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【CF】都会のデートを教えてくだせえ!

マスター:凪池シリル

シナリオ形態
ショート
難易度
易しい
オプション
参加費
1,000
参加人数
現在4人 / 3~4人
サポート
現在1人 / 0~4人
マテリアルリンク
報酬
無し
相談期間
5日
プレイング締切
2017/12/18 19:00
リプレイ完成予定
2017/12/27 19:00

オープニング

※このシナリオは原則として戦闘が発生しない日常的なシナリオとして設定されています。

 十二月。早ければハロウィンが終わった頃から漂いだすクリスマスムードはこの月を迎えていよいよ高まるそんな頃。
 リアルブルーの文化を一部吸収したクリムゾンウェストはリゼリオも、街並みのあちこちに赤と緑に飾られている。
 そんなリゼリオの一角、ハンターオフィス、そのカウンターで。行き交う人々に、いつになく目を光らせ視線を送っている一人の受付嬢が居た。
 やがて彼女は、道行く人々、その中の二人連れに目を付ける。
「そこな御仁、あいや待たれい!」
 声を掛けられた男性ハンターが、ぎょっと目をむく。……そのあと、苦笑気味に、ああ、と理解した顔をした。
「突然のお声がけ失礼いたしやした。手前ども、このソサエティが受付嬢、アン=ズヴォーと申しまさあ」
「うんまあ、知ってる。割と有名だし……。僕たちになんか、用?」
「へえ。その、ハンターの先生様方のお時間を煩わせるのは誠に恐縮ではあるんですが……その、お時間構わねえようでしたら、ちいと個人的に、相談に乗ってほしいんでさぁ……」
 そう言って彼女は、手にした扇子をいつものように調子よく机をたたくのではなく、口元に当ててもじもじとしながらそう言った。
 二人連れの男女は、キョトンと顔を見合わせる。やがて。
「まあ、暇だしいいけど……」
 二人は、そう答えた。
 アン嬢の、ズヴォー族特有の話し方は、聞いていて騒がしく疲れる面もあるが、慣れてくれば本人の見た目もあって愛嬌も感じる。やや力みすぎなところはあるが、受付嬢として日々頑張っているのも分かる。まあ、お世話になってると言えなくもないので、少しくらいならいいか、と思ったわけである。
「ありがとうごぜえやす! ……と、その前に。一つ、確認させてもらわなきゃならねえんですが……。その、手前どもが他でもねえお二人さんに声を掛けさせていただいたのは、その、お二人さんに並みならねえこの、幸せな空気を感じたからなんでさあ。それでその、間違ってたら本当に申し訳ねえんですが、お二人さんは、その……?」
 やたらと代名詞が多い台詞に、二人は察して、そしてはにかんだ笑みを浮かべる。そして、男が答えた。
「ああ、うん……。恋人、だよ」
 アン嬢の顔が、ぱあっと明るくなる。
「そいつぁ良かったでさぁ! いや、実に本当、輝いてるお二人さんだと思ったんでさあ!」
 満面の笑みで言われると、二人は満更でもなさそうな顔でアン嬢に向けて苦笑したり顔を見合わせたりした。
「そんでですね……相談ってのは他でもねえ……実は手前どもにも故郷に恋人がおりやして……今度、ソサエティで頑張る手前どもを労ってやるってんで、会いに来てくれることになったんでさぁ……」
 扇子を口に当てたまま、もじもじと身を捩らせて語るアン嬢に、二人から一度ええっ! とか、へぇーとか声が上がる。
「ところがここで一つ! 問題がありやして! ……なんせ手前ども、ハンターの先生様方にご恩をお返ししようと勇んでソサエティにやってはきましたが、熱意はあってもなんてこたねえ、御覧の通りの味噌っかす。未だ仕事も精いっぱい、都会の暮らしも慣れたたぁ言えず日々いっぱいいっぱいでして。気付いたんでさぁ……手前ども、リゼリオの何たるかを未だにろくに分かっちゃいねえ!」
 ぐぐっとこぶしを握り、よよよと語るアン=ズヴォー。
「おねげえします! 手前どもに、都会のデートってやつをご教授くだせえ! 遠路はるばるやってきてくれる恋人に、このリゼリオならではの素晴らしさを堪能して帰ってほしいんでさあ!」
 けなげな叫びに、男も女も感じ入るところがあったようで、うんうんと頷く。
「そういう事なら協力したいけど、僕たちで役に立てるかな……」
「気負う事はねえでぁあ! 先生様方が、普段どのようにデートなさってれるかお聞かせ願えれば! 変に難しく考えるんじゃなくって、ごく自然に、でも先生様方が実際に感じた幸せを教えてもらうのが、手前どもには合ってると思うんでさあ……」
 雑誌に紹介されるようなデートプランを作ってほしいというのではなく、実体験に基づいた話が聞きたい。そういう事らしい。
 呼び止められた男女はうんうんと頷くと、かくして、少し照れながらデートの思い出を語って聞かせるのだった。

 ある程度語ったところで、女性が、はたと気がついて尋ねた。
「……そう言えば、アンちゃんのその恋人って、どういう人なの?」
 こういうのは相手のタイプによっても変わるから聞いておいた方がいい、と女性が言うと、アン嬢は成程、と頷いて、やはり照れながら説明を始める。
「手前どもの恋人は……眼鏡の良く似合う知的なお人で……静かな、本をよく読む人でさぁ。部族の子供たちにゃあ良く語って聞かせてやって、読み書きの先生なんかもよくやってるんでさあ」
「成程。アクティブよりはインドアタイプかな」
「髪は色こそ手前どもと同じで銀ですが、あの人は肩まででしてね。ふわりと巻いた感じが愛らしいんでさぁ」
「愛……らしい……」
「手前どもと違って豊かな胸元なのが、抱きしめられるたびに毎回嬉しいやら複雑やら。……いや、セイ姉さんは手前どもも可愛いって言ってくれるんですが」
 そしてはっきりと、アン嬢は紛れもなくそう言った。姉さん、と。

 ここで辺境部族ズヴォー族について軽く説明しておこう。
 彼らは「風」を祖霊とあがめる遊牧民族で、自由に、有るがままにを思想の根底に置く。そんな彼らの部族には、まず、『結婚』、という文化は無い。彼らにも恋愛感情があり、自然とそうした関係は結ばれるが、それを契約と言う形で縛らない。家族という単位を規定することもなく、生まれた子供は部族の子供として、部族全体で面倒を見る。恋人関係については、当人同士が納得していさえすれば一対一と言う形にもこだわらず、……つまり、どんな形にもこだわらないのである。先述の通り、子供は部族全体で面倒を見るため、自分の子供を成す、という事に強い義務感を覚えるわけでもない故に。
 この文化による大きな風俗の乱れ、逆に少子化といった問題は、今日までには彼らの間で確認されていない。

 というわけで。
 彼女は自分の恋愛について、何ら特筆すべきものだとは思っていない。ごく当たり前のように、愛する人のことを、幸せそうな笑顔で語っている。
 それが、その気持ちが分かるから、話をしていた男女も急いで、内心の驚きとそれが出そうになる表情を抑える。

「呼び止めてすいやせんでした、先生様方! 貴重なお話、ありがとうごぜえます!」
 やがてアン嬢は、そう言って机に両手をついて深々と頭を下げる。男女二人は、幸せに、仲良くね、と笑って去っていった。
 ……さて。彼女としては、成功に向けてもう少し話を集めたいようである。
 再び、ソサエティに行き交う人々へと目を向ける。
 次に声を掛けられるのは……あなたかもしれない。

解説

貴方のPCの、リゼリオでのデート体験談を語ってください。
無理に聞き手であるアン嬢に合わせたデートプランを考える必要はなく、彼女は純粋な体験談が聞きたいようです。
リプレイは語り口より、デート風景の再現風に書く予定なので、プレイングも普通にデート内容を書いてくれればそれでかまいません。
参加していないPCの名前や描写を行うことは出来ません。名前を出して、相手のことも具体的に登場させたい、と言う場合、同時参加が出来なかった場合はサポート枠をご利用ください。なお、NPCの登場は申し訳ありません、不可とさせてください。

OPに記述の通りそういう部族ですので、身分、種族、その他あらゆる事情をアン嬢は一切気にしません。のべつくまなく、愛し合ってさえいれば「素敵な恋人同士」それ以外の何とも思いません。要するに、私が書く上でその辺を気にしません。気軽にご参加どうぞ。

ていうかええいまだるっこしいぶっちゃけて言うが! 私にイチャイチャデート話を書かせろ!
OPの事情とかデート話をさせるための前ふりに過ぎないから気にしなくていい! むしろOMCを頼むくらいの気持ちで! ただ君たちのデートを教えてくれればそれでいいです! あ、でも蔵倫は守れ! 現場からは以上だ!

マスターより

なんかこーまじめなはなしばっかかきすぎたきがするんですよ。なんかちがくないですかね。そういうMSとちがくないですかねわたし。きがついたらなんかこう、らぶがかきたいわけです。Cからおつきあいいただいてるかたがたからするとね。ああなぎいけさんいつものほっさね、おくすりだしておきましょうねなあんけんですね。なんかこう、べつにいやじゃないんだけどちがうのうみそつかいたいんですよ。かんぜんなるとうぶんぶそくですよ。つかれた。あまいものください。きしゃー。よろしくおねがいします。
リプレイ公開中

リプレイ公開日時 2017/12/26 06:18

参加者一覧


  • ヴァイス・エリダヌス(ka0364
    人間(紅)|31才|男性|闘狩人
  • 勝利の女神
    アニス・エリダヌス(ka2491
    エルフ|14才|女性|聖導士
  • 琴瑟調和―響―
    久我 紅々乃(ka4862
    人間(蒼)|15才|女性|舞刀士
  • 私は彼が好きらしい
    穂積 智里(ka6819
    人間(蒼)|18才|女性|機導師

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ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2017/12/17 12:21:53