新たな憤怒王を名乗る三条　仙秋。
彼が作り出した新たな依代、魔狗怒を強化するために憤怒本陣から南西にある大輪寺に呪詛が仕掛けられていた。
これを壊さぬ限り、仙秋の討伐は難しく、呪詛破壊に向かうハンター達。 幕府側である楠木　香と詩天側である風待の親分と東西に分かれ、山頂にある呪詛を目指す。

両者は階段を駆け上がるチームと山頂に向かって直進するチームに分かれ、襲いくる歪虚を蹴散らしながら山頂を目指し……。
敵の多さに両チーム共苦戦するも、何とか敵を殲滅。結局、詩天側のハンターが呪詛の破壊に成功する。

三条　仙秋と対峙する為、憤怒本陣へ向かったハンター達。
そこで待ち受けていた依代、魔狗怒との戦いとなる。

強化陣の影響を受けた魔狗怒は強く、次々と倒れて行く仲間達。
何とか持ちこたえた先に、ようやく強化陣が解けて――。
猛攻するハンター達。仲間達と連携して、依代の撃破に成功する。

抜け出した霊体を食い止めるべく結界を張る真美。
一進一退の攻防を繰り広げた末に、ついに霊体の撃破に成功。

憤怒王を名乗り、詩天を混乱に陥れた元凶。初代詩天三条　仙秋は、こうして討伐されたのだった。

【詩天】にて引き起こされた一連の事件

●符術師と巫女誘拐事件
　詩天を中心に符術師と巫女が行方不明になる事件が発生します。
　気が付けば行方不明になるケースもあれば、黒い影を見たという目撃証言もありました。
　ハンターによる調査の結果、怠惰の魔人青木　燕太郎(kz0166)の暗躍がありました。
　そして、その青木と共に行動していたのは三条　秋寿という名の青年でした。

●真美誘拐事件
　秋寿は青木に命じて三条　真美（kz0198）の誘拐を指示します。
　これは秋寿がより膨大なマテリアルを必要としている為と判明します。実は秋寿は集めたマテリアルを使って『死転の儀』と呼ばれる術を発動しようとしていました。

　――死転の儀。
　初代詩天が陰陽寮で稀代の天才と呼ばれるほどの陰陽師でしたが、禁呪に手を染めて追放処分を受けます。龍脈の膨大なエネルギーを負のマテリアルに転化し、強力な兵器を作る禁忌の技。

　仙秋が『死転の儀』を執り行ったことから、当時の詩天は『死を齎すものが住まう土地』――『死天』と呼ばれ忌み嫌われたのですが、秋寿はその初代詩天が研究した死天の儀を執り行おうとしていたのです。

●死転鳥の生成
　ハンターの活躍により真美を守る事は成功しましたが、秋寿は集めたマテリアルで『死転の儀』を強行。死転鳥と呼ばれる存在を生成します。死転鳥は詩天を舞うようにしてその姿を見せながら、秋寿と共に歪虚を引き連れて行動を開始します。

　死転鳥が向かおうとしていたのは詩天の州都『若峰』。
　何も知らない若峰の民は、避難もできずに未だ街で生活をしています。
　ハンター達は真美と共に防衛線を形成、空を飛ぶ死転鳥の撃破に動き出します。

　ハンターの尽力により死転鳥を撃破する事ができましたが、この事件は思わぬ形で動き出す事になります。

●三条秋寿の正体
　蘇ったと思われていた三条　秋寿でしたが、正確にはまったく別の存在でした。
　秋寿の身体を乗っ取って使っていた人物が存在したのです。

　それは――初代詩天の三条　仙秋。
　歪虚となり、霊体化した仙秋は、先代詩天である三条　氏時を依代として狙い、結果的に死に追いやりました。
　その後、詩天内部の不安を煽り千石原の乱を引き起こし、氏時の甥であった秋寿の身体を依代として手に入れました。

　ですが、仙秋にも問題を一つ抱えていました。
　乗っ取った秋寿の身体が時折言う事を聞かないのです。自由を奪われるように身体が動かなくなることに危機感を抱いた仙秋は、秋寿の意識が体に残っていると判断。新たな依代の創造を開始します。

●秋寿との別れ
　三条仙秋は秋寿の身体のまま、再びハンターの前に姿を現します。
　新たなる依代を生み出す為にはマテリアルが十分ではなかった為、ハンターが戦いで使ったマテリアルを得ようと考えたのです。
　仙秋と対峙したハンター達。真美とハンターの呼びかけで目覚めた秋寿の意識は仙秋に抵抗し……仙秋は依代を捨てて逃走を図ります。

　仙秋が離れ、残ったのは秋寿。消えそうな身体を抱えて真美に仙秋を倒す為の方法を告げました。

　仙秋は新たなる依代を作り、立ちはだかるであろうこと。
　依代を倒し、仙秋が霊体に戻った時に結界を張り、それを閉じ込める必要があること。
　その状態で、本体である霊体を倒さなければならないこと。
　霊体である事から物理攻撃は通用しないが、マテリアルを乗せた攻撃ならば効果があること。
　依代の呪力を高める為、詩天南部の大輪寺に呪詛を施しており、それを破壊すれば依代は弱体化すること――。

　仙秋の情報を伝えた秋寿は、歪虚となることを拒み、その身体は崩れ……消え去ります。
　真美は、秋寿との別れを経て仙秋討伐へ乗り出すのでした。

三条　仙秋討伐へ動き出している勢力は下記の通りです。

●三条　真美（kz0198）
憤怒本陣へ乗り込み、三条　仙秋と対峙します。
真美に従う部下は存在しますが、その大半は真美と行動と共にするハンターです。
言い換えれば、ハンターが主力であると同時に真美の護衛を果たす必要があります。作戦ではハンターと共に依代を撃破した後、真美が結界を発動。仙秋を結界内に封じ込めた後に、霊体である仙秋をハンターが撃破します。仙秋は霊体である為に物理攻撃は通用しません。ですが、マテリアルを乗せた攻撃やスキルなどは有効打となります。依代は強化されていますが、大輪寺の呪詛を破壊できれば強化は解除されます。
選択肢１に出現。

●楠木　香（kz0140）
幕府方の武将で、憤怒王復活の一方を聞いて詩天へ訪れた武将です。
楠木家家臣を連れて歪虚に占領された大輪寺の東側へ布陣しています。楠木家家臣も武士としてハンターと共に戦ってくれますが、すべてが覚醒者ではありません。また歪虚の数が多い為、油断すると倒されるかもしれません。
山の上にある大輪寺の本殿に呪詛があると聞いて、東の山門から本殿に向けて突撃を開始します。
選択肢２に出現。

●風待の親分
詩天の若峰を根城にする風待一家を率いる侠客です。
秋寿の古い友で約束を果たすために真美の助太刀をする為に大輪寺西側へ現れました。風待一家の中には覚醒者も存在しますが、大半は荒くれ者で親分の為に命を張る覚悟です。ハンターと一緒に歪虚討伐を支援してくれるでしょう。
三条家軍師水野　武徳(kz0196)より大輪寺の本殿に呪詛が隠されていると聞いた親分は、西の山門から頂上にある本殿へ突貫します。
選択肢２に出現。

三条　仙秋率いる敵勢力は下記の通りです。

●三条　仙秋
新たな依代『魔狗怒』に乗り換えて憤怒王を名乗る詩天の事件を引き起こした張本人です。サイズ５。
以前は秋寿の体に乗り移って人間型として活動していましたが、新たな依代は巨大な漆黒狼のような姿で瞳は赤く輝いています。尻尾が４本存在しており、それぞれに属性が付与されています。
知能は高く理性的ですが、過剰とも呼べる自信からハンター達を甘く見る傾向があります。主な武器は牙と爪ですが、その一撃はかなりな強さです。不用意に近づけば仙秋の力の前に破れる事になるでしょう。
選択肢１に出現。

【魔狗怒憑依状態】
属性変化尾を立てて任意の属性へ変化させます。
変化は体表の色で判断できます。変化する属性は、火、水、土、風です。

火弾：火属性の時にのみ放てる攻撃。口から巨大な火炎弾を発射します。直撃すれば延焼ダメージ。
氷雨：水属性の時にのみ放てる攻撃。指定地点に目掛けて氷の雨を降らせます。ダメージと共に行動阻害ダメージ。
岩壁：土属性の時にのみ放てる攻撃。指定地点に巨大な土壁を作る。防御壁にもなる上、場所によっては対象物を突き上げる。
風牙：風属性の時にのみ放てる攻撃。強力なかまいたちで攻撃します。ダメージと共に行動阻害ダメージ。

【霊体】
衝撃破：手から放つ衝撃破で対象の者を弾き飛ばします。
雷撃：任意の場所に雷撃を放ちます。

●犬神
犬の顔をした二足歩行の兵士。サイズ１。犬の顔はしていますが、人間のように刀や槍を手に大輪寺を警備しています。三条仙秋が放った傀儡兵士の一種で、知能は人並み。犬の姿をしていますが、鼻は人並みです。剣の腕は並。
選択肢２に登場。

●化猫
猫の顔をした二足歩行の兵士。サイズ１。犬神同様刀や槍を手に大輪寺を警備しています。三条仙秋の放った傀儡兵士の一種。犬神より力は弱いですが、素早さは上です。剣の腕は犬神同様並程度。
選択肢２に登場。

●万象
東西の山門及び本殿近くを守る大型の兵士。サイズ２。顔は象ですが、二足歩行の兵士です。力自慢で体表も堅めで、多少の攻撃を受けてもそれを無視して力任せの攻撃を仕掛けてきます。手には巨大なハンマーが握られています。
選択肢２に登場。

選択肢は二箇所に別れています。

一つは憤怒本陣、霊体となっている三条　仙秋と彼が作り上げた依代です。
元々は歪虚の拠点でしたが、仙秋が根城として使っています。仙秋は集まってくる三条　真美とハンターを新たに手に入れた依代『魔狗怒』を持って打ち倒すつもりです。憤怒王の力を誇示するためにも、力でねじ伏せに来るでしょう。
先日の依頼にて入手した情報によれば、魔狗怒は大輪寺の呪詛によって強化されています。さらに魔狗怒を倒したとしても、霊体の仙秋を倒す事はできません。
霊体の仙秋を撃破するには『真美が結界を張って仙秋が逃走できない状態にした後、仙秋を逃げられないようにした上で本体を討つ』事が必須です。物理攻撃が通用しませんが、マテリアルを乗せた攻撃やスキルは通用するでしょう。

もう一つは憤怒本陣から南西に位置する大輪寺です。
周囲は憤怒の歪虚が徘徊する危険な場所となっておりますが、この寺には仙秋が儀式により生み出した『呪詛』があるとされています。
隠密組織『隠忍倭衆』の情報によれば、この呪詛は山頂にある大輪寺の本殿に隠されているらしく、破壊する事ができれば仙秋が依代にしている魔狗怒に施した強化術を止める事ができます。
こちらは幕府から援軍としてやってきた楠木　香と詩天の侠客である風待の親分が東西に別れて同時刻に山頂の本殿へ目指して突き進みます。いずれの勢力が呪詛を破壊しても強化術を止める事ができますが、その後の展開に影響を与えるかもしれません。

ハンターは、大輪寺で呪詛を破壊して強化術を止めた後、依代『魔狗怒』を倒して仙秋に引導を渡して下さい。仙秋を葬り、すべての悲劇に終止符を打ちましょう。

※注意
本依頼は他の詩天関連依頼と重複で参加できません。
もし、重複参加が確認された場合は本依頼に遅参したものとして処理されます。