ゲスト
(ka0000)
港にて ~グローリー号~
マスター:天田洋介
- シナリオ形態
- シリーズ(続編)
- 難易度
- やや難しい
- オプション
-
- 参加費
- 1,300
- 参加制限
- -
- 参加人数
- 4~8人
- サポート
- 0~0人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 多め
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2016/04/18 12:00
- 完成日
- 2016/04/26 19:46
みんなの思い出
思い出設定されたOMC商品がありません。
オープニング
伯爵地【ニュー・ウォルター】はグラズヘイム王国の南部に位置する。領主が住まう城塞都市『マール』は海岸線よりも十kmほど内陸部に存在していた。
マールと海岸線を繋ぐ運河のおかげで海上の帆船で直接乗りつけることができる。もっとも帆船が利用できるのは『ニュー港』までだ。
それ以降は手こぎのゴンドラが利用されている。升の目のように造成された都市内の水上航路はとても賑やか。橋を利用しての徒歩移動も可能だが、そうしている者は数少ない。それだけマールの民の間に水上航路は溶け込んでいた。
去年の十二月初旬、船長メタシア・ギルバートが率いる商船グローリー号は冒険都市リゼリオへと向かう。貴族から請け負った各種機導装置の引き取りのためだったが、帰路のついでに人殺しの犯人移送を頼まれることとなった。
ハンター一行と犯人を乗せて港を出航。目指す先は王国のマール港である。
航海の途中、雑魔の巨大イカと鮫人に襲われた。その目的は犯人の奪取、または口封じと考えられる。
ハンター達は犯人とグローリー号を守りきった。自らの立場を悟った犯人はようやく白状し始める。
犯人の男性が大事にしていたカメオのペンダントは元々、亡くなった恋人と対のもの。とはいえ、そこらで売っていた品だ。故に雑魔を引きつける効力があるはずもない。知らぬ間に雑魔を引きつける効果を持つ偽物とすり替えられていたと犯人は嘆いた。
犯人は自分の名をカルアテだと白状する。殺人は恋人を殺されたための復讐だった。そして人殺しを唆したのは三十路前後のミントという女だとハンター達に告げた。
カルアテが城塞都市マール周辺で殺した三名は全員がエクラ教の敬虔な信者である。ハンターが仮面舞踏会に潜入して殺された三名の後釜に就いた者達の正体を洗いだす。
ビセント商会を乗っ取った元金貸しのセンセスト。騎士モニュール家の当主になった十三歳ミナンタの後見人となったブリオンデ。武器問屋を引き継いだ元経理のコニューリ。
どの人物も限りなく黒。見聞きしたすべて反乱の意思を示すのに充分なものだった。
マール城への侵攻が懸念される。
センセストが漏らした言葉から、ここでもミントなる人物が関わっていることがわかっていた。
オリナニア騎士団の副長のミリオド・スコンが部下を使って内偵を進める。そして浮かび上がってきたのがミントなる人物の計画。街に潜む歪虚崇拝者等が決起してマール城を攻め落とそうとしていた。
内陸のニュー港にて大砲を上空に向けて曲射撃ちをすれば、辛うじてマール城まで届く。そこで深夜に外海の武装帆船が運河を通ってニュー港へ。市内に待機していた歪虚崇拝者だけでなく、武装帆船に乗っていた人員も合流して城攻めを行う。不足している武器も武装帆船で持ち込む手筈になっていた。
計画を防ぐだけなら、歪虚崇拝者の根城へと押し込んで逮捕。センセスト、ブリオンデ、コニューリだけでなく、警備兵の裏切り者も捕まえれば済む。しかしそれだけでは後の憂いに繋がってしまう。それでミリオド副長がグローリー号を訪ねてメタシア船長と交渉した。
「なるほどな。少々荒れてもそれが一番か」
「是非に力を貸して頂きたい」
二人が強く握手を交わす。
グローリー号は騎士団員を乗せて沿岸で待機。運河に入ろうとする武装帆船を迎え撃ってニュー港へは辿り着かせない。
真夜中にニュー港へ集まる輩については歪虚崇拝者と見做して、一部の騎士団員とハンターが倒す。真っ当な船会社や交易商人には許可申請で、前日から寄りつかないように手筈を整えているので心配はいらない。
本来ならば騎士団のみで対処可能なのだが、これまでの経緯からいって歪虚の影がちらついている。雑魔の出現も充分にあり得た。
やがて日々は流れる。月夜の晩、ハンター達はニュー港の片隅でひっそりと息を潜めるのだった。
マールと海岸線を繋ぐ運河のおかげで海上の帆船で直接乗りつけることができる。もっとも帆船が利用できるのは『ニュー港』までだ。
それ以降は手こぎのゴンドラが利用されている。升の目のように造成された都市内の水上航路はとても賑やか。橋を利用しての徒歩移動も可能だが、そうしている者は数少ない。それだけマールの民の間に水上航路は溶け込んでいた。
去年の十二月初旬、船長メタシア・ギルバートが率いる商船グローリー号は冒険都市リゼリオへと向かう。貴族から請け負った各種機導装置の引き取りのためだったが、帰路のついでに人殺しの犯人移送を頼まれることとなった。
ハンター一行と犯人を乗せて港を出航。目指す先は王国のマール港である。
航海の途中、雑魔の巨大イカと鮫人に襲われた。その目的は犯人の奪取、または口封じと考えられる。
ハンター達は犯人とグローリー号を守りきった。自らの立場を悟った犯人はようやく白状し始める。
犯人の男性が大事にしていたカメオのペンダントは元々、亡くなった恋人と対のもの。とはいえ、そこらで売っていた品だ。故に雑魔を引きつける効力があるはずもない。知らぬ間に雑魔を引きつける効果を持つ偽物とすり替えられていたと犯人は嘆いた。
犯人は自分の名をカルアテだと白状する。殺人は恋人を殺されたための復讐だった。そして人殺しを唆したのは三十路前後のミントという女だとハンター達に告げた。
カルアテが城塞都市マール周辺で殺した三名は全員がエクラ教の敬虔な信者である。ハンターが仮面舞踏会に潜入して殺された三名の後釜に就いた者達の正体を洗いだす。
ビセント商会を乗っ取った元金貸しのセンセスト。騎士モニュール家の当主になった十三歳ミナンタの後見人となったブリオンデ。武器問屋を引き継いだ元経理のコニューリ。
どの人物も限りなく黒。見聞きしたすべて反乱の意思を示すのに充分なものだった。
マール城への侵攻が懸念される。
センセストが漏らした言葉から、ここでもミントなる人物が関わっていることがわかっていた。
オリナニア騎士団の副長のミリオド・スコンが部下を使って内偵を進める。そして浮かび上がってきたのがミントなる人物の計画。街に潜む歪虚崇拝者等が決起してマール城を攻め落とそうとしていた。
内陸のニュー港にて大砲を上空に向けて曲射撃ちをすれば、辛うじてマール城まで届く。そこで深夜に外海の武装帆船が運河を通ってニュー港へ。市内に待機していた歪虚崇拝者だけでなく、武装帆船に乗っていた人員も合流して城攻めを行う。不足している武器も武装帆船で持ち込む手筈になっていた。
計画を防ぐだけなら、歪虚崇拝者の根城へと押し込んで逮捕。センセスト、ブリオンデ、コニューリだけでなく、警備兵の裏切り者も捕まえれば済む。しかしそれだけでは後の憂いに繋がってしまう。それでミリオド副長がグローリー号を訪ねてメタシア船長と交渉した。
「なるほどな。少々荒れてもそれが一番か」
「是非に力を貸して頂きたい」
二人が強く握手を交わす。
グローリー号は騎士団員を乗せて沿岸で待機。運河に入ろうとする武装帆船を迎え撃ってニュー港へは辿り着かせない。
真夜中にニュー港へ集まる輩については歪虚崇拝者と見做して、一部の騎士団員とハンターが倒す。真っ当な船会社や交易商人には許可申請で、前日から寄りつかないように手筈を整えているので心配はいらない。
本来ならば騎士団のみで対処可能なのだが、これまでの経緯からいって歪虚の影がちらついている。雑魔の出現も充分にあり得た。
やがて日々は流れる。月夜の晩、ハンター達はニュー港の片隅でひっそりと息を潜めるのだった。
リプレイ本文
●
月夜の城塞都市マール。
ハンター一行はニュー港にある倉庫二階に身を隠していた。耳を澄ますと運河が延びる方角からかすかな砲撃音が耳に届く。
オリナニア騎士団が立てた計画が順調ならば、沖ではグローリー号が武装帆船を阻止している最中だ。かすかな砲撃音はその証左といえる。
「それらしき者達が集まりかけているな。二十、いや三十、続々と増えている」
双眼鏡を手にした鞍馬 真(ka5819)が窓戸の隙間から港を観察した。普段よりも寄港している帆船は少なくて二隻だけ。他は小さな漁船ばかりである。
「帆船二隻は騎士団が用意した疑われないためのものです。その人達が船乗りだとは、とても思えません」
天窓から射し込む月光がオークスタッフを握りしめるセシル・ディフィール(ka4073)を照らしていた。
「表にでてこなくて、目立った眷属がいなくて、ある程度緻密な戦略が立てられて、どんどん歪虚が増殖する様子もなくて、エクラが嫌いな人を集めていて。本当なら、ここにも眷属がきていないとおかしいと思うの」
木箱に腰かけるディーナ・フェルミ(ka5843)が謎の女性『ミント』を分析する。ミントの似顔絵を今一度確かめた。
「そのミントが崇拝者達を指揮してる可能性が高い、よね?」
ユーリィ・リッチウェイ(ka3557)はディーナが持つ似顔絵を覗きこんだ。そしてディーナの意見に仲間達が同意する。
「よーし、それじゃボクは、仮面舞踏会で顔が割れてないし、内部から調査しようかな」
静かに扉をあけたユーリィが先に倉庫からでていく。こっそりと歪虚崇拝者達の集まりへ紛れるために。
「歪虚や雑魔が混ざっていても不思議ではないが」
恭牙(ka5762)は腕を組みながら窓横の壁にもたれて港の様子を眺める。今のところ雑魔らしき個体は見つけられない。但し、水底に隠れている可能性が高かった。
馬車や荷車が次々と港にやって来る。わずかな間に港へ集まった人の数が一気に膨らんだ。
やがて騎士団から知らされていた武装帆船寄港の予定時刻になった。未だにかすかな砲撃音が続いている。「グローリー号の奮闘が続いている」とセシルが呟く。
ユーリィから無線連絡が入った。港の集まりは歪虚崇拝者で間違いないとのことだ。騎士団から問答無用で決めつけてよいといわれていたが、これで憂いがなくなる。
倉庫を後にしたハンター一行はそれぞれの配置につくのだった。
●
時はわずかに遡る。
歪虚崇拝者と思しき集まりは異常な熱気に包まれていた。
(みんな目が血走っていて恐いよね。変な薬でもやっているのかな?)
ユーリィは騎士団から教えてもらった質素な格好である。エクラ教のシンボルによく似た偽ペンダントも首からぶら下げていた。
銃や剣を手にする崇拝者もわずかながらいたものの、殆どは違った。農機具や包丁等の身近な品を武器にしている。
騎士団によれば、これまでに武器の密輸は幾度となく行われてきたという。それを騎士団とハンターがことごとく潰してきた成果がここに現れていた。
(ミントはどこだろう?)
ユーリィが倉庫の外壁沿いで、誰かミントを話題にしていないか耳を澄ます。ミントの名はあがるものの、具体的な会話は一つもない。
「ミント様へ急ぎの秘密の伝令があるんだけど……」
幹部らしき人物を探して探りを入れていく。
「もうすぐお越しになる時刻だ。もう少しだけ待て」
手応えのある情報が得られたところでユーリィは静観した。まもなく馬車一両が到着。黒いフード付き外套を纏った者が降り立つ。
「皆の者、時は来た」
ミントが腕を挙げて甲高い声を張り上げる。
「ミント様!」
誰かが叫ぶと多くの者が呼応し、大声援へと繋がった。
ユーリィは誰にも気づかれないよう物陰へと隠れる。
「港に集まった集団は歪虚崇拝者で間違いないよ。それとミントの特徴なんだけど――」
現場の状況を無線を使って仲間達に伝えるのだった。
●
ミントの到着によってニュー港に集まった歪虚崇拝者達が活気づく。その勢いが破壊衝動へと突き進んだのは到着予定時刻を過ぎても武装帆船が現れなかったためだ。
港内の施設に縄をかけて多数の馬車で引っ張る。停泊中の船へと忍び込んで船底に穴を開けようとしていた。
騎士団の事前誘導によって一般人はいないはずだが、その無軌道な振る舞いを見逃せるはずがない。また海中から蛙のような雑魔も地上に這いだしてくる。無線で連絡を取り合ったハンター達が殆ど同時に鎮圧へと動いた。
「あの辺りなら騎士団の方々が駆けつけやすいでしょう」
セシルは港施設の屋根へと登り、崇拝者が集まる広い空間を見下ろす。
意を決し、距離を目算したセシルが魔法の射程を伸ばすエクステンドレンジを自らに付与。スタッフを振りかざすと遠方にスリープクラウドによる青白い霧が発生した。
霧に包まれた二十人弱の崇拝者達が次々と膝を落として地面へと寝転がっていく。霧が晴れるのを合図にしたかのように潜んでいた騎士団も動きだす。
見晴らしのよい山積みの木箱の上にあがった鞍馬真は息を潜めた。木箱の影に身を隠しつつ港に屯する歪虚崇拝者達を観察。蛙雑魔を目撃して標的を変更する。
(優先すべきは厄介な雑魔だな)
ロングボウを手にし、船に穴を開けようとする蛙雑魔の額へと矢を突き立てた。すると暴れだした蛙雑魔が周囲の崇拝者達を海中へ突き落としていく。
船上に人がいなくなったところで二の矢を放って蛙雑魔を消滅させる。すぐに次の個体を見つけて弦に矢をかけた。
「行け」
恭牙は連れてきた愛犬キバを崇拝者達の集団へ放つ。月夜であっても人が集まっているせいで足元は暗い。見えない足元から吠えられる状況は彼彼女等の恐怖を駆り立てた。中には悲鳴をあげる者もいる。
「痛ぇ! 止めろ。噛むな!」
銃を持つ男の腕にキバが噛みつく。他の崇拝者がキバを棍棒で叩いて引き離そうとしたときに恭牙が駆けつけた。銃を持つ男の脇腹にレガースの脛で強打。さらに鬼爪篭手で覆われた拳を米神や渠打ちといった急所へ当てていく。
「貴様らに告ぐ、愚かな罪を贖う気は……ないか?」
恭牙が問うても崇拝者達は無言だった。襲いかかってきたのが答えとして、殴りとばしていく。
ディーナは移動の途中で櫓の上に立ち、レクイエムによる鎮魂歌を歌いあげた。
(歪虚は今絶対滅殺すべき相手だと思うの)
レクイエムの効果はスリープクラウドと正反対だ。歪虚などの死んでいる存在の行動を阻害する技である。
蛙雑魔とは別に下僕的な歪虚が崇拝者達の群れに紛れ込んでいた。それらの個体が苦しみだし、呻き声をあげる。
(下僕の歪虚を作りだした上位の存在がいるはずなの。これでミントが堕落者である可能性がより高まったの)
ディーナは仲間達の進攻に合わせてミントを探す。
(うわぁ、もみくちゃだけどここはがんばらないと)
崇拝者に紛れ込んだユーリィは人波に紛れてミントの側へ辿り着こうとする。時折、耳をそばだててミントの声を探った。聞こえた方角へと少しずつ進んでいく。
ニュー港は混乱の状況となる。
武装帆船は現れず、騎士団に取り囲まれた状況に崇拝者達は焦っていた。数少ない銃を所有する崇拝者が焦って発砲。同胞を傷つける一幕も。
逃げ道を塞がれた状況を打開すべく、崇拝者は仲間の覚醒者に突破を託す。一部で騎士団側の覚醒者との互いに技を繰りだす激しい応酬が繰り広げられる。
「この数だ。手足を縛っておけばそれでいい! 回収は後だ!!」
騎士の一人が叫んだ。地面に倒れている崇拝者達を騎士達が捕縛していく。それらの殆どがハンター達によって無力化された者ばかりである。
完全に押していたハンターと騎士団側だったが、ここにきて強烈な反撃に遭う。本性を現れたミントが暴風を巻き起こしたのである。
巻きあがって地面へと叩きつけられる騎士達。しかし幾ばくかの崇拝者も一緒に怪我を負う。甲冑をつけている分だけ騎士の方がダメージは少ない。
ミントは自身が止めを刺した崇拝者を眷属に仕立てていく。その様子を目の当たりにしたユーリィは仲間達へと無線連絡。ミントが堕落者であることと正確な位置を知らせるのだった。
●
ユーリィからの無線を聞いたセシルは最後のスリープクラウドを使ってから、地面へと飛びおりる。
「ミントが見つかったそうです。こうしてはいられませんので、捕縛はよろしくお願いしますね」
セシルは近場にいた騎士達に眠らせた崇拝者達の後始末を任せて駆けだす。
「貴様らに告ぐ、愚かな罪を贖う気は…………ないか?」
恭牙は戦う度に同じ言葉を崇拝者達に投げかける。揺らぎはしても呼応する者は誰一人としておらず、やるせない思いを抱きながら。
こうして恭牙が進む後には蹲って呻く崇拝者の道ができあがった。彼もユーリィからの無線を聞いて現場へ急行する。
振り返りざまの鞍馬真が屋根から跳ねた敵を銃口で捉える。
放たれた銃弾が月を背にしていた蛙雑魔の左目を撃ち抜いた。地面に叩きつけられてから転がり、海面へ落ちて少しずつ消え去りながら沈んでいく。
「これで雑魔の蛙は倒しきったはずだ」
鞍馬真はすぐさま武器をデリンジャーから弓に変えて走りだした。堕落者だと判明したミントを倒すために。
傷ついた覚醒の騎士達と変わってディーナとユーリィがミントと対峙する。
「ミントさん……分かったの。歪虚なら容赦しないの、今この場で浄化滅殺するの!」
ディーナのレクイエムが崇拝者の集団に隠れたミントを炙りだす。
「そっちは違うよ。こっちが本当の相手だからね」
さらにユーリィはブロウビートで崇拝者達の意識を自分へと向けた。逃げ道を固める騎士達を援護するために。
「ミントって堕落者で、それで雑魔も従えさせていたんでしょ?」
ユーリィの銃撃を肩に受けたミントが小屋の裏に身を隠す。何度目かの暴風を巻き起こし、逃げ道を守る騎士達への攻撃を緩めない。
耐える騎士達だが一人、もう一人と吹き飛ばされていく。ディーナとユーリィには赤い目で牙を持つ下僕歪虚が襲いかかった。
二人が下僕歪虚の攻撃を凌いだとき、仲間達が駆けつけた。
鞍馬真が放った貫徹の矢が下僕歪虚の喉を削いだ。これで頭部が千切れかかった状態になる。
セシルは魔法で別の下僕歪虚を狙う。放たれた氷の矢が左足の根元を吹き飛ばして下僕歪虚を歩けなくさせた。
そして止めは恭牙の出番。振り下ろした薙刀が次々と下僕歪虚を両断していく。
「それ以上、やるなら容赦しないからね!」
ユーリィが最後のブロウビートでわずかに残った崇拝者達を威嚇する。
「歪虚は許しておけないの!」
ディーナが死者的存在の有無を改めてレクイエムで確かめた。手応えがあったのはミントだけ。狂気に満ちているだけで一般人の崇拝者達は敵にはなり得ない。ミントへの接近を邪魔する存在はすべて排除されていた。
「よくも私の計画を次々と潰し、しかも今宵すらも邪魔してくれるとは! 帆船が来られなくしたのもお前達の仕業か! その罪、命を持って贖え!!」
ミントの口元で牙が煌めいた。真っ赤な霧を発生させて目眩ましを企んだようだが、ハンター達の動きのほうがわずかに早い。
「それは許せない、こっちの台詞なの。今この場で浄化滅殺するの!」
ディーナがセイクリッドフラッシュの輝きを纏ってミントを照らす。相手が倒れるまで何度でも繰り返した。
(しぶといな。だがこれでどうだ)
鞍馬真は射線に何もない絶好の位置について弓を構える。赤い霧で霞む前にミントの胸元へ貫徹の矢を突き立てた。
「……あなたの真の目的は、一体なんなのですか?」
セシルの放ったアイスボルトがミントの右脇腹を貫く。その声が届いたのかミントは苦しみの中で笑った。「私の未来を奪った者達に復讐をしようとしただけだ。この気持ち、誰にもわかるまい」と。
他にもいくらか呟いた。だがそれを聞いても心に沸きあがるのは逆恨みという感想だけである。
(できれば生かしておきたかったけど……。この状況だとしょうがないかな?)
ユーリィはせめてこれだけでもとミントに問うた。「このマールを狙う歪虚は他にもいるんだよね?」と。
「もちろんだ。そもそもが同時進行なのだからな。ここで私が潰えたとしても……いやここで引き下がるつもりはな――」
ミントが何かをしでかしそうな仕草をみせたとき、恭牙が振りかぶった薙刀の刃が真一文字に振られる。刎ねられたミントの首が地面へと転がった。
「……貴様が我らの郷を滅ぼした堕落者とは違うのはよぉく分かっている。だが我が身を憤怒へと染めたのはそれと同じだ!」
恭牙が首だけになったミントに怒りの言葉を浴びせかける。
「城攻めなんて大それたことをよく考えたものだ……。大切な人を水路の治水事故で亡くしたからといっても、それがどうして」
歩いてきた鞍馬真が消えていくミントの首を眺めながら呟く。
「夫に酷い我が儘をいったミントも悪いの。自分の非を認めずに、逆恨みなんていけないの」
ディーナがすでに半分消え去ったミントの胴体を見下ろす。
「……修羅とならん……護鬼とならん……約束だからな」
恭牙は落ち着くために深呼吸をした。近くの馬車に寄りかかって身体に溜まった熱を冷ます。振り向くと騎士達が捕縛した崇拝者の連行を始めている。
ハンター達もミントの身体が完全に消え去ったところで移送を手伝った。
●
翌朝、ハンター一行は帰港したグローリー号へと立ち寄る。そこでオリナニア騎士団の副長ミリオド・スコン、グローリー号の船長メタシアと同じ食事の席についた。
運河の入り口付近で繰り広げられた武装帆船との戦いはグローリー号の勝利で終わった。そのことを二人の口から直接聞かせてもらう。
ハンター達も食事を楽しみながらニュー港での戦いを自らの言葉で語る。
「今日とは別の席を用意するつもりだ。招待するから、よかったら来てくれ。勝利を祝って派手にやろうじゃないか」
別れ際、メタシア船長がハンター達をパーティに誘った。詳しいことは後日に連絡するという。
下船した一行は騎士団が用意した宿屋で休養する。転移門でリゼリオへ戻ったのは戦いの三日後であった。
月夜の城塞都市マール。
ハンター一行はニュー港にある倉庫二階に身を隠していた。耳を澄ますと運河が延びる方角からかすかな砲撃音が耳に届く。
オリナニア騎士団が立てた計画が順調ならば、沖ではグローリー号が武装帆船を阻止している最中だ。かすかな砲撃音はその証左といえる。
「それらしき者達が集まりかけているな。二十、いや三十、続々と増えている」
双眼鏡を手にした鞍馬 真(ka5819)が窓戸の隙間から港を観察した。普段よりも寄港している帆船は少なくて二隻だけ。他は小さな漁船ばかりである。
「帆船二隻は騎士団が用意した疑われないためのものです。その人達が船乗りだとは、とても思えません」
天窓から射し込む月光がオークスタッフを握りしめるセシル・ディフィール(ka4073)を照らしていた。
「表にでてこなくて、目立った眷属がいなくて、ある程度緻密な戦略が立てられて、どんどん歪虚が増殖する様子もなくて、エクラが嫌いな人を集めていて。本当なら、ここにも眷属がきていないとおかしいと思うの」
木箱に腰かけるディーナ・フェルミ(ka5843)が謎の女性『ミント』を分析する。ミントの似顔絵を今一度確かめた。
「そのミントが崇拝者達を指揮してる可能性が高い、よね?」
ユーリィ・リッチウェイ(ka3557)はディーナが持つ似顔絵を覗きこんだ。そしてディーナの意見に仲間達が同意する。
「よーし、それじゃボクは、仮面舞踏会で顔が割れてないし、内部から調査しようかな」
静かに扉をあけたユーリィが先に倉庫からでていく。こっそりと歪虚崇拝者達の集まりへ紛れるために。
「歪虚や雑魔が混ざっていても不思議ではないが」
恭牙(ka5762)は腕を組みながら窓横の壁にもたれて港の様子を眺める。今のところ雑魔らしき個体は見つけられない。但し、水底に隠れている可能性が高かった。
馬車や荷車が次々と港にやって来る。わずかな間に港へ集まった人の数が一気に膨らんだ。
やがて騎士団から知らされていた武装帆船寄港の予定時刻になった。未だにかすかな砲撃音が続いている。「グローリー号の奮闘が続いている」とセシルが呟く。
ユーリィから無線連絡が入った。港の集まりは歪虚崇拝者で間違いないとのことだ。騎士団から問答無用で決めつけてよいといわれていたが、これで憂いがなくなる。
倉庫を後にしたハンター一行はそれぞれの配置につくのだった。
●
時はわずかに遡る。
歪虚崇拝者と思しき集まりは異常な熱気に包まれていた。
(みんな目が血走っていて恐いよね。変な薬でもやっているのかな?)
ユーリィは騎士団から教えてもらった質素な格好である。エクラ教のシンボルによく似た偽ペンダントも首からぶら下げていた。
銃や剣を手にする崇拝者もわずかながらいたものの、殆どは違った。農機具や包丁等の身近な品を武器にしている。
騎士団によれば、これまでに武器の密輸は幾度となく行われてきたという。それを騎士団とハンターがことごとく潰してきた成果がここに現れていた。
(ミントはどこだろう?)
ユーリィが倉庫の外壁沿いで、誰かミントを話題にしていないか耳を澄ます。ミントの名はあがるものの、具体的な会話は一つもない。
「ミント様へ急ぎの秘密の伝令があるんだけど……」
幹部らしき人物を探して探りを入れていく。
「もうすぐお越しになる時刻だ。もう少しだけ待て」
手応えのある情報が得られたところでユーリィは静観した。まもなく馬車一両が到着。黒いフード付き外套を纏った者が降り立つ。
「皆の者、時は来た」
ミントが腕を挙げて甲高い声を張り上げる。
「ミント様!」
誰かが叫ぶと多くの者が呼応し、大声援へと繋がった。
ユーリィは誰にも気づかれないよう物陰へと隠れる。
「港に集まった集団は歪虚崇拝者で間違いないよ。それとミントの特徴なんだけど――」
現場の状況を無線を使って仲間達に伝えるのだった。
●
ミントの到着によってニュー港に集まった歪虚崇拝者達が活気づく。その勢いが破壊衝動へと突き進んだのは到着予定時刻を過ぎても武装帆船が現れなかったためだ。
港内の施設に縄をかけて多数の馬車で引っ張る。停泊中の船へと忍び込んで船底に穴を開けようとしていた。
騎士団の事前誘導によって一般人はいないはずだが、その無軌道な振る舞いを見逃せるはずがない。また海中から蛙のような雑魔も地上に這いだしてくる。無線で連絡を取り合ったハンター達が殆ど同時に鎮圧へと動いた。
「あの辺りなら騎士団の方々が駆けつけやすいでしょう」
セシルは港施設の屋根へと登り、崇拝者が集まる広い空間を見下ろす。
意を決し、距離を目算したセシルが魔法の射程を伸ばすエクステンドレンジを自らに付与。スタッフを振りかざすと遠方にスリープクラウドによる青白い霧が発生した。
霧に包まれた二十人弱の崇拝者達が次々と膝を落として地面へと寝転がっていく。霧が晴れるのを合図にしたかのように潜んでいた騎士団も動きだす。
見晴らしのよい山積みの木箱の上にあがった鞍馬真は息を潜めた。木箱の影に身を隠しつつ港に屯する歪虚崇拝者達を観察。蛙雑魔を目撃して標的を変更する。
(優先すべきは厄介な雑魔だな)
ロングボウを手にし、船に穴を開けようとする蛙雑魔の額へと矢を突き立てた。すると暴れだした蛙雑魔が周囲の崇拝者達を海中へ突き落としていく。
船上に人がいなくなったところで二の矢を放って蛙雑魔を消滅させる。すぐに次の個体を見つけて弦に矢をかけた。
「行け」
恭牙は連れてきた愛犬キバを崇拝者達の集団へ放つ。月夜であっても人が集まっているせいで足元は暗い。見えない足元から吠えられる状況は彼彼女等の恐怖を駆り立てた。中には悲鳴をあげる者もいる。
「痛ぇ! 止めろ。噛むな!」
銃を持つ男の腕にキバが噛みつく。他の崇拝者がキバを棍棒で叩いて引き離そうとしたときに恭牙が駆けつけた。銃を持つ男の脇腹にレガースの脛で強打。さらに鬼爪篭手で覆われた拳を米神や渠打ちといった急所へ当てていく。
「貴様らに告ぐ、愚かな罪を贖う気は……ないか?」
恭牙が問うても崇拝者達は無言だった。襲いかかってきたのが答えとして、殴りとばしていく。
ディーナは移動の途中で櫓の上に立ち、レクイエムによる鎮魂歌を歌いあげた。
(歪虚は今絶対滅殺すべき相手だと思うの)
レクイエムの効果はスリープクラウドと正反対だ。歪虚などの死んでいる存在の行動を阻害する技である。
蛙雑魔とは別に下僕的な歪虚が崇拝者達の群れに紛れ込んでいた。それらの個体が苦しみだし、呻き声をあげる。
(下僕の歪虚を作りだした上位の存在がいるはずなの。これでミントが堕落者である可能性がより高まったの)
ディーナは仲間達の進攻に合わせてミントを探す。
(うわぁ、もみくちゃだけどここはがんばらないと)
崇拝者に紛れ込んだユーリィは人波に紛れてミントの側へ辿り着こうとする。時折、耳をそばだててミントの声を探った。聞こえた方角へと少しずつ進んでいく。
ニュー港は混乱の状況となる。
武装帆船は現れず、騎士団に取り囲まれた状況に崇拝者達は焦っていた。数少ない銃を所有する崇拝者が焦って発砲。同胞を傷つける一幕も。
逃げ道を塞がれた状況を打開すべく、崇拝者は仲間の覚醒者に突破を託す。一部で騎士団側の覚醒者との互いに技を繰りだす激しい応酬が繰り広げられる。
「この数だ。手足を縛っておけばそれでいい! 回収は後だ!!」
騎士の一人が叫んだ。地面に倒れている崇拝者達を騎士達が捕縛していく。それらの殆どがハンター達によって無力化された者ばかりである。
完全に押していたハンターと騎士団側だったが、ここにきて強烈な反撃に遭う。本性を現れたミントが暴風を巻き起こしたのである。
巻きあがって地面へと叩きつけられる騎士達。しかし幾ばくかの崇拝者も一緒に怪我を負う。甲冑をつけている分だけ騎士の方がダメージは少ない。
ミントは自身が止めを刺した崇拝者を眷属に仕立てていく。その様子を目の当たりにしたユーリィは仲間達へと無線連絡。ミントが堕落者であることと正確な位置を知らせるのだった。
●
ユーリィからの無線を聞いたセシルは最後のスリープクラウドを使ってから、地面へと飛びおりる。
「ミントが見つかったそうです。こうしてはいられませんので、捕縛はよろしくお願いしますね」
セシルは近場にいた騎士達に眠らせた崇拝者達の後始末を任せて駆けだす。
「貴様らに告ぐ、愚かな罪を贖う気は…………ないか?」
恭牙は戦う度に同じ言葉を崇拝者達に投げかける。揺らぎはしても呼応する者は誰一人としておらず、やるせない思いを抱きながら。
こうして恭牙が進む後には蹲って呻く崇拝者の道ができあがった。彼もユーリィからの無線を聞いて現場へ急行する。
振り返りざまの鞍馬真が屋根から跳ねた敵を銃口で捉える。
放たれた銃弾が月を背にしていた蛙雑魔の左目を撃ち抜いた。地面に叩きつけられてから転がり、海面へ落ちて少しずつ消え去りながら沈んでいく。
「これで雑魔の蛙は倒しきったはずだ」
鞍馬真はすぐさま武器をデリンジャーから弓に変えて走りだした。堕落者だと判明したミントを倒すために。
傷ついた覚醒の騎士達と変わってディーナとユーリィがミントと対峙する。
「ミントさん……分かったの。歪虚なら容赦しないの、今この場で浄化滅殺するの!」
ディーナのレクイエムが崇拝者の集団に隠れたミントを炙りだす。
「そっちは違うよ。こっちが本当の相手だからね」
さらにユーリィはブロウビートで崇拝者達の意識を自分へと向けた。逃げ道を固める騎士達を援護するために。
「ミントって堕落者で、それで雑魔も従えさせていたんでしょ?」
ユーリィの銃撃を肩に受けたミントが小屋の裏に身を隠す。何度目かの暴風を巻き起こし、逃げ道を守る騎士達への攻撃を緩めない。
耐える騎士達だが一人、もう一人と吹き飛ばされていく。ディーナとユーリィには赤い目で牙を持つ下僕歪虚が襲いかかった。
二人が下僕歪虚の攻撃を凌いだとき、仲間達が駆けつけた。
鞍馬真が放った貫徹の矢が下僕歪虚の喉を削いだ。これで頭部が千切れかかった状態になる。
セシルは魔法で別の下僕歪虚を狙う。放たれた氷の矢が左足の根元を吹き飛ばして下僕歪虚を歩けなくさせた。
そして止めは恭牙の出番。振り下ろした薙刀が次々と下僕歪虚を両断していく。
「それ以上、やるなら容赦しないからね!」
ユーリィが最後のブロウビートでわずかに残った崇拝者達を威嚇する。
「歪虚は許しておけないの!」
ディーナが死者的存在の有無を改めてレクイエムで確かめた。手応えがあったのはミントだけ。狂気に満ちているだけで一般人の崇拝者達は敵にはなり得ない。ミントへの接近を邪魔する存在はすべて排除されていた。
「よくも私の計画を次々と潰し、しかも今宵すらも邪魔してくれるとは! 帆船が来られなくしたのもお前達の仕業か! その罪、命を持って贖え!!」
ミントの口元で牙が煌めいた。真っ赤な霧を発生させて目眩ましを企んだようだが、ハンター達の動きのほうがわずかに早い。
「それは許せない、こっちの台詞なの。今この場で浄化滅殺するの!」
ディーナがセイクリッドフラッシュの輝きを纏ってミントを照らす。相手が倒れるまで何度でも繰り返した。
(しぶといな。だがこれでどうだ)
鞍馬真は射線に何もない絶好の位置について弓を構える。赤い霧で霞む前にミントの胸元へ貫徹の矢を突き立てた。
「……あなたの真の目的は、一体なんなのですか?」
セシルの放ったアイスボルトがミントの右脇腹を貫く。その声が届いたのかミントは苦しみの中で笑った。「私の未来を奪った者達に復讐をしようとしただけだ。この気持ち、誰にもわかるまい」と。
他にもいくらか呟いた。だがそれを聞いても心に沸きあがるのは逆恨みという感想だけである。
(できれば生かしておきたかったけど……。この状況だとしょうがないかな?)
ユーリィはせめてこれだけでもとミントに問うた。「このマールを狙う歪虚は他にもいるんだよね?」と。
「もちろんだ。そもそもが同時進行なのだからな。ここで私が潰えたとしても……いやここで引き下がるつもりはな――」
ミントが何かをしでかしそうな仕草をみせたとき、恭牙が振りかぶった薙刀の刃が真一文字に振られる。刎ねられたミントの首が地面へと転がった。
「……貴様が我らの郷を滅ぼした堕落者とは違うのはよぉく分かっている。だが我が身を憤怒へと染めたのはそれと同じだ!」
恭牙が首だけになったミントに怒りの言葉を浴びせかける。
「城攻めなんて大それたことをよく考えたものだ……。大切な人を水路の治水事故で亡くしたからといっても、それがどうして」
歩いてきた鞍馬真が消えていくミントの首を眺めながら呟く。
「夫に酷い我が儘をいったミントも悪いの。自分の非を認めずに、逆恨みなんていけないの」
ディーナがすでに半分消え去ったミントの胴体を見下ろす。
「……修羅とならん……護鬼とならん……約束だからな」
恭牙は落ち着くために深呼吸をした。近くの馬車に寄りかかって身体に溜まった熱を冷ます。振り向くと騎士達が捕縛した崇拝者の連行を始めている。
ハンター達もミントの身体が完全に消え去ったところで移送を手伝った。
●
翌朝、ハンター一行は帰港したグローリー号へと立ち寄る。そこでオリナニア騎士団の副長ミリオド・スコン、グローリー号の船長メタシアと同じ食事の席についた。
運河の入り口付近で繰り広げられた武装帆船との戦いはグローリー号の勝利で終わった。そのことを二人の口から直接聞かせてもらう。
ハンター達も食事を楽しみながらニュー港での戦いを自らの言葉で語る。
「今日とは別の席を用意するつもりだ。招待するから、よかったら来てくれ。勝利を祝って派手にやろうじゃないか」
別れ際、メタシア船長がハンター達をパーティに誘った。詳しいことは後日に連絡するという。
下船した一行は騎士団が用意した宿屋で休養する。転移門でリゼリオへ戻ったのは戦いの三日後であった。
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2016/04/16 22:35:23 |
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質問卓 恭牙(ka5762) 鬼|24才|男性|格闘士(マスターアームズ) |
最終発言 2016/04/17 12:26:39 |
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相談卓 恭牙(ka5762) 鬼|24才|男性|格闘士(マスターアームズ) |
最終発言 2016/04/17 21:20:27 |