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【CF】キラキラ輝く笑顔を!

マスター:狐野径

シナリオ形態
ショート
難易度
普通
参加費
1,000
参加人数
現在6人 / 3~6人
マテリアルリンク
報酬
普通
相談期間
5日
プレイング締切
2017/12/12 07:30
リプレイ完成予定
2017/12/21 07:30

オープニング

●寂しそうな領主様
 ルゥルはグラズヘイム王国の西の方にある町に向かった。先日、ルゥルの師匠たちが詰めていたところであり、すでに事件は解決したことになっていた。
 憂悦孤唱プエル(kz0127)が隣の町とその町で何かしようとしたのだ。大きな事をする前にハンターによって討伐されたのだが、エクラ教会の一部は壊れ、司祭が一人命を落としている。プエルが生前、この領主の跡取り息子ニコラス・クリシスだったころ、命を落とすこととなる司祭は音楽を教えていたのだという。
 ニコラスの妹である現領主イノア・クリシスもつらいだろうと考えた。大好きな兄が死んだどころか歪虚となって現れ、自分を殺そうとしていたり、町を無に還すと宣言されたりしていたのだから。その討伐命令を出したのだから。
 ルゥルはみんな悲しいと思った。
 しかし、ルゥルは可哀想だと思っても何もできない。どうしていいのかわからない。師匠に話したら「茶菓子でも一緒に食べればよいだろう?」と出かけることを許可してくれた。
 顔を見せるだけでもいい、と師匠は言う。
 それでいいのかよくわからないけれども、師匠が言うのだから行ってみた。ルゥルが住む地域でお菓子を買って、転移門を使ってやってきたのだ。
 ルゥルは急いでイノアの下に行く。突撃であったが、執務室に通してもらえた。
 イノアは微笑んでいるけれども寂しそうにルゥルは見えた。
「このケーキおいしいのです!」
 お茶の準備は侍女たちがやってくれる。
 ルゥルはイノアが泣き出しそうなのが不安だった。季節の話やルゥルがやったイベントの話などをするが、どこか上の空に見える。
「イノア様?」
「え? ええ、美味しそうですね」
 イノアは一口食べてそれで手が止まる。
「イノア様! 時間空いています?」
「ちょっと難しいです」
「そうですか……イノア様は聖輝節の飾りはするのです?」
 イノアは首を横に振った。
「そうですか……」
 ルゥルは寂しくなる。ルゥルが一方的にあれこれしゃべるがネタが切れたころ、しょんぼりしながら帰った。
 家の近くの町まで戻った。
「お帰り、ルゥルちゃん」
 職員のロビン・ドルトスが声をかけてくれる。
「ロビンさん……イノア様寂しそうだったのです」
 ロビンは話を聞きながら、うなずいた。
「それなら、リシャール様に話をしてみるのもいいかもしれないな」
「リシャールさん?」
 ここの領主の息子である。
「先日、やはりしょんぼりして帰ってきていたから、同じところから」
 イノアとリシャールは親同士が友人なため、面識はあるのだ。
「分かりましたです」
 ルゥルは遠いけれど一旦家に帰って翌日再度来ることにした。

●役に立ちたい
 ルゥルが屋敷に行くとリシャールとすぐに合うことができた。領主やリシャールの弟妹にあったりドキドキはした。
 ルゥルの話を聞いたリシャールは神妙にうなずく。
「それは私も思ったのです……私の場合、なぜか避けられました……ウィリアム殿には仕方がないって言われましたが……何故なんですか!」
 リシャールはしょんぼりしている。
 ルゥルは首をかしげる。リシャールは身長が伸びている。
「……それです」
「え?」
「リシャールさんが身長が伸びたのがうらやましいのです!」
 リシャールはキョトンとなった後、笑いを必死にこらえて後ろを向いた。
「みぎゃあああ」
「す、すみません」
 リシャールは慌ててルゥルをなだめたのだった。
 そんなこんなで話し合いの結果、イノアにモミの木をプレゼントしようとなったのだ。手頃な木を掘り出して渡す、それならば気負いせず、嫌なら嫌で使い道もあるだろう、季節柄。
 二人は翌日、近くの林に見に行くことにしたのだった。

●変なのがいた
 リシャールとルゥルは魔導トラックに乗って、木を探しに行った。スコップは屋敷の庭師から借りてきた。それと、大きめの植木鉢ももらった。
「居合切りでばさーってできるです?」
「できたら苦労しませんよ」
 軽口をたたくだけの余裕はある。掘り出せるのかという不安もあるが、大きすぎなければどうにかなるだろうと楽観的であった。
 さて、その林についた。
 二人は念のため武器を持ち、スコップを持って歩きまわる。
「この木なら何とかできそうですー」
 二人は荷物を置いてから、どのあたりから掘り始めるか考える。
「……」
「どうかしたですか?」
 リシャールは鋭い視線を周囲に走らせる。ルゥルを寄せ、スコップを置いて、刀を手にする。ルゥルも魔法を使えるようにワンドを持つ。
 バサバサ。
 何かいる、鳥の羽音のようだ。
 ただの鳥ならばいい。
 ボッスボッス……何かが歩いてくる音がする。
 リシャールは柄を下げ気味に構える。
「けしゃあああああああああああああああ」
「みぎゃあああああああああああああああ」
 鳥のような何かが声をあげたと同時にルゥルが悲鳴を上げた。
 リシャールがびっくりして、動きを止める。そのため、攻撃のタイミングを逸した。
「ルゥルさん、逃げます」
 リシャールはスコップや荷物はそのまま、ルゥルの手を掴むと走り出した。
 背後から炎の熱を感じる。
 非常に危険な存在だ。
 林の外まで逃げる。それは来ない――。
「みぎゃあああああ」
 ルゥルはおろおろしている。
「ルゥルさん、町まで戻れますか? 私はここで見張ります」
「魔導トラックで行ったほうが速いですー」
「駄目です、ルゥルさんを一人にはできません」
 平行線をたどりそうだったが、ルゥルが言うことの方が一理あり、「絶対に危険ならば逃げること」と念を押し、リシャールが町に戻ったのだった。
「ロビン、依頼です、至急お願いします」
 受付男子のロビンはリシャールの表情を見て抜き差しならぬ状況だと理解し、すぐに依頼を出したのだった。

解説

 変な鳥を討伐する

●NPC
 ルゥル 魔術師。林の外で変なのが出てこないよう、人が近づかないように見ている。
 リシャール・べリンガー 15歳、男、舞刀士。身長が155センチほどに! 魔導トラックで戻って、依頼のために駆け込んだ。
 ※一応、戦うことは可能な状況です。ただし、防具はただの冬の服装です。

●敵情報
 七面鳥雑魔(憤怒の歪虚?) サイズ1、通常の顔以外に六つ顔が付いている。胴体は一つ。すばしっこい、突く、火を吐く、蹴りつける、羽ばたく。なお、空中にいることがあっても、空は飛べない。

●林の状況
 人が歩く道はありますが、外れてもあちこち通れる状況です。不規則に木が植わっています。木の大きさは若いものから数十年生えているものまで。
 足元は手入れされているため、枯れ草はあっても草が茂っている状況ではありません。ただし、灌木が生えている場所もあります。
 結論から言えば、遮蔽物がたくさんあります。

マスターより

 こんにちは。
 クリスマスシーズン到来ですね……と書くと年末年始が迫ってきた感じが出てきます。
 ルゥルは現地にいますし、リシャールも案内を兼ねて行きます。
 なお、イノアがリシャールを避けた理由はプエルのキャラページ見ると分かります。リシャール自身は後、十センチ以上は伸びたいところです。
 よろしくお願いします。

関連NPC

  • 魔術師の弟子
    ルゥル(kz0210
    エルフ|10才|女性|魔術師(マギステル)
リプレイ公開中

リプレイ公開日時 2017/12/19 12:18

参加者一覧

  • 白兎と重ねる時間
    玉兎・恵(ka3940
    人間(蒼)|16才|女性|猟撃士
  • 光森の舞手
    ネーナ・ドラッケン(ka4376
    エルフ|18才|女性|疾影士
  • 本家・名付け親
    ピアレーチェ・ヴィヴァーチェ(ka4804
    ドワーフ|17才|女性|聖導士
  • ベゴニアを君に
    マリィア・バルデス(ka5848
    人間(蒼)|24才|女性|猟撃士
  • 兎は今日も首を狩る
    玉兎 小夜(ka6009
    人間(蒼)|17才|女性|舞刀士
  • 最期の一矢を
    根国・H・夜見(ka7051
    オートマトン|15才|女性|魔術師
依頼相談掲示板
アイコン 依頼前の挨拶スレッド
ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2017/12/09 23:36:44
アイコン 変な鳥をやっつけろ!
ピアレーチェ・ヴィヴァーチェ(ka4804
ドワーフ|17才|女性|聖導士(クルセイダー)
最終発言
2017/12/11 22:24:12