白銀のおとぎ話・4

マスター:樹シロカ

シナリオ形態
ショート
難易度
やや易しい
オプション
参加費
1,000
参加制限
-
参加人数
3~6人
サポート
0~0人
マテリアルリンク
報酬
普通
相談期間
4日
締切
2018/04/24 22:00
完成日
2018/05/05 01:37

みんなの思い出

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オープニング

●バチャーレ村にて

 花が咲き、鳥が歌う。
 同盟農耕推進地域ジェオルジにも春が訪れていた。
 サルヴァトーレ・ロッソの乗員たちが移り住んだバチャーレ村でもそれは変わらない。
 だが、どことなく重苦しい空気が漂っている。
 ことに、村の代表であるサイモン・小川(kz0211)の表情はさえない。
 自分の研究施設で過ごす時間が長くなっており、外に出てきたかと思うと、主のいない居住棟の一室をぼんやりと眺めているというありさまだ。
 村の畑はところどころ耕されているが、草が茂ったままの場所も多い。

 この村に住む移民者のひとりが、どうやら歪虚の手先になったこと。
 被害にあった一家が、一時的にとはいえ村を去ったこと。
 春になったのは確かだが、例年よりはかなり寒いこと。
 村人たちが不安を感じる理由は数え上げればきりがないほどだ。
 サイモンの落ち込みようも無理はないだろう。


●精霊の語ること

 あの歪虚のことか。
 いつからいるのかと問われれば、それは我にも分からぬ。 
 ただ我らと相容れぬ存在であることは疑いようもなかろう。
 その一方で、我らの存在があれらを生み出したともいえような。
 ――分からぬか?
 世の中が昼だけでは困るであろう。
 そういうことじゃ。

 幸い、これから大地の力が最も強うなる時期。
 あれが冬まで隠れることのないよう、力を削いでおく必要があろうな。

 ――あの女か。
 おそらくまだ暫くはもつじゃろう。
 だが我らと同様、あれに力を与えたのはあの女の願いかもしれぬ。
 繋がりが強うなれば取り戻すのは難しかろう。
 取り戻したければ急ぐがよいぞ。


●領主の語ること

 ああ、ブフェーラ・ディ・ネーレのことですか。
 実は本の形では残っていないのです。
 僕も祖母から聞かされた話ですし、その祖母もそうやって聞かされたものでしょう。
 近隣の村にもそのような話が残っているようですので、モデルとなる逸話か人物はいたのかもしれませんね。
 今となっては調べることは難しいでしょうが。

 アニタさんたちですか?
 ええ、お元気です。お子さんたちもかなり落ち着いていますよ。
 バチャーレ村の畑を気にされているのですが、まだ戻るのは難しいでしょうね。

 そうですね、僕は覚醒者の皆さんのことは正直に申し上げてよくわからない点がありますので、よかったら姉に聞いてみてください。
 僕の一族で唯ひとりのハンターです。皆さんのお話を伺うのに一番適任でしょう。


●???

 ここにいるとさびしくないわ。どうしてかな?
 この岩に体を預けていると、なんだか体が暖かくなるの。
 だめね、皆とここで生きるって納得したはずなのに、今でもあの大地の夢を見る。
 戻ったみんなはどうしてるのかな。元気かな。こっちを懐かしく思うこともあるのかな。
 ――ああ、壁全部がきらきら光るわ。
 皆、小さな石を必死に探して、大事に持ってる。
 そうね、ここを教えてあげたらきっとびっくりするわね。
 私の言うことを聞いてくれたら教えてあげるのに――。

リプレイ本文

●領主の館にて

 春だというのに、暖炉の火が心地よい。やはり今年は「妙な春」だった。
「とはいえ、気候を操るほどの能力を持つ歪虚がそういるはずもない、たまたまだろうというのが魔術師協会のドメニコ・カファロ広報部長のご意見です。僕は歪虚のことをよく知りませんので、ご教授いただきました」
 トルステン=L=ユピテル(ka3946)が眉を寄せながら尋ねる。
「ちょっと考えたんだが。伝承のブフェーラ・ディ・ネーレと、洞窟の白い歪虚。出処は同じなのか?」
「ドメニコ殿はそうは思わない、とおっしゃいました」

 ルトガー・レイヴンルフト(ka1847)はゆっくりとセストに目を移す。
(ネーレはマリナを、かわいそうな迷い子と呼んだ)
 あの廃坑で光っていたのは、願いをかなえるというキアーラ石だろう。
 マリナはあそこで何かを強く願い、ネーレはそれに取り入ったというところか。
「ではマリナの願いが、歪虚に力を与えたということか?」
「いえ、それは難しいだろうということです」
 セストが首を振る。
 例えば精霊は人の願いから力を得る存在だ。とはいえ、いくら強い願いでも一人の願いでどうにかなるものでもない。
 現にマニュス・ウィリディスも、実体化する力を得るには四大精霊の復活を待たねばならなかった。
 なので歪虚についても、マリナの願いというよりは、マニュスの復活による影響がネーレに及んだのだろうとドメニコは言ったという。
「ただ、言い伝えで『幸せになる』と言われるキアーラ石ですから、多少は影響した可能性もあるかもしれません。ドメニコ殿はそちらのほうに興味をお持ちでしたが」
 セストが少し困ったような顔になる。

 ルトガーが独り言のように呟く。
「強い光が影を生んだ、ということか」
「表と裏の話とマニュス様はいったものね」
 エーミ・エーテルクラフト(ka2225)がくすっと笑う。
「私の生まれた国でも、災いも恵みも同じ神が起こすわ。拗ねたマニュス様がやったようにね?」
「それはマニュス様の前でおっしゃらないでくださいね」
 セストが真面目な顔で訴える。
「ふふ、気を付けるわ。つまり、精霊と歪虚は違うのよね」
 歪虚の容姿、そして先日伴っていた陶器人形の見た目から、今回の敵は『嫉妬』の眷属だと思われる。
 彼らは陶器や金属のような外殻を持つので見分けがつきやすい。
 ドメニコは半ば呆れたように付け加えたそうだ。
『わしの見立てが正しければ、その歪虚もただ遊んでいるのだろうな。飽きっぽい連中にとって唯一の執着というわけだ』
 セストはひとつ息をつく。
「一旦、おとぎ話と歪虚の話は分けましょう。その上で廃坑の歪虚の通称として、ネーレと呼ぶことを提案します」
 淡々と説明を続けるセストの横顔に、エーミは改めて見入る。
 やはりセストはこの世界の人間であり、同盟の中枢に近い人間なのだ。
(今更ね)
 エーミは内心で肩をすくめた。

 不意にノックの音が響く。
 顔をのぞかせたのは、アニタと子供たちだった。
 パトリシア=K=ポラリス(ka5996)が手招きすると、末っ子のビアンカが遠慮がちに応じる。
 膝の上に乗せ、アニタにそっと確認した。
「ビアンカと『事件』の話をシテも、だいじょぶ? 怖がらせちゃう……ケド」
「大丈夫だよ。うちの子はそんなに弱くないから」
 アニタも少しやつれたようだが、笑って答えた。
 パトリシアはビアンカに額をくっつける。
「あのネ、怒ってるんじゃナイから教えて。ビアンカは黙ってあんなトコロにいく子じゃナイね? ナニがあったのカナ?」
 ビアンカがぎゅっとパトリシアの服をつかむ。
「マリナねえちゃんが……母ちゃんがよんでるって言ったから」
 それは以前にも聞いた話だった。
 ビアンカも明るいマリナになついていたようだ。だがそれだけに、裏切られたショックは大きかったのだろう。
 救助に来たハンター達ですら、恐ろしい存在に思えたはずだ。

 ルトガーが口を開いた。
「そういえば直前に子供を叱っていたと聞いたが、何があった?」
 アニタが怪訝な表情になる。
「何って、よくある兄弟げんかだよ。物の取り合いさ」
「ビアンカが悪いんだもん! 父ちゃんのネックレスとったんだもん!!」
 上の子のレベッカが叫んだ。
 父ちゃんという言葉に、皆がアニタを注視する。
「ああ、旦那はこっちの出身でね、昔くれたお守りをペンダントにして、ふたりに分けたんだよ」
「だって! 姉ちゃんのは青くてきれいなんだもん!」
「ピンクがいいって先にとってったの、ビアンカじゃん!」
 わあわあと賑やかこの上ないが、ビアンカも元気になったということだろう。
 ルトガーが辛抱強く尋ねた。
「それはキアーラ石なのか」
「そう呼ぶみたいだね。で、この子はマリナさんに、もっと大きな石があるって言われたらしいよ」
 ビアンカがうつむいた。


◆バチャーレ村にて

 続いて、一行はバチャーレ村へやってきた。
 トルステンはむっつりと黙り込んでいる。
(超ダセエ……)
 以前訪れたときの、重い傷を負った自らの姿が忘れようにも忘れられない。
(マリナを追いかけて連れ帰りゃいいと思ってたんだ。ヤバイのがいるなら倒せばいいし、おかしくなってんなら浄化すりゃ済むって……でもダメだった)
 トルステンは何がだめだったのかを考える。
 今すぐ行動しても、きっと結果は変わらない。
 そう思った時だった。
 ――パン!
 傍らの天王寺茜(ka4080)が突然自分の頬を両手で叩いたのだ。
「……よし!」
 茜は頬を赤くしながら、前をにらんだ。
「まだ諦めるには早すぎるわ。マリナさんはまだ取り戻せる。行動をしなきゃ」
 きっとトルステンと同じことを考えていたのだろう。
「……俺たち、マリナのコト、ちゃんと知らなきゃダメだ」
「そうね。どうしてこんなことになったのか、知らないことが多すぎたんだわ。いろんなことを」
 茜が自分に言い聞かせるように呟くと、パトリシアも大きく頷く。
「ヒントを見つけられるナラ、パティはできるコト全部したいノ」
 何か思うところのある表情で、トリプルJ(ka6653)も後に続いた。


 村の集会場を借りて料理にいそしむのは、エーミとトルステンだ。
 エーミは気に入りの小袖にエプロンをつけて、サンドイッチを作る。
 トルステンは以前に郷祭で作ったカナッペを並べていく。
 精霊へのお供え物を作ると聞いて、村人も集まってきた。
「それで、キアーラ石は自分で探して大切な人に贈るのが文化なのね。鉱脈探しって小川さんの発案だったの?」
「そういうわけでもないね。マリナは地質学の専門家だから、あの廃坑が何を産出してたのか興味があったみたい」
「もしかしてマリナさんは、誰かに石を贈りたかったとか?」
 探りを入れると、女たちは顔を見合わせ、首をかしげる。
「どうかしらねえ? 欲しいなら川へ拾いに行けばいいし。売るんじゃなければ別に構わないのよ」
「あらそうなの。じゃあ私も探しに行こうかしら」
(どうも要領を得ないわね。勘が鈍ってるのかしら?)
 エーミは手をせわしなく動きながら、心の中は様々なことを巡らす。

 トルステンはエーミが探りを入れる内容を、頭の中で整理していた。 
「こっちの川魚のオイル漬け、覚えてる?」
 ニコニコ笑うおかみさんに、トルステンは頷く。
「ああ。……ずっと作ってたんだな」
「おかげで助かってるわよお」
「その、マリナは、こういうこともやってたのか?」
「もちろんよ。パンを焼くのが上手でねえ」
 その話しぶりからは、マリナの孤独は感じられなかった。

 同じころ、ルトガーは改めて村人たちに聞き込みに回る。
(マリナがそんなにも強く帰りたいと思うほどの何かがあったのか?)
 だが村人たちもジェオルジ内の移住者以外はロッソの乗員だ。
 皆一様にマリナの身を心配していた。こちらでも居心地が悪いという様子はない。
「ではマリナが帰ってきたら、皆でもう一度迎えてやってくれ」
 ルトガーはマリナの寂しさを少しでも埋めてやってほしいと、改めて言葉を尽くすのだった。


 パトリシアとトリプルJはサイモンを捕まえる。
「よっ、サイモン。アンタが落ち込んでるだろうと思って、慰めと更に突き落としに来たぜ?」
 サイモンは苦笑を漏らした。
「それは有難いですね。正直なところ、途方に暮れています」
「なぁに。同じ転移組の元軍人、勝手な親近感の持ち合わせは、こっちにゃ腐るほどあるんだよ」
 トリプルJは強引にサイモンと肩を組んで、ゆすった。
「サイモンさん、このまえはごめんなさい」
 パトリシアがぺこりと頭を下げると、顔を上げて切り出した。
「マリナのお部屋、調べてもイイ?」
 サイモンが目を見張る。
 何故他の移住者ではなく、マリナだったのか。
 何か見落としがあるのではないか――。
「ですが……」
 言い淀んだサイモンに、トリプルJの燃える緑の瞳が間近に迫った。
「遠慮で仲間を失えるか! 戻ってからのマリナへの土下座なんざ、俺が率先してやってやらぁ! え? 何の問題があるのか言ってみろ!!」
 その勢いに押され、サイモンはマスターキーを取りに行く。

 マリナの部屋は単身女性用の居住棟にあった。
 パトリシアが率先して部屋に入る。
 こまごまとした私物が並ぶ、至って普通の部屋だ。
 デスクの引出にも戸棚にも鍵はかかっておらず、本や資料がぎっしり詰まっている。
 それらをパトリシアがざっと確認しているところを、サイモンは困ったように眺めていた。
 トリプルJが背中をたたく。
「ロッソで転移した俺やアンタは幸運だったんだ。――神霊樹のライブラリで分かったことだが……極北に飛ばされた部隊から歪虚が出た。自分が食わなきゃその分仲間に食わせてやれるってな。結局そいつを残して部隊は全滅、今じゃそいつは大歪虚だ」
 サイモンが反射的に拳を握る。食物プラントを預かる立場だった彼にとって「食わせられない」のはもっとも堪えることだ。
「それを聞いて俺は誓ったんだ。仲間の苦境にゃ出来うる限り力になろうってな。――俺たちゃまだ間に合う筈だ」
 マリナに何があったのか。
 痛みを伴うとしても、それを知らなければならないのだ。
「落ち込んでる暇なんざねえ。これ以上仲間を歪虚にもってかれてたまるかよ!」
「あったヨー!」
 パトリシアが声を上げる。
 どうやら日誌というか、個人的な覚書らしきものを見つけたようだ。
 ほとんどはどの方面を調査したのか、何が見つかったのか、毎日の記録。
 そこに雑感のようなものが走り書きしてある。
「やっぱりマリナは覚醒シテタね。したら、まだたぶん間に合うヨ!」
 そこには『キノコの化け物が部屋の隅からこっちを見ている』と書かれていたのだ……。
 だが契約者になったとしても、覚醒者なら一般人よりは長くもつ。取り戻せるかもしれないのだ。

 ふとトリプルJは天井を仰いだ。そしてふたりにも上を見るよう合図する。
「覚醒したんじゃ、崑崙基地にも戻れねえよな」
 天井に広がるのは、全員が見覚えのある星空。まぎれもなくリアルブルーの星図だった。
 パトリシアは眠る前にこの天井を眺めていたマリナの心を思う。
 切ないほどの望郷の念。空に見える星が違うことの意味。
「ちょっとダケお掃除シテおくよ。マリナがいつでも帰って来れるように」
 窓を開けると、花の香りを乗せた風が吹き込む。
 めくれたページには『どちらの世界を失うのもイヤ』と綴られていた。

◆精霊の祠にて

 茜は息を切らせて、見慣れた祠の前に跪いた。
 村で分けてもらったヒスイトウモロコシと『命の水』と呼ばれる特産の酒を供える。
 すぐに同行のハンターたちもやってきた。村人たちもその後を追ってくるだろう。
「えと、マニュス・ウィリディス様、いらっしゃいますか……?」
 茜は地精霊の名を呼び、祈る。
「少しだけでいいんです、お話を伺えませんか」
 返事はない。だが聞こえているはずと信じ、茜は語りかける。
「世の中が昼だけでは困る、とおっしゃいましたね。あの歪虚を倒すことは良くないことなのでしょうか? でも私たちは、歪虚に連れ去られた女性を……マリナさんを、取り戻したいんです」
 そしてバチャーレ村の人たちともども、平穏に暮らしてほしい。
 戦いが避けられるならそれに越したことはないが……
「願い事を『退屈しのぎ』だなんて言う存在を、放ってはおけません」
 だから必要なら戦う。戦って勝ってみせる。
 それはここに集ったハンターたちの思いだった。

 ふと気づくと、祠の上に光り輝く小さな姿があった。
「どれほど強う火を灯すとも夜は消せぬ。冬の寒さは退けられぬ。それでも戦うか」
「ひとつ教えてもらいたい。あいつは精霊ではなく歪虚で間違いないのか」
 ルトガーが尋ねると、地精霊は笑う。
「汝らはまみえたのじゃ、よう知っていよう?」
 茜がさらに質問する。
「では、おとぎ話の吹雪の魔物はご存知ですか?」
「よくわからぬが、汝らの考える敵の名がそのブフェーラ・ディ・ネーレというのであろう?」
 考えてみれば、数百年もの間眠っていた精霊が、人の世界に伝わるおとぎ話を知っていなくとも不思議はない。
 人がその名で呼ぶイメージを、精霊は受け取ったものだろう。
 歪虚自身にも名はなく、人に呼ばれてそう名乗るようになったのかもしれない。

 さまよう魔物の名をとった吹雪の歪虚は、寂しさに付け込んでマリナを手に入れた。
 理由はおそらく、人の世界を混乱させるため。
 あの歪虚にとっては、地精霊の存在も、そこに住む人も、ゲームの駒でしかないのだ。
 ならば、ゲームに勝利するのみ。
 すべての駒を取り戻し、敗者には退場願うのだ。

 俯くサイモンに、茜がいたわるように声をかける。
「マリナさん、行動力もあって素敵な人ですよね。きっと本心から歪虚の手先になったんじゃないと思います」
 返事を待たずに茜は続ける。
「もう一度、吹雪の歪虚とマリナさんに会いましょう。きっとまだ間に合う。助け出せるはずです。だから……やりましょう!」
 サイモンが眉を曇らせた。
「ですが、それでは皆さんをまた危険な目に合わせてしまう」
「前のは俺の考えが足りなかったせいだ」
 トルステンがきっぱりと言い切る。
「だからもう一度チャンスをくれねえか。……俺、またキアーラ石売ったりしたいんだよ」
「……ありがとうございます」
 サイモンが頭を下げた。
 それから茜の傍を通り過ぎながら、何かをポケットに滑り込ませる。
 茜が何かを言うより先に、サイモンは一同に向けて口を開いた。
「僕はご存知の通り、色々と気の回らない人間です。マリナの苦しみにも気づいてやれなかった。それなのに、また皆さんを危険に巻き込もうとしている」
 息を吸う。
「それでも厚かましくお願いします。どうぞマリナを救ってやってください」
 ――救いの意味は問わず――
 サイモンはその言葉を飲み込んだ。

<了>

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重体一覧

参加者一覧

  • クラシカルライダー
    ルトガー・レイヴンルフト(ka1847
    人間(紅)|50才|男性|機導師
  • 解を導きし者
    エーミ・エーテルクラフト(ka2225
    人間(蒼)|17才|女性|魔術師
  • Q.E.D.
    トルステン=L=ユピテル(ka3946
    人間(蒼)|18才|男性|聖導士
  • 語り継ぐ約束
    天王寺茜(ka4080
    人間(蒼)|18才|女性|機導師
  • 金色のもふもふ
    パトリシア=K=ポラリス(ka5996
    人間(蒼)|19才|女性|符術師
  • Mr.Die-Hard
    トリプルJ(ka6653
    人間(蒼)|26才|男性|霊闘士

サポート一覧

マテリアルリンク参加者一覧

依頼相談掲示板
アイコン 相談するとこです。
天王寺茜(ka4080
人間(リアルブルー)|18才|女性|機導師(アルケミスト)
最終発言
2018/04/24 20:35:27
アイコン 質問卓
天王寺茜(ka4080
人間(リアルブルー)|18才|女性|機導師(アルケミスト)
最終発言
2018/04/24 01:46:48
アイコン 依頼前の挨拶スレッド
ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2018/04/23 02:36:02