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(ka0000)
【聖呪】これまでの動き


これまでの【聖呪】
経緯
王国暦1015年。時は五月上旬から中旬。人々が辺境での「聖地奪還」の戦果に沸く頃。
グラズヘイム王国北部では、その全域で少しずつゴブリン発見の報が増え始めていた。
傷を負ったもの。何らかの物事に心を囚われているかのように必死なもの。安堵しているもの。ゴブリン達の様子は一様に奇妙なものであった。
六月。そのうちゴブリン達の中に一層おかしな個体が現れ始めた。
容貌魁偉なもの。何らかの対象に心酔しているかのように必死なもの。極めて野蛮なもの。それらゴブリン達に共通しているのは、「ゴブリンらしくない」ということ。力も知能も雰囲気も、全てにおいてそれらはゴブリンらしくなかった。
ゴブリンを超越した何か。そしてその背後に見え隠れする何か。
それらの存在は、グラズヘイム王国に何をもたらすのか……。
七月上旬。ハンター達はパルシア村から北へ行った洞窟で、簒奪者と名乗る茨小鬼と遭遇した(『【聖呪】面影は遠い彼方』)。辛くも痛み分けの形で洞窟を離れたハンター達は、茨を武器へと変えた巨躯を茨小鬼の中でも上位的な存在と判断する。
そしてもう一つ。茨の這う洞窟、一際強力な簒奪者、贄と呼ばれた亡霊。これらは重大なものに繋がっている。ハンターとしての勘が、そう告げていた。
七月下旬。ゴブリン達の動きは峻烈であった。
彼らはグラズヘイム王国北方、ルサスール領北部の町オーレフェルトを急襲してきた。それも鳥を利用した空挺降下や投石器など、恐ろしく戦術的な行動を以て。
領主カフェ・W・ルサスールは即座に私兵とハンターの派遣を決定、間一髪のところで防衛に成功した。しかしこれにより、一つの事実が明白となった。
もはや茨小鬼達は荒野のゴブリンを完全に平定し、一個の軍、あるいは一個の国としてグラズヘイム王国と敵対してきているのだ、と。
そうしてゴブリン達との抗争は、戦争の様相を呈してくる……。
八月。一足飛びの王国侵攻を阻まれた茨小鬼軍は、少しずつ地歩を固めるように北方三州全域に展開していく。
アルテリア地方(王国北西部)では貴族軍の一部が敗走した。フェルダー地方(王国北東部)では敵ゲリラ部隊の浸透により山岳部の集落が犠牲となった。
そしてアスランド地方(王国北部)では貴族連合軍と茨小鬼軍、双方の本隊が激突を繰り返していた。
そうして小競り合いとも呼べない規模に拡大していった抗争は、八月三十一日、遂に一つの会戦へと結びつく。
ヨーク丘陵の戦い。
のちにそう呼ばれることになる会戦は、幾つかの前哨戦を経てヨーク丘陵に布陣した茨小鬼軍の先制攻撃から始まった。様々な敵の策略により窮地に陥りかける貴族連合軍。しかし同道していたハンター達の活躍により総崩れは回避され、結果として膠着状態へ持ち込むことになった。
またこの戦いのさなか、敵首魁と思しき巨躯――簒奪者・茨の王などと自称する茨小鬼とも交戦、機転を利かせたハンター達によって迎撃され、痛み分けの形で撃退に成功した。
同日、王国騎士団青の隊の滞在するパルシア村では、付近の洞窟から大量の茨が押し寄せてきた。
大量のマテリアルを内包しているそれは、この村出身のかつての聖女との繋がりがあるらしい。詳しく調査したいところだったが、茨小鬼やアイテルカイトの歪虚ベリアル配下クラベルの襲撃により、一時断念する。
大量のマテリアルを内包する茨と、覚醒者と同等以上の力を発揮する茨小鬼。そして二つを繋ぐ「聖女」。
戦いは佳境を迎えつつあった……。
グラズヘイム王国北部では、その全域で少しずつゴブリン発見の報が増え始めていた。
傷を負ったもの。何らかの物事に心を囚われているかのように必死なもの。安堵しているもの。ゴブリン達の様子は一様に奇妙なものであった。
六月。そのうちゴブリン達の中に一層おかしな個体が現れ始めた。
容貌魁偉なもの。何らかの対象に心酔しているかのように必死なもの。極めて野蛮なもの。それらゴブリン達に共通しているのは、「ゴブリンらしくない」ということ。力も知能も雰囲気も、全てにおいてそれらはゴブリンらしくなかった。
ゴブリンを超越した何か。そしてその背後に見え隠れする何か。
それらの存在は、グラズヘイム王国に何をもたらすのか……。
七月上旬。ハンター達はパルシア村から北へ行った洞窟で、簒奪者と名乗る茨小鬼と遭遇した(『【聖呪】面影は遠い彼方』)。辛くも痛み分けの形で洞窟を離れたハンター達は、茨を武器へと変えた巨躯を茨小鬼の中でも上位的な存在と判断する。
そしてもう一つ。茨の這う洞窟、一際強力な簒奪者、贄と呼ばれた亡霊。これらは重大なものに繋がっている。ハンターとしての勘が、そう告げていた。
七月下旬。ゴブリン達の動きは峻烈であった。
彼らはグラズヘイム王国北方、ルサスール領北部の町オーレフェルトを急襲してきた。それも鳥を利用した空挺降下や投石器など、恐ろしく戦術的な行動を以て。
領主カフェ・W・ルサスールは即座に私兵とハンターの派遣を決定、間一髪のところで防衛に成功した。しかしこれにより、一つの事実が明白となった。
もはや茨小鬼達は荒野のゴブリンを完全に平定し、一個の軍、あるいは一個の国としてグラズヘイム王国と敵対してきているのだ、と。
そうしてゴブリン達との抗争は、戦争の様相を呈してくる……。
八月。一足飛びの王国侵攻を阻まれた茨小鬼軍は、少しずつ地歩を固めるように北方三州全域に展開していく。
アルテリア地方(王国北西部)では貴族軍の一部が敗走した。フェルダー地方(王国北東部)では敵ゲリラ部隊の浸透により山岳部の集落が犠牲となった。
そしてアスランド地方(王国北部)では貴族連合軍と茨小鬼軍、双方の本隊が激突を繰り返していた。
そうして小競り合いとも呼べない規模に拡大していった抗争は、八月三十一日、遂に一つの会戦へと結びつく。
ヨーク丘陵の戦い。
のちにそう呼ばれることになる会戦は、幾つかの前哨戦を経てヨーク丘陵に布陣した茨小鬼軍の先制攻撃から始まった。様々な敵の策略により窮地に陥りかける貴族連合軍。しかし同道していたハンター達の活躍により総崩れは回避され、結果として膠着状態へ持ち込むことになった。
またこの戦いのさなか、敵首魁と思しき巨躯――簒奪者・茨の王などと自称する茨小鬼とも交戦、機転を利かせたハンター達によって迎撃され、痛み分けの形で撃退に成功した。
同日、王国騎士団青の隊の滞在するパルシア村では、付近の洞窟から大量の茨が押し寄せてきた。
大量のマテリアルを内包しているそれは、この村出身のかつての聖女との繋がりがあるらしい。詳しく調査したいところだったが、茨小鬼やアイテルカイトの歪虚ベリアル配下クラベルの襲撃により、一時断念する。
大量のマテリアルを内包する茨と、覚醒者と同等以上の力を発揮する茨小鬼。そして二つを繋ぐ「聖女」。
戦いは佳境を迎えつつあった……。
【聖呪】関連人物
【聖呪】に関わる人物を紹介。
彼らについての情報と登場したシナリオにて、「これまで」と「これから」がわかるかもしれません。
彼らについての情報と登場したシナリオにて、「これまで」と「これから」がわかるかもしれません。
王国騎士団青の隊 隊長 ゲオルギウス・グラニフ・グランフェルト |
![]() 今回、王国北部のゴブリン騒乱に際して自ら指揮を執るべく参戦、パルシア村近郊に拠点を構えている。 (関連シナリオ:「【聖呪】15年目の涙石」「【聖呪】セイント・ガーディアン」) |
パルシア村自警団 団長 アラン |
15年前に消えた聖女『エリカ』の元恋人。覚醒者。現在は故郷パルシア村で自警団の団長を務める。戦闘技術は素人同然だが、覚醒者としてのマテリアル、力の扱い方は高位覚醒者にも劣らぬほど。 護るべきを喪った過去に囚われていたが、ゴブリン騒乱、そして亡きエリカに引き出されるように、この戦場に立つようになる。 (関連シナリオ:「【聖呪】15年目の涙石」「【聖呪】セイント・ガーディアン」) |
聖女の妹『北の戦乙女』 リルエナ・ピチカート |
15年前に消えた聖女『エリカ』の妹。覚醒者。現在は王国北部を中心に活動するハンターで、ゴブリンを徹底して殲滅せんとするその戦いぶりから『北の戦乙女』とも呼ばれる凄腕聖導士。姉を救えず、姉を弔う為に動かないアランと父親に対し複雑な感情を抱いている。 ゴブリンを狙って戦う理由は、果たして何に依るものか。 (関連シナリオ:「【聖呪】北の戦乙女」「【聖呪】炎の魔人」) |
ルサスール領主 カフェ・W・ルサスール |
王国北方に領地を持つルサスール家の現当主。冷静沈着にして貴族間の権力闘争も無難に切り抜ける実力派。王家にも有力貴族にも付かず離れずで自領を切り盛りする中庸派貴族。ただし娘が絡むと壊れる。目に入れてもイタクナイ。 現在は自領の死守と近隣領主の協力関係構築に奔走している。 (関連シナリオ:「【聖呪】ゴブリンへの警鐘」) |
ルサスール領主の娘 サチコ・ワ・ルサスール(kz0063) |
![]() しかしその正体は立派な貴族の娘。人を振り回す事はあれど人を苦しめる事はない、優しい心の持ち主です。 わるわるさー!(挨拶) 義賊ワルサー総帥だったサチコはしかし、ゴブリン騒乱で苦しむ領民を見て一つの決意をする。それは……。 (関連シナリオ:「【聖呪】サチコ・W・ルサスール、邂逅する」「【聖呪】ワルサー総帥、戦場に立つ」) この混乱のさなかでは、ハンターとして覚醒を果たし、領地の防衛にも貢献している。 |
法術の研究者 オーラン・クロス |
聖堂教会に属する法術研究の専門家であり、かつてはその才を振るって教会関係の儀式に従事していたという。 現在はルサスール領にて何かしらの研究をしているそうだが、その内容を知る者は王国内でも限られている。 かつての聖女の一件には関わりがあるようで、パルシア村が茨に覆われた時、聖女の亡霊を追って歪虚のいる洞窟内へと足を踏み入れ、ハンター達に救出されている。 (関連シナリオ:「【聖呪】其の贖罪は、呪いにも似て」「【聖呪】其の夢は聖なるか呪わしきか 」「【聖呪】茨の道で、亡霊は哀叫し悪魔は嗤う」) その後、決意を固めた彼は大司教に『法術陣』の発動を進言。それこそが彼にとっての「過去への贖罪」であるようだ。 |
アークエルス領主 フリュイ・ド・パラディ(kz0036) |
![]() 亜人との戦いでは表立った動きを見せていなかったが、オーランが法術陣を起動するにあたり、遂に腰を上げる。 その目的は、法術陣そのものにあるように見えるのだが…… |
聖堂戦士団司祭 フォーリ・イノサンティ(kz0091) |
![]() 部下や年若い者に対しても丁寧な物腰を崩さない温和な人物だが、経典の故事を踏まえ、あえて苦難や試練を課すこともある。 オーランとは友人同士であり、幾度となくハンターと共に彼を守ってきたが、歪虚化した聖女に遭遇した際、手負いのハンター達を逃がすため、自ら歪虚への足止めになり、死亡。遺体の確認は為されていない。(「【聖呪】其の怨恨が、解き放たれし先で」) |
ラプター軍団の長 ゴラグオ |
大柄な体格を持ち、巨大な斬馬刀を操るゴブリン。ラプターを駆るゴブリン軍団を率いる頭であるが、人間と対等に会話ができる程に流暢な言葉を操り、交渉にも応じる器量を併せ持つ(「【聖呪】亜人からの『条件』」)。 その縁から、ダバデリ率いる炎の軍団との会戦に、ラプター部隊を率いて人間側の援軍として馳せ参じた。(「【聖呪】業火の戦場」) |
【聖呪】ストーリーノベル
過去にTOPページに掲載されていたストーリーノベルはこちらで読むことができます。
タイトルをクリックすると、下にノベルが展開します。
タイトルをクリックすると、下にノベルが展開します。
「北方の異変」(7月27日公開)
「進展する戦況」(8月10日公開)
「王国北部各地の様子」(9月11日公開)
「決戦へ」(10月6日公開)
「決戦前夜」(10月30日公開)