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【CF】猫の手も借りたい

マスター:のどか

シナリオ形態
ショート
難易度
やや易しい
オプション
参加費
1,000
参加制限
-
参加人数
4~8人
サポート
0~0人
マテリアルリンク
報酬
普通
相談期間
3日
締切
2014/12/13 19:00
完成日
2014/12/22 05:23

みんなの思い出

思い出設定されたOMC商品がありません。

オープニング


 12月、リアルブルーでは多くの街がどこもかしこもクリスマスに染まるこの時期、クリムゾンウェストでもまた同じようにクリスマスムードに包まれる。
 それはここ、崖上都市「ピースホライズン」でも変わらない。
 むしろどこもかしこも華やかに、賑やかにクリスマス準備が進められていて。

 リアルブルーの街に輝くという電飾の代わりに、ピースホライズンを彩るのは魔導仕掛けのクリスマス・イルミネーション。
 立ち並ぶ家や街の飾りつけも、あちらこちらが少しずつクリスマスの色に染まっていく。
 特に今年は、去年の秋に漂着したサルヴァトーレ・ロッソによって今までになく大量に訪れたリアルブルーからの転移者たちが、落ち着いて迎えられる初めてのクリスマス。
 ハンターとして活躍している者も多い彼らを目当てにしてるのか、少しばかり変わった趣向を凝らす人々もいるようで。

 果たして今年はどんなクリスマスになるのか、楽しみにしている人々も多いようだった。


 そんなお祭りムードが漂う中、同盟の工業都市「フマーレ」の一角では阿鼻叫喚の叫びが響き渡っていた。
「親方ぁ! 我々だけでは無理です!」
「うるせぇ! 口動かしてるヒマがあるなら手ぇ動かせ!」
 工房『俺の鞄』。ここ最近、ポルトワールやヴァリオスの中・低階級で人気のある工房である。店名の通り鞄や小物入れの制作がメインの工房であるが、親方の鍛えている弟子達が作る雑貨品等も評判が良い。いつも親方の怒鳴り声と弟子達の元気の良い返事が飛び交う古風な職人工房ではあるが、今日はいつもと様子が違っていた。
「すみません親方! オレが注文数を聞き違えてしまったばっかりに……!」
「手ぇ動かせっつってんだろ!」
 そう平謝りする弟子の一人を親方が頭ごなしに叱りつける。
 事の発端はピースホライゾンであった。かの街でこの冬に開かれるクリスマスフェスティバルの運営から、お祭りの際に配るプレゼントの発注があった。その注文を受けた弟子が「“100個”を10セット」と言われていたのを「“8個”を10セット」と聞き違えてしまったのだ。意気揚々と弟子達が合計80個のプレゼントを作って納品した際にその事実が発覚。納期までに残るプレゼントを作らなければならない。
 仕方が無いため、どのようなものでも良いので個数だけ揃えてほしいという運営からのお願いを受け、残る期日で何とか品を揃えなければならない。
「受けちまったモンは仕方がねぇ! いかにこれ以上客に迷惑を掛けないかの方が先決だろうが!」
 つまるところ、オーダーには応えてみせろと言う親方のお達しであるが、いかんせん期日に対して人手が足りない。基本的に雑貨は5人の弟子が扱っているが、忙しい際は親方もそれを手伝う。が、今回は親方も親方で別の発注を抱えており手を貸す暇が無い。そんな状況でも刻々と納期は迫ってくるのだ。
「ああっ! ホント、猫の手も借りたい!」
 弟子の誰かが叫んだ。もっとも、猫の手を借りた所でどうとでもなる問題では無いのだが……それでも叫ばずには居られなかったのだ。
「猫の手か……」
 皮に刺繍で精巧な模様を施していた手をふと止め、親方が呟いた。別に猫から連想したわけではない。が、親方の脳裏にふと、先日この工房へと訪れた集団の顔が浮かんでいた。
 そうして考えが至るや否や、壁のフックに無造作に掛けられた外套をひっつかむと弟子達へ向かって声を上げる。
「てめぇら、納期まで眠れる夜が来るとは思うなよ! 代わりに、猫の手だけ借りてきてやる!」
 言いながら親方はタバコ片手にどかどかと冬の街へと繰り出して行くのだった。

リプレイ本文

●猫の手も借りたい
「皆さん、本当にありがとうございます! 助かります!」
 フマーレで人気上昇中の工房「俺の鞄」の門を潜ったハンター達は、弟子達による渾身のジャンピング土下座で手厚く出迎えられた。
「うーん。この修羅場の空気……懐かしいですねっ!」
 工房内の空気をその身一杯に感じるように伸び上がりながら、ソフィア =リリィホルム(ka2383)はまるで遠い昔を思い出すかのような口調でうっとりと話す。
「ソサエティから来たシャーリーンだ、よろしくな」
 シャーリーン・クリオール(ka0184)の一声を先駆けに、まずは一人ひとり自己紹介を踏まえて挨拶を行ってゆく6人のハンター達。
「本当に助かります! 実際、猫の手も借りたい状況でして……」
「はい、猫の手ー。にゃぁ」
 言いながら超級まりお(ka0824)がにゃんとその手で猫の手を作って彼に答える。
「え……?」
「……え?」
 思わず見詰め合う二人。
「おそらく……猫の手も借りたいほど忙しいという比喩だと思うぞ」
 そんな空気を断ち切るように、ウル=ガ(ka3593)がポツリと呟いた。
「あ、あああ、そういう意味ね。や、やだなぁ冗談だよぅ、あははは!」
 言いながら額に嫌な汗を浮かべながら視線を工房の隅のほうへと泳がせる。
 言い繕う彼女には悪いが、どうやら本気で思っていたらしい。
「よう、親方。また来たぜ」
 相変わらず黙々と作業を続ける親方へひらひらと手を振るジャック・エルギン(ka1522)。
「おう」
 親方は視線を手元から外す事無くそう返事だけすると、ジャックはため息混じりに頭を掻く。
「あいにく猫の手は切らしててな。ハンターの手で申し訳ねーが届けにきたぜ」
 そう言うと、親方はふとその手を止めてギロリと睨みつけるようにジャックの方へと眼を向ける。
 ジャックはその眼圧に圧される事無く再びヒラヒラと手を振ると、暫く間を置き、親方は再び作業へと戻りながら口を開く。
「足ひっぱんじゃねえぞ」
「おうおう、寧ろ何倍も働いてやるよ」
 元から足を引っ張る気などさらさら無いが、先日の依頼を思い返しながら彼なりのケジメをつける為の参加。彼なりの誠意であった。
「それにしても、100個と8個を間違えちゃうなんて……盛大にやらかしちゃったのねん」
 どこか他人事に見える様子で――実際他人事ではあるのだが――ナナート=アドラー(ka1668)は齷齪する職人達を一瞥する。
 が、もちろん依頼として受けた以上は他人事ではなく、本人もそれは承知している。
 だからこそ、如何にしてオーダーである残り900個余りを仕上げるか。それが何よりも大事であり、彼にとって思案すべき点なのだ。
「とりあえずクリスマスのプレゼントってのを俺なりに調べてみたんだが、『クリスマスブーツ』っていう流行が昔あったらしいな」
 ジャックが言う『クリスマスブーツ』は、リアルブルーで一時期流行ったと言うお菓子の詰まったブーツ型のプレゼントボックスの事である。
「なかなかお洒落ですね。子供はもちろん、女性ウケも良さそうです」
 コルネ(ka0207)は商人目線で案を検討し、相槌を打つ。
「確かに良い案ですが、小型とは言え我々の力で今から900個分のブーツを作れるかどうか……」
 なまじ良い案でありそうなせいか、弟子は自らの力不足を嘆くようにしゅんとしてしまう。
「それなら、ブーツじゃなくって巾着みたいな袋とかどうかな?」
「ああ、それなら小さな1枚皮を縫い合わせるだけで作れるので我々でも大量に作れそうです!」
 一転、趣向を変えたまりおの案に「それなら」と合いの手を打つ弟子。
「でも、ブーツも捨てがたいよね。わたしはアロマキャンドルとかどうかな、とか思っていたんだけど巾着サイズじゃギッシリ詰まってるって感じにはならないかもだから……ブーツなら本当に溢れちゃうくらい、目一杯入れられそうなんだけどなぁ」
 ソフィアはそう言いながら、頬に手を当てて首を捻る。
「いっそ、小さな鞄にしてしまうのはどうだろう? 同じくリアルブルーにランドセルって頑丈でいっぱい物が入る革鞄があるんだけど」
「それは職人の端くれとしてどういった物なのか気になります。ただ、今から調べて準備するのには少々時間が……」
 ランドセルに対する弟子の興味はなかなかのものであったが、今からその手法を調べて大量生産のラインに乗せるのは厳しいようだ。
「思ったのだけれど……全てを同じプレゼントにせずとも良いんじゃないかしら?」
 話を割るように、不意にアイシュリング(ka2787)がそんな事を口にした。
「巾着にクッキーを入れるのは良いとわたしも思うわ。で、それとは別にいくつかブーツも作って、キャンドルや今お弟子さんが作ってる小物のプレゼントや、他にも私達が作れる限りのプレゼントをぎっしり詰め込むの。お楽しみ袋みたいで楽しそうじゃない?」
「それ、良いじゃないの。少数製作の『限定品』もプレミア感があって良いかも?」
 ナナートの後押しに、他のハンター達も頷き返す。
「そうと決まりゃ、早速作業に取り掛かろうぜ。1分1秒が惜しいんだろ?」
 そう言って目つきを新たに頭に巻いたバンダナの結び目を硬く絞りながら言ったジャックの掛け声と共に、それぞれが出来る作業へと取り掛かった。
 
●皆で彩るクリスマス
 一先ず用意されたのは、色とりどりの大量の皮。
 赤い皮はブーツ用がメインであるが、他の巾着にしても単色だけでは色が溢れるクリスマスの雰囲気には少々お堅い。
 それに、同じ商品だからこそ色数だけは用意したいというナナートの進言もあり、ありったけの染色皮を用意したのであった。
「残り900余り、終わりは果てしなく遠いわ――さあ、私の『黄金の右手』の真骨頂を今こそ発揮する時よ!!」
 そう叫びながら、裁縫針を持ったしなやかな指先を天へと掲げるナナート。
 その周りでは既に弟子達がせっせと裁断と裁縫に勤しんでいる。
 ナナートもまた彼らと同じように皮に太い縫い針を通してゆくのだが……なにしろ頑丈な皮である。これが思うように入らない。
「皮って結構固いわね……でも、負けない!」
 やや演技交じりに首をいやいやと振りながらも、次第に要領を掴んで縫い合わせてゆく。
 その『黄金の右手』に偽りは無いのか。職人達も驚くほど筋がいい。
「雪の結晶みたいな焼印とか無いのかな? そう言うのを入れるだけでも、一気にクリスマスっぽくなるかも!」
「なるほど、確かあった気がします。準備しておきますね!」
 普段使われていない給湯スペースで鍋の中身を気にしながら、ソフィアが顔だけちょこんと出しながらアドバイスする。
「どうせなら使えそうな焼印全部持ってきちゃいなさいよ。組み合わせを変えるだけでも色んなデザインが作れそうだもの」
 皮と格闘しながらナナートもそう口添える。
 ちなみに、ソフィアが気にしている鍋の中身は大量の『ろう』である。
 程よく溶けた所でフレーバーや色を付け固める事で、簡単かつかわいく、大量にキャンドルを作ることができるのだ。
 既に第一陣が完成間際で、温められた鍋の中からは漢の職場らしからぬ甘く癒される香りが漂っていた。
「その皮の切れ端……貰っても構わないだろうか」
 職人達が裁断した巾着用の皮の切れ端。それをウルはありったけ貰っていくと、器用な手つきでまんまるい円形に切り分けてゆく。
「そいつは何をしてるんだ?」
 隣でブーツ用の皮を裁断していたジャックが覗き込みながら尋ねると、ウルは傍らにあったマグカップをその図形の上に置いて見せた。
「これに焼印を入れれば立派な皮のコースターだ。端材も勿体無いからな……皮で長持ちもするだろう。それに……詰め込んでも場所を取らない」
「なるほどな、いい案だと思うぜ」
 素材を大事に使う、という事は職人気質のジャックにとっても大いに賛同できる事であった。ウルが言うには大きめの端材が出ればブックカバーのようなものも作る予定だと言う。
「あ、ジャックさん赤い皮少し貰うよ!」
 そう言ってジャックの返事を待つこと無く、お目当ての皮を手元へと持ってくるまりお。
 彼女がせっせとこしらえていたのは、キーホルダーサイズの小さな人形。
 リアルブルーで誰もが知る、人気の赤いヒーローの人形らしい。
 ちなみにどんな人形かは、残念ながらお答えする事はできない。皆さんの想像にお任せする。
「ヒーローって言ったらこれ以外ありえないよねー」
 自分が作った手のひらサイズの人形を満足げに眺めながら、まりおは新しい皮へと手を伸ばしていた。
「ふぅ……素材を見繕っていたら少し時間が掛かってしまったわ」
 この寒空の中で額にうっすら汗を浮かべながら、アイシュリングが工房の敷居を潜った。
 何処かへ出かけていたらしい彼女の背中のバッグからはやや棘々とした葉の付いた植物の蔓が顔を覗かせていた。
「良いモノが手に入ったから、いい物ができそう。遅れた時間はこれから取り戻すわね」
 エルフとして野山に詳しい彼女が作ろうとしているのはクリスマスリース。
 と言ってもブーツに入れる、もしくは飾るためのミニチュアサイズではあるが、それでも手のひら一杯にクリスマスを感じられる素敵なプレゼントとなるだろう。
「あれ、コルネさんはまだ帰ってないの?」
 ろうを型に流し込みながら尋ねるソフィア。
 コルネは巾着に詰めるためのクッキーを外注し、アイシュリングが外出する際に一緒に出て行ったのだが……それにしても帰りが遅い。
「どうしたのかしらね。難航していなければいいけど」
 出来上がった巾着へと丁寧に焼印を入れてゆくナナート。大分工程に慣れてきたのか、職人と比べても見劣りしない出来である。
 そんなナナートの懸念から一拍置いて、白い息を吐きながらコルネが工房へと帰ってきた。
「あ、コルネさんお帰りなさ~い。今、あったかいもの入れるね」
 コルネを出迎えながら、るんるんと鼻歌交じりに給湯室へと向かうまりお。
 彼女の作業台には既に台を埋め尽くさんばかりの赤いヒーローが出来上がっていた。
「ありがとうございます。流石に外回りは冷えますね……ですがコレも仕事のうち。耐えましょう」
 ぶるっと身震いをしながら、焼印用の暖炉の傍で身体を温めるコルネ。
「ところで、交渉の方はどうだったのかな? 時間掛かってた所を見るともしかして……」
 やや聞きづらそうにソフィアが尋ねるが、コルネは静かに首を横に振るとぐっと拳を握って自らの胸元を叩いた。
「私を誰だと思っているんです。キャラバンの一員として、自らの仕事は全うして参りましたよ」
 そう言ってまりおの入れてきた紅茶を啜りながら、彼女が懐から取り出したのは4枚の発注所。
「時間が無い以上、一つのお店に頼むのにも限界があると思ったのです。ですから色んなお店に少しずつ、必要数を頼もうと思いまして。ついでに前のお店はいくらだった、あのお店は何時間で焼けるらしい、と『ちょっとだけ』対抗心を煽ってみたところ思いのほか値下げに応じてくれましたね」
 そうして彼女が取って来た注文書は親方に提示された予算を大幅に下回る金額に収まっていたのである。
「しかし、中身は大分揃ってきたが……やっぱりコッチの製作はだいぶ厳しいな」
 目の前に並べられた完成品のブーツを前に、ジャックは静かに苦言を漏らした。
 巾着は既にかなりの数が完成していた。コレならば目標数にも十分間に合うだろう。
 しかしブーツの方は、簡易型とは言え巾着よりも成型も縫込みも骨が折れる仕事である。
 そのせいか、思うように仕事が進まない。
 どうしようかと若干途方に暮れていた時、ジャックの背後から太い木の幹のような腕がぬっと現れ成型前の皮をむんずと掴んでゆく。
「……材料をよこしな」
 思わず振り返るジャック。その腕の主は親方であった。
「親方、あんたの仕事は……?」
 ジャックがそう問うと、親方は舌打ち交じりに鼻頭を擦る。
「手前らがちんたら作業してるウチに全部終わっちまったよ」
「そうかい。じゃあ作り方、教えてやるぜ」
「はっ、ほざきやがる」
 言いながらも、ジャックの用意した図面を端から端まで嘗め回すように眺める親方。
 暫くして「もう見なくて良い」と図面を返すと自分の作業台へと帰って行き、はじめそうであったように黙々と作業へと取り掛かった。
 それからプレゼント製作は佳境を迎えた。
 もちろん眠っている暇は無い。文字通りの修羅場。
 眠ったら負けの世界である。
「どれだけ根詰めても腹だけは満たさないとな。スープとサンドイッチ作っておいたから、みんな摘んで食べてくれよ」
 シャーリーンが大量に皿に詰まれたサンドイッチと鍋ごとのオニオンスープを仕事場へと持ってくる。
 スープの良い香りと共に、腹の虫が一斉に大合唱を始めた。
 以前の依頼でも女性ハンターの手料理を頂いた職人達は、再び涙を流しながらその味をかみ締める。
 お腹の蓄えと共に、やる気の蓄えもまた十分に満たされてゆくと言うもの。
 そうして、夜は更けていった――

●猫の手を借りて
 気持ちの良い朝の日差しと共に、全ての作業は完了した。
 ぐったりと作業台へ突っ伏すハンターと職人達の前には、先に職人達が作っていたものと合わせて1000個のプレゼント。
 その光景、壮観である。
「……フフッ。太陽が黄色いわぁ~」
 乾いた笑みを浮かべながら、外から差し込む光を見つめるナナート。
「本当に皆さんのおかげです……まさか、間に合うだなんて!」
 発注を取り違えた弟子は感極まって、目の前の完成したプレゼントの山を前に涙する。
「これに懲りたら請負いのミスは無くす事だな……ソレが客にも、他人にも迷惑を掛けない最善の方策だ」
「はいっ、心に刻んで、以後気をつけますっ!」
 ウルの言葉をかみ締めるように何度も繰り返し頭を下げる弟子であった。
 おそらくもう、同じ間違いをする事は無いだろう。
「しかし、本当に良い仕事をされますね。機会があれば、我がキャラバンにも是非融通を」
「いやぁ、何かオーダーメイドで一点物でも作って貰わなくっちゃあ、依頼と言えども割に合わないわよん?」
 そう言うコルネにナナートが職人達へのウィンク交じりに返すと、職人達もぐったりした様子で「流石に今はちょっと……」と先ほどナナートがそうであったように乾いた笑いを浮かべるのであった。
「このお礼は、いつかきっとまた別の形でさせて頂きます。本当に、ありがとうございました!」
 そう締めくくった弟子の言葉と共に、クリムゾンウェスト稀に見る修羅場は此処に完結するのであった。
 
 後日、ハンター達がその身を削って完成させたプレゼントの山は無事にピースホライズンへと届けられたのである。

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重体一覧

参加者一覧

  • 幸せの青き羽音
    シャーリーン・クリオール(ka0184
    人間(蒼)|22才|女性|猟撃士
  • キャラバンの美人秘書
    コルネ(ka0207
    エルフ|23才|女性|霊闘士

  •  (ka0824
    人間(蒼)|16才|女性|疾影士
  • 未来を示す羅針儀
    ジャック・エルギン(ka1522
    人間(紅)|20才|男性|闘狩人
  • ミワクノクチビル
    ナナート=アドラー(ka1668
    エルフ|23才|男性|霊闘士
  • 大工房
    ソフィア =リリィホルム(ka2383
    ドワーフ|14才|女性|機導師
  • 未来を想う
    アイシュリング(ka2787
    エルフ|16才|女性|魔術師
  • エルブン家の知人
    ウル=ガ(ka3593
    エルフ|25才|男性|疾影士

サポート一覧

マテリアルリンク参加者一覧

依頼相談掲示板
アイコン プレゼント作るよっ!
ソフィア =リリィホルム(ka2383
ドワーフ|14才|女性|機導師(アルケミスト)
最終発言
2014/12/12 23:37:58
アイコン 依頼前の挨拶スレッド
ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2014/12/10 16:57:15