水底に潜むもの ~騎士アーリア~

マスター:天田洋介

シナリオ形態
シリーズ(続編)
難易度
普通
オプション
参加費
1,300
参加制限
-
参加人数
4~8人
サポート
0~0人
マテリアルリンク
報酬
多め
相談期間
5日
締切
2016/02/02 12:00
完成日
2016/02/10 03:27

みんなの思い出

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オープニング

 グラズヘイム王国の南部に伯爵地【ニュー・ウォルター】は存在する。
 領主が住まう城塞都市の名は『マール』。マールから海岸まで自然の川を整備した十kmに渡る運河が流れていた。そのおかげで内陸部にも関わらず海上の帆船で直接乗りつけることができる。
 もっとも帆船が利用できるのは『ニュー港』まで。それ以降の水上航路は手こぎのゴンドラを利用しなければならない。
 升の目のように造成された都市内の水上航路はとても賑やかだ。各地からやってきた行商もゴンドラに乗って売り買いの声を張り上げている。
 橋を利用しての徒歩移動も可能だが、そうしている者は数少なかった。それだけマールの民の間に水上航路は溶け込んでいた。
 この地を治めるのはアリーア・エルブン伯爵。ニュー・ウォルターを守護するオリナニア騎士団を兼任する十七歳になったばかりの銀髪の青年だ。
 前領主ダリーア・エルブン伯爵が次男である彼に家督を譲ったのは十四歳のとき。それからわずかな期間で亡くなっている。闘病の日々で死期を予感していたのだろうと当時は市井の者の間でも囁かれていた。
 長男ドネア・エルブンも事故で亡くなっていたが、妹のミリア・エルブンは健在。幼い頃から秀才ぶりを発揮し、弱冠十五歳ながらも内政を担う。アーリアにとっては心強い片腕であった。
 マール内で発生した偽金事件は想像し得ない様相を見せる。
 偽の聖堂教会に残されていた暗号は『アスタロト』『闇の支配』『ドネア』と読み解けた。ドネアとはアーリアとミリアの死んだはずの長兄であった。
 世間には事故と発表されたドネアの死因だが、現実には謀反に失敗して命を落としている。
 ドネアが本当に死んだのか、真相を暴くべくハンター達が動いた。謀反に加担した行方不明のバーンズを探しだす過程においてそれは暴かれる。
 ドネアが歪虚として墓から蘇ったことは間違いない。また謀反に関与していた元ドネア親衛隊の女性ロランナ・ベヒも歪虚になっていた。
 歪虚のアイテルカイトとなったドネアはアスタロトを。ロランナはネビロスを名乗るのだった。


「こちらにいらっしゃったのですね。兄様」
 ミリアは城のエントランスホールに立っていたアリーアに駆け寄った。
「どうしたのだ。ミリア」
 それまで父ダーリアの肖像画を見上げていた振り返る。二人の口元から洩れる白い息が示す通り、暖炉のない石造りのホールは寒々としていた。
「重要な報告がありました。城下の水路で事故が多発しているようなのです」
「寒さのせいか? オールを持つ手が悴んでとか」
「いえ、いきなりゴンドラの底に穴が空いて沈むといったものです。一件や二件なら老朽化とかそのような理由と思うのですが、わずか三日間で三十件を越えています。しかもそのすべてが武器防具の輸送に関わるものばかりです」
「……怪しいな」
「騎士団も動いていますが、水路は広大ですべてに目が届いていません。それに……歪虚の仕業ではないかと。これはわたくしの勘に過ぎませんが」
「わかった。歪虚だとすればハンターの力を借りるべきだろう。その手配、済ませてくれ」
「はい」
「ゴンドラの提供はもちろんのこと、あの者達が望むのであれば機動術を動力としたボートも貸しだす許可もだしてかまわない」
 ミリアはアーリアの指示通りに手配する。それからハンター一行が転移門を通ってやってきたのは三日後のことだった。

リプレイ本文


 ここは伯爵地ニュー・ウォルター。水路が張り巡らされた城塞都市マールである。
 到着早々、ハンター一行はオリナニア騎士団の案内でゴンドラの船着き場へと向かう。陸の片隅には引き揚げられたゴンドラが数十並べられていた。
「あやしい、怪しいなこれは」
「武具の輸送ばかりを狙った犯行。それだけできな臭いものを感じるわね」
 ジョージ・ユニクス(ka0442)とロシャーデ・ルーク(ka4752)が水路の端に立って水面を眺める。底がはっきり見えるほどの透明性はない。所々、水草も生えていた。
「綺麗とも汚いともいえないぐらいだね。寒中水泳とか勘弁して欲しいんだけどね」
 停泊中のゴンドラへと飛び移ったネーナ・ドラッケン(ka4376)が掌で水を掬ってみる。
「これが沈没したゴンドラか。確かに老朽化しているようには見えねぇな。まずは外敵を疑うしかねぇな」
 エヴァンス・カルヴィ(ka0639)が地上のゴンドラを調べだす。ミオレスカ(ka3496)も隈無く確認すべく、身体を屈めて眼を凝らした。
「破損事故ではないのなら不自然、ですね。雑魔でもいるようなら、危険です。これって?」
 ミオレスカが裏返しにされていたゴンドラへと顔を近づける。真新しい傷が船底の外側についていた。
「いくつかある、な。鋭い爪痕のようだ」
 ウル=ガ(ka3593)も別のゴンドラで似たような傷を見つける。
「原因不明の水難事故に遭ったゴンドラの裏側に傷が四つ、もしくは八つ。その内側に穴が一つか二つ。水中からゴンドラに近づいて爪のある両手足で張りついたのか。どうもきな臭いな」
 鳳凰院ひりょ(ka3744)が傷の間隔を計った。左右は大凡四十から五十cm。前後は一m前後。人型だとすれば身長は大して高くはない。
「証言によれば穴は一瞬で開けられたらしい……」
「歪虚か雑魔だとして、口から溶解液かドリルのようなもので開けたのかも知れないわね」
 ウル=ガとロシャーデが意見を交わしていると三騎の騎士達が近づいてくる。
「遠路はるばるご苦労だったね」
 領主アーリアが自ら配下を連れて水路の地図を届けてくれた。
 一行は状況からいって歪虚か雑魔の仕業ではないかと考えを伝える。また頼んでおいた物資の調達は明朝までに揃うと返事があった。
「こんなところか」
 エヴァンスが地図を見ながら調査区分を振り分けた。手分けしての詳しい調査が始まる。
「何も出来ませんが……強くあってください」
「そのお気持ち、痛み入る」
 ジョージがアーリアに声をかけて雑踏に紛れていく。事件そのものについての言葉ではない。歪虚となった兄に狙われているアーリアの現状を思いやったのだ。
「そう……強く、強く……ならなきゃ」
 自らにも言い聞かせるようにジョージは呟いたのだった。


 酒場に流れる竪琴の調べ。椅子に腰かけたネーナが故郷の物語を唄い聞かせていた。感激した客達が歌い終わったネーナを競うようにしてテーブルへと招く。
「マールにも何者かに船を沈められた噂とかはないか?」
「水路に悪戯妖精がでるって噂はあるぜ。水中から忍び寄って船底に穴を開けちまうんだとよ」
 食事を奢ってくれた男とやり取りしていると、周囲の客達もゴンドラ沈没のことを教えてくれる。
「沈んだ武器や防具なんだけどもよ。一部は勝手に引き揚げられて売られているようだから気をつけなよ。今はよくても半年も経てばきっと錆びだらけだ」
「その武器屋や防具屋、どこにあるんだ?」
 ネーナは様々な店の情報を教えてもらった。
(引き揚げられた安物の武器や防具を買う者達は本当に騙されているのだろうか。もしかしてわざと。……もっとも、金を必要としない手駒を揃えられるなら前提は崩れるだけどさ)
 ならず者や歪虚崇拝者のことがネーナの脳裏を過ぎる。帰り道にふと立ち止まって考え込んだ。
(それにしても三日で三十はいくらなんでもやり過ぎじゃないか? 気づいて欲しい、とか……?)
 犯人がアイテルカイトならあざ笑うためにわざとヒントを残すような真似をしてきても不思議ではない。それほどに奴らは傲慢だ。
 ネーナは仲間達と情報交換しつつ、仮説を立証するために調べを進めた。


「ここもそうだな」
 ゴンドラの上でエヴァンスは地図に印をつける。
 沈没現場を地図に記すだけならば資料から写し直すだけで済む。だが現場での見聞を優先した。資料にはなかった新たな情報も記しておく。また周辺で沈んだのは一回だけなのか、それとも複数あったのかも重要な点といえた。
 仲間との協力で作業は順調に進む。七番目の沈没現場を確かめようとしたとき、別のゴンドラでやってきたジョージと鉢合わせる。
「ここは僕がやらせてもらいます」
「なら俺は次を……?」
 エヴァンスがジョージにこの場を任せて次の沈没現場に向かおうとしたとき、男の絶叫が耳に届いた。二艘が駆けつけると木樽をたくさん載せたゴンドラが沈没しかけている。
「早くこちらに」
 ジョージが手を差し伸べて乗っていた二人を助けだす。
「あったぞ!」
 水浸しのゴンドラに飛び乗ったエヴァンスが空いた穴になめし革を突っ込む。事前に沈没したゴンドラを確認したことが穴の位置を素速く特定するのに役に立つ。
 木樽を二艘のゴンドラへと移して軽くする。水路脇につけてゴンドラと木の幹を縄で繋いだ。沈まなくなったところでようやく一息つく。
「突然に穴が空いたんですよ」
「いや違う。水草の塊が水中から近づいてきたんだ。それがゴンドラの下に潜り込んだと思ったら骨のような色をしたドリル状が船底から飛びだしてきたんだ。すぐ消えたんだが本当だ。この目で見たんだよ」
 沈没しかけた船頭と商人の証言にエヴァンスとジョージは耳を傾けるのだった。


「お魚、泳いでますね」
 ミオレスカは水路際にある建物の三階から望遠鏡を覗き込む。上流の水門近くを確かめると魚影が濃かった。
 先に運河へと繋がる下流水門付近も確かめたが取り立てて妙な物は見つかっていない。
(沈没場所に大岩や突き刺さった斧があるかと思ったけど。やっぱり歪虚か雑魔の仕業かも)
 水門に出向いて番人達からも話を聞かせてもらう。
 季節によって開閉時間は違うようだが、監視しやすい昼間は開放気味に。夜間は絞り気味、または完全に締めてしまうとのことだ。
 半年前に起きた嵐の三日間だけ締め切ったのみで、今日まで例外的な開閉は行われていない。
「夜に出没するのなら、街のどこかに隠れられる場所があるのかも」
 水路を再検証すると下水口が気になってくる。人が通れそうなほどの下水口がいくつか見つかった。
(雑魔とかが隠れるのにもってこいな気がします)
 地図でゴンドラが水没地点を確認。ミオレスカはその周辺にある大きめの下水口の位置を新たに地図へと描き込むのだった。


 ハンター達は待ちあわせ場所に集合し、遅い昼食をとりながら情報を突き合わせた。
 囮作戦は明日からで本日の残りは調査の続きに費やすこととなる。ロシャーデはゴンドラに乗り、沈没場所を巡ってみることにした。
「ここもないようね」
 木桶の底にガラスレンズが填め込まれた箱メガネを使って水中を眺める。
(船主や持ち主ならこっそりと真夜中に引き揚げる必要はないわよね)
 水に浸かった武器防具が格安で売り捌かれているのは知っていた。だからといってすべてが回収済みであるはずかない。なのに中々見つからなかった。
「誰が何のために、という疑問はあるけれど」
 ロシャーデは一連の事件が始めから武具防具を盗む目的だったのではないかと推理する。
 日が暮れるまで調査を続行。結果、今も水底に武器防具が沈んでいるのは五個所しかなかった。


「それは大変だな。一杯奢らせてくれ」
 ウル=ガが長居していたのは夜の酒場。ゴンドラの船着き場が近くにあるせいか、大半の客は船頭を生業としていた。
 午前中に立ち寄ったときとは顔ぶれが変わっている。酒を振る舞いつつ、ウル=ガは探りをいれた。
「知っているだけであれから十件は起きているな。今、ゴンドラで武器や防具を運ぶやつはいねぇんじゃねぇのか。農具売りとか間違えられやすいのは蓋を開けて中を見せながら運んでいるって話だぜ」
「俺が聞いたときは三十って聞いたが、そんなものでは済まなかったか」
 一行がマールにやって来るまでに数日の開きがある。その間に発生したゴンドラ沈没も含めたのならおそらく六十件は下らない。
 商いを除いた被害者達の共通点は見つからなかった。
 輸送ルートはその気になれば誰にでもわかる。ちなみに主要ルートを避けたゴンドラも何艘か沈没していた。
(やはり緑色か。仲間がいっていた通りだ)
 目撃例は少ないものの、水中から忍び寄ってきた存在は水草に覆われていたか緑色をしている。子供程度の大きさという点も証言が一致していた。


「俺が調べたところによると、同一時刻に離れた場所のゴンドラ二艘に穴が開けられていたよ。つまり犯人は一人ではあり得ないね。仮説を立てると犯人は複数の雑魔か歪虚。水底の武器防具を運んだ手際からいって五体以上かな」
 深夜の宿部屋。鳳凰院は集まった仲間の前で自説を語る。
(しかし……これはドネア、いやアスタロトの手の者の仕業か? ならば、ハンターが動いていることも想定済みかもしれない)
 鳳凰院は背後に見え隠れする歪虚の存在が気になって仕方がない。あからさまな敵対行為といえるからだ。かつてアーリアの兄であったアスタロトは傲慢なアイテルカイト。その余裕の表れだと解釈するしかなかった。
 ゴンドラと機動術ボートは準備済み。また囮のために必要なすべてを騎士団は用意してくれた。囮輸送は明日の宵の口からである。
(どう手を打ってくる?)
 ベッドに横たわっても様々な考えが鳳凰院の脳裏を巡る。寝付いたのはかなり時間が経ってからだった。


 翌日の夜の帳がおりて二艘のゴンドラが水路を走りだす。
 一般人に怪我はさせられないのでエヴァンスと鳳凰院が船頭に扮する。たくさんの木樽の他に商人役のジョージも乗り込んでいた。
 マールの現状を鑑みて目立たぬように運んだ。城近くの岸につけて木樽をおろし、引き渡したら大急ぎで帰っていく。そんな毎日を送る。ロシャーデとネーナは毎回運ばれる木樽の中で息を潜め続けた。
 地上から待ち伏せるのはミオレスカとウル=ガ。建物内に隠れて主要十字水路を監視する。
 一日経つごとに気を緩ませる演出を忘れなかった。初日は肩をすぼめていた商人のジョージが三日目に鼻歌を歌いだす。
 そして月夜の晩、水面の向こう側で影が蠢いた。それに気づいた鳳凰院がオールで漕ぐのをやめる。
「少し休みませんか」
 この一言が敵発見の合図だ。
「甘い物があります」
「そりゃいい」
 ジョージとエヴァンスはのんびりとした様子を見せつつ、気持ちの上では戦闘態勢に入る。
 木樽に隠れるロシャーデとネーナはいつでも飛びだせるよう身構えた。
 ガタンと音がしてエヴァンスとジョージのゴンドラが揺れる。数秒後には鳳凰院が乗るゴンドラも衝撃に襲われた。
 回転する何かが船底から突きだして二艘に穴が空く。
「敵襲だっ!」
 ジョージが叫んだ瞬間、蓋が弾かれてロシャーデとネーナが木樽から飛びだす。二人と一緒にエヴァンスも水の中へと飛び込んだ。
 鳳凰院とジョージがなめし革で船底の穴を塞ぐ。次に隠してあった武器を手にして更なる襲撃に備えた。
(いやがった!)
 シュノーケルをつけたエヴァンスは月光が射し込む水中で敵を目の当たりにする。
 体中に水草を生やした巨大カエルのような雑魔だ。四つ足の先には鋭い爪があり、大口からはみ出す舌先はドリル状になっていた。目視できる範囲でカエル雑魔は六体。ここに水中戦が始まる。
(えっ、何?)
 カエル雑魔・壱の舌が錐もみしながら伸びてネーナに迫る。ネーナは身体を逸らして避けつつ、小太刀「閃」で壱の足を切り裂いた。
(まずは確実に敵を減らさないと)
 ロシャーデがカエル雑魔・弐の動きを推測。水中拳銃で腹部を撃ち抜く。ゴンドラに掴まって這い上がろうとした弐だが、今度は剣先で脳天を貫かれる。
「見逃すと思いましたか?」
 ユナイテッド・ドライブ・ソードを握るジョージが沈んでいく弐を見下ろした。
 鳳凰院はジョージに水上を任せて水中へと飛び込む。水中拳銃で次々とカエル雑魔を狙い撃つ。
(これでどうです!)
 カエル雑魔・参に迫られたとき、武器を日本刀に持ち替えて衝撃波を振り放つ。その勢いで参が水面を遙かに越えて空中に舞う。
「ふうっ。本拠地は一体どこに」
 参が水面へ落ちるまでに銃弾が命中。ミオレスカが魔導拳銃で急所を狙い撃ったのである。肆もミオレスカによって仕留められた。伍を倒したのは鳳凰院だ。
(これで最後か?)
 エヴァンスが日本刀「白霞」でカエル雑魔・陸を一刀両断に叩き切った。そのとき岩陰に隠れていたカエル雑魔・漆が水路の壁をよじ登って地上へと這い上がる。
「名前をいってみろ」
 ウル=ガのイルミナルウィップが撓りながら漆を捕縛。人語がわからないと判断して仕留めきった。そのとき高笑いが周囲に木霊する。
「ようやくのご様子。さすがですわ。でももう遅いのです。ねぇアスタロト様」
 屋根の上に立つ黒色ドレスを纏ったネビロスが塔を見上げる。塔の天辺には月光を背負うアスタロトがいた。
「御主等……何人かは見たことがある。……アーリアに与するハンターか」
 静けさの中、アスタロトの声がハンター達のところまで届く。
「これで事件解決と思っているのでしょうけれど、残念――」
「それはどうでしょうね。格安で流れている武器や防具は数日前から騎士団が動いているのだけど」
 ネビロスの自慢話をロシャーデが遮る。
「裏で武器防具を買い取っていた商人達にも罰が下るだろう。城への納品も間に合う。遅いってどれのことか?」
 ネーナがさらにネビロスを追い詰めた。
「何故アーリアの死を望むのか?」
 鳳凰院の問いにアスタロトは答えない。ただ剥きだしにした口元の牙が月光で輝いたのは確かなことだ。
 新規の武器防具がマール城に納められないよう雑魔を使って輸送のゴンドラを沈める。水に沈んだ武器防具を回収して市中に格安で流す。それを隠れ蓑として暴徒の手に武器防具が渡るようにする手配。それこそがネビロスに指示したアスタロトの企みだ。
 ハンター一行はゴンドラ沈没事件の解決だけでなく、その悪巧みも阻止したのである。
「下等で些末なくせに!」
 ネビロスが捨て台詞を吐き、アスタロトと共に姿を消す。待機させてあった機動術ボートで追いかけたものの、さすがに間に合わない。
 翌日、城でアーリアと面会。ハンター一行はすべてを彼に伝えてから帰路に就いたのだった。

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    ウル=ガka3593
  • うら若き総帥の比翼
    ひりょ・ムーンリーフka3744

重体一覧

参加者一覧

  • カコとミライの狭間
    ジョージ・ユニクス(ka0442
    人間(紅)|13才|男性|闘狩人
  • 赤髪の勇士
    エヴァンス・カルヴィ(ka0639
    人間(紅)|29才|男性|闘狩人
  • 師岬の未来をつなぐ
    ミオレスカ(ka3496
    エルフ|18才|女性|猟撃士
  • エルブン家の知人
    ウル=ガ(ka3593
    エルフ|25才|男性|疾影士
  • うら若き総帥の比翼
    ひりょ・ムーンリーフ(ka3744
    人間(蒼)|18才|男性|闘狩人
  • 冒険者
    セシル・ディフィール(ka4073
    人間(紅)|21才|女性|魔術師
  • 光森の舞手
    ネーナ・ドラッケン(ka4376
    エルフ|18才|女性|疾影士
  • 管制担当
    ロシャーデ・ルーク(ka4752
    人間(紅)|22才|女性|疾影士

サポート一覧

マテリアルリンク参加者一覧

依頼相談掲示板
アイコン 水難事故の謎を追え
ひりょ・ムーンリーフ(ka3744
人間(リアルブルー)|18才|男性|闘狩人(エンフォーサー)
最終発言
2016/02/02 11:14:25
アイコン 依頼前の挨拶スレッド
ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2016/01/30 08:39:27
アイコン 質問、だ…。
ウル=ガ(ka3593
エルフ|25才|男性|疾影士(ストライダー)
最終発言
2016/02/01 01:56:54