• 初心

【初心】雑魔の羊、出没

マスター:大林さゆる

シナリオ形態
ショート
難易度
やや難しい
オプション
  • relation
参加費
1,000
参加制限
LV1~LV20
参加人数
3~4人
サポート
0~0人
マテリアルリンク
報酬
多め
相談期間
5日
締切
2018/04/20 12:00
完成日
2018/04/26 01:34

このシナリオは5日間納期が延長されています。

みんなの思い出

思い出設定されたOMC商品がありません。

オープニング

 自由都市同盟、ヴァリオス近郊の街道。
 動物たちの保護施設に向かうため、ハンターたちは馬車に乗り、目的地を目指していた。
 カッタコット、カッタコット。
 馬車の動きに合わせて、荷台に載せていた四つの樽が時折、揺れていた。
 魔術師協会広報室は、定期的に動物の保護施設へ援助していた。
 資金面だけでなく、施設の人々や動物たちとも触れ合うようにしていた。
 今回は、馬車で餌を運ぶ依頼だった。
 荷台に載せている樽の中には、餌が入っていた。
「もう少しで、村に到着するね」
 護衛として同行していたラキ(kz0002)はそう言った途端、「気を付けて」と念を押した。
「最近、この辺りに『雑魔の羊』が出没するみたいだから」
 警戒しながら、先へと進むと、二足歩行で近づいてくる雑魔の羊たちが現れた。
「餌を無事に届けるためにも、雑魔をやっつけよう」
 ラキが止まるように指示すると、馬車が停車した。
「さっさと倒して、保護施設に行こう。動物たちや施設の人達が待ってるから」
 じわじわと接近してくる雑魔の羊たち。
 このまま、野放しにしておけば、周辺の村を襲う危険もある。
 ここは、ハンターの意地にかけて、出没した雑魔の羊たちを全て退治したいところだ。

リプレイ本文

 自由都市同盟、ヴァリオス近郊の街道。
 馬車が停まると、雑魔の羊たちが前方50メートル付近にいるのが見えた。
「雑魔の羊が6体……ならば、まずは俺が引き付けよう」
 無道(ka7139)は複数の敵を相手取るため、『ソウルトーチ』のオーラを纏った。
 雑魔の羊6体が、無道に引き寄せられ、攻撃態勢に入っていた。
「腕試しとは言え、手加減無用じゃな。個別に対峙するのみ。カッカッカ!」
 ヴァン・ヴァルディア(ka6906)が前衛にて『柔能制剛』を駆使して雑魔の羊一体を投げ倒し、移動不能にさせた。
 馬車に乗っていたニーロートパラ(ka6990)は、魔導銃「アクケルテ」を構えて『高加速射撃』で射程を伸ばし、後方にいた雑魔の羊に狙いを定めて、弾丸を放った。
「後方にいる雑魔が、魔法の矢を使うかもしれませんね。用心して、そちらを狙ってみましょう」
 命中して、ダメージを受ける雑魔。敵はまだ立ち尽くしていたが、ソウルトーチの効果により、雑魔の羊たちは無道に注目していた。
 ASU-R-0028(ka6956)は馬車の護衛に徹して、荷台に積んである樽4つを守ることにした。
「んー、荷物が狙われたら、かなりの損失だからな。この場で待機するかね」
 絡繰刀「一文字」を構えて、魔法の矢に備えるASU-R-0028。
 雑魔の羊3体は『突撃』で無道に狙いを定め、突進してきた。
 メテオライトシールドを構えて、敵の攻撃を受け流す無道。
 他の雑魔たちは、無道に注視しながらも、馬車の荷台を守っているASU-R-0028を狙って『魔法の矢』を放った。
「きやがったな」
 ASU-R-0028は絡繰刀「一文字」で『受け流し』を発動させ、魔法の矢の軌道を読み、敵の攻撃を受け払うことができた。
「そう簡単に、やられてたまるかっての」
 ASU-R-0028が荷台に載せてある荷物を守ることに専念してくれたこともあり、同行していたハンターたちは攻撃に徹することができた。
 ヴァンは移動不能になっていた雑魔に狙いを付けて『疾風打』からの『螺旋突』を繰り出し、機械手甲「フラルゴ」が敵の胴部をえぐるように貫いた。ダメージに耐え切れなくなった雑魔の羊が一体、弾けるように消滅していく。
「まだまだ、ワシの腕も落ちておらぬな。むしろ、快調じゃな」
 高笑いするヴァン。
 無道はメテオライトシールドによる『堅守』でさらに雑魔の羊を引き寄せ、隣接していた雑魔の胴部を日本刀「村雨丸」で斬り付けた。
 堅守を使用している間は移動はできないが、引き付けた雑魔に攻撃をしかけることができた。
「少しずつでも、敵の数を減らしていくのみ」
「射程内に入りましたね」
 ニーロートパラは魔導銃「アクケルテ」による『レイターコールドショット』を放ち、ダメージを受けた雑魔の羊が冷気によって行動を阻害されていた。
「おォ、やはり楽させてはくれんか。……「Change over『mode ASURA』」……征くぞ」
 前もって馬車から降りていたASU-R-0028が、『柳の構え』を取り、絡繰刀「一文字」の『疾風剣』を発動させて、一気に雑魔の羊に詰め寄り、水平に構えた刀で貫き斬る。その衝撃により、雑魔の羊が一体、消滅していった。
 ソウルトーチの効果は、まだ続いていた。
 雑魔3体は無道を狙い『突撃』を仕掛けてきた。
「受け止めてみせる」
 メテオライトシールドで、雑魔の羊からの攻撃を受け払う無道……2体の突撃は防げたが、雑魔の羊一体の攻撃が無道に命中すると、その雑魔の羊は、馬車を目掛けて移動していく。
 残りの一体は、魔法の矢を放ってきたが、ASU-R-0028の『受け流し』により、攻撃を阻害されてしまった。
「油断大敵ってヤツだな」
 馬車から降りても、ASU-R-0028は荷台の樽を死守していた。
「むむ、馬車に近づく不届きな雑魔じゃな。この爺が、仕留めてくれるわい」
 ヴァンは眼前にいる雑魔の羊を『柔能制剛』で投げ倒した。敵は移動不能になかったが、かなりのダメージを受け、全身が散り散りになって消滅していった。
「ワシの一撃で敵が消滅とは、無道が防御に専念してくれたおかげじゃな」
 若い者には、まだまだ負けらないというヴァンの気合も、なかなか活きが良いものだ。
「そうですね。無道さんが雑魔を引き付けてくれたことで、銃で狙い易くなりました」
 ニーロートパラは『クイックリロード』で魔導銃「アクケルテ」の弾を装填し『レイターコールドショット』で狙いを定めて、雑魔の羊一体にダメージを与え、冷気による行動阻害を付与した。
 ASU-R-0028は絡繰刀「一文字」で『柳の構え』を取りながら『疾風剣』による間合い詰めで、雑魔の羊に接近すると、半身の姿勢で刀を水平に構え、下段から上段へと斬り裂いていく。一連の動作により、凄まじい勢いで雑魔の羊が貫かれ、千切れるように消滅していった。
 無道は敵からの攻撃でダメージを受けたこともあり、『マテリアルヒーリング』で自分の怪我を癒していく。
「さて、残りの雑魔は2体……思ったよりも、早く片付きそうだな」
 雑魔の羊たちは、またもや荷台の樽を守っているASU-R-0028に狙いを定めて『魔法の矢』を放った。
「そんなに餌が欲しいのかねェ。やらねぇよ!」
 ASU-R-0028が絡繰刀「一文字」による『受け流し』で、敵の攻撃を見事に受け払った。
「動物の保護施設にとっては、餌は大事なものです。渡す訳にはいきませんよ」
 ニーロートパラが『レイターコールドショット』で雑魔の羊を一体、仕留めると、冷気に包まれながら、雑魔が粉々に砕け散り、消え去っていた。
 無道が『堅守』で雑魔の羊を引き付け、前方に隣接する敵を日本刀「村雨丸」で斬り付ける。ダメージを与えることができたが、雑魔の羊は防御していたこともあり、倒れることはなかった。
「一対一なら、ワシの得意とするところじゃ」
 ヴァンが『疾風打』で牽制し『螺旋突』を繰り出すと、それが止めとなり、最後の雑魔は奇声を発しながら消滅していった。
「ふんむ、全て退治できたようじゃな」
 両腕を組み、「カッカッカ」と笑うヴァン。
「念の為、『茂み』の中も調べてみましょう」
 ニーロートパラは、何かが潜んでいないかと茂みを確認して廻っていたが、一匹の子猫が震えて隠れているのを見つけた。
「子猫は無事のようです。施設に届けましょう」
 こうして、ハンターたちは、動物の保護施設へと向かうことになった。



「ほう、ここが動物の保護施設じゃな。こういう場に来るのは、初めてかもしれんのう」
 珍しそうに周辺を見渡すヴァン。
 広場では、山羊が4匹、干し草を食べていた。
「施設長さん、はじめまして。ニーロートパラと言います。荷物を輸送している途中、子猫を一匹、見つけました」
 ニーロートパラは、施設に子猫を預けることにした。
「餌も無事に届けてくださって、ありがとうございます。子猫は、こちらで引き取って、育てますね」
 施設長のティムは、ニーロートパラから子猫を預かると、優しく抱きかかえていた。
「おぉ、荷物はどこへ運べば良いんだ?」
 ASU-R-0028は、餌の入った樽を担いでいた。
「まあ、すみません。倉庫は、右側の通路の先にあります」
 施設長の案内で、ハンターたちは樽を一つずつ担いで、倉庫まで運んでいった。
「これで任務も完了ですね」
 安堵するニーロートパラ。
「一仕事したら、飯食いたくなってきた」
 無道がそう言うと、施設長が「でしたら、食堂でランチを食べていっても構いませんよ」と応えた。
「同盟の食材は上手いという噂は聞いておったが、ワシも食べてみるかのう。依頼も完遂できたことじゃし、施設長の誘いを無下にすることはできんしのう」
 ヴァンは、皆が疲れているのではと思い、一休みを提案した。
「料理か。うーむ、喰ったら、どうなるんだ?」
 ASU-R-0028は、オートマトンだが、食事をすることは可能であった。
 食堂に入ると、すでに食事をしている職員たちがいた。
 空いている席に座るハンターたち。
「どれに、するか」
 無道は、メニュー表を見て、『本日のランチ』を注文することにした。
 しばらくすると、それぞれが頼んだ料理が、テーブルに運ばれてきた。
「では、いただくとするかの」
 ヴァンは両手を合わせてから、食べ始めた。
 皆もヴァンに倣い、両手を合わせて「いただきます」のポーズ。
「これ、口からいれんのか」
 ASU-R-0028は、ヴァンが食事している様子を見て、真似て食べてみた。
「美味いな」
 無道は、同盟産の料理を食べて、思わず呟いた。
「まさか、同盟の料理が食べられるとは思いませんでしたが、確かに美味しいですね」
 ニーロートパラが、優しく微笑んだ。



 その後。
「ラキさん、保護施設周辺や、ヴァリオス近郊の街道など、定期的な巡回を今後も続けてみてはどうでしょうか?」
 ニーロートパラが、本部へと戻る途中、ラキ(kz0002)に話しかけた。
「そうだね。前から同盟の陸軍が定期的に巡回していたんだけど、引き続き、巡回してもらえるように頼んでみるね」
 ラキが、明るい笑みを浮かべた。
 翌日。ニーロートパラの願いが届き、今後も同盟の陸軍が定期的な巡回を行うようになった。

依頼結果

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MVP一覧

  • 碧蓮の狙撃手
    ニーロートパラka6990

重体一覧

参加者一覧

  • 呵呵大笑の老龍
    ヴァン・ヴァルディア(ka6906
    ドラグーン|50才|男性|格闘士

  • ASU-R-0028(ka6956
    オートマトン|17才|男性|舞刀士
  • 碧蓮の狙撃手
    ニーロートパラ(ka6990
    ドラグーン|19才|男性|猟撃士
  • 優しき孤高の騎士
    無道(ka7139
    鬼|23才|男性|闘狩人

サポート一覧

マテリアルリンク参加者一覧

依頼相談掲示板
アイコン 暴れ羊対策
無道(ka7139
鬼|23才|男性|闘狩人(エンフォーサー)
最終発言
2018/04/20 11:17:00
アイコン 依頼前の挨拶スレッド
ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2018/04/19 15:35:06