• RH
  • 戦闘

【RH】その嘆きは誰が為に

マスター:猫又ものと

このシナリオは5日間納期が延長されています。

シナリオ形態
ショート
難易度
普通
参加費
1,000
参加人数
現在6人 / 3~6人
マテリアルリンク
報酬
普通
相談期間
5日
プレイング締切
2018/03/07 12:00
リプレイ完成予定
2018/03/21 12:00

オープニング

●切なる祈り
 アスガルドに所属する強化人間達の失踪。
 そして突然翻した反旗。
 何が原因かも分からず、トモネ・ムーンリーフは決断を迫られた。

 強化人間達が説得に応じない今のままでは、蜂起したとみなされる。
 そうなれば、何らかの処分は免れない。

 トモネの目の前には一枚の写真。
 先日、ハンター達がアスガルドに来訪した時に皆で一緒に撮ったものだ。

 ハンター達と一緒に零れんばかりの笑顔で写っている子供達。
 マルコス、ランディ、杏、ユニス……ニーナにアルノ。
 他にも沢山の子供達があそこで暮らしている。
 大人に囲まれ、若くして社交界での正しい立ち居振る舞いを求められるトモネにとって、唯一の同年代のトモダチと過ごせる場所だったのに。
「……何故。どうして……」
 呟くトモネ。

 分かってはいる。分かってはいるのだ。
 ムーンリーフ財団の総帥として、正しい判断を下さなくてはいけない。
 だけど――。
 ――この世界に神がいるというのなら。
 どうか、あの子達を助けてください……。

 今まで神になど縋ったことがない少女は、その時初めて……不確かな存在に奇跡を願った。

●その嘆きは誰が為に
「ダンバーのドゥーン・ヒル近くにある林に、強化人間達が武装して潜んでいます。彼らを制圧しに行きます。ハンターさんも同行してください」
 珍しくがっちりと武装したレギ(kz0229)の姿に言葉を失うハンター達。
 その格好が、今起きている事態の深刻さを伝えているようで……ハンターがため息をつく。
「……その潜んでいる強化人間というのは、アスガルドの子供達で間違いないのね?」
「はい。ラズモネ・シャングリラからの通信によると、残念ながら間違いないと……」
「一体何だってこんなことになったんだ?」
「分かりません。何度か対話を試みてはいるんですが、一切応じない状態です」
 レギの言葉に顔を見合わせるハンター達。
 先日、アスガルドで会った子供達は皆元気で素直で、とても子供らしくて……。
 アスガルドを管理運営する立場であるトモネとも、施設の職員とも、ハンター達とも友好的に接していた。
 だからこそ、反旗を翻したという事実が受け入れ難かった。
「何かに操られているとか、誰かを人質に取られているとか……そういうことはないの?」
「その可能性も十分に考えられますが、それを突き止める為にも、まずは彼らを止めないと……」
 そうね、と頷くハンター。
 レギはそれから……と続けながらハンター達を見る。
「森山艦長が、強化人間の子供達はなるべく傷つけずに捕らえて欲しいとのことでした」
「ああ。言われなくてもそのつもりだ」
「最悪の場合は……その、始末しても構わないと。宙軍から指示が出ています」
 言い淀むレギ。レギにとっても強化人間の子供達は後輩だ。
 アスガルドで過ごしたことがあるとも言っていた。
 平静を装ってはいるが……この状況は、決して彼の精神衛生上宜しくないだろう。
「その最悪を避ける為に来ているのよ。助け出しましょう」
「……ありがとうございます。皆さんが来てくれて、良かったです」
 ずっと厳しいままだったレギの表情が、少し頼りなげな、年相応の顔になって……ハンターは、その背を励ますように叩いた。

 ダンバーのドゥーン・ヒル近くにある林。
 そこに置かれた鉄の箱……武装トラック『ブロート』から、滑るような動きで強化人間達が出て来る。
 彼らはすぐさま武装トラックや、林の木々に隠れるように身を潜めた。
『敵性存在を殲滅せよ。訓練通りにやればすぐに終わる』
 与えられたオーダー自体は極簡単なもの。
 杏は銃を手にしたまま恐怖に塗りつぶされそうな心を堪えていた。
 周囲にいるのは気味の悪い敵性存在。
 まるで昔読んだ、怖い絵本に出て来たお化けのような……。
 その敵性存在が複数、こちらに迫って来ている。
 見たことないけれど、あれはVOIDなのだろうか?
「――。―――? ―――」
 何かを言っている? 何を言っているのか分からない。理解できない。
「ユニス……! ユニスどこ……!?」
「――ここ――よ……。杏」
「敵を倒したら、トモネ様褒めてくれるかな……?」
「……うん。――……」
 何だか声が聞き取れなくてユニスの手を取る杏。
 ……お友達の手が震えている。
 ユニスも怖いのだ。
 他にも、仲間達が銃を――あれ。仲間達はどこだろう?
 ああ、とにかく。わたしが、皆を守らなきゃ。
 でも……。
 ――やだ。やだ怖い……! わたし達に近づかないで――! 助けて先生、お兄ちゃん、お姉ちゃん……!
「――。―――。―――」
 何かを言いながら迫って来る敵性生物に、杏は銃を向けた。

解説

■目的
強化人間達を可能な限り無力化してください。
統一連合宙軍は強化人間の死亡も止む無しという判断ですが、恭子は可能な限り生きたまま保護したいと考えています。
生きている、というのが条件ですので無傷である必要はありません。どのように無力化するかはハンターの皆様にお任せします。

■場所
強化人間達が占拠したのはドゥーン・ヒルと呼ばれる小高い丘。
今回戦場になるのはその近くにある林です。
そこに潜むようにしている強化人間たちに対応します。
ハンター達が近づくと狙撃して来ますので、近づく際には注意が必要です。

■強化人間達について
強化人間達は大型の機械剣と銃で武装しています。確認されているのは6人。
どうやらその中に杏とユニスの姿があるようです。
杏とユニス以外の強化人間は9歳から12歳の子供です。
戦闘訓練は受けている為、油断は禁物です。

■強化人間達の状態について
どういった理由かは不明ですが、周囲を正しく認識出来ていないようで、ハンター達の姿や呼びかけを理解できない状態です。
こんな状況ですので、説得は不可能とお考え下さい。

■NPCの同行
今回はレギが同行しております。
強化人間達は後輩にあたることもあり、何とか無事に連れ戻したいと考えているようです。

■情報について
OPに出てきているトモネの心境、強化人間達の状況、及び上記に書かれている状態はプレイヤー情報となり、PCさんは知りません。
知っている前提での行動は判定が厳しくなります。取り扱いには十分ご注意ください。

■その他
白紙は描写できません。
質問板は立てて戴いても構いませんが、明確にすることで逆に厳しい状況になることがありますのでご利用の際はご注意ください。
また、質問する場合は出発24時間前までの質問を受け付けます。

マスターより

お世話になっております。猫又です。
皆様に【RH】連動の依頼をお届けします。

ついこの間まで仲良くしていた強化人間の子供達。
そんな彼らが突然牙を剥く……こんな悪夢のような状況に、皆様はどう対応されるのでしょうか。
子供達の命運は、皆様の手にかかっております。

【RH】連動、ここからが本番です。
皆様の気合の入ったプレイングを心よりお待ちしております。

関連NPC

  • 青銀の狩人
    レギ(kz0229
    人間(リアルブルー)|15才|男性|猟撃士(イェーガー)
リプレイ公開中

リプレイ公開日時 2018/03/22 13:00

参加者一覧

  • 探究せし雪の姫
    アンネマリー・リースロッド(ka0519
    エルフ|13才|女性|聖導士
  • ずっとあなたの隣で
    ラミア・マクトゥーム(ka1720
    人間(紅)|15才|女性|霊闘士
  • 部族なき部族
    エステル・ソル(ka3983
    人間(紅)|16才|女性|魔術師
  • 胃痛領主
    メンカル(ka5338
    人間(紅)|26才|男性|疾影士
  • お約束のツナサンド
    アルスレーテ・フュラー(ka6148
    エルフ|27才|女性|格闘士
  • 夜空に奏でる銀星となりて
    レナード=クーク(ka6613
    エルフ|17才|男性|魔術師
依頼相談掲示板
アイコン 依頼前の挨拶スレッド
ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2018/03/02 22:07:52
アイコン 質問卓
アルスレーテ・フュラー(ka6148
エルフ|27才|女性|格闘士(マスターアームズ)
最終発言
2018/03/05 08:37:57
アイコン 相談卓
アルスレーテ・フュラー(ka6148
エルフ|27才|女性|格闘士(マスターアームズ)
最終発言
2018/03/06 19:22:33