• 戦闘

虫は無視できない!?

マスター:奈華里

このシナリオは2日間納期が延長されています。

シナリオ形態
ショート
難易度
普通
参加費
1,000
参加人数
現在6人 / 4~6人
マテリアルリンク
報酬
普通
相談期間
5日
プレイング締切
2016/05/04 19:00
リプレイ完成予定
2016/05/15 19:00

オープニング

●敵
 とある軍人寄宿舎にて――ある男は日夜闘っていた。
「くぅぅ、また…またしても侵入してくるとはっ」
 肩を上下に揺らして、男・シウは僅か数センチの敵と対峙する。
「なぁ、もういい加減掴めるようにならねぇと付き合い切れねぇぜ?」
 大欠伸をしながらシウより若い青年が面倒気に言う。
「何を怖がる事がある。ただの虫だろう」
 そう言うのは同室のもう一人だ。先の一人とは同い年で、名はケイとライトと言う。
「とはいっても、これは飛ぶじゃないかっ! それに何考えてるか判らないし、奇襲のスペシャリストとなれば心してかからないと」
 年下の明らかに冷たい言葉であったが、彼は今それ所じゃない。視線は虫から外さぬまま、そう答える。
「はぁ? どこに奇襲のスペシャリストがいるんだよ…ただの虫だろ?」
 半ばあきれた顔でケイが息を吐く。
「まぁそんな事言ってやるな。けど、確かにまだまだ過敏だとは思うがな…」
 これはライトの言葉。
 シウへの気遣いを見せてはいるが、もう時計は夜の一時を過ぎていて…二人としては堪ったものではない。
 狭い寄宿舎にあるのは二段に備え付けられたベッドが二つ。その奥と手前にはそれぞれが使えるクローゼットがあるだけ。通路も足の踏み場程度であるから、まるでリアルブルーの寝台特急の一室のよう。そんな中で暴れられては、声も近く耳障りな事この上ない。
「もう、いいだろ。俺、マジで付き合い切れねぇから」
 ケイはそう言い、彼の定位置である上のベッドへと梯子を上ってゆく。
「すまないが、私も上がるぞ」
 ライトもそれに倣って、シウを放置し強行就寝へ。
 天井に下がったランプの灯りを吹き消して、何事もなかったようにベッドに入る。
「えっ、ちょっ…そんな、見えない…奴が見えないですから~~」
 残されたシウは涙目だった。敵である虫の姿が見えず、ただ一人下のベットで虫と共に眠らなければならないのだ。
「あぁ、神様ぁ~~なぜ、なぜ僕にこんな試練をお与えになるのですかぁ~」
 その後、シウが疲れ果てるまで――彼と虫との攻防は続いていた。

●強行策
「隊長、もう勘弁してくれ。これじゃあ寝不足で軍務に支障が出るぜ?」
 ケイが自分の上司――つまり隊長の許を訪れて、最近の不満をぶちまける。
「あ~…まぁ、やる気になってくれたのは結構なんだがなぁ。確かにそれはちょっと辛いかもなぁ」
 そう言いつつも様子を思い浮かべて、隊長であるスニークからは声を殺した笑みが零れる。
「そう思うならなんとかしてくれよ……でないとマジで俺、移動するぜ?」
 ケイが真剣に言う。それ程までに結構なストレスと睡眠不足に悩まされているらしい。
 まだ二十歳を過ぎたばかりだというのに、目の下にはうっすらと隈が出来ている。
「あぁわかったわかった。こうなったらまぁ、仕方がない。少し酷だと思うが、ショック療法といくか」
 そんな部下を見兼ねてスニークは机にあった書類を何枚か捲り、彼の方へと書面を向ける。
「それは?」
「次の任務だ。どうだ、うってつけだろう?」
 書類を渡して、彼がにやりと笑う。
「…そう、だな。まあ、やってみる価値はあるかもしれねぇ」
 ケイも内容に目を通し、口元を俄かに吊り上げる。
 それは一か八かの方法だった。しかし、本人がやる気になっている今だからこそ出来る方法でもあって――。
「って事でいいか、シウ?」
 次の任務の発表の後、隊長自ら彼に尋ねる。
「…は、はい。が、頑張ります…」
 そういう彼であるが、腕は僅かに震えている。
 彼らの次の任務、それはとある村の修繕工事の手伝いだった。
 本来ならばもっと危険な任務につく隊であるのだが、少し前に怪我をした者も多く現在戦場は控え気味だ。
 しかし、実際のところを言えばこの任務も手伝いだけでは終わらない。
 なぜ修繕が必要になったのか、目撃情報によるとこうある。

『巨大なカマキリにやられた。数は三匹』

 大人が太刀打ちできなかったとなればその大きさは想像できるだろう。
「なぁに、心配すんな。今回はお前の尊敬するハンター方との共同任務だ。いざとなったら助けて貰え」
 からからと笑い、スニークがシウの背を豪快に打つ。
「わ、わわっ、本当ですかっ! でも、それでも…やっぱり…」
 虫が苦手な彼は些か不安そうだ。しかし、ここで怖気ついたら何も変わらない。
 克服できるのか否かは神のみの知る所ではあるが、はてさて――。

解説

内容
シウの虫嫌い克服の手助けをしつつ、目撃された虫系雑魔を一掃する事

虫嫌いの軍人・シウですが、少し前の任務の後から虫嫌いを克服を決意しました
しかし、努力は未だ実らず…同室の二人がそれに付き合わされて迷惑しています
そこで浮上してきた新たな任務 それは偶然にも虫の形をした敵のいる場所での任務とのこと
ここは克服のチャンス到来です! 皆さんのお力でシウの虫嫌いを直してあげて下さい


●任務地について
人口百人程度の小さな村
村の周囲を囲うように作られている柵が壊されたとの報告が入って折、
酷い場所は屋根の一部も引っぺがされたとか
目撃情報から巨大カマキリの姿をした雑魔だと考えられる(確認されているのは三匹)
近隣には村の者達が所有する林が多数存在し、その辺から自然発生したと考えられている

なお、隊長の方針により覚醒者であるシウのみ討伐に参加させ
他の隊員達は村の修復を優先に作業します

ですので、ハンターの皆さんはシウとの虫討伐に専念して下さい


●登場人物紹介
・スニーク(年齢不明)
シウ・ケイ・ライトらの隊をまとめるとある軍の隊長さん。
実力からしてもっと上の地位につけるのだが、この方が性に合っていると昇進を拒否。
分け隔てない話し方と竹を割ったような性格から仲間からの信頼は厚い。

・シウ(32)
小柄で色白、白髪。戦闘の際は援護専門であり、武器はロッド。
典型的魔法使いタイプで、勿論回復魔法も習得済み。隊唯一の覚醒者。
普段は物静かなのだが、虫が大の苦手で発見すると錯乱し暫く手がつけられなくなっていたが
最近は理性を保つくらいには成長。但しまだ触る事は出来ず、言葉での応戦がやっと。

マスターより

虫…私も苦手だったりします、奈華里です
大人になるとなぜだか虫が苦手になる…と言う事が多いようですが、皆様は如何ですか?
私は昔からアウトですが、一層駄目になりました…パチンできるのは蚊が限界です
蜘蛛とかも発見してどうしても追い出さないととなると道具を使っても時間がかかってしまう
バッタとか無理です、勘弁して…虫対抗のある方、御参加お待ちしてます
リプレイ公開中

リプレイ公開日時 2016/05/15 01:47

参加者一覧

  • 幻獣王親衛隊
    ザレム・アズール(ka0878
    人間(紅)|19才|男性|機導師
  • サバイバー
    ミノア・エデン(ka1540
    人間(紅)|16才|女性|闘狩人
  • ジルボ伝道師
    マルカ・アニチキン(ka2542
    人間(紅)|20才|女性|魔術師
  • Ms.“Deadend”
    アメリア・フォーサイス(ka4111
    人間(蒼)|22才|女性|猟撃士
  • ベゴニアを君に
    マリィア・バルデス(ka5848
    人間(蒼)|24才|女性|猟撃士
  • 風と踊る娘
    通りすがりのSさん(ka6276
    エルフ|18才|女性|疾影士
依頼相談掲示板
アイコン 相談卓
マリィア・バルデス(ka5848
人間(リアルブルー)|24才|女性|猟撃士(イェーガー)
最終発言
2016/05/04 16:56:05
アイコン 依頼前の挨拶スレッド
ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2016/05/03 02:29:44