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プレゲーム第1回「LHO44救助作戦」作戦概要

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――あの時の話、ですか? もう、あれから半年近くになりますか。
確かにこれまでの経緯をご説明する為には、あの出来事から話す必要があるかもしれませんね
今思えばですが、これも全ては決まっていた事だったのかもしれません。
いえいえ、ボクは何も知りませんでしたよ。ええ、勿論。
むしろ一体誰にこうなる事が予想出来たでしょう?

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あれはサルヴァトーレ・ロッソの処女航海中に起きた出来事でした。
ボク達クルーはまだお互いの顔も名前も良く分かっていない間柄のまま初陣を経験する事になったのです。
……では、始めましょうか。少し長くなってしまいますが、お付き合い下さい。
大丈夫、きっと退屈はしない筈ですから♪

エージェント:ジョン・スミス(kz0004

更新情報(3月18日更新)

3月18日、プレゲーム第1回の報告書が完成!
各作戦での動向をそれぞれご確認ください。

※今回のプレゲームについて
 今回のプレゲームは「回想」であり、既存WTRPGの合戦や大規模作戦と異なります。
 入力の前にご確認くださいませ。
▼プレゲーム第1回「LHO44救助作戦」(2/27?3/18)▼

 
 

プレゲーム第1回オープニング(2月26日公開)

●崩壊
 ――LH044の崩壊は、時間の問題だった。
 異星生物ヴォイドの襲撃を退けるには、LH044の防衛戦力は余りにも脆弱だ。交戦開始からそう時を置かずコロニーへの侵入を許し、作戦目標は早々に防衛から脱出へと切り替えられた。
「こいつら次から次へと! どこから湧いて来ている!?」
「ダメだ、またコロニーに取りつかれた! このままでは住民が……!」
 周辺宙域では防衛部隊がCAMによる戦闘を展開していたが、状況は劣勢。
 次々と押し寄せる異形の生命体は幾ら倒してもきりがなく、次々に味方のシグナルが消滅していく。
「何なんだこいつら! 畜生、纏わりつくんじゃねえ!」
「落ち着け、冷静になれ! CAMなら十分に対処出来る!」
「うわああっ、く、来るなあああっ!?」
 真空を縦横無尽に駆けるその身体能力もそうだが、この異形の最大の脅威はその外見にあった。
 悍ましい外見で迫る怪物は防衛戦力から冷静な思考を奪い、その物量もあって指揮系統は壊滅。後は虱潰しに食い尽くされるのを待つだけの状況にあった。
 怪物はコロニーの外壁を突き破り内部にまで侵入している。このままでは数えきれない程の死傷者が出る……そんな時だった。

●救世艦
「――LH044を確認! メインモニターに映します!」

ダニエル・ラーゲンベック

ジョン・スミス

 惑星間航行用戦略宇宙戦艦、サルヴァトーレ・ロッソ。その艦橋でダニエル・ラーゲンベック(kz0024)は惨状に眉を潜めた。LH044は大量のヴォイドに包囲され、防衛部隊は全滅寸前だった。
「何度見ても悪趣味ですね。絵に書いたようなエイリアン……性質の悪い冗談です♪」
 ダニエルの隣でジョン・スミス(kz0004)が呟く。ブリッジクルーの中には敵を生で見るのは初めてという者も多い。人材は一流を揃えたが、経験はこれから。化け物を前に萎縮しない方がおかしい。
「総員戦闘配備! これよりLH044の救助活動を開始する!」
 ダニエル艦長の怒号に呆けていたクルーの手が動き出す。ジョンはニコリと微笑み横目で艦長を捉える。
「初陣の者も多い筈。やれますかね?」
「その為に俺がいるんだろうが。使えねぇなら使い物にするだけだ」
「や、実に頼もしい。それではお手並み拝見と行きましょうか」
「……全砲門開け! チマチマやるだけ無駄だ、一斉砲撃で風穴をブチ空ける!」
 闇を駆ける巨大な真紅の船。それは人類が反撃の為に研ぎ澄ました一振りの刃。
「マテリアル粒子砲を使う!」
「おや、いきなりですか?」
「黙って見てろ。大火力の効果的運用ってモンを見せてやる」
 肩を竦めるジョン。オペレーターは艦長の指示に従いマテリアル粒子砲を起動する。
「マテリアル粒子砲展開! エネルギーチャージ開始! 主砲発射カウント開始……!」
 サルヴァトーレ・ロッソ前方下部に取り付けられた主砲、マテリアル粒子砲。そのからくりが如何なる物かなどダニエルにとっては関係ない。ただ一つ確かな事、それはこの力がヴォイドを打ち破る反逆の狼煙となるであろうという事のみ。
「マテリアル粒子砲、発射ぁ!」
 収束した青白い光が瞬き、光の矢が放たれる。それはうろつく小型のヴォイドを飲み込み一瞬で蒸発させ、射線上から敵の姿を一掃した。圧倒的な力に呆然とするクルーに男は次の指示を出す。
「野郎共突撃だ! CAM隊発進! 安全を確保し次第、救助艇を出す! もう十分過ぎる程死んでんだ。これ以上誰も殺すんじゃねえぞ!」

クリストファー・マーティン

 人型の戦闘装甲機、通称CAM。ハンガーに並んだそれらが起動し、艦後方のカタパルトへ移動を開始する。
「艦長も大胆な事するな。ヴァイキングの末裔って、あながち冗談でもないのかもな……っと」
 カタパルトへ移動したCAM、デュミナス。そのコックピットで男は操縦桿を握り締め前を向く。
「マーティン隊は防衛部隊の援護を優先するぞ。訓練通りにやれば大丈夫だ。リラックスして俺の後ろを飛べばいい……なっ?」
 後続の味方にウィンクしてから男は息を吐く。
「クリストファー・マーティン、デュミナス……発進する!」
 次々にカタパルトから射出されたCAM隊が隊列を組みながらLH044へ向かう。クリストファー・マーティン(kz0019)はアサルトライフルで次々にヴォイドを撃墜しながら味方を導いていく。
「こいつらの相手をするにはコツがある。あんまり真面目に見つめすぎない事だ。生き残って帰った時何をするか……救助した人たちの笑顔。そういう事を考えながら戦うんだな」
「そ、そんな楽観的な……!」
「安心しろ、デュミナスは強い。汗水流して訓練した時間は裏切らない。やれるさ、俺たちなら」
 優しく、力強く微笑むクリストファーの声。その頼もしい背中に続き、CAM隊が攻撃を開始する。

「マーティン隊、防衛部隊と合流! 防衛ラインを再構築しています!」
「救助艇を往復させ住民をこの艦に避難させるぞ!」
「周辺宙域に既に離脱した物と思われる脱出艇の反応があります!」
「当然それも回収だ! 急げ!」
 慌ただしく指示を飛ばすダニエルの隣、ジョンは顎に手をやり状況を見つめていた。
「コロニーの損傷も激しい。あまり残された時間は長くない……というより、いつ崩壊してもおかしくないでしょうね」
「艦長! 大型ヴォイドの接近を確認! 更に大量のヴォイドが出現、本艦に向かってきます!」

『狂気』

「救助作業中はここから動けませんね……艦長?」
 無数の怪物を取り巻きに連れながらゆっくりとLH044に近づく大型ヴォイド。その大きさは500m。闇に浮かぶクラゲのようなそれは夥しい数の眼球を出鱈目に動かし続けている。
「……マテリアル粒子砲再充填急げ! 住民の回収が完了し次第主砲を使って退路を作る!」
「マテリアル粒子砲、再充填まで急いでも12分必要です!」
「というか、救助完了にはもっと時間が必要では?」
「それを何とかするのが俺たちの仕事だ。全員がベストを尽くせば希望は見えるだろうさ。俺たちにはこんな所で躓いている暇はねぇんだ……四の五の言わずに勝ちに行くぞ!」
 状況は困難を極めたが、ダニエルは諦めていなかった。
 この艦はその為にある。諦めを吹き飛ばし。敗北を覆し。人類を救う為の艦。
 救世艦は自らが背負うそのさだめを知らぬまま、戦いの歴史の幕を開けようとしていた。

(執筆:神宮寺飛鳥
(監修:紀藤トキ)
(文責:フロンティアワークス)

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プレゲーム第1回「LHO44救助作戦」

現在の状況

サルヴァトーレ・ロッソは処女航海中に救援要請を受け、L5にある農業コロニー、LH044の救助を行っています。
LH044は既に多大な損害を受けており、防衛は困難。LH044を破棄し、住民のみの救出に目標を絞ります。
ヴォイドはLH044を取り囲むように大量に展開しており断続的にLH044へ攻撃しています。
機械的なまでに統制のとれた集団行動を行っていますが、初期に展開している敵は、数の面ではそれほど多くはありません。
サルヴァトーレ・ロッソはその最大火力でコロニーの中央ハブ付近に安全地帯を作り停留。コロニーとサルヴァトーレ・ロッソの間に救助艇を往復させ、避難民を収容させている最中です。この作業中、サルヴァトーレ・ロッソは一部の兵装と移動を封じられています。
また、この宙域に大型のヴォイドと増援の接近を確認しており、合流を許せば戦況は劇的に悪化してしまいます。
無事にサルヴァトーレ・ロッソが離脱する為には、迅速な救助活動、そしてその為に大型ヴォイドの足止めが必要となります。

作戦1 : サルヴァトーレ・ロッソ直衛

ダニエル・ラーゲンベック

ジョン・スミス

★目的
避難民の収容完了までサルヴァトーレ・ロッソと中央ハブの損傷を防ぐ。

★作戦詳細
 救助活動中のサルヴァトーレ・ロッソを守り、避難民を速やかに収容する選択肢です。
 オペレーターはCAM隊にヴォイドの接近を知らせ、CAMパイロットはこれを迎撃してください。
 サルヴァトーレ・ロッソへの収容は救助艇の往復により行います。直接LH044に乗り込み、港(中央ハブ)で誘導する者も必要です。
 また避難民は混雑する港に広がる恐怖と混乱の中、冷静に安全に避難する事が求められます。
 収容した避難民の中には負傷している人もいるでしょう。家族や友人を探している人もいるはずです。
 彼らに温かい食事や傷の手当てを施す者も必要とされるでしょう。
 CAMパイロットは戦闘だけではなく、周辺に浮遊する脱出艇の回収も任務となります。
 NPCのジョン・スミス(kz0004)とダニエル・ラーゲンベック(kz0024)はこの選択肢に関連づきます。




行動方針 : 1.宇宙戦闘
 サルヴァトーレ・ロッソの直衛部隊に所属し、CAMによる戦闘や脱出艇の回収などを主に行う選択肢です。
 パイロットであり、必然的に軍人となります。中央ハブとサルヴァトーレ・ロッソ付近で交戦する為、比較的安全です。

行動方針 : 2.宇宙戦闘補助
 艦内や宇宙港などで敵の情報の連絡や探査報告、誘導など、周辺での戦闘に関わる行為を行う選択肢です。
 選択肢4との差異は登場するシーンのみで、役割としては同様です。
 オペレーターや艦内の砲座担当、補給、救護などを行う軍人となります。

行動方針 : 3.避難民
 襲撃初期に避難を行い中央ハブ付近に辿り着いたり、脱出艇がサルヴァトーレ・ロッソに回収された(あるいは今からされつつある)LH044の民間人や駐留部隊の軍人となります。

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作戦2 : 避難民脱出支援

アニタ・カーマイン

★目的
LH044内部に侵入したヴォイドを撃破、多くの一般人の避難を成功させる。

★作戦詳細
 LH044に突入し、内部のヴォイドを殲滅し避難民の脱出を支援する選択肢です。
 現在コロニー内には無数のヴォイドが侵入を果たしており、避難活動の妨げとなっています。
 避難民は最寄りの脱出艇やシェルターに避難し、防衛部隊はこれを支援してください。
 しかし防衛部隊の戦力は大幅に消耗しており、避難民はヴォイドに対抗する手段を持ちません。
 サルヴァトーレ・ロッソからは戦闘車両や少数のCAMを伴い、歩兵部隊を投入。避難誘導を行います。
 現在コロニーは損傷個所の隔壁を降ろし気密を保っていますが、いつ限界を超え崩壊を開始するかは不明です。
 その為長時間の救助活動は不可能です。サルヴァトーレ・ロッソの部隊がコロニー全体を巡回する時間もありません。
 可及的速やかに避難を完了する事がサルヴァトーレ・ロッソの離脱に必要な条件となります。
 NPCのアニタ・カーマイン(kz0005)はこの選択肢に関連づきます。

行動方針 : 1.コロニー内戦闘(駐留部隊)
 LH044内部に侵入した小型ヴォイドを迎撃する選択肢です。
 損傷した少数のCAMパイロット、及び消耗した歩兵からなります。

行動方針 :2.コロニー内戦闘(増援)
 サルヴァトーレ・ロッソからの救援部隊です。戦闘、救護など様々な役割が含まれます。
 少数のCAMパイロット、及び歩兵からなります。

行動方針 : 3.避難民
 離脱を目的として行動するLH044の一般人、および駐留部隊の軍人を扱う選択肢です。
 脱出艇、ポッドや中央ハブへ移動し、LH044から無事に脱出する(させる)事が目的となります。

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作戦3 :LH044脱出

★目的
LH044から脱出する。

★作戦詳細
 生きてLH044コロニーから脱出する選択肢です。
 市街地の外れにある学校施設の裏手に設置されたシェルターに防衛戦力の抵抗も虚しくヴォイドが迫っています。
 既に学校の付近の脱出艇は使い切っており、シェルターに残された数十人の生徒や付近の住民は助けを待っている状態です。
 しかし学校を防衛していた部隊は既に壊滅しかかっており、残された時間は僅かしかありません。
 非戦闘員と僅かな防衛部隊員のみで、ヴォイドの攻撃を突破し生き残る事が必要とされます。
 脱出ルートや手段は問いません。ただ一人でも多く生きてこのコロニーを脱出してください。
 NPCは特に関連づいていません。

行動方針 : 1.単独行動
 シェルターから単独で離れて行動している選択肢です。
 周囲の状況からして、極めて危険です。

行動方針 : 2.避難民
 シェルター内にいる一般人となる選択肢です。
 集団として生き残るための手立てを探る必要があります。

行動方針 : 3.防衛隊
 壊滅に瀕している防衛部隊に属する選択肢です。
 軍人としての知識と責任を持ちますが、武装などはあまり残されていません。

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作戦4 :大型ヴォイド進攻阻止

『狂気』

クリストファー・マーティン

★目的
大型ヴォイド並びに敵増援部隊を阻止する。

★作戦詳細
 500m級大型ヴォイドの侵攻を阻止する選択肢です。
 サルヴァトーレ・ロッソは現在救助活動の為、その場を動く事が出来ません。
 またこの大型ヴォイドの撃退に必要であるマテリアル粒子砲のチャージが完了しなければ救助作戦は完了出来ません。
 CAMパイロットはこの大型ヴォイドに攻撃し、その進攻を少しでも留めてください。
 敵の数は膨大です。大型ヴォイドの戦闘力は他の個体を遥かに凌駕しており、直属の小型ヴォイドも良く統率された動きを見せます。
 パイロットがどんなに優れた腕前を持つエースだとしても、この状況を凌ぐ事は困難を極めます。
 避難民の収容が速やかに完了し、マテリアル粒子砲がなんのトラブルもなく充填されたなら、作戦時間は短縮され、生存確率は上昇するでしょう。
 一人でも多くのパイロットが無事に帰還を果たせるように、オペレーターは的確な指示をお願いします。
 NPCのクリストファー・マーティン(kz0019)はこの選択肢に関連づきます。

行動方針 :1.宇宙戦闘(危険)
 サルヴァトーレ・ロッソの直衛部隊に所属し、CAMにより敵の小型戦力の対応を主に行う選択肢です。
 パイロットであり、必然的に軍人となります。

行動方針 : 2.対大型ヴォイド(極めて危険)
 サルヴァトーレ・ロッソの直衛部隊に所属し、大型ヴォイドへの攻撃を行う選択肢です。
 パイロットであり、必然的に軍人となります。

行動方針 : 3.宇宙戦闘補助
 艦内に残留し敵の情報の連絡や探査報告など、戦闘に関わる行為を行う選択肢です。
 選択肢1との差異は登場するシーンのみで、役割としては同様です。
 オペレーターや艦内の砲座担当、補給、救護などを行う軍人となります。

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