※このシナリオは夢シナリオです。オープニングは架空のものであり、ゲームの世界観に一切影響を与えません。

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　ここは関東近郊にあるクライズ学園｡
　街をまるごと飲み込む形で存在し､様々な生徒が通っている｡異文化交流もとい異世界交流を推奨し､クリムゾンウェストからも多くの学生が通う｡
　これは､そんなもしかしたらの世界のお話｡
　クリムゾンウェストとリアルブルーが真に交差し､文化交流を果たした世界｡


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　サチコ・W・ルサスールは、クライズ学園の「裏」生徒会長である。
　裏生徒会の目的は、特に無い。なぜなら、サチコが何か格好いいという理由だけで、創りだした組織だからだ。
　紆余曲折を経て、旧校舎の一室を充てがわれた。サチコはそこを根城にしているのだが、今日は部屋に集う顔ぶれが違った。
　旧校舎にはびこる有象無象の部活の猛者たち。彼らを前にサチコは、ホワイトボードにこう書きなぐった。
「クラ祭、ですわ！」
　クライズ学園文化祭、通称クラ祭が間もなく始まるのだ。異世界文化の流入しているクライズ学園の文化祭では、出し物も個性的なものが多い。
　サチコはにっと口角を上げると、続けて述べていく。
「私たち、旧校舎組のアピールのためにも一丸となって頑張りますわよ！」
　サチコの言葉に歓声をあがる。新校舎や部活棟をあてがわれる部に比べ、旧校舎の部はその全てが弱小もしくは非公認なのだ。
　これを機会に公認を得たり、部員を増やそうと考えるものも多い。
「それで、裏生徒会長は何をなされるので？」
「へ？」
「え？」
　飛んできた質問に、サチコは固まる。
「う、運営と盛り立て役を……」
「いやー、裏生徒会長とあろうものが裏方で終わるわけないですよね？」
　口々に「そうだ」だの「あの裏生徒会長様だぞ？」だのと聞こえてくる。目をぐるぐるさせて、聞き偲んでいたサチコに再び問いかけられた。
「それで、裏生徒会長は何を？」
「い、今はお答えできませんけど物凄いものをお見せしますわ！」


　ブタもおだてりゃ木に登る。
　裏生徒会長は追い詰めれば、とりあえず宣言してしまう生き物なのだった。


　そして、後悔先に立たず。
「どどど、どうしましょう……」
　白紙の出し物提出書類を前に、サチコは固まった。とにもかくにも、使える場所を探すしかない。
　旧校舎の中で空いているのは、裏生徒会室とその隣の中会議室である。会議室には給湯所が併設されているから、カフェ系も可能だ。
　もしくは、ハロウィンの時期に因んでお化け屋敷とか？
「でも、みんなやってそうですわね」
　ブツブツと出し物を書き出しながら、サチコは考える。
　もしくは、旧校舎の体育館を利用したパフォーマンスの部というのもありだろう。裏生徒会長らしいパフォーマンスとは何か……いっそ屋上も駆使して何かしようかな。
　あれやこれやと一人で考えても、結論は出ない。
「う、裏生徒会集合ですわ！」
　誰もいない裏生徒会室で、サチコは拳をつきあげる。知恵や手を借りるべく、部屋を出て学園内を駆け回るのだった……。

解説
●目的
1、裏生徒会として出し物をする。
2、旧校舎組として出し物をする。
1もしくは2、あるいはその両方。


●裏生徒会
非公認組織。
表の生徒会や風紀委員では、手に負えないもしくは手を出したくない事件を押し付けられるところ。
今回は、サチコを中心に何か出し物をする。
利用できる場所は以下の通り。


1、裏生徒会室および中会議室
2、体育館（パフォーマンス）
3、屋上や廊下（出し物というより、こちらもパフォーマンスや巡回展示）


何をするのかは、自由。
公序良俗に反しない限り、サチコは従います。


●旧校舎組
非公認や弱小部活。
利用できる場所は、各部室（大きさは普通の教室程度、部によっては共同利用）と体育館でのパフォーマンスのどちらか。
何をするのかは自由ですが、公序良俗に著しく反する場合は表裏問わずに生徒会や風紀委員から中止措置が取られます。


●基本構成
基本的に当日の様子を描きますが、回想の形で準備の話も入れられます。
文化祭巡りはサチコを中心に描きますので、ある程度同伴は可能です。
同伴者多数の場合は、ぞろぞろと引き連れるわけにはいきませんので、同伴者はある程度の人数で順繰りとなります。その場合は、巡りたい出し物を中心に分けます。
※同伴する場合でも、一つは出し物を行ってください。

こんにちは、御影堂です。
今回はIF限定クライズ学園での文化祭です。みなさんには是非とも素晴らしい出し物をお願いします。
サチコがどんな出し物を「させられる」のか楽しみにしています。


原則、サチコ視点で皆様の活躍を見回りますので全く絡まないということはありません。
そのため、アドリブ等での絡みが生じます。あらかじめ、ご了承ください。