• コメディ

大江家、イースターエッグぶん投げる

マスター:狐野径

このシナリオは3日間納期が延長されています。

シナリオ形態
イベント
難易度
やや易しい
オプション
参加費
500
参加人数
現在6人 / 1~25人
報酬
無し
相談期間
5日
プレイング締切
2016/04/11 19:00
リプレイ完成予定
2016/04/23 19:00

オープニング

※このシナリオは原則として戦闘が発生しない日常的なシナリオとして設定されています。

●食べ物でしょ!
 大江 紅葉(kz0163)は飛んできた卵をよけきれなかった。生卵ならべっとりなるな、ゆで卵なら痛いかなぁと考えている間によければよかったのだが。

 ゴチッ。

 額にそれは当たった。非常に痛かったが、気絶するほどではなかった。卵を拾いながら「絵が描いてある」と考えた。

 べちゃっ。

 もう一つ来ていたらしく、それは紅葉の頭に当たり、割れた。
 それらがどこから飛んできているかを知っている。紅葉は知っている、彼女たちが硬直してその場にいるということも。
「善木、テユカ……これ、どういう意味か説明しくれますかぁ?」
 低い低い、押しごろした声に大人の鬼の善木とまだ子どものテユカは震えた。逃げようとしている。
「こらあ」
 叱り飛ばす紅葉の声が屋敷の中を響き渡る。
 説明の責任を果たす前に、大江家の家臣たちが声に気付いてやってきて、紅葉に付いた卵をふき取ったり着替えがいる等々の世話が始まった。
「五来、二人を逃がさないでくださいね」
 もう一人の大人の鬼がこくりとうなずき、二人を抑えて置いた。

●説明
「西方には『イースター』と言うのがあるというから、あたしね、やってみようと思ったの」
「それと、卵投げとの間の因果関係は! 駄目ですよ、絵をかくだけなら中身は食べればいい。おもちゃがありません、食べ物です!」
「……いんがかんけい?」
「どうして卵投げになったのですか?」
「……善木が下手って言うから」
 紅葉はジトッとした目で二人を見る。
 大人げない大人と、子どもらしい子ども。そして、卵の投げ合いに発展し、よりによって屋敷の主にぶつけたのだった。
 勉強と仕事で遊ぶ余裕がなく体力が余っているのだろうと紅葉は考える。
 イースターが何かは伝え聞いてはいるが、こんなことしないはずだ。卵に絵付けはする、それを隠して探させる……といったことだったはず。
 紅葉は部屋の隅に転がる自称『鞠』に気付いた。それと、近所の人が「田んぼをかきまぜたい」けど人手が足りないと言っていたのを思い出す。
「そうです、田んぼで走り回るのはいかがでしょう? それと球を蹴って遊ぶ『サッカー』という運動があるそうです」
 テユカは遊べるということに目をキラキラさせる。
「宗主、球蹴りですね……用意しないと」
 善木は許しが出るならそれがいいとうなずく。
 紅葉は手で自称『鞠』を弄んでいる。
 様子を見ている五来は気付いた、たぶん紅葉は持っているそれで遊べと言っていると。
「これ使っていいですよ?」
「え? 先日見たカカオ豆みたいな形ですね?」
「鞠です」
「……いやいや……どこの誰です、この不器用さ」
 テユカは気付いた、善木が地雷を踏んだことに。これは、きっと紅葉が作った物に違いないと。褒めるところを見つけてほめるべし、人間関係を穏便にすることだと教わったとテユカは考える。
「ふふふ……ふんっ!」
 紅葉は至近距離で笑いながら、鞠を善木の顔めがけて投げつけたのだった。鞠でぶん殴ったといって過言ではない。
「紅葉様、その、イースターエッグみたいできれいだよ、うん」
「テユカ……ちょっと遅かった」
 五来がテユカに告げた。

●依頼内容
 職員は依頼内容を聞いて「遊び相手募集ですね」と真顔で告げた。
「その通りですが、田んぼの土をかきまぜることも重要です」
「なるほど……この球蹴りで走り回り、土を蹴りまくり、自身で泥をかき混ぜる……」
「テユカも善木も体力を使う……まあ、善木の場合は、警備があるので本当は疲れ果てさせるのはダメなんですが……この際、一度、体力を使わせるべきです」
 紅葉はきっぱりと言う。
「分かりました、田んぼで球蹴り大会、出しておきましょう」
「はい、よろしくお願いします」
 田んぼの大きさ、報酬の有無、条件を職員は書き入れる。
「……弁当は?」
「おにぎりとお茶くらいなら提供しますが、嗜好品に関しては」
「……ですよね……審判は」
「……審判?」
「……あ、それも書きこんでおきます」
 職員は試合の判断をする人間の事だと告げ、「そこまで本格的にするの?」と紅葉は驚いた。
「いっそのこと、休暇はこちらで、にしてしまった方がいいですね……」
「……それでいいんですか、依頼」
「自分たちが楽しむ、そして役に立つ……一石二鳥ですよ」
 職員はうなずいた。

解説

 天ノ都郊外にある田んぼにて土をひっくり返すついでにサッカーしてください。

●サッカー
 紅葉の理解度「2チームに分かれて、攻めと守りとゴールを守る人がいるんですね」
 参加する二人は彼女に教わっているので、この程度の理解度です。

●今回の現場
 田んぼのサイズ80m×50m。
 ボール=大江 紅葉の習作『鞠』=布や糸で作られた楕円形の物体。長い所で直径20㎝、短い所で直径12㎝。なお、吸水性抜群です。
 なので、別途「球状のボールを用意する」を宣言して下さって結構です。

●参加者
 ・テユカ 鬼の女の子で大江家で勉強しつつ、使用人として働く。元気が有り余っています。ボールを蹴って大量得点入れることを決意。
 ・善木 鬼の青年で、大江家で警備・警護として雇われています。体力余っています。ボールを蹴って華麗に点を入れることを考えているます。
 ・皆様

●覚醒ありかなしか
 覚醒状態になってもいいですが、鬼と言っても「テユカ」は一般人です。
 善木は一応、覚醒者扱いでOKです。

●チーム分け等の記載
 NPCはチーム分けてください。つまり、最低限【テユカチーム】【善木チーム】ができます。
 審判関してはやる気がある人が【審判】としてプレイングに記載してください。
 【観客】でも良いですが……全員泥だらけにするですよ……。

 ※大江 紅葉は用があって動き回っているため、常時いることは不能です。お呼びがあれば、顔は出します。質問あればできる限りうけたまわります。

マスターより

 こんにちは!
 イースターエッグからあれこれ考えていたら、こうなりました。
 試合自体は基本フィーリングで行く可能性はありますが、能力値でダイスをフリフリやると思います。いや、だって、面白くするにはランダム要素が素晴らしいですよ。そりゃレベルの高低もありますが、回避20でも避けます、避けまくりますっ。
 え、イラストが花見ぽいって……気のせいですよぉ。
 よろしくお願いします。

関連NPC

  • 知追う者
    大江 紅葉(kz0163
    人間(クリムゾンウェスト)|22才|女性|符術師(カードマスター)
リプレイ公開中

リプレイ公開日時 2016/04/18 18:00

参加者一覧

  • ルル大学魔術師学部教授
    エルバッハ・リオン(ka2434
    エルフ|12才|女性|魔術師
  • 師岬の未来をつなぐ
    ミオレスカ(ka3496
    エルフ|18才|女性|猟撃士
  • 撃退士
    ヒュムネ・ミュンスター(ka4288
    人間(蒼)|13才|女性|闘狩人
  • 冒険者
    雪継・白亜(ka5403
    人間(紅)|14才|女性|猟撃士
  • 雷影の術士
    央崎 遥華(ka5644
    人間(蒼)|21才|女性|魔術師
  • 灯光に託す鎮魂歌
    ディーナ・フェルミ(ka5843
    人間(紅)|18才|女性|聖導士
依頼相談掲示板
アイコン 依頼前の挨拶スレッド
ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2016/04/11 16:21:14