※このシナリオは原則として戦闘が発生しない日常的なシナリオとして設定されています。

　帝国領地と辺境領地の境目の一部に切り取ったような丘の上にそびえたつ要塞都市【ノアーラ・クンタウ】がある。
　様々な種族、出身国が行きかう活気のある街。
　その中に辺境ドワーフを束ねる通称、ドワーフ王ヨアキムが有するドワーフ工房【ド・ウェルク】が存在する。
　しかし、このドワーフ王は好き勝手やってて、工房には帝国に丸投げ状態。
　仕方なく帝国の者が管理官の仕事をしている。

　工房管理官であるアルフェッカ・ユヴェーレンは自身の執務室にて通称、ドワーフ王ヨアキムの娘、カペラと金属加工・クレムトの技師のシェダルと鉱物性マテリアル加工・フェルツの技師のフォニケとお茶をしていた。
「ダメかしら」
　おねだりモードのフォニケにアルフェッカはここ数週間のスケジュールが書いてある帳簿を確認しつつ、「スケジュールとかは別にいいんだけどさ」と返す。
「けど、急だね。どうしたの？」
　顔を上げるアルフェッカにカペラはぬるくなった茶を一度啜る。
「最近、お父さん帰ってないみたいなのよ」
「いつもの事じゃん」
　カペラの返答にアルフェッカ達が揃って返す。
「リナンさんはきっと、寂しいのよ。ヨアキムさんは置いといて、カペラちゃんは工房回してるんだもの、仕方ないわ」
　ヨアキムが帰らないのはいつもの事と切り捨てたフォニケだか、カペラはちゃんと庇う。
「フォニケちゃんはハンターと遊びたいんでしょ」
　じとりと睨み付けるアルフェッカはフォニケの下心はお見通しの模様。
「いいじゃない。久々にハンター達と遊びたいわ！」
　本音を口にするフォニケにアルフェッカとシェダルは肩を竦める。
「お母さんも結構、気分屋だしね」
　母親からの手紙を持っていたカペラは一つため息をつく。
「いいよ、たまには親孝行しておいで」
　アルフェッカのお許しにカペラとフォニケは二人でハイタッチをする。
「シェダルは行かないの」
「行かね」
「あっそ」
　男二人は残って仕事の模様。
「じゃぁ、ハンターオフィスいってきまーっす！」
　カペラとフォニケがアルフェッカの執務室を出る。
「昼だな。ルクバトのサンドイッチ買ってきて」
「俺も」
　アルフェッカとシェダルのお使いも頼まれた二人ドアの向こうで返事をした。

依頼内容
カペラのお母さんとテミスで温泉
ドワーフ工房に詰めているカペラへ母親より構ってほしいと手紙が来たようです。
皆様はカペラの依頼に応じて辺境の温泉施設のテミスへ行っていただきます。
そこにはカペラの母親がおりますので、構ってあげてください。

ＮＰＣに関わらなくても構いません。
おひとりさまでもカップル、お友達と一緒でも楽しんでください。

各種食材の持ち込みで自炊です。
カペラとフォニケはリアルブルーへの関心と理解があります。
カペラの母親はあまり気にしないタイプですので真心があれば通じます。
作れない方でもフォニケ（簡単なものしか作れない）やカペラ母のお付が作れます。
野性味あふれる辺境の味をご堪能ください。

テミスとは
鉱物掘っていたら温泉が出て来て、ドワーフの方で温泉施設として解放している。
温泉には特殊な成分があり、パルムが入ると性格が変わると言われてます。
今回の依頼ではパルムなどのペットは入浴不可とさせて頂きます。
温泉は屋根つき、露天風呂があります。
料理は基本セルフ。別途調理場があります。
目印として、太眉にいかつい顔をしたパルム三匹をモチーフにしたトーテムポールが皆様をお出迎えします。

登場NPC
カペラ：通称、ドワーフ王・ヨアキムの娘。ドワーフ工房へ出向中。
工房の段取りや配合を決めるエテルタのリーダー。
フォニケ：鉱物性マテリアルを加工する部署、フェルツの技師。お肉と大好きアラサー。
リナン：カペラのお母さん。カペラを大人にした淑やかな容姿の奥様。ヨアキムの奥さん。

お世話になります。
鷹羽柊架（たかば・しゅうか）です。
今回はあのヨアキムの嫁がハンターの前に姿を現します。
秋の夜長のひと時をお楽しみください。