• 蒼乱
  • 戦闘

【蒼乱】砂中の竜

マスター:真太郎

シナリオ形態
ショート
難易度
やや難しい
参加費
1,000
参加人数
現在6人 / 6~6人
ユニット参加人数
現在5 / 0~6
マテリアルリンク
報酬
普通
相談期間
5日
プレイング締切
2016/09/04 09:00
リプレイ完成予定
2016/09/13 09:00

オープニング

 南方大陸。
 強欲王であった赤龍が守護していたこの南の大陸に足を踏み入れた者はまだ少ない。
 強欲王の影響を長らく受け続けていたためか大地は疲弊し、草木はなく、荒涼とした大地が広がっている。
 ここを人類が住める場所とするにはいったいどれ程の時とマテリアルが必要だろう?
 ともかく人類がこの地に歩み出す第一歩として、まず転移門が設置された。
 これで輸送の問題に関しては解決され、多くの探索者が南方の地の各所の調査に出た。
 大多数の者は大した物を発見できずに帰ってきた。
 何名かは【強欲】の歪虚に襲われた。
 コボルトを見かけたという者も何名かいた。
 そして有益な情報を持って帰ってくる者も極少数であったがいた。


 その探索者は荒涼とした乾いた大地をひたすら進んでいた。
 進む度に土地はどんどんと枯れてゆき、やがては砂となっていった。
 灼熱の太陽。
 揺らめく陽炎。
 視界に入るのは砂のみ。
 生命を完全に排したとしか思われない死の大地。
 そこには砂漠が広がっていた。
 探索者もこんな所を調査しても何もないだろうと思い、引き返そうとした。
 だが偶然にも探索者は砂漠で動くものを見た。
 最初は暑さで目が眩んだか見間違いだと思った。
 しかし目を凝らしてみると、確かに何かが動いている。
 近づいてみると、それはコボルドだった。
 何故こんな砂漠にコボルドがいるのかと不思議に思った探索者は近づいてみた。
 すると身を隠す場所が何もない砂漠のど真ん中なため、コボルド達にもすぐに見つかってしまう。
 コボルド達は探索者に驚いたのか、一目散に逃げ出した。
「待ってくれ!」
 探索者が呼びかけたが、言葉が通じないのかコボルド達は足を止めない。
 探索者は追いかけようとした、その時。
 コボルド達が走っていた足元が爆発した。
 実際には爆発した訳ではない。
 だが爆発したかのような轟音が鳴り、大きな砂柱のような物が砂から生え、大量の砂が周囲に撒き散らされる。
 探索者は尻もちをつき、声もなく呆然と目の前の光景を見た。
 空に伸びた巨大な砂柱は重力に従って落下。砂に達すると再び轟音を響かせながら砂を津波のように押し出して潜っていった。

 砂の津波を浴びて埋もれた探索者は砂を掻き分け、なんとか地表まで這い出した。
 周囲を見渡すと、さっきまでいたコボルド達は何処にも見当たらない。
 おそらくさっきの砂柱に呑み込まれてしまったのだろう。
 だが、そもそもアレは一体何だったのか?
 すぐに思い浮かぶのはサンドワームだが、サンドワームより遥かに大きかった。
 いったいアレは何だ?
 気になる。
 非常に気になる。
 とてつもなく知りたい。
 恐怖はもちろんある。
 だが好奇心の方が勝った。

 それから探索者は砂色迷彩で身に包み、何度も砂漠に出かけ、文字通り命がけの調査を行った。
 そして何度目かの調査でようやくコボルドを再び見つけた。
 今度は見つからないように声も足音も潜めて後を追う。
 コボルド達はこの砂漠に住んでいるのだろうか?
 ならばあの砂柱の事を知らないとは思えない。
 知った上で来ているのだとすれば危険に見合うだけの何かがあるという事だ。
 探索者はそれが何なのかも知りたくなった。
 そして砂漠の熱で身を焦がされながらの追跡で、ようやくソレを発見した。
 水だ。
 砂漠の中でありながら、そこには水があった。
 オアシスだ。
 歪虚汚染の影響のためか植物は見えないが、そこには水が確かにある。
 コボルド達はこの水を求めていたのだ。
 この荒涼とした大地で水は貴重品だ。
 これは大発見である。


 探索者からの調査結果から当然オアシスを有効利用しようという案が出た。
 しかし問題がある。
 あの巨大な砂柱を起こした謎の巨大生物の存在だ。
 人がオアシスに水を取りに行ったとしてもアレに襲われてしまうだろう。
 それが例え屈強なハンターであったとしても一呑にされてしまうに違いない。
 それ程の巨体だった。
 そのため討伐案を出すのは難航した。
 並のハンターでは役に立たないと思われたからだ。
 しかし。
「大型魔導兵器を使えばよいのでは?」
 という一言で事態は一転する。
 ものは試しと魔導兵器の使用申請を行ったところ、無事に認可が降りたのだ。
 実はサルヴァトーレ・ロッソがリアルブルーへの転移から帰ってきた際、大量の燃料や資材も持ち帰っていた。
 そのためサルヴァトーレ・ロッソやハンターズソサイエティは魔導兵器の使用制限を以前よりも少し緩くしていたのだった。

 こうして砂中に潜む謎の巨大生物討伐のため、魔導兵器の貸与権証明書を持つハンターの募集が行われたのだった。

解説

 このシナリオではCAMに乗って戦う事を推奨しています。
 幻獣を連れての参加は不可能です。
 もしCAMを所有していないハンターが参加した場合、生身で戦う事になりますのでご注意下さい。


目的:砂中に潜む巨大生物をCAMで討伐する

 戦場は砂漠です。
 多少砂に足を取られますが、移動等にマイナス修正は付きません。

 戦場の近くには運悪くコボルドが3匹います。
 3匹は砂丘に隠れている(つもりですが丸見えです)。
 CAMが近寄ると逃げ出しますが、CAMの足ならすぐ追いつけます。
 逃げたコボルドは敵に襲われる可能性が高いです。


以下PL情報

 敵は砂漠に適応進化した地竜『サンドドラゴン(リプレイでは砂竜と表記)』の歪虚です。
 ワニに近い体形をしており、砂の中を自由に動き回れます。
 素早く砂に潜る事も可能です。
 何らかの方法で砂中から砂面の様子を知れる能力を有しています。
 CAMが縄張りに入れば砂中から襲いかかってきます。
 サイズは縦5横3。
 実は2体います。
 攻撃方法:
 噛みつき(CAMの手足なら噛みちぎれる力を有しています)
 溶解液(胃液を吐きます)
 尾を使った殴打
 跳躍からのボディプレス


 何か質問がある場合はNPCのハナ・カリハにお尋ねください。

マスターより

 通常のシナリオを出すのは2ヶ月ぶりとなってしまいました。
 長らく間が開いてしまってすみません。
 そしてしばらくぶりのシナリオなのにCAM戦闘シナリオです。
 
 ちなみに、魔導型のCAMは燃費を最優先に作られているため冷房装置は付いていないそうです。
 なので砂漠で戦闘なんてすれば、覚醒者でなければ脱水症状で倒れるぐらいコクピットが暑くなりますよ。
 そしてCAMには無線機も付いていませんので、トランシーバー等を携帯していく事を強くお勧めします。
 持っていないと戦闘中仲間内で会話ができませんからね。

 なお、オープニングのイラストはサンドワームに見えますが単なるイメージで、相手はちゃんとドラゴンです。

関連NPC

  • ハンターオフィス職員
    ハナ・カリハ(kz0194
    人間(クリムゾンウェスト)|15才|女性|一般人
リプレイ公開中

リプレイ公開日時 2016/09/10 16:51

参加者一覧

  • 亜竜殺し
    榊 兵庫(ka0010
    人間(蒼)|26才|男性|闘狩人
  • 虹の橋へ
    龍崎・カズマ(ka0178
    人間(蒼)|20才|男性|疾影士
  • 大地の救済者
    仁川 リア(ka3483
    人間(紅)|16才|男性|疾影士
  • はじめての友達
    カール・フォルシアン(ka3702
    人間(蒼)|13才|男性|機導師
  • パティの相棒
    万歳丸(ka5665
    鬼|17才|男性|格闘士

  • 烏丸 涼子 (ka5728
    人間(蒼)|26才|女性|格闘士
依頼相談掲示板
アイコン 依頼前の挨拶スレッド
ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2016/08/30 11:30:58
アイコン 相談卓
仁川 リア(ka3483
人間(クリムゾンウェスト)|16才|男性|疾影士(ストライダー)
最終発言
2016/09/03 22:05:49