ゲスト
(ka0000)
祝!HS設立4周年記念!温泉旅行!
マスター:とりる
- シナリオ形態
- イベント
- 難易度
- 易しい
- オプション
-
- 参加費
- 1,000
- 参加制限
- -
- 参加人数
- 無制限
- サポート
- 0~0人
- 報酬
- 無し
- 相談期間
- 6日
- 締切
- 2018/05/27 19:00
- 完成日
- 2018/06/09 00:23
このシナリオは5日間納期が延長されています。
みんなの思い出
思い出設定されたOMC商品がありません。
オープニング
とある日の冒険都市リゼリオ・ハンターオフィス(ハンターズソサエティ本部)――。
「こんにちはー!」
元気な声と共にやって来たのは青色の制服を着た受付嬢のクラヴィーア・キルシェ(kz0038)。
「やっほー! 私もついて来ちゃったー!」
続いて現れたのは水色の民族衣装を身に纏ったネレイド族長、ミサキ・ネレイド(kz0079)。
「あらクラヴィーアじゃない。また依頼に来たの? って、こちらはネレイド族のミサキさんじゃないですか」
わざわざご足労を~とハンターズソサティ(HS)本部の受付嬢はぺこりと頭を下げる。
「う~ん、依頼と言えば依頼なんだけど……聞けばHSが設立して四周年らしいじゃない!」
「おめでとー♪ サルヴァトーレ・ロッソが転移して来てそんなに経つんだねー♪」
「そういえばそうだったわね。ミサキさんも、ありがとうございます」
HS本部の受付嬢は「それで、依頼って?」と尋ねる。
「常日頃からお世話になっているハンターさん達を、温泉旅行にご招待しようと思って!」
「場所は辺境の鉱山跡近くにある大きな天然の露天風呂だよー」
なお「テミスでも良かったけど、そこだとお金が掛かるから……」と、ミサキはぺろりと舌を出した。
「特に入浴料金とかは発生しないし、希望するハンターさんを全員ご招待しようと思って」
「あの温泉広いからねー。ちょっとごにょごにょ……なところもあるけど(小声)、きっと楽しいよー♪」
クラヴィーアとミサキはににっこーり笑顔を浮かべる。
「そうね……入浴料無しとなれば希望者も出るんじゃないかしら」
「まあその分報酬もないんだけども。いいよね?」
「ハンター本人が条件を承諾すれば依頼としては成立するわね。OK!」
HS本部の受付嬢はニッと笑い、親指を立てる。
「それじゃあ後の諸々の手続きは頼んだー」
「それじゃあよろしくねー♪」
「あっ、クラヴィーア! あなた辺境のHSで依頼にしなかったのは手続きを押し付けるため!?」
「ソンナコトナイヨー。ミサキさん、せっかくリゼリオに来たんだから観光していこうか?」
「それもいいねー! ノアーラ・クンタウ以上の都会って滅多に来ないし♪ ヴァイン達にもお土産買おうー♪」
そんな感じで二人はハンターオフィスを後にした。
「まったくもう……。でも……これでハンターさん達の丁度良い記念や思い出作りになるかもしれないわね」
少し微笑みつつ、クラヴィーアとミサキの依頼をさっそく纏め、依頼書にして貼り出すHS本部の受付嬢であった。
「こんにちはー!」
元気な声と共にやって来たのは青色の制服を着た受付嬢のクラヴィーア・キルシェ(kz0038)。
「やっほー! 私もついて来ちゃったー!」
続いて現れたのは水色の民族衣装を身に纏ったネレイド族長、ミサキ・ネレイド(kz0079)。
「あらクラヴィーアじゃない。また依頼に来たの? って、こちらはネレイド族のミサキさんじゃないですか」
わざわざご足労を~とハンターズソサティ(HS)本部の受付嬢はぺこりと頭を下げる。
「う~ん、依頼と言えば依頼なんだけど……聞けばHSが設立して四周年らしいじゃない!」
「おめでとー♪ サルヴァトーレ・ロッソが転移して来てそんなに経つんだねー♪」
「そういえばそうだったわね。ミサキさんも、ありがとうございます」
HS本部の受付嬢は「それで、依頼って?」と尋ねる。
「常日頃からお世話になっているハンターさん達を、温泉旅行にご招待しようと思って!」
「場所は辺境の鉱山跡近くにある大きな天然の露天風呂だよー」
なお「テミスでも良かったけど、そこだとお金が掛かるから……」と、ミサキはぺろりと舌を出した。
「特に入浴料金とかは発生しないし、希望するハンターさんを全員ご招待しようと思って」
「あの温泉広いからねー。ちょっとごにょごにょ……なところもあるけど(小声)、きっと楽しいよー♪」
クラヴィーアとミサキはににっこーり笑顔を浮かべる。
「そうね……入浴料無しとなれば希望者も出るんじゃないかしら」
「まあその分報酬もないんだけども。いいよね?」
「ハンター本人が条件を承諾すれば依頼としては成立するわね。OK!」
HS本部の受付嬢はニッと笑い、親指を立てる。
「それじゃあ後の諸々の手続きは頼んだー」
「それじゃあよろしくねー♪」
「あっ、クラヴィーア! あなた辺境のHSで依頼にしなかったのは手続きを押し付けるため!?」
「ソンナコトナイヨー。ミサキさん、せっかくリゼリオに来たんだから観光していこうか?」
「それもいいねー! ノアーラ・クンタウ以上の都会って滅多に来ないし♪ ヴァイン達にもお土産買おうー♪」
そんな感じで二人はハンターオフィスを後にした。
「まったくもう……。でも……これでハンターさん達の丁度良い記念や思い出作りになるかもしれないわね」
少し微笑みつつ、クラヴィーアとミサキの依頼をさっそく纏め、依頼書にして貼り出すHS本部の受付嬢であった。
リプレイ本文
●
さてさて、ハンターズソサエティ設立四周年記念の温泉旅行(無料)ということで、たくさんのハンターが辺境の鉱山跡にある温泉へやって来ていた。
***
キヅカ・リク(ka0038)と羊谷 めい(ka0669)のペア――。
(めいちゃんと共に温泉へ……そういえば、前来た時も混浴だったなぁ)
(リクさんとご一緒に温泉ですっ)
二人はどうやら恋人というわけではないらしい。親しい友人といったところか。
キヅカが着用するのは一般的な黒のトランクス型の水着。
その肉体は、着やせするタイプらしく、実はそれなりに筋肉が付いている。
「水着、ちゃんと着ていますけれど、ちょっと恥ずかしいです……」
(だって、その、リクさんも水着なわけで……腹筋とか、はわ……)
めいは自分が水着姿で恥ずかしいのと、キヅカも水着姿で露出が多く、男性らしい身体つきが露わになっていて……ちらちらと見てしまう。
(水着『ブルーローズ』、似合ってないとか思われたらどうしよう……)
めいは胸元に青色の薔薇型のフリルがあしらわれたビキニタイプの水着。バラの刺繍が施されたパレオが上品さを際だたせる。
(めいちゃん……グラビアアイドルみたいな……)
「いや、なんて言うのか、その水着もよく似合ってるよ」
などと言って誤魔化すが、割と目のやり場に困るキヅカ。
「そうですか! 良かったです」
めいはにぱっと愛らしい笑顔を浮かべる。
そんなそわそわムードの中、二人は身体を流したあと、並んでお湯に浸かる。
(やっぱりリクさんもお胸は大きいほうが好きなのでしょうか……)
そんなことを考えながら温泉に入っているめい。そこで――にゅるん。
「ひゃっ……今リクさんお尻触りました? あ、あれ? 違うような……」
(リクさんにならどこを触られてもいいのですけれど……)
キヅカは何やら煩悩を抑えつつ、葛藤しているところで……ふと、隣を見てみれば。
(なんかすげぇことに)
「だれに手ぇだしとんのや」
キヅカ怒りの千連装キャノン!! ではなく、めいを襲っていた触手やスライムに鉄拳制裁。
めいはあっさり解放されたが……風呂の底に残ったぬめりで足を滑らせる。
「ひゃあああ!」
「おっと」
咄嗟にめいの両脇を抱えて転倒を防ぐキヅカだった。……女の子の身体は柔らかい。
お風呂上がりは冷えた牛乳を二人で一気飲み。
「こんな日がまたくるといいなぁ」
「助けてくれた時のリクさん、格好よかったのです、えへへ」
***
レベッカ・ヘルフリッヒ(ka0617)と狐中・小鳥(ka5484)のペア――。
「ふぅーん、温泉だってー小鳥ちゃん。タダなら行かなきゃ損だよねぇっ♪」
「温泉、楽しみだね♪ 結構大きそうな感じかな? かな?」
「んふふぅ~♪ ゆーっくりと楽しもうねぇっ♪」
常日頃からコンビを組んでいる小鳥と、のんびりまったりとするべくやって来たレベッカ。
温泉好きとして、この依頼は放っておけなかった小鳥。
レベッカの水着は、露出度がかなり高いマイクロビキニである。非常にけしからん物を選択。
小鳥の水着はタンキニ。
「はふぅ、気持ちいいんだよー♪ やっぱり温泉は生き返るねー♪」
……二人で温泉に入ってまったりと過ごし、肩まで浸かりつつお互いに身体をマッサージし疲れを取るつもりの小鳥だったが。
「レベッカちゃん、肩凝ったりしてないかな? なんならマッサージしてあげるんだよ♪」
普通にお風呂を楽しもうとする小鳥に対して。
レベッカは肉食獣な笑顔で迫り、そのまま彼女の全身隅々まで綺麗に、執拗なまで洗ったり揉んだりしながらイチャイチャしようとする魂胆。
「ほらぁ、小鳥ちゃん♪ あっちに行こう? ねっ、ねっ♪」
小鳥は湯に浸かりつつ、レベッカの肩や腰を揉み解していく。
しかしレベッカには小さいところを大きくするから、と洗い場に連行され……。
「駄目だよぉっ♪ ほらほら、此処も綺麗に洗っておかないとぉっ♪」
「え、私は特にしてもらわないでも……って、そこは違うんじゃないかな!?」
***
トリス・ラートリー(ka0813)とアルベルト・ラートリー(ka2135)のペア――。
二人は夫婦で許嫁らしい。
「故郷にこんな、ハンターズソサエティが運営(?)してる温泉があったのですね。知りませんでした」
「これなら帰郷がてら……え? 違います?」
トリスは主催者であるクラヴィーアやミサキに挨拶して、それからアル(アルベルト)を誘って温泉へ。
「ふふ♪ 眼鏡は脱衣所に、衣服と一緒に置きますね」
彼女の水着は黒のビキニ。
「眼鏡がないと何も見えませんけれど、アルが誘導してくれますし安心ですから♪」
アルベルトは一般的な男性用水着。
まずは身体を流し、清める。
(アルと頭や背中の流しっこしましょうか♪)
「そうだ、アル! 子供のころみたいに流し……何を照れてるんですか?」
アルベルトは終始彼女に押されっぱなし。
身体を洗い終えたら、そのあとは二人でゆっくり温泉に浸かる。
「日帰りはもったいないですし、泊まっちゃいましょか。ね? アル♪」
「そうだね、それもいいね。湯加減のほうはどうだい? 姫」
アルベルトは婿養子に入る前の呼び方をついついしながらも、一緒に浸かる。
周囲の喧騒を余所に夫婦水入らずで温泉を楽しむ……。
(トリスはトリスで好奇心が強い所があるから、変に興味をもって関わろうとしないかが心配ではあるけれど)
喧騒を笑って眺めながら、のんびりまったりする二人であった。
***
葛音 水月(ka1895)と十色 乃梛(ka5902)のペア――。
「いつもカフェで働いてもらってる慰労もかねてゆっくりできるといいな」
「人多くて安心感あるし……平穏なひと時になりそうだね」
二人はカフェの店長とアルバイト店員という関係らしい。
水月の水着は無難なボクサータイプのもの。
乃梛は細かい豹柄のワイヤー水着。
着替えて早速温泉へ、二人はまだ人がいない所へ向かう……。
しかし風呂の底にはスライムが潜んでいて――。
「……!!」
あっさりスライムに絡まれる乃梛。
過去の依頼によりスライムには非常に敏感で、癖になって来ているらしい。
水月とは恋仲でもない上、他の人もいるため、乃梛は悟られないように頑張って声を抑える。
「……っ。…………っ。……………っ」
逃げるなどしたいが色々と思うように動けない。
一緒に浸かっている水月は、自分が被害を受けていないので訝しがるだけ。
「どうしたの? あんまり波立たせちゃ行儀悪いよ」
スライムの所為だとは思わず、気付かない天然系ゆえに被害を長引かせてしまう水月……。
「一体どうし……あっ」
周囲の参加者達がスライムに襲われて始め、改めて乃梛の様子をじっと見て察し、確認。
「……ぇーと……もしかして、乃梛さんも?」
「……! ……!!」
顔を紅潮させ、涙目で助けを求める乃梛。
水着の中はどうしようもないので湯船から助け上げ、これ以上襲われないように脱衣場まで送り届ける水月。しかし。
当然ながら脱衣場はスライムの混入で阿鼻叫喚となるのだった。
***
コウ(ka3233)とイルミナ(ka5759)のペア――。
彼のほうは恋人のイルミナに誘われて参加。そう、二人は恋人同士。
「温泉だって。……行ってみる?」
「入浴なんて人数多くするもんじゃないだろう」
と、コウは大きな風呂というものを見たことが無い立場として思いもするが……興味が無いわけではない。
……主にイルミナに、だが。
(……本当は誘って欲しかったけど……あの子こういうのに頓着ないし……仕方ないわね……)
イルミナは彼氏の無頓着さにちょっと諦め気味。
水着着用必須と聞き、拙い情報収集力で水着選びをがんばる。
コウは適当に一般的なのものを購入。
(黒だと……普段のとあんまり変わらないし、白の方が水着っぽいかしら……)
特に意図はなく普段着よりややきわどめの白ビキニを選択するイルミナ。
(他意はないけど……コウになんか反応あったら嬉しいかも……)
そんなわけで温泉にやって来た二人。
「こんなのもあるんだなあ」と温泉に驚いて感心するコウ。
「ま、いいや、入ろうぜ。……なんか直視できないけど……」
いつもとは違う雰囲気の彼女にコウはドギマギ。
良い反応を得られてイルミナは少しご機嫌。
二人はちゃぷんと並んでお湯に浸かる。
「わざわざ水着着て男女でお風呂入るなんて変な習慣あるのね、人間って」
(……水着ない方が良かったかしら?)
と、イルミナはコウに耳打ち。
耳元でそんな言葉を囁かれた彼は顔を赤くする。
そんなところで触手とスライムがじゅるじゅるにゅるにゅる。
「って、なんだこれ? 温泉ってこんなのもあんのか?」
「……ナニコレ……ちょっ、なんでこんなのが……」
以前のスライム依頼のトラウマが発動。イルミナは銃なしで捕まって思わず涙目。
じゅるじゅるにゅるにゅるされる。だがしかし。
「それはともかく勝手に人の女触ってんじゃねえ」と、コウが即座に追い払って事なきを得た。
●
白藤(ka3768)とミア(ka7035)と灯(ka7179)のグループ――。
白藤にとって、ミアは親友件妹分、可愛がっている。灯は美人で気配り屋さん、妹分を通じてできた友人である。
白藤は、温泉では日本酒片手にゆらゆらしつつ楽しそうな二人を眺める。
「最近の子は発育がえぇなぁ……」とか思いつつも口には出さない。
周囲にそんな目で見るやつが居ないか目であたりを見渡しそういう奴と目が合ったら妖艶な笑みを一度浮かべてから親指で首を掻っ切るジェスチャー。
(次はアンタがこうなる番やで?)
「……っ傷にしみるわぁ、せやけど……こういう酒もえぇね」
ミアの水着はスカートタイプのビキニ。色は橙の花柄。
「キューティー3参上ニャス! 両手にお花で幸せニャスー♪」
話題はお酒とお料理。白藤にはギムレット。灯にはコロネーションのお酒をすすめる。こっそりカクテル言葉を添え。
「ニャは♪」
白藤に目をやり。
(……恋に臆病な彼女が、いつか勇気を出せますように)
「美味しいお酒も楽しい会話も全部、全部優しい想い出になるわ」
灯の水着は薄紫色の長いパレオ付きの白いハイネック。髪はアップでお団子。
彼女にとって二人は太陽みたいに暖かいミア。夜の月のように艶やかな白藤。とても素敵なお友達。
口当たりのいい日本酒(冷)を持ち込み。ミアはオレンジ、白藤には青のガラスお猪口を渡す。
自分の想う二人の色をプレゼントに。ミアのカクテルは嬉しく受け取り微笑む。
温泉を堪能した三人は近くの宿へ移動。通された部屋にて――。
灯は藤のアロマオイルを焚く。
「灯ちゃんとは最近お友達になったニャスけど、まだまだ知らないことたくさんニャス。だから、灯ちゃんのこともっと教えてくれニャスよ♪」
ミアは積極的に会話。
白藤は、お宿では修学旅行よろしくお酒を飲みつつ好きな食べ物や料理をリサーチ。
「今度、皆で作ってみよる?」
「ミアの得意料理はおむすびニャス!(料理?)大切な縁を結ぶように、ぎゅって! 食べた子が幸せな気持ちになれるように、ぎゅぎゅって握るんニャス♪」
「最近依頼で食べたオムレツにハマってます。ああ、小さい子と男性って卵料理好きですよね。ふふ、味覚が似ているのかしら」
灯は仲のいい二人の様子を微笑ましく見る。
(優しい家族のようね)
そうしている内にミアと灯は気持ちよさそうに夢の中へ。
眠った二人に布団をかけてやり、嬉しそうな顔で自分も就寝する白藤だった。
***
雨月彩萌(ka3925)と雨月 藍弥(ka3926)のペア――。二人は実の兄妹?
「彩萌と温泉に行けるのは兄としての幸せですね!」
兄の藍弥が勝手に同行して来たらしい。
ちなみに彩萌のほうは兄がシスコン過ぎるため嫌悪している。
彩萌は青の水着を着用して温泉へ。
「いいお湯ですね。これであの変態(兄)がいなければ尚良かったのですが」
「尊い妹の姿を目に焼き付けるためにどこまでもついていきますとも!! どこまでもいつまでも一緒にいたいのが兄ですから!!」
「…………」
兄がうざいので兄から離れるため移動しようとする彩萌。そこへにゅるーん! とスライムが登場。
スライムに襲われた彩萌は兄を身代わりにして逃走。
「兄らしい事をしたいのであれば、そのままわたしの身代わりになって朽ち果ててください」
「なるほど。スライムですか。彩萌の命令とあれば私は喜んで身代わりになりましょう」
にゅるるーん。
「だが美しくてかわいい妹の表情をいつまでもそばで観察できるために死んではいけません。ならば戦うしかないかもしれません……」
スライムと激闘(?)を繰り広げる藍弥。
……そして彩萌が離れた場所で湯に浸かっていると……兄が周囲のスライムを殲滅して帰還。
彩萌は感心すべきか呆れるか悩む引きつった笑みを浮かべる。
「……それなりに役に立ったことは認めます。なので今だけはこのまま一緒でいいですよ」
「生き残ったらご褒美があるとは! 彩萌はやはり私の天使で女神です!」
「ただし、指一本でも触れたらスライムと同じ場所に逝かせます」
気恥ずかしいので彩萌は湯船に少し顔を入れてぶくぶく。
「そのぶくぶくしている姿もとてつもなく可憐で愛らしい!」
おさわりは禁止だったが、十数年ぶりの一緒の風呂(温泉?)はやはり至福の時であったそうな。
***
北条・真奈美(ka4064)と北条・佳奈美(ka4065)のペア――。
二人は双子の姉妹。
「うふふぅ、カナちゃぁん。あっちの温泉、何だか凄いみたいだよぉ♪」
「マナ姉と温泉を楽しみに来たわ。水着は紫の競泳水着。マナ姉とお揃い」
そのように言う佳奈美。ちなみに真奈美の水着はピンク色の競泳水着である。
姉の真奈美主導(?)で、双子の姉妹は今回の温泉旅行に参加。
お揃いのぴっちり競泳水着に着替えて、お風呂場へ。
真奈美が佳奈美の手を引いて向かうのはもちろん、温泉の中でも触手が集中的に蔓延る場所……。
そして到着。佳奈美はお湯に違和感を覚え、水面を覗き込む。
「……この温泉なんか居ない? お湯の中でなんか蠢いて――」
「ほらほらぁ、遠慮せずにぃっ♪ はい、どっぽぉーんっ♪」
「って、きゃー!?」
真奈美は佳奈美の背中をドン! と押して、特にアレなアレの触手がいる場所へ飛び込ませた。
「や、やっぱり何かって言うか触手が! ってそこ(略)」
佳奈美は元々そういったことが好みゆえに触手の(略)で一気に(略)な気分になってしまう。
「マナ姉も見てるだけじゃなくて一緒に、ねぇ?」
その(略)を眺めて悦に浸っていた真奈美だったが隙ありまくりだったので自分もにゅるにゅるへ引きずり込まれてしまう。
……競泳水着に無数の触手が(略)で、二人の(略)が大変なことに! 双子共々アレな体勢で非常にアレである。
「カナちゃん、どう? ねぇねぇっ♪」
「(略)~♪」
そうして散々触手に(略)された二人は、他にもアレコレしちゃったのでした。
***
レイア・アローネ(ka4082)とエメラルド・シルフィユ(ka4678)とブリジット(ka4843)のグループ――。
レイアは少し疲労した様子を見せる……。
「一仕事終えての温泉だ……寛ごう……」
レイアの水着は赤のビキニ。
「……混浴でなければ必要ないのだが……流石に混浴で全裸はな……」
エメラルドの水着は白ビキニ。
「……いつもと変わらん? 私の正装を水着扱いするな!」
ブリジットの水着は白のセパレート。
脱げば見かけより『ある』。普段はプレートアーマーに隠れているがお胸は結構なもの。
レイアは激戦を共に戦ったエメラルドを労い合いながら、友人のブリジットにも話す。
「牙城・焔……怖ろしい敵だった……。まさか作戦が裏目に出てしまうとはな……あの新型【灼導】兵器の威力も凄まじい……」
「レイアからの誘いに応じ参りました。おや、レイアが弱音とは珍しい。お疲れ様ですね」
「ああ、今度はお前も手伝って欲しい」
「ええ、私の剣が役に立つなら喜んではせ参じましょう」
ブリジットは微笑みながらレイアにそう告げる。
二人が話している間、エメラルドはクラヴィーアにも挨拶。
「……なんかお前主催の祭に出てから私に不本意な二つ名がついているようなのだが……」
どうやらクラヴィーア主催のイベントで得たエメラルドの名声が各地に広まっているらしい。
しばらく話した後、クラヴィーアは飲み物を補充するというのでエメラルドは別れて温泉に戻る。
そこで――触手とスライムがコンニチハー!
「まさかの雑魔(?)か……! 剣がないので徒手空拳か……」
レイアは武器も防具も無い中でどうにかしようと拳を構える。
魔の手がじゅるじゅるにゅるにゅると迫った……。
「まだ戦いの傷も癒えてない状態でどこまで……どこ触ってる……!」
「絡みたくないわばかもの! きゃあっ!? 水着を取るな……!」
じゅるりんじゅるりんにゅるりんにゅるりん。
「今日は英気を養う為にものんびりしていることにします。ふぅ……気持ちがいいですね……」
レイアとエメラルドが触手とスライムに襲われている横で、ブリジットは気にせずのんびりまったり。
「あ、でもこういうのは遠慮します。管轄外です」
我関せずと、ブリジットはにっこり微笑む。その隣でぬるぬるビキニの二人は――
「「くっころ!!」」
***
アルマ・A・エインズワース(ka4901)とキャリコ・ビューイ(ka5044)と仙堂 紫苑(ka5953)のグループ――。
アルマにとって、紫苑は参謀で飼い主、キャリコは友人。
彼は今回「わふーっ。ゆっくりするですー!」二人と仕事お疲れ様の為に旅行に参加。
「わ、わふ……シオンー……」(左腕を洗えずしばらくおろおろした後飼い主に助けを求めるアルマわんこ)。
「お? アルマどうした? ああ、いいぞぉ」
「わふ、お背中流したげるですー」「わぅー……」すっかりオフモードでお湯に浸かる。ほっこり。
その際、アルマは髪をちゃんとアップにしておく。
「わっふ。たまにはこういうのもいいですー。のんびり、も大事です?」
同行している二人には(特に紫苑には)よく懐くアルマ。懐き方は物理的で大型犬のようであった。
キャリコは最近の忙しさから、身体と精神を休ませるために友人と共に温泉へやって来た次第。
身体を洗ったら、酒を振舞いつつゆったりとしながら飲み明かす。
スライムにたかられても「このぬるぬるによって、肌がきれいになるのか?」と温泉の間違った知識で動じてない。
「ふぅ……疲れが取れていくな……」
仙堂にとって二人は――
アルマは相棒で世話になっている小隊の隊長。危険な依頼にもあまり考えずに突っ込む危なっかしい奴。出会った時にはすでに義手だったが……。
キャリコは何度か一緒に死線を越えた戦友。腕の立つ射撃手。
……といった認識。
「あぁー、何にも考えたくない。この前の大規模作戦でも、依頼でも頭使ったからな。たまには何にも考えない日が必要だろぉ(思考停止顔)」
今回の仙堂は頭をからっぽにしてただただ温泉を楽しむつもりのようだ。
他二人と若干会話が噛み合っていないこともあったが……そう、仙堂は何も考えていないのである!
仕方ない! 何も考えていないのだから!
***
鞍馬 真(ka5819)と星空の幻(ka6980)のペア――。
真にとって星空の幻は妹のような存在。
混浴には若干慌てるものの下心は無い。無いものは無いのです。
ともあれ。
「おんせん……」
ワーカーホリックが祟り疲労困憊の真。
「真お兄ちゃんと一緒に入るの……もちろんもっち(もっちゃりカッパ)も連れて行くのです」
星空の幻は楽しそうな様子。
男女別の脱衣場にて。
真は普通のトランクス水着、髪は湯に浸からないように後ろでアップにする。
「うーん何あるかなぁ……あっ……これは……」
星空の幻はセーラー服風の水着を着る。
着替えを終えた二人は温泉へ。
「グラム君(星空の幻)と一緒に普通に温泉に入りたい……だがもしトラブルが起これば……」
「なんだろう……真お兄ちゃん……違和感が……」
トランクス水着姿の真を見た星空の幻の感想。
「今日ぐらいはちゃんとゆっくりしてよね……お兄ちゃん」
「いや、我ながら休めよとは思うんだけど、ワーカーホリックが災いして身体が勝手に動いてしまうんだ……」
などと言いつつも二人で仲良く並んでお湯に浸かり、温泉を楽しむ。
「楽しいね……パパ、ママ……」
星空の幻はふと口から言葉が出るが、何か思い出しかけたが何を思い出したかすらすぐに忘れてしまう……。
そこでじゅるーん触手とにゅるーんスライムの襲撃。星空の幻に絡む。
「ひゃあああ」
「てぇい!」
可愛い妹に何をする! と、全力で駆逐する真。
……触手とスライムはあっという間に消滅した。真はまたも疲労。
「ゆっくりするって、意外と難しいんだな……」
「そう言えばもっちは?」
***
ハンス・ラインフェルト(ka6750)と穂積 智里(ka6819)のペア――。
二人は夫婦であるようだ。ハンスは褌着用、智里はタンキニ着用。
「この世界に居る間は法的な婚姻が出来ないのが困りますね……ただリアルブルーでも死亡扱いである以上、法的婚姻は難しいかもしれませんが」
「ちょっとプニ度は気になりますけど今更というか温泉でお湯に直接触れる部分が少ないのは温泉気分が減るというか……いえ、何でもないです」
今更隠してもしょうがないし、と色々達観してハンスと手を繋いで温泉へ。
「そのくらいの方が私は抱き心地が良いと思いますがね」
と、ハンスは微笑む。
「タスカービレの温泉宿で混浴水着着用の温泉は経験済みですからね。それにスパでもこういう形式はよく見かけますから、説明して下さらなくても分かりますよ」
「え、それじゃタスカービレで体験済みだったんですね。確かに言われてみればスパの形態と同じですね」
二人でのんびり雑談していたところへにゅるーん触手が襲来。
「ひぅ……は、ハンスさん人前でこういうのはあんまり……」
最初はハンスの悪戯かと思い無視していたが触手が姿を現し、智里は大パニック。
「きゃー、なんですこれなんなんですか!?」
大慌てで振りほどきハンスの腕の中へ逃げ込む智里。
ハンスは触手から逃げてきた智里を徹底的に甘やかす。鼻を押さえながら智里の全身を検分。足の間に抱え込んで甘やかす。
「大丈夫でしたか、マウジー? ……私は眼福でしたが」
ともあれ撃退完了。
「マウジー、大丈夫ですよマウジー……今度は二人きりで家族風呂のある所に行きましょう」
●
麗しの姫騎士、ユーリ・ヴァレンティヌス(ka0239)。そんな彼女も温泉にやって来た。
「へぇ、テミス以外にも温泉があるんだ。……ただ、なんだろう。温泉って聞いて碌なものが思いつかないのは気のせいだと思いたいかな」
水着に着替えて、身体を流して、いざお湯に浸かろうとしたところで、待ち構えていた触手とスライムに捕まる。
じゅるーん。にゅるーん。
「きゃあっ!? やめ、やめなさい!」
ひたすらにじゅるじゅるにゅるにゅるされる姫騎士。
だらしない顔になっていた彼女だったが、どうにか気力を振り絞る。
「こんの……っ、私がくっころに屈すると思ったら大間違いよ、この変態雑魔があああああっ!!」
***
ネフィリア・レインフォード(ka0444)は温泉と聞いて依頼での傷を癒やすついでに参加。
「温泉と聞いたら参加せざるおえないのだ♪ あ、ミサキちゃん、一緒に入ろうなのだ♪」
水着は白の布少なめなビキニである。ミサキの姿を見かけ、共に温泉でまったりしようと誘う――が。
「最近よく一緒に温泉入っている気がするねー? ……って、あや、何かいる?」
二人で仲良くお湯に浸かっていると……風呂の底に潜んでいた触手とスライムが出現! まずネフィが捕まってしまう!
「温泉と運動で汗を一杯かくのだ♪ あやや、ミサキちゃんから離れるのだ!」
その後、何故かネフィとミサキ、二人は交互に捕まる。二人で助け合うのだが……。ネフィは何か楽しそう。
「わわわ!? 変なところ触ってくるんじゃないのだ!?」
じゅるじゅるにゅるにゅるされながらも、二人は協力して周囲の触手とスライムを撃滅。
後はゆったりまったりとお湯を楽しんだそうな。
***
黒髪メガネ美人の七窪 小鈴(ka0811)。小柄ながらお胸は大変立派なものをお持ちである。
「温泉やかぁ。なん、ウチの故郷に帰ってきた感じばい♪ ゆっくり浸からせて貰うと」
まずは、企画してくれたハンターズソサエティのスタッフに挨拶。
「今日はありがとー。ゆっくりさせてもらうばい♪」
その後、荷物を置いて水着に着替えて準備をしたら――
「さっそく温泉ばい♪ 水着で浸かるのも初体験やね。水着はワンピース型……と言いたいけど、ウチにはキツかけんビキニにしたとよ」
(……恥ずかしかけん少しルール違反やけども、湯船に入るまでは羽織るもので隠すばい)
髪の毛と身体を綺麗にしてから湯船に浸かる。
「あ。曇るけど眼鏡つけて温泉(湯船も)に入るとよ。……眼鏡なかと、なんも見えんけん迷惑かけるといけんし。トラブル回避も避けられんし」
ゆっくり肩まで浸かってのんびり。存分に温泉を堪能するのであった。
***
温泉にゆっくり浸かる……ためにやって来た夢路 まよい(ka1328)。
「ここのところ激しい戦闘依頼がたて続けに入ったし、ちょっと退屈かもだけど、リラックスの時間も作ったほうがいいかな」
白地に黒の縁取りのブラ、灰色と紺色の縦縞のショーツがセットになったビキニ水着を着て、身体を流してから温泉に浸かる。
「って、なにこれ~。きゃはは、くすぐったい」
そこでにゅるーんとスライム登場。しかし彼女は嫌がる様子も無くスライムと戯れる。
特に害を及ぼして来ないようなので、身体のあちらこちらをはい回られてくすぐったがりながらも、面白がってされるがまま。
調子に乗ってにゅるるんするスライムであった。(このあとスタッフが責任を持って撃破しました)
***
シスター服姿の天川 麗美(ka1355)が温泉にやって来る。
「四周年記念って何なのかよくわかんないんだけどぉ、要は楽しいイベントっていう理解でオッケー?」
まあ、その認識で大丈夫だろう。
「麗美は水着なしでも全然気にしないだけど、何か持って行けばいいわけね」
混浴なので水着を着用してもらわないと困るのである。バスタオルでは取れてしまう可能性があるゆえ。
(チッ、面倒なルールね)
そんな彼女は『トラ柄ビキニ』を着用。温泉にビールとブランデーを持ち込み。
「飲んで飲んで飲みまくるわよ」
身体を流してから湯に浸かり、上機嫌でひたすら酒を煽る麗美だった。
***
「温泉も、みなさんが広めてくれた楽しい文化ですね」
ふんわりな雰囲気のエルフ、ミオレスカ(ka3496)も温泉へ。
「混浴ですので、地味なものを貸してもらいます」
というわけで濃紺のスクール水着を着用。
「しっかり脱力して、心身ともに回復に努めさせてもらいます。激戦続きでしたので、ありがたいですね」
ゆっくりと温泉に浸かるミオレスカ。日頃の疲れが抜けてゆく……。
「ちょっとお願いして、温泉たまごを作らせてもらいましょう。ふわっと火の通ったたまごに、醤油を少しつけていただくと、温泉効果倍増ですね」
温泉を満喫しているようだ。
「雑魔もいるのでしょうか、今日は遠巻きに見ているだけにします」
触手やスライムと戯れている他の参加者を生温かい目で見守る。
「それはそれで風情かもしれませんが、そのうち駆除して、一般の方も安全に入れるようにしたいですね」
至極真っ当な意見であるがこの温泉に生息(?)する触手とスライムは倒しても分裂してどんどん増えるのでなかなか駆除出来ないのだ!
***
星野 ハナ(ka5852)は白ビキニ着用で参戦。
「ビキニを着るとどうも温水プールに来てるような気がしちゃうんですよねぇ……本当なら水着なしとか推奨されませんけどバスタオルの方が雰囲気でるんですけどぉ」
混浴なので、水着無しは倫理的にアウト! 前述の通りバスタオルも動くと取れる可能性があるのでNGなのである。
「水着で殿方を悩殺できる機会が夏以外にも増えたと思えばこれはこれでありなんでしょうかぁ……?」
物陰に隠れて男性陣の肉体美に熱視線を注いでいたところで――にゅるんとスライムタッチ。
慌ててお湯から立ち上がってキョロキョロするハナ。
しかし周囲に人影はなくまた首を捻って再びお湯に浸かったところでスライムがべったり!
思わず覚醒してぶん殴るハナだったが、水着が溶かされた気配がないことに気付き、その後もスライム溜まりを転々と移動する……。
他の参加者に気付かれないよう、温泉とスライムをじっくり堪能したハナはうっとりとした表情でお湯を出るのであった。何故かお肌も艶々。
「今度は一人で来なくちゃですぅ……」
***
青いサーフパンツ着用のルベーノ・バルバライン(ka6752)。
悲鳴が上がる度にそちらに駆けつけるも簡単に倒されるスライムや触手ばかりなので現物を拝めず……。
それでも聞込みを重ね触手とスライムの話をスタッフに確認。
「ここに触手やスライムが居たことは知っていたのか? ところでアレは、一般人でも安全に倒せるものか?」
一応雑魔なので覚醒者じゃないと無理でですねー。との返答。
「一般人に倒せないなら注意を呼びかけねばならん、が……一般人にも倒せるものなら、『安全にスライムプレイ・触手プレイを楽しめる温泉』として一大観光地になるかもしれんではないか!」
残念ながら(?)それは無理なのであった……。
「大人の歓楽街、こういう場所にあってこそだろう、ハッハッハ」
ルベーノの夢、潰える。
***
「はい、お届け物っす! それにしても大きいお家っすね~……へ? りょかん?」
前に受けた依頼に触発され、配達業を再開したらしい高野信実(ka7065)。
「旅館……温泉がある宿泊施設っすね。僕も温泉に入っていいんすか? やった!」
旅館(宿)にて最後の宅配を行った際、温泉の話を聞いて参加。男性用トランクス水着を借り着用。
『温泉=大きいお風呂』という認識の彼。マナーは周りに聞きながら入ろうとするが、水着の人達を見て驚愕と羞恥。
身体を軽く洗って隅っこでちゃぽんとお湯に浸かる。
……ふと、スライムを発見。興味本位で近付き、撫でてみる。ぬるぬるとした感触……。
「よしよし、君も温泉に入りに来たんすか?」
とか言ってるとスライムに貼り付かれた。にゅるんにゅるん。
「きゃははっ! くすぐったいよ~!」
絡まれ、くすぐったさで笑う信実だった。
……風呂から上がればキンキンに冷えた牛乳をぐびぐび。温泉を満喫したそうな。
***
「あー、温泉か。しばらく依頼続きだったし骨休めするのもいいかもしれ……こ、混浴!?」
無道(ka7139)は『混浴』というワードに激しく反応。
「あー、えー……と(参加者見渡し)うん、隅っこでのんびりしておこう。ゆっくりと湯治できればいいな……」
身体を流し、温泉に浸かり、目のやり場に困りつつもしっかりと身を休める。
「ううむ、女性陣が多いな……ここは隅っこでのんびりが吉、か」
目の保養どころではないので温泉の隅でのんびりまったり。
依頼を何度か一緒しているレイアとならそれなりに話もできるだろうか……と考える無道だったが。
彼女は現在触手とスライムにくっころされていた。(謎)
ちなみに彼はレイアのことが少し気になるお年頃だそうです。
●
時音 ざくろ(ka1250)ご一行……というかハーレム。
「妻の巴、アデリシア、颯、菊理、アルラウネ、ソティスを誘って温泉旅行だよ! 今までの感謝の気持ちと、共に過ごす未来の更なる幸せのために……」
舞桜守 巴(ka0036)は攻める気を表したのか虎柄ビキニ。
「ふぇへへへ、んー今日はべーったりしますわー」
アデリシア=R=エルミナゥ(ka0746)はセパレート水着。
「ふう、たまにはこういうのもいいものですね。あ、今回は何もないですよ。平和です、平和ですからね」
「はやてにおまかせですの!」
八劒 颯(ka1804)は――
「今回は温泉旅行! お時ちゃん達と一緒。水着は極小の紐! 普段からきているビキニアーマーを着てるのであまり変わり映えはしませんが」
白山 菊理(ka4305)はシンプルな白のビキニ。
アルラウネ(ka4841)の水着は黄緑色のカラーで覚醒時に肌の色と同化するのが特徴。
「みんなで温泉は幸せね。ざくろん達と一緒に行動するわ」
ソティス=アストライア(ka6538)は――
「温泉なぁ……久しく行ってないな、たっぷり奉仕してやろうじゃないか……温泉に来たのだ、満喫せんでどうする。ゆえに過激めな白いビキニで誘わ……楽しむぞ」
「妻達と一緒に水着で温泉を満喫! 広いお風呂、これなら一緒に楽しめるね……」
ざくろはお嫁さん達それぞれの水着姿に見惚れ……。
「水着もよく似合ってる……はわっ、そりゃ温泉だし無い方が良いけど」
巴は自重なしでざくろにベタベタスリスリモフモフ(水着は着用しています)。
触手やスライムに襲われずとも桃色空間ばりにイチャイチャする。
思い出話は大体皆で行ったどうこうの事、二人きりデートの話題も耳打ちでこっそり交える。
「んふふ、ほーんと罪な男なんですからねぇ?」
などと言ってからざくろの頬にキス。
「こういう機会も稀ですし、のんびりとみなで思い出話に花を咲かせて楽しむとしましょうか。……なんかデジャヴュを感じるのは気のせいだと良いのですが」
アデリシアは目を細め、ざくろと出会ったころを思い返す。
「思い出話とは言ってもなんですかね……ここに来るまでに拾ってもらったのが縁でしたが……ここまでになるのはちょっと予想外ではありましたね。後悔も何もないんですけど」
ここでにっこり微笑み。
「まあ、積もる話題に花も咲くということでお酒なんかもちょっと用意しておきましょう」
(なにか粘っこい音が遠くから聞こえますが……)
菊理もざくろの周りに集まってイチャイチャしながら温泉で羽を伸ばす。
今までの思い出を振り返ると基本的にざくろがらきすけしていて思わず苦笑いしてしまう菊理。
「今回は人数居るし、がっつかないけど隙あればざくろんに絡んでいきたいわね。肌をご所望? 嫁ズで遮蔽になるから少しくらいなら……」
アルラウネは他には見えないように……。
「そういえば、ざくろんとの切っ掛けは温泉絡みだったわね。この水着で覚醒した姿見て、全裸と勘違いして鼻血吹いて倒れたのよね~」
と言いながら覚醒して見せてみたり。そういう思い出話をしたり。いちゃいちゃ触れ合う。
水着姿のお嫁さん達に囲まれて、赤面しつつも話をするざくろ。
(触手もスライムも寄って来るのを躊躇するくらいいちゃいちゃを……)
ざくろはお嫁さん達とひたすらにいちゃいちゃ。
出会ったころとか、一緒に遊びに行った楽しい場所とか、共にくぐり抜けた冒険の思い出話をするが。
「……はわ、何で全部らきすけ絡んで」
そこで先陣を切ったのはソティス!
「あぁ、ざくろは当然労う……が、それもそこそこに襲ってやろう。最近ご無沙汰ゆえ、いい加減食わねばやってられん」
欲求不満気味だった彼女はざくろの頬をぺろぺろ。その後――
「えっ? きゃー!」
………………しばらくして。
「はぁはぁ、ええとね、実は宿が予約してあるんだ……この後は」
赤面しながらざくろが言うと、お嫁さん達は皆うっとりとした表情を浮かべる。
ざくろハレームご一行は温泉を楽しんだ後、ざくろが取った宿の一室で一晩を明かしたそうな。
ゆうべはお楽しみでしたね。
***
そんなこんなでハンターズソサエティ設立四周年の温泉旅行は幕を閉じたのだった。
さてさて、ハンターズソサエティ設立四周年記念の温泉旅行(無料)ということで、たくさんのハンターが辺境の鉱山跡にある温泉へやって来ていた。
***
キヅカ・リク(ka0038)と羊谷 めい(ka0669)のペア――。
(めいちゃんと共に温泉へ……そういえば、前来た時も混浴だったなぁ)
(リクさんとご一緒に温泉ですっ)
二人はどうやら恋人というわけではないらしい。親しい友人といったところか。
キヅカが着用するのは一般的な黒のトランクス型の水着。
その肉体は、着やせするタイプらしく、実はそれなりに筋肉が付いている。
「水着、ちゃんと着ていますけれど、ちょっと恥ずかしいです……」
(だって、その、リクさんも水着なわけで……腹筋とか、はわ……)
めいは自分が水着姿で恥ずかしいのと、キヅカも水着姿で露出が多く、男性らしい身体つきが露わになっていて……ちらちらと見てしまう。
(水着『ブルーローズ』、似合ってないとか思われたらどうしよう……)
めいは胸元に青色の薔薇型のフリルがあしらわれたビキニタイプの水着。バラの刺繍が施されたパレオが上品さを際だたせる。
(めいちゃん……グラビアアイドルみたいな……)
「いや、なんて言うのか、その水着もよく似合ってるよ」
などと言って誤魔化すが、割と目のやり場に困るキヅカ。
「そうですか! 良かったです」
めいはにぱっと愛らしい笑顔を浮かべる。
そんなそわそわムードの中、二人は身体を流したあと、並んでお湯に浸かる。
(やっぱりリクさんもお胸は大きいほうが好きなのでしょうか……)
そんなことを考えながら温泉に入っているめい。そこで――にゅるん。
「ひゃっ……今リクさんお尻触りました? あ、あれ? 違うような……」
(リクさんにならどこを触られてもいいのですけれど……)
キヅカは何やら煩悩を抑えつつ、葛藤しているところで……ふと、隣を見てみれば。
(なんかすげぇことに)
「だれに手ぇだしとんのや」
キヅカ怒りの千連装キャノン!! ではなく、めいを襲っていた触手やスライムに鉄拳制裁。
めいはあっさり解放されたが……風呂の底に残ったぬめりで足を滑らせる。
「ひゃあああ!」
「おっと」
咄嗟にめいの両脇を抱えて転倒を防ぐキヅカだった。……女の子の身体は柔らかい。
お風呂上がりは冷えた牛乳を二人で一気飲み。
「こんな日がまたくるといいなぁ」
「助けてくれた時のリクさん、格好よかったのです、えへへ」
***
レベッカ・ヘルフリッヒ(ka0617)と狐中・小鳥(ka5484)のペア――。
「ふぅーん、温泉だってー小鳥ちゃん。タダなら行かなきゃ損だよねぇっ♪」
「温泉、楽しみだね♪ 結構大きそうな感じかな? かな?」
「んふふぅ~♪ ゆーっくりと楽しもうねぇっ♪」
常日頃からコンビを組んでいる小鳥と、のんびりまったりとするべくやって来たレベッカ。
温泉好きとして、この依頼は放っておけなかった小鳥。
レベッカの水着は、露出度がかなり高いマイクロビキニである。非常にけしからん物を選択。
小鳥の水着はタンキニ。
「はふぅ、気持ちいいんだよー♪ やっぱり温泉は生き返るねー♪」
……二人で温泉に入ってまったりと過ごし、肩まで浸かりつつお互いに身体をマッサージし疲れを取るつもりの小鳥だったが。
「レベッカちゃん、肩凝ったりしてないかな? なんならマッサージしてあげるんだよ♪」
普通にお風呂を楽しもうとする小鳥に対して。
レベッカは肉食獣な笑顔で迫り、そのまま彼女の全身隅々まで綺麗に、執拗なまで洗ったり揉んだりしながらイチャイチャしようとする魂胆。
「ほらぁ、小鳥ちゃん♪ あっちに行こう? ねっ、ねっ♪」
小鳥は湯に浸かりつつ、レベッカの肩や腰を揉み解していく。
しかしレベッカには小さいところを大きくするから、と洗い場に連行され……。
「駄目だよぉっ♪ ほらほら、此処も綺麗に洗っておかないとぉっ♪」
「え、私は特にしてもらわないでも……って、そこは違うんじゃないかな!?」
***
トリス・ラートリー(ka0813)とアルベルト・ラートリー(ka2135)のペア――。
二人は夫婦で許嫁らしい。
「故郷にこんな、ハンターズソサエティが運営(?)してる温泉があったのですね。知りませんでした」
「これなら帰郷がてら……え? 違います?」
トリスは主催者であるクラヴィーアやミサキに挨拶して、それからアル(アルベルト)を誘って温泉へ。
「ふふ♪ 眼鏡は脱衣所に、衣服と一緒に置きますね」
彼女の水着は黒のビキニ。
「眼鏡がないと何も見えませんけれど、アルが誘導してくれますし安心ですから♪」
アルベルトは一般的な男性用水着。
まずは身体を流し、清める。
(アルと頭や背中の流しっこしましょうか♪)
「そうだ、アル! 子供のころみたいに流し……何を照れてるんですか?」
アルベルトは終始彼女に押されっぱなし。
身体を洗い終えたら、そのあとは二人でゆっくり温泉に浸かる。
「日帰りはもったいないですし、泊まっちゃいましょか。ね? アル♪」
「そうだね、それもいいね。湯加減のほうはどうだい? 姫」
アルベルトは婿養子に入る前の呼び方をついついしながらも、一緒に浸かる。
周囲の喧騒を余所に夫婦水入らずで温泉を楽しむ……。
(トリスはトリスで好奇心が強い所があるから、変に興味をもって関わろうとしないかが心配ではあるけれど)
喧騒を笑って眺めながら、のんびりまったりする二人であった。
***
葛音 水月(ka1895)と十色 乃梛(ka5902)のペア――。
「いつもカフェで働いてもらってる慰労もかねてゆっくりできるといいな」
「人多くて安心感あるし……平穏なひと時になりそうだね」
二人はカフェの店長とアルバイト店員という関係らしい。
水月の水着は無難なボクサータイプのもの。
乃梛は細かい豹柄のワイヤー水着。
着替えて早速温泉へ、二人はまだ人がいない所へ向かう……。
しかし風呂の底にはスライムが潜んでいて――。
「……!!」
あっさりスライムに絡まれる乃梛。
過去の依頼によりスライムには非常に敏感で、癖になって来ているらしい。
水月とは恋仲でもない上、他の人もいるため、乃梛は悟られないように頑張って声を抑える。
「……っ。…………っ。……………っ」
逃げるなどしたいが色々と思うように動けない。
一緒に浸かっている水月は、自分が被害を受けていないので訝しがるだけ。
「どうしたの? あんまり波立たせちゃ行儀悪いよ」
スライムの所為だとは思わず、気付かない天然系ゆえに被害を長引かせてしまう水月……。
「一体どうし……あっ」
周囲の参加者達がスライムに襲われて始め、改めて乃梛の様子をじっと見て察し、確認。
「……ぇーと……もしかして、乃梛さんも?」
「……! ……!!」
顔を紅潮させ、涙目で助けを求める乃梛。
水着の中はどうしようもないので湯船から助け上げ、これ以上襲われないように脱衣場まで送り届ける水月。しかし。
当然ながら脱衣場はスライムの混入で阿鼻叫喚となるのだった。
***
コウ(ka3233)とイルミナ(ka5759)のペア――。
彼のほうは恋人のイルミナに誘われて参加。そう、二人は恋人同士。
「温泉だって。……行ってみる?」
「入浴なんて人数多くするもんじゃないだろう」
と、コウは大きな風呂というものを見たことが無い立場として思いもするが……興味が無いわけではない。
……主にイルミナに、だが。
(……本当は誘って欲しかったけど……あの子こういうのに頓着ないし……仕方ないわね……)
イルミナは彼氏の無頓着さにちょっと諦め気味。
水着着用必須と聞き、拙い情報収集力で水着選びをがんばる。
コウは適当に一般的なのものを購入。
(黒だと……普段のとあんまり変わらないし、白の方が水着っぽいかしら……)
特に意図はなく普段着よりややきわどめの白ビキニを選択するイルミナ。
(他意はないけど……コウになんか反応あったら嬉しいかも……)
そんなわけで温泉にやって来た二人。
「こんなのもあるんだなあ」と温泉に驚いて感心するコウ。
「ま、いいや、入ろうぜ。……なんか直視できないけど……」
いつもとは違う雰囲気の彼女にコウはドギマギ。
良い反応を得られてイルミナは少しご機嫌。
二人はちゃぷんと並んでお湯に浸かる。
「わざわざ水着着て男女でお風呂入るなんて変な習慣あるのね、人間って」
(……水着ない方が良かったかしら?)
と、イルミナはコウに耳打ち。
耳元でそんな言葉を囁かれた彼は顔を赤くする。
そんなところで触手とスライムがじゅるじゅるにゅるにゅる。
「って、なんだこれ? 温泉ってこんなのもあんのか?」
「……ナニコレ……ちょっ、なんでこんなのが……」
以前のスライム依頼のトラウマが発動。イルミナは銃なしで捕まって思わず涙目。
じゅるじゅるにゅるにゅるされる。だがしかし。
「それはともかく勝手に人の女触ってんじゃねえ」と、コウが即座に追い払って事なきを得た。
●
白藤(ka3768)とミア(ka7035)と灯(ka7179)のグループ――。
白藤にとって、ミアは親友件妹分、可愛がっている。灯は美人で気配り屋さん、妹分を通じてできた友人である。
白藤は、温泉では日本酒片手にゆらゆらしつつ楽しそうな二人を眺める。
「最近の子は発育がえぇなぁ……」とか思いつつも口には出さない。
周囲にそんな目で見るやつが居ないか目であたりを見渡しそういう奴と目が合ったら妖艶な笑みを一度浮かべてから親指で首を掻っ切るジェスチャー。
(次はアンタがこうなる番やで?)
「……っ傷にしみるわぁ、せやけど……こういう酒もえぇね」
ミアの水着はスカートタイプのビキニ。色は橙の花柄。
「キューティー3参上ニャス! 両手にお花で幸せニャスー♪」
話題はお酒とお料理。白藤にはギムレット。灯にはコロネーションのお酒をすすめる。こっそりカクテル言葉を添え。
「ニャは♪」
白藤に目をやり。
(……恋に臆病な彼女が、いつか勇気を出せますように)
「美味しいお酒も楽しい会話も全部、全部優しい想い出になるわ」
灯の水着は薄紫色の長いパレオ付きの白いハイネック。髪はアップでお団子。
彼女にとって二人は太陽みたいに暖かいミア。夜の月のように艶やかな白藤。とても素敵なお友達。
口当たりのいい日本酒(冷)を持ち込み。ミアはオレンジ、白藤には青のガラスお猪口を渡す。
自分の想う二人の色をプレゼントに。ミアのカクテルは嬉しく受け取り微笑む。
温泉を堪能した三人は近くの宿へ移動。通された部屋にて――。
灯は藤のアロマオイルを焚く。
「灯ちゃんとは最近お友達になったニャスけど、まだまだ知らないことたくさんニャス。だから、灯ちゃんのこともっと教えてくれニャスよ♪」
ミアは積極的に会話。
白藤は、お宿では修学旅行よろしくお酒を飲みつつ好きな食べ物や料理をリサーチ。
「今度、皆で作ってみよる?」
「ミアの得意料理はおむすびニャス!(料理?)大切な縁を結ぶように、ぎゅって! 食べた子が幸せな気持ちになれるように、ぎゅぎゅって握るんニャス♪」
「最近依頼で食べたオムレツにハマってます。ああ、小さい子と男性って卵料理好きですよね。ふふ、味覚が似ているのかしら」
灯は仲のいい二人の様子を微笑ましく見る。
(優しい家族のようね)
そうしている内にミアと灯は気持ちよさそうに夢の中へ。
眠った二人に布団をかけてやり、嬉しそうな顔で自分も就寝する白藤だった。
***
雨月彩萌(ka3925)と雨月 藍弥(ka3926)のペア――。二人は実の兄妹?
「彩萌と温泉に行けるのは兄としての幸せですね!」
兄の藍弥が勝手に同行して来たらしい。
ちなみに彩萌のほうは兄がシスコン過ぎるため嫌悪している。
彩萌は青の水着を着用して温泉へ。
「いいお湯ですね。これであの変態(兄)がいなければ尚良かったのですが」
「尊い妹の姿を目に焼き付けるためにどこまでもついていきますとも!! どこまでもいつまでも一緒にいたいのが兄ですから!!」
「…………」
兄がうざいので兄から離れるため移動しようとする彩萌。そこへにゅるーん! とスライムが登場。
スライムに襲われた彩萌は兄を身代わりにして逃走。
「兄らしい事をしたいのであれば、そのままわたしの身代わりになって朽ち果ててください」
「なるほど。スライムですか。彩萌の命令とあれば私は喜んで身代わりになりましょう」
にゅるるーん。
「だが美しくてかわいい妹の表情をいつまでもそばで観察できるために死んではいけません。ならば戦うしかないかもしれません……」
スライムと激闘(?)を繰り広げる藍弥。
……そして彩萌が離れた場所で湯に浸かっていると……兄が周囲のスライムを殲滅して帰還。
彩萌は感心すべきか呆れるか悩む引きつった笑みを浮かべる。
「……それなりに役に立ったことは認めます。なので今だけはこのまま一緒でいいですよ」
「生き残ったらご褒美があるとは! 彩萌はやはり私の天使で女神です!」
「ただし、指一本でも触れたらスライムと同じ場所に逝かせます」
気恥ずかしいので彩萌は湯船に少し顔を入れてぶくぶく。
「そのぶくぶくしている姿もとてつもなく可憐で愛らしい!」
おさわりは禁止だったが、十数年ぶりの一緒の風呂(温泉?)はやはり至福の時であったそうな。
***
北条・真奈美(ka4064)と北条・佳奈美(ka4065)のペア――。
二人は双子の姉妹。
「うふふぅ、カナちゃぁん。あっちの温泉、何だか凄いみたいだよぉ♪」
「マナ姉と温泉を楽しみに来たわ。水着は紫の競泳水着。マナ姉とお揃い」
そのように言う佳奈美。ちなみに真奈美の水着はピンク色の競泳水着である。
姉の真奈美主導(?)で、双子の姉妹は今回の温泉旅行に参加。
お揃いのぴっちり競泳水着に着替えて、お風呂場へ。
真奈美が佳奈美の手を引いて向かうのはもちろん、温泉の中でも触手が集中的に蔓延る場所……。
そして到着。佳奈美はお湯に違和感を覚え、水面を覗き込む。
「……この温泉なんか居ない? お湯の中でなんか蠢いて――」
「ほらほらぁ、遠慮せずにぃっ♪ はい、どっぽぉーんっ♪」
「って、きゃー!?」
真奈美は佳奈美の背中をドン! と押して、特にアレなアレの触手がいる場所へ飛び込ませた。
「や、やっぱり何かって言うか触手が! ってそこ(略)」
佳奈美は元々そういったことが好みゆえに触手の(略)で一気に(略)な気分になってしまう。
「マナ姉も見てるだけじゃなくて一緒に、ねぇ?」
その(略)を眺めて悦に浸っていた真奈美だったが隙ありまくりだったので自分もにゅるにゅるへ引きずり込まれてしまう。
……競泳水着に無数の触手が(略)で、二人の(略)が大変なことに! 双子共々アレな体勢で非常にアレである。
「カナちゃん、どう? ねぇねぇっ♪」
「(略)~♪」
そうして散々触手に(略)された二人は、他にもアレコレしちゃったのでした。
***
レイア・アローネ(ka4082)とエメラルド・シルフィユ(ka4678)とブリジット(ka4843)のグループ――。
レイアは少し疲労した様子を見せる……。
「一仕事終えての温泉だ……寛ごう……」
レイアの水着は赤のビキニ。
「……混浴でなければ必要ないのだが……流石に混浴で全裸はな……」
エメラルドの水着は白ビキニ。
「……いつもと変わらん? 私の正装を水着扱いするな!」
ブリジットの水着は白のセパレート。
脱げば見かけより『ある』。普段はプレートアーマーに隠れているがお胸は結構なもの。
レイアは激戦を共に戦ったエメラルドを労い合いながら、友人のブリジットにも話す。
「牙城・焔……怖ろしい敵だった……。まさか作戦が裏目に出てしまうとはな……あの新型【灼導】兵器の威力も凄まじい……」
「レイアからの誘いに応じ参りました。おや、レイアが弱音とは珍しい。お疲れ様ですね」
「ああ、今度はお前も手伝って欲しい」
「ええ、私の剣が役に立つなら喜んではせ参じましょう」
ブリジットは微笑みながらレイアにそう告げる。
二人が話している間、エメラルドはクラヴィーアにも挨拶。
「……なんかお前主催の祭に出てから私に不本意な二つ名がついているようなのだが……」
どうやらクラヴィーア主催のイベントで得たエメラルドの名声が各地に広まっているらしい。
しばらく話した後、クラヴィーアは飲み物を補充するというのでエメラルドは別れて温泉に戻る。
そこで――触手とスライムがコンニチハー!
「まさかの雑魔(?)か……! 剣がないので徒手空拳か……」
レイアは武器も防具も無い中でどうにかしようと拳を構える。
魔の手がじゅるじゅるにゅるにゅると迫った……。
「まだ戦いの傷も癒えてない状態でどこまで……どこ触ってる……!」
「絡みたくないわばかもの! きゃあっ!? 水着を取るな……!」
じゅるりんじゅるりんにゅるりんにゅるりん。
「今日は英気を養う為にものんびりしていることにします。ふぅ……気持ちがいいですね……」
レイアとエメラルドが触手とスライムに襲われている横で、ブリジットは気にせずのんびりまったり。
「あ、でもこういうのは遠慮します。管轄外です」
我関せずと、ブリジットはにっこり微笑む。その隣でぬるぬるビキニの二人は――
「「くっころ!!」」
***
アルマ・A・エインズワース(ka4901)とキャリコ・ビューイ(ka5044)と仙堂 紫苑(ka5953)のグループ――。
アルマにとって、紫苑は参謀で飼い主、キャリコは友人。
彼は今回「わふーっ。ゆっくりするですー!」二人と仕事お疲れ様の為に旅行に参加。
「わ、わふ……シオンー……」(左腕を洗えずしばらくおろおろした後飼い主に助けを求めるアルマわんこ)。
「お? アルマどうした? ああ、いいぞぉ」
「わふ、お背中流したげるですー」「わぅー……」すっかりオフモードでお湯に浸かる。ほっこり。
その際、アルマは髪をちゃんとアップにしておく。
「わっふ。たまにはこういうのもいいですー。のんびり、も大事です?」
同行している二人には(特に紫苑には)よく懐くアルマ。懐き方は物理的で大型犬のようであった。
キャリコは最近の忙しさから、身体と精神を休ませるために友人と共に温泉へやって来た次第。
身体を洗ったら、酒を振舞いつつゆったりとしながら飲み明かす。
スライムにたかられても「このぬるぬるによって、肌がきれいになるのか?」と温泉の間違った知識で動じてない。
「ふぅ……疲れが取れていくな……」
仙堂にとって二人は――
アルマは相棒で世話になっている小隊の隊長。危険な依頼にもあまり考えずに突っ込む危なっかしい奴。出会った時にはすでに義手だったが……。
キャリコは何度か一緒に死線を越えた戦友。腕の立つ射撃手。
……といった認識。
「あぁー、何にも考えたくない。この前の大規模作戦でも、依頼でも頭使ったからな。たまには何にも考えない日が必要だろぉ(思考停止顔)」
今回の仙堂は頭をからっぽにしてただただ温泉を楽しむつもりのようだ。
他二人と若干会話が噛み合っていないこともあったが……そう、仙堂は何も考えていないのである!
仕方ない! 何も考えていないのだから!
***
鞍馬 真(ka5819)と星空の幻(ka6980)のペア――。
真にとって星空の幻は妹のような存在。
混浴には若干慌てるものの下心は無い。無いものは無いのです。
ともあれ。
「おんせん……」
ワーカーホリックが祟り疲労困憊の真。
「真お兄ちゃんと一緒に入るの……もちろんもっち(もっちゃりカッパ)も連れて行くのです」
星空の幻は楽しそうな様子。
男女別の脱衣場にて。
真は普通のトランクス水着、髪は湯に浸からないように後ろでアップにする。
「うーん何あるかなぁ……あっ……これは……」
星空の幻はセーラー服風の水着を着る。
着替えを終えた二人は温泉へ。
「グラム君(星空の幻)と一緒に普通に温泉に入りたい……だがもしトラブルが起これば……」
「なんだろう……真お兄ちゃん……違和感が……」
トランクス水着姿の真を見た星空の幻の感想。
「今日ぐらいはちゃんとゆっくりしてよね……お兄ちゃん」
「いや、我ながら休めよとは思うんだけど、ワーカーホリックが災いして身体が勝手に動いてしまうんだ……」
などと言いつつも二人で仲良く並んでお湯に浸かり、温泉を楽しむ。
「楽しいね……パパ、ママ……」
星空の幻はふと口から言葉が出るが、何か思い出しかけたが何を思い出したかすらすぐに忘れてしまう……。
そこでじゅるーん触手とにゅるーんスライムの襲撃。星空の幻に絡む。
「ひゃあああ」
「てぇい!」
可愛い妹に何をする! と、全力で駆逐する真。
……触手とスライムはあっという間に消滅した。真はまたも疲労。
「ゆっくりするって、意外と難しいんだな……」
「そう言えばもっちは?」
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ハンス・ラインフェルト(ka6750)と穂積 智里(ka6819)のペア――。
二人は夫婦であるようだ。ハンスは褌着用、智里はタンキニ着用。
「この世界に居る間は法的な婚姻が出来ないのが困りますね……ただリアルブルーでも死亡扱いである以上、法的婚姻は難しいかもしれませんが」
「ちょっとプニ度は気になりますけど今更というか温泉でお湯に直接触れる部分が少ないのは温泉気分が減るというか……いえ、何でもないです」
今更隠してもしょうがないし、と色々達観してハンスと手を繋いで温泉へ。
「そのくらいの方が私は抱き心地が良いと思いますがね」
と、ハンスは微笑む。
「タスカービレの温泉宿で混浴水着着用の温泉は経験済みですからね。それにスパでもこういう形式はよく見かけますから、説明して下さらなくても分かりますよ」
「え、それじゃタスカービレで体験済みだったんですね。確かに言われてみればスパの形態と同じですね」
二人でのんびり雑談していたところへにゅるーん触手が襲来。
「ひぅ……は、ハンスさん人前でこういうのはあんまり……」
最初はハンスの悪戯かと思い無視していたが触手が姿を現し、智里は大パニック。
「きゃー、なんですこれなんなんですか!?」
大慌てで振りほどきハンスの腕の中へ逃げ込む智里。
ハンスは触手から逃げてきた智里を徹底的に甘やかす。鼻を押さえながら智里の全身を検分。足の間に抱え込んで甘やかす。
「大丈夫でしたか、マウジー? ……私は眼福でしたが」
ともあれ撃退完了。
「マウジー、大丈夫ですよマウジー……今度は二人きりで家族風呂のある所に行きましょう」
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麗しの姫騎士、ユーリ・ヴァレンティヌス(ka0239)。そんな彼女も温泉にやって来た。
「へぇ、テミス以外にも温泉があるんだ。……ただ、なんだろう。温泉って聞いて碌なものが思いつかないのは気のせいだと思いたいかな」
水着に着替えて、身体を流して、いざお湯に浸かろうとしたところで、待ち構えていた触手とスライムに捕まる。
じゅるーん。にゅるーん。
「きゃあっ!? やめ、やめなさい!」
ひたすらにじゅるじゅるにゅるにゅるされる姫騎士。
だらしない顔になっていた彼女だったが、どうにか気力を振り絞る。
「こんの……っ、私がくっころに屈すると思ったら大間違いよ、この変態雑魔があああああっ!!」
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ネフィリア・レインフォード(ka0444)は温泉と聞いて依頼での傷を癒やすついでに参加。
「温泉と聞いたら参加せざるおえないのだ♪ あ、ミサキちゃん、一緒に入ろうなのだ♪」
水着は白の布少なめなビキニである。ミサキの姿を見かけ、共に温泉でまったりしようと誘う――が。
「最近よく一緒に温泉入っている気がするねー? ……って、あや、何かいる?」
二人で仲良くお湯に浸かっていると……風呂の底に潜んでいた触手とスライムが出現! まずネフィが捕まってしまう!
「温泉と運動で汗を一杯かくのだ♪ あやや、ミサキちゃんから離れるのだ!」
その後、何故かネフィとミサキ、二人は交互に捕まる。二人で助け合うのだが……。ネフィは何か楽しそう。
「わわわ!? 変なところ触ってくるんじゃないのだ!?」
じゅるじゅるにゅるにゅるされながらも、二人は協力して周囲の触手とスライムを撃滅。
後はゆったりまったりとお湯を楽しんだそうな。
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黒髪メガネ美人の七窪 小鈴(ka0811)。小柄ながらお胸は大変立派なものをお持ちである。
「温泉やかぁ。なん、ウチの故郷に帰ってきた感じばい♪ ゆっくり浸からせて貰うと」
まずは、企画してくれたハンターズソサエティのスタッフに挨拶。
「今日はありがとー。ゆっくりさせてもらうばい♪」
その後、荷物を置いて水着に着替えて準備をしたら――
「さっそく温泉ばい♪ 水着で浸かるのも初体験やね。水着はワンピース型……と言いたいけど、ウチにはキツかけんビキニにしたとよ」
(……恥ずかしかけん少しルール違反やけども、湯船に入るまでは羽織るもので隠すばい)
髪の毛と身体を綺麗にしてから湯船に浸かる。
「あ。曇るけど眼鏡つけて温泉(湯船も)に入るとよ。……眼鏡なかと、なんも見えんけん迷惑かけるといけんし。トラブル回避も避けられんし」
ゆっくり肩まで浸かってのんびり。存分に温泉を堪能するのであった。
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温泉にゆっくり浸かる……ためにやって来た夢路 まよい(ka1328)。
「ここのところ激しい戦闘依頼がたて続けに入ったし、ちょっと退屈かもだけど、リラックスの時間も作ったほうがいいかな」
白地に黒の縁取りのブラ、灰色と紺色の縦縞のショーツがセットになったビキニ水着を着て、身体を流してから温泉に浸かる。
「って、なにこれ~。きゃはは、くすぐったい」
そこでにゅるーんとスライム登場。しかし彼女は嫌がる様子も無くスライムと戯れる。
特に害を及ぼして来ないようなので、身体のあちらこちらをはい回られてくすぐったがりながらも、面白がってされるがまま。
調子に乗ってにゅるるんするスライムであった。(このあとスタッフが責任を持って撃破しました)
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シスター服姿の天川 麗美(ka1355)が温泉にやって来る。
「四周年記念って何なのかよくわかんないんだけどぉ、要は楽しいイベントっていう理解でオッケー?」
まあ、その認識で大丈夫だろう。
「麗美は水着なしでも全然気にしないだけど、何か持って行けばいいわけね」
混浴なので水着を着用してもらわないと困るのである。バスタオルでは取れてしまう可能性があるゆえ。
(チッ、面倒なルールね)
そんな彼女は『トラ柄ビキニ』を着用。温泉にビールとブランデーを持ち込み。
「飲んで飲んで飲みまくるわよ」
身体を流してから湯に浸かり、上機嫌でひたすら酒を煽る麗美だった。
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「温泉も、みなさんが広めてくれた楽しい文化ですね」
ふんわりな雰囲気のエルフ、ミオレスカ(ka3496)も温泉へ。
「混浴ですので、地味なものを貸してもらいます」
というわけで濃紺のスクール水着を着用。
「しっかり脱力して、心身ともに回復に努めさせてもらいます。激戦続きでしたので、ありがたいですね」
ゆっくりと温泉に浸かるミオレスカ。日頃の疲れが抜けてゆく……。
「ちょっとお願いして、温泉たまごを作らせてもらいましょう。ふわっと火の通ったたまごに、醤油を少しつけていただくと、温泉効果倍増ですね」
温泉を満喫しているようだ。
「雑魔もいるのでしょうか、今日は遠巻きに見ているだけにします」
触手やスライムと戯れている他の参加者を生温かい目で見守る。
「それはそれで風情かもしれませんが、そのうち駆除して、一般の方も安全に入れるようにしたいですね」
至極真っ当な意見であるがこの温泉に生息(?)する触手とスライムは倒しても分裂してどんどん増えるのでなかなか駆除出来ないのだ!
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星野 ハナ(ka5852)は白ビキニ着用で参戦。
「ビキニを着るとどうも温水プールに来てるような気がしちゃうんですよねぇ……本当なら水着なしとか推奨されませんけどバスタオルの方が雰囲気でるんですけどぉ」
混浴なので、水着無しは倫理的にアウト! 前述の通りバスタオルも動くと取れる可能性があるのでNGなのである。
「水着で殿方を悩殺できる機会が夏以外にも増えたと思えばこれはこれでありなんでしょうかぁ……?」
物陰に隠れて男性陣の肉体美に熱視線を注いでいたところで――にゅるんとスライムタッチ。
慌ててお湯から立ち上がってキョロキョロするハナ。
しかし周囲に人影はなくまた首を捻って再びお湯に浸かったところでスライムがべったり!
思わず覚醒してぶん殴るハナだったが、水着が溶かされた気配がないことに気付き、その後もスライム溜まりを転々と移動する……。
他の参加者に気付かれないよう、温泉とスライムをじっくり堪能したハナはうっとりとした表情でお湯を出るのであった。何故かお肌も艶々。
「今度は一人で来なくちゃですぅ……」
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青いサーフパンツ着用のルベーノ・バルバライン(ka6752)。
悲鳴が上がる度にそちらに駆けつけるも簡単に倒されるスライムや触手ばかりなので現物を拝めず……。
それでも聞込みを重ね触手とスライムの話をスタッフに確認。
「ここに触手やスライムが居たことは知っていたのか? ところでアレは、一般人でも安全に倒せるものか?」
一応雑魔なので覚醒者じゃないと無理でですねー。との返答。
「一般人に倒せないなら注意を呼びかけねばならん、が……一般人にも倒せるものなら、『安全にスライムプレイ・触手プレイを楽しめる温泉』として一大観光地になるかもしれんではないか!」
残念ながら(?)それは無理なのであった……。
「大人の歓楽街、こういう場所にあってこそだろう、ハッハッハ」
ルベーノの夢、潰える。
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「はい、お届け物っす! それにしても大きいお家っすね~……へ? りょかん?」
前に受けた依頼に触発され、配達業を再開したらしい高野信実(ka7065)。
「旅館……温泉がある宿泊施設っすね。僕も温泉に入っていいんすか? やった!」
旅館(宿)にて最後の宅配を行った際、温泉の話を聞いて参加。男性用トランクス水着を借り着用。
『温泉=大きいお風呂』という認識の彼。マナーは周りに聞きながら入ろうとするが、水着の人達を見て驚愕と羞恥。
身体を軽く洗って隅っこでちゃぽんとお湯に浸かる。
……ふと、スライムを発見。興味本位で近付き、撫でてみる。ぬるぬるとした感触……。
「よしよし、君も温泉に入りに来たんすか?」
とか言ってるとスライムに貼り付かれた。にゅるんにゅるん。
「きゃははっ! くすぐったいよ~!」
絡まれ、くすぐったさで笑う信実だった。
……風呂から上がればキンキンに冷えた牛乳をぐびぐび。温泉を満喫したそうな。
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「あー、温泉か。しばらく依頼続きだったし骨休めするのもいいかもしれ……こ、混浴!?」
無道(ka7139)は『混浴』というワードに激しく反応。
「あー、えー……と(参加者見渡し)うん、隅っこでのんびりしておこう。ゆっくりと湯治できればいいな……」
身体を流し、温泉に浸かり、目のやり場に困りつつもしっかりと身を休める。
「ううむ、女性陣が多いな……ここは隅っこでのんびりが吉、か」
目の保養どころではないので温泉の隅でのんびりまったり。
依頼を何度か一緒しているレイアとならそれなりに話もできるだろうか……と考える無道だったが。
彼女は現在触手とスライムにくっころされていた。(謎)
ちなみに彼はレイアのことが少し気になるお年頃だそうです。
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時音 ざくろ(ka1250)ご一行……というかハーレム。
「妻の巴、アデリシア、颯、菊理、アルラウネ、ソティスを誘って温泉旅行だよ! 今までの感謝の気持ちと、共に過ごす未来の更なる幸せのために……」
舞桜守 巴(ka0036)は攻める気を表したのか虎柄ビキニ。
「ふぇへへへ、んー今日はべーったりしますわー」
アデリシア=R=エルミナゥ(ka0746)はセパレート水着。
「ふう、たまにはこういうのもいいものですね。あ、今回は何もないですよ。平和です、平和ですからね」
「はやてにおまかせですの!」
八劒 颯(ka1804)は――
「今回は温泉旅行! お時ちゃん達と一緒。水着は極小の紐! 普段からきているビキニアーマーを着てるのであまり変わり映えはしませんが」
白山 菊理(ka4305)はシンプルな白のビキニ。
アルラウネ(ka4841)の水着は黄緑色のカラーで覚醒時に肌の色と同化するのが特徴。
「みんなで温泉は幸せね。ざくろん達と一緒に行動するわ」
ソティス=アストライア(ka6538)は――
「温泉なぁ……久しく行ってないな、たっぷり奉仕してやろうじゃないか……温泉に来たのだ、満喫せんでどうする。ゆえに過激めな白いビキニで誘わ……楽しむぞ」
「妻達と一緒に水着で温泉を満喫! 広いお風呂、これなら一緒に楽しめるね……」
ざくろはお嫁さん達それぞれの水着姿に見惚れ……。
「水着もよく似合ってる……はわっ、そりゃ温泉だし無い方が良いけど」
巴は自重なしでざくろにベタベタスリスリモフモフ(水着は着用しています)。
触手やスライムに襲われずとも桃色空間ばりにイチャイチャする。
思い出話は大体皆で行ったどうこうの事、二人きりデートの話題も耳打ちでこっそり交える。
「んふふ、ほーんと罪な男なんですからねぇ?」
などと言ってからざくろの頬にキス。
「こういう機会も稀ですし、のんびりとみなで思い出話に花を咲かせて楽しむとしましょうか。……なんかデジャヴュを感じるのは気のせいだと良いのですが」
アデリシアは目を細め、ざくろと出会ったころを思い返す。
「思い出話とは言ってもなんですかね……ここに来るまでに拾ってもらったのが縁でしたが……ここまでになるのはちょっと予想外ではありましたね。後悔も何もないんですけど」
ここでにっこり微笑み。
「まあ、積もる話題に花も咲くということでお酒なんかもちょっと用意しておきましょう」
(なにか粘っこい音が遠くから聞こえますが……)
菊理もざくろの周りに集まってイチャイチャしながら温泉で羽を伸ばす。
今までの思い出を振り返ると基本的にざくろがらきすけしていて思わず苦笑いしてしまう菊理。
「今回は人数居るし、がっつかないけど隙あればざくろんに絡んでいきたいわね。肌をご所望? 嫁ズで遮蔽になるから少しくらいなら……」
アルラウネは他には見えないように……。
「そういえば、ざくろんとの切っ掛けは温泉絡みだったわね。この水着で覚醒した姿見て、全裸と勘違いして鼻血吹いて倒れたのよね~」
と言いながら覚醒して見せてみたり。そういう思い出話をしたり。いちゃいちゃ触れ合う。
水着姿のお嫁さん達に囲まれて、赤面しつつも話をするざくろ。
(触手もスライムも寄って来るのを躊躇するくらいいちゃいちゃを……)
ざくろはお嫁さん達とひたすらにいちゃいちゃ。
出会ったころとか、一緒に遊びに行った楽しい場所とか、共にくぐり抜けた冒険の思い出話をするが。
「……はわ、何で全部らきすけ絡んで」
そこで先陣を切ったのはソティス!
「あぁ、ざくろは当然労う……が、それもそこそこに襲ってやろう。最近ご無沙汰ゆえ、いい加減食わねばやってられん」
欲求不満気味だった彼女はざくろの頬をぺろぺろ。その後――
「えっ? きゃー!」
………………しばらくして。
「はぁはぁ、ええとね、実は宿が予約してあるんだ……この後は」
赤面しながらざくろが言うと、お嫁さん達は皆うっとりとした表情を浮かべる。
ざくろハレームご一行は温泉を楽しんだ後、ざくろが取った宿の一室で一晩を明かしたそうな。
ゆうべはお楽しみでしたね。
***
そんなこんなでハンターズソサエティ設立四周年の温泉旅行は幕を閉じたのだった。
依頼結果
参加者一覧
サポート一覧
マテリアルリンク参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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旅行の予定 無道(ka7139) 鬼|23才|男性|闘狩人(エンフォーサー) |
最終発言 2018/05/24 21:31:34 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2018/05/27 11:14:45 |