クリスとマリー 夜の帳を切り裂き、抜けて

マスター:柏木雄馬

シナリオ形態
シリーズ(続編)
難易度
やや難しい
オプション
参加費
1,800
参加制限
-
参加人数
6~10人
サポート
0~0人
マテリアルリンク
報酬
普通
相談期間
5日
締切
2017/12/23 19:00
完成日
2017/12/31 16:06

みんなの思い出

思い出設定されたOMC商品がありません。

オープニング

 夜の闇の中に、七人の男が跪いている。
 月明りは雲の帳の向こうに隠れ、照らされていた森の木々もそれに伴い闇に沈む。
 彼らが跪いた先にも人影はない。夜目の利く彼らの視覚をもって、なお。
 にも関わらず、男の一人が闇に向かって呼びかけ、報告する……
 それから暫し…… やがて、闇の向こうから、くぐもった声が返ってきた。
「襲撃に失敗した……? だったらなぜ、お前たちはそこにいる?」
 何の感情もない、底冷えするような心地の声に、男たちは凍り付いた。全身から玉の様な汗が吹き出し、たちまち滝となって流れ落ちる。
 男の一人が釈明した。『失敗』の原因は『犬』たちが制御を失ったこと。そして、その暴走した『犬』たちの能力をもって尚、覚醒者たちの戦闘能力にはまるで及ばなかったこと──
「ほう。それは重要な報告だ」
 主の言葉を聞いて男たちに一瞬、浮かんだ喜色は、次の瞬間には絶望にとって変わられた。
「……で? お前たちに与えた任は、未だ達成されてはいないが?」
 男たちの感情は嵐の海に浮かぶ木っ端のように乱高下を繰り返した。血の気は失せ、手足の先から冷たさが這い上がってくる。
「……お、お待ちください! 増援を……増援を頂戴するわけには参りませぬか……!」
「状況は理解しているはずだ。余剰人員などどこにもない。現有戦力で任を果たせ。そのような時の為に、お前たちは『誓い』を立てたはずだ」
 ……感情の木っ端はゆっくり、ゆらゆらと暗い夜の海を沈んでいった。後にはただ……達観にも似た心境だけが残った。
「一人だけ生存することを許す。事の次第を報告せよ。……目撃したものは全て消せ。今、この『力』のことを知られるわけにはいかん」


 フォルティーユの村に進軍してきた侯爵軍は、全て軽騎兵で構成されていた。数は800。いずれも魔導騎兵銃とサーベルとで武装した近代型の胸甲騎兵。更に旧式ながらも騎兵砲を4門牽引しており、人口600人以下のフォルティーユ村を皆殺しにするには十分以上の戦力と言えた。
「ダフィールドの銃騎兵……! 何だってこんな辺鄙な村に……」
 報告を聞いた村長は目を剥いて椅子を蹴立てた。経済を重視するダフィールド侯爵家は代々、その軍の主力を二大傭兵団に委任してきたが、この銃騎兵は数少ない正規軍部隊の一つ──即ち、精鋭だ。
「……足の速い騎兵で回り込もうっていうんだ。革命軍の側面を衝くつもりだ……!」
 レーリが告げると、革命派の面々が騒然となった。侯爵軍のこの動きは、あまりにも対応が早かった。

「これより暫しの間、村から出ることを禁ずる。なに、ほんの数日の間だ。我々はすぐにここを出ていく。それまで辛抱してもらいたい」
 村に『進駐』を果たした銃騎兵隊の隊長は、まず村内にいる全ての者を広場に集め、自らそう布告を発した。自分たちがここにいるとの情報を漏らさぬ為であろう。
 精鋭部隊の長という厳つい立場に比べれば随分と腰の低い隊長の物腰は、軍の『進駐』に不安を抱いていた多くの村人たちに歓迎された。
 『多くの村人』以外の少数派は、内心で舌を打った。たとえばレーリをはじめとする革命派の面々や、更なる足止めを余儀なくされたマリーとその一行などは。
「……仕方ないよ、マリー。軍隊を相手に封鎖破りをするわけにはいかないし……」
「むー……」
 ハンターたちの言葉に、分かり易く頬を膨らませ、不満の意を表すマリー。
 一方、歩哨の目を盗んで集まった革命派の面々は、より深刻な表情で互いに顔を突き合わす。
「どうするんだ!? 村人たちの説得に手間取っている間に軍の『制圧』を許してしまったぞ! これでは革命軍の本隊に合流することもできない!」
 革命派の男が焦りと怒りに満ちた表情でレーリに突っかかる。
「……そうは言っても、事ここに至っては……」
「いっそ我々だけで蜂起するか? いくら軍が相手とは言え、寝込みを襲えば……」
「やめてくれ! この村を戦場にする気か!? いったいどれ程の損害が出ると思っているんだ!?」
 村の革命派には、大まかに分けて二種類の人間がいた。レーリ率いる村人たちと、レーリの学友が連れてきた村外の者たちだ。基本的には村外の者たちの方がより原理主義的で過激な思想を持っている。
 平行線のまま彼らの会議は終わり…… レーリら村人たちが出て行った後、村外出身の過激派たちは押し黙って昏い視線を突きつけあった。
「……どうする? 革命の為には銃騎兵隊を本隊に向かわせるわけにはいかない」
「だが、どうやって……」
 何も打開策のないまま、夜が明けた。
 そして、村長の元に、副官を引き連れた銃騎兵隊長が訪れた。その訪問目的を知らされた村長は、愕然と隊長を見返した。
「……村の食糧を徴発する、と……そうおっしゃるのですか!?」
 待ってください、と村長は隊長に詰め寄った。ただでさえ重税に喘ぐ村に食糧の余分はない。これ以上持っていかれては村は冬を越せなくなる。
「ん? ああ、その点は心配いらない。すぐに後詰の輜重が到着する予定だ。徴発した食糧は利子をつけて村に返そう。ただ、我々も一刻も早く戦場に赴かなければならないのだ」
 そうは言われても、これまでの旧スフィルト子爵領に対する侯爵家の仕打ちを思うとおいそれとは信用できない。かといって軍隊の命令を拒否できるはずもない……
 迷った村長は革命派の元を訪れた。革命派は村人が蜂起した時に備えて、その資金であちこちから食料を買い集めていた。それを融通してくれるよう頼みに行ったのだ。
 結果から言えば、村長の頼みは断られた。レーリは村の為に、と村長の側に立って説得に加わったが、それも功を奏しなかった。

 それ以降、レーリの姿が見られなくなった。
 その日の夜。それぞれの宿場を抜け出した過激派たちは、目出し帽を被った顔を見合わせ、覚悟の瞳で頷きあった。
「これより我々は敵銃騎兵隊に対する遅滞行動を開始する。達成後は混乱に乗じて村を脱出。革命軍本隊と合流する」
 学友の男はそう言って不敵な笑みを浮かべてみせた。
「見てろよ、侯爵軍め。抵抗運動は何も蜂起だけではないことを見せてやる……!」


 同刻。フォルティーユ村外縁部──
 村の出入りを監視する為、夜間の歩哨に立っていた2人の兵が、音もなく闇の中から迫ってきた人影に襲われ、声もなく絶命した。
 二度、三度と念入りに死体にとどめを刺して…… それを為した2つの影が、手信号で仲間を呼び寄せる。
 計七つの影となった黒づくめの男たちは、頷き合うと、誰に知られることなく村への侵入を果たした。
 目的はただ一つ──彼らが主から受けた任を果たす為に──

リプレイ本文

 村に銃騎兵隊が入って二日目の朝──
 宿泊した村長の館の二階から村の様子を一望して── ユナイテル・キングスコート(ka3458)は平穏な朝の風景に感心したように呟いた。
「……流石は侯爵家正規軍。統制が取れています。村人に対する乱暴狼藉は一切なし──山賊紛いの逃散民取締官とは違いますね」
 軍隊とはかくあるべし── どことなく嬉しそうに口元を綻ばせるユナイテル。一方、その傍らででろ~んと柵にもたれたレイン・レーネリル(ka2887)は素直に不満を口にする。
「でも、あの人たちのせいで村の外に出ちゃダメなんでしょ? おねーさんつまんなーい! お尻に根っこが生えちゃうよ!」
 そんな事を言っていると、軍の隊長が副官を伴ってこちらにやって来るのが見えた。まさか悪口が聞こえちゃった? と背に隠れるレインに、ルーエル・ゼクシディア(ka2473)があはは、と笑う。

「どうかされましたか?」
 隊長たちが帰った後、慌ててどこかに出かけていた村長が……苦虫を噛み潰したような表情で戻って来たのを見て、ヴァルナ=エリゴス(ka2651)は読んでいた本を閉じて尋ねた。
 村長は溜め息を吐くと、これまでの出来事をハンターたちに話した。──訪問してきた隊長に兵糧の供出を求められたこと。革命派の食糧を融通してもらえないか交渉に行き、そして、それを拒否されたこと──
「食糧を供出しない……? まだ諦めていないのか、革命派の人たちは…… 中には過激な人たちもいたし、気にかかるね。もしかしたら侯爵軍に対して何か行動を起こすかもしれない」
「あー、あの人たち何か嫌な熱気を持ってたもんねー」
 考え込むルーエルを、レインがぬいぐるみを抱くようにしながらその頭の上に自分の顎を乗っけた。ルーエルの顔がボッと瞬間的に赤くなり、以降、彼は思考を切り替えるよう懸命に自分に言い聞かせることしか出来なくなった。
「村が軍の監視下にあるのにそれは不味いでしょう。革命派のリーダーであるレーリさんはどう言っているのですか?」
 ユナイテルが尋ねると、村長の表情がほんの少し明るくなった。聞けば、レーリは村長の側に立って、他の革命派の皆を説得しようとしてくれたのだと言う。
「……レーリ個人はあくまで村の為に革命を考えていたということか」
 それを聞いたヴァイス(ka0364)もまた微かに口の端を綻ばせた。二派に分かれて対立する村をずっと見てきただけに、村長のささやかな喜びがヴァイスにも理解できる。
「で、どうします? もう一度革命派の方々に協力をお願いしてみますか?」
「えー、無駄じゃないかな? 何か悪い意味で頭お花畑だったし」
 村長に問い掛けたヴァルナの横から、そう混ぜっ返すレイン。村長はその言葉に苦笑しながら、それでも再交渉に行くつもりだと告げた。
「そうは言っても、実際、この冬を越すには何とか連中の食べ物を出してもらうしかないのです。軍の輜重部隊がちゃんと供出した分を返してくれれば問題はないのですが…… 万一を考えると、村長として無責任な真似はできません」
 そんな村長を、マリーはじっと見上げていた。──そう言えばこの村長さんは以前の暴動騒ぎの時も、村人たちから悪者扱いされながらも『いざという時は彼らに代わって責任を取る』為に直訴の旅についていったんだっけ……
 その姿に何かを感じたのか── それまでクリスを助ける事しか頭になくなっていたマリーが「手伝おう」と皆に告げた。ハンターたちは顔を見合わせ……それぞれの表情で頷いた。
「本当にすみません。村の問題なにの、村外の方にこのようなこと……」
「お気になさらないでください。……それに、事情を知りながら捨て置くのは、騎士として名折れというものでしょう?」
 頭を下げる村長に、微笑みかけながら、ヴァルナ。
 かくして村長とハンターたちは、食糧供出の交渉をするべく再度、レーリの元を訪れることにした。
 ……だが、レーリの家には既に彼はいなかった。そこに集まっていた革命派たちの姿もなくなっていた。聞き込みの結果、革命派がどこかに行く姿は目撃されていたものの、レーリを見た者はいなかった。
「どういうことでしょう? この局面で逃げ出すような人物とも思えないのですが」
「……嫌な予感がする。皆、直ぐに探しにいこう」
 首を傾げるユナイテルの横で、ヴァイスが深刻な表情で呟いた。
「もし、村外の革命派が村を鑑みない暴挙を計画していて、それに反対するレーリとの間に軋轢が生じていたら…… 邪魔になったレーリを連中が排除することは十分にあり得る。最悪の場合は、粛清も……」

「闇雲に当たるのは時間の無駄です。まずは革命派のシンパに質問を掛けましょう」
 ハンターたちはヴァルナの提案に従い、まず革命派に肩入れしていた村人に話を聞くことにした。
 そういうことなら心当たりがあります、と先導を買って出るユナイテル。その男は昨日、ユナイテルやヴァルナらハンターたちの話を聞いて、革命に対する熱を急激に冷ました男だった。
「レーリの姿が見えないのです。どこか心当たりはありませんか?」
「レーリ? そう言えば今日は見てないな……」
 ユナイテルが尋ねると、元革命派の村人は他の皆にも尋ねてくれた。だが、同様に見た者はない。
「……革命派には、どこか秘密の集会所がありませんでしたか?」
 ヴァルナの質問に男たちはたじろいだ。熱は冷めたといっても流石に元の仲間を売るのは気が引けるらしい。
「お願いします。レーリを助ける為です。……もし過激派が軍に対して早まった真似をしてしまったら、この村が戦場になるかもしれないんですよ?」
 男たちは息を呑み、革命派が隠れて使っていた集会所のことを教えてくれた。
 早速向かったハンターたちだったが、中は既にもぬけの殻だった。荷物も何も残っていない。
「……もうここには戻って来ないかなー。一応、盗聴器(つけっぱの魔導電話)仕掛けとくかー」
 線目で呟きながらレインが中に入ると、ガタリ、と物音がした。真顔に戻ったレインがルーエルと顔を見合わせ……捜索の結果、物置の中から簀巻きにされたレーリがあっけなく発見された。
「おい、大丈夫か、しっかりしろ。連中、何をやろうとしている?」
 猿轡を外しながら問い質すヴァイス。レーリは咳込みながら、過激派の計画を捲くし立てた。
「あいつら、軍への供出を防ぐ為に、村の食糧庫に火を掛けるつもりだ……!」
 革命派の意図をユナイテルとヴァルナは即座に看破した。村から供出されるはずの兵糧を失えば、輜重が到着するまで騎兵隊は進軍できなくなる。火事のどさくさに紛れれば、村からの脱出も容易だ。
「しかし、よく生きていたな。てっきり粛清されたかと思っていたぞ」
「……あいつ(学友)が言ってくれたんだ。俺を殺す必要はないと。他の仲間たちにも次の機を伺え、って」
「……学友を始末するのは忍びなかったってことか」
「いや、あいつが俺の学友だというのは村外の革命派を村に入れる為の口実だ。実際にはそれほど親しかったわけでもないんだが……」

 村に夜の帳が下りた。
 月が雲に掛かるのを待って、革命派の面々はそれぞれ潜伏していた場所から村の食糧庫の前へと集まって来た。
 やがて、全員が揃うと、革命派は決意を込めた瞳で頷き合った。そして、それぞれが手にした松明に次々と火を灯していって……
「そこまでです」
 闇の中から聞こえてきたユナイテルの声に、彼らはハッと顔を上げた。同時に、周囲の篝火に一斉に火が灯り、彼らは自分たちが完全にハンターたちに包囲されていることを知った。
「やっぱり良からぬことを考えてた! 自分たちの行いがどれだけの犠牲を生むのか、ホント気づかないよね、あなたたちって!」
 腰に両拳を当て、プンプンと怒って見せるレイン。その隣にレーリがいることに気づいた過激派の面々は、自分たちが密告されたと知ってその怒りを爆発させた。
「貴様、レーリ! 我々を、革命を売り渡して侯爵家に尻尾を振るか!」
「勘違いしないで欲しいな」
 答えたのはレーリではなく、傍らにいたルーエルだった。普段、温和な彼が静かに怒っていた。その声の裏に熱雷が潜んでいるのを、仲間たちだけが感じていた。
「僕らは別に侯爵軍を守ろうとしているわけじゃない。ただ平穏な日々を望む村の人たちの暮らしを守ろうとしているんだ。あなたたちの行動は余りにも行き過ぎだ」
「違う! 俺たちは間違ってなんかいない! お前の言う平穏な日々とやらは、ただ犬の様に座して待っていれば誰かから与えてもらえるものではないんだ! 戦って勝ち取らなければ、貴族どもの圧政は決して無くなりはしない!」
「その為に食糧を、村の冬の蓄えを焼くと!? 戦うことすらできな子供たちを何人飢えて死なせるつもりですか! そんな独り善がりな正義を押し付けられても迷惑だ!」
 一息に言い切って、ルーエルは荒い呼吸を繰り返した。そんな幼馴染をレインが惚れ直したといった表情で見ている。
 革命派の反駁は止まらない。ユナイテルはルーエルの肩をポンと叩くと、彼らの前に進み出た。
「まあ、何にせよ、です。このまま考えを改めずに火付けを強行すると言うのなら……あなたたちにも腹を括ってもらう」
 ユナイテルはそう言って『慈悲の剣』の鯉口を切った。実戦経験者だけが持つ凄みのある表情で──
 その殺気(実際、ユナイテルは彼らに骨の二、三本は覚悟してもらうつもりだった)を察して、革命派は萎縮した。実際、彼らは昨日、ヴァイスの一閃を目の当たりにしている。
「……降伏する」
 革命派たちは松明を捨てて肩を落とした。
 ヴァイスは革命派の中に『学友』の顔を探した。だが、その姿はここにはなかった。

 革命派が起こそうとしていた事件はこれで解決したはずだったが、今宵の宴はこれからが本番だった。
(なんだ……? 血の臭い……?)
 最初に違和感に気づいたのはヴァイス。その正体が判明せぬ内に、周囲に立ててあった篝火が風もないのに次々と倒れ始め、周囲が急速に暗くなっていく。
 同時に、地面に落ちた松明近くに立っていた革命派たちが、「ウッ!」「ギャッ!?」と悲鳴を上げて悲鳴を上げて次々と倒れ始めた。
「一つ終わったと思ったら今度は何!?」
「火から離れろ! 狙われているぞ!」
 見えざる得物の正体は鉤縄と投げナイフ──襲撃者は明かりを潰しつつ、闇中に照らし出された者たちを無造作に襲っていた。
(いけない。ここにいる人たちが巻き込まれる……!)
 怪我人たちの傍にかがんで範囲回復の光を飛ばしていたルーエルが、咄嗟に『プルガトリオ』を発動させた。悲鳴を上げて逃げ散る革命派(即ち目撃者)──それを待っていたかのように、距離を詰めて来る黒尽くめの男たち。地面に落ちた燃え残りの焔にその姿が微かに照らし出され、瞬間、ルーエルは闇の刃を詠唱と共に前方へと投射した。
「その歪んだ身を聖槍に穿たれ、悔い改めよ!」
 ルーエルの放った『月夜よりも昏き無数の刃』──黒尽くめの内、3人がその杭状の力に貫かれ、その身を空間に固定された。だが、次の瞬間、男たちは雄叫びと共に陽炎の様なオーラを噴出させた。その力は半ば強引に、ルーエルの空間固着の魔力を力任せに無理矢理体外へと押し出した。
「何者か! 相当な手練れのようですが……!」
「革命派……には見えないな!」
 ユナイテルの誰何に答えぬ敵に、ヴァイスは七支槍に付与した光で前方の敵を照らし出した。その黒尽くめの男たち──つい先日、夜討ちを掛けてきた正体不明の『犬』使いたちが、その光の輪の中で一斉に振り上げた剣を振り下ろし、不可視の衝撃波を撃ち放ち。それに続くように男たちが距離を詰めて来る。
「防御態勢!」
 炸裂する奔流に体勢を崩す前衛たち。ユナイテルは隙なく体勢を整え直しながら、片手で正眼に構えた剣先を正面の敵へと向けた。ヴァイスとヴァルナもまた得物にマテリアルの光を灯し…… 迫り来た敵の刃がその身に落ち掛かると同時に、魔力を乗せた穂先と剣先を敵の身体へと突き入れる。
「……ッ!?」
 息を呑む黒尽くめの一人。彼もまた自身の一撃をユナイテルに最小限の動きで打ち逸らされ、突き入れられたカウンターによって肩口を負傷した。
 最初のただ一合でもって、襲撃者6名の内、1人が槍にその身を貫かれて絶命し、1人が強かに傷を負わされた。その事実は襲撃者たちを怯ませるのに十分だった。
 それを見逃さず、すかさず前に出るヴァルナとユナイテル。マテリアルを込めてギンッと輝くヴァルナの瞳と、裂帛の気合と共に放たれるユナイテルの気合の雄叫びが、彼女らと正対する男たちの動きを一瞬、止め── 一人は大上段から踏み込んで来たユナイテルに頭を割られ、もう一人は、引き抜いた左の得物にも魔力を通したユナイテルの二刀流に立て続けに両腕の骨を折られて悲鳴を上げた。
(なんて奴らだ……! 『力』を使った我らを相手に、殺さず身柄を確保する気か……!)
 男たちの内部でスイッチが切り替わった。所詮、この命は既に無きもの…… ならば使命を果たすのみ──!
 次の瞬間、彼らの発する陽炎のオーラに黒い濁りが混ざり始めた。骨を折られた男の両腕が瞬く間に漆黒色に染まって再生を始め……直後、断末魔の様な悲鳴と共に、男たちの身体が歪なまでに膨れ上がる。
 その動きは唐突だった。十分に警戒していた前衛3人は、何の予備動作もなく距離を詰めてきた男たちに、これまでとは桁違いの膂力と速度で打ち掛かられた。その一撃に押し込まれつつ、カウンターを放つ3人。その刃を掻い潜る敵の瞳に最早理性の色はない。続けて放たれた目にも止まらぬ二連撃が、ハンターたちの防御を掻い潜ってその身を切り裂いていく。
 それを見たルーエルはヴァルナとヴァイスに立て続けに『ヒール』を放った。それだけでは間に合わず、危険を冒して前進して味方3人に『ヒーリングスフィア』の大車輪。
 ヴァイスの正面の敵が彼の槍に『急所』を背中まで貫かれた。それでも敵はヴァイス掴みかかり……力尽きて倒れ伏した。ヴァルナは二本の星剣で敵を膾切りの如く切りつけていたが、未だ敵は倒れない。
 自身も皆の援護の為に前に出ようとしたレインは、だが、その視界の端に側方へと回り込んで来た黒い影の姿を捉えた。その理性の無い瞳は自分ではなく……更に後方にいた村長とマリーに注がれている。
(あの子たちが危ない……!)
 レインは咄嗟に『ジェットブーツ』で向きを変えると、男に切りかかられた村長を蹴り飛ばしてその攻撃を避けさせた。そして、続く一撃は避けられない、とマリーの上に覆い被さり、その背中を切りつけられながら我が身で以ってそれを救う。
 攻撃を邪魔されたその敵は、レインの背ごとマリーも貫けとばかりに逆手に剣を振り被り…… 直前、慌てて戻って来たルーエルの体当たりによって体勢を崩された。
「村長さんは僕の背後に! レインお姉さん、マリー、無事!?」
 即座の回復でその場を持たせながら、その敵をレインとの挟撃で倒すルーエル。その間に残る2体を前衛3人掛かりで始末をつける。
「すまん。手加減する余裕がなかった……」
 襲撃してきた6体の敵が完全に沈黙したことを確認して……ヴァイスが大きく息を吐いた。

 騒ぎを聞きつけてきた銃騎兵隊が隊列を組んで向かってくる。
 フォルティーユ村の最も長い夜は、未だ明ける気配を見せていなかった。


 人気のない山中で、いきなり背後から声を掛けてきたリーアの協力の申し出を、時音 ざくろ(ka1250)が「うん、構わないよ」とあっけらかんと受け入れた。
「……おい、自分で言うのもなんだが、胡散臭いとは思わないのか?」
「正直、今の段階じゃ分からない、かな? でも、右も左も分からないざくろにとって、何より必要なのは情報なんだ」
 愛する人たちを助ける為に──その為ならば多少のリスクを呑み込み、踏みつぶしてみせるだけの覚悟がざくろにはある。それに、協力が必要なのはむしろ彼の方みたいだし。取引としての分は悪くはない。
 リーアは頷くと、まず自身の本当の正体を明かした。そして、現状に至った経緯を、質疑応答を挟みつつ事細かにざくろに説明し、脱出時における提案をした。
「俺が囮となって村と館にいる連中を引き付ける。秘密警察に関して言えば、連中の第一の目的は俺だ。館に詰めてる捜査官の多くも外に駆り出されるはずだ」
 ……それはあなたが危険ではないのか? ざくろが尋ねると、リーアは否定しなかった。
「なぜ、そこまで……」
「……脱出の足が欲しいというのは、無論、ある。が、今、館に囚われている連中には、随分と『協力』してもらったからな。このまま放って逃げるというのも目覚めが悪い」
 ざくろが感動した面持ちで見返すと、リーアはバツが悪そうな表情で「冗談だ」とそっぽを向いた。
「俺がこの地に残っているのは、ダフィールド侯爵家が何をしようとしているのか、まだその情報を掴んでいないからだ」
 ……一連のやり取りを通じて、ざくろはリーアを信じてみることにした。
 思っていたより悪い人ではないみたいだし。
「じゃあ、『ファミリアズアイ』を使って、囚われの彼女たちにこちらの状況と方針を伝えることにするよ」
 館の内部のことはリーアに教えてもらうとしても、現在の警備状況は分からない。脱出方法やタイミングは彼女たち自身に決めてもらうのが良いだろう。

 翌朝──
 秘密警察の聴取に応じ、そのまま館に軟禁されることとなったアデリシア=R=エルミナゥ(ka0746)は、自室の扉をノックする音で目を覚ました。
 どうやら朝のお祈りと部屋の掃除を済ませた後、あまりにする事が無さ過ぎて二度寝をしてしまったらしい。軽く頭を振って己の不明を戦神に謝罪しつつ、朝食の準備が出来たと伝える声に了解した旨を答え、食堂に向かって部屋を出る。
 軟禁状態でこそあったが、館の中における彼女らの待遇はあまり変わりはなかった。夕食後から朝食時まで部屋に閉じ込められる以外は比較的自由な行動が許されており、食事は簡素になったものの、午後の紅茶の時間にはケーキも出る。図書室で本を借りるのも自由だ。
 勿論、館の外には出られない、クリスやルーサーと面会できない、朝食の時間を報せる声が使用人から監視員に変わった等の違いはあるが、『スパイの仲間』という容疑を掛けられている立場からすれば信じられない程の厚遇ではある。
 ……階段を下り、食堂に入ったアデリシアは、先に来ていたシレークス(ka0752)、サクラ・エルフリード(ka2598)らと朝の挨拶を交わして席に着いた。どうやらサクラは二度寝をせずに済んだらしい。シレークスの方は……寝ぐせ的につい今しがた起きたようだ。
「まったくめんどくせぇ話でやがります。いったい誰がこの絵図を描いているのか知らねぇですが……」
 丸めたハムと葉野菜をフォークで刺して口に運びつつ、にこにこ笑顔を浮かべたシレークスが小さな声でやれやれと愚痴を零した。
 全員に2人ずつ付いていた監視たちも、食堂の中にまでは入って来なかった。表面上、シレークスたちはニコニコと談笑しているように見えるはずだ。
「さて、これからどうしたものですか…… ともかく、これ以上ここに留まる理由は無くなったと見るべきでしょうか」
「これ以上、連中に付き合う義理はねぇです。とっとと脱出しちまいましょう」
 静々と食事を口に運ぶアデリシアの言葉に、おほほ、と笑いながら、シレークス。口元をナプキンで拭いながら、サクラが小さく挙手をする。
「その前に。一つ分からないことがあります。なぜルーサーまでもが軟禁の対象となっているのでしょう?」
 クリスとルーサーの二人が館に軟禁されていることは、若き広域騎馬警官ヤング(今、命名。その2)の取り調べ中にさりげなく知らされていた。ルーサーは一つ上のフロアに、クリスは二つ上のフロアに、自分たちと同様に軟禁されているという。ただし、これまで自分たちが彼らを見かけたことはない。或いは下のフロアへ下りること自体を禁じられているのかもしれない。
「……ルーサーが軟禁されてる理由、でやがりますか…… 悪いことをしたからおしおき、とか……?」
「逆かもしれません」
「逆?」
「閉じ込めているのではなく、保護しているのかも」
「いったい誰から……?」
「それは……やはり、親(侯爵家)が『付き合うのに好ましくない』と見ている人物たちからでは」
 しれっと言うアデリシアに、シレークスとサクラは顔を見合わせ……暫し沈黙した後、3人は失笑した。
「……なら、こんな所はさっさとおさらばするべきですね。無論、クリスとルーサーも連れて」
「はい。脱出の算段を練りましょう。まずはどうにかしてクリスやルーサーと連絡を取る必要があります」
 なんとかクリスとルーサーと合流を果たし、装備を取り戻して館を脱出。ざくろさんに馬車で迎えに来てもらう── アデリシアの言葉にサクラが頷き、シレークスは「よーし……!」と手の平に拳を打ち付けた。
「聖職者なめんじゃねぇぞ、です。目にもの見せてやがります……!」

 デザートまでペロリと食べ終えた三人の聖職者は、バラバラの時間に席を立って、それぞれ脱出の為の行動を開始した。
 サクラは館の一階を回り、改めて館内の造りや秘密警察の警備状況などをチェックした。外に通じる扉が力任せに壊せるものであるかも、庭に出るついでにさりげなく確かめてみた。
(……表玄関の扉はやはり頑丈そうですね。見張りもどこかにいるでしょうし…… 施錠されてしまえば、ここから脱出するのは現実的ではありませんね)
 玄関の大きな扉は元々、賊が襲ってきても耐えられるような頑丈な造りであった。表面上は木製だが、鉄枠で補強されているのは勿論、中にも鉄板が埋め込まれているようでかなり重い。まだ侯爵家の勢力が小さかった戦乱の時代の名残だろう。
 逆に、王国統一以降──平和な時代になってから増改築された部分の扉はそこまで頑丈な造りではないようだった。例えば、裏庭に出る為の裏口や館の使用人たちが利用する通用口など、幾つかの扉はどうにか壊せそうだった。……うん、やはり筋肉は万能だ。年頃のちびっこ(誰がですか)としては複雑なものもあるが……
(……。それにしても……)
 実際に館の中を見て回ってサクラが実感したことは、昼間は予想以上に人目が多いということだった。館に詰める秘密警察官は勿論の事、これまで自分たちの目につかぬ所で忙しく働く使用人たちも、思っていた以上に数が多い。

 午後の日差しを遮るパラソルの下、庭園の端のテーブルで手紙を書いているシレークスの頭上を、一羽のモフロウが飛んでいた。
 モフロウは眼下を鋭く見下ろすと、その上空をクルリと旋回しながら…… そのテーブルの上を狙いすましたかのように何かを落としていった。
「あっ……! 野郎、糞を落としていきやがった……!」
 突然の落下物に驚いたシレークスが、去っていくモフロウに向かって拳を突き上げ、罵声を飛ばす。
「どうしました? 何かありましたか……!」
 騒ぎを聞きつけた監視員が慌てて駆けつけて。シレークスは即座に猫を被ると事情を説明し、騒がせて申し訳ないと頭を下げた。
「あのぅ、ついでに頼みごとをお願いしてもよろしいですか……?」
「頼み事?」
「はい。この手紙をクリスに届けていただきたいのです。私、あの子のことが心配で…… 勿論、内容については検閲してもらって構いませんから」
 心底申し訳なさそうな上目遣いで、お願いをするシレークス。だが、監視員は差し出された手紙を一瞥すると、中身を確認するどころか手紙を手に取ることすらせずに、にべもなくその頼みを断った。
「手紙の差し入れは許可できない」
「……は?」
 一瞬、崩れかけた笑顔を取り繕う。
「え、でも、別に変なことを書いていたりは……」
「内容はどうあれ、だ。クリスティーヌ・オードランに対する接触は、どのようなものであれ禁止されている」
 ……シレークスの笑顔が固まった。……切り替えろ。切り替えろ。そういうこともあるだろう。クリスへの連絡はまた別の手段を考えよう……
 シレークスは内心の怒りを抑えて頭を下げてその場を去ると、秘密警察官たちが詰めている大部屋へと赴いた。そして、その場で最も偉い男に法具の返還を要求した。
「自分たちは聖職者です。武器はともかく法具まで没収されているのは流石に不当です」
「許可できない。魔法の発動体となる以上、例え法具と言えどもそれは武器に準ずるものとして扱われる」
「せめて手入れだけでもさせてください。倉庫に置きっぱなしで放置なんて、流石に神に対する不敬となります」
「ダメだ。いい加減にしろ」
 犬でも追い払うかのようにシッシと手を振る管理官。シレークスの顔から笑顔が消えた。
「……流石にそれは我々に対する冒涜となりますよ? 我々聖職者を犯罪者と同等に扱うつもりですか?」
 それを聞いた管理官は心底驚いた表情でシレークスを見返した。
「……お前たちは、まだ自分が置かれた立場を理解していないというのか?」

「皆さんは侯爵家にとって、貴族であるクリスティーヌ様がお連れになった客人であると同時に、秘密警察が『国事犯』と呼ぶ犯罪者(リーア)と行動を共にしてきた容疑者でもあるのです」
 翌日。アデリシアは取り調べの席において、ヤングにそれとなくクリスたちと連絡が取れないか尋ねてみたが、色よい返事はもらえなかった。
「だから、説明した通り、それは私たちには関係ないと……」
「それが真実であるかどうかはあまり関係ありません。皆さんやクリス様が侯爵家にそう見られている──或いは利用されている、という事実が重要なのです」
 ヤングは言う。──秘密警察はハンターたちとクリスが接触することを特に警戒している向きがある。そんな中、もし自分が下手なことをすれば、上司であるソードの立場が悪くなりかねない。
「そういう事情もあるのですが……実際のところ、私もお二人のいるフロアに立ち入ることは許されていないのです。言伝を伝えるどころか、お姿を拝見することもできません」

「……クリスを皆から孤立させて、いったい何を企んでやがりますか……」
 アデリシアから話を聞いてギリと奥歯を噛み締めるシレークス。サクラも沈黙したままキュッと拳を握る……

 その日の夜── 月明りの下、庭園のテーブルに一羽のモフロウが舞い降りた。
 それは器用にテーブルの上の灰皿をひっくり返すと、その下に隠されていた巻紙を咥え、再び月夜に舞い上がる……
「どうだ? 連中、クリスやルーサーと連絡は取れたと言っているか?」
 そのモフロウ『ホシノ』が返った山の中で── アデリシアたちの状況を報せる手紙に目を通すざくろに、リーアが尋ねた。
 ざくろは眉をしかめながら、力なく首を横に振った。彼女たちの置かれた状況は、あまり芳しくないらしい。
「……僕の方でもホシノで連絡が取れないか試してみたけど、部屋の窓は嵌め殺しだし、クリスもルーサーも外に出れないみたいだし…… 虎猫での侵入も試みたけど、すぐに箒を持ったおばちゃんに追い掛け回された(汗 夜は戸締り厳重だったし……」
「……クリスとルーサーも連れ出そうとするなら、もう少し考えなければならないな」
 ともかく、救出(脱出)計画は延期するべきだろう、とリーアはざくろに告げた。自分が囮になるという切り札が切れるのは一度きりだ。或いは武装が可能なざくろ自身が館に侵入する必要もあるかもしれない。
「あの……教会を利用することはできませんか? 侯爵家も教会の介入を招くことは避けたかったみたいですが……」
 ざくろの提案に、今度はリーアが首を横に振った。
「教会の介入など、当事者たちの身柄さえ押さえておけばどうとでもなる。最悪、全てを闇に葬って知らぬ存ぜぬを決め込んでしまえば、教会にはもう何もできない」
 リーアは言った。
「相手に身柄を預けるということ……行動の自由を差し出すということは、生殺与奪を含む全てを相手に握られるということだからな」

「結論から言えば、昼間、気づかれずに館を脱出することは不可能です」
 更に翌日。庭園で行われた午後の紅茶の時間の席で、サクラは自身の調査結果をシレークスとアデリシアの二人に伝えた。
「奇襲は不可能で、どうあっても強襲となります。よしんば館を脱出できたとしても、距離を稼ぐことができません。すぐに追っ手に追いつかれ、逃げ切ることは不可能でしょう」
 沈黙するアデリシアの足元に、スリスリと甘えてくる1匹の虎猫── アデリシアがその猫の顎をゴロゴロ撫でながら首輪の下から取った手紙にも、短く「次の機会を待て」とだけ記されていた。
 シレークスはクッと館の上階を見上げた。
 そして、唐突に空へ向かって「クリスーーーッ!!!」と力の限りの大声で叫んだ。
 突然の出来事に、アデリシアもサクラも監視員らも目を丸くした。構わずシレークスは言葉を続けた。
「誰に何を言われてるか知らねーですが、負けたりしやがるんじゃねーですよッ! おめーは決して一人なんかじゃねーんですからッ!」
 クリスとルーサーはちゃんと毎日のお祈りを欠かさず行っているか──? 手紙の差し入れを断られた際、最後に彼女が訊いたこと。祈りを続けているのであれば、それはまだクリスが一人きりで『戦い続けている』ということ──
「……もう猫を被ることは止めました」
 監視員に取り押さえられながら、シレークスは呟いた。
「今のは、私らの宣戦布告でやがります」

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参加者一覧


  • ヴァイス・エリダヌス(ka0364
    人間(紅)|31才|男性|闘狩人
  • 戦神の加護
    アデリシア・R・時音(ka0746
    人間(紅)|26才|女性|聖導士
  • 流浪の剛力修道女
    シレークス(ka0752
    ドワーフ|20才|女性|闘狩人
  • 神秘を掴む冒険家
    時音 ざくろ(ka1250
    人間(蒼)|18才|男性|機導師
  • 掲げた穂先に尊厳を
    ルーエル・ゼクシディア(ka2473
    人間(紅)|17才|男性|聖導士
  • 星を傾く者
    サクラ・エルフリード(ka2598
    人間(紅)|15才|女性|聖導士
  • 誓槍の騎士
    ヴァルナ=エリゴス(ka2651
    人間(紅)|18才|女性|闘狩人
  • それでも私はマイペース
    レイン・ゼクシディア(ka2887
    エルフ|16才|女性|機導師
  • いつも心に盾を
    ユナイテル・キングスコート(ka3458
    人間(紅)|20才|女性|闘狩人

サポート一覧

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依頼相談掲示板
アイコン 依頼前の挨拶スレッド
ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2017/12/19 16:25:23
アイコン 相談です・・・
サクラ・エルフリード(ka2598
人間(クリムゾンウェスト)|15才|女性|聖導士(クルセイダー)
最終発言
2017/12/23 09:06:18