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【転臨】作戦状況

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今春、悲願の黒大公ベリアル討伐を果たしてから早数ヶ月──
先王アレクシウス・グラハム陛下の歪虚化は酷薄な事実であったが、
我ら王国が向かうべき方角を指し示してくれたことに違いはない。
さあ、ようやく時が来た。向かうがいい、彼の島へ。

セドリック・マクファーソン(kz0026)

更新情報(8月18日)

【転臨】連動シナリオに関連する情報を公開しました。
過去の連動シナリオのまとめなどもございますので、是非ともご確認ください!
▼【転臨】連動シナリオ 情報▼
 
 

連動シナリオについて

【転臨】とは、グラズヘイム王国から奪われ、長年歪虚に支配された西方沖の島“イスルダ”を奪還するに際して勃発する重要事件群の総称です。
これらは、ハンターオフィスに【転臨】タグが付与されたシナリオ群から形成されます。
各依頼を成功に導く事で本連動全体の成功へ繋がったり、グラズヘイム王国の未来に影響を及ぼすことができます。
たとえば「道を切り開く戦闘シナリオ」において成功をおさめた場合、同時に展開している他の関連シナリオで有利に戦闘判定を行うことができたり。あるいは、成功をおさめられなかった場合はダメージをおった状態で強敵と戦うことになってしまうなど、結果に応じた様々なストーリー分岐がおこります。
ハンターオフィスで並んでいる連動シナリオは、現時点ではそれぞれ密接にかかわっていないシナリオも多分にあります。しかし、すべてが「王国の歴史に関わり、そしてそれぞれ大きな実を結んでいくことに繋がる」でしょう。
それらがどんな未来を引き寄せるかは、みなさま次第。一つ一つの依頼を成功に導く事が、状況を変化させ、王国の未来を切り開いていくことに繋がるのです。

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王国の脅威と歴史

この頃、王国には二つの脅威が存在していたのだが、1017年春、遂にその一つの討伐に成功した。
そこに至るまでの王国の歴史を、振り返るとしよう──。

黒大公ベリアル

──黒大公ベリアル
このアイテルカイトの高位歪虚とは、近年浅からぬ因縁が存在していた。
歪虚の一個軍集団が王国西方沖の“イスルダ島”を占拠したのが王国暦1008年のこと。
翌09年には王国本土のリベルタース地方にて一大会戦が行われ、王国側は先王アレクシウス・グラハムをはじめとした多くの上級騎士たちが命を落とした。その時の歪虚側の総司令こそが、ベリアルだ。
もちろん歪虚側にもそれ相応の損害を与え、ベリアル本人にも痛撃を与えたはずだが、それでもこの会戦――ホロウレイドの戦いは負け戦であったと評する者が多い。いや、何よりも参戦した当事者自身こそが、負けたと感じていることだろう。何しろ王を失ったのだから。
その後、ベリアルは――おそらく療養するためだろう――イスルダ島に引き返してしばらく姿を現さなかったのだが、1014年、ベリアルは再び王国本土への上陸を果たした。(【黒祀】黒の万霊節

ハンターたちの大きな助けがあったこと、そしてベリアルが本調子でなかったことなどから、玉座を奪われることなくベリアルを撃退した王国だったが、王国の戦士たちは戦いの激化を覚悟した。同時にこうも考えた。
次こそは、必ずやベリアル――アイテルカイトの王国侵攻軍総司令を滅ぼす、と。
八年にも渡るベリアル軍との対峙。
それがあるからこそ、王国はベリアルの配下たる羊型歪虚の出没数に敏感になっているのだ。

ベリト

メフィスト

しかしその後、王国を襲ったのは全く異なる脅威だった。(連動シナリオ【審判】
突如、ベリトと呼ばれる十三魔に匹敵する強大な歪虚が出現。彼女の狙いは、王国全土に敷かれたエクラ教巡礼者たちの巡礼路に仕掛けられた1000年に及ぶ王国の秘術 "法術陣"だった。
当時の王国騎士団長エリオット・ヴァレンタイン(kz0025)はハンターとともに法術陣の原初の起源"エメラルド・タブレット"の捜索に踏み切り、やがてベリトを討伐するための大掛かりな作戦が実行されることとなったのだが、
騎士団、戦士団、そしてハンターたちによる王国連合軍は、法術陣を行使してなお、ベリトを討伐する事が叶わなかったのだ。
けれど、この戦いで得たものがあるとすれば、それは“ベリトの本性”。
あるハンターの機転により、ベリトは蜘蛛の異形の如きおぞましい姿の歪虚であることが判明。そして、それは確かに"メフィスト"と、名乗ったのだ。
人々の“苦悶”や“絶望”を自尊心に変え、メフィストが撤退してしばし──事件はそれで解決したわけではなかった。
その戦から間をおかず、王国全土を揺るがす"王国騎士団長エリオット・ヴァレンタイン暗殺事件"が勃発。王国軍を待ちうけていたのは更なる絶望だった──。

そして昨年、1016年秋──再び、黒大公ベリアルが姿を現した。(連動シナリオ【猫譚】

ベリアル再侵攻の切欠となったのが、"ユグディラ"だ。

ユグディラの女王

システィーナ・グラハム

この頃、王国にユグディラの姿が多数目撃されるようになっていた。それは【ガンナ・エントラータ】南方の島にユグディラの島があり、そこに住まうユグディラの女王が苦しんでおり、ユグディラ達が助けを求めてきたことに端を発していた。
ユグディラたちの協力によりユグディラの島を訪れ、女王との接触を経た王国が掴んだのは、国土法術陣──正式名称【巡礼陣】のもう一つの真実。巡礼陣への正のマテリアルの供給源となっていたのが、エクラの巡礼路だけでなく、このユグディラの女王の魂も含まれていたということだった。
つまり、先のベリト迎撃(【審判】連動)で巡礼陣を一度使用した結果、巡礼陣が急速に女王からマテリアルを吸収し始めていたのだ。
王女システィーナ・グラハム(kz0020)の提案で開催された音楽祭によるマテリアル供給の結果、ユグディラ女王は多少の延命を果たすことに成功。
そうしてユグディラは、王国、ひいてはハンターズソサエティに協力してもよいという種族間条約を結ぶに至ったのだった。

一方で、王国のあちこちに出現していたユグディラの毛皮を見た黒大公ベリアルは、ユグディラの毛皮でシスティーナへ"花嫁衣裳"を作ろうという考えに至っていた。
この目的は到底理解できるものではなかったが、こうしてベリアルが王国に侵攻を再開したのは事実。
結果、ベリアル軍の半数とベリアル本人が王国に向けて出陣。しかし、ガンナ・エントラータ近郊でユグディラを包囲して捕獲しかけたところ、そこを王国の大公ウェルズ・クリストフ・マーロウを総大将とした貴族・ハンター・騎士連合軍に奇襲されることとなる。
こうして1016年初冬、遠征してきたベリアル軍は壊滅の様相を呈すことになる。
当の総司令たるベリアル本人もリベルタース地方西岸へ逃げ帰ったのだが……。

1017年、春──黒大公が、四度目の襲来を果たした。(連動シナリオ【王臨】
王国軍は、すぐさま即応部隊である騎士団赤の隊の出撃を命じ、同時に近隣を所領とする貴族より兵力を募り、ベリアルとその軍勢に対して防衛線を展開。
ベリアルとベリアルの軍の勢いは凄まじく、これまで西部の激戦区で歪虚の侵入を阻み続けて来た幾つもの砦が、瞬く間に攻め落とされ、人々は逃げる間もなく蹂躙され、村という村、町という町が焼かれた。
更に悪いことに、黒大公ベリアルとの戦いの最中、突如“イスルダ島方面から謎の歪虚軍”が襲来。
これらは、全ての個体が角・尾・羽を持つ人型で、皮膚は金属のようで非常に硬く、それらは“一目で歪虚と解る”のだが──同時にホロウレイド以前の王国指定の武具を身につけている事実が、多くの王国騎士の胸を刺した。

エリオット・ヴァレンタイン

しかしその時、王国全軍に通信が入る。その声の主は、昨年姿を消した元王国騎士団長エリオット・ヴァレンタイン。
青年曰く、「王女により、この戦場全域に強力な加護がかけられる。今こそ、黒大公を討伐する時である」と。
その“加護”の意味を知る者は余りいないが、王国連合軍の全ての力を終結し、遂に黒大公ベリアルの討伐に成功する。
すると、イスルダ方面からやってきた謎の歪虚部隊も撤退を開始。
その好機に乗じ、ハンターたちが一気に歪虚部隊の中核を突くのだが、彼らがその目で見たものは、歪虚軍を率いる全身鎧の男の素顔。そこにあったのは、前国王アレクシウス・グラハムの姿だった。
前国王の歪虚化──その情報を持ち帰ったハンターたちの報告を以て、古の塔より帰還した王女システィーナは決意を新たにする。
“必ずやイスルダ島を取り戻し、この国が止めていた時間を押し進める”。
その為に、国庫を開き、この国を“強化する”と。

かくして、彼女の旗のもと、王国の様々な組織が集い、“羽化”の準備を開始。(連動シナリオ【繭国】
第六商会を始め、グラムヘイズ・シュバリエ、聖堂教会、錬筋協会、アークエルス……それぞれが、一定の成果を上げつつある状況だ。
特に、王国の軍事力たる王国騎士団は、過去千年の伝統を打ち破る劇的な進化を遂げることとなる。
それは、新たなる第四の騎士隊“黒の隊”の設立。
大戦続きで騎士が人員の限界を迎えた事実を鑑み、エリオット・ヴァレンタインが“外部の無所属戦闘員を騎士に抜擢”する新たな方針を打ち出したのだ。(「【繭国】王国騎士団“黒の騎士”、誕生」
ハンター、無所属の傭兵、貴族の末弟など多くの者がこの新たな隊に迎えられ、王国の戦力は急速な強化を遂げた。

しかし、これはこの後に待ち受ける大いなる戦いの“序幕”である。
物語は、次なる【転臨】へと続く──。

王国首脳陣

昨年末から今年の春頃までは、対ベリアル戦においては大公マーロウに出し抜かれ、調子づく一部貴族がいたことは否定できない。(【猫譚】連動シナリオ
しかし、今年に入って間もない2月末日、王国首脳陣は王国全土に新たな号令を発布。
「王国のより一層の発展を前提とした、古の塔攻略戦」──それを契機としたかのように、王国は少しずつ変わり始めていた。
古の塔攻略により、王国は古代のアーティファクトを秘密裏に入手。王女システィーナ・グラハムはそれを用いることで黒大公ベリアル戦における後方支援に尽力。その一連の事件によって、彼女の意識は大きく改革。無論、それまでに関わった数多くの人々との出会いや物語が彼女が“変わるための素地”を作り出したことは言うまでもない。(【王臨】連動シナリオ
1017年5月、遂に怨敵ベリアル討伐を成した王国は、王女システィーナの提言により国庫を開く決断を下し、彼女の旗のもと、王国の様々な組織が集い、一定の成果を挙げることに成功。(【繭国】連動シナリオ
これを布石とし、同年8月、王国はついに「イスルダ島の奪還」に関する大規模作戦を発表。騎士団、戦士団、貴族私兵、そしてハンター──王国は持てるすべての総力を注いで、これに乗り出すこととなった。

王国貴族諸侯

【猫譚】でのベリアル奇襲作戦以降、明確に“力”を示し始めた貴族がいる。
それは、大公ウェルズ・クリストフ・マーロウ。
前述の作戦において、王国軍は黒大公に対し紛れもない"勝利"をおさめることができたのは、大公マーロウの功績による部分も大きいとの見方が強い。その流れを受け、国内の一部貴族たちの気運に変化が表れた。端的に言えば、調子づいている様子が散見されていると言うわけだ。
もとより王国の現政権に不満を抱いている者も少なくはなく、進んでマーロウに追従する諸侯も現れている。
実際、先の【王臨】においても大公マーロウについては、リベルタース地方に睨みを利かせていた状況から戦端を開き、黒大公軍に対し貴族軍を率い、大きな戦功を上げている。
【繭国】での王国の富国強兵により、王国貴族諸侯もまた次のステージへと上ったとされているが……。

イスルダ島

この島を語るには、まず王国の近代史を語る必要があるだろう。
王国歴1008年、王国西方沖に位置するイスルダ島を黒大公ベリアル率いる歪虚の軍勢が強襲。島が丸ごと占拠される事態に陥った。
翌09年、ベリアル率いる歪虚軍はイスルダ島を拠点に王国本土へ侵攻を開始。アレクシウス・グラハム王率いる王国軍がそれを迎え撃つべく激突した。多大な犠牲を払いつつも敵指揮官と思しき歪虚に痛打を与え、敵を一時撤退させることに成功したが、しかしこの戦いにおいて、王を含む多くの王国軍兵士や上級騎士が戦死を遂げる。
──この事件こそが、近代における王国衰退の最大の原因と言える。
歪虚軍によるイスルダ島占拠から今年で9年が経つが、島は今だ歪虚支配から奪還できていないのが現状だ。
それには幾つかの障害があった。
その一つが、島を占拠していた歪虚が非常に強力であったこと。
9年前の侵攻によってイスルダ島を占拠し、そこに駐留する歪虚軍総司令として君臨していたのは、言わずと知れたベリアル──傲慢の歪虚であり、災厄の十三魔に名を連ねていた悪名高き黒大公だ。
彼の率いる「傲慢(アイテルカイト)」を中心とした歪虚軍は、島と世界をまず先に隔絶するという意志を示すかのように、島の海岸線から侵されて歪虚の領域と化し、次第に中心部まで歪虚の闇を伸ばしていった。
現在では島の中心が僅かに残っているような状態だ。(外から見ると、島の中心が闇の中に浮いているように見える)
そして、イスルダ奪還に当たってのもう一つの障害。それは、島へ侵攻するための手立てがなかったことだ。
イスルダ島は、言うまでもなく全周を海に囲まれた島である。その島の海岸線が歪虚領域になっていることで、人間が海伝いに島へ攻め入ることができない状況を生み出していたのだ。
技術革新に伴い空からの上陸手段を得るか、或いは“海岸線の歪虚領域に対処するか”──それがイスルダ攻略における当時の最大の“課題”であった。

しかし、その状況が変化したという報告が入った。
先の黒大公討伐以後、海岸線の歪虚領域を見たしていた負のマテリアルが明白に薄らいできているのだ。
こうして遂に、イスルダ島を奪還するための作戦が幕を開ける。

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