ゲスト
(ka0000)
オムスライム
マスター:月宵
- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや易しい
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2015/11/22 19:00
- リプレイ完成予定
- 2015/12/01 19:00
オープニング
辺境の地。そこには様々な部族が存在している。彼らにはそれぞれ崇拝し、信仰するトーテムと言うものが存在する。彼ら部族をまとめあげるに不可欠なもの、言わば生命線と言ったところだろうか。
そんな部族の中に『イチヨ族』と言うものがいる。彼らは流浪の少数部族で、各地を転々とする者達。彼らのトーテムの名は『概念精霊・コリオリ』と言う。
彼らの信条は『他部族の信仰を信仰する』と言う変わったものだ。
それが例え、如何なる信仰であろうとも……
●イタダケマセン
足音慌ただしい調理場。まだ暁と言うにも微妙な時間から、材料の仕込みは行われていた。
「ふわぁ……おはようさん」
そんな調理場に現れた二十歳頃の青年は、黒髪を一つに結いながら生欠伸を一つ。
「おはようございます。今日は進行役、よろしくお願いします」
部族の役人と思わしき人物は、作業中にもかかわらず青年に会釈を返した。青年の名は、マ・エダ。イチヨ族の舞刀士だ。
今回、この集落では収穫祭が行われる。そのメインイベント、とも言えるのがエダが司会を行う『パンケーキタワーコンテスト』だ。
集落付近に集落または、帝国付近の街から参加者を募り、思い思いのパンケーキを作るイベントだ。
エダもただ物見遊山に調理場に来たわけではない。色々な材料の最終確認に来たのだ。
パンケーキタワーを作るのだ、当然ながら材料も膨大になってくる。
「お、玉子。無事に届いたんだな」
大小ばらばらの玉子を眺めながらエダは安堵する。各集落より協力を得て、集めた産みたての玉子その数600個。
ナマモノ故に不安が少々あったが、無事に届いていたようだ。因みに調理場にあるのは、まだほんの一部。置ききれないので、他は氷室に置いてある。
「どーれっ、と」
唐突に、作業台の隅っこで玉子の塔より一つ拝借し、自ら持参したおにぎりを椀に入れて箸で崩し始めた。
「あのエダ殿、何を」
「ん? 腹減ったから玉子かけご飯」
「えぇ!? ダメですよ。コンテスト用なのに」
「大丈夫だって、600個もあるんだぜ」
1つくらい消えてもバレやしない、そうエダが言えば制止を諦めた役人は項垂れる。声がおさまったのを知れば、早速とばかりに碗の縁に玉子を当て、陶器の様な白肌にヒビをいれた。
その瞬間だった。
玉子から出てきた黄身と白身が、大きく膨らみエダを頭から足までスッポリ覆ったのだ。
(クソ……息が…っ)
「エダ殿!?」
口鼻に入り込む粘着性の白身が、水よりも素早く酸素を奪ってゆく。咄嗟にエダは腰元の得物を掴む。
ビチャ
「ケホッ、ケホッ、カハ」
白身と黄身を居合い斬りで一閃。生命を失った玉子は重力に従い地面に落ちた。全卵のみずたまりだけが、無残に残っている。
「大丈夫ですか!?」
「ああ、なんとかな」
「い、急いで族長呼んできます!」
●状況説明
「いやぁ、助かりましたぞ。流石マ・エダ様。こんなこと、誰も気付きませんでしょう」
「アハハハ……まぁ、ハイ」
調理場へと直ぐに族長が来てくれた。少しすると、とある集落でとれた玉子が出荷中に、歪虚化したと。恐らく道中にてのマテリアルの異常が、玉子を雑魔にしたのだろう。
「そのエダ様が言った玉子『オムスライム』ですが」
因みに名称はエダが付けた。理由スライムっぽいから、閑話休題。
そっちの集落の玉子は、早々にハンター達によって退治されたからひと安心と言うことだ。
「だが、こっちはそうはいかないぜ」
その集落から仕入れた玉子は計100個。しかも既に他の玉子と混ざってしまっている。
「全部破棄……なんて出来ませんよ?」
それ以上に、今回のコンテストを中止にするワケにもいかない。
「参ったなぁ……俺は仕入れは疎いんだぜ」
エダの担当は、司会や進行役などの仕事。仕出しや準備は別の人間が担当している。が、その人物は、別件で今近くにいない。
「ハンターに頼むしかないな」
イチヨ族としても、催事を中止するのは忍びないことだ。自分達の面子にも関わる。
「出来れば倒したオムスライムは、生卵として回収をお願い致します」
と言うのも、成り立ての歪虚化したものは、消滅後、正のマテリアルが入り『美味しくなることがある』。
現に別集落で退治されたオムスライムは、そのハンター達の朝ごはんとして美味しくいただかれた。
「ですが族長、コンテストまで後1時間しかありません」
「急ぎましょう。そうだ、もしこの件が解決すれば、労いにコンテストの審査員として参加して貰いましょう」
「了解。なら、ちょっくら依頼しに行って来るぜ」
そんな部族の中に『イチヨ族』と言うものがいる。彼らは流浪の少数部族で、各地を転々とする者達。彼らのトーテムの名は『概念精霊・コリオリ』と言う。
彼らの信条は『他部族の信仰を信仰する』と言う変わったものだ。
それが例え、如何なる信仰であろうとも……
●イタダケマセン
足音慌ただしい調理場。まだ暁と言うにも微妙な時間から、材料の仕込みは行われていた。
「ふわぁ……おはようさん」
そんな調理場に現れた二十歳頃の青年は、黒髪を一つに結いながら生欠伸を一つ。
「おはようございます。今日は進行役、よろしくお願いします」
部族の役人と思わしき人物は、作業中にもかかわらず青年に会釈を返した。青年の名は、マ・エダ。イチヨ族の舞刀士だ。
今回、この集落では収穫祭が行われる。そのメインイベント、とも言えるのがエダが司会を行う『パンケーキタワーコンテスト』だ。
集落付近に集落または、帝国付近の街から参加者を募り、思い思いのパンケーキを作るイベントだ。
エダもただ物見遊山に調理場に来たわけではない。色々な材料の最終確認に来たのだ。
パンケーキタワーを作るのだ、当然ながら材料も膨大になってくる。
「お、玉子。無事に届いたんだな」
大小ばらばらの玉子を眺めながらエダは安堵する。各集落より協力を得て、集めた産みたての玉子その数600個。
ナマモノ故に不安が少々あったが、無事に届いていたようだ。因みに調理場にあるのは、まだほんの一部。置ききれないので、他は氷室に置いてある。
「どーれっ、と」
唐突に、作業台の隅っこで玉子の塔より一つ拝借し、自ら持参したおにぎりを椀に入れて箸で崩し始めた。
「あのエダ殿、何を」
「ん? 腹減ったから玉子かけご飯」
「えぇ!? ダメですよ。コンテスト用なのに」
「大丈夫だって、600個もあるんだぜ」
1つくらい消えてもバレやしない、そうエダが言えば制止を諦めた役人は項垂れる。声がおさまったのを知れば、早速とばかりに碗の縁に玉子を当て、陶器の様な白肌にヒビをいれた。
その瞬間だった。
玉子から出てきた黄身と白身が、大きく膨らみエダを頭から足までスッポリ覆ったのだ。
(クソ……息が…っ)
「エダ殿!?」
口鼻に入り込む粘着性の白身が、水よりも素早く酸素を奪ってゆく。咄嗟にエダは腰元の得物を掴む。
ビチャ
「ケホッ、ケホッ、カハ」
白身と黄身を居合い斬りで一閃。生命を失った玉子は重力に従い地面に落ちた。全卵のみずたまりだけが、無残に残っている。
「大丈夫ですか!?」
「ああ、なんとかな」
「い、急いで族長呼んできます!」
●状況説明
「いやぁ、助かりましたぞ。流石マ・エダ様。こんなこと、誰も気付きませんでしょう」
「アハハハ……まぁ、ハイ」
調理場へと直ぐに族長が来てくれた。少しすると、とある集落でとれた玉子が出荷中に、歪虚化したと。恐らく道中にてのマテリアルの異常が、玉子を雑魔にしたのだろう。
「そのエダ様が言った玉子『オムスライム』ですが」
因みに名称はエダが付けた。理由スライムっぽいから、閑話休題。
そっちの集落の玉子は、早々にハンター達によって退治されたからひと安心と言うことだ。
「だが、こっちはそうはいかないぜ」
その集落から仕入れた玉子は計100個。しかも既に他の玉子と混ざってしまっている。
「全部破棄……なんて出来ませんよ?」
それ以上に、今回のコンテストを中止にするワケにもいかない。
「参ったなぁ……俺は仕入れは疎いんだぜ」
エダの担当は、司会や進行役などの仕事。仕出しや準備は別の人間が担当している。が、その人物は、別件で今近くにいない。
「ハンターに頼むしかないな」
イチヨ族としても、催事を中止するのは忍びないことだ。自分達の面子にも関わる。
「出来れば倒したオムスライムは、生卵として回収をお願い致します」
と言うのも、成り立ての歪虚化したものは、消滅後、正のマテリアルが入り『美味しくなることがある』。
現に別集落で退治されたオムスライムは、そのハンター達の朝ごはんとして美味しくいただかれた。
「ですが族長、コンテストまで後1時間しかありません」
「急ぎましょう。そうだ、もしこの件が解決すれば、労いにコンテストの審査員として参加して貰いましょう」
「了解。なら、ちょっくら依頼しに行って来るぜ」
解説
今回の目的は、玉子歪虚のスライム。通称『オムスライム』の退治です。
600個の内、100個の玉子が歪虚化してしまいました。見た目では全く歪虚か、ただの玉子かわかりません。何とかして、歪虚とただの玉子を分けてください。場所は保存用の氷室になります。制限時間は一時間です。
尚、オムスライムは退治後、コンテストで使用するので食べられる状態にしておいて下さい。
但し、玉子の質を変えないように『加熱は厳禁』です。
敵
・オムスライム
玉子が歪虚化したもの。主な攻撃方法は、対象を包み込んでの窒息のみ。殻を割ると飛び出る。弱い。尚、感知系のスキルは効果なし。
退治後、開催されるコンテストにて、パンケーキタワーを審査員として食べ放題出来ます。
どんなパンケーキが食べたいか、リクエストがあれば出来る限り答えます。生クリーム、バター等もあります。
600個の内、100個の玉子が歪虚化してしまいました。見た目では全く歪虚か、ただの玉子かわかりません。何とかして、歪虚とただの玉子を分けてください。場所は保存用の氷室になります。制限時間は一時間です。
尚、オムスライムは退治後、コンテストで使用するので食べられる状態にしておいて下さい。
但し、玉子の質を変えないように『加熱は厳禁』です。
敵
・オムスライム
玉子が歪虚化したもの。主な攻撃方法は、対象を包み込んでの窒息のみ。殻を割ると飛び出る。弱い。尚、感知系のスキルは効果なし。
退治後、開催されるコンテストにて、パンケーキタワーを審査員として食べ放題出来ます。
どんなパンケーキが食べたいか、リクエストがあれば出来る限り答えます。生クリーム、バター等もあります。
マスターより
こんにちは、月宵です。今回の商品は、皆様に身近な玉子です。ちゃんと倒せば、問題なく皆様パンケーキにして食べられます。
追記に、今回エダは打ち合わせがあるので戦闘には参加出来ません。
それでは、皆様のご参加お待ちしております。
追記に、今回エダは打ち合わせがあるので戦闘には参加出来ません。
それでは、皆様のご参加お待ちしております。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2015/11/30 06:16
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/11/20 02:16:56 |
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相談卓 鎬鬼(ka5760) 鬼|17才|男性|格闘士(マスターアームズ) |
最終発言 2015/11/21 21:15:48 |