ゲスト
(ka0000)
黒猫少年探偵団と薬草採り
マスター:sagitta
- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや易しい
- オプション
-
- 参加費
- 1,000
- 参加制限
- -
- 参加人数
- 4~8人
- サポート
- 0~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 寸志
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2015/07/02 19:00
- 完成日
- 2015/07/10 02:31
みんなの思い出
思い出設定されたOMC商品がありません。
オープニング
●ダウンタウンの一角で
港湾都市ポルトワール。世界中からの荷物が集まる活気あふれた港をもつこの町は、さまざまな土地から来た人びとが交わるところとしても有名だ。クリムゾン・ウェスト各地からの移住者はもちろん、リアルブルーからの来訪者もこの町では、多種多様な色にあふれた雑踏の中に紛れている。
そして――都市の各地に点在するダウンタウン。陽光と活気に満ちた港周辺とは裏腹に、ダウンタウンの空気は少し、薄暗い。強い風が吹けば吹き飛んでしまいそうなあばら屋が建ち並び、そこかしこにおなかをすかせた子供達が座り込んでいる。子供達は一定の年齢になると、生きるために他人の懐を狙うようになることも少なくない。
とはいえ、こうした場所でもたくましく、明るく生きる人々は存在する。
10歳の少年ガンタも、ダウンタウンの外でできた友人達や、貧しさにも負けず朗らかにたくましく彼を育ててくれる母親のおかげで、三度のメシが何より大好きな、明るい少年に成長した。特に仲のいい三人の友人達とは「黒猫少年探偵団」を名乗って、日々ポルトワール中を走り回って遊んでいるらしい。
「かあちゃ~ん、おなかすいたよ~、お昼ごはんまだ~?」
いつも通りののんびりとした口調で、母親のいるあばら屋に向かって尋ねたガンタは、いつもならすぐに返ってくるはずの母親の元気な声がなかったことを不思議に思った。
「かあちゃん、どうした? ……かあちゃん!!」
「ああ~ガンタか。ごめん、ごはんの支度しなくちゃね……ごほっごほっ」
いつも元気いっぱいで、屈強な海の男達にも負けないエネルギーをもつ母親が、ぐったりとした様子でふとんに横になっている。
「かあちゃん、具合悪いのかっ?」
「だいじょうぶ、なんてことないさ、あたしは病気なんかに――ごほっごほっ」
ガンタのことを心配させないように、元気さを装ってみせる母だったが、――どう見ても元気には見えない。
「薬! 薬を飲めば……」
「それが、ちょうど薬の材料を切らしちまってさ……」
ガンタの母は、薬草を調合して薬をつくることを生業にしていた。彼女の夫であり、ガンタの父である人物は、ガンタが幼い頃に海の事故で亡くなった。それ以来、彼女は薬の調合の知識を活かして女手ひとつでガンタを育ててきたのだ。
だが、材料の薬草を自分で採集し、それを調合して売るという仕事は、子育てをしながらするにはなかなかの重労働だ。それでも若い頃は底なしの体力でなんとか乗り切っていた彼女だったが、やはり疲労はたまっていたのだろう。
「まったく、薬売りのあたしが病気になるだなんて、情けないね――ごほっ」
ため息をついてぼやく。
「ねえ、かあちゃん、薬の材料ってどんなのなの?」
ガンタが、母親に尋ねる。
「いつもうちで見てるだろ? 白い花をつけた背の高い草だよ。ポルトワールから歩いて2時間くらいのところにある草原に、いっぱい生えてるやつなんだけど……」
「うん、その草なら、わかる」
うなずいたガンタがいつになく真剣な表情をしているのを見て、母親が慌てた声を出す。
「ガンタ、ひとりで行こうなんて思うんじゃないよ。あそこは、少し道を外れると狼やらゴブリンやら、危険な生きものも出るんだ。だいじょうぶ、かあちゃんの病気はたいしたことないから――ごほっ」
「行ってくる!」
「ちょ、ちょっと待っ……ごほっごほっ」
ガンタは母親の制止の声も聞かず、家を飛び出した。採ってくるべき薬草の外見を、頭の中で何度も思い出しながら。
●黒猫少年探偵団登場
「……なるほど、それでガンタは、ひとりで薬草を採りに行っちゃったのね」
母親から話を聞いてそう言ったのは、ガンタの親友にして「黒猫少年探偵団」のメンバーのルーチェだ。彼女は少年探偵団の名前の由来となった黒猫ノッテを胸に抱えている。
「まったく、ガンタのやつ、水くさいですね。僕らに相談してくれれば良かったのに……」
不満そうにそう言ったのは、同じくガンタの親友、ミッシェル。
「ごほっごほっ……あの子は、あたしに似て、言っても聞かない頑固なところがあるからねぇ」
申し訳なさそうな様子で、母親がつぶやく。まだ起き上がることはできないようで、ふとんに横たわったまま、息子の友人達をむかえている。
ガンタが出て行ったあと、彼らがちょうどガンタを遊びに誘いに来たのだ。彼らは具合が悪いのを押してガンタを追いかけようとする母親をなだめ、くわしい話を聞いていたのだった。
「わかりました、ガンタのお母さん。後は僕たちに任せてください」
11歳とは思えない、大人びた様子でそう言ってみせたのは、「黒猫少年探偵団」のリーダー、カイトだ。
「任せて、っていわれても、あんた達に何かあったらどうするんだい!」
「だいじょうぶです。この件――ハンターの助けを借りようと思っていますから」
港湾都市ポルトワール。世界中からの荷物が集まる活気あふれた港をもつこの町は、さまざまな土地から来た人びとが交わるところとしても有名だ。クリムゾン・ウェスト各地からの移住者はもちろん、リアルブルーからの来訪者もこの町では、多種多様な色にあふれた雑踏の中に紛れている。
そして――都市の各地に点在するダウンタウン。陽光と活気に満ちた港周辺とは裏腹に、ダウンタウンの空気は少し、薄暗い。強い風が吹けば吹き飛んでしまいそうなあばら屋が建ち並び、そこかしこにおなかをすかせた子供達が座り込んでいる。子供達は一定の年齢になると、生きるために他人の懐を狙うようになることも少なくない。
とはいえ、こうした場所でもたくましく、明るく生きる人々は存在する。
10歳の少年ガンタも、ダウンタウンの外でできた友人達や、貧しさにも負けず朗らかにたくましく彼を育ててくれる母親のおかげで、三度のメシが何より大好きな、明るい少年に成長した。特に仲のいい三人の友人達とは「黒猫少年探偵団」を名乗って、日々ポルトワール中を走り回って遊んでいるらしい。
「かあちゃ~ん、おなかすいたよ~、お昼ごはんまだ~?」
いつも通りののんびりとした口調で、母親のいるあばら屋に向かって尋ねたガンタは、いつもならすぐに返ってくるはずの母親の元気な声がなかったことを不思議に思った。
「かあちゃん、どうした? ……かあちゃん!!」
「ああ~ガンタか。ごめん、ごはんの支度しなくちゃね……ごほっごほっ」
いつも元気いっぱいで、屈強な海の男達にも負けないエネルギーをもつ母親が、ぐったりとした様子でふとんに横になっている。
「かあちゃん、具合悪いのかっ?」
「だいじょうぶ、なんてことないさ、あたしは病気なんかに――ごほっごほっ」
ガンタのことを心配させないように、元気さを装ってみせる母だったが、――どう見ても元気には見えない。
「薬! 薬を飲めば……」
「それが、ちょうど薬の材料を切らしちまってさ……」
ガンタの母は、薬草を調合して薬をつくることを生業にしていた。彼女の夫であり、ガンタの父である人物は、ガンタが幼い頃に海の事故で亡くなった。それ以来、彼女は薬の調合の知識を活かして女手ひとつでガンタを育ててきたのだ。
だが、材料の薬草を自分で採集し、それを調合して売るという仕事は、子育てをしながらするにはなかなかの重労働だ。それでも若い頃は底なしの体力でなんとか乗り切っていた彼女だったが、やはり疲労はたまっていたのだろう。
「まったく、薬売りのあたしが病気になるだなんて、情けないね――ごほっ」
ため息をついてぼやく。
「ねえ、かあちゃん、薬の材料ってどんなのなの?」
ガンタが、母親に尋ねる。
「いつもうちで見てるだろ? 白い花をつけた背の高い草だよ。ポルトワールから歩いて2時間くらいのところにある草原に、いっぱい生えてるやつなんだけど……」
「うん、その草なら、わかる」
うなずいたガンタがいつになく真剣な表情をしているのを見て、母親が慌てた声を出す。
「ガンタ、ひとりで行こうなんて思うんじゃないよ。あそこは、少し道を外れると狼やらゴブリンやら、危険な生きものも出るんだ。だいじょうぶ、かあちゃんの病気はたいしたことないから――ごほっ」
「行ってくる!」
「ちょ、ちょっと待っ……ごほっごほっ」
ガンタは母親の制止の声も聞かず、家を飛び出した。採ってくるべき薬草の外見を、頭の中で何度も思い出しながら。
●黒猫少年探偵団登場
「……なるほど、それでガンタは、ひとりで薬草を採りに行っちゃったのね」
母親から話を聞いてそう言ったのは、ガンタの親友にして「黒猫少年探偵団」のメンバーのルーチェだ。彼女は少年探偵団の名前の由来となった黒猫ノッテを胸に抱えている。
「まったく、ガンタのやつ、水くさいですね。僕らに相談してくれれば良かったのに……」
不満そうにそう言ったのは、同じくガンタの親友、ミッシェル。
「ごほっごほっ……あの子は、あたしに似て、言っても聞かない頑固なところがあるからねぇ」
申し訳なさそうな様子で、母親がつぶやく。まだ起き上がることはできないようで、ふとんに横たわったまま、息子の友人達をむかえている。
ガンタが出て行ったあと、彼らがちょうどガンタを遊びに誘いに来たのだ。彼らは具合が悪いのを押してガンタを追いかけようとする母親をなだめ、くわしい話を聞いていたのだった。
「わかりました、ガンタのお母さん。後は僕たちに任せてください」
11歳とは思えない、大人びた様子でそう言ってみせたのは、「黒猫少年探偵団」のリーダー、カイトだ。
「任せて、っていわれても、あんた達に何かあったらどうするんだい!」
「だいじょうぶです。この件――ハンターの助けを借りようと思っていますから」
リプレイ本文
●
「まだかなぁ。早くガンタを追いかけなくちゃいけないのに……」
ガンタの家でハンター達を待ちわびていたミッシェルが、イライラした様子でつぶやく。彼の横ではガンタの母がふとんの中で、苦しそうな声を上げている。どうやら熱も出てきているようだ。
「きっともうすぐ来るわ。ハンターさん達が来れば、きっとだいじょうぶ……」
自分に言い聞かせるようにそう言ったのは、黒猫ノッテを抱えたルーチェ。
「来たぞ」
カイトが外の足音を聞きつけて、するどく言う。
「カイトに探偵団のみんな、久し振りやねぇ~。……と、呑気に挨拶しとる場合やないね」
のんきな声とともに入ってきたのは耀華(ka4866)。彼女に続いて、ぞろぞろとハンターが7人。黒猫少年探偵団のメンバーにとって、見覚えのある姿もある。
「んー……事情も想いも分かるけど、……ガンタちゃん、ちょっとだけ無茶し過ぎだと思うんだよ。よぉっし! 黒猫探偵団にエティも入って頑張るんだもんっ!」
カイトに事情を聞いて、エティ・メルヴィル(ka3732)がやる気に満ちた声を上げる。
「お久し振りで、探偵団の御仁方々。ルーチェの親分も健勝そうで何より」
ルーチェに向かっていきなりひざまずいてみせたのは、強面の鬼若(ka4681)だ。彼は先日の縁から、「ルーチェの子分」を名乗っている。
「病気のおっ母さんを治してやりてぇ、善いじゃありやせんか。子供の奮迅を大人が看過する訳にゃ行きやせん。義理人情こそ渡世の橋。折角結んだ華の縁、深める為にもう一丁と行きやしょう」
彼の口から紡がれる調子のよい文句は、子ども達にはほとんど意味がわからないようだったが、とりあえず、彼が怖そうな外見とは裏腹に、優しくて情に厚い人間であることはすでにみんな承知している。
「ガンタが危ないなの? 大丈夫! アルナイルさんにまたまたお任せなの!」
不安そうな少年達に向かって、拳を握りしめて、胸を張ってみせたのは、アルナイル・モーネ(ka0854)だ。かつての依頼でとくにガンタと仲よくなった彼女は、誰よりもガンタのことを心配している。
「ガンタ、たすける」
クイクイッ、と、カイトの服の袖を引っ張りながら、ぽそりとつぶやいたのはアジュガ(ka3846)。少年探偵団のメンバーと年も近く、そのなかまのひとりとして認められた彼女は、無表情ながら並々ならぬ決意を秘めているようだ――その格好は、かわいらしい着ぐるみ姿ではあったが。
そしてもちろん、顔見知りばかりではない。初対面のハンター達もいる。
「……。グゥ」
カイトのもう片方の袖を引っ張る者がいた。グゥ(ka4566)だ。そういえば、アジュガとは同じくらいの歳に見える。背格好は、グゥの方がさらに小さい。ふたりしてカイトの両脇に陣取り、それぞれの袖を引っ張っていると、不思議とふたりがコンビのようにも見えてくる。
「急いでガンタさんを保護したいところですので、僕はバイクで先行します。発見次第連絡します」
そう言った龍華 狼(ka4940)は、早くも家の外に停めてあるバイクに向かおうとしている。
「風も自転車で行きます。ガンタ君が怪我しているかもしれませんから、回復役がいた方がいいです」
聖導士の最上 風(ka0891)もそう言って歩き出す。途中でふと立ち止まって、付け加える。
「大丈夫です探偵団の皆さんは、出世払いでツケておきますよー?」
ふだんは、「回復は有料」が、風のモットーらしい。
「あっしも行きやす。最新式の電動スクーターなら、遅れることもねぇでしょう。あっしはガンタ坊と面識がありやすし」
鬼若がそう言って、子ども達の方に向き直る。
「ガンタ坊を見つけ次第、すぐに保護しやす。なぁに、心配はいらねぇ。あっし達に任せてくだせぇ。えっと、連絡手段は、っと……」
「これを使うなの」
アルナイルが荷物から取り出したのは、マテリアルを使って通話する、魔導短伝話だ。
「前に使ったトランシーバーより、遠くまで通話できるなの」
「グゥも、もってます」
グゥも同じものを、荷物から出してみんなに見せる。
「先行組は、僕と風さんが魔導短伝話をもってますから、連絡はだいじょうぶでしょう」
狼が言い、風がうなずく。
「残りの皆さんは、あとから慌てずに追いかけてきてください。あくまでも、子ども達の安全が、第一ですよ」
そう言い残して、狼はバイクにまたがった。風と鬼若もそれに続いてそれぞれの愛車にまたがり、走り去っていった。
●
先行組の後を追って、残るハンター達が少年探偵団のメンバーを護衛しつつ草原をめざしていた。
先頭を歩くのはアルナイル。肩にカラスの漆を乗せ、周囲を警戒させつつ歩いている。
その後ろをゆくのは、馬に乗った耀華と、それに同乗するカイト。
「カイト、これを使って、あたりを警戒するんや。頼りにしてるで、宜しくやで~」
手綱をとる耀華が、望遠鏡をカイトに渡す。
「ま、まかせといて!」
重要な任務を託されたカイトは、慣れない馬上に戸惑いながらも、しっかりとうなずく。その顔が少しだけ赤らんで見えるのは、耀華の腰にぴったりとしがみついているせいだろうか。
「ミッシェルちゃんも、しっかり掴まってね」
「は、はいっ」
カイトと耀華の乗る馬から少し遅れて、エティが手綱をとる重装馬がゆっくりと進んでいる。彼女の後ろにはミッシェル。やはりやや顔を赤らめつつ、エティにつかまっている。……こちらはどうやら、馬の思いがけない高さに幾分怯えているようだ。震えだしそうな体を必死で押さえつけつつ、目をきつく閉じてしがみついている。
「よいしょ、よいしょ」
「……グゥ、まもる」
アジュガとグゥのコンビに両側から護衛されつつ歩いているのがルーチェだ。三人は女の子同士で、すっかり意気投合しているらしい。ときどき、道ばたに生える花などに歓声を上げつつ、二頭の馬に遅れまいと早歩きで進んでいる。
道はやがて、人気のない荒野にさしかかり、下生えの草もどんどん高くなっていく。草の丈が、アルナイルの鼻先に届くほどになった頃、馬上で望遠鏡を構えるカイトが、緊張した声を上げた。
「何か来る! 黒い影が、こっちに向かっているみたいだ。それもひとつじゃない……」
「獣……オオカミだよ! みんな、戦闘態勢!」
アルナイルが声を上げると、耀華がさっと銃を構え、グゥとアジュガがそれぞれの武器を手に、ルーチェを護る位置に踏み出す。
エティが杖の先から放った三角形の光が、戦闘開始の合図となった。放たれた光線が、三頭のオオカミを一気に貫く。光から逃れた別のオオカミを、耀華の銃撃が襲う。それと同時に、アルナイルが目にもとまらぬ速さで飛びだし、近づこうとしていたオオカミに接近して日本刀で斬りつけた。
「このあたしとこーちゃんにかかればぜーんぶ一刀両断なのっ」
残ったオオカミは二匹。牙をむき出しにして、回り込むように最後尾のルーチェに飛びかかろうとする。
「やっつける」
「……はっ」
アジュガのヨーヨーと、グゥの祖霊の力を込めた木刀の一撃が、それぞれオオカミに直撃する。たまらずに吹き飛ぶオオカミ。
計6頭のオオカミが、4人のハンターの攻撃によって一気に手負いとなる。なおも追いすがる数頭を、耀華の槍とエティの雷撃、アジュガ、グゥの打撃がことごとく薙ぎ払っていく。
きちんと警戒をしていたハンター達に、野生動物など脅威にもならない。少年探偵団の三人には傷ひとつ追わせることなく、ハンター達は難なくオオカミの群れを撃退してみせた――と思いきや。
「ミッシェルちゃん! だいじょうぶ?」
慌てたようなエティの声が聞こえ、ハンター達の視線が馬上のミッシェルに集まる。
果たしてミッシェルは――目の前で繰り広げられた戦闘の迫力と、激しく揺れる馬の動きに耐えきれず――驚きと恐怖で、失神していたのだった。
●
一方その頃、先行組のハンター達は、ちょうどガンタを発見していた。草原の端で、うずくまっていたのだ。
「ガンタ坊! 無事でよかった!」
鬼若がいち早くガンタを見つけ、声をかける。
「ガンタさん、怪我はありませんか? ……って、怪我、してるみたいですね」
すぐに追いついた狼が、バイクを降りて駆け寄る。どうやらガンタは、足をくじいて動けなくなっていたようだ。
「……風が、回復、します、ちょっと待っててくださ~い!」
自転車でバイクを追いかけるという重労働で、息も絶え絶えな風が、どうにかこうにか追いついてくる。しばらく深呼吸をしてから、気を取り直して魔法を唱えた。
「……もういたくない! ありがとう!」
「とにかく、ガンタさんが無事でよかったです。他の人たちに連絡しますから、ちょっと待っててくださいね」
そう言って狼が、魔導短電話をとりだした。
●
「ガンタ! 久しぶりーなの! 怪我とか大丈夫なの? お母さんが心配なのは分かるなのけど、そのお母さんに心配かけさせちゃだめなのよ」
「うん、ごめんなさい。来てくれてありがとう」
先行組と合流したアルナイルが、ガンタに駆け寄って抱きしめる。ガンタはアルナイルの腕の中で申し訳なさそうに言う。その顔が真っ赤だったことが、アルナイルの胸に隠されて、誰にも見られずにすんだのは彼にとって幸いだっただろう。
「ガンタ、これからはなにかあったらオレたちに言ってくれよ」
「そうですよ。探偵団の誰かの問題は、みんなの問題ですからね。絶対に力になりますよ」
「ほんと、ガンタ、心配したんだからね!」
少年探偵団のメンバーが口々に言うと、ガンタの目が潤んだ。
「うん、みんなごめん、今度からはちゃんと言うよ。……その、ありがとう」
いつになく真剣な表情で、メンバーに向かってぺこりと頭を下げる。
「さアて、無事に坊も見つかったことですし、地道に薬草採取といきやしょうか」
「風は薬草かどうかは分かりませんが、食べられる草なら分かりますよー。向こうの草は、意外と美味ですが、沢山食べると大変な事になります。まぁ、毒草でも聖導士の風なら、自力で癒やしますがね」
鬼若が提案すると、風が張り切った声を出した。……ちょっと張り切る方向が間違っている気がするが。
とことこと歩いていたアジュガが、ガンタに向かって筆記用具を差し出した。
「やくそう、かいて」
どうやら、薬草の特徴を、みんなにわかるように絵に描いて欲しいということらしい。
「うん、わかった!」
元気にうなずいて、ガンタがすらすらと書きはじめる。
「これはなかなかやな」
「うまいもんですねぇ」
近くで見ていた耀華と狼が、感心した声を上げる。ガンタにはどうやら、絵の才能があるらしい。特徴をとられたわかりやすい絵で、薬草の特徴が示されている。探している薬草は、茎の先に小さな白い花がたくさんついた植物らしい。
「よければ、どうぞ」
グゥが、用意して置いた麻袋を差し出した。薬草入れに使ってくれ、ということのようだ。そして自分は、みんなを見渡せる小高いところに立って周囲を警戒し始める。
「まさかこんな事をする人生になるたァ思いも寄りませんで。だがまァ、悪かねぇ、て奴で」
鬼若が、感慨深げにつぶやいた。
こうして、薬草探しがはじまった。これだけの人手と、ガンタによる確かな手がかりのおかげで、ほどなくして必要な量の薬草が、集まったのだった。
「そうそう、みんなお腹すいてへん? 一寸した食べモン持ってきたで、みんなで小腹満たしてから、急いで帰ろか」
「お弁当あるなのから、皆で食べない? こう見えてあたしお料理とくいなのよ! サンドイッチとか軽食系ばっかりなのからお夕飯の頃にはすっかり消化されると思うなの」
耀華とアルナイルが、それぞれ荷物から食べ物を取り出しはじめると、少年探偵団のメンバー、特にガンタの表情が目に見えてかがやいた。ガンタは、食べることに目がないのだ。
「ガンタさんはお母さんの事が好きなんですね」
無心でサンドイッチをほおばるガンタに、狼が声をかけた。
「うん!」
満面の笑みで応えるガンタ。それを見て、狼が目を細める。
(母さん……か)
母親が失踪した過去を持つ狼にとって、ガンタの母を思うまっすぐな気持ちは、眩しくて羨ましい。
「持って帰った薬草で、早く元気になるといいですね」
「うん!」
狼の言葉に、ガンタはもう一度、大きくうなずいた。
「よくできました。えらい、えらい」
グゥが、ガンタに近寄って、頭をなでる。
(グゥは知っています。頑張った時には、褒められると嬉しいらしい、と)
それは、グゥ自身の願望なのかもしれない。うれしそうに頭をなでられているガンタを見て、グゥもなんだか、心があったかくなった。
「さて、そろそろ帰り支度を始めましょうー、今から帰れば丁度夕飯の時間には間に合うかもです。暗くなる前に帰らないと、おばけが出ますよー?」
風の言葉に、あわてて腰を上げる少年探偵団のこどもたち。夕暮れの草原に、こどもたちの笑い声が駆け抜けていった。
「まだかなぁ。早くガンタを追いかけなくちゃいけないのに……」
ガンタの家でハンター達を待ちわびていたミッシェルが、イライラした様子でつぶやく。彼の横ではガンタの母がふとんの中で、苦しそうな声を上げている。どうやら熱も出てきているようだ。
「きっともうすぐ来るわ。ハンターさん達が来れば、きっとだいじょうぶ……」
自分に言い聞かせるようにそう言ったのは、黒猫ノッテを抱えたルーチェ。
「来たぞ」
カイトが外の足音を聞きつけて、するどく言う。
「カイトに探偵団のみんな、久し振りやねぇ~。……と、呑気に挨拶しとる場合やないね」
のんきな声とともに入ってきたのは耀華(ka4866)。彼女に続いて、ぞろぞろとハンターが7人。黒猫少年探偵団のメンバーにとって、見覚えのある姿もある。
「んー……事情も想いも分かるけど、……ガンタちゃん、ちょっとだけ無茶し過ぎだと思うんだよ。よぉっし! 黒猫探偵団にエティも入って頑張るんだもんっ!」
カイトに事情を聞いて、エティ・メルヴィル(ka3732)がやる気に満ちた声を上げる。
「お久し振りで、探偵団の御仁方々。ルーチェの親分も健勝そうで何より」
ルーチェに向かっていきなりひざまずいてみせたのは、強面の鬼若(ka4681)だ。彼は先日の縁から、「ルーチェの子分」を名乗っている。
「病気のおっ母さんを治してやりてぇ、善いじゃありやせんか。子供の奮迅を大人が看過する訳にゃ行きやせん。義理人情こそ渡世の橋。折角結んだ華の縁、深める為にもう一丁と行きやしょう」
彼の口から紡がれる調子のよい文句は、子ども達にはほとんど意味がわからないようだったが、とりあえず、彼が怖そうな外見とは裏腹に、優しくて情に厚い人間であることはすでにみんな承知している。
「ガンタが危ないなの? 大丈夫! アルナイルさんにまたまたお任せなの!」
不安そうな少年達に向かって、拳を握りしめて、胸を張ってみせたのは、アルナイル・モーネ(ka0854)だ。かつての依頼でとくにガンタと仲よくなった彼女は、誰よりもガンタのことを心配している。
「ガンタ、たすける」
クイクイッ、と、カイトの服の袖を引っ張りながら、ぽそりとつぶやいたのはアジュガ(ka3846)。少年探偵団のメンバーと年も近く、そのなかまのひとりとして認められた彼女は、無表情ながら並々ならぬ決意を秘めているようだ――その格好は、かわいらしい着ぐるみ姿ではあったが。
そしてもちろん、顔見知りばかりではない。初対面のハンター達もいる。
「……。グゥ」
カイトのもう片方の袖を引っ張る者がいた。グゥ(ka4566)だ。そういえば、アジュガとは同じくらいの歳に見える。背格好は、グゥの方がさらに小さい。ふたりしてカイトの両脇に陣取り、それぞれの袖を引っ張っていると、不思議とふたりがコンビのようにも見えてくる。
「急いでガンタさんを保護したいところですので、僕はバイクで先行します。発見次第連絡します」
そう言った龍華 狼(ka4940)は、早くも家の外に停めてあるバイクに向かおうとしている。
「風も自転車で行きます。ガンタ君が怪我しているかもしれませんから、回復役がいた方がいいです」
聖導士の最上 風(ka0891)もそう言って歩き出す。途中でふと立ち止まって、付け加える。
「大丈夫です探偵団の皆さんは、出世払いでツケておきますよー?」
ふだんは、「回復は有料」が、風のモットーらしい。
「あっしも行きやす。最新式の電動スクーターなら、遅れることもねぇでしょう。あっしはガンタ坊と面識がありやすし」
鬼若がそう言って、子ども達の方に向き直る。
「ガンタ坊を見つけ次第、すぐに保護しやす。なぁに、心配はいらねぇ。あっし達に任せてくだせぇ。えっと、連絡手段は、っと……」
「これを使うなの」
アルナイルが荷物から取り出したのは、マテリアルを使って通話する、魔導短伝話だ。
「前に使ったトランシーバーより、遠くまで通話できるなの」
「グゥも、もってます」
グゥも同じものを、荷物から出してみんなに見せる。
「先行組は、僕と風さんが魔導短伝話をもってますから、連絡はだいじょうぶでしょう」
狼が言い、風がうなずく。
「残りの皆さんは、あとから慌てずに追いかけてきてください。あくまでも、子ども達の安全が、第一ですよ」
そう言い残して、狼はバイクにまたがった。風と鬼若もそれに続いてそれぞれの愛車にまたがり、走り去っていった。
●
先行組の後を追って、残るハンター達が少年探偵団のメンバーを護衛しつつ草原をめざしていた。
先頭を歩くのはアルナイル。肩にカラスの漆を乗せ、周囲を警戒させつつ歩いている。
その後ろをゆくのは、馬に乗った耀華と、それに同乗するカイト。
「カイト、これを使って、あたりを警戒するんや。頼りにしてるで、宜しくやで~」
手綱をとる耀華が、望遠鏡をカイトに渡す。
「ま、まかせといて!」
重要な任務を託されたカイトは、慣れない馬上に戸惑いながらも、しっかりとうなずく。その顔が少しだけ赤らんで見えるのは、耀華の腰にぴったりとしがみついているせいだろうか。
「ミッシェルちゃんも、しっかり掴まってね」
「は、はいっ」
カイトと耀華の乗る馬から少し遅れて、エティが手綱をとる重装馬がゆっくりと進んでいる。彼女の後ろにはミッシェル。やはりやや顔を赤らめつつ、エティにつかまっている。……こちらはどうやら、馬の思いがけない高さに幾分怯えているようだ。震えだしそうな体を必死で押さえつけつつ、目をきつく閉じてしがみついている。
「よいしょ、よいしょ」
「……グゥ、まもる」
アジュガとグゥのコンビに両側から護衛されつつ歩いているのがルーチェだ。三人は女の子同士で、すっかり意気投合しているらしい。ときどき、道ばたに生える花などに歓声を上げつつ、二頭の馬に遅れまいと早歩きで進んでいる。
道はやがて、人気のない荒野にさしかかり、下生えの草もどんどん高くなっていく。草の丈が、アルナイルの鼻先に届くほどになった頃、馬上で望遠鏡を構えるカイトが、緊張した声を上げた。
「何か来る! 黒い影が、こっちに向かっているみたいだ。それもひとつじゃない……」
「獣……オオカミだよ! みんな、戦闘態勢!」
アルナイルが声を上げると、耀華がさっと銃を構え、グゥとアジュガがそれぞれの武器を手に、ルーチェを護る位置に踏み出す。
エティが杖の先から放った三角形の光が、戦闘開始の合図となった。放たれた光線が、三頭のオオカミを一気に貫く。光から逃れた別のオオカミを、耀華の銃撃が襲う。それと同時に、アルナイルが目にもとまらぬ速さで飛びだし、近づこうとしていたオオカミに接近して日本刀で斬りつけた。
「このあたしとこーちゃんにかかればぜーんぶ一刀両断なのっ」
残ったオオカミは二匹。牙をむき出しにして、回り込むように最後尾のルーチェに飛びかかろうとする。
「やっつける」
「……はっ」
アジュガのヨーヨーと、グゥの祖霊の力を込めた木刀の一撃が、それぞれオオカミに直撃する。たまらずに吹き飛ぶオオカミ。
計6頭のオオカミが、4人のハンターの攻撃によって一気に手負いとなる。なおも追いすがる数頭を、耀華の槍とエティの雷撃、アジュガ、グゥの打撃がことごとく薙ぎ払っていく。
きちんと警戒をしていたハンター達に、野生動物など脅威にもならない。少年探偵団の三人には傷ひとつ追わせることなく、ハンター達は難なくオオカミの群れを撃退してみせた――と思いきや。
「ミッシェルちゃん! だいじょうぶ?」
慌てたようなエティの声が聞こえ、ハンター達の視線が馬上のミッシェルに集まる。
果たしてミッシェルは――目の前で繰り広げられた戦闘の迫力と、激しく揺れる馬の動きに耐えきれず――驚きと恐怖で、失神していたのだった。
●
一方その頃、先行組のハンター達は、ちょうどガンタを発見していた。草原の端で、うずくまっていたのだ。
「ガンタ坊! 無事でよかった!」
鬼若がいち早くガンタを見つけ、声をかける。
「ガンタさん、怪我はありませんか? ……って、怪我、してるみたいですね」
すぐに追いついた狼が、バイクを降りて駆け寄る。どうやらガンタは、足をくじいて動けなくなっていたようだ。
「……風が、回復、します、ちょっと待っててくださ~い!」
自転車でバイクを追いかけるという重労働で、息も絶え絶えな風が、どうにかこうにか追いついてくる。しばらく深呼吸をしてから、気を取り直して魔法を唱えた。
「……もういたくない! ありがとう!」
「とにかく、ガンタさんが無事でよかったです。他の人たちに連絡しますから、ちょっと待っててくださいね」
そう言って狼が、魔導短電話をとりだした。
●
「ガンタ! 久しぶりーなの! 怪我とか大丈夫なの? お母さんが心配なのは分かるなのけど、そのお母さんに心配かけさせちゃだめなのよ」
「うん、ごめんなさい。来てくれてありがとう」
先行組と合流したアルナイルが、ガンタに駆け寄って抱きしめる。ガンタはアルナイルの腕の中で申し訳なさそうに言う。その顔が真っ赤だったことが、アルナイルの胸に隠されて、誰にも見られずにすんだのは彼にとって幸いだっただろう。
「ガンタ、これからはなにかあったらオレたちに言ってくれよ」
「そうですよ。探偵団の誰かの問題は、みんなの問題ですからね。絶対に力になりますよ」
「ほんと、ガンタ、心配したんだからね!」
少年探偵団のメンバーが口々に言うと、ガンタの目が潤んだ。
「うん、みんなごめん、今度からはちゃんと言うよ。……その、ありがとう」
いつになく真剣な表情で、メンバーに向かってぺこりと頭を下げる。
「さアて、無事に坊も見つかったことですし、地道に薬草採取といきやしょうか」
「風は薬草かどうかは分かりませんが、食べられる草なら分かりますよー。向こうの草は、意外と美味ですが、沢山食べると大変な事になります。まぁ、毒草でも聖導士の風なら、自力で癒やしますがね」
鬼若が提案すると、風が張り切った声を出した。……ちょっと張り切る方向が間違っている気がするが。
とことこと歩いていたアジュガが、ガンタに向かって筆記用具を差し出した。
「やくそう、かいて」
どうやら、薬草の特徴を、みんなにわかるように絵に描いて欲しいということらしい。
「うん、わかった!」
元気にうなずいて、ガンタがすらすらと書きはじめる。
「これはなかなかやな」
「うまいもんですねぇ」
近くで見ていた耀華と狼が、感心した声を上げる。ガンタにはどうやら、絵の才能があるらしい。特徴をとられたわかりやすい絵で、薬草の特徴が示されている。探している薬草は、茎の先に小さな白い花がたくさんついた植物らしい。
「よければ、どうぞ」
グゥが、用意して置いた麻袋を差し出した。薬草入れに使ってくれ、ということのようだ。そして自分は、みんなを見渡せる小高いところに立って周囲を警戒し始める。
「まさかこんな事をする人生になるたァ思いも寄りませんで。だがまァ、悪かねぇ、て奴で」
鬼若が、感慨深げにつぶやいた。
こうして、薬草探しがはじまった。これだけの人手と、ガンタによる確かな手がかりのおかげで、ほどなくして必要な量の薬草が、集まったのだった。
「そうそう、みんなお腹すいてへん? 一寸した食べモン持ってきたで、みんなで小腹満たしてから、急いで帰ろか」
「お弁当あるなのから、皆で食べない? こう見えてあたしお料理とくいなのよ! サンドイッチとか軽食系ばっかりなのからお夕飯の頃にはすっかり消化されると思うなの」
耀華とアルナイルが、それぞれ荷物から食べ物を取り出しはじめると、少年探偵団のメンバー、特にガンタの表情が目に見えてかがやいた。ガンタは、食べることに目がないのだ。
「ガンタさんはお母さんの事が好きなんですね」
無心でサンドイッチをほおばるガンタに、狼が声をかけた。
「うん!」
満面の笑みで応えるガンタ。それを見て、狼が目を細める。
(母さん……か)
母親が失踪した過去を持つ狼にとって、ガンタの母を思うまっすぐな気持ちは、眩しくて羨ましい。
「持って帰った薬草で、早く元気になるといいですね」
「うん!」
狼の言葉に、ガンタはもう一度、大きくうなずいた。
「よくできました。えらい、えらい」
グゥが、ガンタに近寄って、頭をなでる。
(グゥは知っています。頑張った時には、褒められると嬉しいらしい、と)
それは、グゥ自身の願望なのかもしれない。うれしそうに頭をなでられているガンタを見て、グゥもなんだか、心があったかくなった。
「さて、そろそろ帰り支度を始めましょうー、今から帰れば丁度夕飯の時間には間に合うかもです。暗くなる前に帰らないと、おばけが出ますよー?」
風の言葉に、あわてて腰を上げる少年探偵団のこどもたち。夕暮れの草原に、こどもたちの笑い声が駆け抜けていった。
依頼結果
依頼成功度 | 大成功 |
---|
面白かった! | 4人 |
---|
ポイントがありませんので、拍手できません
現在のあなたのポイント:-753 ※拍手1回につき1ポイントを消費します。
あなたの拍手がマスターの活力につながります。
このリプレイが面白かったと感じた人は拍手してみましょう!
MVP一覧
重体一覧
参加者一覧
サポート一覧
マテリアルリンク参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
---|---|---|---|
依頼の相談用スレッド グゥ(ka4566) 人間(クリムゾンウェスト)|10才|女性|霊闘士(ベルセルク) |
最終発言 2015/07/02 06:34:00 |
||
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/06/30 18:26:09 |