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【反影】ターミネイトマシンワールド

マスター:真太郎

シナリオ形態
ショート
難易度
やや難しい
参加費
1,000
参加人数
現在6人 / 4~6人
ユニット参加人数
現在6 / 0~6
マテリアルリンク
報酬
普通
相談期間
5日
プレイング締切
2018/01/25 12:00
リプレイ完成予定
2018/02/03 12:00

オープニング

 『グラウンド・ゼロ』に幾つも点在する黒いドーム状の『虚無』。
 その一つに符術士のハマーを隊長とした4人のハンターが探索のため足を踏み入れる。

 入った途端、目についたのは瓦礫。
 そこは何らかの戦闘で破壊された跡が無数に残る廃墟の町だった。
「ここは、いったい……?」
 ハマーが困惑気味に周囲を見渡す。
「ずいぶんと荒廃した世界っすね」
 魔導アーマー「プラヴァー」に乗ってきた猟撃士のアズマが率直な感想を述べる。
「だが人工物があるなら文明を持った人がいるはずだ。まずは人を探そう」
 ハマーが指示を出した時、どこからか『タタタン』という炸裂音が響いてきた。
「銃声っすね。どうやら何かが戦闘中らしい。行こうぜ隊長」
 アズマは音が聞こえてきた方角に当たりを付けたらしく、プラヴァーをそちらに向けて走り出した。
「おいアズマ! 勝手に先行するな!」
 ハマーが制止したがアズマは止まらなかった。
「仕方ない、俺達も行くぞ」
 ハマー達もアズマを追って走り出す。

 先行するアズマの目に比較的損傷の少ない建物が見えてくる。
 その建物の前では塹壕と土嚢で作られた防衛陣地があり、20人程の兵士らしき人が重火器や軽火器を放っていた。
「隊長。兵士がいます、一体何と戦ってんだ?」
 兵士達の放つ火線へ目を向けると、建物へ侵攻する機械群が見えた。
「なんだありゃあ……」
 最も数が多いのは2m程の大きさで、蜘蛛のような平たい形状の多脚型の機械。
 虫型以外にも全長は3.5m程の人型の機械もいる。
 機械群の後方には5m近い大きさの砲塔が見えた。
 いや、それはただの砲塔ではない。
 多脚を蠢かせて動く自走式多脚砲台だった。
 その砲身が火を吹き、不気味な飛来音がどんどん近づいてくる。
「伏せろー!」
 兵士の誰かが叫んだ直後、陣地に着弾して炸裂。
 悲鳴が上がり、血肉が飛び散った。
「来てくれメディック!」
「タカシをミンチにしやがってコンチクショー!」
 兵士達が猛然と反撃を行う。
「やりやがったなぁー!!」
 アズマもプラヴァーを駆って戦場に飛び込むと虫型の1体にマシンガンを撃ち放つ。
「アズマ! 勝手に戦闘を始めるな! ここがどういう世界か分かってないんだぞ!」
 ハマーがトランシーバーでアズマに怒鳴る。
『人が殺されてるのをむざむざ見てられないっすよ! 敵はどうせ狂気に寄生された機械っす。殺っちまいましょう!』
 プラヴァーが倒した虫型の機械は歪虚の死に様と同じように黒い塵となって霧散した。
 アズマの言うとおり機械群が歪虚である事は間違いないようだ。
「仕方ない……。アズマと兵士を援護するぞ」
 ハマーはプラヴァーに『加護符』を施すため符を抜いた。
 しかし術が発動しない。
「何故だ?」
 もう一度試してみたが、やはり符は何の反応も示さない。
 それに覚醒しても体の動きが妙に鈍い。
「私もユグディラも魔法が使えないわ」
 他の仲間やユグディラもスキルが使えないらしい。
 しかしアズマのプラヴァーは普通に戦えているように見える。
「どういう事なんだ……」
 しかし考えても分かるはずもない。
「アズマ、俺達は兵士と合流して話を聞いてみる。援護してくれ」
『了解っす』
 3人はアズマが弾幕を張ってくれている間に兵士達の陣地に飛び込んだ。
「援軍か? 助かる。俺は第13陣地司令のタカ。君らはどこの所属だ?」
「ハンターズソサイエティのハンターだ」
 ハマーが迎えてくれた司令のタカに答える。
「ハンターズソサイティ? 知らないな、特殊部隊か?」
(どうやらここはクリムゾンウェストではないらしいな)
 ハマーは怪しまれないように言葉を選びながらタカ司令から話を聞いた。
 そうして分かった事は。
 突如として現れた謎の生命体が機械に寄生して人類を襲い始めた。
 人類は抵抗したが、機械兵器が次々と敵に奪われてしまうため常に劣勢で、どんどんと追い込まれてしまっている。
 この世界の人間はスキルを使えないどころかマテリアルの事も知らない。
 要約するとこの3つだった。
(結局スキルが使えない理由は分からなかった。スキルが使えないのでは俺達の力は半減以下だ。どうする……?)
 ハマーが悩んでいるとアズマから通信が入った。
『隊長。ここは俺が抑えとくんで、CAMか魔導アーマー使える援軍連れてきて下さい』
「しかしお前一人では」
『ぶっちゃけ。スキル使えない隊長達がいても足手まといっす』
「くっ……」
 正論を言われて二の句もつけない。
「……分かった。すぐに戻ってくるから耐えててくれ」
『俺の実力は知ってるっしょ。俺なら1人でも1ヶ月は持ちこたえられるっすよ』
 アズマは大仰に言って通信を切った。
「司令、更に援軍を連れてきますので耐えてて下さい」
「援軍の当てがあるのか? ならばすぐにでも頼む」
 ハマー達はこの世界に最初に現れた場所へ向かう。
 そこを通過すると何事もなく元の世界へ戻れた。

 ハマーは直ちにハンターオフィスへ急行した。
「大至急ハンターを揃えてくれ! スキルが使えない場所だ。CAMか魔導アーマーが必須だ!!」
 ハマーもプラヴァーに乗ると集まったハンターと共に虚無に戻ってくる。
 半日近い時が経っていたため既に日は落ちており、周囲は真っ暗だ。
 なのに虚無入ると、急に周囲が明るくなった。
「なっ!?」
 見上げると太陽がまだ昼前の位置にある。
「何故だ……」
「ずいぶんと荒廃した世界っすね」
 不意に横からアズマの声が聞こえてきた。
 見るとプラヴァーに乗ったアズマがいる。
「アズマ! 無事だったか」
「え? あぁ、無事に入れたっすね」
「入れた?」
「あれ? 隊長いつの間にプラヴァーに乗ってきたんすか?」
「いつの間にって……急いで戻って乗ってきたんだが」
「え!? 急いで戻ったってこんな一瞬で取ってこれっこないっすよ…‥って、あれ? 何で他の連中も乗ってんですか?」
「お前何を言って……」
 ハマーがアズマとの噛み合わない会話を不審に思っていると『タタタン』という炸裂音が響いてきた。
「銃声っすね。どうやら何かが戦闘中らしい。行こうぜ隊長」
「待てアズマ!」
 制止したが止まらないアズマを追うと、兵士達の陣地が見えてくる。
「隊長。兵士がいます、一体何と戦ってんだ? って、なんだありゃあ……」
(これは……)
 その光景にハマーの中で違和感と既視感がどんどんと膨らんでゆく。
 不意に不気味な飛来音がどんどん近づいてきた。
「伏せろー!」
 兵士の誰かが叫んだ直後、陣地に着弾して炸裂。
 悲鳴が上がり、血肉が飛び散った。
「来てくれメディック!」
「タカシをミンチにしやがってコンチクショー!」
 兵士達が猛然と反撃を行う。
「やりやがったなぁー!!」
 アズマもプラヴァーを駆って戦場に飛び込むと虫型の1体にマシンガンを撃ち放つ。
(同じ光景だ……)
 ハマーは異常な既視感で頭がどうにかなりそうだった。
「何なのだここは……」

解説

目的:敵機械群を撃退する

●注意
この虚無の世界ではハンターや幻獣は副能力の【移動力】【生命力】【装備力】を除く全ての数値が半分になり、スキルが一切使えなくなります。
ただしCAMや魔導アーマーのスキルは使えます。


●状況
民間人を収容した建物の前に兵士が土嚢と塹壕で陣地を作って守っている。(民間人の存在はPL情報)
敵機械群が廃墟の町の大通りの先にある兵士の陣地へ侵攻中。
大通りに広がるように虫型が進行。
虫型の内に点在するように人型も進行。
虫型の後方から砲型がゆっくり進行。
大通りの左右は崩れて瓦礫と化した建物が並んでいる。
崩れた建物の高さは高い所で2m足らず。
通れなくはないが足場が酷く悪いため、移動や回避にマイナス修正が付きます。
ハンターの初期位置は兵士の陣地の近く。


●敵
・虫型×30
全長2m
蜘蛛に2本のアーム付けたような形状
背にカノン砲、アーム内にバルカンとカッター

・人型×4
全長3.5m
CAMに似た形状
マシンガン、盾、ビームソード
特殊スキルもあり(PL情報)

・砲型×2
全長5m
自走式多脚砲台
大型砲1門、ミサイル、機銃


●味方
現地の兵士20人。
重火器及び軽火器で陣地の防衛を行っています。

NPCのハマーとアズマが搭乗する魔導アーマー「プラヴァー」が2体。
武器は共にマシンガンとソード。
基本的には陣地の近くで兵士を防衛します。


●PL情報
兵士は虫型は倒せますが、人型や砲型は辛いです。

戦闘終了後、言動のおかしかったアズマを心配したハマーが虚無の外へ撤退する事を進言してきます。
アズマには最初にハマー達と虚無にやって来て、自分は陣地に残ってハマー達に援軍を連れてくるよう送り出した記憶はありません。
それ以外の記憶はしっかりしています。

何か質問がある場合はNPCのハナ・カリハにお尋ねください。

マスターより

【反影】の連動シナリオとして『虚無』の世界の一つを受け持つ事になりました。
この、人が機械群に襲われている世界ではハンターや幻獣は半分の力しか出せない上にスキルが一切使えません。
ですが、CAMや魔導アーマーのスキルは使えます。
そのためCAMや魔導アーマー推奨シナリオとなりますので、参加の際には十分にご注意ください。
それでは皆様のご参加お待ちしております。

関連NPC

  • ハンターオフィス職員
    ハナ・カリハ(kz0194
    人間(クリムゾンウェスト)|15才|女性|一般人
リプレイ公開中

リプレイ公開日時 2018/01/31 16:47

参加者一覧

  • ゴージャス・ゴスペル
    久我・御言(ka4137
    人間(蒼)|21才|男性|機導師
  • ゾファル怠極拳
    ゾファル・G・初火(ka4407
    人間(蒼)|16才|女性|闘狩人
  • ユグディラの準王者の従者
    保・はじめ(ka5800
    鬼|23才|男性|符術師
  • 命無き者塵に還るべし
    星野 ハナ(ka5852
    人間(蒼)|24才|女性|符術師
  • 戦場に咲く白い花
    沙織(ka5977
    人間(蒼)|15才|女性|機導師
  • 狂える牙
    冷泉 緋百合(ka6936
    オートマトン|13才|女性|格闘士
依頼相談掲示板
アイコン 依頼前の挨拶スレッド
ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2018/01/24 11:16:58
アイコン 質問卓
保・はじめ(ka5800
鬼|23才|男性|符術師(カードマスター)
最終発言
アイコン 相談卓
保・はじめ(ka5800
鬼|23才|男性|符術師(カードマスター)
最終発言
2018/01/25 09:18:17