔導短伝話を所持しております。

 ※PL情報ですがこの『+1人』は害悪のあるものではありません。この1人鬼役が多いことに気付くかは、皆様に任せます。

 ・逃走エリア
 全部で三箇所。簡単に図にすると、下記になります。スタートは集落からです。

 ○○○←森
  ○○←紫陽花の畑
  ○←集落

 ・集落
 大きめなテントがいくつかある。鬼ごっこと同時に、お祭りも行われているためか、人が多い。

 ・紫陽花の畑
 大人の背より高い紫陽花が十数メートル以上広がるお花畑。今がちょうど満開である。視界の見晴らしは良くない。

 ・森
 一番広い場所、但し子供達のホームグラウンドでもある。前以て仕掛けた罠がいっぱいある。

マスターより

 こんにちは、月宵です。
 ほのぼの、としたシナリオにしたいのですが『子供』が相手ですからね。相手が『子供』だということを重々承知して下さい……ね?(意味深)
 不思議な鬼ごっこ(真剣)開始いたします。

 それでは、よろしくお願いします。
リプレイ公開中

リプレイ公開日時 2015/06/19 06:29

参加者一覧

  • 花言葉の使い手
    カーミン・S・フィールズ(ka1559
    人間(紅)|18才|女性|疾影士

  • 真白・祐(ka2803
    人間(蒼)|18才|男性|機導師
  • 局地的雨女
    園藤 美桜(ka2822
    人間(蒼)|18才|女性|闘狩人
  • マンボウはともだち
    モーラ・M・ホンシャウオ(ka3053
    エルフ|22才|女性|魔術師

  • 四楽星 瑞琴(ka3509
    人間(蒼)|17才|女性|闘狩人
  • 花言葉を貴方へ
    五月女 和香(ka3510
    人間(蒼)|17才|女性|疾影士
  • 黒の刻威
    ディードリヒ・D・ディエルマン(ka3850
    エルフ|25才|男性|疾影士

  • 優月・詩音(ka3929
    人間(蒼)|13才|女性|機導師
依頼相談掲示板
アイコン 鬼ごっこの打ち合わせ
四楽星 瑞琴(ka3509
人間(リアルブルー)|17才|女性|闘狩人(エンフォーサー)
最終発言
2015/06/12 03:06:18
アイコン 依頼前の挨拶スレッド
ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2015/06/10 06:06:52