• 日常

ドワーフ王の差し入れ

マスター:鷹羽柊架

シナリオ形態
ショート
難易度
普通
参加費
1,000
参加人数
現在6人 / 4~6人
マテリアルリンク
報酬
普通
相談期間
5日
プレイング締切
2015/12/06 19:00
リプレイ完成予定
2015/12/15 19:00

オープニング

 帝国領地と辺境領地の境目の一部に切り取ったような丘の上にそびえたつ要塞都市【ノアーラ・クンタウ】がある。
 様々な種族、出身国が行きかう活気のある街。
 その中に辺境ドワーフを束ねる通称、ドワーフ王ヨアキムが有するドワーフ工房【ド・ウェルク】が存在する。
 しかし、このドワーフ王は好き勝手やってて、工房には帝国に丸投げ状態で、帝国の者が管理官の仕事をしている。
 運営にはヨアキムの他に彼の愛娘のカペラも携わっており、皆で賑やかに発注を受け、納期と戦っていた。
 夏ごろに、東方よりはるばるドワーフ工房へ超ドワーフヨアキムなる者に合いに三吉という青年が現れる。
 超ドワーフとかなんだよコンチクショウと思うのだが、ヨアキムが名乗ったのだから仕方ないので華麗にスルーをして話を聞くと、彼は東方の鍛冶技能をもった人物と判明。
 東方の製鉄技術はドワーフ工房にいる者たちが知るものとは全く違うものであり、ハンターの力を借りてイチから窯を作ったり、炉を作成していた。
 その後、製鉄を行い、沢山の材料を投入して作られたケラとズクと玉鋼の量は四分の一以下。
 玉鋼と言われる良質な鉄は更に半分にも満たない。希少なものと実感させられる。
 材料は出来たので、金属加工を主に取り扱うクレムトの部署所属の技師達の打ちが始まり、かなりのハイペースで力加減を考慮しつつ刀を打っていた。
 そろそろ最初の一本が出来上がる頃、ぷつん、と何かを越えたものがいた。
 東方から来た三吉だ。
 辺境と帝国の食事は嫌ではないが、流石に東方の料理が恋しくなっていた模様。
「米……にぎって……醤油たらして焼いたのが食べてぇよぉ……」
 休憩中にこぼす三吉の嘆きが切なくて仕方ない。食べ物の辛さは身にしみるので、食べさせてやりたいが、流通してなく、どうしようもなかった。
 そんなドワーフ工房に届け物が来た。
 依頼主はヨアキムだという。樽や藁に包まれた何か、そして甕。
「なんだ、この藁」
 シェダルが顔を顰めて作業用のナイフを突き立てようとすると、三吉が目玉を飛び出してしまうかのように見開いて大慌てで止めて来た。
「あわわ! いけねぇですよぉ! これは食いもんですってぇ!」
「というと……東方の食べ物?」
 フォニケが尋ねると、三吉は首が取れそうな勢いで首を縦に振る。
「ぉおおおぉおおおぉおおおお!!! しょ、醤油だぁ……味噌も、酒も……って、なんでこんなに酒ばっかりなんだべ……」
「酒!?」
 首をかしげる三吉にドワーフ達が反応する。
「何、酒か」
「東方の酒?」
「飲ませろ!」
 仕事で酒に餓えたドワーフ達が三吉と酒を取り囲む。
「とはいえだ。それ、どうやって料理にすんの?」
 ひょっこり現れたドワーフ工房の工房管理官、アルフェッカが後ろから声をかける。どことなく疲れているような顔をしているが、普通の様子を装っているようにも見える。
 三吉は料理が出来ない事は皆承知であった。
 皆の視線は一人へと向けられる。
「無理いうなや」
 工房イチの料理上手のシェダルもお手上げ。はじめて見る食材だし、育った環境上、米を焚く事もない。
「ハンターに頼みましょう!」
 拳を上げて提案したのはカペラだ。
「そういえば、ハンターに東方出身者がいたな」
「三吉、コメってのは、肉に合うか」
「合いますだ! 焼いた時に醤油をかけてもうんまいんですだぁ」
 肉と米と酒、と調味料という謎のマリアージュを確認しようと、ドワーフ工房はハンターオフィスへと依頼を掛けようとするも、アルフェッカがストップをかけた。
「刀も出来ただろう、ハンターたちに刀テストさせておいて」
 打ち合わせに行ってくると言い残してアルフェッカは去ってしまった。
「ヴェルナーさん、まだ戻ってこないのよね……」
「不在の時でも回せるようにしているのはありがたいわ」
 カペラが呟くと、フォニケはそっと目を伏せる。

解説

依頼内容
ドワーフ工房の刃の試し斬りと東方の食材でごはん!

皆様はドワーフ工房で作った刀の試し斬りをして頂きます。
テストする場所は要塞からテミスと反対方向に三時間歩いた場所。
悪さをする鹿と熊がいるそうです。

刀は二振り。
刀と太刀です。
銘はまだ無し。
初めて作ったので、能力値はショップの刀と太刀より少し劣ります。
見た目も美しくはない。
二つとも地肌は板目肌。
刃文は丁子乱れ。
砥ぎや手入れは三吉の指導のもとでしております。

作ってみたいという興味だけで作っただけで、以下の物は玉鋼を使用してません。
ケラズクを鉄にして加工したものです。

鉄扇:鉄の短冊を重ねて作られた扇。先端は刃のようになっており、殺傷能力はあれど、一撃では致命傷にはなりません。攻撃を受け流すくらいの防御力はあります。

投紐:全長250cm。細い鎖を芯にして編まれた紐の先に両刃の小刀を括りつけた投射武器。
小刀に柄がついており、接近武器としても使用可。

戦闘ではありませんが、包丁の話を聞いた者が三吉と一緒に三徳包丁っぽい何かを作ったようです。
包丁を試したいという目的でも歓迎です。
美味しいご飯を作ってください。
形的には刃は薄めの大出刃包丁という感じです。
肉の塊が切れるのかと心配してるようです。

食材:米、醤油、味噌、清酒、蒸留酒(飲酒は大人になってから)、肉、塩があります。
米を炊く竈は作成済みです。
お鍋で焚けるようにもしてます。
場所はドワーフ工房で作ったり食べたりします。

登場NPC
カペラ:通称、ドワーフ王・ヨアキムの娘。ドワーフ工房へ出向中。工房の段取りや配合を決めるエテルタのリーダー。
フォニケ:鉱物性マテリアルを加工する部署、フェルツの技師。お肉と大好きアラサー。
シェダル:金属加工の部署、クレムトの技師。無愛想。
三吉:東方の鍛冶師。ヨアキムとハンターに助けられた事があり、ヨアキムに会いにドワーフ工房へ現れた。

マスターより

鷹羽柊架(たかば・しゅうか)です。
小麦も好きですが、米も好きです!

今回は三吉にお米を炊いて食べさせてあげてください!
このシナリオの後、何もなければ三吉は東方に帰る予定です。
年末にドワーフ工房で何か出せたらいいなって思います。

よろしくお願いします。

関連NPC


  • カペラ(kz0064
    ドワーフ|17才|女性|機導師(アルケミスト)
リプレイ公開中

リプレイ公開日時 2015/12/13 19:46

参加者一覧

  • 甘蜜の祝い人
    ネージュ(ka0049
    人間(紅)|12才|女性|疾影士
  • 豪傑!ちみドワーフ姐さん
    レーヴェ・W・マルバス(ka0276
    ドワーフ|13才|女性|猟撃士
  • 止まらぬ探求者
    天央 観智(ka0896
    人間(蒼)|25才|男性|魔術師
  • 師岬の未来をつなぐ
    ミオレスカ(ka3496
    エルフ|18才|女性|猟撃士
  • 愛しき陽の守護星
    エミリオ・ブラックウェル(ka3840
    エルフ|19才|男性|機導師
  • 紅花瞬刃
    花厳 刹那(ka3984
    人間(蒼)|16才|女性|疾影士
依頼相談掲示板
アイコン 相談卓◆東方の文化を愉しもう♪
エミリオ・ブラックウェル(ka3840
エルフ|19才|男性|機導師(アルケミスト)
最終発言
2015/12/06 08:17:08
アイコン 依頼前の挨拶スレッド
ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2015/12/04 07:50:19