ゲスト
(ka0000)
【界冥】緑の光に手を伸ばす――開始
マスター:馬車猪
- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- ユニット参加人数
- 現在7 / 0~8
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2017/02/24 22:00
- リプレイ完成予定
- 2017/03/05 22:00
オープニング
●アクセス失敗
警報が鳴り響く。
主電源が落ちた管制室に、焦りに満ちた声と足音が連続した。
「障壁突破されました!」
「防衛部隊との通信途絶っ」
大量の資材と人材を投じたセキュリティが次々に無力化されていく。
「対象へのラインを物理的に切断しろ。上空の爆撃機は待避だ。最悪の場合乗っ取られる」
「所長! 連合宙軍の許可が必」
「し、施設管理AIに異常発生です!!」
悲鳴があがる。
非常用電源すら止まって空気の流れが止まる。
「プランBを実行する」
所長が慌てず騒がず懐中電灯をつけた。
下から照らされる顔には壮絶な笑みが浮かんでいる。
「ケーブルを斧でぶった切れ。全員でだ」
恐ろしく切れ味が良さそうな斧を複数抱え上げ、部下達に投げ渡した。
「切断後生きていたらスパコン部屋へ逃げ込め。運が良ければ焼却される前に助けが来る。さあ、急げ!」
所長の剣幕と気合いに蹴飛ばされるように、全所員が斧を持って管制室から飛び出した。
●1日前
たった1つのトランシーバーが、多数のCAM部隊に守られ輸送されている。
頭上には重武装の戦闘機が舞い。
水平線近くには臨戦態勢の戦闘艦が多数。
VOIDで押し込まれた昨今では、信じられないほどの大戦力だ。
「軍隊は金持ちですなー」
ケッ、と僻み根性丸出しで嫌みを言うのは白衣の老人。
能力に反比例した人格を持つ彼は、輸送車両に乗ってから今までずっとこんな調子だった。
「いやいや、我々もやむをえず無理を重ねているわけでして」
いかにもエリート風の若手軍人が、必死に笑顔を浮かべてなだめようとしている。
今回の件は万が一にも失敗できない。
成功させるためならプライドも捨てるし、指紋が消えるまで揉み手だってしてみせる。
「本気で成功させるつもりなら異世界の連中も連れてこい」
本気で嫌そうな顔をして、併走する重装甲トラックをちらりと見る。
主力戦車を運べそうなトラックに乗せられているのはたった1つのトランク。
はっきり言ってしまえば、その中にある壊れたトランシーバーたった1つだ。
「いえいえ、先生のお力があれば敵か味方か分からない連中の手を借りなくても」
全力笑顔と揉み手でごまかしを計る。
しかし高い知性を感じさせる金壺眼に睨み付けられ、軍人の頬に汗が伝った。
「連合宙軍は余裕があるみたいだなエェ?」
VOIDベアトリクス。
宇宙でも地球でも連合宙軍に甚大な被害を与え続け、異世界の超人達も対抗は出来ても撃破の目処は立っていない深刻な脅威。
ただ、最近大きな成果が得られた。
異世界人が初めての交渉……らしきものに成功し、ベアトリクスの発した信号を手に入れたのだ。
連合宙軍だけで無く、地球の各機関が色めき立った。
ひょっとしたら打倒ベアトリクスのヒントが得られるかも知れない。
あるいは、ベアトリクスの力の秘密を解明し、己の立場を有利にできるかも知れない。
「VOIDに本丸まで攻め込まれている状況で、人間同士の足の引っ張り合いをしてるんだからなァ!」
「あー、今のは出来れば聞かなかったことに」
この老人は性格は最悪でも実力と能力は一流だ。
彼の一存では脅すことも消すこともできない。
「ふん。報酬分の仕事はしてやるわい。……こりゃ人類に対する最後のご奉公かもしれんな」
それっきり無愛想に黙り込み、目をつむって実験の手順を組み立て始めた。
●全施設焼却まで残り30分
「詳しいしいことは現地で聞」
ブリーフィング無しでの転移である。
術者や整備員の姿が消え、無機質な105ミリ砲が出迎えた。
魔導トラックに似たところがある何か(装甲車)。
魔導型デュミナスに似た人型兵器(R6M2bアップデート版)。
いずれもリアルブルーの兵器だった。
これは最初に1発食らってからの交戦かと思考したのだが、105ミリの狙いは甘く、発射するまで妙に時間がかかっている。
無意識に回避しながら観察してみる。
何故か搭乗口が開きっぱなしだ。パイロットらしい軍人が広々とした廊下で銃を構え、リアルブルー兵器に銃を向けている。
「異世界人か! 研究所内の兵器が全て乗っ取られた。すまないが排除に協……」
105ミリ弾が軍人の間近を通過。
鍛えられた体が吹き飛びアスファルトに強くぶつかる。
「……」
あなたは、VOIDに乗っ取られたらしい現代兵器を撃破してもよい。
研究所の奥へ向かって科学者達を助けてもよい。
ハンターが処理するはずだった、連合宙軍が奪って厄介ごと無限生成機にしてしまったトランシーバーを壊しても構わない。
ただし残り時間は30分だ。
それまでにVOIDを倒しておかないと、集結した各国軍に施設ごと吹き飛ばされることになる。
警報が鳴り響く。
主電源が落ちた管制室に、焦りに満ちた声と足音が連続した。
「障壁突破されました!」
「防衛部隊との通信途絶っ」
大量の資材と人材を投じたセキュリティが次々に無力化されていく。
「対象へのラインを物理的に切断しろ。上空の爆撃機は待避だ。最悪の場合乗っ取られる」
「所長! 連合宙軍の許可が必」
「し、施設管理AIに異常発生です!!」
悲鳴があがる。
非常用電源すら止まって空気の流れが止まる。
「プランBを実行する」
所長が慌てず騒がず懐中電灯をつけた。
下から照らされる顔には壮絶な笑みが浮かんでいる。
「ケーブルを斧でぶった切れ。全員でだ」
恐ろしく切れ味が良さそうな斧を複数抱え上げ、部下達に投げ渡した。
「切断後生きていたらスパコン部屋へ逃げ込め。運が良ければ焼却される前に助けが来る。さあ、急げ!」
所長の剣幕と気合いに蹴飛ばされるように、全所員が斧を持って管制室から飛び出した。
●1日前
たった1つのトランシーバーが、多数のCAM部隊に守られ輸送されている。
頭上には重武装の戦闘機が舞い。
水平線近くには臨戦態勢の戦闘艦が多数。
VOIDで押し込まれた昨今では、信じられないほどの大戦力だ。
「軍隊は金持ちですなー」
ケッ、と僻み根性丸出しで嫌みを言うのは白衣の老人。
能力に反比例した人格を持つ彼は、輸送車両に乗ってから今までずっとこんな調子だった。
「いやいや、我々もやむをえず無理を重ねているわけでして」
いかにもエリート風の若手軍人が、必死に笑顔を浮かべてなだめようとしている。
今回の件は万が一にも失敗できない。
成功させるためならプライドも捨てるし、指紋が消えるまで揉み手だってしてみせる。
「本気で成功させるつもりなら異世界の連中も連れてこい」
本気で嫌そうな顔をして、併走する重装甲トラックをちらりと見る。
主力戦車を運べそうなトラックに乗せられているのはたった1つのトランク。
はっきり言ってしまえば、その中にある壊れたトランシーバーたった1つだ。
「いえいえ、先生のお力があれば敵か味方か分からない連中の手を借りなくても」
全力笑顔と揉み手でごまかしを計る。
しかし高い知性を感じさせる金壺眼に睨み付けられ、軍人の頬に汗が伝った。
「連合宙軍は余裕があるみたいだなエェ?」
VOIDベアトリクス。
宇宙でも地球でも連合宙軍に甚大な被害を与え続け、異世界の超人達も対抗は出来ても撃破の目処は立っていない深刻な脅威。
ただ、最近大きな成果が得られた。
異世界人が初めての交渉……らしきものに成功し、ベアトリクスの発した信号を手に入れたのだ。
連合宙軍だけで無く、地球の各機関が色めき立った。
ひょっとしたら打倒ベアトリクスのヒントが得られるかも知れない。
あるいは、ベアトリクスの力の秘密を解明し、己の立場を有利にできるかも知れない。
「VOIDに本丸まで攻め込まれている状況で、人間同士の足の引っ張り合いをしてるんだからなァ!」
「あー、今のは出来れば聞かなかったことに」
この老人は性格は最悪でも実力と能力は一流だ。
彼の一存では脅すことも消すこともできない。
「ふん。報酬分の仕事はしてやるわい。……こりゃ人類に対する最後のご奉公かもしれんな」
それっきり無愛想に黙り込み、目をつむって実験の手順を組み立て始めた。
●全施設焼却まで残り30分
「詳しいしいことは現地で聞」
ブリーフィング無しでの転移である。
術者や整備員の姿が消え、無機質な105ミリ砲が出迎えた。
魔導トラックに似たところがある何か(装甲車)。
魔導型デュミナスに似た人型兵器(R6M2bアップデート版)。
いずれもリアルブルーの兵器だった。
これは最初に1発食らってからの交戦かと思考したのだが、105ミリの狙いは甘く、発射するまで妙に時間がかかっている。
無意識に回避しながら観察してみる。
何故か搭乗口が開きっぱなしだ。パイロットらしい軍人が広々とした廊下で銃を構え、リアルブルー兵器に銃を向けている。
「異世界人か! 研究所内の兵器が全て乗っ取られた。すまないが排除に協……」
105ミリ弾が軍人の間近を通過。
鍛えられた体が吹き飛びアスファルトに強くぶつかる。
「……」
あなたは、VOIDに乗っ取られたらしい現代兵器を撃破してもよい。
研究所の奥へ向かって科学者達を助けてもよい。
ハンターが処理するはずだった、連合宙軍が奪って厄介ごと無限生成機にしてしまったトランシーバーを壊しても構わない。
ただし残り時間は30分だ。
それまでにVOIDを倒しておかないと、集結した各国軍に施設ごと吹き飛ばされることになる。
解説
グランドシナリオ「名古屋クラスタ殲滅戦」から派生したシナリオです。
場所は名古屋から少々離れた研究施設。
連合宙軍が買い取った研究所です。
以下の敵が登場します
同士討ちはせず、人間が乗る兵器を攻撃し、人間が乗る兵器が近くに無ければ生身の人間を攻撃してきます
・105ミリ砲搭載装甲車
とても頑丈そうに見える装甲車です。サイズ3。移動力は8もあります
主な武装は、ギルドショップで販売している105mmスナイパーライフルの同等品
・アップデート済みデュミナス
無改造でアクセサリ無し魔導型デュミナスより、移動力を除く能力が少しずつ高いです
受けと受け防御を強化下5000mmCAMカタナ、威力を強化した30mmアサルトライフルを装備しています
abcdef
あ□□□□B□ □=縦横50メートル。コンクリ等でみっちり
い□B□ト廊□ 廊=幅8メートル、高さ10メートルの通路が部屋と部屋を繋げています
う□廊□□廊□ コ=縦横20mの部屋。装甲50HP500の扉有り。スパコン有り。9名避難中
え□A□□A□ ト=縦横20mの部屋。装甲120HP900の扉有り。トランシーバー有り
お□廊廊廊廊□ A=廊下の三叉路。デュミナス2機。「えb」南端には軍人12名
か□廊□□コ□ B=廊下の行き止まり。装甲車3両
き□出□□□□ 出=ハンター初期位置。縦横50メートルの部屋。南から外に出られます
場所は名古屋から少々離れた研究施設。
連合宙軍が買い取った研究所です。
以下の敵が登場します
同士討ちはせず、人間が乗る兵器を攻撃し、人間が乗る兵器が近くに無ければ生身の人間を攻撃してきます
・105ミリ砲搭載装甲車
とても頑丈そうに見える装甲車です。サイズ3。移動力は8もあります
主な武装は、ギルドショップで販売している105mmスナイパーライフルの同等品
・アップデート済みデュミナス
無改造でアクセサリ無し魔導型デュミナスより、移動力を除く能力が少しずつ高いです
受けと受け防御を強化下5000mmCAMカタナ、威力を強化した30mmアサルトライフルを装備しています
abcdef
あ□□□□B□ □=縦横50メートル。コンクリ等でみっちり
い□B□ト廊□ 廊=幅8メートル、高さ10メートルの通路が部屋と部屋を繋げています
う□廊□□廊□ コ=縦横20mの部屋。装甲50HP500の扉有り。スパコン有り。9名避難中
え□A□□A□ ト=縦横20mの部屋。装甲120HP900の扉有り。トランシーバー有り
お□廊廊廊廊□ A=廊下の三叉路。デュミナス2機。「えb」南端には軍人12名
か□廊□□コ□ B=廊下の行き止まり。装甲車3両
き□出□□□□ 出=ハンター初期位置。縦横50メートルの部屋。南から外に出られます
マスターより
「所長、例のトランシーバーを手に入れたのは異世界人ではなく……」
「馬鹿者、絶対にそれを口にするな。地球産まれで異世界在住の超人など絶好の人体実験候補だ」
「いやでも」
「お前、地球のために命をかけてくれた奴をバラす覚悟があるのか?」
「今忘れました!」
「そうしとけ」
「馬鹿者、絶対にそれを口にするな。地球産まれで異世界在住の超人など絶好の人体実験候補だ」
「いやでも」
「お前、地球のために命をかけてくれた奴をバラす覚悟があるのか?」
「今忘れました!」
「そうしとけ」
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2017/03/03 17:47
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
---|---|---|---|
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2017/02/20 14:26:41 |
||
相談――開始 カナタ・ハテナ(ka2130) 人間(リアルブルー)|12才|女性|聖導士(クルセイダー) |
最終発言 2017/02/24 22:15:06 |