• 調査

【奇石】秘密の道と屋根裏の星

マスター:奈華里

このシナリオは5日間納期が延長されています。

シナリオ形態
シリーズ(続編)

関連ユニオン
魔術師協会広報室

難易度
やや難しい
オプション
  • relation
参加費
1,300
参加人数
現在5人 / 3~6人
マテリアルリンク
報酬
多め
相談期間
6日
プレイング締切
2018/12/15 19:00
リプレイ完成予定
2018/12/29 19:00

オープニング

 ハンター達が屋敷に向かっている頃、オフィスでも新たな情報を得るべく聴取は続く。
「フキ君。他に変わった所はなかったかな?」
 唯一の隠し通路の発見者である彼に窓口の女性が優しく尋ねる。
 けれど、彼もそれを見つけたのはかなり前の事らしかった。たまたま自分の部屋の天井から奇妙な光が射していて、それを確かめようと二段ベッドの上に上がって手を伸ばした。するとコトリと音がして、天井の板が外れたらしい。その時は丁度妹もいなかったようで、壊してしまったと思った彼は一度はそのままにしたものの、子供特有の好奇心にかられ、こっそり中を探索したのだという。
「落書き以外にたいしたものはなかったと思い、ます。でも、ちゃんと見てないから他にも何かあるかもしれません」
 父親の前では後ろめいたのだろう。ちらちらとアドナの方を気にしつつ言う。
「お父様はその通路について全く知らなかったのですか?」
 そこで窓口が質問を父親へと移して尋ねる。
「あ…はい、私は何も…」
 大人と子供。住んでいたとはいえ、子供部屋にあったその道は把握している筈もない。
 詳しく聞けば、引っ越した当時に屋敷の設計図を見たらしいが、それにもそんなものは一切書き込まれていなかったのだという。
「何だってそんなものがうちに…一体先代は何をしていたんだ…」
 彼の両親よりもさらに前の話だというから、知らなくても無理はない。
 けれどこうなってくると知らなければならない。何を研究し、どうしてそんなものを作ったのか。
 先祖が研究していた鉱石とは一体どんな代物なのだろうか。
「あっにーちゃん、パパ―」
 とそこへエルがやってきた。あれから数日、やっと母親の方も元気を取り戻したらしい。
 母親の方はエルの様子に気を配りながら窓口の女性に会釈する。
「なあ、母さん。子供部屋に通路があったらしいんだが、知っていたか?」
 そこでアドナが妻にそう尋ねて…奥さんがしばし記憶を遡る。
「……そう、ですねぇ。通路は知りませんけど、そういえば越して来た時少し違和感を感じた場所があったような」
「違和感? そんな場所があったか?」
 妻の言葉に驚いたようにアドナが首を傾げる。
「確か…そう、階段の裏になる場所だったと思います。そんな場所に柱時計が置いてあって…折角なら大広間の中央にと移動させようとしたのにびくともしなくて…」
「ああ、確かに。そんな事もあったなぁ」
 その言葉にアドナも思い出したらしくこくこく頷いている。
「柱時計…ですか?」
「ええ、とても大きな時計でお父さんの身長を少し超えた位の高さがありましたわ」
 アドナの身長は大凡190cm位だろうか。そんな彼より高いとなると、多分200cmはあると予想される。
「毎日ゴーン、ゴーンってなってたやつだよねっ。エル、あの音でおこされたことあるよ」
 うさぎのぬいぐるみをしっかりと抱えながらエルも思い出したように話し出す。
「その他に変わったものは?」
「特にないと思います」
 まあ、秘密の通路を作る程だ。ぱっと見では判るようにはしていないだろう。
「あっ、おねーさんのハンカチ、うさぎさんだぁ~うーたんといっしょだねぇ」
 とエルが窓口さんが持っていたハンカチの柄に気付いたらしい。
 思わぬ所にピンクのウサギを見つけてはしゃいでいる。
 そんな中で窓口さんが次に取り掛かったのは屋敷の間取りの聞き取り調査。
 ちなみに一階は正面入ったらロビーが広がり、そのまま奥(北)に行けば大広間。左右には部屋があり東側には手前からサロン、バスルーム、ランドリー室。西側は研究室、食堂、キッチンと続く。そして、問題の階段は大広間手前の両サイドにあり、柱時計は大広間の西側の角に位置しているという。
 次に二階だが主にこちらは家族の部屋だとか。ロビー部分の上は一部吹き抜けになっており、東側に夫婦の寝室が、西側には子供達の部屋、手前側には直線に五部屋、来客用の個室が設けられているという事だ。
(うーん、これで何か判るとは思えないけど…どんな些細な事でもいい。ハンターさん達の為に何かヒントを見つけないと)
 新たに聞いた情報と図面とをにらめっこしながら窓口さんが考える。
 けれど、流石にこれだけでは全くもって糸口さえも見つからない。
 だが、そこでフキがある事を思い出す。
「あ、そうだ…屋根裏に一杯星がぶら下がってたんだった」
『星?』
 いきなりの言葉に皆が首を傾げる。
「そう、聖輝節飾るようないがいがのやつで…なんでこんな所にって思ったから」
 フキの一言が意味するものとは? ただの飾りでは決してない筈だ。

解説

内容
庭の通路から屋敷内に侵入し、新たな何かを探し出す事

今回は前回見つけた道を進み、屋敷内へと進んで頂きます
隠された道の先に何があるのかは判りませんが、この屋敷には秘密があるのは明らかです
アドナの先祖が施した謎を解き、真相へと近付けるのかはハンター様次第です

●屋敷についてのPL情報
プレイングを円滑に進める手助けとして、今回は一部PL情報を追加公開することにしました
限られた文字数でポイントを絞った行動をよろしくお願いします
まず石碑の道を進むと、フキが言っていた梯子に繋がり屋根裏部屋に辿り着きます
ここから屋敷内に侵入し探索を行う事になりますので
「どの辺に気を付けて探索するか」や「どんなものに注目して動くか」等を明確にお願いします
加えて、敵は何処にいるか判りませんので、その点もご注意下さい

●屋敷についてのPC情報
一旦戻って来ていますので、窓口が作った見取り図は各自持ってスタート
その他、新たに出てきた「フキの星発言」や「柱時計の違和感」についても情報共有済み
リプレイ自体は通路を進む所からを予定しております

●重要
こちらシリーズ依頼になります
シナリオをより楽しみたい方には【奇石】タグのついたシナリオをご一読下さい
尚、今回に限り連続参加中の方も「読み返してみる」ことを強くお勧めします

マスターより

屋敷内部の設定を練っていた為、少し遅れました奈華里です
【奇石】第三回目…今年中に真相には辿り着かない予感がプンプンしますが
急いては事を仕損じるともいいますし、緊張感を持ちつつも慎重に参りましょう
一見さんも大歓迎ですが…人数的にどうなのかな?
年末とはいわないものの師走の忙しい時期に難しい依頼ですみません
ですが、参加頂けたら嬉しいな 御参加お待ちしていますm( )m
リプレイ公開中

リプレイ公開日時 2018/12/28 01:27

参加者一覧

  • 龍奏の蒼姫
    ユーリ・ヴァレンティヌス(ka0239
    エルフ|15才|女性|闘狩人
  • 夢路に誘う青き魔女
    夢路 まよい(ka1328
    人間(蒼)|15才|女性|魔術師
  • 魔導アーマー共同開発者
    レオーネ・インヴェトーレ(ka1441
    人間(紅)|15才|男性|機導師
  • 乙女の護り
    レイア・アローネ(ka4082
    人間(紅)|24才|女性|闘狩人
  • 舌鋒のドラグーン
    エンバディ(ka7328
    ドラグーン|31才|男性|魔術師
依頼相談掲示板
アイコン 相談卓
夢路 まよい(ka1328
人間(リアルブルー)|15才|女性|魔術師(マギステル)
最終発言
2018/12/15 09:18:54
アイコン 依頼前の挨拶スレッド
ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2018/12/14 09:50:23