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    エピローグノベル更新
    「決戦」全リプレイ完成

【聖呪】グラズヘイム王国の北方

:トップ画像
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グラズヘイム王国北方に関する資料を渡そう。誰が書いたものか分からんがね。
しかしそこそこまとまっている。……無能な貴族子弟にも見習わせたいものだな。
――いや、こちらの話だ。
いかに王国と言えど広範に渡って万全を期すのは難しい。諸君の活躍に期待している。

セドリック・マクファーソン(kz0026

更新情報(7月17日公開)

【聖呪】の舞台となる、グラズヘイム王国北方三州についての情報を公開しました。
 
 

グラズヘイム王国の北方

北方三州

グラズヘイム王国北部には、大きく分けて三つの地方がある。
フェルダー地方と呼ばれる、北東の山岳地帯。
アルテリア地方と呼ばれる、北西の平原地帯。
そしてアスランド地方と呼ばれる、大峡谷周辺の荒野地帯。
これら三つの地方に、古都アークエルスのある地方を加えた四つの地方が「王国北方」と呼べるのであろうが、ここでは上述した三つの地方について記したいと思う。

フェルダー地方はその地の多くが山岳地帯となっている。そして王国を流れる二つの大河の源流を抱えている。自由都市同盟圏との境界に程近い――と言っても山岳における境界など曖昧なものだ
王国北方の地図(※クリックで拡大)
が――山頂近辺から湧き出た僅かな水が、『双丘の泉』なる中腹の泉を経由し、王国の水運を担う二つの大河――ティベリス河とエリダス河へと成長するのだから、自然とはかくも美しきものである。

一方でアルテリア地方にはそういった意味で特筆すべき点はない。が、この地は1008年より王国で一、二を争う特色、もとい問題を抱えるに至った。1008年、傲慢の歪虚による西方イスルダ島の占拠である。
これを境に王国は西方からも歪虚の脅威に晒されることとなった。畢竟、それはアルテリア地方が西あるいは南からの歪虚と、北からの亜人という二つの脅威に挟まれることを意味している。結果として、かつて国内第二の穀倉地帯を誇っていたこの地は危険極まる地方となってしまったのだ。歪虚との戦争における最前線、リベルタース地方ほどではないけれど。

そして、アスランド地方。この地は大峡谷に隣接した荒野が特徴である。いや、それしかないと言っても過言ではない。人々は荒野の只中を南北に伸びるフォモール大街道を急ぎ足で通り抜け、僅かでも早く崖上都市ピースホライズンに辿り着かんとする。まるで何かを見ないようにするために。
これら三つの地方はそれぞれ特色に差はあれど、王国の一地方であることに変わりはない。しかしアスランド地方についてはこう付記する必要があるだろう。
アスランド地方。ただし大峡谷から続く荒野にはゴブリンが多数棲息している、と。

アスランド地方のゴブリン

この地方の荒野には多数のゴブリンが棲息している。正確な数は不明。集団内部でゴブリンがどれだけの規模の社会を築いているのか――あるいはいないのかも不明。
これまでアスランド地方に棲むゴブリン達が荒野より出づることはあまりなかった。
無論、皆無というわけではない。たとえば王国の歴史書にはブールジェ事件と名付けられた事件が王国暦614年に起こったと記されている。だが特筆すべき事件はそのブールジェ事件のみに留まっており、それ以外の大半はおそらく歴史書に記されることもない瑣末な――当事者の怒りを買うであろうことは承知の上で敢えてそう表記したい――騒動に過ぎなかった。
それ故に王国はアスランド地方に棲息する亜人達を残らず殲滅するという極めて困難な事業に手を出すことなく、北部の荒野に押し込める、もとい荒野を亜人達の生存圏と認める形で不干渉を貫いてきた。
これは連綿と続く長い歴史の中で、グラズヘイム王国と亜人の間に築かれてきた暗黙の了解、不可視の境界であった。無論、王国にとって都合の良い強制にすぎないが。何故ならば荒野のみに押し込められた亜人がまともに生活し、個体数を維持し続けることなど不可能であることが自明の理であったから。

ところが最近になって王国北方では大小様々な騒動が起こっている。それらに共通しているのは、ゴブリン達の関与。
またハンター達の言によれば、一際巨大かつ強大なゴブリンに出くわしたとの話もある。通常のゴブリンとは別種と考えてもいい、それほどに異質で黒い雰囲気を持ったゴブリンに……。そして筆者もまたそれとは異なるであろうが、奇妙なほど知恵が回り異能の力を駆使するゴブリンを目撃した。
アスランド地方のゴブリンは変質している。肉体的にも、精神的にも。
この数ヵ月、多くの騒動を見聞した者として、そう結論付けざるを得ない。
なればこそ筆者はこの事件を見届けねばならない。眼前の出来事を『大全』に収める、そのために。

――――とある古ぼけた紙片より
(執筆:???)

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